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- 小室:
- こんばんは、小室哲哉です。えぇとですね、今日は一年振りですかね? だいたい。またTMネットワークのメンバーでちょっとお話ししたいと思うんで。そういうわけで、お二人、宇都宮君と木根君をお呼びしています。どうも。
- 木根:
- どうも、こんばんは。
- 宇都宮:
- こんばん…。
- 小室:
- え?
- 木根:
- え?
- 宇都宮:
- いやいや、こんばんは。
- 木根:
- 「こんばんにゃ」って言った? 相変わらずだね。
- 小室:
- っていうわけで。
- 木根:
- いくつ?
- 宇都宮:
- え? 38です。
- 小室:
- 若い。変わらないですね。
- 木根:
- 素晴しいことですよね。
- 小室:
- 髪が少し普通の色に戻った?
- 宇都宮:
- あ、そうですね。一回、黒に入れて、ちょっとまた落ちてきちゃったんで。
- 小室:
- で、また。
- 宇都宮:
- うん。でも、黒にしようと思って。
- 木根:
- デビューした時、赤かったのに。
- 小室:
- あなたもそれなりに。
- 木根:
- あ、ちょっと僕もね、多少。なに?
- 宇都宮:
- いや、別に。
- 小室:
- で、前回ですね、なんか。
- 宇都宮:
- もう、一年?
- 小室:
- 一年ですね。終わるんで。終わるっちゅうわけじゃないのか。まだ、なんか続く噂もありますけどね。
- 宇都宮・木根:
- どっちなの? どっちなの?
- 小室:
- この、3月13日っていう今日はですね、まだなんとも言えないとこですね。
- 木根:
- なんとも言えないの? 本当に? まだわかんないのね、そうかそうか。最初にでも出させていただいてね。
- 小室:
- だいたい、やってみて、けっこうそういうテレビってそういう感じだってわかったね。案外、いい加減なとこもありますね。だって、スポンサーとか降りちゃったらおしまいだしね。
- 宇都宮:
- おしまいだもんね。
- 木根:
- で、もっとやってって言えば、予定よりも長くなることもあるしね。
- 宇都宮:
- でね、視聴率とか良ければまた続くかもしれないし。
- 小室:
- ダメだったらなんだか、夏までで終わっちゃったりね。
- 木根:
- この番組は特に業界必見の番組って言われてますよね。
- 小室:
- けっこう大変でしたね。なにかとね。やっぱすごいね。
- 宇都宮:
- いや、でもね、それだけ喋れたら大したもんですよ。
- 木根:
- うん。
- 小室:
- そうですかね?
- 木根:
- なんかまた、いろんな人たちをね、相手にね。
- 小室:
- 思えば大変な人、たくさん来たよ。
- 木根:
- いやもう、見てるだけでも緊張しちゃうような人もいたしね。それにもう堂々とね。
- 小室:
- どれか見てたことある?
- 木根:
- 僕はあの、拓郎さんにイジめられてるのは見ました。
- 宇都宮:
- ああ、僕もそれ見た。
- 小室:
- 拓郎さんは面白かったね、あれはあれでね。
- 木根:
- ね。
- 小室:
- あの人、忘れちゃってたんだよね。
- 宇都宮:
- え? 何を?
- 小室:
- ほら、僕たち見にいったじゃない。コンサートどっか。
- 木根:
- ああ、3人でいったね。
- 宇都宮:
- 地方でね。
- 小室:
- 僕も「吉田拓郎さんだったかな?」って、ちょっとなんか半信半疑なとこもあって。でも、間違いないなと思ってたんだけど。行ったよね?
- 宇都宮:
- 行った。
- 木根:
- 行った、行った。コンサートにね。楽屋に行きましたよね。
- 小室:
- もうやっぱ、あの頃は目に入ってなかったのかな、僕たちのこと。ぜんぜん覚えてなかったね、それはね。
- 木根:
- ああ、ありましたね。
- 小室:
- まずそっからあの時の話しは出来なかったしね。
- 木根:
- まあ、それに限らずいろんな人たちとね。
- 小室:
- そうですね。ちょっとパッとは思い出せないけど、忌野清志郎さんとかもお話しになっていただけなくて大変だったりとかね。
- 木根:
- 清志郎さんね。
- 宇都宮:
- 僕、見なかったからわかんない。
- 木根:
- でもね、なんとなくイメージは。
- 小室:
- 喋ってくんないよって。
- 木根:
- よくさ、ほら、まあ宇都なんかもラジオではあんまり喋んないほうだからさ、喋んない人ってパーソナリティとしてはさ、辛いんだよね。
- 小室:
- 宇都なんて喋るほうだよね。
- 木根:
- かもしれない。
- 小室:
- 今はね、もうね。
- 木根:
- 宇都だと逆に、だってラジオ持ってるからね、だから逆に喋らない人が来ると辛いでしょ?
- 宇都宮:
- そうだね 。だからもう、その時は二人とも喋んない感じで。
- 木根:
- そうそう、二人とも喋んないから。
- 小室:
- ラジオでね。宇都はね、アシスタント使うのウマいからね、前からね。
- 宇都宮:
- あ、そうですね。それはよく。
- 木根:
- なるほどね。
- 小室:
- 横にいる人をウマく使うから。それでちゃんと話しになってってるんだよね。一人はやっぱ辛いよね。
- 木根:
- あるね。
- 小室:
- 「あるね」? 中国人みたいだね。
- 木根:
- いやいや。
- 小室:
- まあ、いいんだけど。
- 木根:
- いや、でもね、そうなんですよ。拝見してましたけど。
- 小室:
- そうですか。それで何でしたっけ? えぇと、そう、思い出しました。音楽の話をしなきゃいけないんですとか言って、音楽の話しをなんか変に、ちょっと固目に音楽の話とかしてたけど。
- 木根:
- したっけ? 前に。
- 小室:
- やっぱりあんまり面白くなかったね。僕たちが音楽の話すると。
- 木根:
- もともと音楽の話、あんまりしないじゃない。しないで来たからね。
- 小室:
- しなかったね。っていうのもあってですね。
- 木根:
- 音楽の話はね。
- 宇都宮:
- 後で?
- 木根:
- 後にもすることないでしょ。
- 小室:
- 帰り際によくしてたからね、音楽の話は。
- 木根:
- あ、そうそう、そうそう。
- 小室:
- だいたい帰る頃になってから、出る時にちょっと車の前とかですね。
- 木根:
- でも、やっぱのみなさん他のゲストの方は音楽の話中心ですか?
- 小室:
- 当り前じゃないですか。
- 木根:
- あ、やっぱりみなさん好きなんですね、音楽が。
- 小室:
- あのね、すごく感じたのは、みんな真剣に取り組んでらっしゃいますね。
- 木根:
- あ、そう。
- 宇都宮:
- いや、でも、真剣に取り組んでるのは一緒だと思うんだよ。
- 木根:
- あ、そう。
- 宇都宮:
- ただほら、それをね、どこで真剣にしてるかっていうね。
- 木根:
- ああ、なるほどね。
- 宇都宮:
- 表面的に。
- 木根:
- 見えないとこでね。
- 宇都宮:
- そうそう、そうそう。
- 木根:
- ああ、なるほどね。
- 小室:
- そうだね 。やっぱりトークでっていうか、訴えて音楽を真剣にっていう人もいるしね。だから、やっぱりでも、基本的に音楽やってる人は話さないと思ってたんだけど、案外話しますね、みんなね。
- 木根:
- どう? やっぱりその音楽性の違いのものはあるわけじゃない。「私は小室さんの音楽とちょっと違いますけど」って出てくるわけじゃない。
- 小室:
- そう、それはたくさんいましたよ、もちろん。
- 木根:
- いた? 最初からにそういう感じの人もいた?
