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- 中居:
- こんばんは、中居正広です。この番組も数を数えますと、もう数十数回になりますが、初めての女性のタレントさんが、タレントさん? 歌手の方が、アーティストの方が来てくださいました。御紹介しましょう。JUDY AND MARYのYUKIさんです。
- YUKI:
- YUKIです。どうも。
- 中居:
- どうも、こんばんは。
- YUKI:
- こんばんは。
- 中居:
- はじめましてですね。
- YUKI:
- はじめましてですね。あ、えぇと、ちゃんとお話するのは、これが初めてですけど。
- 中居:
- 初めてですよね。
- YUKI:
- 前はなんかの番組で。
- 中居:
- あ、歌番組で。
- YUKI:
- で、チョコチョコお見かけしたりとかはして。
- 中居:
- だって挨拶しても、なんか「どうもぉ」。もっとなんか会話が弾むのかなと思ってたんで。
- YUKI:
- え? なんでなんで? そうかな? 私、SMAP好きなんですよ。だってあの、それで友達連中と。
- 中居:
- SMAP好き?
- YUKI:
- やっぱ「誰が好きだ」っていう話になるじゃないですか。
- 中居:
- ああ、それ行きましょうよ、ちょっと。
- YUKI:
- それでね、私、みんなは例えば「いやぁ、私はやっぱり吾郎ちゃんよ」とか。
- 中居:
- ああ、吾郎ちゃんありますね。
- YUKI:
- それから、いろいろなるんですよ。「私、慎吾君よ」とか。
- 中居:
- ああ、慎吾君。
- YUKI:
- でも、私は一人じゃなくて、あの5人が一緒にいるのが好きなんですよ。
- 中居:
- ああ、そうですか。
- YUKI:
- なんかね、あの、そう、友達は一人一人が好きなんだけど。
- 中居:
- あ、じゃあ、一人例えば木村君が特に好きとかじゃなくて。
- YUKI:
- そうですね。
- 中居:
- SMAP5人が好きなんだ。
- YUKI:
- そう。私、なんか、すごい5人で出てる時の、なんかあの感じがすごく。私、泣くんですよ、なんか知らないけど、SMAP見ると。
- 中居:
- ………? な、泣く?
- YUKI:
- うん。やっぱあの…。
- 中居:
- え? それはなに? 僕なんか楽しい感じで来てますよね?
- YUKI:
- そうですね。あの、普通にコントとかやられてても「いいなぁ」って、こう泣くんで。やっぱ、だから視聴率上がるんだろうなって思って。
- 中居:
- いやいや。
- YUKI:
- やっぱ、見る人が楽しくて泣くって感じかな。
- 中居:
- 楽しくて泣くっていうのは、どういう?
- YUKI:
- うん。あの、感動的な感じかな。
- 中居:
- 僕なんか経験ないからわかんないですけど、楽しくて泣くってどんな感じなんだろ?
- YUKI:
- え? なんか、なんて言うんだろうな? 忘れかけてたちゃぶ台の感じかな? なんか私「サザエさん」も泣くんですよ、見るとね。わかった! 「サザエさん」みたいな感じかな。
- 中居:
- 僕ら「サザエさん」ですか!? タラちゃんがいて、カツオ君がいて。
- YUKI:
- いや、やっぱりなんだろうな? なんか、いい感じですね。
- 中居:
- ああ、そうですか。でも、僕なんかももうね、あの、まあ、いろんなことやらせてもらってますけど、あの、JUDY AND MARYのあのビデオとかね、あの、テレビに出てる時の歌ってる時とか、見させてもらってますけど、すごく楽しい、楽しそう。
- YUKI:
- あ、見てるんですか?
- 中居:
- 見てますよ。
- YUKI:
- やったー!
- 中居:
- 見てる見てる。
- YUKI:
- 友達に自慢しよう、明日。
- 中居:
- それは僕だけじゃなくて、他のメンバーも見てますけど。
- YUKI:
- あ、そうなんですか?
- 中居:
- うん。
- YUKI:
- ワーォ。
- 中居:
- すごい楽しそう。あの楽しそうなのは、ちょっと悔しいぐらい楽しそう。
- YUKI:
- あの、そうねぇ、私、見ててじつはクールな感じの女の人とか、わりと憧れるんですよ。あの、クラスメートでも、ちょっと…。
- 中居:
- 影のあるような感じ?
- YUKI:
- ちょっと影のある、なんか女の人にニヒルって言わないのかな? 私、幾つだ!? なんか、すごいクールな感じの人とかいいなと思ってて。でも、自分はそうじゃないんだなって高校ぐらいの時に気付いて。
- 中居:
- いや、でもね、僕ね、心のどっかでね、YUKIさんはどっかでそういう部分はあると思うけどもね。
- YUKI:
- またぁ、そういうことはねぇ。
- 中居:
- 僕もわかんないけども、ね、僕くわしく知ってるわけでもないですし。ね、今日初めて会ったばかりですから、これ、一概には言えないですけど、どっかになんかね、あの、何つうんだろう? うん、シャイっていうのかな? なんか背負ってる部分てのがどっかに。
- YUKI:
- シャイ? それでも、中居さんよく言われるんじゃないですか? そういうのは。
- 中居:
- ん?
- YUKI:
- やっぱり、イメージとして。
- 中居:
- いや、僕はもうアッケラカンですよ。
- YUKI:
- あ、やっぱり、それはずっとそのままなんですか?
- 中居:
- ええ、僕はもう、あっち行ってもこっち行ってもこんな感じですよ。うん、ぜんぜん裏表も影も哀愁もないですから。
- YUKI:
- でもじゃあ、あの哀愁とかは憧れたりとかしないですか?
- 中居:
- いや、だから一時期ありましたけどね。うちのメンバーにもやっぱりね、みんな個性的でバラバラですし、カッコいい人もいるし、面白い人もいるし。それは一時やっぱり強い男であったり、カッコいい男っていうのにすごい憧れたりしましたけど。でもね、「やっぱり違うんだな」って、うん、思ったな。
- YUKI:
- あ、今しどろもどろになってましたけどね。
- 中居:
- 「もうやっぱり、これじゃないんだな」って。自分の性には合わないんだろうなっていうのはね、感じましたけどもね。え? でも、実際、今ね、そうテレビとかまあイメージで考えちゃアレなんですけど、楽しいですか?
- YUKI:
- ええ、楽しいですよ。
- 中居:
- 本当、楽しいですか?
- YUKI:
- 楽しいですね。写真を、まあ撮るのも好きなんですけど、撮られたりするのも好きだし。あとはテレビはいつも緊張するけど、あの、私が昔に見たテレビも今もそうかもしれないけど、やっぱ一瞬、感動するような。だから、SMAPがみんなで出てて感動したりとか。やっぱりテレビは感動するなって思って。いい番組は。
- 中居:
- ああ。
- YUKI:
- それとあと歌。歌聴いて私、泣いたりするし、やっぱテレビで。
- 中居:
- 涙が? 涙腺弱いんですかね?
- YUKI:
- 最近、歳かな。
- 中居:
- そんなん歳って。え? 今、お幾つですか?
- YUKI:
- 今24です。
- 中居:
- そんなん、まだまだこれからじゃないですか。
- YUKI:
- いや、あの、小学校の時に歌番組が多くて。
- 中居:
- ええ、ええ、ええ。
- YUKI:
- そんで、松田聖子さんが歌ってるのを見て泣いたりとかして。
- 中居:
- それは何がそうさせるんだろ? 例えばね、楽しいね、例えば我々、僕らですと、SMAPが楽しい感じにしてると、やっぱ楽しくない自分がいて「あんなふうに楽しくなりたい」っていう憧れからくる?
- YUKI:
- ああ、いや、っていうかね、なんか仲間に入ってる感じがする。
- 中居:
- ん?
- YUKI:
- テレビ見てるとその中に、なんか「もしかしたら私も居れるんじゃないかしら?」っていうね、感じで見てるから。
- 中居:
- 「居れるんじゃないか?」?
