CLAMP TALK Vol.30

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NAKAI in talking with MORI.


中居:
この時にやっぱり、みんなテレビ見てる人もそうだと思うけども、一番最初の 決断ていうのは?

森:
決断はね、まあ、もう小学校3年生ぐらいの時からずっとやりたかったのね。ま あ夢だった。

中居:
それはもう小さい頃からの夢だったの?

森:
ちっちゃい頃からの夢だったの。でまあ、SMAPになってもね、なんかチャンス がないかなってね、ずっとね。

中居:
その夢はずっと持ち続けてたわけだ。

森:
持ち続けてた。絶対ね、もうなんていうのかな?なれると思ってたの。自分の なかで。それでもう絶対にあきらめないで、ずっと思っててね。で、いつか絶対 に少しでもチャンスがあったらそれを逃さず、絶対そのチャンスを掴まなくちゃ いけないんだって思って、ずっとこういうふうにSMAPやりながらもずっと、ま あ、SMAPやってたわけよ。そんで、まあチャンスっていうか、去年の11月ぐら いですか、に、ちょうど新聞を見て友達の知ってるオジさんにですね、新聞を見 せられて。それでまた応募があるっていうことで。で、まあ、歳とか見たらもう 最後だって思ったのね。

中居:
それは22歳?

森:
22歳。23歳で入んなくちゃいけないわけよ。23歳までなの。

中居:
おまえ、早生まれでよかったな。

森:
そう。早生まれでね、よかったんですよ。

中居:
2月だろ。

森:
それでまあ、11月にその新聞を見まして、で、これはもういくしかないなと。こ こでもう。

中居:
自分が小学校の頃から夢を見てた。

森:
それをもう、いかなかったら一生後悔するなと思って。もう、受かっても受かん なくても、もう自分で賭けてみたの。でも、自分のなかで絶対にね、もうなんか ずっと夢見てきたからね、受かると思ってたんだよね。で、よし、受けるから、 やるからには精一杯勉強して、全力尽くして、全てを出し切ろうと思って。で、 11月にやろうと思って。

中居:
その時点ではまだ決まってなかったんだ。まだ試験をこれからするっていうだ け?

森:
うん。その時はね、願書提出が12月だったのね。

中居:
その時にね、夢を見続けて。だから小学校3年生、まあ7歳8歳っていうと今か ら12〜3年前だよな。だから12〜3年間の間夢を見続けてきたレースへの夢 と、逆にまあ年数じゃないけどさ、SMAPとして8年間やってきた時、やっぱり 自分のなかで葛藤があったと思うんだよね。

森:
ありましたね。

中居:
それはだから、俺はそういう経験がないから一概に言えないけど、森にとって はやっぱりすごい葛藤だと思うよ。

森:
そうだね 。

中居:
だと思うんだよね。

森:
うん。すごかった、確かに。もう僕の頭の中はもういろんな考えがね、もう本当 すごかった。もう闘いでしたね。いろんな自分がね、出てきて。

中居:
だってさ、俺はもうほら、SMAPとったらさ、俺は何にもないからさ。

森:
いや、そんなことはないよ。

中居:
え?俺、今SMAPとったら大変だよ。だから俺は逆に森のことを羨ましいなぁ と思ったのが、SMAP以上に自分の思ってるもの、SMAP以上に夢を抱いてい るものがあるんだなっていう。逆に言えば俺、羨ましい一面でもあったわけ よ。「ああ、いいなぁ」って。それだけだから強く思うことが物事に対してあ るんだなと。その時やっぱり森且行っていう人間として見て、素晴しいなと思 ったのね。だからその葛藤してる時期、どういう心の整理を自分のなかでした の?気持ちの整理っていうの?どういうふうにケジメをつけた?なんか踏 ん切りがあったと思うんだよね。

森:
あのね、踏ん切りはね、2次受かってからかな。

中居:
1次試験があって、2次試験があって。

森:
うん。1次試験が受かった時は、まだね、ちょっと迷ってたね、正直いって。 「どうしようか」って思って。あきらめてSMAPを精一杯頑張ろうか、それとも レースにいくかすごい悩んで。2次受かった時かな?新聞で発表になっちゃった じゃない。あれ僕もぜんぜん知らなくてね、いろんな人に迷惑かけちゃったんだ けど。あれでね、新聞見て合格っていうのがわかって、その時にね、「ああ、も うここまできたんだから絶対ダメだ」と思って。もう迷惑かかることはわかって ても、もう自分の好きなことやっちゃおうと思って。そこでもう決断したね。

中居:
で、急だったからさ、すごいなんか興奮しててさ。「森くんがね」っていう話 しを聞いて。「おい、ちょっと待てよ。冗談じゃないの?また」って。おま えコロコロコロコロ変わるからさ、「また、いつものあれじゃないの?」とか 言ってたの。「それで両親、お父さんもこういうふうに言ってるから」って いって。それで本当にどうかわかんなかったし、「ちょっと親と話したい」っ ていって「じゃあ、親の電話番号わかる?」って聞いて、俺、親のとこに電話 したのよ。

森:
親父?

