CLAMP TALK NON-EDIT Vol.37

NAKAI in talking with SMAP.
- 中居:
- こんばんは中居正広です。えぇ、僕がパーソナリティと
してなってから初めてですね、今日は1時間のスペシャルということで、1時間
じっくりとみなさんにですね、お送りしたいと思います。そして、1時間スペシャ
ル、このスペシャルにふさわしい方々を呼んでおります。御紹介しましょう。
SMAPでーす!
- 一同:
- …………。
- 中居:
- どうもこんにちは。
- 木村:
- ………ああ。
- 中居:
- やんないと、一応司会をね。この番組は、木村君はね、
小室さんの時に。
- 木村:
- 「そうだよね」。
- 稲垣:
- なに?それ。
- 中居:
- なに?なに?なに?誰の真似してるの?それ。
- 木村:
- うーん。
- 中居:
- ね、一回来たことありますけど。
- 木村:
- はい。
- 中居:
- その時とはだいぶ、雰囲気的に。剛君はこれ初めて?
- くさなぎ:
- 初めてです。僕はですね、TKなんですよ。
- 中居:
- お?
- くさなぎ:
- 剛、草
。…それだけなんですけど。
- 中居:
- なになに?
- 木村:
- 俺が出た時に、小室さんが小室哲哉だからTKでしょ。
で、俺、木村拓哉だからTKなのね。で「あ、TKとTKですねぇ」ってなって。それ
で、小室さんに「いやぁ、もう一人TKっているんですよ」って話したら「え?
誰?」っていうから、「うちのSMAPのメンバーで草
剛っていうのもTKなんス
よ」って言ったら、その瞬間小室さんが「そうなんだ」。「それだけかい!?」み
たいな話をね。
- くさなぎ:
- 「そうなんだ」、そ・う・な・ん・だ。
- 稲垣:
- 悲しい。
- 中居:
- 五文字ですね。
- 木村:
- その「そうなんだ」っていう五文字を残して小室さんは
ロスに発ったと。
- 中居:
- なるほど。吾郎ちゃんは?これは初めて?
- 稲垣:
- うん。あの、見るよね、でも。時間的に。
- 中居:
- それは深夜1時廻ってる時だから。
- 稲垣:
- そうそう。いいじゃん中居君。
- 中居:
- なにが?
- 稲垣:
- 喋れて。
- 木村:
- ねぇ、誰がいちばん緊張した?誰が来た時いちばん緊張
した?
- 香取:
- 今まででいちばん緊張した人、誰?
- 木村:
- 安室ちゃん?
- 稲垣:
- 俺、思ったんだけど。
- 中居:
- ……ス。
- 稲垣:
- え?
- 木村:
- 誰?誰?
- 中居:
- え?誰だと思う?
- 木村:
- 誰が緊張した?
- 中居:
- もうあの人しかいない。
- 木村:
- 誰?
- 稲垣:
- 「ス」って言ったね。
- 中居:
- え?
- 稲垣:
- ス。
- 木村:
- ス?……スカンチ!?
- 中居:
- 違ぅ、出てねぇよ!出てねえよ。
- 稲垣:
- 誰だ?誰だ?
- 木村:
- ス。
- 稲垣:
- ス。
- 中居:
- 「ス」じゃないんだ。俺、嫌だ俺。だってオンエアする
んだから、これ。
- 木村:
- 誰?誰?誰?誰?じゃあ、誰がじゃあ、最初の一文字。
- くさなぎ:
- 「ス乱Q」でしょ?
- 中居:
- シャ乱Qだよ!!
- 木村:
- シだよ、それ。
- 中居:
- シだよ。
- 香取:
- サ行のシだよ。
- 中居:
- でも、サ行サ行。
- 木村:
- サ行?
- くさなぎ:
- サ行?
- 木村:
- 佐野元春?
- 中居:
- ……え?……オゥ!
- 香取:
- なに?「オゥ!」って。なに?そのリアクション。
- くさなぎ:
- 当たったんだ。
- 中居:
- オゥ!
- 木村:
- え?なに?「ピンポーン」つてやつ?
- くさなぎ:
- 当たったんだ。
- 稲垣:
- なんだよ?
- 木村:
- ピンポン?
- 中居:
- まあ、まあ、まあ、でもみんなでも、緊張するよ、すご
く。だってほら、一対一でしょ、喋るのってほら。第一ほら、「あぁ、どぅ
もぉ!」って雰囲気じゃないしさ。スタジオもすごく静かな感じで。
- 木村:
- なんかほら、あれだよね、あの、一人でさ、ここに座っ
てゲストの人を迎えて話してるじゃん。で、男の人だとさ、「あ、そうです
か」って感じでさ、いつもっぽいじゃん。で、女の子、例えばほら、安室奈美恵
ちゃんとか出た時とか、あれっぽかったよ、なんか。
- 中居:
- なに?
- 木村:
- なんか喫茶店でナンパしてるみたいだったよ、なんか。
- 香取:
- ナンパしてる兄ちゃん。
- 中居:
- なんで?
- 稲垣:
- で、なんかすごい。
- 木村:
- 「はいぃ」とかいって。で「今年、19になります」
「19なんだぁ」とかいってなんか。
- 稲垣:
- で、どうなの?
- 中居:
- なにが?
- 稲垣:
- 喋ってる雰囲気って。だから、ナチュラル?
- 中居:
- けっこうこの番組ね、俺、すごいナチュラル。
- 稲垣:
- いや、それは見ててわかるんだけど。女の子の場合はど
うなのかなぁって。
- 中居:
- だからそう、あの、オンエア的には来週、再来週が女性
ゲストなのね。で、今まで男性の人ばっかでさ。
- 稲垣:
- あ、そうなんだ。
- 中居:
- で、あれだったんだけども。ほら、昔とかだと女の人を
目の前にするとさ、なんか意識しちゃったりすんじゃん。
- 香取:
- ………え?
- 中居:
- なになに?
- 稲垣:
- 俺も中居君のそれはわからない、それは。どこまで意識
するのか。だって、すごい自然にさっき喋ってたから。
- 中居:
- だから、この番組はけっこう意識しなくて、ちゃんとゲ
ストとして迎えられることができる。
- 木村:
- でも、すごいよな。
- 香取:
- なにが?
- 木村:
- え?いや、ほら、ここだけじゃん。テーブルとか。
- 香取:
- うん。
- 木村:
- で、椅子があって、テーブルがあって、飲みものがあっ
て、ゲストがいて、それだけじゃん。お話をして。
- 香取:
- すごいね。
- 木村:
- すごい。
- 中居:
- いや、面白いよ。
- 木村:
- で、「スマ×スマ」なんかやってる時よりカメラの台数
が多いぜ。
- 香取:
- 多い。多い。
- 中居:
- そういうことは言わない!
- 稲垣:
- すごい。これってすごいよ。
- 木村:
- すごいだって、ここの番組だって、この番組に来た瞬間
「うわぁ!すげぇ!6カメもあるぜ、おい!カッコいい!!」って。
- 中居:
- そんなことで感動しないの。
- 木村:
- いや、カッコいいよ。
- 香取:
- あと、素早い動きをしないね、カメラが。
- くさなぎ:
- なんかさ、人工衛星みたいだもん。
- 香取:
- ウィーン。
- 中居:
- なんでそういう細かくて違う所に視点を置くの?
- 稲垣:
- だって、「スマ×スマ」はすぐこれじゃん。ヒューッて
引くやつ。
- 中居:
- もっと違うところに視野を傾けてくんないと。
- 木村:
- なんかクラブっぽいよね、イメージがね。
- 中居:
- そうだね。近未来のなんかクラブっぽいよね。
- 木村:
- 近未来はやっぱり小室さんから来てるんですか?
- 中居:
- 僕もやっぱり小室さんの匂いっていうのは残ってるん
じゃないかと思うんだけどね。
- 稲垣:
- なんか、座敷とかのが合うんじゃない?
- 中居:
- 俺が?
- 稲垣:
- うん。
- 中居:
- 座敷?
- 稲垣:
- 座敷。鍋囲んで糸井さんみたいに。
- 香取:
- こたつ、こたつ。
- 中居:
- でも、だんだんこれほら、合ってきて、なんか馴染んで
きたでしょ。
- 稲垣:
- え?
- 中居:
- 馴染んできてない?
- 木村:
- ああ、馴染んできてる。
- 稲垣:
- どうもね。
- 香取:
- こたつ。
- 稲垣:
- なんかね、番組これタワーレコードでしょ?うん、それ
がなんか、面白いよね、中居君とタワーレコードっていうのが。
- 中居:
- なにが?
- 稲垣:
- いや、なんとなくね。
- 中居:
- いいじゃん、マッチしてんじゃん。
- 稲垣:
- ナントカ堂とかのレコード屋のが。
- 木村:
- なんか中居って新星堂とかのが。
- 香取:
- そうそう、四ツ谷3丁目にある。
- 中居:
- なんでそう庶民的な?
- 稲垣:
- なんかタワーレコードっていうのはね。
- くさなぎ:
- タワーレコードってだって英語だよ。
- 中居:
- …俺が英語で何がいけないの?
