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- 小室:
- こんばんは。小室哲哉です。「TK MUSIC CLAMP」がですね、いきなり始まりましたが。ええ、僕自身もですね、なぜこう司会をやってるのか、まだ理由は当然わからないんですが。いちおう、今日から始まりますんで、よろしく、お願いネ。というわけでですね、記念すべき第一回なんですが、ゲストにですね、TMNのメンバーだったお二人を招いて、3人で久々に、1年ぶりに会ってみようということになったんです。それで来てくれました。
- 宇都宮:
- こんばんは。
- 木根:
- こんばんは、木根尚登です。
- 小室:
- 木根君と、宇都宮君です。よろしく。お久し振りです。
- 木根:
- いやぁ、ねぇ、御無沙汰してますね、ずいぶん。とうとう番組持っちゃいましたね。
- 宇都宮:
- 持っちゃいましたね。いや、やるやるとは、そろそろ思ってたんですよ。テレビは好きでしょ?
- 小室:
- うーん?
- 宇都宮:
- いや、好きなんだよ。
- 木根:
- わりとね、TM活動休んでる頃からも、わりとお出になってると思って。
- 小室:
- そうだね。一番出てるかな? 3人のなかでは。結局のところ。
- 宇都宮:
- 一番どころじゃないと思うな。今のミュージシャンのなかで、一番でてると思うよ。
- 木根:
- いやでも、それだけ必要とされてるってことだよね。そういう意味ではね。
- 宇都宮:
- そうだよね。
- 木根:
- だから、旬な人っていうかね。
- 小室:
- 喋りはね、得意じゃないじゃない、決して。
- 木根:
- えっ!? 好きだよ。得意不得意じゃないんだ、好きか嫌いかだから。だって3人でラジオやってる頃は、2人でずっと喋ってたじゃん。
- 小室:
- そうだね。
- 木根:
- でも今こうやってこうモニター見てて、こう絵になってたねぇ。カッチョいいね。
- 小室:
- 僕がだから、一番出てるわけでさ、いちおうは。でね、やっぱり宇都と木根の場合は、ずっと出てなかったから、ここでいろんな話はしたいんだけど、教えてよ。
- 木根:
- ねぇ、久し振りなんでね。宇都とも久し振りだもんね。
- 宇都宮:
- そうだよね。僕ほとんど一年間、寝てたからね。
- 木根:
- 寝てたん?
- 宇都宮:
- 寝てたんって知ってる?京都だもんね。
- 木根:
- うん、そんなこともありましたけどね。
- 小室:
- ええと、とにかく12〜3年ぐらいだよね。いわゆる、プロ前からいったら。13年間ぐらいあったから。
- 木根:
- もっとだよ15年ぐらいかな?
- 小室:
- 15年ぐらい? ええと、あの、なに? 一日のうちを、ほとんど一緒にいたわけで。
- 木根:
- そうだよね。
- 小室:
- なんだかんだで。こんなに離れるのは、久し振りっちゃあ久し振りですよね。
- 木根:
- でも、俺だけかどうかわかんないけど、どんなにあいだ開けて会っても、そんなにあいだ開けて会ってる気がしないの。
- 小室:
- それはそうですね。
- 木根:
- ぜんぜん懐かしくないんだけど。
- 宇都宮:
- ああ、そうだね。
- 木根:
- ほら、普通さ、なんか何年も何年もあいだ開けて、「おい、元気?」みたいなノリってあるけどさ、もう「元気?」って聞きたくないよね。元気そうだし。
- 宇都宮:
- 元気そうだし。
- 小室:
- 元気そうですね。僕はやたら元気そうでしょ?
- 木根:
- 元気そう。
- 宇都宮:
- いやぁ、元気そうだよ。
- 木根:
- よく、保ってるね。体ね。
- 小室:
- もってるね。
- 木根:
- TMの時、あれ仮病だったの?
- 宇都宮:
- ああ、倒れた時ね。
- 木根:
- あれ、やりたくなかったの?
- 小室:
- いや、仮病にしちゃ入院してたけどね。
- 木根:
- そうだよね。そんなことはないよね。
- 小室:
- ツアーとかが合わないんだよね。
- 木根:
- 肌に?