中居:
うん。知らないでしょ?

森:
あ、そう。

中居:
そんでだから、その日よ。その電話で話した日に「ちょっと親の電話番号教え て」っていって、「ちょっと親と話してみるから」って。で、親のとこに電話 して「もしもし、SMAPの中居と申しますけど、森君のお父さんですか?」 「あ、そうですけど」「あ、どうもどうも」。

森:
あ、落ち着いてたんだ。慌ててなかった?

中居:
いや、でもなんかね、ちょっと興奮気味だったけどね。

森:
うちの親は慌てっぽいからね。

中居:
でもね、おまえん家の家族みんな慌てものなんだよ。そんで、「今、僕、直接 聞いてないんだすけども、こういう話がなんか僕の耳には入ってきたんですけ ど。電話で聞きたいんですけども、どういうことなんでしょうか?」みたいな くわしい話を聞いて。で、お父さんもお父さんで「且行の小さい頃からの夢な んです。SMAPのメンバーはもちろんのこと、周りの人に迷惑がかかるかもし れませんが、もう僕が且行にしてやれることは、これぐらいのことしか出来な いんですよ」って言ってたのね。森くんていうのはね、お父さんだけじゃない ですか。

森:
うん。

中居:
で、お父さんとお兄ちゃんと3人でずっと暮らしてきたわけじゃない。で、 やっぱ小さい頃から子供に対してすごく、まあ不幸じゃないけども普通の家庭 環境で育てることができませんでしたと。「でも、今、僕の出来ることは、幸 せを与えてやれることはこのぐらいのことしか出来ないんですよ。ですからこ こは、中居君の気持ちもわかりますけど、最後のわがままなんでどうか見守っ てあげてくれませんか」っていう話をね、お父さんがしてくれたのよ。その時 に、それはお父さんだけの気持ちなのか、それとも森君とちゃんと意見が一致 してるのかっていうのが不安だったし。その時にすぐに森ん家に電話したんだ けど、おまえん家ずっと話中でさ。じゃあ、改めて会った時に話したほうがい いんじゃないかなと思って。お父さんもそういう気持ちだったら、俺もじゃあ その時点でもう俺はなんとしてでもさ、まあ残って欲しいじゃないけども、 ずっとやってきたから。で、やっとここまでこれたからさ、一緒にやりたいっ ていう気持ちのほうか強かったよね。でも、そこまでやっぱ森が強く思うん だったら逆に批判するんじゃなく気持ちよく送ってあげたいなっていう気分だ ったね。でもやっぱ、正直いって淋しいよな。もう淋しいとかそういう次元じ ゃないかもしんないな。でも、森にとってこれ最後でしょ?

森:
そうですね。

中居:
森且行としてやってくわけだけど。今、現在の心境っていうのはどう?

森:
今、現在?

中居:
うん。

森:
っていうか、とにかくやっぱりね、一からだからね。もうぜんぜん知らない世界 だから。だからとりあえずは一から勉強して、なんとしてでも這い上がらなく ちゃならないから、絶対にね、一番になりたいからね。

中居:
でも、それは約束だぜ。

森:
うん。ね。それはもう約束だよ。

中居:
6人で一番になってさ、「なんだ、森は一人になったら何も出来ないじゃん か」とかさ。

森:
そういうふうに言われたくないですからね、絶対。

中居:
俺らもそうだよ、やっぱり。やっぱりほら、メンバーとして森且行としてやっ ぱり、これは俺だけじゃなく他のメンバーもそうだけど、やっぱ絶対に森且 行っていう人間を誇りに思ってると思うのね。で、別の世界にいってさ、なん か例えば週刊誌に叩かれててさ、「やっぱり一人じゃ何もできない」っていう ふうに言われたら、俺たちも悔しいしね。やっぱり一番になって欲しいよな。