- 小室:
- いましたね、それはね。
- 木根:
- 「俺は小室の音楽嫌いだ」と。
- 小室:
- うん。まあ、嫌いだっていうか。
- 木根:
- っていうのがなんか顔に出てるような人とか。きっと嫌いだろうなって。
- 小室:
- ちょっと商業音楽だろうな、みたいな人はあると思いますね。
- 木根:
- なるほどね。公害なんて言う人もいるもんね。
- 小室:
- 公害? あ、なるほどね。
- 木根:
- 僕はそう思いませんけどもね。
- 小室:
- でも、この二人しかわからないことかもしれませんけど、ほとんど一緒ですよね、サウンド的にはTMの頃と。変わってないでしょ?
- 宇都宮:
- 変わってないですね。
- 木根:
- あのね、僕、思うんだけどね、どうして売れちゃうとね、売れるとそう言われるのかな? って。そう感じるね。これが逆だったら、稀少価値でもってすごいものになっちゃうんだよね。同じ音楽でも絶対に。そう思わない? なんかね、売れるってすごいことだなと思っちゃうよね。
- 小室:
- 商品になっちゃうからね。
- 木根:
- だから要するに商業主義っていうことになっちゃうわけじゃない。だから、作っててそれがなんか濫用してるように思っちゃう。
- 小室:
- なんか、あれ、木根さんのビデオですか?
- 木根:
- ああ、ああ、なるほどね。
- 宇都宮:
- ええ? 撮ったの? うそ? だってビデオ嫌いじゃん。
- 木根:
- いやいや、僕もね、一応ね。
- 宇都宮:
- 出てんの? 一応。
- 木根:
- ちょっと待ってよ。 俺、出ないとね。TMの時はね、出ないでもなんとかなったんだけど、自分のは出ないとね。
- 宇都宮:
- あ、そうか。
- 木根:
- 誰のだかわからないっていうね。
- 宇都宮:
- いや、歌だけ流れてるのかな? と思ったんだけど。
- 小室:
- ピンク・フロイドとかでね、出ないのもあるけどね。
- 木根:
- ああ。
- 小室:
- ビデオでね。…ちょっと違うね。
- 木根:
- ピンク…系なんだけどね。違うピンクかもしんない。
- 宇都宮:
- え? じゃあ、シングル?
- 木根:
- ああ、あれ、前のね。
- 宇都宮:
- あ、前の。
- 木根:
- 前のシングルのビデオですけどね。
- 小室:
- そう。だから、あ、ごめんなさい。
- 木根:
- そういうふうに僕はちょっと最近思ってるんですよ。
- 小室:
- 自分でね、メロディとかもほとんど『ヒューマンシステム』の頃とかのメロディラインと 変わってないね。
- 木根:
- でも、いい曲じゃん。
- 小室:
- あの頃で一つ形に僕なんかは、なんかわかったような感じだって言ってたじゃない。僕は個人的には、好きですね、あのアルバムは。
- 木根:
- 『ヒューマンシステム』でしょ?
- 小室:
- 今、ロスでやってるからっていうのもあるんだけど。キミ元気なんだよ。
- 宇都宮:
- すごいマニアックな?
- 木根:
- TMのなかで一番好きかな? 俺も。『ヒューマンシステム』のアルバムは。
- 小室:
- まあ、違う意味ではね、『キャロル』とかもいいけど。で、あのまあ、楽曲的にもいい曲あるよね、すごくね。
- 木根:
- まあね。『ヒューマンシステム』なんていうのはもう、原点ですよね。そういった意味じゃあ、メロディの。
- 宇都宮:
- そうだよね。
- 小室:
- 松本君も好きだったという。
- 木根:
- 松本君もあれでね、コード進行ね、「これいいな」っていって。
- 小室:
- だから、あの頃から変わってないけどね、ほとんどね。
- 木根:
- なるほどね。
- 小室:
- まあでも、それはそうでもね、やっぱりだんだんだんだん知らない人も少しずつ増えてますから。TMネットワークっていうのも。
- 木根:
- いや、もうどんどんどんどん増えてますね。誰? っていうようなね。
- 小室:
- さすがに。
- 木根:
- もう、しょうがないですよね。5年?
- 宇都宮:
- 5年じゃないよ。まだ2年位しか経ってないよね。
- 木根:
- そんなに経ってない?
- 小室:
- なにから5年?
- 木根:
- いや、解散っちゅうか終了から。
- 小室:
- ああ、僕たちのなかでは5年ぐらいやってない。
- 木根:
- そういう記憶があるんだけど。
- 小室:
- そうだよね 。
- 宇都宮:
- ほとんど3年ぐらいじゃない?
- 木根:
- あ、そうか。 最後のツアーから、あれから数えちゃうから。
- 宇都宮:
- 92年ぐらいでしょ?
- 小室:
- え? 終了が?
- 宇都宮:
- 違ったっけ?
- 木根:
- いや、終了は94年の4月21日じゃない。
- 宇都宮:
- あ、そうかそうか。ぜんぜん違うの。
- 小室:
- 92年ぐらいからやってないの。
- 宇都宮:
- あ、そうかそうか。
- 木根:
- 活動もね、あんまりしてなかったから。
- 小室:
- エキスポツアーで終わりですから、多分。ちゃんとしたものはね。 久保 またなんかやんないんですか? 3人で。
- 小室:
- そういう噂はすごい出てますね。僕もよく聞きます。
- 宇都宮:
- どこで聞くの?
- 小室:
- TMどうのって。
- 木根:
- っていうか、宇都次第なんだよね。
- 宇都宮:
- またそんなこと言って。
- 木根:
- 宇都次第だよね?
- 小室:
- すぐそう委ねるよね。で、これ、また僕次第って言うんでしょ?
- 木根:
- いやいや、あの、多分ね、ファン次第ですよ。
- 小室:
- でも、今度作るんですよ。
- 木根:
- 何を?
- 小室:
- 僕、宇都の作ることになって。
- 木根:
- ああ、ああ、宇都宮君のソロのほうを。
- 小室:
- ソロっていうか、ソロですか?
- 宇都宮:
- あ、ソロですね。
- 木根:
- あ、やるんですか?
- 小室:
- 初めて宇都宮隆さんの名前でいくんじゃなかったっけ?
- 木根:
- ああ、それは楽しみですね。
- 小室:
- そうだよね?
- 宇都宮:
- うん。
- 木根:
- T・UTUでもなければB0Y0-BOZOでもなくて、宇都宮隆とフルネームでいよいよ。
- 宇都宮:
- うん。ちょっと。
- 木根:
- あ、なるほどね。
- 小室:
- 漢字系ですか?
- 宇都宮:
- 漢字系で。
- 木根:
- じゃあもう、サインも漢字に変えないと。
- 小室:
- 縦書き系になるんですね。
- 宇都宮:
- 縦書きかな? いや、べつにサインはべつにいいんじゃないの?
- 木根:
- サインはいいかな。
- 小室:
- ちょっとそういうのがあるんですよ。これで今、若干何名かホッとしてるような気がする。
- 木根:
- ああ、こっちサイドの人たちはね。
- 小室:
- いろんなとこの人たちが。
- 宇都宮:
- でも、もうちょっと先だよね。
- 小室:
- でも、これ3月だからもう。
- 宇都宮:
- でも、もうちょい先じゃない?
- 小室:
- あ、そうかな?
- 宇都宮:
- 僕のソロのほうが早くない?
- 小室:
- 早いかもしんない。
- 宇都宮:
- 出るのは。出るのはぜんぜん僕のほうが早いんだけど。
- 小室:
- そのなかに入ったりしないのかな? わかんないけど。
- 木根:
- 僕はなんかね、松本がプロデュースしてくれるっていってましたよ。
- 小室:
- 松本誰?
