CLAMP TALK Vol.39

NAKAI in talking with AMURO.
- 安室:
- あ、でも、今はもうぜんぜんないのかもしれないですけ
ど、去年とかはなんか、「このまんまでいいのかな?」っていう。なんか「このま
まこういう服着て、こういうふうに歌っていいのかな?」って考えてたり。「やめ
ちゃおうかな?」って考えてたりもしてましたよ、いろいろ、なんか。
- 中居:
- え?なになに?
- 安室:
- なんででしょうね?なんか、すごく自分が不安になっ
ちゃったっていうか。その、歌ってることに対して「このままでいいのか
なぁ?」って。「もっと他にちゃんとやんなきゃいけないことがあるんじゃないか
な」って。
- 中居:
- 自分がわからない?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- そのやんなきゃなんないことっていうがわかんないんだ
けども、なんかやらなきゃいけないって。
- 安室:
- 「なんかやらなきゃいけないのかな?」って思ってた
り.「やめちゃおうかな?」って思ってたり.
- 中居:
- なんでなんで?なんでその「やめちゃおうかな?」って.
- 安室:
- なんでだろう?
- 中居:
- でも、なんかでも、自分の中で葛藤があったと思うんだ
よね.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- なにと闘ってるかはわかんないけども.
- 安室:
- でも、一つにあの、普通の人に戻りたいっていうのが
あったかなって.
- 中居:
- それはなんだろう?私生活のうえでやっぱり.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- 今まではね、街を普通に歩いて、じゃないけども.
- 安室:
- そうですね.
- 中居:
- そういうことが出来なくなったってこと?
- 安室:
- うーん?
- 中居:
- 普通のことをやっぱり、憧れたりするんだ.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- 普通っつったらおかしいかもしんないけど.
- 安室:
- うん、普通の.
- 中居:
- ごく普通のこと.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- でも、おかしいよね.だって、普通の時はさ.
- 安室:
- そう、こういうのに憧れるのに.
- 中居:
- 憧れるでしょ.夢にまでやっぱり見るわけじゃないです
か.で、こうなったらこうなったで普通の人に戻りたい.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- だから、そこはやっぱりタレントの人っていうかね、業
界の人、芸能界でやってる人っていうのは、ある意味では矛盾してるかもしれな
いよね.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- 僕なんかSMAPもやっぱり、「いつかは大きくなってや
る」「ビッグになってやる」って思ってたしね.で、ビッグになったらビッグに
なったで.でも、変わんないかな?うん.やってることは.あの、普通の、ものの
考え方とかっていうのは、うん、歳が今23なんだけど、23歳なりの普通の周りの
若者の人とは、ものの考え方とか、もちろん金銭的なこともほとんど変わんない
ような気がする.
- 安室:
- うん.私もきっと変わんないと思います.
- 中居:
- でも、男と女って違うと.
- 安室:
- あ、そうですよね.
- 中居:
- うん.
- 安室:
- ね、なんか.
- 中居:
- 俺なんか街歩いててもさ、「あ、中居だ!」とかって
「エーィ」とか言ってればいいけどさ、ね.「オオォ!!安室奈美恵じゃねぇ
か」っていったらさ、「エーィ」っていうわけにいかないでしょ.ね?
- 安室:
- そうですか?でも、「エーィ」ってやる時もあります
よ.
- 中居:
- だって、そういうわけには.だって女性はやっぱりね、
うん、そういうわけにいかないような気がするけど.
え?今さっきチラッと話聞い
たけど、ジャネットが、ジャネット・ジャクソンが好きなんだ?
- 安室:
- うん、大好き.
- 中居:
- ずっと昔から?
- 安室:
- うん.
- 中居:
- それがきっかけにもなったのかな?
- 安室:
- うん、それが、最初は沖縄のタレント養成所に通ってた
時に.そこってお芝居と歌とダンスの三つをやってて.で、友達の付き添いで
いってスカウトされたんですけど、最初やろうと思ったのは、私、女優さんにな
りたかったんですよ.
- 中居:
- ん?
- 安室:
- 女優さんになりたくって.
- 中居:
- 女優?
- 安室:
- そのスクールに入っていろいろ勉強してて.
- 中居:
- お芝居の練習とか?
- 安室:
- うん.してたんですよ.
- 中居:
- 演技?どんなの?科白言ったりするの?
