ついに僕は禁断の果実に手を出してしまった。ギターウルフを悩んで悩んで悩んだ末、「TK MUSIC CLAMP」の「FACTORY」のコーナーに出すことに決めた!これはもう正真正銘の一代決心だ!!!ひょっとすると、staffの中にも、POCCAがまた、訳のわからないバンドを連れてきた、くらいに思っている奴もいるかも知れない。実際、蘭々もどきのうちのYOKOは僕が自らハンディカムで撮ってきたギターウルフの超クールな映像を見ながら、「この人、弦切れてるのにまだ演奏続けてますよ!」などと、ギターウルフのカッチョ良さの前では何の意味も持たない指摘をするので、僕は「それがロケンローなんだよー!」と言ってやった。天才の名を欲しいままにし、「HEY!HEY!HEY!夢のCHAMP CA−
NIVAL」でミスチルの「花」をfilmで撮り、またもやその名を高めたMr
KINOディレクターは「POCCAぁ〜!次からはもちっとマシな連中呼ぼうよ」とのたまった。
全て、ギターウルフの前では無意味だ!
ギターウルフが、ベースウルフが、ドラムウルフが、客の前で自分たちに酔いしれている限り、奴らは間違いなくカッチョイイ!普通の奴が吐けば、間違いなくパロディにしかならない台詞もギターウルフが自分に酔いしれて、吐く限り、その言葉は意味を持つ。「惑星ブルース」に「ミッドナイトの暴力ロケンロー」、「ミサイル ミー」に「環7フィーバー」、「カンフーラモーン」に「オールナイトでぶっとばせ」。なんつっても極めつけは「火星ベイベーギターレッツゴー」こんな台詞を真顔でしかも本気で唄える奴は、世界中探しても、ギターウルフしかいない!!! そのギターウルフが「TK MUSIC CLAMP」の収録終わりで、アメリカツアーに出る。脂っこいヤンキー共を、是非ともぶっ飛ばしてきて欲しい。ドラムウルフに「どんなミュージシャン好きなの?」と聞いたら「ミュージシャンっつーよりも、幕末の士々が好きなんすよー!なんかこー気合い入ってて・・・」「LIVEも俺ら、LIVEやりに行くっつーよりもなんかこー打ち入りに行くっていう方が合ってる気がして・・・」 「要は勝つか負けるかなんすよねぇ、客にも自分たちにも・・・」 こんなカッチョイイ男が3人も集まってバンドやってること自体がグレイトだ! 全く、日本のレコード会社の連中は何やってんだ!てめえらの目は節穴か?それともコワイのか?全然、足元にいる連中が見えてない。売れてからやっと重い腰をあげやがる!足元にゴロゴロ時代を変える可能性を持った連中がたむろしてるのに見向き もしねぇ!だから、いつんなってもかわんねぇんだよー!全部、前に見たことある奴 らばっかだ!変化のねえ音楽ばっか求めやがって!根っこからくつがえすような、全てをひっくり返すような熱い魂を感じてくれよ〜! マジで! だから、みんな日本見切って、外に出るんだ。パッションさえあればいい!演奏なんかクソでも
♪泣きたくなるよなつら〜い とき〜もあるけど〜
♪いつもおれたち〜 がんばっている〜
♪ときのおもさ〜に ながされ そうに なったときで〜も
♪いつもおれたち〜 たえてきた〜 ♪♪♪♪♪♪
[1996.4.10 from POCCA]