- 木根:
- タカヒロ。
- 小室:
- あ、本当に?
- 木根:
- うん。
- 小室:
- 手空きなのかな?
- 木根:
- すごく冗談が。
- 小室:
- ずっとロスでいたよ。
- 木根:
- いた? なにしてた?
- 小室:
- えぇとね、アンディなんとかさんっていうプロデューサーで、B'zプロデュースを向こうのプロデューサーでやってた。
- 木根:
- じゃあ、けっこう会ったでしょ?
- 小室:
- 会ってなかった。なかなかタイミング合わなくて。
- 木根:
- 会えるようで会えないんだよね。
- 小室:
- 会えるようで会えない。
- 宇都宮:
- キャーキャー、キャーキャー遊んでただけっていうことはないよね?
- 小室:
- え? 誰? 僕?
- 宇都宮:
- うん。
- 小室:
- 僕はね、さすがにちょっとね、忙しかったね。
- 宇都宮:
- 本当?
- 小室:
- うん。
- 宇都宮:
- 昔、なんかマイアミ時代のことを思い出しちゃってさ。
- 木根:
- あ、マイアミね。
- 小室:
- いや、それはなかった。さすがに。あの頃はもう遊びに行ってたようなもんだったからね。
- 宇都宮:
- そうでよね。
- 小室:
- いやぁ、さすがにちょっと。
- 木根:
- ちょっとたてこんでた?
- 宇都宮:
- たてこんでた?
- 小室:
- もうほとんどなんていうかね。始まらないって感じだから。
- 宇都宮:
- え? なにが?
- 小室:
- 仕事しないと。
- 木根:
- そうだよね。ちょっと抱え過ぎだよね。
- 小室:
- 抱え過ぎ?
- 木根:
- うん。まあ、身体に気を付けて、本当に。
- 小室:
- 結局ね、だから、仕事はしてるけどね。
- 木根:
- 仕事はしてるのはよくわかるよ、本当。
- 宇都宮:
- 普通の人でもわかると思う。
- 木根:
- べつにテレビ見たり雑誌みたりしなくてもわかる。
- 小室:
- でもほら、違うところがけっこう出るじゃないですか、新聞とかはあえてさ。仕事っちゅうよりはね。
- 木根:
- それはね。まあだから、本当にこう、ああいうふうになっちゃうんだね。
- 小室:
- え?
- 木根:
- いや、だから、そうじゃなくてね、売れちゃうとね。売れるっていうか、なんかそういうなんだろう? 国民的じゃないけどさ、まあムーブメントっていうか。ブームになっちゃうっていうか。
- 小室:
- どうですかね?
- 木根:
- けっこう精神的に辛いでしょ?
- 小室:
- うーん? いや、今は楽。ぜんぜん。
- 木根:
- 本当に?
- 小室:
- もう、けっこう開き直ってるからね。
- 木根:
- もう、やりたいこと書きますもんね。
- 小室:
- 書きますもんね。
- 木根:
- 宇都も言いたいこと、昔、書かれたことあったもんね。
- 宇都宮:
- ああ、そうね。
- 木根:
- 根も葉もないことを。
- 小室:
- 絶対にないなと思ってると来るんだよね、あれはね。
- 宇都宮:
- いいね、なくて。そういうことが。
- 木根:
- いやぁ、気を付けてるから。
- 宇都宮:
- どこで? どこで? そんなことないだろ? 平気で公園にいるじゃん。
- 木根:
- 何だよ? それ。僕はね、地味だから。つまんないぐらい地味ですからね。
- 小室:
- まあ、ね。一応しっかりしたある種ね、主だったりするわけでしょ。
- 宇都宮:
- 主?
- 小室:
- すごい言い方だよね。
- 宇都宮:
- 今どき「主」って。
- 小室:
- なんの主だかわかんないけど。
- 木根:
- そうだね 。まあ。
- 小室:
- まあ、いいじゃない、そんなの。いい歳してそんな。
- 木根:
- いい歳して…。
- 小室:
- 口ごもらないでよ、そこで。
- 宇都宮:
- いい歳して。
- 木根:
- そりゃそうだ。
- 小室:
- ね。まあ、僕たちはね。
- 木根:
- 僕たちはね。
- 宇都宮:
- ええ、僕たちはぜんぜん。
- 小室:
- 基本的なことはね。
- 宇都宮:
- ええ。
- 木根:
- まあ、そうですよね。
- 小室:
- いい歳して。
- 木根:
- まあ、いろんな意味でいい歳して、ですよね。もう、いい歳してこれからもね。…なんで俺、締めようと思ってるんだろう?
- 小室:
- なんか、出掛けなきゃいけないかったりする?
- 木根:
- 俺? いや、そんなことない。大丈夫、大丈夫。
- 宇都宮:
- いや、やっぱり巻いてるよ。
- 小室:
- 巻いてるでしょ、じつは。
- 木根:
- 俺? そんなことないよ。ぜんぜん大丈夫だよ。
- 小室:
- 9時20分までに行けばいいんでしょ? 東京駅に。
- 木根:
- そうだね 。ぜんぜん大丈夫。
- 小室:
- 新横浜のほうがいいんじゃない? ここからだと。
- 木根:
- あ、そうだね、近いかもしれない。
- 宇都宮:
- 新横浜のほうが近いよ。
- 小室:
- うん、近いよね。で、最終止まんなかったりすんだよね、新横浜。
- 木根:
- 大丈夫です。
- 小室:
- えぇと、そうだな。
- 木根:
- なに話そう? 改まって話すようなメンバーじゃないんだよね。
- 小室:
- うん。
- 宇都宮:
- うん。
- 木根:
- べつに聞きたくもないだろうし。
- 小室:
- あとはね、このあいだ『キャロル』を演奏したんですよ。1月に。
- 宇都宮:
- 見ましたよ、ちょっとビデオで。
- 木根:
- ああ、そうそう、見た見た見た、写真週刊誌で。
- 小室:
- 写真週刊誌? 音は聞いてないじゃない。
- 木根:
- 音は聞いた。写真週刊誌で写真と、その週刊誌の人の目で見た。
- 小室:
- もう、それでわかっちゃうよね、それでね。
- 木根:
- ん?
- 小室:
- だいたいわかっちゃうよね、それでね。
- 木根:
- でも、マニアックだったって書いてあったから。あ、きっとあの『天と地』とかああいうのやったんだろうなと思って。
- 小室:
- まあ。
- 木根:
- でしょ?
- 小室:
- あのね、それもやったけど、『キャロル』をやった、全部。
- 木根:
- 『キャロル』もやったって書いてあった。
- 小室:
- あと、『ジ・アコームフィディポリオ』もやった。
- 木根:
- あ、本当に?
- 宇都宮:
- 外人さんが歌ってた。
- 小室:
- 外人さんが。
- 木根:
- 歌ってた? あ、本当。じゃあ、あの昔のファンも喜んだんじゃない? すごい。
- 小室:
- うーん? でも、果たして昔のファンの方がいたかどうかっていうのありますよ、それは。
- 木根:
- あ、そうかそうか。
- 宇都宮:
- ほとんどなんか、みんな棒立ちで。目が一点を見てるような感じに見えたけどね。
- 木根:
- 多分、だから「小室サウンドだから踊りに行こう」ってパァーッて行ったら、もうそれこそピンク・フロイドみたいに。
- 宇都宮:
- あれ、椅子あったの?
- 小室:
- 椅子あったよ。
- 宇都宮:
- あれ、座らせた法がよかったと思うんですけど、僕。
- 小室:
- え? 座ってなかったのか、みんな。
- 宇都宮:
- みんな立ってたみたいよ。
- 小室:
- あ、立ってたの?
