CLAMP TALK (NON EDITED VERSION) Vol.30

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森:
こんばんは。森且行です。

中居:
どうもこんばんは。森君は最後ですね。もう世間の人の前にこういうふうに出るのは。

森:
うん、そうですね。

中居:
こうやって改まって喋るのも、なんか気持ち悪いな。

森:
うん。番組で2人でこうやって改まって喋るのはないね。

中居:
初めてかもしれない。

森:
いつもドッひゃぁー!!だからね。

中居:
そうよ。あの、遊ぶ時も悪いことする時も、今から振り返って見ますと。お仕事の時ももちろんそうだけど。

森:
うん。

中居:
プライベートのほうでも。

森:
悪いことしてきましたね。かなりね。

中居:
僕は君の全てを知っています。

森:
ヤバいでしょ。俺いなくなっても、絶対しゃべっちゃダメだよ。それ喋られたらマジで生きていけなくなっちゃうから。そんぐらいひどいことしてるもん、だって。俺の全て知ってるもん、本当に。

中居:
おまえ、あれバレたら捕まるぜ。

森:
捕まるね。いや、捕まりゃしないけど、ちょっと犯罪ですよ。

中居:
いや、でも、はめを外すようなことも。だってSMAPが結成されてちょうど今年の4月で丸8年。

森:
そうですね。9年目。

中居:
そう。9年目。で、ようやく俺なんかにとってはさ、まあ去年、一昨年ぐらいかな?からがちょうどSMAPらしいじゃないけどさ、軌道に乗ってきてさ。まあ、やっとじゃないけども、なんか芸能界でもようやく認めてもらえ始めた時期で。それで今年になってさ、みんな自分たちの大きな番組持てるという。この時にやっぱり、みんなテレビ見てる人もそうだと思うけども、一番最初の決断ていうのは?

森:
決断はね、まあ、もう小学校3年生ぐらいの時からずっとやりたかったのね。まあ夢だった。

中居:
それはもう小さい頃からの夢だったの?

森:
ちっちゃい頃からの夢だったの。でまあ、SMAPになってもね、なんかチャンスがないかなってね、ずっとね。

中居:
その夢はずっと持ち続けてたわけだ。

森:
持ち続けてた。絶対ね、もうなんていうのかな?なれると思ってたの。自分のなかで。それでもう絶対にあきらめないで、ずっと思っててね。で、いつか絶対に少しでもチャンスがあったらそれを逃さず、絶対そのチャンスを掴まなくちゃいけないんだって思って、ずっとこういうふうにSMAPやりながらもずっと、まあ、SMAPやってたわけよ。そんで、まあチャンスっていうか、去年の11月ぐらいですか、に、ちょうど新聞を見て友達の知ってるオジさんにですね、新聞を見せられて。それでまた応募があるっていうことで。で、まあ、歳とか見たらもう最後だって思ったのね。

中居:
それは22歳?

森:
22歳。23歳で入んなくちゃいけないわけよ。23歳までなの。

中居:
おまえ、早生まれでよかったな。

森:
そう。早生まれでね、よかったんですよ。

中居:
2月だろ。

森:
それでまあ、11月にその新聞を見まして、で、これはもういくしかないなと。ここでもう。

中居:
自分が小学校の頃から夢を見てた。

森:
それをもう、いかなかったら一生後悔するなと思って。もう、受かっても受かんなくても、もう自分で賭けてみたの。でも、自分のなかで絶対にね、もうなんかずっと夢見てきたからね、受かると思ってたんだよね。で、よし、受けるから、やるからには精一杯勉強して、全力尽くして、全てを出し切ろうと思って。で、11月にやろうと思って。

中居:
その時点ではまだ決まってなかったんだ。まだ試験をこれからするっていうだけ?