- 小室:
- 合わない。ああいうので、キレちゃうじゃない。キレるのが嫌いじゃないじゃない。
- 木根:
- もちろん。
- 宇都宮:
- もちろんそれは、わかってる。よく、僕の上が、ちょうどあなたの部屋だったりすると、もう朝方までうるさいんですよ。
- 木根:
- キレまくってるだろ。
- 小室:
- そうね。だからロックミュージシャンっぽいことは、好きだったわけだから。もうそういうドンチャン騒ぎしたりとかで、ツアーもう回ってキレるの好きなんだけど、体がそれについてかなかったんだよね。無理しちゃってて。
- 木根:
- だから結局、今、スタジオワークが一番多いわけでしょ。それは保つんだよね。
- 小室:
- スタジオはね、好きなの。
- 木根:
- 何十時間入ってても、体壊さない。
- 小室:
- だから、今やってけてると思うんだけど。
- 宇都宮:
- じゃあ、今どこで発散してるのかな?
- 木根:
- テレビ。
- 宇都宮:
- あ、それがテレビにいってるわけ。
- 木根:
- そうそう。普通はスタジオでね……。
- 小室:
- 発散してると思うな、今。
- 宇都宮:
- けっこう発散してるのかな?
- 木根:
- してると思う。
- 宇都宮:
- ああ。だからこう毎週のように出てるわけですね。
- 木根:
- 楽しみだもん。
- 小室:
- なに?
- 木根:
- メンバーのなかで、俺、この人が出るテレビ、ビデオに録ってるの俺だけだもん。
- 小室:
- あ、録ってんの?
- 木根:
- そんなことはないけどね。
- 小室:
- 録ってないね。いや発散はしてないよ。やっぱりテレビはあんまり好きじゃないっちゅうことはないんだけど……、うーん?
- 木根:
- でもさ、ね、こういうほら、このセットどうせ自分で口出したでしょ?
- 小室:
- うん、出した。
- 木根:
- でしょ? そうそう。この人もう絶対口だすんだ。楽しいじゃない。嬉しいでしょ? こういうの。
- 小室:
- 嬉しいね。
- 木根:
- 嬉しいだろ。いや、なかなかできないことだから。
- 小室:
- ロンドンの地下鉄の駅みたいにしてもらったのね。これロンドンなの。アンダーグラウンドっていう地下鉄のね。これね、階段じゃないから。これ一応ね、エスカレーターなんだよね。
- 宇都宮:
- ああ、ロンドンのね。あれ? 右側だっけ?
- 小室:
- 右側歩かなきゃいけないとか? そういうやつ。じゃなくて? で、ほら、あそこの角にタワーレコードの大きいのがあったじゃない。そういう感じでね、けっこうそのものにしてもらったりしてね。まさかね、深夜番組やるとは思わなかったね。
- 木根:
- ねぇ。本当はゴールデンタイムの方がよかったんでしょ?
- 小室:
- 一応ここからだから。
- 木根:
- 図々しいな。
- 小室:
- ここからだから。
- 宇都宮:
- ここからね。
- 小室:
- ここから始まるんだよね。
- 宇都宮:
- やっぱり好きなんじゃん、テレビ。
- 木根:
- いよいよこれ、だんだん時間が浅くなってくわけ?
- 小室:
- 浅くなってくの。ってことはないけどね。まあ、それは、番組はいいと。そういうわけで。だから、話してよ。べつに番組一回目だし。
- 宇都宮:
- これはなに? こうやってゲストを毎回毎回呼んで、こうトークを?
- 小室:
- だから、いちおう僕のキャラクターがこういう司会だっていうことで、ミュージシャンの人が、本当にテレビ嫌いな人って多いわけで、出たくないって人。だから松本とか。
- 木根:
- 松本って、あの松本?ああ、松本清張じゃないでしょ?
- 宇都宮:
- 松本は出ないんじゃないかなぁ?
- 小室:
- 出ないでしょ。例えばそういう人達がいるじゃない。そういう人達で、「ま、小室君ミュージシャンだから、話だったらまあ、出てもいいかな」という人がいたら、そういう人を呼ぶと。
- 木根:
- ああ、なるほどね。じゃあそういうイメージを保たなきゃいけないのね、この番組は。
- 小室:
- 保たなきゃいけない。
- 木根:
- いちばん最初に出てきちゃって大丈夫かな?