- 宇都宮:
- あれ、辛いと思うんだ、すごい。
- 小室:
- 辛いよね、それ。やっぱり「Sit down」て言わなきゃいけなかったね。
- 木根:
- そう。一言。
- 小室:
- 言ったほうがよかったね。
- 宇都宮:
- それはちょっと、日本語でもいいんですけど。
- 小室:
- MCのタイミングが悪かったね。
- 木根:
- もう遅いよね。終わったんでしょ?
- 小室:
- ずいぶん前に終わっちゃった。今からちょっと、座ってもらうのもね。
- 宇都宮:
- 今から?
- 小室:
- でもまあ、『キャロル』やってよかったよ、それはそれで。
- 木根:
- まあ、もともとプログレが好きだからね。
- 小室:
- うん。
- 木根:
- プログレやればいいのに。
- 小室:
- ああ、やりたいよ。
- 木根:
- 今度、プログレのプロデュースすれば? キャメルみたいなバンド。
- 宇都宮:
- キャメル? 古いなぁ。
- 木根:
- 古い?
- 宇都宮:
- 古い。
- 小室:
- フォーカスみたいな?
- 木根:
- うんうん、うん。
- 小室:
- 写真週刊誌じゃないですよ。
- 木根:
- フォーカス…ヨロレイティサウンドで。ありましたけどね。そういうのも今度、いろんなそういうのやってみたら?
- 小室:
- いや、そんなにいろいろやってみようかなっていう余裕はないのね、今。
- 木根:
- そうか。手一杯だよね。そうかそうか。
- 小室:
- 少しでも減らしたいなっていう感じなんでね。まあでも、ああいうのはいいですよ、久々にやると。本当に。
- 宇都宮:
- ああ。
- 小室:
- だから本当に機会があれば、ああいうのは面白いからやってみたいね。
- 木根:
- …やろうか?
- 宇都宮:
- そうやって、よく簡単に言えるよな。
- 木根:
- 何が?
- 宇都宮:
- 自分だって忙しいだろ?
- 木根:
- ちょっとは。
- 小室:
- 東京ドームのことを考えるとやりたくないね。大変だったけどね、あれだけでも。
- 木根:
- 東京ドームは大変だったね。20何曲、よく歌ったよね。
- 宇都宮:
- まあね。
- 木根:
- 大したもんだよ。
- 宇都宮:
- 一応あの、覚えてないけどね。
- 小室:
- ウチはテクノロジーに支えられてやってきたバンドだから。
- 木根:
- でも、歌って踊って大したもんだと思うよ。みんな大したもんだ。
- 宇都宮:
- 何? それ。またそうやって、いい人になろうとして。
- 木根:
- 何が?
- 宇都宮:
- もう、ヒドいよ。コンサート見に行ったんだけど。
- 木根:
- ヒドいって?
- 小室:
- あ。NHKホールでやったんだっけ?
- 宇都宮:
- NHKホールでもヒドいよ、やっぱり。
- 木根:
- お花ありがとうございました。
- 小室:
- 満員御礼。
- 木根:
- いや、もう、お花あの、いろんな人たちにもらったんですけど、二つもお花、小室さんの名前でいただきましてね。べつに一つでよかったんですけど。
- 小室:
- それは多分、一つはわかんないな。
- 木根:
- 二つもでっかいお花いただいて。どうもありがとうございました。
- 小室:
- 本当に? 一つはどっかわかんない。もしも忘れちゃった時のために、あなたの事務所が用意したんじゃない?
- 木根:
- ああ、そうかもしれない。
- 宇都宮:
- あ、なるほどね。
- 木根:
- そんな。寂しい。そりゃ淋しいわ。
- 小室:
- そんなことはないよね。
- 木根:
- でも、それ有り得るかな。
- 小室:
- いや、でも、ちゃんと。
- 木根:
- ありがとうございました。
- 木根:
- 何がヒドいのよ? 俺のコンサートって。
- 小室:
- あの、さっきチラッと聞いたんですけど、トークがスゴいって。
- 宇都宮:
- トークが長過ぎる。
- 木根:
- あ、ごめん。
- 宇都宮:
- 30分ぐらい話してるんだよ。だから、多分、曲は10曲ぐらいしかやってないと思うんだけど。
- 木根:
- そんなことはないんだけど。
- 宇都宮:
- あれはね、べつにライヴっていう形をとらなくてもいいんじゃないかなって思うんだけど。
- 木根:
- だって、トークを聞きに来てる人が多くて。
- 小室:
- 曲の合間に休憩しにいっちゃったりするんじゃない?
- 木根:
- そうそう。トークの合間に曲がなんとなく流れてて。
- 小室:
- 昔からそうじゃない。
- 木根:
- で、曲が終わると、みんな身を乗り出して話し聞いてくれて。
- 小室:
- それはどういうことだろうね?
- 木根:
- どういうことなんだろうな? と思いながらね。
- 小室:
- あの、良くも悪くも、透き通る声だからね。
- 木根:
- そうそう、そう。
- 小室:
- あの、あれよ、声質がっていうことじゃなくてね。
- 木根:
- わかる。人畜無害なのかな?
- 小室:
- スーッと行く声だからね。
- 木根:
- いいことだと思うんだよね。
- 小室:
- あの、ボイストレーニングとか、ちゃんとまだやってる?
- 木根:
- やってますよ。
- 小室:
- あ、やってる。
- 木根:
- うん。だって、僕は自分がね、60歳に賭けてんですよ。
- 小室:
- なるほど。
- 宇都宮:
- 60?
- 小室:
- 60でブレイクをしようっていう。
- 宇都宮:
- ブレイク?
- 木根:
- そう。ブレイクしようかなって。
- 宇都宮:
- どういうブレイクになるんだろう?
- 木根:
- ほら、小室さんの音楽ってもう旬じゃないですか。もう今ボーンボーンと。
- 小室:
- まあ、時代的に今しかないですね、それは。
- 木根:
- 僕の音楽ってのはね、けっこう死んでから評価されるみたいな。
- 宇都宮:
- おまえ、それ、洒落になんないよ。
- 木根:
- え? なんで?
- 宇都宮:
- それ、すごい洒落になんないと思うよ。
- 木根:
- いや、だって、ベートーベンしかり。滝連太郎さんしかり。
- 小室:
- じゃあ、もうちょっと歳、多めに言っておいたほうがいいんじゃないの?
- 木根:
- 歳?
- 小室:
- もしかしたら、60でもピンピンしてるかもしんないじゃないですか。
- 木根:
- あ、そうだね 。
- 小室:
- 90ぐらいで。
- 木根:
- 90ぐらいでブレイクしようかな。もしかしたら120ぐらいでね。
- 小室:
- 可能性がある?
- 木根:
- 誰からともなく、ヒュルヒュルと歌い継がれていく。
- 小室:
- 「おや?」みたいな感じですか?
- 木根:
- そうそう、そう。
- 小室:
- そうですかね?
- 木根:
- そのぐらいの開きあるかな。音楽的な旬と。
- 小室:
- 時代的にね。
- 木根:
- 本当に。
- 小室:
- もう二十一世紀ですね、そうしたらね。
- 木根:
- そうですね。
- 宇都宮:
- だって、音楽やってないでしょ?
- 木根:
- やってるよ。
- 宇都宮:
- 痛い。
- 木根:
- ごめん、ごめん、やってるよ、一応。
- 宇都宮:
- 本当?
- 木根:
- ミュージシャンだからね。
- 宇都宮:
- 本当?