- YUKI:
- そう。なんかすごい私、想像して。だから、例えば小学校の時とか家帰る時に奇麗な白い家とかあるじゃないですか。「私はここの娘だ」っていうふうに設定すると、もう娘になれるのね。私の家もそんな、べつに裕福でもなかったし、普通の家だったから。木の家だったから、こういう白いね、家とかに憧れたから。「白い家で、犬飼ってて」とかね、なんか想像するとすごい楽しかったり。で、楽しいと余計に切ないんですよ。だから、私も歌詞全部書いてるんですけど、あの、メンバーにも言われたりしたんですけど、すごく楽しいっていうか、すごく突き抜けてる感じの楽しさってすごく切ないんですよね、聞いてると。
- 中居:
- そう、僕ね、そう。詞もね、アルバムとかの読ませてもらいましたけど、なんかね、そう。なんかその楽しい感じじゃないけども、なんか空を見てバァーッて笑ってるような雰囲気が伝わるような詞って感じなんですよ、僕としては。
- YUKI:
- はい、はい。
- 中居:
- でも、なんか裏があるっつったらおかしいですけど、なんかそう。どっか絶対、どっかになんか引っ掛かってるものがあるんじゃないかなって。それをだから、自分を思い出させないために、こういうなんか、明るいじゃないですけども、うん。
- YUKI:
- わりと現実逃避なのが好きで、その想像したりとかもそうだったんだけど。なんか詞も書いてて後で見て「ああ、私、こんなに逃げたかったんだな」って。だから、逃げる歌が多いです。あの、「何から逃げるぞ」っていうのが。バーチャファイターやっても「逃げるぞ」って感じかな。あの、正面向かって闘いたくない感じが、なんか出ちゃってるから。それは詞を見てやっと「なるほど、私こうかな?」って思ったこともあるし。
- 中居:
- そう、だから詞はすごいね、なんか前向きなんだけども、トータル的にこうやって見ると、うん。
- YUKI:
- うん、なんか前向き…そうね、前向きなのかなぁ? あんまり前向きっていうふうなね、感じじゃないかな。でもね、何て言うの? だから、横向き? いや、こういう蟹でいようとはいつも。
- 中居:
- それっていうのは、自分がなんか自分の全部が全部をさらけ出すことが出来ないっていうのかな?
- YUKI:
- あ、やっぱりね、歌ね、全てどんどんなんか裸にしていっちゃうと、すごく危険性を感じるというか。
- 中居:
- 危険性?
- YUKI:
- あの、「私、どこ行けばいいのかな?」っていうふうになっちゃうんですよ。あの、一時期そういうふうになった時があって。「やっぱ、これじゃいかんな」って思って。何言ってんだかわかんなくなっちゃって。
- 中居:
- 例えば、詞を作る時っていうのは、自分の経験だったり、自分が本当に考えてる中で書いてるのか、それとももう想像だけ? 「自分がこうなりたい」とか「こういう人がいると、こういうふうになるんだろうな」っていう想像で書いてるのかな?
- YUKI:
- あの、歌詞はあの、うち4人バンドなんで、4人でリハーサルしながら書いてくんですよ。その場でやるんです。
- 中居:
- あ、そうなんだ?
- YUKI:
- そうなんです。あのね、メロディありますよね。
- 中居:
- ええ、ええ。
- YUKI:
- 「メロディこれだから覚えて」ってその場で覚えて、ちょっとミミズみたいに書いて。「ここは上がるよ」みたいな。それで4人で「さぁ、じゃあ」ってジャーンて出した時に♪ハニャララ〜とか適当な♪アイラブユー〜とかそんなの。♪アイニージュー〜みたいなそういう適当英語で。
- 中居:
- いかにもって。
- YUKI:
- そう、バァーッて歌ってって。それにふと、まず映像が浮かんで、で、そこから言葉が出てくるんで。必ず同時進行してって。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- あとはちょっと直したりするけど。
- 中居:
- あ、じゃあ、曲ができてメロディができて、それに合わせて自分で例えば机かなんかに向かって書いて、それを組み合わせたとかじゃなくて、もうみんなで集まって。
- YUKI:
- みんなでやった時に出来ます。
- 中居:
- それっていうの、珍しいんじゃないですか?
- YUKI:
- って言われましたけどね、いろんな方に。あの、今やっていただいてるプロデューサーの方とかにも。
- 中居:
- え? だって、なんか追い詰めちゃうじゃないですけども、もう出て来ない時とかってないんですか?
- YUKI:
- 出て来ない曲はボツです。どんどんお蔵入りになっていきます。
- 中居:
- もう詞が浮かんで来ないだったり。
- YUKI:
- そうですね。だから、パッとやった時に、4人で、なんか「これはいける!」っていうね、感じっていうのは。
- 中居:
- あ、それは自分たちで感じるんだ?
- YUKI:
- 感じるんですよ。それはね、ウワァーッてダァーッて「これだぁー!!」っていうね。
- 中居:
- 盛り上がっちゃうと。
- YUKI:
- 盛り上がっていくんですよ。「これは夫婦の不倫だ!」とかなんか。これはイメージですけどね。イメージの世界で「これは花だ」とか。
- 中居:
- うん、うん。
- YUKI:
- そういうふうにワァーッてみんなに言って、すぐアレンジも進行してったりとかして。だから、そうできないものは、すべて「じゃあ、ちょっと、後、とっとこうか」になって。
- 中居:
- ボツっちゃったりして。
- YUKI:
- そうそう。ボツっちゃって。そういう拙いものがどんどんシングルで出たりとかしてますね。曲っていうか、アルバム。
- 中居:
- へぇー。あ、そのでも、歌の作り方っていうのは、僕なんかもね、いろんなお話とか聞かせていただいてますけども、初めてかもしんないですね。
- YUKI:
- あ、そうですか。
- 中居:
- うん。そういうのはだってね、みう変な話、自分の直感に任せるっていうか。
- YUKI:
- うんあの、ポエマーだったんですよ。
- 中居:
- え? ポエマー?
- YUKI:
- ポエマーってあのね、よく小学校の時にイジめられそうな感じの。なんて言うの?
- 中居:
- え? イジめられっ子さんですか?
- YUKI:
- そうです。
- 中居:
- …それですよ。ここ(胸)にあるものって。
- YUKI:
- ああ、そうかな? そうかな? え? イジめたことないですもんね、だから。嫌で。
- 中居:
- それは自分が経験したことがあるから?
- YUKI:
- うん、そうですね。
- 中居:
- そういう痛い思い、痛い思いっていうか苦い思いってことで、やっぱり相手にさせたくないって気持ちでやっぱり表われてんじないでしょうかね?
- YUKI:
- そうかもしれない。
- 中居:
- え? それ、イジめられてる時にポエム?
- YUKI:
- ポエムに走って、余計イジめられた。「あいつ、詩とか書いてやがるぜ」みたいな感じになっちゃって。やっぱ、それしか逃げ道がなんか、なくなっちゃって。それまでわりとつるんで遊んでた人に一斉にやっぱあの、いきなしシカトこかれますよね。それで「どうしようかな?」と思って、本を読んで本の世界に入ろうとしたんだけど、私、活字がけっこう苦手。あの、読むのダメで。ダメだなと思って。それで姉がすごい音楽が好きで、その頃からいっぱいレコードを持ってて、それでお姉ちゃんの全部聴いて、「あ、救われた」と思って。それで小学校の時にレコードバァーって買うようになるんですよ。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- 頑張ってお小遣いほとんどレコードになって。で、それであの、詞が面白いなと思った人とかは、あの、ちょっと猫が死んじゃったりする歌詞なんですけど、あの、谷山浩子さんていう方なんですけど。その人のレコード好きで、その人の詞はわりとシュールなんです、すごくね。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- あの、恋人が半魚人だったりとか。
- 中居:
- いわゆる普通のラブソングだったり?