- 香取:
- ♪タワーレーコメーンド〜のあれだよ、中居君。
- 稲垣:
- タワーレコード、上とか写真集とか売ってんだよ。
- 中居:
- うん、知ってるよ。渋谷とかにもあんじゃん。
- 木村:
- 最近DJいんだよ、あそこ。
- 稲垣:
- DJいんだよ、下に。
- 木村:
- 夕方ぐらいになると人だかりができてんの。
- 中居:
- なんで?DJがなに?
- 木村:
- DJが本当に回してんの。
- 中居:
- お皿回して、…レコード回してんの?
- くさなぎ:
- お?「お皿」とか言って。
- 木村:
- おいおい。
- 香取:
- 「お皿」とか言って!
- 中居:
- 「お皿」って言いかけた時、ちょっと恥ずかしいなと
思ってレコードって言い直したけどね。ちょっとなんか変な感じ、すごく。で、
みんな今日、私服でしょ?ね。「普段てこうなんだ」と思う人いると思う。
- 稲垣:
- あ、でも、俺、一応着替えてる。
- 中居:
- え?
- 香取:
- いちおう吾郎ちゃんは持ってきたから。
- 木村:
- 持ってきたから。
- 中居:
- あ、持ってきたんだ。
- 稲垣:
- っていうかさ、あの、Tシャツとかで寝るでしょ、家
で。
- 中居:
- うん。
- 稲垣:
- そんで、そのまま来ちゃうじゃん。
- 中居:
- え?そのまま来ちゃうの?
- 稲垣:
- うん。
- 中居:
- え?
- 稲垣:
- 寝巻でこない?仕事場。
- 木村:
- こない。
- 稲垣:
- そう?ここで着替えたって感じなんだけど。
- 中居:
- 持ってきて?
- 稲垣:
- うん。あとほら、今、ちょうどあれじゃん、リハーサル
中でしょ?
- 中居:
- ………?これ、リハーサル?
- 稲垣:
- いや、違う違う。ほら、期間中。
- 中居:
- あ、コンサートのね。
- 稲垣:
- そう。で、だから、動きやすいほうがいいかなと。
- 中居:
- 剛もそれ、私服?
- くさなぎ:
- そう。僕ね、アロハなんだけどね、僕、これすごい
自分の中で一番好きなアロハなんだけど、さっき木村君が「ここ、クラブっぽい
ね」とか言ったから、アロハって外の自然の中に映える服なんだよ。
- 中居:
- そうだよね、なんか日差しが強いところが合うよね。
- くさなぎ:
- だから、さっきからTシャツにチェンジしたほうが
よかったかなぁって後悔してんですよ。
- 中居:
- そんなことずっと考えてたの?今まで。
- くさなぎ:
- そうなんですよ。いや、マズったなぁ。
- 中居:
- 木村君の一言が?
- くさなぎ:
- そうなんですよ。
- 中居:
- 今までの10分間を。
- 木村:
- でも、いいじゃん。ぜんぜんおかしくないよ。
- くさなぎ:
- じゃあ、これでいいや。
- 中居:
- 簡単だなぁ。
- 木村:
- でも、でもちょっと剛、…シワクチャ。
- 中居:
- アイロンかけないと。
- くさなぎ:
- そうなんだよ。アイロンかけてないのがシワクチャ
でいいかなぁと思って。
- 中居:
- あ、味なんだ。
- 木村:
- それが草
イコールルーズ。俺はラフ。イェーィ。
- くさなぎ:
- はい。で、僕のこれ(飲み物)、なにか知ってる?
- 中居:
- うん、ああ、それ聞こうかね。あ、待って待って。慎吾
君なに?それ。
- 香取:
- 僕はオレンジ。
- 中居:
- オレンジジュース。木村は?
- 木村:
- アイスコーヒー。
- 中居:
- アイスコーヒー。吾郎は?
- 稲垣:
- 俺もアイスコーヒー。ブラック。
- 中居:
- ブラック?
- 稲垣:
- ああ、ブラックなんだ。
- 中居:
- あ、ミルクもお砂糖も入れてないんだ。俺もアイスコー
ヒー。で、剛は?
- くさなぎ:
- 日本茶。
- 中居:
- あ?
- くさなぎ:
- 日本茶なの、僕。緑茶なのよ、これ。けっこうみん
なね、ファッショナブルじゃないですか。
- 中居:
- ちょっと飲ましてみな。ねぇお前さ、ちょっとおかしい
かもしんない。絶対。
- くさなぎ:
- しかも、この味もね、合ってないのよ、雰囲気に。
- 中居:
- 冷たい日本茶だぜ。
- くさなぎ:
- お茶でしょ?
- 木村:
- ヨウカン持ってきてやろうか?
- くさなぎ:
- そうなのよ。
- 木村:
- あ、でも、うまいね。
- くさなぎ:
- うまいんですよ。
- 木村:
- で、なんでブラックなの?
- 稲垣:
- あ、俺?俺、コーヒー甘いの好きじゃないから。甘いも
の好きじゃないのよ、べつにあの、格好つけてるわけじゃなくて。
- 中居:
- いや、それ、カッコよくないよ。
- 稲垣:
- いやいや、突っ込まれるかなぁと思って。
- 木村:
- でもね、ブラックね、アイスの時はね、やめたほうがい
いんだって。ガムシロ入れたほうがいいんだってよ。
- 稲垣:
- じゃあ、ちょっと入れようか。
- 木村:
- 入れたほうがいいんだ体には。
- 稲垣:
- いや、俺ほら最近もう、突っ込まれる前に自分で言っ
ちゃったほうが、暴露しちゃったほうがいいかなぁって思っちゃったりなんかし
て。
- くさなぎ:
- いや、吾郎ちゃんカッコいいから大丈夫だよ。う
ん。
- 稲垣:
- うん。でも、美味しいね、甘いの。
- 中居:
- ねえねえ、あのさ、みんなさ、どう?
- 稲垣:
- うん、美味しくなった。
- 木村:
- 美味しくなった?
- 中居:
- あの、まあまあ、吾郎の話でたから吾郎なんだけども。
吾郎のこと、みんなどう思う?
- 香取:
- なんでそんなこと話すんだよ!?なんでそんなこと話すの
よ?今。
- 中居:
- いやいや、違う違う。いい意味でも悪い意味でもなく。
- 香取:
- 「みんな、それぞれのことどう思う?」とか聞くならい
いけど、吾郎ちゃんことってさ。
- 稲垣:
- しかも、べつにここから聞くのがいいの?
- 中居:
- いや、今、吾郎ちゃんの話がたまたま出たからね。吾郎
ちゃんのその、テレビに出てる時の吾郎ちゃんと、いわゆるプライベート的って
いうかほら、そういうテレビじゃないところ、控え室なんかにいる時の吾郎っ
て、やっぱり若干ほら、吾郎だけじゃなくってさ、俺らもそうかもしんないけど
さ、みんな若干違うじゃん。そういう時の、どっちの吾郎がすき?
- 稲垣:
- え?でも、俺、二つだけかな?もっとある気がするな。
- 中居:
- もっとあるかな?
- 香取:
- 僕はね、裏の吾郎ちゃんのほうが好き。
- 中居:
- どこをどう裏?
- 香取:
- 裏のこう、あまりこういうところでは見せない裏の吾郎
ちゃん。本当の吾郎ちゃん。
- 木村:
- ボカシ入ってない吾郎。
- 稲垣:
- ボカシ入ってるって失礼な。
- 中居:
- ぼかしっていうのは例えね、例え。
- 木村:
- いやいや、そのまんまの吾郎っていうことでしょ?
- 香取:
- 無修正。
- 中居:
- 無修正?
- 香取:
- ノーカット。
- 木村:
- ノーボカシ。
- くさなぎ:
- ノーカット。
- 香取:
- ノーカット吾郎
- 木村:
- ノーカット吾郎?
- 稲垣:
- いやでもね、俺、すごい自然になろうと努力してんだけ
ど、なんかダメなんだよね。あがり症なんだ。
- 木村:
- なんか喋り方さ、小室さんに似てるよね。
- 香取:
- 似てる似てる。
- 中居:
- ああ、似てるかもしんない。
- 稲垣:
- 「そうだねぇ」。
- 中居:
- いや、似てるっていうだけで、べつに物真似しなくてい
いの。
- 稲垣:
- え?でも、俺、ふざけるじゃん。すごいじゃん。けっこ
うやってるつもりなんだけどな。
- 香取:
- 「すごいじゃん」?
- 中居:
- だから、「スマ×スマ」なんかだとさ、台本があって
さ。
- 稲垣:
- ああしないと出来ないの。どうも。わかる?べつに意識
してないの、今、ぜんぜん。本当に。
- 中居:
- もうテレビ、例えばカメラが回った時点で、もうそうい
う習性じゃないけども、そういうのあるんだろうね。
- 稲垣:
- なんか仮の姿があると楽じゃない。
- 中居:
- うーん?逆に俺、そっちのがキツいかなと思って。ずっ
とほら、テレビ回ってる時に維持しなきゃいけないし。
- 稲垣:
- いや、維持してる意識はないんだけど。でも、みんな
どっかにそういう、この職業やってる人って意識はあるじゃん。キャラクター
じゃないけど、6人いたら絶対。5人いたらあるしさ、キャラクターって。そうい
う意味で役割分担とかもあるんじゃない。
- 中居:
- 俺もプライベート的なことは知らないけどさ、木村なん
かドライヴじゃないけどさ、行ったりするじゃない。そういう時の吾郎って俺な
んかの知ってる吾郎じゃなかったりするの?