- 木根:
- 本当、本当。
- 小室:
- レコーディングはね、すごいやってるみたい。よく聞くよ。
- 木根:
- そうそう、やってるでしょ。
- 小室:
- スタジオでレコーディングって。
- 木根:
- やってるんだよ、こう見えても。
- 小室:
- 宇都はスタジオ入ってるの? 今。
- 宇都宮:
- うん。ずっと。
- 小室:
- ずっと入って。
- 宇都宮:
- うん。去年から。
- 小室:
- あ、もう今ずっとアルバム用に溜めてるんだ、曲はね。
- 宇都宮:
- うん。とりあえずシングルは上がってるけど。
- 小室:
- 上がってると。着々とみんなやってるんですね。
- 木根:
- みんなやってますね。
- 宇都宮:
- そう。もう来月出ちゃうんですよ。これ3月でしょ?
- 小室:
- 3月。
- 木根:
- 早いね。もう出るの?
- 宇都宮:
- もう出るのって?
- 小室:
- っていうことは、コンサートもあるね。
- 木根:
- 何にも考えてない。何か言やぁいいと思ってるな、俺。
- 小室:
- そう。コンサートもあるね、そしたら。
- 宇都宮:
- そうだね 。あるよね、きっとね。
- 小室:
- あるよね。なるほどね。じゃあまあ、あれだよ。
- 木根:
- お、締めに入ろうとしてる。
- 小室:
- いや、締めじゃないよ。その4月に出て、それでわかりました。僕のは5月ですから。
- 宇都宮:
- でしょ?
- 小室:
- うん。5月ちょっとですよ。
- 木根:
- あ、一緒にやるやつはね。
- 小室:
- うん。それぐらい。ロスなんて来ちゃったりなんかしちゃったりなんかしないよね?
- 木根:
- あ、ぜんぜん。え?
- 宇都宮:
- いつ?
- 小室:
- そのレコーディングで。
- 宇都宮:
- レコーディングは…。
- 木根:
- ああ、行く行く。大丈夫、大丈夫。
- 宇都宮:
- なに? それ。
- 木根:
- パスポート持ってるもん。
- 宇都宮:
- なんか仕事絡みにしていい? じゃあ。
- 小室:
- 仕事絡みでレコーディングかなんかで来ちゃったりする?
- 宇都宮:
- え? じゃあ、ずっといるの?
- 小室:
- 僕はけっこういるね。
- 宇都宮:
- あ、そうか。
- 木根:
- 広〜いとこに。
- 小室:
- いや、そんなに広いとこじゃない。
- 木根:
- え?
- 小室:
- だってスタジオ…あ、なに? 場所が?
- 木根:
- うん。お家。
- 小室:
- お家…いいじゃないの、まあ、それは。
- 宇都宮:
- バリは?
- 木根:
- うん、そうだね 。バリにサッカー場作ってよ。
- 小室:
- バリは暑いからやめたほうがいいと思うよ。サッカーは。
- 木根:
- あ、そうか。日本。府中。
- 宇都宮:
- あ、ほら、だからさ、サッカーチーム持てば? 今がチャンスじゃない? もしかして。ギリギリ。なんかそういうJFLとかのさ、ちょっと。
- 木根:
- そうそう、そう。もう小室哲哉。(ユニホームに)小室哲哉。
- 宇都宮:
- 今がチャンスなんだ。
- 小室:
- そうなの?
- 宇都宮:
- 今ちょうどね、募集してるもんね。
- 木根:
- 募集してる。今、チャンス。
- 宇都宮:
- スポンサー。全額はちょっと無理かもしれないけど。
- 小室:
- それはちょっとなぁ。
- 宇都宮:
- 今がチャンスだと思うな。
- 木根:
- 今、サッカーチーム持てるもの。
- 小室:
- そういうなんか個人的なのってあるんですか? ないよね?
- 宇都宮:
- 普通は企業なんかだよね。
- 小室:
- 企業ですよね。
- 木根:
- 本当、スポンサー付きゃいってもんじゃないのかな?
- 小室:
- と思うけどね。
- 木根:
- そうだよね。普通は企業だよね。
- 小室:
- 僕が付いてもメリットがないじゃないの。もしかしたらお金はそういうのでスポンサーとかいってやるかもしれないけどね。
- 木根:
- いや、そんなことないよ。
- 宇都宮:
- いやぁ、楽しいじゃないですか。
- 小室:
- だって、企業はあれやっぱりね、いろいろほら、社員の人にチケットをどうのこうのとかさ。
- 木根:
- そうだよ、なんかいろいろあるんだよね。
- 小室:
- 応援のなんとかあるでしょ。
- 木根:
- 確かに。そりゃそうだ。
- 小室:
- 宣伝とかね。まあでも、わかんないですね。あ、じゃあ、ちゃんとやってるんですね、サッカーはね。
- 木根:
- 僕はね。
- 宇都宮:
- 僕は野球。
- 小室:
- 野球をやってるんだ。チームを?
- 宇都宮:
- チームを持って。だって、自分だって本当はさ、バスケ自分で作っといて一回も出てないじゃん。
- 小室:
- あ、そうか。あれだ。
- 宇都宮:
- あれだよ。
- 木根:
- バスケットボールやってる暇はないよな。
- 小室:
- そうだね 。気持ちはあるんだけどね、多少は。なんにも出来ないね。
- 木根:
- スポーツとかしてる? してないでしょ?
- 小室:
- してない。
- 木根:
- 体動かすことってしないよね。
- 小室:
- してないね。
- 木根:
- そうか。ちょっとは動かしたほうがいいんだけどな。
- 小室:
- うん。
- 木根:
- 俺、走ってるよ。
- 小室:
- あ、本当。
- 宇都宮:
- え? 走ってるの?
- 木根:
- うん。
- 小室:
- なんか体育の先生みたいだね、昔のね。まあいいや。なんかね、なんとなくみんななんか引いてるよね、ちょっと。
- 木根:
- 今日ね。いや、俺もちょっと控えてる感じがあるかな。
- 小室:
- まあいいや。じゃあですね、どうしましょうかね? あの、いや、ぜんぜんいつもそろそろっていうのが出るんだけど、出てないんで。
- 木根:
- なんで?
- 小室:
- もう一山欲しいかな、みたいな感じですかね?
- 木根:
- でもね、言っていいことと悪いこととあるし。
- 小室:
- 僕たちの場合は本当にそこらへんの線が難しいんだよね。
- 宇都宮:
- うん、けっこうギリギリなところ。
- 小室:
- ギリギリ。あの、みなさん誰もいらっしゃらずにですね、カメラも回ってなければ話せますね、やっぱりね。あまりにも歴史があり過ぎるかな。
- 木根:
- あり過ぎるかな。
- 小室:
- なんか歯、キレイになってない?
- 木根:
- 俺?
- 小室:
- うん。
- 木根:
- あの、消しゴムでいつも磨いてるから。
- 宇都宮:
- 消しゴム? お尻もキレイになってるってこと?
- 木根:
- 消しゴムで磨いてるから。
- 小室:
- 日に日にキレイになってくもんね。こんあいだもそういう話しで。あ、このあいだはそういう話しじゃなくて、日に日に顔が隠れてくるって話しだったのかな? 忘れちゃったけど。
- 木根:
- そういう俺の話しはやめようよ。
- 小室:
- ついつい真ん中にいてね。
- 宇都宮:
- だってゲストなんでしょ?
- 木根:
- あ、そうか、そうか。
- 小室:
- そう、僕はホストですから、これ、一応ね。あとなんかないかな?
- 木根:
- 一山?
- 小室:
- 一山。
- 木根:
- 一山ね。
- 小室:
- 僕ね、今日これ、あの、遅刻したうえでもう本当に申し訳ないんですけど、一組目なんですよ。
- 木根:
- あと何組あるの?
- 小室:
- あとウルフルズ、globeとか。
- 木根:
- それは。
- 宇都宮:
- みんな待ってるんですね。
- 小室:
- うん。
- 木根:
- まあ、じゃあ。
- 小室:
- 浜田さんも話しに来てたりする。
- 木根:
- え? 誰?
