CLAMP TALK Vol.35

NAKAI in talking with KAZUFUMI MIYAZAWA.
- 宮沢:
- いやね、僕の奥さんがいるんですけど、彼女もSMAPすご
く好きで。で、いつ もね、聴かせてくれてたんですよ、CDとかね。
で、ほら、テレビでよく一緒に なったでしょ。
- 中居:
- はいはい、はい。
- 宮沢:
- その時のビデオなんかも奥さんが撮ってたりして。それ
で観たりして。
- 中居:
- それを「コンサートでやろうか」って?
- 宮沢:
- だって、前メドレーでやってたでしょ?自分たちの曲
を、テレビで。ありましたよね?
- 中居:
- はい、ありました。
- 宮沢:
- あれ僕、好きで。あれ観て研究して。
- 中居:
- だって、音楽のその方向性っていうか、ジャンル違う
じゃないですか。
- 宮沢:
- うん。でも、僕、音楽が好きだから。あの、僕はロック
が好きでロックをやってるわけじゃなくて。例えば映画が好きっていう人がい
て、まあ、それはホラーしか観ない人もいますよね。アメリカのお金のかかった
映画しか観ない人もいるだろうけど。僕は映画全部が好きだから、どれでもいい
ものはいいっていうふうに、音楽もそうです。
- 中居:
- へぇー。じゃあ、あらゆるジャンルじゃないですけど
も、自分がまあやってない音楽でも好きなもの、自分がいいなぁって思う音楽っ
ていうのは。
- 宮沢:
- そう。だから、やっぱり最初はね、僕は若い頃ロックと
か憧れるじゃないですか、やっぱり。
- 中居:
- ええ。
- 宮沢:
- イギリスのロックとかアメリカのロック。「ああなりた
い」と思ってエレキギター買うわけでしょ。化粧したりなんかしてやるわけじゃ
ないですか。で、最初はそうだったんだけど、だんだんもう「ロックが一番カッ
コいい」とかね、「欧米のポップスが一番カッコいいんだ」、そういう価値基準
はもうなくなりましたね。だから、民謡の人でもカッコいい人はカッコいいで
しょ。演歌の人だってすごい歌を歌われたら鳥肌たつし。だから、そういういい
ものはいい、悪いものは悪い。いいものもあれば、悪いものもあるっていう捉え
方ですね、最近は。
- 中居:
- なんか一つにこだわりたくないっていうことですかね?
- 宮沢:
- うん。だから、やっぱり憧れ、音楽を始めるっていうの
は、だれかに憧れたりして始めるわけですよ。
- 中居:
- え?それはお幾つの時でした?
- 宮沢:
- えぇとね、エレキギター買ったのが中学の2年。フォー
クギターを買ったのが小学校5年生の時ですかね。
- 中居:
- へぇー。それはどなたに?どなたを見て?
- 宮沢:
- あのね、仲村雅俊さん。
- 中居:
- ぜんぜんアメリカのロックじゃないじゃないですか。
- 宮沢:
- そうですね。申し訳ないけど。すいませんけど。仲村雅
俊さんがステージで白いギターを弾いてて。で、僕も欲しくなって、お年玉ため
て白いギターを小学5年生だから11〜2歳の時に買ったのが最初ですね。
- 中居:
- でも、それ、1000円や2000円じゃ買えないですよね。
- 宮沢:
- うん、5500円でした。
- 中居:
- え?5500で買えました?
- 宮沢:
- うん。5500円。白いギターって安いんですよ、じつは。
あれね、悪い材質だから白く塗ってるんですよ。じつはね。あんまりロマンなく
なっちゃうけどな。
- 中居:
- でも、5500円ていうのは、でも大金ですよね。小学生の
5500円ていうのは。
- 宮沢:
- 大金でしたね。
- 中居:
- それで一生懸命自分で弾いて?
- 宮沢:
- いや、でも、最初は弾けないから。ちょうどその頃ね、
「キカイダー」っていうのがありましてね。「キカイダー01」っていう人が、
ヒーローなんですけど。白いギターで相手をやっつけるんですよ。で、僕はそっ
ちへ流れていってしまってね、ギター壊しちゃったんですよ。ちゃんとやりだし
たのは中学からですね。
- 中居:
- 中学2年のエレキギターから。
- 宮沢:
- そう。小学校の時はまあ。
- 中居:
- お遊びで。
- 宮沢:
- 「キカイダー」。
- 中居:
- 「キカイダー」で終わっちゃったわけですね。今度なん
かあの、海の向こうになりますけれども、あの、海外の方と一緒になんかやられ
るみたいなこと聞いたんですけども。僕はどうなんでしょうかね?日本の音楽と
あっちの音楽っていうのは、やっぱ遥かに違うものなんですか?
- 宮沢:
- うーん?
- 中居:
- それとも音楽を通じてなんか共感できる面ていうのは、
逆にあるのかなとかも考えたんですけども。
- 宮沢:
- うーん?