- 稲垣:
- なに?それ。
- 木村:
- うーん?
- 中居:
- 逆に吾郎から見てどう?
- 稲垣:
- ん?なにが?
- 木村:
- カメレオンだね、彼は。
- 中居:
- え?カメレオンていうと?
- 木村:
- カメレオン。
- 香取:
- ああ、ああ。(カメレオンの物真似をする)
- 木村:
- ……馬鹿じゃん?おまえ。
- 中居:
- すごいね、今のね。
- 木村:
- じゃなくって、あの、あるでしょ。この葉っぱの上に止
まった時はこの色になれて、木の幹の上に止まってる時には、幹と同じ色ににな
れる人だから。
- 中居:
- ああ、じゃあ、そのTPOじゃないけども、時と場合に
よって自分の色を変えることができるってこと?
- 木村:
- TPOってなに?
- 中居:
- ん?その場所とか時間とかさ。
- 香取:
- お母さん方が…。PTAだろぉ!
- 木村:
- (頭突きする)
- 中居:
- …新しいね、それね、頭突き。
- 香取:
- なに?TPOって。
- 木村:
- だからほら、時と場合と。
- 中居:
- その状況に応じたっていう。
- くさなぎ:
- 状況に応じた行動。
- 中居:
- うん。そういうふうに対応できる。だから、もしかし
て、すごく器用かもしんないよね。
- 木村:
- うん。なんかね、そう、あの、カメレオンだね。
- 香取:
- カメレオン、カッコいいね、カメレオン。
- 稲垣:
- っていうかさ、絶対、俺…。
- 中居:
- でもね、俺らは多分それはね、お見通しになっちゃう
ね。
- くさなぎ:
- 僕らには?
- 中居:
- そう。
- 香取:
- そりゃそうだよ。
- 中居:
- 見えちゃう。
- 稲垣:
- いや、でも、どう?何が素顔?何もないんじゃないかな?
- 中居:
- どれもが?え?逆に吾郎から見てさ、木村とかプライベー
トの木村君ていうのは、どんな感じなの?
- 稲垣:
- 木村君?
- 中居:
- まあ、ドライヴしてる時もね、家にいきなり来ちゃった
時とか。
- 稲垣:
- うーん?いや、ナチュラルだよね。
- 中居:
- 変わんない?
- 稲垣:
- でも、すごいね、子供に急になったりするから、そうい
うのね。
- 中居:
- 俺ね、木村が子供になった時の木村ってすっごい好き、
俺。
- 稲垣:
- あと。けっこうさ、俺。
- 木村:
- なに?どういう子供?どうなった時?
- 中居:
- だからね、違う。木村がね、子供になったじゃないけど
もさ、あの、童心に帰った時の顔っちゅうのはね、あの、すごいね、素直。すご
いね、嘘ないの。
- 稲垣:
- 木村君の寝てる時の顔っぽいよね。
- 木村:
- ああ、こうやって?(口開けて寝てる顔をする)
- 稲垣:
- それに通じる安心感がある。
- 木村:
- なるほどね。子供に戻った時の顔。
- 中居:
- だから、ある程度さ、なに?自分がまあ、こういう仕事
柄さ、はしゃがなきゃいけない時とかさ、っていうような要求されてさ。対応せ
ざるを得ない時とかあるじゃない。そういう時のとね、あの、本当にね、心から
ね、童心に帰る時の木村っていうのはね、ふとした時、これはね、俺だけじゃな
くメンバーみんなわかると思うけど、その時の木村っていうのはね、「ああ、こ
れはやっぱり、うん、魅力的だな」とか思っちゃったりするよね。
- 稲垣:
- 年上の友達とかね。
- 木村:
- でもね、ほら、こういうさ、仕事してるとさ、あの、そ
の現場でさ、自分らより年上の人ばっかじゃん。周りのスタッフとか。出演者も
そうだけど。そうするとさ、なんかあの、ちょっとみんなもそうかわかんないけ
ど、あの、ちょっとあれじゃない。力入っちゃわない?
- 中居:
- なに?力入るって。
- 木村:
- 力入るっていうか、あの、その自然でいられるっていう
ことのが難しいじゃん、こういう現場きちゃうと。でもね、なんかその、童心に
帰るっていうのは、その仕事も何もない。プライベートもない。で、ただ友達と
か好きな相手とかと一緒にいる時とか、そういう時に出るじゃん。こういうテレ
ビのスタジオとかではあんまり出ないけど。例えばこれが普通の喫茶店で、この
5人のメンバーがいて、で、頼んで飲む時にアイスコーヒー、ガムシロ入れないで
飲んでこうやって「苦いでチュ」とかなる時はさ、やっぱり何にも考えてない
じゃん。そういう時はなんか、あの、自分でも自分のことを見てないからね。
- 中居:
- そんなんなってもすごく、逆にそういう一面があるから
こそなんか、うん、それが世間の人だったり、視聴者であったり、すごく注目を
浴びるところなんじゃないかと思うけどもね。
- 稲垣:
- ナチュラルって難しいよね。そういう意味でね。
- 中居:
- そう。だから、剛なんかもさ、今ほら、バラエティやっ
たりさ、歌やったり、お芝居やったりさ、いろんなジャンルやったりするじゃ
ん。
- くさなぎ:
- うん。
- 中居:
- ね。………。
- くさなぎ:
- なによ、ちゃんと聞いてよ。僕にもそれっぽく。
- 香取:
- なんか面白いんだもん。
- 中居:
- いや、ちょっと待って。やっぱ、おまえとちゃんと喋る
の無理だわ。
- くさなぎ:
- なんで?言ってよ、俺にもそういうふうに。
- 中居:
- 無理だわ、やっぱり。なんかね、木村とかね、吾郎とか
はね、ちゃんと喋れるの、俺。
- くさなぎ:
- ね。なんかすごいね、っぽいもんね、すごい。言っ
てよ。
- 中居:
- お前の顔見ると喋られないもん、俺。
- 香取:
- 喋ってよ、いつものこの番組って感じでさ。好きなふう
にちょっと話してよ。
- くさなぎ:
- 僕も頑張るから、話してよ。
- 香取:
- 質問とかしてよ。
- くさなぎ:
- 聞いてよ。
- 中居:
- この顔がなんかヤなんだな。
- 香取:
- 大丈夫、大丈夫。
- 木村:
- 大丈夫、大丈夫。
- くさなぎ:
- 大丈夫。
- 香取:
- 気持ち作ってほら、ちゃんと普通にほら。
- 中居:
- じゃあ、例えばさ、あの……。
- 木村:
- もう無理じゃん。
- 中居:
- ね、歌とかドラマとかやってんじゃん。
- くさなぎ:
- うん、そうですね。
- 中居:
- ………。
- くさなぎ:
- 歌やってドラマやって。
- 中居:
- ドラマやってダンス。だから、いろんなジャンルでやっ
てんじゃん。何だっけ?何聞こうと思ったんだっけ?そう、自分はほら、いろんな
顔があったりするじゃん。
- くさなぎ:
- そうですね。
- 中居:
- …………。
- くさなぎ:
- どんどん聞いてください。
- 中居:
- ね。
- くさなぎ:
- はい。
- 中居:
- あるよね。
- くさなぎ:
- はい。
- 中居:
- なるほどね。
- くさなぎ:
- ちょ、ちょっと早いよ!もうちょっと何か。
- 中居:
- どれをやってる時が自分好き?歌と踊りとお芝居とバラ
エティと。
- くさなぎ:
- いろいろやっぱあるんですけど。なんだろう?全部
好きです。
- 中居:
- 全部好き?
- くさなぎ:
- うん。
- 中居:
- どれかだって、誰だって好き嫌いあるでしょ。全部ほ
ら、違う雰囲気だし、違う状況だったりするけどもさ。
- くさなぎ:
- 歌はすごい緊張する。
- 中居:
- 緊張する?
- くさなぎ:
- うん。歌は緊張する。とにかく緊張する。
- 中居:
- でも、なんで歌だけ?
- くさなぎ:
- いや、なんか。ちょっと頑張んなきゃいけないなと
思うじゃないですか、歌って。なんか目に見えちゃうじゃないですか、すぐ。
- 中居:
- ああ、ウマいヘタとか。
- くさなぎ:
- うん。
- 中居:
- すぐ判断しちゃうっていうかな、評価されちゃうってい
うかな。
- くさなぎ:
- そうなんです。
- 中居:
- じゃあ、いちばん頑張りたいのもやっぱりアーティスト
としての剛だったりするの?
- くさなぎ:
- はい。そうですね。もうちょっと頑張んなきゃいけ
ないかなって。歌は、はい。
- 中居:
- 吾郎ちゃんはなにが好き?