森:
うん。その時はね、願書提出が12月だったのね。

中居:
その時にね、夢を見続けて。だから小学校3年生、まあ7歳8歳っていうと今から12〜3年前だよな。だから12〜3年間の間夢を見続けてきたレースへの夢と、逆にまあ年数じゃないけどさ、SMAPとして8年間やってきた時、やっぱり自分のなかで葛藤があったと思うんだよね。

森:
ありましたね。

中居:
それはだから、俺はそういう経験がないから一概に言えないけど、森にとってはやっぱりすごい葛藤だと思うよ。

森:
そうだね 。

中居:
だと思うんだよね。

森:
うん。すごかった、確かに。もう僕の頭の中はもういろんな考えがね、もう本当すごかった。もう闘いでしたね。いろんな自分がね、出てきて。

中居:
だってさ、俺はもうほら、SMAPとったらさ、俺は何にもないからさ。

森:
いや、そんなことはないよ。

中居:
え?俺、今SMAPとったら大変だよ。だから俺は逆に森のことを羨ましいなぁと思ったのが、SMAP以上に自分の思ってるもの、SMAP以上に夢を抱いているものがあるんだなっていう。逆に言えば俺、羨ましい一面でもあったわけよ。「ああ、いいなぁ」って。それだけだから強く思うことが物事に対してあるんだなと。その時やっぱり森且行っていう人間として見て、素晴しいなと思ったのね。だからその葛藤してる時期、どういう心の整理を自分のなかでしたの?気持ちの整理っていうの?どういうふうにケジメをつけた?なんか踏ん切りがあったと思うんだよね。

森:
あのね、踏ん切りはね、2次受かってからかな。

中居:
1次試験があって、2次試験があって。

森:
うん。1次試験が受かった時は、まだね、ちょっと迷ってたね、正直いって。「どうしようか」って思って。あきらめてSMAPを精一杯頑張ろうか、それとも レースにいくかすごい悩んで。2次受かった時かな?新聞で発表になっちゃったじゃない。あれ僕もぜんぜん知らなくてね、いろんな人に迷惑かけちゃったんだけど。あれでね、新聞見て合格っていうのがわかって、その時にね、「ああ、もうここまできたんだから絶対ダメだ」と思って。もう迷惑かかることはわかってても、もう自分の好きなことやっちゃおうと思って。そこでもう決断したね。

中居:
それはでも、俺なんてが福岡でのコンサートだったんだっけ?

森:
そうだね 。福岡のコンサートの時かな?

中居:
ぜんぜんぶっちゃけた話さ、最初になんかマネージャーさんのほうに連絡が あったみたいで。

森:
そうだね 。

中居:
それ、2月ぐらいだったっけな?で、その時点で俺が電話で話したんだっけ?

森:
うん。

中居:
で、急だったからさ、すごいなんか興奮しててさ。「森くんがね」っていう話しを聞いて。「おい、ちょっと待てよ。冗談じゃないの?また」って。おまえコロコロコロコロ変わるからさ、「また、いつものあれじゃないの?」とか言ってたの。「それで両親、お父さんもこういうふうに言ってるから」っていって。それで本当にどうかわかんなかったし、「ちょっと親と話したい」っていって「じゃあ、親の電話番号わかる?」って聞いて、俺、親のとこに電話したのよ。

森:
親父?

中居:
うん。知らないでしょ?

森:
あ、そう。

中居:
そんでだから、その日よ。その電話で話した日に「ちょっと親の電話番号教えて」っていって、「ちょっと親と話してみるから」って。で、親のとこに電話して「もしもし、SMAPの中居と申しますけど、森君のお父さんですか?」「あ、そうですけど」「あ、どうもどうも」。

森:
あ、落ち着いてたんだ。慌ててなかった?

中居:
いや、でもなんかね、ちょっと興奮気味だったけどね。

森:
うちの親は慌てっぽいからね。

中居:
でもね、おまえん家の家族みんな慌てものなんだよ。そんで、「今、僕、直接聞いてないんだすけども、こういう話がなんか僕の耳には入ってきたんですけど。電話で聞きたいんですけども、どういうことなんでしょうか?」みたいなくわしい話を聞いて。で、お父さんもお父さんで「且行の小さい頃からの夢なんです。SMAPのメンバーはもちろんのこと、周りの人に迷惑がかかるかもしれませんが、もう僕が且行にしてやれることは、これぐらいのことしか出来ないんですよ」って言ってたのね。森くんていうのはね、お父さんだけじゃないですか。

