CLAMP TALK Vol.37

NAKAI in talking with SMAP.
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- 中居:
- でもね、俺、思ったのね。木村がさ、「ロング・バケー
ション」とかさ、ドラマとかさ、そんで映画とかもやるでしょ。で、舞台とかも
やってるでしょ。俺ね、不思議なのはね、俺、メンバーだからかわかんないけど
もね、やっぱいろんな役者さんがさ、いろんな主演のドラマ演ってるんだけど
も、木村だけね、あの、やっぱね、役者の匂いはしないね。
- 木村:
- ん?
- 中居:
- 役者さんの匂い。
- 木村:
- 評論家か!?おまえは!
- 中居:
- 違う。俺がもう思う個人的なことなんだけども。なんか
ほら、例えばトレンディ俳優の人なんかだとさ、お芝居を専門的にじゃないけど
も、お芝居だけやってる人たちの雰囲気とか匂いはね、しない。
- 木村:
- 嫌だもん、そういうの。
- 中居:
- それは意識的にしてんのか、それとも意識しないでやっ
てて、それをただ単に俺たちがそういうふうに感じてるのかわかんないけども。
だから、それってね、俺はやっぱりすごいことだなぁって。努力しているものな
のか。でも、努力しても出来ないものなのかわかんないけども。あ、これって木
村っていうのはやっぱり、うん、スターっていうのかな?役者だけの匂いが、芝居
をしても芝居の匂いだけはしないなって。で、何が好き?
- 木村:
- え?
- 中居:
- お芝居やってる時とバラエティやってる時と歌・踊り。
- 木村:
- 何が好きってのはね、うーん?特にないな。
- 中居:
- これ!っていう。
- 木村:
- 学校の勉強みたいに、体育が好きとか図画工作が好きと
か、そういうのない。あの、だから、テストを受けた時に、「この教科は点とっ
てやる」っていうのがないから、どうでもいいから。だから、どうでもいいって
いうのは、素直な気持ちなんだけど、でも、あの、そうなった時に自分一人じゃ
ないから。例えばメンバーがいたりとか、スタッフがいたりとか、共演者がいた
りしかするじゃん。そうすると、あの、その人たちと物を作ることのほうが好き
だから。だから、歌をレコーディングして時も、レコーディングスタッフと
ガァーッて煮詰まっていろいろやってくのあるじゃん。
- 中居:
- うんうん。
- 木村:
- で、コンサートもそうだけど。そういうの好きだし。
で、ドラマもそうだし。
- 中居:
- その過程好きだったりするんだ。
- 木村:
- 過程が好き。うん。もの作ってる時。だから、アクセサ
リー自分で作ってる時もガァーッてハマってるし。絵描いてたり、自分が写真
撮ってたりとかね、あるじゃない。
- 中居:
- 例えそれさ、自分のさ、納得、最後の結果としてさ、出
来が悪かったりしても、後悔はしない人でしょ。
- 木村:
- うん。
- 中居:
- ね。それはでも、立派だよね。いいよね。すごい、いい
感じ。
- 木村:
- それかな。だから、けっこうあの、一緒にやろうと決め
た上であの、なんて言うのかな?作っていく過程の中でルーズになっちゃったりと
か。そういう人間関係であったりとか、仕事に対するあれがルーズになってくる
と、すごい冷めちゃう。
- 中居:
- 少しでもなんか安易な感じが出てしまうとダメだってい
うことだね。
- 木村:
- ちょっとね、ダメになっちゃうね。
- 中居:
- ああ、そしたら、俺なんか。俺ね、そうやって物事作っ
てる時ね、まあ木村にとっては悪い意味かもしんないけども、いい意味でやっぱ
りルーズっていうのがね、あったほうがいいと思っちゃうのよ。だから、それは
まあ、雰囲気だったりさ、「おぅ、仕事だぜ」ってクァーッてなるってことは
やっぱりすごい必要なことだし、責任もってやんなきゃいけないんだけども。あ
る時ポッとちょっとした息抜きじゃないんだけどもね、ルーズな気持ちっていう
ようなのはなんか。
- 木村:
- ああ、そういうのはあるよ。
- 中居:
- あるよね。
- 木村:
- 遊ぶ時には超遊ぶし。そんで、やる時にゃぁやるってい
うのあるけど。その中間あるじゃん、この「遊ぶ」「やる」っていう時の。
- 中居:
- うんうん。
- 木村:
- それがある程度、区別化されればすごいいいんだけど。
それが時々ちょっと重なった部分あるじゃん。そういうふうになったりすると、
けっこうあれかな。
- 中居:
- 仕事に対する気持ちが冷めちゃうじゃないけども。
- 木村:
- っていうか、一緒にやろうぜってなった時に、もう力が
抜けちゃうね。ビローンっつって。
- 中居:
- うん。嫌だね。慎吾は?慎吾もだって、いろんなのやっ
てるねぇ。
- 香取:
- いろんなのやってますよ。
- 中居:
- でも、自分にとってさ、メンバーの中でいちばん下だっ
てこともあるし、んで、まだ今19でさ、やりたいこともやってるかどうかわかん
ないよ、納得してやってるかどうかわかんないけども、どうなの?どう?