- 稲垣:
- うーん?そうだなぁ。やっぱさ、それぞれあるよね、い
いとこっていうか。なんか決めつけるのよくないなと思って。やっぱどっかで
「これがいいな」ってあったりするんだけど、それを自分で決めつけちゃうとよ
くないから、敢えてなんでも好きだって思うようにするっていうか。
- 中居:
- でも、無理に自分がさ、苦手意識のあるものに対して、
まあ強制的じゃないけどもさ、自分で自分の気持ちをさ、そっちに、好意的にこ
うやって向けるっていうのかな。うん、示すっていうのはすごい難しいことなよ
うな気がする。
- 稲垣:
- うーん、そうだね。
- 中居:
- 嫌いなものに対して。
- 稲垣:
- なんかね、俺もムラがあるからね。これ、歌うのすごい
好きで今日歌ってたと思うと明日は嫌になってたりとかね。だから、もうわかん
ないんだよね。芝居が好きだなと思っても、ね、ちょっと急にわかんなかったり
とか。なんかだから、その日の自分の気分のほうがもっと大きな割合が占めて
て。自分の中で好き嫌いではね。価値観として。だから、うん、気分屋なのか
なって。
- 中居:
- それがカメレオンかもしれないね。
- 稲垣:
- そうそう。だから、決めらんないんだよ。ものとか、素
材のせいにできないから。
- くさなぎ:
- 熱いね。
- 稲垣:
- いや違う。聞かれたから答えたほうがいいかなと思っ
て。
- 中居:
- 木村君は?木村君もね、歌やって、踊りやって。
- 木村:
- 今、ピーンてやった?
- 稲垣:
- やってないよ。
- 木村:
- 「いやいや、聞かれたから答えたほうがいいかな」って
言ってピーンて。
- 稲垣:
- ピン?
- 中居:
- ちょっと目ヤニね。
- 香取:
- 目ヤニ飛ばしてみた?
- 中居:
- 木村君は何が好き?
- 木村:
- なんだろうなぁ?
- 中居:
- でもね、俺、思ったのね。木村がさ、「ロング・バケー
ション」とかさ、ドラマとかさ、そんで映画とかもやるでしょ。で、舞台とかも
やってるでしょ。俺ね、不思議なのはね、俺、メンバーだからかわかんないけど
もね、やっぱいろんな役者さんがさ、いろんな主演のドラマ演ってるんだけど
も、木村だけね、あの、やっぱね、役者の匂いはしないね。
- 木村:
- ん?
- 中居:
- 役者さんの匂い。
- 木村:
- 評論家か!?おまえは!
- 中居:
- 違う。俺がもう思う個人的なことなんだけども。なんか
ほら、例えばトレンディ俳優の人なんかだとさ、お芝居を専門的にじゃないけど
も、お芝居だけやってる人たちの雰囲気とか匂いはね、しない。
- 木村:
- 嫌だもん、そういうの。
- 中居:
- それは意識的にしてんのか、それとも意識しないでやっ
てて、それをただ単に俺たちがそういうふうに感じてるのかわかんないけども。
だから、それってね、俺はやっぱりすごいことだなぁって。努力しているものな
のか。でも、努力しても出来ないものなのかわかんないけども。あ、これって木
村っていうのはやっぱり、うん、スターっていうのかな?役者だけの匂いが、芝居
をしても芝居の匂いだけはしないなって。で、何が好き?
- 木村:
- え?
- 中居:
- お芝居やってる時とバラエティやってる時と歌・踊り。
- 木村:
- 何が好きってのはね、うーん?特にないな。
- 中居:
- これ!っていう。
- 木村:
- 学校の勉強みたいに、体育が好きとか図画工作が好きと
か、そういうのない。あの、だから、テストを受けた時に、「この教科は点とっ
てやる」っていうのがないから、どうでもいいから。だから、どうでもいいって
いうのは、素直な気持ちなんだけど、でも、あの、そうなった時に自分一人じゃ
ないから。例えばメンバーがいたりとか、スタッフがいたりとか、共演者がいた
りしかするじゃん。そうすると、あの、その人たちと物を作ることのほうが好き
だから。だから、歌をレコーディングして時も、レコーディングスタッフと
ガァーッて煮詰まっていろいろやってくのあるじゃん。
- 中居:
- うんうん。
- 木村:
- で、コンサートもそうだけど。そういうの好きだし。
で、ドラマもそうだし。
- 中居:
- その過程好きだったりするんだ。
- 木村:
- 過程が好き。うん。もの作ってる時。だから、アクセサ
リー自分で作ってる時もガァーッてハマってるし。絵描いてたり、自分が写真
撮ってたりとかね、あるじゃない。
- 中居:
- 例えそれさ、自分のさ、納得、最後の結果としてさ、出
来が悪かったりしても、後悔はしない人でしょ。
- 木村:
- うん。
- 中居:
- ね。それはでも、立派だよね。いいよね。すごい、いい
感じ。
- 木村:
- それかな。だから、けっこうあの、一緒にやろうと決め
た上であの、なんて言うのかな?作っていく過程の中でルーズになっちゃったりと
か。そういう人間関係であったりとか、仕事に対するあれがルーズになってくる
と、すごい冷めちゃう。
- 中居:
- 少しでもなんか安易な感じが出てしまうとダメだってい
うことだね。
- 木村:
- ちょっとね、ダメになっちゃうね。
- 中居:
- ああ、そしたら、俺なんか。俺ね、そうやって物事作っ
てる時ね、まあ木村にとっては悪い意味かもしんないけども、いい意味でやっぱ
りルーズっていうのがね、あったほうがいいと思っちゃうのよ。だから、それは
まあ、雰囲気だったりさ、「おぅ、仕事だぜ」ってクァーッてなるってことは
やっぱりすごい必要なことだし、責任もってやんなきゃいけないんだけども。あ
る時ポッとちょっとした息抜きじゃないんだけどもね、ルーズな気持ちっていう
ようなのはなんか。
- 木村:
- ああ、そういうのはあるよ。
- 中居:
- あるよね。
- 木村:
- 遊ぶ時には超遊ぶし。そんで、やる時にゃぁやるってい
うのあるけど。その中間あるじゃん、この「遊ぶ」「やる」っていう時の。
- 中居:
- うんうん。
- 木村:
- それがある程度、区別化されればすごいいいんだけど。
それが時々ちょっと重なった部分あるじゃん。そういうふうになったりすると、
けっこうあれかな。
- 中居:
- 仕事に対する気持ちが冷めちゃうじゃないけども。
- 木村:
- っていうか、一緒にやろうぜってなった時に、もう力が
抜けちゃうね。ビローンっつって。
- 中居:
- うん。嫌だね。慎吾は?慎吾もだって、いろんなのやっ
てるねぇ。
- 香取:
- いろんなのやってますよ。
- 中居:
- 慎吾は19歳なんだよな。
- 香取:
- 19歳。
- 中居:
- だって俺たちが、俺と木村が19の時っつったら、ちょう
どデビューの時だよ。♪Can't Stop〜って。
- 木村:
- そうだっけ?
- 中居:
- うん。
- 木村:
- 18じゃなかったっけ?
- 中居:
- そう18だね。俺が19になった時だから。まあ、18の19の
年だね。
- 木村:
- そうだっけ?すごいわ、おまえ。握手して。
- 中居:
- すごいよ。
- 木村:
- すごいよね。
- 中居:
- そのだって、あん時おまえ、比較しちゃいけないけど
さ、あん時の俺と木村と比較すると、すごいよね。だって吾郎なんかの19って
いったらさ、テレビじゃやっぱり見れないわけじゃない。
- 香取:
- 出てたっつうの!出てたよ。
- 稲垣:
- 出てたよ。
- 中居:
- そうだね、出てた出てた。ね、剛もそうだし。だってま
だ3年ぐらい前でしょ?19っつったら。
- くさなぎ:
- そうですね。横浜が生んだ天才児だね。
- 中居:
- でも、自分にとってさ、メンバーの中でいちばん下だっ
てこともあるし、んで、まだ今19でさ、やりたいこともやってるかどうかわかん
ないよ、納得してやってるかどうかわかんないけども、どうなの?どう?
- 香取:
- なにが?
- 中居:
- いい?自分の今のやってること。
- 香取:
- いいよ。最高さ。最高さ!
- くさなぎ:
- もっとちゃんと答えてくれよ。
- 木村:
- おまえ誰だよ!?
- 香取:
- なんで?最高さ。楽しいじゃん。
- くさなぎ:
- アメリカンだね。
- 木村:
- いいねぇ。
- 香取:
- 楽しいじゃん。ほら、みんなほら、いい顔してるよ。楽
しいじゃん。
- 木村:
- ジジ臭ぇって。
- 香取:
- 本当、本当。
- 中居:
- 楽しい?
- 香取:
- うん。ほら、お仕事というか、歌も歌ったりとか、お芝
居もしたりとか。あと、バラエティやったりとか。
- 中居:
- 何が好き?
- 香取:
- 全部好き。
- 中居:
- 全部?
- 香取:
- そうなんです。
- 中居:
- 歌も?
- 香取:
- 歌も。あのね、欲張りなんですよね。
- 中居:
- 欲張り?
- 香取:
- 全部ね、じゃあほら、一つにって感じにするじゃん。質
問とか今言ったように。
- 中居:
- うんうんうん。
- 香取:
- あの、「その中だったら好きなのどれ?」って。もうそ
れは絶対決められない。
- 中居:
- でも、好きの、好きになり方が違うけども、みんな好き
は好きなんだけども、ただ方向が違うってだけ?