森:
うん。

中居:
で、お父さんとお兄ちゃんと3人でずっと暮らしてきたわけじゃない。で、やっぱ小さい頃から子供に対してすごく、まあ不幸じゃないけども普通の家庭環境で育てることができませんでしたと。「でも、今、僕の出来ることは、幸せを与えてやれることはこのぐらいのことしか出来ないんですよ。ですからここは、中居君の気持ちもわかりますけど、最後のわがままなんでどうか見守ってあげてくれませんか」っていう話をね、お父さんがしてくれたのよ。その時に、それはお父さんだけの気持ちなのか、それとも森君とちゃんと意見が一致してるのかっていうのが不安だったし。その時にすぐに森ん家に電話したんだけど、おまえん家ずっと話中でさ。じゃあ、改めて会った時に話したほうがいいんじゃないかなと思って。お父さんもそういう気持ちだったら、俺もじゃあその時点でもう俺はなんとしてでもさ、まあ残って欲しいじゃないけども、ずっとやってきたから。で、やっとここまでこれたからさ、一緒にやりたいっていう気持ちのほうか強かったよね。でも、そこまでやっぱ森が強く思うんだったら逆に批判するんじゃなく気持ちよく送ってあげたいなっていう気分だったね。でもやっぱ、正直いって淋しいよな。もう淋しいとかそういう次元じゃないかもしんないな。でも、森にとってこれ最後でしょ?

森:
うん、そうだね 。

中居:
もうこれで今日話が終わった段階で、森君はもうSMAPの一員でもないし、芸能人でもないし。

森:
そうですね。

中居:
森且行としてやってくわけだけど。今、現在の心境っていうのはどう?

森:
今、現在?

中居:
うん。

森:
っていうか、とにかくやっぱりね、一からだからね。もうぜんぜん知らない世界だから。だからとりあえずは一から勉強して、なんとしてでも這い上がらなくちゃならないから、絶対にね、一番になりたいからね。

中居:
でも、それは約束だぜ。

森:
うん。ね。それはもう約束だよ。

中居:
6人で一番になってさ、「なんだ、森は一人になったら何も出来ないじゃんか」とかさ。

森:
そういうふうに言われたくないですからね、絶対。

中居:
俺らもそうだよ、やっぱり。やっぱりほら、メンバーとして森且行としてやっぱり、これは俺だけじゃなく他のメンバーもそうだけど、やっぱ絶対に森且行っていう人間を誇りに思ってると思うのね。で、別の世界にいってさ、なんか例えば週刊誌に叩かれててさ、「やっぱり一人じゃ何もできない」っていうふうに言われたら、俺たちも悔しいしね。やっぱり一番になって欲しいよな。

森:
そうだね 。

中居:
それでスターになって欲しいよな。

森:
スターになるよ、絶対。

中居:
それはもう約束して欲しいしね。

森:
うん。

中居:
SMAPで今まで8年間いて、SMAPで思い出を。

森:
思い出?

中居:
一番残ってる思い出を3つ挙げてください。

森:
3つ?うーん?そうだな 。1つがね、やっぱり初めてのコンサートかな、みんなでやった。武道館で初めてコンサートやって。

中居:
泣いたなぁ。

森:
泣いたね。で、みんな事務所の人にすっごい怒られて。みんなして怒られて。

中居:
あったなぁ。

森:
自分たちでは「ウマく出来たなぁ」と思ったんだけど、ぜんぜんね。

中居:
確か元旦のライヴだったな。

森:
元旦かな?

中居:
1日3回ぐらいやって。そんでゲンジのメンバーとかヒガシ君とかニンジャのみんないて。みんな出てくれたんだけど。SMAPがまだデビューする前だよな。

森:
そうだね 。デビューする前だよね。

中居:
泣いてたね。

森:
まあ、剛とかも泣いてたしね。あれはやっぱね、残るね。

中居:
やっぱああいうのね。慎吾はあの時、足を怪我しててさ。

森:
そう、足怪我してね。出てきたんだっけ?