- 香取:
- なにが?
- 中居:
- いい?自分の今のやってること。
- 香取:
- いいよ。最高さ。最高さ!
- くさなぎ:
- もっとちゃんと答えてくれよ。
- 木村:
- おまえ誰だよ!?
- 香取:
- なんで?最高さ。楽しいじゃん。
- くさなぎ:
- アメリカンだね。
- 木村:
- いいねぇ。
- 香取:
- 楽しいじゃん。ほら、みんなほら、いい顔してるよ。楽
しいじゃん。
- 木村:
- ジジ臭ぇって。
- 香取:
- 本当、本当。
- 中居:
- 楽しい?
- 香取:
- うん。ほら、お仕事というか、歌も歌ったりとか、お芝
居もしたりとか。あと、バラエティやったりとか。
- 中居:
- 何が好き?
- 香取:
- 全部好き。
- 中居:
- 全部?
- 香取:
- そうなんです。
- 中居:
- 歌も?
- 香取:
- 歌も。あのね、欲張りなんですよね。
- 中居:
- 欲張り?
- 香取:
- 全部ね、じゃあほら、一つにって感じにするじゃん。質
問とか今言ったように。
- 中居:
- うんうんうん。
- 香取:
- あの、「その中だったら好きなのどれ?」って。もうそ
れは絶対決められない。
- 中居:
- でも、好きの、好きになり方が違うけども、みんな好き
は好きなんだけども、ただ方向が違うってだけ?
- 香取:
- うん。あのね、好きにね、なり方も一緒なの。演じる?
だから、お芝居をするのも演じるでしょ。
- 中居:
- 演じるよね、お芝居するよね。
- 香取:
- その人を。
- 中居:
- うん。その役に?
- 香取:
- 役に。それと同じで、歌唄ってる時は、歌唄ってる人を
演じるの。そういうさ、面白さ。
- 中居:
- 歌を歌ってる時の香取慎吾を演じるの?
- 香取:
- そうそう、そう。
- 木村:
- じゃあ、もうオールタイムアクションじゃん。
- 香取:
- だから面白いのさ。いろんな役ができて。
- 中居:
- え?だって、それってじゃあ、本当の香取慎吾は?素の香
取慎吾はどこにどう存在するの?どこにいるの?
- 木村:
- 会いたい。
- 香取:
- ちょっとした間の時。
- 中居:
- 間?
- 香取:
- 今とか、これ普通。
- 中居:
- これが普通なの?
- 香取:
- これだって、お話会じゃん。
- 木村:
- 唾飛んでる。
- 香取:
- これはお話会でしょ。
- 中居:
- トーク。
- 香取:
- トークでしょ。これ、普通さ。
- 稲垣:
- 「普通さ」?
- 木村:
- ぜんぜん普通じゃねぇよ!
- 中居:
- 今、ちょっと入ったでしょ?
- 香取:
- ふ・つ・う。これは普通。だけど、歌唄う時はすごい衣
装とか着せてもらって、お客さんの前とかの前で歌うでしょ。
- 木村:
- すごい衣装だよな。
- 香取:
- そういう人いるじゃん。
- 中居:
- うんうん。パッて変わるような。
- 香取:
- そう。そういうだから、そういうのを演じてるって感じ
で気持ちいいのよ。
- 中居:
- あ、それもそれで、香取慎吾は香取慎吾なんだよね。
- 香取:
- そう。
- 中居:
- それはそれで自分の中では楽しい?
- 香取:
- そう。楽しい。
- 中居:
- ぜんぜん苦になったりはしない?