- YUKI:
- 違うんですよ。
- 中居:
- 普通じゃないんだ。
- YUKI:
- 普通とちょっと違う感じ。で、面白い詞だったから「これは私も書きたい」と思って。で、ペンネームを作ったりなんかして。それで、あの、ノートに毎日、授業中に書いたり。
- 中居:
- え? それっていうのは誰かに見せるわけでもないし?
- YUKI:
- じゃなかったですね。
- 中居:
- 自分の中での楽しみだったり。
- YUKI:
- そうですね。授業中ずっと書いて。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- そうです。それで、レコード仲間ってやっぱり集まってくるんですよ。レコードが好きだってなると、何か知らないけど、そういう地味目な感じの人か集まってきて。3人組みになっちゃって。で、「じゃあ、帰り、今日はこのレコード聴こうよ」とかいって。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- その子の家行ってレコード聴いてパズルやったりとかして。
- 中居:
- わかるような気がします。
- YUKI:
- それでなんか、絵描いたりして。絵もすごい好きだったから、絵描いたり詞書いたりして。
- 中居:
- それはでも、逃げ道じゃないですけども。
- YUKI:
- そうです。それで逃げたんです、私。
- 中居:
- そっちにね。
- YUKI:
- そうそう。
- 中居:
- あの、忘れよう忘れようじゃないけども、自分の楽しみの一環としてそういうふうにポエムを、詞を書いたりレコードを聴いたり。
- YUKI:
- うん、そうです。
- 中居:
- それがきっかけで、やっぱり音楽への目覚めじゃないですけど。
- YUKI:
- うーん? そうなのかな? でも、私あの、家族対抗歌合戦っていうのがあって。
- 中居:
- ああ、ありましたね。
- YUKI:
- それに「出よう!」ってことになって、家族で。それで私、やっぱりなんか歌はずっとうちの家族みんな好きで、カラオケセットとかでっかいとかの置いたり。
- 中居:
- 歌も当時からやっぱり好きだったんですか?
- YUKI:
- 好きでしたね。で、姉と一緒にハモったりとか、踊ったりして。あの、町内のカラオケ大会とかね。
- 中居:
- ありますね。
- YUKI:
- なんかそういうので、あの、なんだっけ? お菓子一年分とかもらったりとか。
- 中居:
- ああ、ああ、ああ。
- YUKI:
- なんか、そんなにもらってもしょうがなかったんだけど。それで、父と母と私と姉で出ることになったんですけど、あの、父が「薔薇が咲いた」を歌うことになって。
- 中居:
- ♪薔薇が咲いた、薔薇が咲いた〜
- YUKI:
- そうそう。それで落ちたんですね。
- 中居:
- あ? それで?
- YUKI:
- お父さん、「薔薇が咲いた」歌えないくせにね、歌えないくせに「俺はこれだ!」って言って。審査員の人が予選で。
- 中居:
- あ、予選でも、ちゃんと受けたんですか?
- YUKI:
- 行ったんですよ。
- 中居:
- 家族全員で?
- YUKI:
- そうです。それで、前奏が始まって♪薔薇が〜「ちょっ、ちょっと待ってくれ!」って言ってもう一回やって、「ちょっと待ってくれ!」って言ってもう一回やって。もう3回ぐらいやり直して。「もう結構です」って言われて。私、「山口さんちのツトム君」歌って。
- 中居:
- …僕、薔薇が咲いたと変わらないと思うんですけど。
- YUKI:
- 何の話でしたっけ? そう、それで、なんでしたっけ?
- 中居:
- だから、音楽にね。
- YUKI:
- あ、そうそう、そう。そうだ。だからそういう、けっこう小さい頃から歌はわりと家族がそうだったんで、身近にあったんで、あんまりその時に自分では思わなかったけど、今から思うと「そうなのかな? その時なのかな?」とか思うけど。
- 中居:
- じゃあ、その、なに? まあ、中学生だったり高校生だったり、自分が自ら「音楽をやろう」っていう、その決意じゃないですけども。最初やっぱりなにげなーくプライベートで「なんかバンド組んでみようか」っていう雰囲気で組んだのか、それとも「いつかはプロになってやる」っていう強い意思があってでの最初のバンドだったのか。
- YUKI:
- あ、バンドは「プロになろう」と思って。
- 中居:
- あ、もう最初っから。
- YUKI:
- なんですけど。でも、やっぱギャルバンで5人バンドでやってたんですけど、けっこう私の友達のワンマンバンドみたいな感じで、あんまりウマくいかなかったですね。みんなバラバラになっちゃって。だって、とにかく楽器弾けない奴でも、可愛い奴を集めるっていう。私と友達で。
- 中居:
- お、それ、いいですね。
- YUKI:
- それは客が入るから。「とにかく何でもいいから、4組のあの娘連れてこい」とか言って。ウワーッて連れてきて、で「あんたベース弾いてよ」って言って。案の定、その娘可愛かったから、すごい客入ったんですよ、やっぱり。
- 中居:
- でも、弾けない…?
- YUKI:
- 弾けないですね。弾けないけど、途中でやっぱ面白味がわかってきたみたいで、「私、ベース買うわ、有希ちゃん」とか言って。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- で、買って。今、バスガイドになっちゃったんですけど。
- 中居:
- あらー、方向が違いましたねぇ。
- YUKI:
- うん、方向ちょっと違うけど。でも、すっごい可愛い、本当、可愛くて。その娘のおかげでわりとお客さんが、その娘とドラマーがすごい可愛くて。
- 中居:
- え? みんな女の子ばっかりで組んでたんです?
- YUKI:
- みんな女の子ばっかり。
- 中居:
- え? それは幾つの時だったんです?
- YUKI:
- それが高校2年生の時。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- それでも、なんかやっぱりいつも「ちょっと違うかな? 違うかな?」と思ってやってて。
- 中居:
- それは「違うかな?」っていうのは、音楽への考え方が違って? のセンスだったり。
- YUKI:
- センスかなぁ?
- 中居:
- 今でもそうですけど、やっぱりグループじゃないですか。
- YUKI:
- そうですね。
- 中居:
- で、自分たちのやりたい音楽と、自分のやりたい音楽と、例えば他のメンバーのやりたい音楽って、絶対、擦れ違いが生じると思うんですよ。
- YUKI:
- 生じますね。で、それで4人でやることの意味みたいのをずっと追及してったら、4人がOK出せる曲じゃないと出せないっていうことに最後にはなっちゃったから。だから、すごく時間がかかるんですけど。リハーサルとか曲選びは。でも、間違ってなかったなぁって思うし。今はだから、4人がOKな曲じゃないと出さないですね。
- 中居:
- そのOKっていうのは、どういう基準で? もうちょっと。
- YUKI:
- あ、何でも。その一人一人の基準で。
- 中居:
- これが自分が好きだったら、「でも、俺はちょっと違うな」「私はちょっと違うな」っていう時はもう、その場でやっぱり一人でもいたらやっぱり却下されたり?
- YUKI:
- そうですね。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- で、「嫌だな」って思ったところも言わなきゃダメで、曲に。「なんか、ここが嫌だよ」とか「雰囲気とかあんまり好きじゃない」ってなったら、「じゃあ、どんなのがいいんだよぉ」って代わりに何か持ってこれたりとかアイデアがあったりするんだったら、その意見は通るんですけど。自分で何にもないんだったら、何も言えないから。
- 中居:
- あ、自分が何で嫌なのか。
- YUKI:
- そうそう。
- 中居:
- 「どこがどう嫌で、こういうものにしよう」っていう自分の気持ちがないと。
- YUKI:
- そうですね。あんまりはっきりしてない時は、どんどん「じゃあ、ちょっとやっていこうよ」っていって。で、少しずつやってって、嫌でも「あんまり好きじゃないな」と思っても。でも、やっていとすごく面白かったりする曲もあるし。まあ、曲によってはいろいろあるし。ちょっとそれが面白いです、4人でやってると。
- 中居:
- じゃあ、みなさんが作ってる曲っていうの、出てるCDだったりアルバムに入ってる曲っていうのは、メンバー全員が全員もう大賛成の?