中居:
いや、あの、ビートルズの。

森:
ビートルズの「レット・イット・ビー」を歌ったんだよね。

中居:
で、その後に「ヘイ・ジュード」なんかね。

森:
ああ、あれも泣けたね。

中居:
あれはくるよな。

森:
うん。足に怪我してたのにね。

中居:
みんな泣いたもんな。

森:
泣いたね。

中居:
あれはなんでだろう?やっぱお客さんが入ってくれたから泣いたのか。

森:
なんなんだろうね?わかんないよね、なんかね。なんか目の前にして歌って踊って。観てるファンの子たちがワァーッと騒いで。それを見ててね、もうなんて言うかな?半分感動っつうかビビっちゃうっつうか。

中居:
わかるわかる。

森:
わかるでしょ。すごい怖いような気持ちになって涙が出てきちゃうの、すごい。

中居:
あれはきたよな、SMAPの1stライヴ。あとは?

森:
あとはね、あの隠し芸のね、空手かな。

中居:
ああ!!あれね。

森:
みんな涙モンなんだけど。

中居:
あれは泣いた。

森:
あれも6人で泣いたもんね。泣いたよね?

中居:
泣いたよ。

森:
俺、泣かないけどね。

中居:
テレビで初めて泣いたやつかな、あれ。

森:
そうだね 。あれもやっぱ感動的だったね。自分にとっちゃね。

中居:
あれってさ、何でも同じことが言えるんだけどさ、なんかの作品に対してさ、やっぱり練習だったり一生懸命コツコツやってきたものの成果の発表会みたいなさ。それが黒であろうが白であろうがさ、やっぱり成し遂げた、やり遂げた時の感動っていうのは何にも変えられないわな。

森:
うん。

中居:
おまえ、あれ、バット折ったんだよな?

森:
あれはね、もうね、中居君が「いけ!」って言わなければね、いかなかったね、あの時はね。

中居:
まずい。

森:
確かにいかなかったよ。だって、一発思いっ切り蹴っ飛ばしてさ、もうだってバットがサッカーボール状態だからね。「痛ぇ!」と思ってさ、「俺、もう出来ねぇや」と思って。もう折れてっかもしんないし、血は出てるし。

中居:
「オォリャァ!!」バァーンて。ボキッていったよな。

森:
そう。

中居:
「折れねぇ」と思って。

森:
ウワァーッと思って。で、周り見たらさ、「キャァーッ」とかいってんじゃん。で、周り見て「ああ、もうやんなくていのか」と思って、周りがもう「やめろやめろ」っていってたじゃん。それでパッと見回したらあなたが目に入ったの。そしたら、みんな「やめろ」っていってんのに「いけぇ!森!!いけぇ!」とかってみんなの前で言いやがって。「ウワァーッ」と思って。「いや、もうこれ、ここまで言われたらいくしかないな」と思っていったんだよね。あれはね、中居君がいなかったらね、いかなかった、絶対。

中居:
いやでも、折った時はもう「オォーッ!!森!いけぇ!!」って言ってたでしょ。 「森!おめぇ男だろ!!いけぇー!!」っつって。「オォリャアァーッ!!」って。

森:
あれはズルかった。

中居:
目が泳いじゃってんだもん。

森:
泳いだよ!さすがに。「マジかよ?マジかよ?」って思ったもん。

中居:
で、折った時のもうあれだから、あの時だから、男を感じるじゃないけどさ、男気じゃないけどもあれはちょっと感動したな。俺はなんか薄っぺらいさ、2〜3cmの板をアタァ!ペキッていうようなさ。でも、森の時はぜんぜん考えなかった。痛いとかそういうの考えなかった。とりあえず今までやってきたんだから、折れと。人ごとだったけどな。

森:
で、点数出てさ、俺はもう足痛いもんだからさ。

中居:
おまえさ、救急車かなんかで運ばれちゃったんだよな。

森:
そうそう。病院にいってさ。それで、ギブスいきなりはめられちゃって。あっれー!?とか思って。そしたら点数出た時みんな泣いてんじゃん。俺もみんなが50点満点だったんだっけ?