- 小室:
- だから、一番いいゲストだよね。
- 木根:
- あ、本当に。嬉しいですね。
- 小室:
- だから、気も使わずに話せるし。で、音楽の話も、しちゃいけない人じゃないし。
- 木根:
- いちおうね。嫌いじゃないし、音楽。
- 小室:
- 音楽の話もできるっていう感じだからさ。
- 宇都宮:
- これお酒なんですね。
- 小室:
- いちおう。おかわりしてください。
- 木根:
- で、最近あの、ジャングル関係は? ジャングル関係レオって知ってる?
- 宇都宮:
- ああ、ちょっとおもしろかったなぁ、久々に会って。
- 小室:
- 最近そういうジョークは?
- 木根:
- いやジョークはいいんだけどさ、テレビで見たんだけど、「今世界で一番新しいのはジャングルだ」って。
- 宇都宮:
- あのユニットですか?
- 木根:
- いろんな方をプロデュースして、忙しいじゃないですか。
- 小室:
- H・Jungleとかでしょ。あれもだから、音楽のテレビからね、浜ちゃんからさ、本当なんだよあれ。その前にフリがあったわけじゃなくて?
- 木根:
- あれ自分で本当に、詞書いたの?
- 小室:
- なんで? なに? それ。
- 木根:
- いや、小室哲哉にしてはっていう感じじゃない。いや、ああいう詞も書けるんだね。
- 小室:
- そうだね、最近は多い。どう?
- 木根:
- いや、いいよ。俺好きだよ。
- 小室:
- けっこうね、あの、サラリーマンの生活っていうのを、前からちょっと一回やってみたいって言ってたこともあったじゃない。朝から働いてみて、午前中に何してるのかが疑問だったりしてて、そういうのでね。
- 宇都宮:
- けっこうあのね、詞が気になるっていうかね。まあ、曲はべつに置いといて。
- 小室:
- 置いとけるよね。これ、こうきてこうきて、これ今度Aだってわかるでしょ?
- 宇都宮:
- いや、それは小室先生っていう感じだからさ。だから、詞の方が僕はけっこうみてるっていうか。
- 小室:
- 基本的にまだAm→F→G→Cっていうのがですね、まだ使ってられるんですよ。あのH・Jungleの♪ウォウォウォウォウウォー〜もAm→F→G→Cなの。
- 木根:
- あれで何曲作った? 1000曲ぐらい作っただろ。
- 小室:
- 全部でも1000曲ないから。
- 木根:
- 今度1000人集めて、同時にみんなで歌うっても、面白いかもしれないね。
- 小室:
- 50曲ぐらいはあると思うけど、本当にね。だから曲は本当にそうなんだけども、詞が今面白いね。なんかね。詞は書いてる?
- 木根:
- どっちに聞いてんの?
- 小室:
- どっちも。
- 木根:
- 僕はね、まぁ、多少は書いてるけどね。
- 小室:
- あ、そうかゴメン。せっかくさっきジャングルの話を振ってくれたんだよね。
- 木根:
- 僕、それだけはさっき打ち合わせで頭に入れといて振らなきゃなぁなんて思ってて、なんの役にも立たなかったみたい。
- 小室:
- そう、だから、あれ? 「聞いてみて」っていうんだっけ?
- 木根:
- じゃあそのジャングルをさ。
- 小室:
- うん。もう見てるだろうけど。ちょっと「WOW WAR TONIGHT」は見てもらおうかな。ということで、ええ、じゃあ一回振るんですか?振りましょう。聞いてみて下さい。ええと、H・Jungle with tでですね、「WOW WAR TONIGHT」これを見てもらう。聞いてもらうと。見た? 何かで。このビデオかなんか。
- 木根:
- 見たよ、もちろん。
- 宇都宮:
- 見た見た。
- 木根:
- あの、ギター弾いてるよね?
- 宇都宮:
- そう。
- 木根:
- いつドラム叩くかと思って楽しみにしてるんだけどさ。
- 小室:
- いいじゃない。べつに。
- 木根:
- そのうちね、縦笛とかさ、いろんなのやってよ。
- 小室:
- ギターはいいじゃない。前もやってたし。
- 木根:
- やってたよね。チョーキング上がるようになった?