- 中居:
- まずじゃあ、なんでそういう。
- 宮沢:
- やっぱり国によって音楽がやっぱり違いますよ。でも、
根本は一緒なんだけど。国によって違うし、日本だけがどうだとかじゃなくて、
みんな違うんだけど、よくもっと見てく一人一人違うわけですよ、音楽っていう
のはね。だから、アメリカはアメリカの音楽だって最初は捉えるけども、やっぱ
入ってけばみんな一人一人違うわけでね、考え方もやってることも。だから、そ
ういう意味じゃあ、日本だから、日本人だからどうだっていうのは、本当はない
はずなんですけどね。ただやっぱり、僕ら音楽の歴史がまあ、ちょっと寸断され
てるっていうか。まあ、いろいろあって。鎖国があったり、戦争があったり、音
楽にとって可哀想な時期っていうのが歴史的にあるから。その自分たちの大事に
してる胸の中のルーツ音楽っていうのが見えにくいですからね。だから、アメリ
カは例えばアフリカから来た労働者とヨーロッパから来た白人のミックスでブ
ルースみたいなものができて。それが今の音楽に全部結び着いてるでしょ。そう
いうのが日本にはまあ、少ないというか。そういうとこがありますよね。
- 中居:
- なんでまたそうね、あっちのほうに渡って、あっちの人
と一緒にやろうっていう。
- 宮沢:
- あのね、ブラジル行ってきたんですよ。で、ブラジルへ
5月に行ってきまして、THE BOOMのフルメンバー16人いるんですけどね、16人で
行って。で、サルバドール、リオ・デ・ジャネイロ、サン・パウロっていう3大都
市で4公演してきたんですけど、非常やっぱり僕にとっていい経験でしたね。日本
てみなさんがいいって言ってくれてる曲を引っ提げて、会ったこともないブラジ
ル人の前で演奏して、熱狂してくれて。
- 中居:
- 反応ってすごい恐くありませんでした?
- 宮沢:
- 反応はね、1曲目、手紙をやったんですよ、そのさっき
言ってた詩の朗読。
- 中居:
- 1曲目?
- 宮沢:
- うん、1曲目に。
- 中居:
- ライヴの一番アタマですか?
- 宮沢:
- ええ。ですから登場して、僕がパイプ椅子に座って、詩
を広げて読んで。そしたらもう口アングリですよ、「あ?」って、ブラジル人が。
「なんだ?こいつ」みたいな。で、ポカーンとしてるんですけど、こっち見てるん
ですよね。で、僕、知らん顔して詩を読んで。「今度、電話でもするよ」なんか
いって閉じて。で、もうガァーッて感じでしたね、拍手が。
- 中居:
- へぇー。
- 宮沢:
- で、それがすごく。そっからもう、畳み掛けるように
ガァッて激しい曲やってって。印象的でしたね。「なんだ、通じるじゃん」てい
う。「日本でいいって言ってくれる音楽が、他の国の人の前でも通じるじゃん」
と。すごくうれしかったし。
- 中居:
- え?日本語でやられたんですか?
- 宮沢:
- もちろん。
- 中居:
- 面白いの好きですか?楽しいの。
- 宮沢:
- はい、もちろん。
- 中居:
- 真面目にやるより、アァーッ!ってやったほうが好き?
- 宮沢:
- いや、どうでしょうね?
- 中居:
- フザけるの好きですか?
- 宮沢:
- フザけるの好きですよ。
- 中居:
- アァーッ!って騒ぐのは?
- 宮沢:
- 僕、お笑い好きなんですよ。お笑いが。
- 中居:
- ……………?
- 宮沢:
- ダウンタウンとか好きだしね。
- 中居:
- ええ、ええ。
- 宮沢:
- ビデオ録ったりしますよ。「ひょうきん族」も好きだっ
たし。タケちゃんマンを録るでしょ、土曜日に。「ひょうきん族」って土曜日で
したよね?
- 中居:
- ええ、土曜日ですね。土曜日録りますね。
- 宮沢:
- で、そのビデオを繰り返し観るんですよ、面白いから。
「あ、ここにまだギャグが隠されてる」っていうの、なんか見つけながらね。
- 中居:
- え?同じものをですか?
- 宮沢:
- そうそう、そうそう。タケちゃんマンを繰り返し。何の
話だか。そして、「あ、タケちゃんここでボケてんのに、誰も気付いてないや」
みたいな、つまんないとこ楽しんで。で、飲んで、ちょっと寝て次の日に歩行者
天国へ行くっていうのがもう日課でしたね。
- 中居:
- え?それ、お幾つの時?
- 宮沢:
- 「ひょうきん族」が終わる頃ですからね、二十歳か21ぐ
らいですかね。で、歩行者天国で毎週日曜日に2年間ぐらいコンサートしてたん
で。コンサートっていうかライヴをね。
- 中居:
- 「ひょうきん」後のライヴですね。
- 宮沢:
- 「ひょうきん」後のライヴですね。
- 中居:
- ほぉー。
- 宮沢:
- 今でもダウンタウンの番組とか録画して観ますよ。
- 中居:
- 何回も観るんですか?それ。
- 宮沢:
- うん、流石にそんなに。
- 中居:
- 昔程は。
- 宮沢:
- 朝まではっていうわけにいかないけど、観ますよ。僕、
大好きなんですよ、お笑い。
- 中居:
- ほぉー。今度「スマ×スマ」どうですかね?
- 宮沢:
- そのネタ振りですか?今までの長い話は。面白いです
ね、あの番組ね。
- 中居:
- あ、そうですか。是非ともじゃあね。
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