中居:
100点満点だったかな?満点をとったんだよな。

森:
「みんな泣いてるよ」っていう情報が入ってきて、俺も病院で一人で痛いほう押さえながら泣いてたんだよね。

中居:
おまえ、痛くて泣いてたんじゃないの?それ。

森:
いや、感動でね。

中居:
いや、あれはでもよかったよな。

森:
あれはね、よかったね。

中居:
あれもだから、まだパッとしないじゃないけども、まだSMAPっていう名前がな。3年ぐらい前なのかな?でも。隠し芸なぁ。でも、何事もそうだけど、俺たち中途半端は嫌だったよな。

森:
うん。嫌だったね。

中居:
番組でもさ、ゲームでも、遊びでもさ、とにかく、とりあえずはまず真剣にさ、とりあえず一生懸命やるよな。

森:
うん。中途半端にはやんなかったね。

中居:
そういう時、君はやっぱ熱かったよ。俺、他の番組でもそうなんだけどさ、10chの番組で「サクラッコ」あったじゃない。ある番組でさ、騎馬戦をSMAPが組んで、その上に一人立って、で、枕かなんかでさ、相手の騎馬戦、だいたい一般チームなんだよな。

森:
うん。一般チーム。同い年くらいのね。

中居:
そう。同じ年ぐらいの。で、風船がのっかっててさ、それを先に割ったほうが勝ちで。で、その枕はフニャフニャでさ、上は上で戦いだったんだけどさ、下は下で。おまえ、ひどいよ。なんか乗ってるんだぜ。乗ってるにもかかわらず「おぉりゃあ!おぉりゃあ!」って。

森:
違う。あれは、違う。やっぱり俺たちはタレントだからね。芸能界だから暴力は振るっちゃいけないなと思って。

中居:
よく言うよ、おまえ。

森:
それが最初にあっちがキレちゃって。やってんじゃん。手は使えないじゃん。で、あっちがドサクサ紛れてさ、頭で鼻とかにスコーンとチョーパ入れてくんじゃん。でさ、パンチとか蹴りとかも入るのよ。それで、まあ最初はやられててさ、騎馬戦一回戦終わって帰ってきて、みんなで。

中居:
三回戦あるんだよね。

森:
そう。で、一回戦終わって「痛ぇなぁ」と思って俺たちは「どうしようか?手、出せないもんな」と思って。

中居:
一人だけなんか相手でいたんだよな。ムカつくやつがな。

森:
「手、出せないから、ちょっととりあえず我慢してやろう」っつってやってたの。で、二回戦が終わって三回戦目だっけ?

中居:
そうそう。

森:
三回戦目に思いっ切り俺、蹴りかなんか食らったんだよ。

中居:
一対一になって。

森:
そう。

中居:
でも、上は上で関係ねぇんだよな。

森:
そう。関係ないの。

中居:
だから負けてもいいんだよな。

森:
うん。で、蹴りとか食らうじゃん。「もういいや。捨てちゃおう」と思って。「やっちゃうしかないな」と思って。

中居:
それで手がみんなとれて、結果が終わった後だよ。あっちの人で誰かな?あの時。

森:
誰かが乗り込んできて。

中居:
誰だろう?でも、パンチはしなかったんだよな。

森:
みんなすごかったじゃん。

中居:
いや、俺なんかもさ、もうやってたけども、みんなで一人なんかフクロにしてたんだよな。で、みんな相手チームがみんなあっちに引いて、一人だけなんか「この野郎!」とかってSMAPに向かってきたんだよな。