- 小室:
- 浜田さんも話しにきてくれてたりする。
- 木根:
- ああ、来てるの? それはそれは。
- 小室:
- だから、一山作ろうよ。
- 木根:
- いや、もうこんな感じで。
- 小室:
- これの話ししちゃダメなの? いいんでしょ? 宣伝も兼ねて、お題的にいいじゃないですか。
- 木根:
- うん。これはあのTMのありましたよね、TMストーリーでさ。『電気仕掛けの予言者たち』っていう。あれはTMがデビューするまでの話しなんですけど。これはTMがデビューするもっと前の高校時代のあのへんをちょっとモチーフにして。で、今まではだいたい僕の夢は叶っちゃうんですよ。これは全部叶わずに、それぞれのサラリーマンになっちゃったり、普通の道にいっちゃうという青春の挫折ですか。そういうものを描いた本ですね。
- 小室:
- 宇都は出てくるの?
- 木根:
- 宇都がどうのとか小室さんがどうのっていうのは敢えてないです。
- 小室:
- 宇都役は出てこないの?
- 木根:
- うん。だから、なんとなく「あ、これ、宇都かな?」っていう人とか。
- 小室:
- ああ、なるほどね。
- 宇都宮:
- コウちゃんてのがいるな。
- 木根:
- それユウちゃんです。
- 宇都宮:
- そんな気がしたな、それは。
- 木根:
- そういうような、まあお話しです。
- 小室:
- こういう、「八王子のレッド・ツェッペリン」。
- 木根:
- そうなんです。
- 宇都宮:
- 書いてるよね。
- 小室:
- これは売れてるんじゃないですか?
- 木根:
- お陰様で。なんかね、あの。
- 小室:
- これはって、ずっと売れてるんだろうけど。
- 木根:
- いやいや。
- 宇都宮:
- 出たの? もう。
- 木根:
- もうこれ、出てるんです。本は書いてますけどね。本、出しましたよね?
- 小室:
- 出るかな?
- 木根:
- あ、まだ出てないの? あれ。
- 小室:
- うん。
- 木根:
- あ、俺がインタビュー受けたやつ。
- 小室:
- うん。まだ出ないですか。
- 木根:
- あの、伝記。
- 小室:
- 伝記っつうともう死んじゃったみたいですけどね。
- 木根:
- 偉人伝。
- 宇都宮:
- 偉人伝?
- 小室:
- 偉人も死んじゃったみたいですよね。
- 木根:
- 自叙伝。
- 小室:
- うん、まあ、そんな。
- 木根:
- 自叙伝ていうのは自分で書いてないから、自叙伝じゃないね。
- 小室:
- わかんないけど、まあ。今までみたいな感じですね。
- 木根:
- 小室哲哉。
- 小室:
- あんまり本て出したことなかったからっていうのもありますけどね。
- 木根:
- あの本一冊読めば小室哲哉のことがわかるという本ですけども。
- 宇都宮:
- あれ? 前に出したのはエッセイみたいなやつだっけ?
- 小室:
- うん。やっぱりこの月刊カドカワに載っけてたやつね。
- 木根:
- 告白ね。宇都のもね、書店に並んでますから。
- 小室:
- あ、本当?
- 宇都宮:
- モグ。
- 小室:
- あ、モグちゃんのね。
- 宇都宮:
- 二冊出ましたけどね。
- 木根:
- II出た?
- 宇都宮:
- IIは去年です。
- 木根:
- なんか見たいですよ、本屋さん行って。ここにユンカースなんて犬の本と、ここにモグなんてね、猫の本がね、並んでたりするとね。
- 宇都宮:
- 僕、その時のプロモーションで猫の手帳っていう雑誌があるんですよ。そこに僕出たのがね、そのB0Y0-BOZO終わってから最初の仕事だった。
- 小室:
- 猫雑誌だよね。
- 宇都宮:
- 猫雑誌。去年はそれだけかな?
- 小室:
- 仕事?
- 宇都宮:
- 仕事。表立ったやつは。
- 小室:
- 記憶に残ったいい仕事ってことだよね。
- 木根:
- いいなぁ。
- 小室:
- 思い出の仕事だね。
- 木根:
- モグは元気?
- 宇都宮:
- あ、モグはもうぜんぜん、ピンピン。
- 木根:
- ユンカースも賞いただいてね。
- 小室:
- あ、なんかね。なんでしたっけ? 文部大臣賞?
- 木根:
- 違う違う、そんなのない。あの、毎日映画コンクール。
- 小室:
- あ、映画のね。
- 宇都宮:
- コンサートで自慢してました。
- 小室:
- 自慢してましたか。
- 木根:
- 自慢ですよ。僕が書いたわけじゃないんですけどね。
- 小室:
- あ、そうなの? ああ、映画はね。
- 木根:
- 映画に与えられた賞ですから。
- 小室:
- まあ、ああいうのもまたやってよ。ね。
- 木根:
- ああ、お題いただければ。
- 宇都宮:
- だから、今度のなんか生き物をさ。
- 木根:
- え? 今度の生き物?
- 宇都宮:
- いればさ。
- 小室:
- それってラブストーリー?
- 木根:
- ああ、なんか。
- 宇都宮:
- またギリギリのこと言ってるけど。
- 小室:
- あ、ぜんぜん大丈夫ですよ。もうガンガンいってください。
- 木根:
- 今、なんか飼ってる?
- 宇都宮:
- 動物とかなんかいる?
- 小室:
- 動物は飼ってないよ。
- 宇都宮:
- あ、飼ってないか。
- 木根:
- え? 動物の話ししてるの?
- 宇都宮:
- そうそう、動物。
- 木根:
- 動物シリーズだから。
- 宇都宮:
- 犬は飼ってないの?
- 小室:
- 犬はね。
- 木根:
- もう飼わない?
- 小室:
- あの、ドレスっていうのがいるけど。実家に。あのユンカースと同じ。
- 木根:
- シュナウザーのね。
- 小室:
- シュナウザーの。あと、一匹あずかるかもしれない。
- 木根:
- 何を?
- 宇都宮:
- あずかる?
- 木根:
- 犬?
- 小室:
- 犬です、やっぱり。
- 木根:
- ああ、そうか。
- 小室:
- ああ、でも、います。2匹いますね。
- 木根:
- 犬が?
- 小室:
- あの、譲り受けたやつが。それはだからロスにです。
- 宇都宮:
- あ、ロスにいるんだ。
- 木根:
- ロスにいるのね。
- 小室:
- ピレニアン。
- 木根:
- ピレニアン。
- 宇都宮:
- 外犬だね。
- 木根:
- ん? 外犬、外犬。外犬のピレニアンをモチーフにした話しを書いて。
- 小室:
- こんなですよ。
- 木根:
- あ、でかいね。
- 小室:
- 2匹。
- 木根:
- ピレニアンの大冒険。名前なんていうの?
- 宇都宮:
- それ、無理じゃない?
- 木根:
- 散歩できないよね。乗っかったりして。
- 小室:
- 乗っかれる、充分。そういえば今日ゲストであの、ドラムの阿部君来てるじゃないですか。
- 木根:
- ああ、ああ、ゲストで?
- 小室:
- 見えないゲストなんですけどね。
- 宇都宮:
- ああ。
- 小室:
- 昔、あの、僕ユンカースとバスの2匹、彼に散歩頼んだことあるんですよ。で、2匹でもやっぱり持てないもんね。
- 木根:
- うん、大変だよね。犬の散歩は。今ほら、もう糞とかも片付けなきゃいけないし、自分で。大変。猫はいいよね。
- 小室:
- 猫はやっぱり楽だよね。
- 木根:
- 楽だよね。
- 宇都宮:
- 猫はね。
- 小室:
- 猫は自櫃するんでしたっけ? 自主的に拾うんだよね?