- YUKI:
- そう。もう「好き好き!!」っていうやつばっかりです。
- 中居:
- へぇー。あ、それはでも、いいですね。
- YUKI:
- そうですね。で、うちなんか、うち世代がすごく離れてるんですよ。もう33とかいるんで。
- 中居:
- あ、上の人ですか? メンバーで。
- YUKI:
- そうです。そして、私とギターが24と5なんで、わりと。
- 中居:
- 10近く違いますよね。
- YUKI:
- 10近く変わってて。そうすると、ちょっとやっぱりね「歳はあんま関係ないな」と思いつつ、やっぱりちょっとあったりして。
- 中居:
- それは聞いてく音楽はね、今まで聞いてきた音楽っていうのは違うでしょうし。
- YUKI:
- そうですね。やっぱりちょっと違ったりして。でも、そこが最初「大変だなぁ」って思ったけど、今だと、そのほうが「面白いんだな」ってやっとわかるようになって。
- 中居:
- そうだよね。
- YUKI:
- 同じアプローチでも、違う感覚でやってくれたりとか。例えばドラムのアプローチでも「それが面白いなぁ。ここにこういうふうにくるのか」と。
- 中居:
- へぇー。あ、それいい、すごく。
- YUKI:
- 面白いですよ。
- 中居:
- 僕なんかもね、僕なんかもやっぱり今ほら、曲作るわけでもないですし、詞を作るわけでもないですし。やっぱ与えられたものを十二分に自分たちがこなすこと以外ないんですよね、歌に関しては。うん、それはシングルにしろアルバムそろそうなんですけど。まあ、いつかはやっぱり楽器もね、弾けるわけでもないですし。まあ、詞は書こうと思えば書けるかもしれないけども、そこらへんの才能っていうのは自分にはね、あるかないかっていうの不確かですし。
- YUKI:
- まあでも私、あんなに踊りとか、あれ、早く覚えるんですか?
- 中居:
- まあ、それぞれ個人差はありますけど。
- YUKI:
- でも、みんな間違えずに踊ってますよね。……あんまり。
- 中居:
- あの、間違えてるのあるんですけど、うん、アップの時だったり。で、みんな基本的に、例えば手をバッて上に挙げる時も、もう5人、本当、個性がバラバラだから。
- YUKI:
- わりとだから、なんかルーズな感じじゃないですか、踊りが。
- 中居:
- そう、すごいルーズ。
- YUKI:
- でも、ちゃんとどっかで合ってたりして。これはどうやって覚えて? 歌も歌ったりされてるじゃないですか。他の方の歌とかも。「よくやるなぁ」と思って。すごいなぁ。
- 中居:
- もう、覚えるしかないですよね。だから本当、パッてね、例えば振りのなかでパッとなんか指をね、「じゃあ、こっちに、右に伸ばして」っていう時も、僕はパッて伸ばすけど、吾郎ちゃんはアァッて伸ばしたり。だから、みんなそれぞれハッて開いたり。うん、本当それぞれ。本当、手を一つやるにも、みんなバラバラだったりする。
- YUKI:
- ね。すごいなんか、そこがなんかすごいのかなぁ?
- 中居:
- それがね、いいものだろうか、悪いものだろうかっていうのは、ね、これは本当、一概に言えないですけども。
- YUKI:
- いや、面白いです。私はファンです。とりあえずチェックしてますから、「テレビジョン」とかでも。「SMAP×SMAP」とかいって。
- 中居:
- え? 本当に?
- YUKI:
- いや、本当ですよ。
- 中居:
- それ、みんな喜ぶかもしれない、本当に。
- YUKI:
- え? うそ!? あの、一回だから、ラジオをやってた時に、今はやめてるんですけど。その時なんか「隣にSMAPきてるぜ」とかいって。
- 中居:
- オールナイト?
- YUKI:
- オールナイトの時、そうそう。
- 中居:
- あ!
- YUKI:
- それで「イェーィ!!」っていって、こういうふうに涙流しながら見てたんですよ。ガラスからこうやって。
- 中居:
- あ、見る時もやっぱり涙流しちゃう。
- YUKI:
- そうです。「目、合わないように」と思って。恥ずかしいから。
- 中居:
- そんなん声掛けてくれればいいじゃないですか。
- YUKI:
- 嫌ですよ、そんなの。いやぁ、私ね、そうやって遠くから見てるの好きなんですよ。「いいなぁ」って見てるのが。
- 中居:
- 消極的なのかもしれませんね。
- YUKI:
- やっぱね、テレビでなんかすごい光るのってすごいなぁと思いますもん、だって。
- 中居:
- どうなんでしょうかね? でも、そういうのっていうのは…、そういうのって本当わかんないですよ。今はね、自分たちはね、「いい」って思ってるかもしんないけども。それはね、こればっかりはわかんないですよ、芸能界はね。
- YUKI:
- そうですか。あ、このあいだ見ました、裕次郎さんのやつ。ちゃんと見てるでしょ。すごいチェックしてるんですよ。
- 中居:
- それはちょっとマニア入ってますよ。
- YUKI:
- あ、そうですか?
- 中居:
- あ、本当に好きなんだ。
- YUKI:
- いやぁ、よかったですよ。
- 中居:
- ちょっと真面目に話してて。
- YUKI:
- 二人でしたけどね、あの時は。
- 中居:
- そう。木村君と僕だけで。
- YUKI:
- ね。
- 中居:
- ああ、見てるんだ。今度、僕、見ますよ。
- YUKI:
- あ、ありがとうございます。あんまし出ないですけど、私。何にもないですよ。
- 中居:
- あの、自分が気になる人っています? それは音楽的にもそうですし、人間的にもなんか。
- YUKI:
- 気になる人?
- 中居:
- うん。すごくなんか、恋愛感情とかじゃなくて「なんかこの人、気になるんだよな」って人って。それはアーティストの方でもいいですし。
- YUKI:
- 気になる人ねぇ? いないですね、あんまり。
- 中居:
- そう、僕もだからね、そう、ビデオ観た時に「人に流されるようなことをする人たちじゃないな」とき思ったんですよ。
- YUKI:
- あ、ああ、あの、そうですね。あの、私、流行りものすごく好きなんですけど「このバンドではあんまり流行りものはしたくないな」と思ったんです。
- 中居:
- そう、音楽的には、すごいなんか、一貫性じゃないですけども。
- YUKI:
- そう、いつのまにかそうなってましたね。あんまり考えてやったことじゃなかったんですけど、いつのまにかそういう人たちが集まってたみたいで。で、一人一人はっていうか、私が特にそうですけど、流行りもの好きで。なんかあるっていうとワァーッてそっちいって、どっかに店できてワァーッ、イェーィ! っい感じなんですけどね。他のメンバーはそうでもないみたい。まあ、私のそのミーハーはずっと自分でもべつに嫌いじゃないんで。ただ音楽だけは。っていうか、4人でやってる場合はね。私、ソロだったらまだちょっと違うと思うんですよ。でも、4人でやってるから。
- 中居:
- ある部分ではやっぱり自分をセーブしなきゃいけない時もあるでしょうし。
- YUKI:
- ところもあります。
- 中居:
- 自分が出なきゃいけない時もあるでしょうし。
- YUKI:
- そんでやっぱ、腹減っても怒っちゃいけないとかね。あの、仕事中とかお腹空いてくるじゃないですか。
- 中居:
- 空きますよね。
- YUKI:
- 特に一日何本も何本もなんかずっと切れ目なく仕事入ってる時とか。男の人って、すごくそういうところ我慢しますよね。
- 中居:
- いや、そんなことないですよ。
- YUKI:
- そうですかね?
- 中居:
- 僕もお腹空いた時は「お腹空いた」って言うし、食べたい時は「食べたい」って言いますし。
- YUKI:
- 食べれない時ですよ。食べれなくても、なんかインタビューが入ってたりすると、やっぱ男、うちのメンバーとか、すごくちゃんと…。
- 中居:
- 我慢するの?