- 香取:
- うん。
- 中居:
- へぇー。
- 香取:
- 変身願望が強いらしいです。
- 中居:
- 変身願望?よく覚えたね。
- 香取:
- はい。覚えましたよ。
- 中居:
- 漢字4文字で「変身願望」。
- 香取:
- あとだから、お笑いとかバラエティとかでも、ほら、陣
内さんとかやるでしょ?ああいうのも演じてるわけじゃん。お芝居と一緒なのよ、
僕の中では。
- 中居:
- うんうん、うん。
- 香取:
- だから、歌唄う時にも歌唄ってる人を演じるように、だ
からその陣内さんを演じてるっていうその面白さ。
- 中居:
- それはやっぱり、まあ木村がさっき言ったように、その
過程が面白いのかな?作っていく。自分のそういう役に入り込んでいく自分が。
- 香取:
- うん。あれ、どうなんですかね?リーダー。
- 中居:
- なにが?
- 香取:
- その音楽面に対してっていう。
- 中居:
- だから、やっぱりうん、アルバムだって今ほら、コン
サート自分たちで出来るぐらいだからさ、曲の一曲ぐらいはアルバムなり何なり
ね、プロデュースしてもいいんじゃないかなと思うんだけどね。
- 香取:
- うーん?
- 中居:
- やれるとしたら慎吾君は、慎吾は何やりたい?
- 香取:
- やれるとしたら?それはやっぱり踊れるものですよ。
- 中居:
- ダンス?
- 香取:
- ダンスもの。
- 中居:
- ちなみにあんじゃん。ヒップホップとかテクノとかブ
ラックとか。
- 香取:
- ヒップホップ系ので。
- 中居:
- ヒップホップ系の?
- 香取:
- はい。ヒップホップ系のバリバリのダンスのものを、み
なさんに作りますよ。
- 中居:
- 作ります?
- 香取:
- はい。
- 中居:
- 作りたいんだよね。そういうのって昔からでも言ってた
けどね。自分たちでやりたいって。木村君はどういうのやりたい?SMAPでなんか、
一つなんか音楽をプロデュースできるっつったら。
- 木村:
- うん、まずみんなにね、そうだね 、音を作る前に、ま
ず、そうだな、声を出す練習をしてもらって。
- 中居:
- ハッ、ハッ、ハッ、マッ、マッ、マッ。
- 木村:
- そう。それをやってもらって、それでその、まだね、準
備、そう、思うんだけど、いろんな楽曲とか提供してくれんのはいいんだけど、
うちらがそれを受け止める体制が出来てないじゃん。
- 中居:
- だから、そう。いろんなサウンド的にもさ、俺たちのわ
からない、そのニューヨークのなんかすごい人たち、いわゆるすごい人たちが音
楽に参加したりしてくれてるじゃん。変な話、わかんない人もいるしさ。
- 木村:
- わかんないよね。はっきり言って。
- 中居:
- はっきり言ってわかんないよね。でも、俺たちはそのサ
ウンドについていける、まあ、一言で言えばその歌唱力?うん。アーティストとし
ての歌唱力っていうのが、どうもやっぱりついてってないんじゃないかなとは思
うね。だから歌だけ当たんないんじゃない
- 稲垣:
- でもさ、歌唱力じゃなくてさ、なんかパワーかなって
思ったんだよ。この前あの、なんだっけ?キューバのね、すごいSMAPの音楽にわり
かし近い、それはサルサなんだけど、ライヴに観に行ったんですよ。赤坂BLITZま
で。それはもう本当にもう参加してる人たちって、けっこう近いの。まあ、
ちょっとニューヨークじゃないから違うんだけど、すごいアコースティックな、
アナログな感じで。ドラムとかもすごくて。うん、そういう打ち込みの音とか
いっさい無くって。わりかしうちのディレクターが好きな感じのあれなわけね。
- 中居:
- ああ、なるほどね。
- 稲垣:
- そんでさ、俺らはそれ、とってきたものを聴いて、いま
いちピンとこなかったわけじゃん、レコーディングなんかしてて。でも、そう
やって近くでね、聴いたらやっぱね、もうノックアウトされちゃってね。すご
い、やっぱり。
- 中居:
- カルチャーショックじゃないけど?
- 稲垣:
- うん。もうドラムも全部もう、五感がもうバァーンて感
じ。
- 中居:
- 生演奏で。
- 稲垣:
- 爆発した感じ。
- 中居:
- へぇー。
- 稲垣:
- もう本当、ノックアウトされちゃったな。やっぱ、いい
んだよ。
- 中居:
- え?でも、ジャジーな感じなの?