森:
そう。向かってきやがったから。

中居:
「なんだてめぇよぉ」と思って。で「アイドルだからってナメんじゃねぇぞ!」とか俺が言ったんだよ。

森:
何か言ったんだよ、そう。なんか言われたんだよ。

中居:
「芸能人だから、手、出さないなんて、バカ野郎!」とか言ってたんだよな。「ふざけんな」って。で、あっちがヨタヨタなってて、そしたらおまえ、最後だよ。もうすごいぜ。本当、すごいぜ。みんなに見えないところでやるんだぜ「この野郎!おめぇよぉ」とかいって。最後おまえ、「おら、来いよ!おまえ」って、バァーンで蹴り入れて、バァーッと飛んでさ。そんで、あれは生放送だったからブッちぎれないじゃん。そんで、その後、その人が救急車かなんかで運ばれて、あのコーナーが終わっちゃったんだよ。

森:
そう。あれは僕のせいでしたね。

中居:
あれ、モロ映ってたぜ、おまえ。

森:
モロに映ってたね。でも、音がすごかった。ボスンって鳴ったもん。

中居:
なんか変なね、パァーンて弾ける音じゃないの。ボスッて。

森:
そう。

中居:
あっち倒れて。なんか脳震盪かなんかで。あの時やっぱね。

森:
あれはわかんなくなっちゃってたね。もうあの時はね。

中居:
おまえダメだよな。

森:
ダメだね。カーッとくるとね。

中居:
プライベートでもね。何だっけな?六本木かなんかでさ、マックの前でさ、 なんか。

森:
それはみんなだよ。

中居:
え?

森:
それはみんなでやったんだよ。

中居:
違う。おまえが熱くなったの覚えてる。おまえだけ「なんだ、この野郎!」とか言ってたの覚えてる。あのね、スタジオがあって、スタジオを出る時にね、SMAPカーに6人で乗ってたんだよな。その時に変ななんかチーマーみたいのが「あんだょ」とかいって。

森:
コンパかなんかやってたんだよ、多分。女の子もいて。

中居:
多分カッコつけてたと思うんだよな。その男たちもな。

森:
で、その一人がだっけ?一人がSMAPのバン、まだ新しかった、やっと来たっていう感じのマネージャーの車が出来て、で、みんな乗った。そしたら、その髪の毛長い茶色の。

中居:
「誰だよ誰だよぉ!?」って。

森:
そう。「誰だよ、誰だよぉ!?」って言いながら、なんか指輪付けてる腕でバンをスコーンて殴ったんだよね。

中居:
「なんだ?これ。誰だよ?」とか言ってたら。

森:
スコーンと音鳴って。「指輪つけて殴ってるよ」って車傷つけたもんだから、みんな怒っちゃって。六本木のマックの前でみんなで「オラァーッ!!」って。

中居:
違うんだよ。一回バァーンとやられて、マックの前を六本木通りまっすぐ行ったんだよ。で、「どうする?どうする?」とか言ってて。そしたら森がなんか知らないけど、「ちょっとマネージャーさん、Uターンして」って、いちいちUターンしてきてさ。そんで、また戻ってきて。そしたらこいつ「オリャアァー!!おまえ誰だ!?」とか言って。俺なんかも「行こうぜ」ってオリャァって。「てめぇ、何やってんだこの野郎!てめぇが付けただろ、この野郎!!」とかいってて。で、ファンの子も周りでいっぱいいて、なんか「警察がくる」とかいって。みんな乗り込もうと思って見たら、吾郎だけなんでかしんないけど、メモとってんだよね。あいつ何やってんだろうな?助手席でメモとってんだよ、あいつ。俺たち熱くなってんのにさ。「おまえ、何やってんだ!?」って。な、熱くなってたよな。

森:
ね。

中居:
おまえ、いちばん熱くなってたもんな。「おめぇだろ、この野郎!?ふざけんじゃねぇよ!!」「俺じゃねぇよ、俺じゃねぇよ」って。

森:
熱くなっちゃうよね。

中居:
すぐ熱くなっちゃうよね。でも、そういう森はでも、好きだったけどね。何に対しても熱くなるっていうのがさ。ウッっていう執着心みたいのが。だから、それが今回のあれにもちょっとあれしてるんじゃないかな。

森:
うん。そうかもしれない。

中居:
どういう壁があっても、どういう自分に対していろんな迷惑かもしんないけども、自分の好きなものに対して全うするっていうのかな、そういうのが今でもあるんじゃないか。あと、何かある?思い出。