- YUKI:
- っていうか、顔に出さないし。すごくいつもニュートラルなんですけど、私は…。
- 中居:
- YUKIさんは?
- YUKI:
- そういうのダメなんですよね。
- 中居:
- 「お腹空いたー」。
- YUKI:
- もう「キィーッ!!」ってもう。それで一回、マネージャーにそれでなんか「それはいかん」とか言われて「そうか」と思って。「携帯食をいつも持て」って言われて。パンとかチョコとかなんかこう。でも本当、チョコとか持って歩いてる方いるみたいですね。なんかそういう食べれない時とか大変だから。
- 中居:
- あ、なんかそういうふうに食べれるような準備をしてると。
- YUKI:
- ちょっとなんか食べたりとか。
- 中居:
- 携帯してると。
- YUKI:
- なるほどなぁ、私もそうしようかなぁと思って。
- 中居:
- でも、そういう時、ちゃんとしたもの食べたほうがいいですよ。うん、しっかりしたもの。
- YUKI:
- そうですかね。
- 中居:
- うん。ほらもう栄養のバランスも悪くなっちゃうし。うん、本当に食べるものはちゃんと食べたほうがいい。
- YUKI:
- 食べてます?
- 中居:
- 僕ですか?
- YUKI:
- 痩せてらっしゃいますね。
- 中居:
- 僕、食べてる。
- YUKI:
- 食べてますか。
- 中居:
- いっぱい。
- YUKI:
- 私もすごい食べますよ。
- 中居:
- いっぱい食べるほうですか?
- YUKI:
- 食べるほうですよ。
- 中居:
- 何がいちばん幸せじゃないてけど、快感を得られるっていうのかな?
- YUKI:
- あの、ニキビつぶしてる時。あの、人のニキビつぶすの、あれ、女の人は多分好きだと思うけど。
- 中居:
- それはちょっと……。ちょっと今、距離を置きたくなっちゃうなぁ。
- YUKI:
- いや、あーた、違うんですわよ。あの、やったことないですか?
- 中居:
- 僕はニキビができないんですよ。
- YUKI:
- あら、素晴しいですわよ。
- 中居:
- いや、できるけども、もう本当ちゃんとして、本当2〜3日で。
- YUKI:
- 直っちゃう?
- 中居:
- 昨日もちょっとできてたんだけども、いつのまにかなかったですね。
- YUKI:
- それは新陳代謝が早いんですわよ。
- 中居:
- 「ですわよ」?
- YUKI:
- あの、やっぱ人のものとかね。私、自分のはつぶさないですよ。
- 中居:
- 人の!?
- YUKI:
- 人のをつぶすんですよ。人のはもう、特に楽しいですよ。
- 中居:
- ええぇ!? キショいじゃないですか。
- YUKI:
- ブラックヘッドとか。ブラックヘッドわかりますか? あの、鼻とかの。今あの、鼻だけのやつとかありますけど、パック。
- 中居:
- うんうん、うん。
- YUKI:
- とか人にやって。「うりゃぁ!!」って剥がすの。ピシピシピシってあの。だから私、ミンチ好きなんです。肉のミンチの機械、ニョロニョローって出てくるじゃないですか。
- 中居:
- 挽肉がね。
- YUKI:
- そう。あれ、好きですよ、だから。私、すごい「いいなぁ」と。あの、北海道になんかのロケで行った時にソーセージ作ったんですけど、その時「ウワァーッ!」て思いましたもん、なんか。「これだ!」って。北海道来ようかなって思いましたよ、あの時、ソーセージ作ろうかなって。
- 中居:
- 面白い。
- YUKI:
- いや、あれ、面白いですよ。
- 中居:
- え? 違う。あんた面白い。
- YUKI:
- あんた?
- 中居:
- うん。
- YUKI:
- あ、そうでございますか。最近「ございますか」好きなんです。
- 中居:
- ちょっとね、うん、面白いですね。
- YUKI:
- やっぱ、それとあとは……。
- 中居:
- ニキビつぶしてるのが。
- YUKI:
- ニキビつぶしてるのが。
- 中居:
- 珍しいものが好きですね。
- YUKI:
- それとあとやっぱ、詞がすごいウワァーッて出来ちゃって、いいのが出来ちゃって。それを歌入れする時はすごい幸せ。
- 中居:
- ……一人言、多い?
- YUKI:
- なんでですか?
- 中居:
- 一人言。
- YUKI:
- 一人言、最近多いですけどね。いや、前はそうでもない。最近多いですよ。
- 中居:
- 一人の時って、何やってます?
- YUKI:
- 一人の時? 一人の時は掃除機をかけながら歌ったりしてるぐらいかな? あと、お花に水あげたりとか。
- 中居:
- ほぉー。
- YUKI:
- 植物がけっこううち、いるんですけど、蜘蛛が住んでるんですよ。最近気付いたんですけど。
- 中居:
- 汚い家?
- YUKI:
- 違う、蜘蛛、ちっちゃい蜘蛛が住んでるの。水あげるといつも上に出てくるんですけど。何言ってるんだろう? それがいいなぁ。とかいって。「いいなぁ」じゃねぇよ。何言ってるんだろう?
- 中居:
- でも、ちょっとあの、感覚的になんかでも、ちょっと違うかもしんない。
- YUKI:
- 普段はそんな感じです。でも、あの、いや、普段、家にいます、普通に。
- 中居:
- なんか一人で笑ったり?
- YUKI:
- それはないですよ。「サザエさん」見て泣くことはありますけど。あとはないですね。
- 中居:
- ああ、そうですか。なんかね、ね、まだ本当、僕らなんか数十分しか話してないですけど、なんかね、そう、僕だけが今感じてるかもしんないけど、まあ、普通の人とは感覚的にちょっと感性がなんか個性的な感性をしてる以上に、ある意味ではちょっと恐い。
- YUKI:
- 恐い?
- 中居:
- なんかしでかす。
- YUKI:
- あ、そういう恐いですか。恐いってなにかと。
- 中居:
- そういうあの、なんか。「この人、恐いな、ちょっと」っていうんじゃなくって、なんかある意味で自分の容姿とは逆に、なんか危険性みたいの感じる。「なんかしでかすんじゃないか?」って。
- YUKI:
- あ、でも、あの、いや、思ったより、そうでもないですよ。
- 中居:
- そうかなぁ?
- YUKI:
- あの、よく言われたりして。最初の頃も、もっと特に言われたんですけど。すごくあの、私の友達もみんな普通の子たちばっかりですけど、彼女たちのほうが「すごいなぁ」って思うほうです。だから、友達がいて、いろいろ「こんなんおもろいよ」っていってやって、それ、すごく普通な感じですよ。
- 中居:
- それは音楽と接触してる友達の人? それともぜんぜん?
- YUKI:
- あのね、いろんな人のインタビューを読んだりとか好きなんですけど。その時とか、すごく忙しくて、いつもレコーディング、ツアー、レコーディング、ツアーっていうふうにやってると、何も出来なくなるっていうのがあって。すごく当り前の話だったんですけど、書いてあるのは。やっぱ、そういう生活がないと、音楽も出来ないのと一緒で。
- 中居:
- ああ、はい。
- YUKI:
- 多分だから、中居さんとかもやっぱ、そういう普通の生活とか大事にしないと、やっぱいつもいつも外に出してたりするって、すごい辛いじゃないですか。
- 中居:
- そうか。一人の時間っていうのは、すごく大事。
- YUKI:
- ね。大事にしないといけないっていうか。
- 中居:
- だから、家に帰ったとしても、すぐ寝ればね、例えば何時間か寝れるんだけど。うん、やっぱり寝るまでに1〜2時間ぐらいはね、どんな遅くても起きてる。
- YUKI:
- やっぱ、それは一人で貴重ですよね。
- 中居:
- 貴重。すごい貴重だね。
- YUKI:
- それと一緒で、私もぜんぜんそういう、すごく普通に暑中見舞出したりとか。暑中見舞とかマメなほうですか? けっこう年賀状とか書きます?