- 稲垣:
- うん、ジャジー、ジャジー。すごい。
- 中居:
- サックスとかトランペットとか?
- 稲垣:
- うん。歌もね、確かに素晴しくウマいんだけど、うん、
だけどね、なんかパワーだよね。なんかすごい逃げてるみたいな言い方だけど。
- 中居:
- 気持ちなのかなぁ?
- 稲垣:
- うん、すごいもう。久し振りに最近感動しちゃった。
- 中居:
- え?吾郎君は、吾郎君だって。ちょっとおかしかった
ね。吾郎なんかがやりたい、SMAPとして「こういうのでやりたいな」っていう?
- 稲垣:
- そうだなぁ?今はいいと思うけどね、僕は。うん。今の
にだから、さっき言ったように自分たちの作るっていう意味で加えてったらね。
まあ、詞を書いたりとかさ。簡単には言えるけど、実際は難しいけどね。だか
ら、全くゼロのところから始めるよりも、やっぱり今あることにどう、なんか加
算してったほうがいいかなと思って。
- 中居:
- なるほどね。それだけの技量ももちろん必要だけども、
もっとやっぱり、でも、取り組む姿勢っていうのを持ちたいよね、音楽に対し
て。まあ、自分たちとしては、まあプロデュースするまでもないんだけども、こ
ういう例えば何曲かの歌があるから、これでこういうのを、「好きなものをど
う?慎吾、どれがいい?」「木村、どれがいい?」「吾郎、どれがいいい?」「剛、
どれがいい?」っていうのを。
- 香取:
- そうだね 。時間かけてね。そのほうがね、なに?お互い
の気持ちっていうのも通じ合えると思うし。朝まで意味なくさ、ダラダラダラダ
ラさ、5時間も6時間もピッツァでも食いながらさ、そういうのもいいじゃん。そ
うすることによってほら、いいものがどんどん出来上がるじゃない。
- 木村:
- っていうか、僕はそれは勘弁。
- 香取:
- なんでよ?いいじゃんよ。
- 木村:
- だって、朝までピザ食いながら5〜6時間は、ちょっとそ
れは勘弁。
- 香取:
- なんで?じゃあ、3時間とかでいいからさ。
- 木村:
- あ、じゃあOK。
- 中居:
- そう。俺なんかのさ、それ、俺もね、ずっとなんか考え
ててさ。いいことなのか悪いことなのか、SMAPっていうのはね、いいふうに言っ
てくれる人はさ、「SMAPってなんでも出来るね。歌えるし、踊れるし、ドラマ、
芝居も出来るし。バラエティまでやっちゃうんだもんね。すごいよね」。ある意
味では「ああ、これはいいことなんだろうな」と思う反面、かといってSMAPは
「これをやらせたらSMAPは誰にも負けないぜ」っていうものを持ってないよね。
これ、最大の弱点だなって思うんだけど。
- くさなぎ:
- 僕ね、SMAPが一番すごいのはね、悪ノリだと思う。
すごい悪ノリがすごいパワーなのよ。
- 木村:
- だって、今、これ、番組だよ。これ。
- 中居:
- テレビ。
- 木村:
- 番組なのにさ、なんかさ、あれみたいじゃん、溜まり場
で話してるみたいじゃん。
- くさなぎ:
- そう、なんかね、悪い悪ノリなんだよ。変な。それ
がすごくね、いいほうに出るといいんだけど、ちょっと間違った方向に行くと
…。
- 中居:
- いや、でも、それあるよ。悪い方向の時もある。でも、
いい方向の時のSMAP、好きだけどね。いわゆる羽目を外してるSMAP。
- 稲垣:
- そうだよね。セックスピストルズのライヴで、あんなに
バトルするのって、いないよね、タレントで。
- 中居:
- うん。なんか悪ノリっつうかね、やっぱり。
- 木村:
- 宿題なんかクソ食らえって感じ。
- 中居:
- ああ、いいねぇ。いけないんだよ!本当は。決して、や
んないことが、クソ食らえと思う気持ちがカッコいいわけじゃないんだけども、
そういう気持ちもあってもおかしくない。ああ、そう。悪ノリが好きなんだ、
SMAPの。
- くさなぎ:
- うん、好きだね。
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