- 木根:
- そうそう、そう。
- 小室:
- まあ、性格が飼い主にもあるけどね。猫派と犬派とありますからね。
- 宇都宮:
- 木根は何派だっけ? インコ派だっけ?
- 木根:
- 俺はね、インコ派。手乗りインコがね、一匹いますけど。
- 小室:
- 深い意味なんですか? それ。
- 木根:
- いや、ぜんぜん。本当の話しですけど。まあ、いいじゃないですか。
- 小室:
- 山がないね。
- 木根:
- 山がないですね、今日はね。今日はこんな感じで。
- 小室:
- もともとね。
- 木根:
- あのね、初回は面白かったですからね。
- 小室:
- 初回? あ、そう?
- 木根:
- 一回目。っていう噂ですよ。
- 小室:
- あ、本当?
- 木根:
- まあ、久しぶりに会ったっていうのもあったし。
- 小室:
- これ、もう一回ちょっとバラして、もう一回やりたいね。
- 宇都宮:
- バラして?
- 小室:
- 時間がないっちゅうのあるから、あれだけど。もう一回やるといいかなとか思うけどね。
- 木根:
- そうだね 。
- 宇都宮:
- っていうかね、ノってない。なんか。
- 木根:
- ああ、俺?
- 宇都宮:
- うん。なんかほら、頭が違うとこにいってるような。
- 木根:
- いや、そんなことない、そんなことない。違う、そんなことはないよ。そうじゃないよ。俺かな? 俺のせいかな? いや、違うの。
- 宇都宮:
- いや、やっぱり、真ん中にいる人がなんかそういう感じだと。
- 小室:
- でも、そうだよね。TMのね、こういうトークのやっぱり中心人物ではあったわけだからね。昔あの、神奈川テレビ出てた頃からそうなのよ。
- 木根:
- そうか。いや、俺、前回出た時に反省しちゃったの。
- 小室:
- ああ、ああ。
- 木根:
- 喋り過ぎだなと思ってね。ベラベラベラベラとつまんないこと喋ってんじゃないかなと思って、一応なんか。
- 小室:
- じゃあ、なんのために来てんのよ? 喋るために来てるんだから。
- 木根:
- 今日はアーティスティックにしようかなと思って。
- 小室:
- 葛城君と浅倉君と3人で出た時は。
- 木根:
- あ、あの時は。
- 小室:
- あの時はちょっとね。
- 木根:
- 喋り過ぎだと思ったでしょ?
- 小室:
- あのね、大ちゃんが音楽の話しようしようとしてるんだけどね。
- 木根:
- もうね、茶化し過ぎちゃってさ。反省しちゃったのよ。なんか茶化してばっかりいるなと思ってさ。
- 小室:
- あの時はなんか、スライムのようだったね、なんだか。ドローッとしてて。
- 木根:
- 俺がやっぱ茶化さなきゃダメなんだね。
- 小室:
- そういうとこは自分の分担だね。仕事分担だったりするかもしれない。
- 木根:
- 茶化したりけなしたりしないと盛り上がらないのかな?
- 宇都宮:
- だって、それが売りじゃん、だって。
- 木根:
- だよね。
- 小室:
- そうやってTMの時からやってきたしね。
- 宇都宮:
- それなくしたら、どうすんの?
- 木根:
- どうすんのって、そう言われてもな。
- 小室:
- まあ、ある種パフォーマンスの中心でクリエイトするほうで。で、なんだろう?
- 宇都宮:
- 広告。
- 小室:
- 広告?
- 木根:
- 告知。
- 小室:
- なんだろう? まあ、宣伝かな。
- 木根:
- 僕、だから、本当に楽だったの、TM時代。一人でやっていろいろ思ったよ。
- 小室:
- 一人だと、いろんな。音楽ってこんなに仕事があるんだって。
- 木根:
- そうそう、そう。大変だよ。やっぱりそのみなさんの御苦労がね。歌ってみたりさ、踊ってみたりして。
- 宇都宮:
- 踊ってないだろ。
- 木根:
- 踊ってはいないんだけど。作ってみたりさ、宣伝してみたり。
- 小室:
- 頑張ったんだね、いろいろとね。
- 木根:
- やったよ。
- 小室:
- 一応、だからまあ、なんですかね? そう、ちゃんと全部一回、こういう時にお話ししちゃったほうがいいですよ。ほら、アサヤンのほうも出てくれたりしたじゃない。
- 木根:
- ああ、アサヤン僕。
- 小室:
- 僕いってないんですけど。ああいう時もやっぱりなんか、固いんだよね。
- 宇都宮:
- ああ。
- 小室:
- やっぱりね。
- 木根:
- 難しいなぁ。崩すのが。
- 小室:
- 崩すのはね。
- 木根:
- ノリってあるよね、やっぱりね。ラジオやってんだけどさ、生で。やっぱりその、その日のノリってあるもんね。いつもと自分では同じにやってるんだけど、滑らない時ってあるよね。
- 宇都宮:
- だってお笑い目指してるんだから、そこを…。
- 木根:
- 目指してないよ。
- 宇都宮:
- あ、目指してない?
- 木根:
- ぜんぜん目指してない。
- 宇都宮:
- 本当?
- 木根:
- そんな失礼な。いや、失礼っていうのは自分にじゃなくて、お笑いの人に。
- 宇都宮:
- あ、ああ。
- 木根:
- 僕はお笑いなんか出来るような人間じゃないから。
- 宇都宮:
- いや、じゃなくてもほら、司会というかさ、バラエティの司会とか、そこを目指してるんじゃないかなと。
- 木根:
- いや、目指してはいないよ。
- 宇都宮:
- あ、そう。
- 木根:
- うん。ただ雑談が好きなだけだから。
- 小室:
- いちばんでも、地を出しやすいポジションだと思うけどね。
- 木根:
- いや、もう、お陰様で直りましたけどね。
- 宇都宮:
- ああ、ああ。あっちの。
- 小室:
- …流しますけどね、軽く。あの、ちょっと出して欲しいですよね。
- 木根:
- 何を? 痔を? 恥ずかしいなぁ。なんか空気ってあるじゃない。
- 宇都宮:
- わかったわかった。
- 木根:
- 多分、今日ね、バッと始めからつかめなかったと思う。わかる?
- 宇都宮:
- わかる。
- 木根:
- ここにいるこの人たちを、グッとつかんで一発バァーンとなんか笑いがあると、フッと流れたと思うんだけど。なんかね、つかめずに流れてっちゃって、今に至る。
- 小室:
- それはあの、浜ちゃんとかも話しててわかる。
- 木根:
- 最初につかめないとね。
- 小室:
- 最初につかまないとダメだって言いますよね、それはね。だから、ここにいるスタッフをお客さんとすれば。
- 木根:
- ちょっと今、最初に反省しちゃうけど、様子見ちゃったんだよ。「どんなふうになってんかな? 今日は」「どんな感じかな?」ってちょっと様子見ちゃったの。
- 小室:
- 展開をまず見て、フェードインしてこようかと思ったの?
- 木根:
- そうそう、そう。
- 宇都宮:
- 歌と一緒ですね、コーラスと。
- 木根:
- そうそう、そうそう、そう。だいたい3秒遅れで宇都に入ってくから。歌詞覚えなくていいからさ。宇都が入ってから出ていけば。
- 宇都宮:
- なるほど。
- 小室:
- そうですね。だから、それがちょっと反省点だったね。
- 木根:
- そう。ちょっと失敗した。
- 小室:
- で、フェードアウトも出来ずじまいっていう感じですね。
- 木根:
- そうそう、そう。
- 小室:
- じゃあ、まとめるぐらいはしましょうよ、じゃあ。
- 木根:
- まとめよう。まあ、TMネットワークとしてですね、T.M.Nがいつ復活するのかっていう。
- 小室:
- TMネットワークとしてT.M.Nが?