- 香取:
- うん。あのね、好きにね、なり方も一緒なの。演じる?
だから、お芝居をするのも演じるでしょ。
- 中居:
- 演じるよね、お芝居するよね。
- 香取:
- その人を。
- 中居:
- うん。その役に?
- 香取:
- 役に。それと同じで、歌唄ってる時は、歌唄ってる人を
演じるの。そういうさ、面白さ。
- 中居:
- 歌を歌ってる時の香取慎吾を演じるの?
- 香取:
- そうそう、そう。
- 木村:
- じゃあ、もうオールタイムアクションじゃん。
- 香取:
- だから面白いのさ。いろんな役ができて。
- 中居:
- え?だって、それってじゃあ、本当の香取慎吾は?素の香
取慎吾はどこにどう存在するの?どこにいるの?
- 木村:
- 会いたい。
- 香取:
- ちょっとした間の時。
- 中居:
- 間?
- 香取:
- 今とか、これ普通。
- 中居:
- これが普通なの?
- 香取:
- これだって、お話会じゃん。
- 木村:
- 唾飛んでる。
- 香取:
- これはお話会でしょ。
- 中居:
- トーク。
- 香取:
- トークでしょ。これ、普通さ。
- 稲垣:
- 「普通さ」?
- 木村:
- ぜんぜん普通じゃねぇよ!
- 中居:
- 今、ちょっと入ったでしょ?
- 香取:
- ふ・つ・う。これは普通。だけど、歌唄う時はすごい衣
装とか着せてもらって、お客さんの前とかの前で歌うでしょ。
- 木村:
- すごい衣装だよな。
- 香取:
- そういう人いるじゃん。
- 中居:
- うんうん。パッて変わるような。
- 香取:
- そう。そういうだから、そういうのを演じてるって感じ
で気持ちいいのよ。
- 中居:
- あ、それもそれで、香取慎吾は香取慎吾なんだよね。
- 香取:
- そう。
- 中居:
- それはそれで自分の中では楽しい?
- 香取:
- そう。楽しい。
- 中居:
- ぜんぜん苦になったりはしない?
- 香取:
- うん。
- 中居:
- へぇー。
- 香取:
- 変身願望が強いらしいです。
- 中居:
- 変身願望?よく覚えたね。
- 香取:
- はい。覚えましたよ。
- 中居:
- 漢字4文字で「変身願望」。
- 香取:
- あとだから、お笑いとかバラエティとかでも、ほら、陣
内さんとかやるでしょ?ああいうのも演じてるわけじゃん。お芝居と一緒なのよ、
僕の中では。
- 中居:
- うんうん、うん。
- 香取:
- だから、歌唄う時にも歌唄ってる人を演じるように、だ
からその陣内さんを演じてるっていうその面白さ。
- 中居:
- それはやっぱり、まあ木村がさっき言ったように、その
過程が面白いのかな?作っていく。自分のそういう役に入り込んでいく自分が。
- 香取:
- うん。
- 中居:
- へぇー。え?HEY!HEY!HEY!の慎吾君ていうのはどうな
の?
- 香取:
- HEY!HEY!HEY!の僕?あれはお喋り会の時は、普通。
- 中居:
- あ、あれは普通?
- 香取:
- うん。
- 中居:
- 何にも演じてない?
- 香取:
- 今には負けるね、でも。
- 中居:
- 今に?
- 香取:
- 今の普通さには。
- 木村:
- 今、超普通?
- 香取:
- 今ね、チョふつんぐらい。チョふつ。
- 中居:
- チョふつ?
- 香取:
- チョーって延ばさないぐらいの普通だよ。
- 中居:
- 超普通の時って、どういう時?慎吾にとって。
- 香取:
- さっき日焼けしてた時とか。
- 中居:
- ………?日焼けしてたの?
- 木村:
- こいつよぉ。ずっとさ、やってたじゃん。
- 中居:
- うん。
- 木村:
- でさ、うちらちょっと待ってたじゃん、時間。したら、
「あいつ、いねぇ」とか思って。みんないたのよ、楽屋に。で、俺、先にこっち
降りようと思って降りてきたら、こいつスタジオの外でさ、ね、何やってんのか
と思ったらさ、なんか日焼けオイル塗ってさ、寝てんだよ。
- 中居:
- なにやってんだよ、慎吾。なに?
- 木村:
- 表で。あれ、芝生のとこあんじゃん。
- 香取:
- やめろー!
- 木村:
- あそこの芝生のとこで焼いてんの。で、髪の毛上に結ん
で、そんで日焼けしてんのよ。で、俺がもうその、ガラス越しに「時間だからス
タジオ行くぞ」って言ったの。そしたら「OK」ってやってんだけど、そしたら虫
と戦いながら焼いてたぜ。
- 中居:
- 虫?
- 木村:
- 虫。
- くさなぎ:
- 虫がなんかきたの?
- 香取:
- ウゥーン、ウゥーンて。超ムカついた。
- 中居:
- そのムカついた自分がやっぱり超普通?
- 香取:
- その時の普通だね。けっこう渋い感じだよ、僕。「やめ
てくれよ」って。
- 中居:
- 今の渋い感じ?
- 香取:
- 渋い感じ。
- 中居:
- それは慎吾の中で?
- 香取:
- 普段はね、「おとなしい」って言われてる。
- 中居:
- ほぉー。そうですか。誰だろうでも?みんなでもね、
やっぱりバラバラだよね。本当に。
- 香取:
- バラバラだからこそSMAPっていういいものが出来てるん
じゃないかな?
- 中居:
- ね。うん、本当バラバラ。こんないい具合にバラバラに
なるものかっていうぐらいバラバラ。
- 木村:
- バンドの人たちとかってさ、やっぱり一緒?
- 中居:
- いや、だからほら、俺なんかもさ、コンサート作る時と
かさ、みんなね、今、今回ほら、一つずつのね、あの、ブロックを自分たちでプ
ロデュースしてるからさ、いわゆるまあ、自分が責任持ってやるけどもさ。一曲
バンドの人が作る時って、「俺はこれがいいけど、私はこれがいい」「私はこれ
がいいけど、俺はこっちのほうがいい」ってバラバラになっちゃうんだって。そ
うなる時っちゅうのは、なんか話し合って決めるのか、誰かがやっぱり折れな
きゃいけないのかしかないんだって。
- 木村:
- いや、まあ、それは多分、うちらのがすごいでしょ。
- 中居:
- ん?ん?
- 木村:
- うちらのほうがいろんな面であれなんじゃない?
- 中居:
- 折れなきゃいけないとかね。
- 木村:
- 折れる時もあるし、折れてない時もあるし。強いんじゃ
ない?うちらほら、ね、あの、音楽を作ってるだけじゃないから。
- 中居:
- うん。だけじゃないからね。そうだね。
- 木村:
- 逆に音楽はべつに人任せじゃん。
- 中居:
- そうなんだよね。あれってよくないと思うけどう?
- 木村:
- は?何つった?今。
- 香取:
- よくないさ。
- 木村:
- あ?また「さ」かよ?
- 中居:
- 今、剛君は、剛は自分でほらね、SMAPのシングルだった
りアルバムだったりって、いろいろレコーディングしたりするでしょ。気持ちい
い?どうなんだろう?自分の出てるアルバムとかっていうのはやっぱり、「ああ、
これはいいものだ」。いいもの悪いものっていうか、納得っていうのかな?した上
でなんか。
- くさなぎ:
- うーん?
- 中居:
- 好き?でも、SMAP。SMAP楽。好き?SMAPの曲。
- くさなぎ:
- 歌は好き。僕たちの歌って。でも、やっぱり、作る
時に一緒に僕たち立ち合ってないじゃん。「ここの音はどうだ」とか。
- 中居:
- うんうん、うん。
- くさなぎ:
- だから、あとはもう、その音楽、ベースの音楽は決
まっちゃってるから、あとは自分の歌い方じゃない。変えるところっていったら
さ。「どう変えようか」って、もう自分の歌う技術だけじゃない。だから、僕も
向こうの人に大きいこといえないし。うん。
- 中居:
- そうなんだよね。与えられたものをやっぱ、しかできな
いんだよね。音楽っていうか、歌だけじゃないかな?僕らが与えられたものをやら
なきゃいけないって。
- 香取:
- あれ、どうなんですかね?リーダー。
- 中居:
- なにが?
- 香取:
- その音楽面に対してっていう。
- 中居:
- だから、やっぱりうん、アルバムだって今ほら、コン
サート自分たちで出来るぐらいだからさ、曲の一曲ぐらいはアルバムなり何なり
ね、プロデュースしてもいいんじゃないかなと思うんだけどね。
- 香取:
- うーん?
- 中居:
- やれるとしたら慎吾君は、慎吾は何やりたい?
- 香取:
- やれるとしたら?それはやっぱり踊れるものですよ。
- 中居:
- ダンス?
- 香取:
- ダンスもの。
- 中居:
- ちなみにあんじゃん。ヒップホップとかテクノとかブ
ラックとか。
- 香取:
- ヒップホップ系ので。
- 中居:
- ヒップホップ系の?