- 小室:
- あ、ソロは弾いてないから。
- 木根:
- 弾いてよ。
- 小室:
- コードしかやっぱり弾けないの。
- 木根:
- あの、蚊の泣く、首のへんがかゆくなるチョーキングが好きなんだけどね。
- 小室:
- だからコードしか弾けないね。まだ、相変わらず。さて、なんの話しようかな? これでちょっと木根さんの音楽の話しようかな? じゃあ。えぇと、何をしてたんだっけ?
- 木根:
- 僕? えーとねぇ………。
- 宇都宮:
- 書いてばっかだもんね。
- 木根:
- うん、まぁね。でも一番その公にっていうか、メインだったのは、おかげさまでTMネットワーク時代の頃にですね、なんていうんだろう? いちおうピリオド打ったというか、責任をとったというか、形にできたというか。
- 小室:
- 終わってないヤツをね、ちゃんとね。
- 木根:
- なんか、あれだけが気掛かりだったんだよね。そういった意味では、まあ、「ユンカース」ですけども。
- 小室:
- 僕、行ったんですよ。
- 木根:
- 舞台挨拶かなんかに?
- 宇都宮:
- 僕、見ましたそれ。新聞かなんかで。
- 木根:
- ユンカースと一緒に来てくれたんですよ。めずらしいでしょ。ユンカース借りてきたの?
- 小室:
- 借りてきた。本当に借りてきたんだもん。借りてきたんじゃなくて、行ったらいたの。
- 宇都宮:
- 本当?
- 木根:
- いちおう小室哲哉さんの犬なんですけど。
- 宇都宮:
- あ、本当。
- 小室:
- 主人は。
- 木根:
- だから、まあこの二人はね、犬、ま、猫の写真集だしたりして。だからそろそろ、まじめに音楽やろうって二人で話してたの。もう犬も猫も、もういいだろうって。
- 小室:
- 猫の写真集は見た。
- 宇都宮:
- 見ました?
- 小室:
- あれ、ただね、多分ファンの人は宇都宮さんの手ぐらいは写ってるんじゃないかなぁって思って買った人いるんじゃないの?
- 木根:
- 写ってんでしょ? あれ宇都でしょ?
- 宇都宮:
- いちおう手と足は写ってますけど。
- 小室:
- あれ宇都でしょ。
- 木根:
- 手となり足となり。
- 宇都宮:
- なんだよ? それ。
- 小室:
- モグだよね。
- 宇都宮:
- そうそう。で、なに? ユンカースの話だろ。
- 木根:
- モグは映画化はないんだよね。
- 宇都宮:
- ないよ、ないない。
- 小室:
- 牛の写真集でも出したら?
- 木根:
- 牛?
- 小室:
- なんかね。
- 木根:
- 牛のね。で、ユンカースで、おかげさまで。
- 宇都宮:
- 主題歌やって。
- 木根:
- 主題歌やらせてもらって。で、あと。
- 宇都宮:
- 声優もやったんだよね? そん時。
- 木根:
- そうそう、先輩。
- 宇都宮:
- 先輩。先輩かなぁ?
- 木根:
- なんでもかんでも先輩ですから。
- 小室:
- キャロルの時のね。キャロルの時の声優さんでしょ?
- 木根:
- チラッと役者なんかもやったりしてね。
- 小室:
- あ、やったんだっけ?
- 木根:
- やった。誰も知らないけど。
- 宇都宮:
- 俺、それは見てない。
- 木根:
- いや、見なくてもいいんだけどもね。
- 小室:
- あ、俺見てない。
- 宇都宮:
- あの、サングラスとったってヤツだよね。
- 木根:
- そうそう。
- 小室:
- あの、「若い人はいいですね」みたいなヤツだよね。
- 木根:
- そうそう。
- 宇都宮:
- 「若い人はいいですね」って?
- 小室:
- ちょっと、歳のいった。
- 木根:
- なんかイメージで言えば、あの、藤竜也さんみたいな。言葉少なに、教訓じみたセリフを。
- 小室:
- 中村敦夫さんみたいな役だよね。どっちかっていうとね。
- 木根:
- そうなのかなぁ? どっちかっていうと、高倉健さんのパロディみたいな感じなんだけど。
- 宇都宮:
- ああ、口数が少ないって感じ?