- 宇都宮:
- もう自分でも何いってるかわかってない。
- 木根:
- いやいや、TMネットワーク改めT.M.N.。まあ、何でもいいんですよ、名前なんか。この3人がなんかあの、何かやるんじゃないかっていう噂はどうしましょうか?
- 小室:
- あ、それを最後にね。まああの、なんか、お陰様でこういうのもあったりして、で、今年は少し動きがあると思いますね。
- 木根:
- おお、なるほど。
- 小室:
- あるじゃないですか。
- 木根:
- あ、そうですね。それはありますね。そうするとなんか。
- 小室:
- 頑張ってそれをやりますよ。
- 木根:
- ? だってわかんないんだもん、その説明じゃ。きっと、多分テレビ見てる人もわかんないだろうな。
- 小室:
- あ、じゃあ、まず宇都と一緒に作るじゃないですか、それで。
- 木根:
- うん、作るよね。
- 小室:
- で、どういう形になるかわかんないけど、僕、けっこうそれは作っちゃっていいんだよね?
- 宇都宮:
- そうだよね。
- 木根:
- 作っちゃうの? 誰のかな?
- 宇都宮:
- いや、俺もよく知らないんだよ。
- 木根:
- 作っちゃっていいんだよ。
- 小室:
- 作っちゃっていいんじゃない? で、やってみたりするじゃない、それは。
- 木根:
- そんなような動きのなかから、なんか生まれると。
- 小室:
- ガボールスクリーンていうゲームが出るんだよ。
- 木根:
- ねぇ、これ『キャロル』に出てくるガボールスクリーンね。
- 小室:
- 知る人ぞ知る。そこで今、TMネットワークの時の『キャロル』が93〜4万枚いってるんで、もしかしたら100万枚、6年目にして。
- 木根:
- あ、行くかもしれないと。
- 小室:
- 行くかもしれないとかいうのとか。そういうちょっとしたことありますよね。それ、ずっとやってんだけど、なかなかいかないんだよね。
- 木根:
- なるほどね。
- 小室:
- もう100万いったかな? いってないですよね。
- 木根:
- いや、いったんじゃない?
- 小室:
- いってないと思いますね。
- 木根:
- そう? ちょっと『キャロル』ね。売ろうか?
- 宇都宮:
- 売ろうか?
- 小室:
- うん、ちょっと売ってみようかなと。少しやってみようかと思ってんですけど。
- 木根:
- じゃあ、『キャロル』でツアーやろう。
- 小室:
- 『キャロル』ツアー?
- 木根:
- うん。
- 小室:
- ミュージカルみたいなやつ? そういうのやりたがってる人も今日きてますね。
- 木根:
- じゃあ、ミュージカルやりましょうか。
- 宇都宮:
- ミュージカル?
- 小室:
- そういう話しをね、やろうと思ってるんですよ。
- 木根:
- 宇都の夢はね、最終的な夢はミュージカルじゃないの?
- 宇都宮:
- 俺、ぜんぜん。
- 木根:
- うそ? よくほら、歌って踊ってって、ミュージカルが一番上にあるじゃない。
- 小室:
- まあ、そうですね。ブロードウェイとかね。
- 木根:
- ブロードウェイとか出るんじゃないの?
- 宇都宮:
- 出ないよ。
- 木根:
- 出ないの? なかなかブロードウェイまではいかない?
- 宇都宮:
- ああ、あそこの。
- 小室:
- 商店街ね。
- 宇都宮:
- あそこぐらいは歩いてもね。
- 木根:
- つまんないね。
- 小室:
- うん。つまんないけど笑っちゃう。
- 木根:
- つまんないけど笑っちゃうけど、ミュージカルやろうよ。あ、ミュージカルやろう!
- 小室:
- はい。
- 木根:
- ちゃんとした。ね? ね? ミュージカル得意じゃん、音楽。歌う人いてさ。
- 小室:
- やりたいね、それは。
- 木根:
- 話しは俺が作るから。
- 小室:
- あの、音楽座とかなくなっちゃったからね。
- 木根:
- 劇団雨期っていうのはどう?
- 小室:
- どういう意味?
- 宇都宮:
- いや、多分、ただ四季にかけただけの。
- 小室:
- あと宇都宮君がいるからかな? あ、宇都と木根じゃないよね?
- 木根:
- そうそう、そう。いやいや、そんなことない。そんな仲間外れみたいなことしないよ。
- 小室:
- それはしないよね。
- 木根:
- いや、ただまあ、なんとなくうっとおしいかなと思って。
- 小室:
- 今のをまとめにしようか? じゃあ。
- 木根:
- はい。
- 小室:
- えぇと、じゃあ、そういうわけです。
- 宇都宮・木根:
- はい。
- 木根:
- 今年は3人でミュージカルをやる方向て頑張っていこうと。
- 小室:
- とりあえず『キャロル』売ろうよ。
- 宇都宮:
- 『キャロル』ね。
- 小室:
- 僕、キャンペーンしますから。
- 宇都宮:
- わかりました。
- 木根:
- じゃあ、シングル切る?
- 小室:
- 『キャロル』? 長いよ、ちょっと。40分ぐらいある。ま、そういうちょっと動きもあるんですよ。
- 木根:
- あるんですか? 楽しみだなぁ。
- 小室:
- サカニシイサクがやってます。
- 木根:
- あ、本当に。早目に教えてね。
- 小室:
- はい。
- 宇都宮:
- 早目に?
- 小室:
- 雑誌で知らないようにね。
- 木根:
- けっこうでもね、本当にTM時代は雑誌で知ったから。
- 宇都宮:
- そうだよね。だって、いないもん。
- 木根:
- うん。本当そうだから。
- 宇都宮:
- レコーディングもいなかったもんね、とうとう。
- 木根:
- うん。いなかった。
- 小室:
- あのね、もう一個だけいうと、3人組みの方とかいらっしゃると、よく木根さんの話し出てくるの。「僕は木根さんですかね?」とかいう言い方をする人が。
- 宇都宮:
- ああ、位置をね。
- 小室:
- そういう人はけっこういるよ。
- 木根:
- ああ、なるほどね。
- 小室:
- いたことは確か。
- 木根:
- そうですね。僕はアルフィーでいうと坂崎さんなんですね。
- 小室:
- 坂崎さんそうなの?
- 木根:
- あ、いや、怒るかもしれない。
- 宇都宮:
- だってウマいもん、ギター。
- 木根:
- ウマいもんな。そりゃそうそう、そう。
- 小室:
- あの人は歌ってギターもちゃんとできるもんね。
- 宇都宮:
- そう、そう。
- 小室:
- ウマい。
- 木根:
- 僕みたいな人ってやっぱりいないのかな?
- 小室:
- いや、でもよく「僕は木根さんですかね?」って。
- 木根:
- いる? 他の人たち。若いバンドの人たちで。
- 小室:
- ピエールとかね。
- 木根:
- ピエール? 俺、ピエールと一緒?
- 小室:
- いや、あの人が言ってた、そういうふうに。
- 木根:
- あ、本当。
- 小室:
- あと、もっといた、そういう人が。
- 木根:
- なるほどね。まあでも、光栄ですよ。ね。今やピエール君ですから。
- 小室:
- わかりました。
- 木根:
- はい。
- 小室:
- ありがとうございました。
- 木根:
- ありがとうございました。こんなんでいいんでしょうか?
- 小室:
- じゃあ、まあ、近々。
- 宇都宮:
- じゃあ、よろしくお願いします。
- 木根:
- じゃあ、ミュージカルでお会いしましょう。
- 小室:
- …つまんない。