森:
そうだね 。

中居:
それでスターになって欲しいよな。

森:
スターになるよ、絶対。

中居:
それはもう約束して欲しいしね。

森:
うん。

中居:
でも、何事もそうだけど、俺たち中途半端は嫌だったよな。

森:
うん。嫌だったね。

中居:
番組でもさ、ゲームでも、遊びでもさ、とにかく、とりあえずはまず真剣に さ、とりあえず一生懸命やるよな。

森:
うん。中途半端にはやんなかったね。

中居:
そういう時、君はやっぱ熱かったよ。俺、他の番組でもそうなんだけどさ、 10chの番組で「サクラッコ」あったじゃない。ある番組でさ、騎馬戦をSMAP が組んで、その上に一人立って、で、枕かなんかでさ、相手の騎馬戦、だいた い一般チームなんだよな。

森:
うん。一般チーム。同い年くらいのね。

中居:
そう。同じ年ぐらいの。で、風船がのっかっててさ、それを先に割ったほうが 勝ちで。で、その枕はフニャフニャでさ、上は上で戦いだったんだけどさ、下 は下で。おまえ、ひどいよ。なんか乗ってるんだぜ。乗ってるにもかかわらず 「おぉりゃあ!おぉりゃあ!」って。

森:
違う。あれは、違う。やっぱり俺たちはタレントだからね。芸能界だから暴力は 振るっちゃいけないなと思って。

中居:
よく言うよ、おまえ。

森:
それが最初にあっちがキレちゃって。やってんじゃん。手は使えないじゃん。 で、あっちがドサクサ紛れてさ、頭で鼻とかにスコーンとチョーパ入れてくん じゃん。でさ、パンチとか蹴りとかも入るのよ。それで、まあ最初はやられてて さ、騎馬戦一回戦終わって帰ってきて、みんなで。

中居:
三回戦あるんだよね。

森:
そう。で、一回戦終わって「痛ぇなぁ」と思って俺たちは「どうしようか? 手、出せないもんな」と思って。

中居:
一人だけなんか相手でいたんだよな。ムカつくやつがな。

森:
「手、出せないから、ちょっととりあえず我慢してやろう」っつってやってた の。で、二回戦が終わって三回戦目だっけ?

中居:
そうそう。

森:
三回戦目に思いっ切り俺、蹴りかなんか食らったんだよ。

中居:
一対一になって。

森:
そう。

中居:
でも、上は上で関係ねぇんだよな。

森:
そう。関係ないの。

中居:
だから負けてもいいんだよな。

森:
うん。で、蹴りとか食らうじゃん。「もういいや。捨てちゃおう」と思って。 「やっちゃうしかないな」と思って。

中居:
それで手がみんなとれて、結果が終わった後だよ。あっちの人で誰かな?あ の時。

森:
誰かが乗り込んできて。

中居:
誰だろう?でも、パンチはしなかったんだよな。

森:
みんなすごかったじゃん。

中居:
いや、俺なんかもさ、もうやってたけども、みんなで一人なんかフクロにして たんだよな。で、みんな相手チームがみんなあっちに引いて、一人だけなんか 「この野郎!」とかってSMAPに向かってきたんだよな。

森:
そう。向かってきやがったから。

中居:
「なんだてめぇよぉ」と思って。で「アイドルだからってナメんじゃねぇぞ! 」とか俺が言ったんだよ。

森:
何か言ったんだよ、そう。なんか言われたんだよ。

中居:
「芸能人だから、手、出さないなんて、バカ野郎!」とか言ってたんだよな。 「ふざけんな」って。で、あっちがヨタヨタなってて、そしたらおまえ、最後 だよ。もうすごいぜ。本当、すごいぜ。みんなに見えないところでやるんだぜ 「この野郎!おめぇよぉ」とかいって。最後おまえ、「おら、来いよ!おま え」って、バァーンで蹴り入れて、バァーッと飛んでさ。そんで、あれは生放 送だったからブッちぎれないじゃん。そんで、その後、その人が救急車かなん かで運ばれて、あのコーナーが終わっちゃったんだよ。

森:
そう。あれは僕のせいでしたね。

中居:
おまえダメだよな。

森:
ダメだね。カーッとくるとね。

中居:
すぐ熱くなっちゃうよね。でも、そういう森はでも、好きだったけどね。何に 対しても熱くなるっていうのがさ。ウッっていう執着心みたいのが。だから、 それが今回のあれにもちょっとあれしてるんじゃないかな。

森:
うん。そうかもしれない。

中居:
どういう壁があっても、どういう自分に対していろんな迷惑かもしんないけど も、自分の好きなものに対して全うするっていうのかな、そういうのが今でも あるんじゃないか。

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