- 香取:
- はい。ヒップホップ系のバリバリのダンスのものを、み
なさんに作りますよ。
- 中居:
- 作ります?
- 香取:
- はい。
- 中居:
- 作りたいんだよね。そういうのって昔からでも言ってた
けどね。自分たちでやりたいって。木村君はどういうのやりたい?SMAPでなんか、
一つなんか音楽をプロデュースできるっつったら。
- 木村:
- うん、まずみんなにね、そうだね、音を作る前に、ま
ず、そうだな、声を出す練習をしてもらって。
- 中居:
- ハッ、ハッ、ハッ、マッ、マッ、マッ。
- 木村:
- そう。それをやってもらって、それでその、まだね、準
備、そう、思うんだけど、いろんな楽曲とか提供してくれんのはいいんだけど、
うちらがそれを受け止める体制が出来てないじゃん。
- 香取:
- 歌、難しいね。
- 木村:
- え?
- 香取:
- SMAPの歌、難しいんだもん。
- 木村:
- やってんじゃねぇか。
- 香取:
- いやぁ、やってるけどね。
- 中居:
- それはあるよね。
- 稲垣:
- それはあるね。
- 木村:
- それは、受け入れる体制をまず作るという。だから、そ
れからじゃないとあの、自分らで作るっていうあれはないと思うし。だから、や
りたいんだったらあの、ね。うん、「これをやりたい」っていった時の「早く走
りたい」とか、「もっと高く飛びたい」とかいう時には、その早く走るための
やっぱり筋力って必要じゃん。だから、それをつけた上でやってきたいかなって
思うけどね。
- 中居:
- だから、そう。いろんなサウンド的にもさ、俺たちのわ
からない、そのニューヨークのなんかすごい人たち、いわゆるすごい人たちが音
楽に参加したりしてくれてるじゃん。変な話、わかんない人もいるしさ。
- 木村:
- わかんないよね。はっきり言って。
- 中居:
- はっきり言ってわかんないよね。でも、俺たちはそのサ
ウンドについていける、まあ、一言で言えばその歌唱力?うん。アーティストとし
ての歌唱力っていうのが、どうもやっぱりついてってないんじゃないかなとは思
うね。だから歌だけ当たんないんじゃない
- 稲垣:
- でもさ、歌唱力じゃなくてさ、なんかパワーかなって
思ったんだよ。この前あの、なんだっけ?キューバのね、すごいSMAPの音楽にわり
かし近い、それはサルサなんだけど、ライヴに観に行ったんですよ。赤坂BLITZま
で。それはもう本当にもう参加してる人たちって、けっこう近いの。まあ、
ちょっとニューヨークじゃないから違うんだけど、すごいアコースティックな、
アナログな感じで。ドラムとかもすごくて。うん、そういう打ち込みの音とか
いっさい無くって。わりかしうちのディレクターが好きな感じのあれなわけね。
- 中居:
- ああ、なるほどね。
- 稲垣:
- そんでさ、俺らはそれ、とってきたものを聴いて、いま
いちピンとこなかったわけじゃん、レコーディングなんかしてて。でも、そう
やって近くでね、聴いたらやっぱね、もうノックアウトされちゃってね。すご
い、やっぱり。
- 中居:
- カルチャーショックじゃないけど?
- 稲垣:
- うん。もうドラムも全部もう、五感がもうバァーンて感
じ。
- 中居:
- 生演奏で。
- 稲垣:
- 爆発した感じ。
- 中居:
- へぇー。
- 稲垣:
- もう本当、ノックアウトされちゃったな。やっぱ、いい
んだよ。
- 中居:
- え?でも、ジャジーな感じなの?
- 稲垣:
- うん、ジャジー、ジャジー。すごい。
- 中居:
- サックスとかトランペットとか?
- 稲垣:
- うん。歌もね、確かに素晴しくウマいんだけど、うん、
だけどね、なんかパワーだよね。なんかすごい逃げてるみたいな言い方だけど。
- 中居:
- 気持ちなのかなぁ?
- 稲垣:
- うん、すごいもう。久し振りに最近感動しちゃった。
- 中居:
- え?吾郎君は、吾郎君だって。ちょっとおかしかった
ね。吾郎なんかがやりたい、SMAPとして「こういうのでやりたいな」っていう?
- 稲垣:
- そうだなぁ?今はいいと思うけどね、僕は。うん。今の
にだから、さっき言ったように自分たちの作るっていう意味で加えてったらね。
まあ、詞を書いたりとかさ。簡単には言えるけど、実際は難しいけどね。だか
ら、全くゼロのところから始めるよりも、やっぱり今あることにどう、なんか加
算してったほうがいいかなと思って。
- 中居:
- なるほどね。それだけの技量ももちろん必要だけども、
もっとやっぱり、でも、取り組む姿勢っていうのを持ちたいよね、音楽に対し
て。
- 稲垣:
- せっかくあるからさ、そういうすごい。
- 中居:
- なんかコンサートなんかやってもさ、ね、なんとかね、
お題じゃないけどもさ、やっぱ出るわけじゃない。オープニング、何々、何々、
何のコーナー、何のコーナーっつう時に、例えば慎吾に与えられたダンスコー
ナーがあっても、吾郎に与えたダンスコーナーとまた、違う俺、色が出てくるん
じゃないかなと思うね。そういうの絶対面白いと思うよね。
- 稲垣:
- ダンスコーナーとかやってみたいな、一回。
- 中居:
- ん?だから、吾郎がやっても、ぜんぜんほら、今まで
やったのと違ったかもしんないけども、それはそれで面白いような気もすんだよ
ね。剛君は?好きな音楽、音楽っていうか、SMAPとしてこういうのやってみたら。
- くさなぎ:
- いいんじゃないかな?
- 中居:
- うん。
- くさなぎ:
- そうだね。極論としてはね…。
- 中居:
- 極論ですか?
- くさなぎ:
- 急に極論としては、あの、あれなんじゃないです
か?なんか、何が流行ってるとかわかないじゃないですか、はっきり言って。何が
流行ってるとか、最近この音楽が流行ってるとか、ぜんぜんわかんないから、
やっぱ、自分が好きだと思うものをやったらいいと思うんですよ、僕は。だか
ら、それがなんか個性になっちゃったり、うん、すると思うんですよ。だから、
とりあえず「こういうのが好きだ」っていうのを、僕たちとやってる人いるじゃ
ないですか、スタッフの方、音楽の。「こういうのが好きだ」って何でもいいか
ら、「これが好きなんだ、これが好きなんだ」って言えば、なんか自分の好きな
音楽、すなわち新しい、そういうものが生まれるんじゃないかと。
- 中居:
- ほぉほぉ、新しい。
- くさなぎ:
- はい。なんか、ちょっとでもさ、気に入らないなと
かあったらさ、なんかやってて嫌じゃない。「嫌だなぁ」って。
- 中居:
- でも、それ言っちゃあでも、俺らっていうのは、ある意
味でセーブしなきゃいけなかったり、ある意味では我慢しなきゃ、引かなきゃい
けないところかもしんない。どうなんだろ?これ、わかんないよね。
- 香取:
- いやね、それはね、でもね、あの、ほら、お芝居やった
りバラエティやったりする面でさ、話し合うじゃない、スタッフの人と。
- 中居:
- うんうん。
- 香取:
- スタッフの人たちの意見もあって、僕らの意見も聞いて
くれて。
- 中居:
- 納得の上でやっぱりこう。
- 香取:
- お互い、「ここはじゃあ、こうしよう」って言ってやっ
たりすることが多いでしょ、最近。それなのに音楽の面に対しては、アルバムと
かも「この曲が出来ました」って言って、「ああ、この曲好きだけど、これは
ちょっと好きじゃないな」って言いながらも、レコーディングしてるのよ。アル
バムとかもね。だから、その前の、スタッフの人たちの作る段階で、お芝居とか
そういうのと同じように、ちゃんと話し合いたいね。
- くさなぎ:
- じゃあ、極論としては、極論としては…。
- 中居:
- まあ、自分たちとしては、まあプロデュースするまでも
ないんだけども、こういう例えば何曲かの歌があるから、これでこういうのを、
「好きなものをどう?慎吾、どれがいい?」「木村、どれがいい?」「吾郎、どれが
いいい?」「剛、どれがいい?」っていうのを。
- 香取:
- そうだね。時間かけてね。そのほうがね、なに?お互い
の気持ちっていうのも通じ合えると思うし。朝まで意味なくさ、ダラダラダラダ
ラさ、5時間も6時間もピッツァでも食いながらさ、そういうのもいいじゃん。そ
うすることによってほら、いいものがどんどん出来上がるじゃない。
- 木村:
- っていうか、僕はそれは勘弁。
- 香取:
- なんでよ?いいじゃんよ。
- 木村:
- だって、朝までピザ食いながら5〜6時間は、ちょっとそ
れは勘弁。
- 香取:
- なんで?じゃあ、3時間とかでいいからさ。
- 木村:
- あ、じゃあOK。
- くさなぎ:
- で、最終的にはどういう?
- 木村:
- 極論として?