- 木根:
- 口数が少なくて、「自分は」みたいな。
- 宇都宮:
- 「自分は」?。
- 木根:
- 「コーヒーが好きです」。
- 宇都宮:
- コーヒー?
- 小室:
- それに出てたんだよね、それにもね。
- 木根:
- そうそうそう、うん。出てたりしてね。でもメインはでもユンカースです。もう公開は終わっちゃったんだけどね。またビデオなんかになると思うんですけどね。ここでまあ、主題歌やって。
- 小室:
- シングルも出したんだよね。
- 木根:
- 出して。
- 小室:
- 一生懸命歌ってるんだよね。
- 木根:
- 一生懸命歌ってるって感じですか。ああ、いい表現ですね。そうなんですよ。
- 小室:
- 曲もすごく。
- 木根:
- 一生懸命書いた曲ですね。でも、Am→F→G→Cだけは、どうしても避けちゃうんですよ。あれ、使いたいんだけど僕も。
- 小室:
- それB'zの松本君にね、やっぱり見習ったほうがいいよね。
- 木根:
- そうですね、やっぱり使わないといけないですよね。
- 小室:
- 今もちろん、素晴らしい多くのボキャブラリーですからね、松本君も。
- 木根:
- 小室哲哉を越えましたか?
- 小室:
- うん、もちろん。もうコードの数でいったらもう。でも最初は好きだったんだよね、彼も。
- 木根:
- あのコード進行がね。
- 小室:
- 今も好きな人いると思うけど。え? あれは? あの「本当の君、嘘の君」は、サビはどういうのだっけ?
- 木根:
- あれはもう半音進行の下降コードですよ。
- 小室:
- メジャーキーの?
- 木根:
- ええ。Aから下がってくというね。マニアックな番組ですね。
- 小室:
- マニアックでいいの。あの、こういう時にね、ちゃんと画面には出るの。
- 木根:
- コードが出て、音符がでて? …………読めないよ。
- 小室:
- ちゃんとわかりやすくなってるかもしれないから平気。それは。それで、あの、僕はね、ちょっともう一個だけ聞きたかったのは、もう一個のカップリングの曲がさ、すごいクイーンみたいなんだよ。
- 宇都宮:
- うそ?
- 小室:
- 本当。
- 宇都宮:
- あ、知らないそれ。
- 小室:
- フレディ・マーキュリーみたいなのよ、もう。
- 宇都宮:
- どうしたの?
- 木根:
- いや、ちょっと、どうしても上半身ハダカで歌いたくて。
- 小室:
- すごいコーラスとかがね、クイーンみたいなんだよね。個人的には、そのカップリングの曲のほうがね、面白かった。すごい凝ってて。
- 宇都宮:
- ちょっとロックしてるの?
- 木根:
- ちょっとね。だから本当、今言ったように。
- 小室:
- もろクイーンかティアーズ・フォー・フィアーズとクイーン足したみたいな。
- 木根:
- うん、まあみたいなものを。ちょっと遊んだのね。カップリングっていうところで。
- 小室:
- 面白かった。
- 宇都宮:
- 真面目にやんない方がいいんじゃない? じゃあ。
- 木根:
- そう。それは言えるかもしれない。
- 小室:
- あんま一生懸命やらないほうが、いいかもしんない。
- 木根:
- 僕の場合ね。僕はね、一生懸命だとどうもね、カラ回りするみたい。
- 宇都宮:
- 人生?
- 小室:
- シングルもカラ回りだった?
- 木根:
- いやいや、そんな。失礼な!! いや、まだそんなカラ回りほど回ってないんですけど。
- 小室:
- 自分で言ったりして。でも、あの、そうだね、木根は、うん。肩の力抜いた音のほうがね、すんなり聴けるかもしれないね。僕たちもね。
- 木根:
- マイペースですよ、僕の場合は。地道に。
- 宇都宮:
- もう流れてるのかな? 木根のは。
- 小室:
- 流れてる。もちろん。聴いてみたりするんだよね、この番組でも。
- 木根:
- 流していただいたりするんですよね。
- 小室:
- 流しちゃったりしますよ、もちろんそれはね。あの、っていうわけでクリップも作ったし。
- 木根:
- 初めてなの。
- 宇都宮:
- 何が?