- 中居:
- 年賀状ね、あの、書かない。ほとんど。
- YUKI:
- 書かない? じゃあ、暑中見舞とかも書かないですか?
- 中居:
- 書かない。もう小学校の時にすごい書くの好きで。
- YUKI:
- 一枚一枚手書きとかやりませんでした?
- 中居:
- そう、手書きで書いてた。そんであの、僕ね、人が喜ぶのが好きなの。
- YUKI:
- もう根っからだ。
- 中居:
- 根っからですね。人が楽しんでるのが好きなのね。だから、例えばなんか暑中御見舞だったり手紙とか書く時も、もうすっごい凝っちゃうの。書くんだったらもう、やるんだったらもう、笑わせるんだったらもうとことん笑わせる。
- YUKI:
- ああ、じゃあ、はじに「ここに火をつけてごらん、燃えるよぉ」とか、そういうこと書いたのかな? そういう感じかな? あと「めくってごらん」つかいって「バーカ」とか、そういう感じですか? なんかちょっと、立体になってるとか。
- 中居:
- そんな。
- YUKI:
- 立体になってるのはちょっと。
- 中居:
- それはちょっとね、絵本入ってますけど。
- YUKI:
- でも、わりと私もそういう感じですよ。
- 中居:
- でも、暑中御見舞とか、一人にあげたらみんなにあげないと。「私きたのに、あなたきてないの?」「あなたきたのに、私きてない」とかなっちゃうと。
- YUKI:
- あ、そういう時は「いや、ごめんごめん」って住所聞いて、で、あとから出すんですよ。
- 中居:
- そうすると、ある人が傷ついちゃうのが嫌じゃないですか。
- YUKI:
- ああ、でも、そんなことで傷つくかなぁ? と思うけどな。
- 中居:
- じゃあ、すごいね、「YUKIさんのことがすごく私は思ってたのに、私は友達だと思ってたのに、私にはこなかった。ああ、年賀状こなかった。あの人はきたのに」。お土産とかもそうじゃないですか。
- YUKI:
- ああ、でもね、でも、そういうとすごく仲良い友達でこそ、そういうの気にしないですね。
- 中居:
- ああ、なるほどね。
- YUKI:
- あんまりマメに電話とかしなくても、「私、このあいだ誕生日だったのに、何なのよ!」ってそういう感じかな。かえってだから、暑中見舞出す人とかも、やっぱすごい仲良い人に出すけど、そうじゃない人とかのほうには多いかな。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- あの、お友達っていう。
- 中居:
- その、やっぱり反応が楽しみなのかな? 自分の中で。
- YUKI:
- うーん? 私、今回の暑中見舞はダサダサギリギリだったんですよ。なんかビールの絵とか描いてね。枝豆とか。
- 中居:
- え? それ、一人一人違ったりするの?
- YUKI:
- あ、いえ、セブンイレブンとかで買ったんですけど。簡単に買ったやつですけど。あの、ギリギリな感じなんです、なんか。
- 中居:
- へぇー。締切がやっぱりあるしね。
- YUKI:
- それ、ちょっと違いますけど。
- 中居:
- 違いますね。
- YUKI:
- なんか、言葉とかもちょっと変なのとか。まあ面白いんですよ。
- 中居:
- あ、でも、基本的にでも、書くのが好きかもしんないですね。
- YUKI:
- 書くの好きですね。だから、デビュー当時、漫画を描いてたんで。漫画を描いてたっていうか、私あの、漫画家にもなりたかったから。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- それでプロフィールを普通、新人て出すじゃないですか。それで「YUKIちゃん、ちょっとプロフィール自分で書いてよ」って言われて、生い立ちをちゃんと漫画で描いたんですよ。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- 「YUKI、雪の日に生まれ、お爺ちゃんが雪の日、穴に埋る」とかから始まって。
- 中居:
- なんか、よくわかんないですけどね。
- YUKI:
- あの、お爺ちゃんに命名してもらったんですけど。あの、その日、北海道なんですよ。北海道なんですけど、雪すごかったんですよ、私の生まれたの2月なんですけど。
- 中居:
- 北海道の2月っていったらすごいですよね。
- YUKI:
- すごいんです。戸が開かなくて、毎朝お湯を沸かすとこから始まるんですよ。
- 中居:
- ガチャン、ガチャンて。
- YUKI:
- で、それからお湯でドアを溶かして、二階から出て雪をかいて出ていくんですけど。
- 中居:
- 出るのもね。
- YUKI:
- お爺ちゃんそのままスポッとか埋っちゃって。で、「名前は有希だぁー!」って、それでYUKIになったんですけど。漢字は違いますけどね。雪じゃないですけど。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- まあ、それはいいんですけど。それで、漫画を描いて、それがすごく好評で、あの、いろんな方に配られて。それで、それからなんかちょっと「じゃあ、チョコチョコ絵でも描こうか」っていって、いろんなとこで描いたりとか。
- 中居:
- でも、それ以上に、自分が絵を描く以上に音楽はやりたかったんでしょうね。
- YUKI:
- っていうか、あの、そう。やっぱり絵描いたり、歌を歌ったりした時に「いける! ひれはいけるぞ!! おいらは」っていう時っていうのが、絵にはなかった、だから。
- 中居:
- ああ、自信なのかな、それは。
- YUKI:
- うーん? いや、「これで食ってけないな」って思ったから。
- 中居:
- やっぱり、その自分のやりたかった絵と、その音楽っていうのはやっぱり、自分でやっぱり比較してでの?
- YUKI:
- そうですね。やっぱり、「絵とかだともっとすごいやついるなぁ」とかね。「これじゃあ私、べつに絵とかじゃダメだ。なんかなれないや」と思ったし。まあ、歌はウマくはないけど、歌だったらなんかあってもあの、やめないなと思ったから。絵だったら、なんかあったら絶対やめるだろうなと思うんだけど、歌は、あんまなんかあってもやめないなって思えるから、それで。
- 中居:
- じゃあ、YUKIさんにとっては歌であったりその音楽っていうのは、もうすごいものなんですよね。
- YUKI:
- うん、そういうとすごくね、オーバーですけどね。
- 中居:
- だって、人生のやっぱりね、方向性っていうのはやっぱり左右するわけですから。
- YUKI:
- うーん? そうかなぁ? どうなのかなぁ?
- 中居:
- もし自分が音楽に接してなかったら、何やってたと思います?
- YUKI:
- ね、それもよく聞かれるんですけどね。あんまり、それはわかんないですね、どうなってたかはね。
- 中居:
- それ以外にやりたいこととかは、やっぱり。
- YUKI:
- うーん? どうなのかなぁ?
- 中居:
- え? YUKIさんにとって音楽とか歌っていうのは、何なんだろう?
- YUKI:
- いやぁ、なんだろうなぁ? あまり深く考えたことがないんで、それはわかんないです。
- 中居:
- ただやっぱり純粋に音楽が好き、歌が好きっていうことで今こういう活動してるのかな? それとも、なんか誰かのために、何かのために、何かに向かって?
- YUKI:
- うーん? そこまで、そこまであんまり。
- 中居:
- 考えたことない?
- YUKI:
- 考えたことないかな。ないです。
- 中居:
- え? だって、音楽はやっぱり自分が好き、自分が快感に思える、それがやっぱり一番なのかな?
- YUKI:
- そうですね。
- 中居:
- 例えば、完成度の高い時の快感が忘れることなく頭にあったりすると、「ああ、今度もやっぱりいい作品作ろう。いい作品作ろう」っていう。
- YUKI:
- あ、わかった! やっぱ、山登りする人が山を登るように。そして、野菜を作る人が野菜を作ったりするように、ただ好きだからだ。
- 中居:
- 純粋に多分、音楽が好きなんだ。
- YUKI:
- 好きでやったら、それが仕事だから、それで御飯が食べれるじゃないですか。お金もやっぱりあると生活できるし。普通の暮らしもできるし。それかなぁ。お金もちゃんと歌唄って、ビジネスできるし。切るようにいうとそうかな、そうなのかな?