- 安室:
- そう.台本してみんなでお芝居やったりしてたんです
よ.でも、なんかすごく演技って恥ずかしいじゃないですか.やっぱりなり切ら
ないと.
- 中居:
- ああいうのって、最近でもね、映画とか出てらっしゃる
じゃないですか.
- 安室:
- でも、なんかちょっと「違うな」って思い始めて.
- 中居:
- え?それは幾つの時?
- 安室:
- 12とか13歳ぐらいの時に.それで、ジャネットのビデオ
観た時に、「ああ、これ、いいなぁ」と思って.で、歌とダンスをやり始めたん
ですよ.
- 中居:
- へぇー.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- それが12、13とか?
- 安室:
- 12、13の時で.
- 中居:
- 「もう、これしかない」って自分のなかで思ったんだ?
- 安室:
- うん.
- 中居:
- え?そんで、それをその養成所のなかでダンスと歌を
ずっとやってたの?
- 安室:
- うん、やってた.
- 中居:
- あ、そう.じゃあ、そのジャネットを観てなかったら今
の自分もいないかもしれない?
- 安室:
- いないと思います、うん.
- 中居:
- え?それからいつぐらいから東京に?東京に上京はいつ?
- 安室:
- えぇと、デビューは14の時だったんですけど、でもまだ
中学校通ってたから、行ったり来たりしてて.
- 中居:
- 沖縄と?
- 安室:
- うん.中学校卒業してちゃんと住み始めたっていう感
じ.
- 中居:
- え?だってすごい決意じゃないのかな?
- 安室:
- そうですね.でも、みんな一緒だったから、その時.
- 中居:
- あ、そのグループじゃないけども.
- 安室:
- ええ.
- 中居:
- だって、不安は絶対あった?
- 安室:
- その時はもう、ぜんぜんなかったです.
- 中居:
- ええ?なかった?
- 安室:
- うん.ぜんぜんなくって.「5人で行けば大丈夫だろ
う」っていう、うん.
- 中居:
- へぇー.
- 安室:
- きっと曲を出せばすぐ売れるとか思ってたから.
- 中居:
- あ、そういうふうに思ってたんだ.なんとかなるんじゃ
ないかって?
- 安室:
- そう、なんとかなるって思っていったから.でも、ぜん
ぜん違かったから、すごいショックだった.
- 中居:
- やっぱ最初の頃っていうのは、芳ばしくなかったの?
- 安室:
- うん.
- 中居:
- ぜんぜんダメ?
- 安室:
- うん.ぜんぜんダメ.
- 中居:
- だって、最初の頃なんか、あの、なんかね、なんかビデ
オかなんか観たけどね、すごいなんか、フリフリのやってたよね.
- 安室:
- そうですね.なんか、うん.
- 中居:
- ね.
- 安室:
- いろいろ.
- 中居:
- すごい昔のアイドルっぽかった.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- ね.ああ、何だっけな?SMAPが一回NHKの番組かなんかで
ね、一緒だったか見たことあったのかな?
- 安室:
- うん.
- 中居:
- そんで、メンバーと「あれ誰?」とか言ってて.「誰だ
よ?」って言って、「普通のダンスの人たちかなぁ?」と思ってて.「誰だよ、あ
れ?」とかって見てたの.そんで、「ウマいなぁ.上手だよなぁ」とか話してて.
- 安室:
- あ、ありがとうございます.
- 中居:
- うん、で、そんでその1〜2年ぐらいだったかな?「ほ
ら、この前のあれだよ」って.「ほら、ホールで観たあれだよ」って.「出てき
たよ、ほらぁ」.そういう話はした覚えあるんだけどね.
- 安室:
- ありがとうございます.
- 中居:
- でも、まあ、今ジャネットって言ってたけど、自分のな
かで今、意識してるグループであったり音楽であったりあるの?
- 安室:
- 音楽はやっぱりジャネット・ジャクソンですよね.もう
ジャネット一色しかないですね.
- 中居:
- え?でも、他にもね、あの、ヒップホップだったりさ、
いろんな.
- 安室:
- あ、TLCとかも大好きだし.
- 中居:
- あ、そうなんだ.
- 安室:
- あと、フージーズっていうヒップホップ系のなんか歌っ
てる人たち.その人たちも好きだし.あとね、グループですごく目指してたグ
ループがアンボーグっていう.
- 中居:
- アンボーグ?