森:
最後はね、最後の浜松のコンサート。

中居:
ああ、ああ。

森:
うん。あれ僕、もう最後だってわかってたから、みんなはね。

中居:
俺なんかみんな知ってたよ。

森:
ああ。俺、知らないと思ってたから、「ああ、俺だけなのかな」とか思ってたから。だから、やりながね、もうすごい本当にね、泣きそうになってたの。もう、みんなとこうやってステージ立って歌って踊るのも最後だなと思って。でも、ファンのみんなはまだ知らないことだから、ここで感情的になっちゃマズいなと思って。もう普通にいつものコンサートのように盛り上がろうと思って、そういうふうに思いながらずっとコンサートやってたからね。

中居:
オープニングでさ、ウィーンて上がるじゃん。そんで俺、なんか言おうかなと思ったんだ、あの時。どうしたんだっけ?何も言わなかったよな?

森:
いや、なんかね、チラッとね、言ったんだよね。

中居:
あれも言わなきゃよかったんだろうけど。森に言ったんだっけな?みんなに言ったんだっけな?俺。なんか、みんなで隠れてて。

森:
俺は中居君のお兄ちゃんにね、みんながいないとこでね、お兄ちゃん見にきてたでしょ。その時に言われたんだよね。「最後だね」っつって。「いままでどうもありがとね、いろいろいと」とかって。「わぁ、本当に最後なんだ」と思って。実感しちゃってね。

中居:
そう、俺もだからさ、森の話を聞いた時に、いちばん最初に兄ちゃんに相談したのね。「兄ちゃん、俺、どうすればいいんだろう?」って。「俺、今、何をやればいいんだろうな?」って。そしたら「やっぱりやりたいことをやらせてあげたほうがいいんじゃないの?」って兄ちゃんも言っててさ。でさ、もうステージ中もさ、俺、自分のなかで森もそうだけど、俺なんかにとってもやっぱり森最後だって。もう森の顔ずっと見てたもん、俺。

森:
あ、そう。

中居:
うん。やっぱりいくら平常心を持ってやろうっつってもさ、森のなかではもうそれがわかってたことだからさ。もういつもの森じゃない、いつものステージングじゃないっていうのをね、まあ、やっぱ俺なんかにはわかったね。

森:
辛かったのがほら、ファンのみんなにね、そういうふうに最後だって言ってなかったでしょ。だからね、もう本当ね、心の中でずっとね「ありがと、ありがとう」って言いながらね、やってたね、あのコンサートの時は。声に出してさ、言っちゃうとさ、まだね、言っちゃいけないことだったから。言えなかったからね。ずっともうファンの子に精一杯頑張って。心の中で「ありがとう、ありがとう」ってずっといいながらね、踊ってたね。

中居:
それはでも、なんか、わかったような気はするけどね。

森:
でも、ファンの子も何人かはわかったかもしんないね。なんか、いつもと違かったかもしれないしね。普通にやってたつもりでも、ちょっと違ったふうにで ちゃったかもしんないしね。

中居:
そうだよな。あれが最後になるんだもんな。で、最後カーテンコールでさ、冬から、ホワイトシアターから春にかけての長いツアーだったじゃない。それで最後の最後だし。最後なんの歌で終わったんだっけな?

森:
「君色思い」か。

中居:
「君色」かなんかで終わったんだ。そんで、その前にみんなで手を挙げて「どうもありがとうございました」っていう時に、いつもだったらだいたい誰でもいいんだけど、俺とか木村とかが真ん中になるじゃない。その時、日頃、ほとんど森って常に控え目じゃないけどもさ、端だけど、真ん中で礼をして欲しいなっていう気持ちが俺のなかでね。で、最後「森くーん、こっちおいでよ」みたいな。真ん中で。

森:
真ん中だったね。覚えてる。

中居:
あの時のね、礼をする時。手を挙げてお客さんに「ありがとうございました」って言う時にはね、もう俺のなかでももう、ちょっと淋しかったね。「あ、もう二度と6人で頭を下げることはないんだな」って思うとね。次のツアーがあると思うんだけど、6人で手を挙げてさ、お客さんに「ありがとう」って言うのはもう二度と戻ってこないんだなと思うと、うん、なんかちょっと淋しかったな。現にそうだもんな。もう戻ってこないんだもんな、そう考えると。