- 中居:
- でも、一番やっぱり自分のやりたいことなんでしょうね。
- YUKI:
- そうですね。
- 中居:
- やりたかったことなんでしょう。
- YUKI:
- やりたかったことでしょうね、ここまで……。私、バスガイドとかもやったことあるんですよ。
- 中居:
- ん?
- YUKI:
- バスガイドとか。
- 中居:
- バスガイド?
- YUKI:
- うん。あとチーママとかね。
- 中居:
- ……………?
- YUKI:
- あと代行車とかを運転したりとか。あ、代行車とか御存じですか?
- 中居:
- ダイコウシャといいますと?
- YUKI:
- あの、飲んだお客さんが、車で来てます。
- 中居:
- うんうん、うん。
- YUKI:
- 「俺ぁ車で帰れねぇよ。酔っ払っちゃったよぉ」。
- 中居:
- やっぱり、お酒入ってるからね。
- YUKI:
- 「ママ、代行車呼んで」「はいはい。もう、ターさんたら本当に、チッチッチッ」。ターさんてなんだろう? 「すいません、ツバメさん一台お願いします」。
- 中居:
- ツバメ? なに? 「ツバメさんが」って。
- YUKI:
- ツバメさんて、ちょっとライバル会社だったんですけど。私、違うスニーカーっていうとこだったんです。あの、二台くるんです。あ、二台じゃないや。軽自動車で一台で二人乗ってくるんですよ。それでお客さんの車を一人が運転して、お客さんを乗っけて帰るんです。私は、それを後ろを着いていく。だから、パートナーを乗っける軽自動車の役で。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- バイトとかしてた。私、車好きだし、もしかして車の運転で何か食ってけるかなぁと思って。
- 中居:
- あ、何事もやっぱり、「食ってけるかな」っていうの?
- YUKI:
- やっぱ、手に職付けなきゃ。
- 中居:
- ああ、なるほどね。
- YUKI:
- っていう感じだったんですよ。で、やっぱほら、あのね、うち、親が公務員で、教師。
- 中居:
- ああ、はい。
- YUKI:
- あの、父が教師なんで、小学校の。で、あの、やっぱ「女性だけれども、なにか好きなこと見つけて、なんか仕事したら面白いよ」って父さんにいつも言われてて。「そうか」って思って。だから、すごく「仕事を見つけなきゃ」って思ってて。何が自分に。やっぱでも、15〜6の時とかって、あ、もうこの世界に入ってます?
- 中居:
- 15〜6の時は、そう、SMAPが出来た時ですね。
- YUKI:
- そうですよね。あ、そうか。じゃあ、迷ったりしなかったか。なんか、何に、自分は何をしようって。
- 中居:
- あ、でも、そういうのありましたよ、うん。
- YUKI:
- え? 業界に入って、「スターになるぜ!」というふうなのは決まってたんじゃないですか? 自分の中で。そういうわけじゃない?
- 中居:
- いや、いろいろ事情もありましたし、もう「このまま終わっちゃうんじゃないか」という不安もありました。やっぱりちょっと華やかになるまで、ちょっと時間がかかったじゃないですけど。そんな苦労はしてないんですけどもね、それはそれですごく楽しかったんですけど。
- YUKI:
- え? でも、バイトとかその時しないでしょ?
- 中居:
- あ、バイトはやっぱり僕、やりましたよ。
- YUKI:
- あ、やりました?
- 中居:
- お金がなかったから。うん、ガソリンスタンドとか。
- YUKI:
- あ、さっきそうだ。楽屋でスタンドの話になって、「ガソリンスタンドのお姉さんて、なんであんなにいいんだろう?」って話になって。
- 中居:
- それはやっぱ、お客さん呼びために。
- YUKI:
- ね、笑顔でね。
- 中居:
- 「いらっしゃいませ」「はい、ぃらっしゃーい!!」。
- YUKI:
- それ、ちょっと違う。
- 中居:
- そんで、お蕎麦屋さんもやったことあるんですよ。
- YUKI:
- ああ、お蕎麦屋さんぽかったです、今のはね、どっちかっていうと。
- 中居:
- 普通の私服でやるんだけども、それはでも、一週間ぐらいで皿かなんか割っちゃってね、辞めちゃったんですけど。
- YUKI:
- アルバイトとかやっぱり、されたんですね。
- 中居:
- そう、だから、SMAPの時ですよ、もう。
- YUKI:
- すごい。
- 中居:
- SMAPやりながら、行くお金がないから、うん。その時ってまだそんなにお仕事もらえなかったですし。
- YUKI:
- あ、そうなんですか。
- 中居:
- だから。
- YUKI:
- バイトして、自分のお小遣いは自分で。
- 中居:
- そう、お小遣いで。そんで行くんですよ。そのうえお母さんから、親からお金、交通費ってもらってて。バイトはそこで内緒にしてたんですけど。
- YUKI:
- あ、そうなんですか。あ、でもでも、その時もやっぱり迷っていろいろ?
- 中居:
- うん。なんか自分も本当にやりたいこと、その時っていうのはね、やっぱりね、お仕事っていう感覚がまずなかったですね、うん、SMAPに対する。でね、今でもね「無責任なことは出来ない」と思うんだけども、プロとしてそういう無責任なことは出来ないんだけども、「お金を稼ぐため」とか、「飯をくうため」とか、そういうことのために仕事してるっていう感覚はないんですよ。自分のなかでね。
- YUKI:
- ふーん。私、ちょっとあるけどな。ちょっとっていうか、あの、全てががそうではないですけど、本当に全てがそうではないですけど。でも、現実ですからね、やっぱ。
- 中居:
- そう。それが現実なんだけどさ。
- YUKI:
- ええ、だから、仕事としてすごく私、シビアに考えるし。自分のやる事に関しては責任をね、やっぱ持たなきゃと思うようにはしてるし。だから、そこは誤解を招くと困るけど。
- 中居:
- うんうん。だからね、こういう仕事してるとほら、なんかお金より……。あ、そうだ、これ聞こう。お金より大事なものってなんだと思いますか?
- YUKI:
- いや、それはたくさんあるじゃないですか。お金はやっぱりね、いっぱいあったりするのは困らなくていいですよ。でも、お金は、昔ユニコーンの歌であったんですけど、「お金なんかはちょっとでいいのだ」っていう歌詞があったんですけどね。「なるほど、それだ!」って思いましたもん、私。
- 中居:
- そうですよね。
- YUKI:
- あの、いや、お金よりもっとたくさんありますよ、それは。
- 中居:
- え? なにがあります? それは。
- YUKI:
- それはやっぱりテレビで見るSMAPとかさ。やっぱなんかね。やっぱそれは電気代とか払ってますけどね。でも日常的な、やっぱそういう幸せあるじゃないですか。もっと小さいものでも。
- 中居:
- そう、なんね、そう。お金より大事なものをね、大事にする人かなぁって思ってたんですよ、僕。もちろんお金ってね、僕らだけじゃなく、やっぱりこれ見てる人もそうですし、やっぱり大事じゃないですか。
- YUKI:
- そう。だって私、お金ない時、お金欲しかったですもん。
- 中居:
- お金ない時は欲しいですね。
- YUKI:
- ねぇ、もう「うわぁ、金ねぇよぉ」とか言って、いつもマネージャーから「1000円貸して下さい」とか言って借りて。で、帰れなくて自転車盗んで自転車で帰ったりとか。
- 中居:
- それ、泥棒よ!