- 安室:
- 黒人の女性のヴォーカル4人組で.すごいコーラスがメ
チャクチャカッコいいんですよ.で、あの、すごいセクシーなダンスをしてて.
で、私たちまだその時、デビュー当時みんな14とか15〜6だったから、そんなこと
出来ないし.だから、「みんながもうちょっと年齢いったら、そういうグループ
になろうね」っていって言ってたんですよ.
- 中居:
- みんな言ってたんだ.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- じゃあ、自分たちの夢っていうのは、もう着実に叶え
ちゃったの叶えられちゃったり.
- 安室:
- うん、してたかな.
- 中居:
- してるかもしんないね.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- 淋しがり屋さん?
- 安室:
- はい.
- 中居:
- 一人、嫌い?
- 安室:
- 嫌い.
- 中居:
- 常になんか人と.
- 安室:
- うん.誰かと一緒にいたい.
- 中居:
- あ、そう.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- 喋ってるのが好きなんだ?
- 安室:
- いるのが好き.
- 中居:
- 人といるのが好き?
- 安室:
- うん.
- 中居:
- 接してる時が好きなんだ.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- あ、じゃあ、一人では.
- 安室:
- は、うん、嫌だ.
- 中居:
- え?じゃあ、夜、例えばね、誰とも連絡つかなくて、例
えば寝れない夜とかっていうのは?
- 安室:
- あ、寝れないですね.
- 中居:
- その時は家のなかで?
- 安室:
- 一人で、全部電気点けて.
- 中居:
- 全部?
- 安室:
- うん.
- 中居:
- 部屋中の?
- 安室:
- うん.点けて寝てたり.あと、眠れない時はうん、自分
のビデオとかチェックしたり.
- 中居:
- へぇー.
- 安室:
- そうやって、眠くなるまでずっと起きてる.
- 中居:
- でも、だって、常にでも私生活のなかでも、もう音楽
は、ビートみたいのは多分、もう体の中に染み、刻み込まれてるんじゃないのか
な?
- 安室:
- うん、刻みこみたいと思ってる.
- 中居:
- え?自分の中では?やっぱ、離れたいんじゃないけど、離
したい時とかっていうのは?
- 安室:
- ない.
- 中居:
- 常にもう?
- 安室:
- うん.
- 中居:
- いれていたい?
- 安室:
- うん、いれていたい.あってほしい.
- 中居:
- あってほしいっていうことは、今、現在、自分の中では
なかったり?
- 安室:
- なかったりします.
- 中居:
- あ、そうなんだ.
- 安室:
- もう、去年とかは、もう音楽なんて聴きたくないって
思ってて.
- 中居:
- ええー!?なんで?何が?
- 安室:
- 何ていうんだろ?すごくなんか、仕事が忙しくなってた
時期だったから、もうなんか、「自分の歌も歌いたくない」って思ってたし.も
うあの、「曲も聴きたくない」って感じだったから.
- 中居:
- へぇー.でも、どうすることも.
- 安室:
- できなかったから.でも、もう今はぜんぜんそういうの
なく.
- 中居:
- え?どうやってそういうのって乗り越えたじゃないけ
ど.
- 安室:
- うーん?なんだろう?自分のプライベートの時間をたくさ
んもらえたから、あの、音楽と離れる時期があって、あの、すごく歌いたい気持
ちになったりとか.うん、去年はもう音楽ずくめだったから、自分のぜんぜんプ
ライベートの時間がなくって、音楽から離れる時間がなくて音楽だらけだったか
ら.そう、今年はなんか、音楽から離れる時間がすごくあって.
- 中居:
- そういうの、いくら好きっていってもやっぱり、ある
時、ある時期にやっぱり、ある程度のその距離みたいの置かなきゃいけないって
いうのかな?
- 安室:
- うん、置いて.ってしか出来ないですね.
- 中居:
- ああ、そうなんだ.好きは好きでもやっぱり、ある時は
忘れたい?
- 安室:
- うん、なんか.
- 中居:
- でも、自分の中ではずっとでも.
- 安室:
- うん.どっかではっていう.
- 中居:
- 染み込ませていたいじゃないけども.
- 安室:
- うん.
- 中居:
- そういうのあるんだ.
- 安室:
- うん.すごくわがままですよね、それって.
- 中居:
- え?でも、人それぞれだからいいんじゃないかな、そう
いうのって.
- 安室:
- うん.
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