森:
うん。

中居:
やっぱ淋しくないって言っちゃったら嘘になっちゃうよな、こればっかりは。でも、俺なんかにとっても、もう終わりじゃなく、森にとっても俺らにとってもこれからがスタートっていうことを考えればな。

森:
そうだね 。うん。

中居:
どう?メンバー一人ずつさ、なんかアドバイスでもいいし、もしなんか言いたかったことかあったりしてもいいし。一人ずつにみんながみんな思い出みたいのあるじゃない。個人個人にしてもさ。6人のグループとしてもそうだしさ。なんか一人一人あったら。なんか面と向かって言うことって出来ないしさ。

森:
いや、でもね、最後はね、面と向かって言おうかなと思って、みんな。

中居:
あ、本当?

森:
うん。一人ずつにね。

中居:
それはいいことだと思うよ。

森:
今までね、面と向かってなかなか言えなかったからね。

中居:
俺ら面と向かって真面目な話するってないもんな。楽しいことばっかりだったからな。

森:
そうだね。

中居:
なんか辛いことがあっても、楽しく乗り切ったよな。

森:
うん。

中居:
グループだったしさ。じゃあ、SMAPになんか。今後のSMAPになんかメッセージを贈るとしたら?

森:
そうだね 。ずっと一番でいて欲しいね。絶対に。

中居:
ずっと一番。

森:
うん。いいの。だから、周りとか関係なくて、自分で自信を持ってもっとやって欲しい。いろいろ。うん。

中居:
気持ち次第だよな、でもな。

森:
うん。

中居:
そうだな。

森:
うん。

中居:
そうだよな、一番じゃないとダメだよな。俺もそうだな、森になんか贈るとしたら…。やっぱり順位だったり記録にね、まあ勝負の世界だからもちろんそうなんだけどさ、に囚われる世界だけども、感じのいい人で。今まで通り感じのいい人であって欲しいな。

森:
うん。

中居:
いい人じゃなくてもいいし、優しい人じゃなくてもいいし、「なんか、あいつ感じいいよな」って。それでもって周りの人が不快に思っても、周りの人がちょっと「あれ?」って思うようなことがあっても、今までの森且行っていうのがね、忘れずにやって欲しいな。

森:
うん。

中居:
うん。じゃあ、最後にテレビを見てる人に。うーん?これはメンバーも多分見てるでしょうし、僕も多分…、今ビデオ見てると思うんだ。

森:
じゃあ、俺も見てるよ。

中居:
自分に対してでも。

森:
そうだね 。まあ、本当にSMAPこういうふうにやってきたから、本当にこういうふうにレーサーになる決心もついたし。メンバーがいたからこそ、こうやって自分に自信がついてできることだと思うし。もう本当にファンのみなさんとかね、今まで応援してくれたおかげでこうやって自分の夢がかなったからね。あとはもう怪我だけしないように気を付けて、何年かかってでも絶対に一番、トップ目指して頑張りますんで。絶対それは約束ですんで、頑張ります。見ててください。

中居:
今後、もうSMAPの森且行じゃなく。

森:
そうですね。

中居:
レーサーの森且行として頑張るんだもんな。

森:
はい。

中居:
じゃあ、最後にね、今までやってきたSMAPの活動はもちろんそうだけど、SMAPのメンバーであったということを常に誇りに思っててください。

森:
はい。

中居:
な。

森:
はい。

中居:
それじゃあ最後ですけども、淋しいことですが、今日がテレビ出演が最後となりました今週のゲスト、森且行君でした。ありがとうございました。

森:
どうもありがとうございました。 (はいOKです)

森:
一口も飲まなかったよ。 (お疲れ様でした)

中居:
多分俺は見てるよ、これを。

森:
僕も見てるでしょう。どうもありがとうございました。お疲れ様でした。

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