- くさなぎ:
- 極論として。
- 中居:
- それもだから、みんな違うよね、それぞれがね。剛も
やっぱり自分の好きなものがやりたい。ね、だから、それは慎吾も出来るまでの
過程まで、やっぱり自分も入って取り組みたい。与えられたものだけじゃなく、
ね、吾郎ちゃんもさっき言ったように、「こんなのに感動したから、こんなもの
を」って。で、木村は、こういうのをやりたいっていうのをする前に、自分たち
のアーティストとしての技量が必要じゃないかと。
- 稲垣:
- みんな正しいよね。
- 中居:
- 結局だから、あの人たち、あの人たちってディレクター
の、俺なんかのスタッフの人たちのやってることも、決して間違いじゃないと思
うね。
- 香取:
- 間違いじゃないと思うよね。
- 中居:
- でも、一番やっぱり、みんなが気持ちいいのがいいじゃ
ん。
- 香取:
- うん。
- 木村:
- それが一番だけどね。
- くさなぎ:
- でも、それはないよ。
- 稲垣:
- あの人たちってやっぱり、作る人たちってさ、どっか究
めてるじゃん。やっぱり他、見えなくなっちゃったりするんだろうね。
- 香取:
- それもね、ある。
- 稲垣:
- あるよね、絶対。
- 香取:
- うん。それも、ある。
- 中居:
- そうい時、木村なんかどう思うの?例えば与えられたも
の、自分がさ、「えっ?」って思ったものも、まあ変な話、やらざるを得ないじゃ
ないけどもさ。例えばすごい、木村の例えば嫌いな楽曲、例えばアイドルっぽい
ね、♪僕が、君に〜みたいなさ。
- 稲垣:
- グループサウンズっぽいね。
- 木村:
- 単純だね。
- 中居:
- そういうのが与えられた時に、ちゃんと気持ち良く、そ
れを心から歌えるほう?
- 木村:
- どうだろうな?
- 中居:
- やっぱ機械的になっちゃうのかな?
- 木村:
- いや、それはないな。うん。あの、だから、さっきも
言ったけど、やるんだったらやろうっていう。うん。それをだからあの、CDにす
るとか、うちらのアルバムに入れるとか決まった時に、「あ、そうですか」「音
はこういう音で、歌詞はこういう歌詞で」ってなった時に、「ああ?」って自分で
納得してない時もあるけど、やるんだったらちゃんと自分ができる範囲のことは
やろうっていう。だから俺、本当、最初ほら「がんばりましょう」っていうSMAP
のシングルあったじゃん。あれのさ、あの、オケ聴いた時にさ、すっげぇカッコ
よかったじゃん。
- 中居:
- うんうん。
- 木村:
- あの雰囲気が。で、仮歌なんかも英語っぽいやつで入っ
てて、「ああ、すげぇいいなぁ」とか思ってたの。思ってたのね。自分で家で仮
歌を聴いてる時とか、車の中で聴いてる時とか。そんで、スタジオ行って歌詞み
たら、「がんばりましょう」っていう歌詞になってたから、「なんだよ!?これ
よぉ!」とか思って。本当に自分の中で「げ!?マジかよ?」と思ったのね。でも、
だから、ああいうのをやった時に、じゃあ録ってく時に、「コーラスでファル
セット入れよう」とか、「何々がやったほうがカッコいいんじゃん?」とかさ、
思ったことをだから、その場で自分が出来るぐらいのことはやるっていうのはあ
るけどね。
- 中居:
- そうだね。やっぱ向上心じゃないけどもさ、歌に対する
向上心ていうのかな?自分の出来る範囲で、自分が責任持てる範囲でやるっていう
ことは。でもさ、やっぱりなんか好きな歌でもさ、嫌いな歌でもさ、やっぱ好き
な歌とさ、得意じゃないけど、好きな歌と嫌いな歌があったら、やっぱりさ、一
生懸命やるっていう気持ちはあるんだけど、やっぱ思い入れがさ、自分の気持ち
をコントロール出来ない思い入れがやっぱりダウンしちゃう時あるよね。例え
ば、ああ、この歌あんま好きじゃないけど、もちろん一生懸命レコーディングし
て一生懸命踊ったりするんだけども、気が抜けちゃったりすることない?
- くさなぎ:
- それはあるよね。絶対。
- 中居:
- これ、やっぱ俺はあるんだよね、いけないんだけどね。
- くさなぎ:
- 極論としては、俺と中居君は、ヴォーカルレッスン
しないとヤバいね。ヤバい。
- 中居:
- 俺と?
- くさなぎ:
- 俺と中居君は。
- 香取:
- ああ、いつもの二人だ。
- くさなぎ:
- そうそう、そう。
- 中居:
- ねぇ、ここではっきりして欲しいんだけども、俺と剛っ
てさ、歌、どっちウマいと思う?
- 稲垣:
- 難しい…。
- 木村:
- …難しい。
- 稲垣:
- いろんな解釈の仕方があるから。
- 木村:
- そう。
- 香取:
- 最近、よくそれ聞くよね。
- 中居:
- うん。
- 香取:
- そうとう気になってるんだ。
- 中居:
- ……違うんだ。剛が、「絶対、俺のがウマい」って言う
んだ。
- 木村:
- でも、歌にウメぇ、ヘタねぇよ。
- くさなぎ:
- みんなそうやって言うよね。みんな言う。
- 木村:
- だから、歌にウマいヘタはねぇよ、多分。多分そう思
う。本当に思う。
- くさなぎ:
- ウマい人がそういうふうに言うもん、だってみん
な。
- 木村:
- 違う、そうじゃなくて、あの、ウマいヘタ、本当にない
と思う。だから、カラオケボックス入って、これを歌いますっつって。で、要は
「ウマいな」って聞こえちゃうのはさ、高い声が出せたりとかさ、あと、そのカ
ラオケボックス行って、その曲をチョイスした時に、で、歌いましたってなった
時に、「あ、それっぽい歌」っていう。あの、「あ、そう、この曲ってそういう
感じの曲だったね」ってなるじゃん。そうなった時は、なんか周りの人って
「あ、ウマいウマい」って思うけど。でも、そうじゃないと思うよ、俺。
- 中居:
- でもさ、ある一線までいかないとダメだよ。
- 稲垣:
- あ、それはあるね。それはみんないってないよね、ま
だ。
- 木村:
- おいおい。蹴落としたね、今。
- 稲垣:
- いやいやいや、っていうか。
- くさなぎ:
- いや、本当そうだよ。みんなで歌うからさ。
- 中居:
- ある一線。そのある一線まで剛だけ来てないもん。
- 木村:
- え?またそれ?
- くさなぎ:
- 自分を置いてるよ、ぜんぜん。
- 稲垣:
- またそれ?
- 香取:
- またそれ?
- 中居:
- え?でも、ある一線までやってからだよね。と思う、
俺。で、唯一ヴォーカルレッスンだけ俺らやってないじゃない。もうお芝居も
やってないしさ。
- 木村:
- そういえば芝居やってないね。
- 中居:
- 芝居ってね、俺なんかどっかの学校とか劇団に入ってた
わけでもないし。
- 木村:
- ないし。踊りもべつに大してやってないし。
- 中居:
- 踊りヤバ。
- 木村:
- 踊りもヤバいね。
- 中居:
- 踊りヤバいね。
- くさなぎ:
- 最近みんなウマいですね。
- 中居:
- そうそう、この前、剛がね、「青いイナズマ」
HEY!HEY!HEY!撮って、みんなで見て、「ヤバいよ」。
- くさなぎ:
- 本当、ヤバいね。
- 中居:
- 「アップじゃないと見れないね」って。
- 香取:
- ヤバいって、本当。
- 木村:
- ヤバいね。
- 香取:
- V6とかね、すごいカッコいいよ。
- 稲垣:
- ああ、すごかったよね。ウマいね、モリタ君とか。
- 香取:
- 踊りとかすっごいよ。
- 木村:
- あとだって、MAXの人たちとかすごいじゃん。
- 中居:
- ああ、もう上手ね。でもね、俺、唯一ね、踊りこそウマ
いヘタじゃないと思うんだよね。
- 木村:
- いや、ウマいヘタだね。
- 香取:
- もうね、ウマいヘタだよ。
- 木村:
- 踊りはね、ウマいヘタだって。
- 中居:
- ……そうそう。気持ちじゃないもんね。
- 香取:
- いや。でもあれだよ、何年間もさ、ずっとさ、踊りとか
歌、ウマいヘタじゃないって気で、なに?ハートでさ、やって来たじゃない、俺た
ちって。
- 中居:
- うんうん。
- 香取:
- で、これからもさ、そうなっちゃいそうじゃない。で
も、そろそろさ、違うようにしていかなきゃ。もっとキチッ、キチッとやってか
なきゃって思うけど、…このままだね。
- くさなぎ:
- なんだよ!?