- YUKI:
- すいません! でも、私、池袋。あ、友達が王子の友達の家に行って、もうJUDY AND MARY始めてたんですけど、お金なかったんですよ。
- 中居:
- お金ない、うん。
- YUKI:
- それで、「どうしようかなぁ?」って悩んで、友達の家から「もう帰るわぁ。なんとかして帰るわ」って。「本当、大丈夫?」「大丈夫、大丈夫」。で、友達も1000円ぐらいしかなくて「どうしよう」。中野まで自転車で帰りましたね。途中で「自転車あった!! ウワァーッ!」。
- 中居:
- ほぉー。
- YUKI:
- でも、途中で警察の人がきて「ヤベー!!」っていってウワァーッて。ウワァとか言って。
- 中居:
- 逃げた?
- YUKI:
- 逃げましたけど。
- 中居:
- その自転車は?
- YUKI:
- ……今頃、海の彼方でしょうね。わかんないけど。捨ててないですけど。
- 中居:
- あ、けっこうでもファンキーかもしんないですね。
- YUKI:
- いや、でも、お金なかったじゃないですか、やっぱ昔。
- 中居:
- うんうん。
- YUKI:
- で、お金なくて「もう、どうしよう?」っていう時は、いろいろ苦労を。苦労じゃないや、知恵を絞ってね、やるの、今思うと面白いしね。
- 中居:
- ありますね。
- YUKI:
- 今でもそういうふうにしようとは思うし。まあ、べつに自転車盗むってわけじゃないけど。それだったまあ、電車なくなったら「そうか、じゃあタクシーだな」ってなるけど。
- 中居:
- そうですね。そういう気持ちはでも、逆に忘れないでいて欲しかったりすんですよね。どんどんどんどんどんどんいっても、うん、人間的に。例えばね、100円拾ったらやっぱり嬉しいですし、今でも。
- YUKI:
- 嬉しいですね。
- 中居:
- 100円落としたら悔しいですし。
- YUKI:
- 悔しいですね。
- 中居:
- うん、そういう感覚っていうのは、うん。
- YUKI:
- 自動販売機の下とか見たりしますよね。
- 中居:
- そ…それは……。ええ? ちょっとちょっと。
- YUKI:
- 今のは、なかったことにしましょう。
- 中居:
- 自動販売機の下、覗くの?
- YUKI:
- あの、自販機の下覗くと、けっこう落ちてるんですよ。私、お金ない時、喉が渇いて。見るとけっこう落ちてるんですよ。
- 中居:
- それは、お釣のところガチャガチャガチャってやるけどね。
- YUKI:
- ああ、あ、そうか。
- 中居:
- うん。けっこうわりとね。下のが落ちてるんだ。
- YUKI:
- 下、けっこう落ちてますね。それは、ダメなんですか? あ、まとめてくださいということで。
- 中居:
- 大きく出てますね。じゃあ、最後にね、うーん、なんでもいいんですけど、欲しいものって何ですか?
- YUKI:
- 欲しいもの? 欲しいもの? なんだろう? あ、あの、夢と入れ替われる機械とかあったら欲しいですね。
- 中居:
- 夢と現実が?
- YUKI:
- そうですね。
- 中居:
- どういうことだろう?
- YUKI:
- あ、あの、ドラエモンの6巻て読んだことありますか?
- 中居:
- ……………?
- YUKI:
- 6巻、6巻。
- 中居:
- 1巻、2巻、3巻、4巻、5巻、6巻。
- YUKI:
- 6巻。
- 中居:
- いや、4巻までですけど。6巻はちょっとないです。
- YUKI:
- 6巻にドラエモン帰っちゃうんですよ、すごい悲しいんですけど。あ、今もちょっとすごい話それたんですけど、それはまあいいんです。読んでみてくださいというお薦めなんで、それはね。
- 中居:
- あ、じゃあ読みます読みます。
- YUKI:
- えぇと、ドラエモンのなかで、夢に入れるっていうのがあるんです。人の夢とかにも入れるっていう。で、私、夢すごく見るんですよ。で、最近、夢占いとかチョコチョコ見たりすると、動物の夢が多い人とか。私、動物の夢、多いんですよ。で、蛇の夢とか見ちゃって。で、蛇はなんか「これから恋が始まる予感」とか。
- 中居:
- お!? うん。
- YUKI:
- 予感・とかハートが書いてあって。「やったぁー!」みたいな。でね あの、このあいだ猫にブラブラされる夢を見て。
- 中居:
- ん?
- YUKI:
- 猫に。猫がニャァーってくるんですよ。「ああ、猫猫」っていったらガシッてきて、ブラブラするんですよ、猫が。それで私、その夢が「どういう意味なんだろう?」って思って。
- 中居:
- まあ、僕はわかんないですけどね。僕に聞かれてもねぇ。
- YUKI:
- わかんないですよね。
- 中居:
- イカサマの占い師になっちゃいますから、そんなのね。
- YUKI:
- それの意味が知りたいんですけど。
- 中居:
- ええ、ほぉ、で?
- YUKI:
- えぇと、どれが欲しいかな? じゃあ。
- 中居:
- うん、何が欲しい? 夢の話。
- YUKI:
- えぇと、あ、じゃあ、夢をあの。
- 中居:
- 叶えられる機械?
- YUKI:
- 叶えられる機械かなぁ? あ、でも、猫にブラブラされたくないな。
- 中居:
- ないですよね。
- YUKI:
- 実際に痛かったから、それは。
- 中居:
- そういう寝る時の夢じゃなくて、現実的に考える夢ですよね?
- YUKI:
- え? え? 考える夢って?
- 中居:
- 例えば、「こうなりたい」「こんな家に住みたい」とか、それがなんか現実になるような機械っていうんじゃなくて?
- YUKI:
- あ、違います違います。
- 中居:
- 本当に寝てる時の夢なんだ。
- YUKI:
- 夢です。
- 中居:
- ほぉー。
- YUKI:
- で、その夢の自分とか、けっこう好きなんですよ。髪の毛長かったりとか。
- 中居:
- ほぉー。
- YUKI:
- そう、すごい嬉しくて。「うわぁ、長いよ、これ。なんか、ワンレーン」っていう感じの。で、「やったー」と思って朝起きてね、短かったりとか。そういうふうに実際ちゃんとなってみたい。
- 中居:
- へぇー。
- YUKI:
- そういうのがあったらいいなぁ。
- 中居:
- そうですよね。自分の考え、自分の考えない、自分の想像のつかない風景であったり。
- YUKI:
- そうですね。
- 中居:
- 自分の容姿だったりするわけですからね。そういうのを現実にうん、誘き寄せることが出来るようなものが欲しいっていうことですね。
- YUKI:
- そうですね。
- 中居:
- なるほどね。
- YUKI:
- それがあればの話。やっぱり現実の実際あったもののほうがいいですか? あるもののほうが。
- 中居:
- ん?
- YUKI:
- 欲しいもの。
- 中居:
- 欲しいもの? 僕は欲しいものたくさんある。もうだから、本当、つかめないものばっかりをね、夢見ちゃったりしますよね。
- YUKI:
- あんま形ないものですか?
- 中居:
- 形のないものがね、欲しいものは。
- YUKI:
- やっぱりそうなんだ。じゃあ、大丈夫だ。
- 中居:
- 大丈夫ですか?
- YUKI:
- 大丈夫です。
- 中居:
- 自信がつきました、僕は。
- YUKI:
- あ、そうですか。なんでだろう?
- 中居:
- さあ、それではですね、また、ぜひとも遊びましょう。
- YUKI:
- はい。
- 中居:
- けっこう楽しかったですよ。
- YUKI:
- はい、ありがとうございます。私も嬉しいです。友達に自慢します。
- 中居:
- あ、今日、SMAP全員来るみたい。
- YUKI:
- ねぇ。私、だから、あとでちょっと物影から見ようかなと思って。
- 中居:
- ね、あの、涙を流しながら。
- YUKI:
- 涙を流しながら。
- 中居:
- はい、ええ、今週のゲストはJUDY AND MARYのYUKIさんでした。どうもありがとうございました。
- YUKI:
- どうもありがとうございました。バハハーイ。