- 中居:
- だから、踊りもそうなのよ。個性を出す前に、いわゆる
アドリブっていうのかな?ね、歌でもそうだしさ、ちょっとアドリブする前に、そ
の一線までいかなきゃ。その一線の基準でいうのはそれぞれ違ったりさ、世間の
人の一線ていうのは、みんなそれぞれ違うと思うけど、その一線までいかないと
ダメだよね。踊りも歌も。
- 木村:
- だから、本当に思うのは、まあ歌もそうだけど、踊りも
そうだけど、あの、その一線のレベルっていうのが、もう近頃すごいじゃん。も
う、なんていうの?本当にさ、もう、うちらなんかより歌ウマい人なんて、渋谷の
カラオケボックスいたらもう。
- 中居:
- ゴマンといるわけだよ。
- 木村:
- もうロクマンといると思うし。
- 中居:
- たくさんいるよね。
- 木村:
- それで踊りなんかも、ヘタに俺らみたいにさ、ちゃんと
大道具さんが作ってくれたセットがあって、照明さんが当ててくれたステージが
あって、そこで踊ってる俺らなんかよりも、本当にダンボールひいて、駒沢公園
なんかで踊ってる人とか、宮下公園で踊ってる人たちのほうがぜんぜんウマい
し。じゃん?だからね、そのレベルっていうのはね、でも、かなりもうガァーッ
いっちゃってるから。
- 中居:
- そう。俺なんかのさ、それ、俺もね、ずっとなんか考え
ててさ。いいことなのか悪いことなのか、SMAPっていうのはね、いいふうに言っ
てくれる人はさ、「SMAPってなんでも出来るね。歌えるし、踊れるし、ドラマ、
芝居も出来るし。バラエティまでやっちゃうんだもんね。すごいよね」。ある意
味では「ああ、これはいいことなんだろうな」と思う反面、かといってSMAPは
「これをやらせたらSMAPは誰にも負けないぜ」っていうものを持ってないよね。
これ、最大の弱点だなって思うんだけど。
- 木村:
- 一人一人じゃない?それはでも。あの、チームになった
時にはそれはやっぱり集合体になるから、ないけど。それが例えば剛とか、慎吾
とかなった時には、自分の中にはあるんじゃない?
- 中居:
- あるのかなぁ?
- くさなぎ:
- でもね、僕、思うには、いろいろうちの事務所とか
グループいるじゃないですか。見てて分析するんですよ、僕。TOKIOやらV6やら
KINKI KIDSやら。
- 中居:
- 後輩だったり先輩だったり。
- くさなぎ:
- あと先輩で少年隊だったり。僕ね、SMAPが一番すご
いのはね、悪ノリだと思う。すごい悪ノリがすごいパワーなのよ。
- 木村:
- だって、今、これ、番組だよ。これ。
- 中居:
- テレビ。
- 木村:
- 番組なのにさ、なんかさ、あれみたいじゃん、溜まり場
で話してるみたいじゃん。
- くさなぎ:
- そう、なんかね、悪い悪ノリなんだよ。変な。それ
がすごくね、いいほうに出るといいんだけど、ちょっと間違った方向に行くと
…。
- 中居:
- いや、でも、それあるよ。悪い方向の時もある。でも、
いい方向の時のSMAP、好きだけどね。いわゆる羽目を外してるSMAP。
- 稲垣:
- そうだよね。セックスピストルズのライヴで、あんなに
バトルするのって、いないよね、タレントで。
- 中居:
- うん。なんか悪ノリっつうかね、やっぱり。
- 木村:
- 宿題なんかクソ食らえって感じ。
- 中居:
- ああ、いいねぇ。いけないんだよ!本当は。決して、や
んないことが、クソ食らえと思う気持ちがカッコいいわけじゃないんだけども、
そういう気持ちもあってもおかしくない。ああ、そう。悪ノリが好きなんだ、
SMAPの。
- くさなぎ:
- うん、好きだね。
- 中居:
- 吾郎ちゃん、ちなみにSMAPの何が好き?
- 稲垣:
- うーん?まあ、そういうこともそうだし、うーん?やっぱ
ね、よく言われることかもしんないけど、一人一人がね、けっこうわかってると
思うのね。うん。そのポジションとかね。うん。そう。で、また一人になった時
は違うし。それを決してなんか器用にやってるわけじゃないじゃん。自然にそう
なれるっていうか。
- 中居:
- 意識してるわけじゃなく。
- 稲垣:
- うん。そこが作ってないじゃん、べつに。だけど、すご
い作ってたりとか、緻密に計算すると。そういうところがすごいなっていうか。
- 中居:
- 魅力的に。
- 稲垣:
- うん。だから、その悪ノリは僕も好きだよ、すごい。う
ん、悪ノリはね。
- 中居:
- 木村君は?SMAPのこういうところが好きだなって。
- 木村:
- うーん?みんなは好きかどうかわかんないけど、俺が好
きなのは、こういう場所で仕事をしていて、そういう場所の人たちと一緒に作っ
てくんだけど、よあるじゃん、あの、一般の人から見て、その芸能界の雰囲気と
かさ。
- 中居:
- しきたりみたいな感じ?
- 木村:
- うん、しきたりもそうだし、その業界人としてのなんか
そういうものがあるじゃない。それをね、そういう中で思いっ切り仕事をして、
自分らを表現しているにも関わらず、なんかそれにね、それに対するどっかで対
抗意識っていうか。「ああ、超業界っぽい」とかさ、「うわぁ!すげぇ芸能人ぽ
い」とか、なんかそういうなんか、自分らがいる環境に対してもなんかちょっ
と、疑問というか、ちょっと突っ張ってるところがあると思う。それはさっき
言った悪ノリかもしんないんだけど。それも持ってるし。
- 中居:
- ね、いかにもっていう、お約束みたいのが嫌いなのかも
しれないね。
- 木村:
- 「コテコテやん!」てあるでしょ。そういうのに対する
悪ノリもあるし。それってすごくいいなぁとも思うし。あとはなんだろうな?う
ん、なんかまあ、この今テレビを見てる人はどう思うかわかんないけど、なんか
仮面ライダー大集合って感じ。ウルトラマン兄弟大集合って感じ。それが好き。
- 中居:
- 一人の力っていうのが、一人としてのね、個人としての
その活動っていうのがやっぱりね、大きいからかもしんないけども。集まると
やっぱり、俺もすごいなと思うしね。
- 稲垣:
- 俺、あれも好き。ちょっと急に思ったんだけど、食事す
る時。
- 中居:
- ん?ん?
- 稲垣:
- 食事すんのが好き、みんなで。
- 中居:
- ああ、5人なり。
- 稲垣:
- 焼肉屋さんとか。この前、最後6人でいったじゃん。
ね、森君と。あれいいよね。御飯いちばん美味しく感じる、なんか。だから、女
の子とかと食事するよりも、なんかメンバーと食事したほうが食事は美味しい、
絶対。
- 中居:
- へぇー。
- 木村:
- っていうか、もう食うことに専念するからでしょ。変に
気ぃ遣わなくてもいいし。
- 稲垣:
- 食事すんのは好き。
- 木村:
- 誰も喋んないもんね。食う時ね。
- 稲垣:
- 最近あんまり食事しないよね。昔よくいってたじゃん。
- 香取:
- 焼肉食いたいね。
- 中居:
- 食いたいね、みんなでね。慎吾は?慎吾はSMAPのどんな
とこが好き?
- 香取:
- うーん?SMAPはもう、好き。
- 中居:
- SMAPは好き?
- 香取:
- もう大好きだね。あとなんだろ?みんなね、それぞれ
ね、自分を持ってると思うのね。それがカッコいい、みんな。
- 中居:
- それは自分自身も?
- 香取:
- うん、自分も…持ってると思うから。あと、それぞれみ
んな一人ずつ自分ていうのがあって、そんで、それを曲げない。
- 中居:
- 貫く、一貫性?
- 香取:
- あと、SMAPっていう、このみんなでの自分。SMAPってい
うものに対しての自分ていうのもあると思う。みんなが集まった時はこういうも
のがあるっていうのが、ずっとそれが今まであって。で、これからもずっとある
と思うし。それがカッコいい。そこが好きだね。
- 中居:
- なるほどね。まあ、とりあえず、うん、SMAPでいられる
自分が幸せ。SMAPのメンバーでよかった。他のグループを見れば見るほどSMAPで
よかったなぁと思っちゃったりしますけどもね。さあ、それではですね、もう
ジュースもね、みんなもうなくなっちゃったもんね、ジュースね。長かった。今
日はスペシャルですから。
- 稲垣:
- これは昔から僕ら早いよね。
- 中居:
- 早いですね。ここらへんはやっぱり、ちょっと子供。
- 稲垣:
- 音楽祭とかでもね。
- 中居:
- すぐ飲んじゃう癖がありますけども。まあ、今後の活動
としてもね、音楽としても、いろんなジャンルで多分、頑張ると思いますが。ぜ
ひとも5人の活動を、みなさんに注目していただきたいと思います。はい、今週の
ゲストはSMAPでした。ありがとうございました。
- 香取:
- 焼肉食いに行こう!
- 稲垣:
- いや、俺はちょっと。
- 中居:
- 俺もちょっと。
- 香取:
- 乗ってこうぜ!
- 稲垣:
- いや、それは。
- 木村:
- っていうか、みんなストローの向きバラバラなところが
いいよね。
- 香取:
- 最高ね。ビヨン。
[CONTENTS] |
[CLAMP] |
[FACTORY] |
[REPRODUCT] |
[CIRCUS] |
[INFO]
[TKMC TOP PAGE]
(C) FujiTelevision Network,Inc. All rights reserved.