- 木根:
- このクリップ嫌いの木根尚登がですね。
- 宇都宮:
- クリップを作ったと?
- 木根:
- そうそう。
- 宇都宮:
- どこ行って作ったの?
- 木根:
- ええ、とにかく打ち合わせしなきゃなんないっていうんで、君ともお馴染みの、あの大プロデューサーに。TMからのね、お馴染みの人に打ち合わせをするっていうんで、僕いちばん最初に言ったのは「近場で短時間」。それがテーマですから、僕のビデオクリップの。
- 小室:
- 要するにTMの時はあの、ビデオがね、やっぱ3人だからね。で、歌の、ヴォーカルの宇都が多いじゃない、写る部分がさ。その次やっぱり僕じゃない。コーラスはやってないけど。コーラスをやってる人だよね、本当は2番がね。
- 木根:
- いや?
- 小室:
- とにかく写る順番の量としては、7対2対1ぐらい。もしかしたら7対3。
- 木根:
- 7対3? ないんだよ、それ。それ無いんだよ、俺。
- 小室:
- 7対3対0ぐらいの時もあったよね。で、でもTMのメンバーじゃん。だから、行かないといけないから。
- 木根:
- 待ってたの。
- 宇都宮:
- ずっと待ってた時あったね。
- 小室:
- それで6時入りぐらいじゃん、朝。
- 木根:
- 朝6時ぐらいで。で、俺撮るの、俺のその0.幾つのとこ撮るところは。
- 小室:
- 4時ぐらいなんだよね、朝の。
- 木根:
- そうだね。
- 小室:
- だから、回って、ずっとで。
- 木根:
- 俺ね、あの日ね、畳の部屋だったの。
- 宇都宮:
- ずっと弁当ばっかり食ってなかった?
- 木根:
- だって、食べるしかない。飛行機乗った時とかそうじゃない? 食べることで時間つぶすことってあるでしょ? 食べて時間つぶして、12時間ぐらい。
- 小室:
- 前の日の朝の9時ぐらいにメイクするからもうゴワゴワなっちゃうんだよな。
- 木根:
- そうそう。もうゴワゴワだしさ。頬の辺、もう畳の跡が付いちゃって。顔とかもういろいろ。
- 小室:
- で、面倒臭がり屋だから、最初に着替えちゃったりするしね。
- 宇都宮:
- クシャクシャになっちゃってね。
- 木根:
- もう畳になってたよ。わかんなかっただろ? 部屋入って来て。
- 小室:
- 懐かしいね。そういうのはね。それで写るのは、本当に少ない。
- 宇都宮:
- 本当、少ないね。
- 木根:
- そうそう、アレッ!? っていうぐらい。
- 小室:
- サブリミナル木根っていうぐらいでね。
- 木根:
- そうそうそう。いちおう効果を試してみたんだけどね。なんの意味があったんだろう? それに。
- 宇都宮:
- ぜんぜん意味ないよ。
- 小室:
- そうなんだよね。ビデオはそれで嫌いになっちゃったんだよね。
- 木根:
- そうそう、そう。
- 小室:
- 本当は好きだったんだよね。
- 木根:
- 好きじゃない、あんまり。
- 小室:
- 好きだったよね。昔は。
- 木根:
- 昔って、いつの何の時代の話?
- 小室:
- マニアックな話なんですけど、12年以上昔なんですが、その、TMネットワークで「1974」とかシングルん時は、好きだったと思うよ。
- 木根:
- そうかなぁ?
- 小室:
- カブリもんとかもやったじゃない。
- 木根:
- カブリもんて?
- 小室:
- やってたじゃない、変装したりさ。
- 木根:
- ああ、なんかやってたね。いろんなことやってたね。
- 小室:
- で、あの頃はやっぱり、出演がちょうど3分の1づつだったんだ。
- 木根:
- あ、そうそう。いつのまにか7対3対0になったね、割合がね。
- 小室:
- 「Self Control」とかね「Get Wild」ぐらいから、7対3対0ぐらいになってきたかな。でもね、このあいだ夜ヒット出たの。で、懐かしいTMっていうの見たんだけど、そんなに。やっぱり俺より木根のが多かった。もちろん宇都がメインなんだけども、写ってるのは。
- 木根:
- あ、揺れてた?
- 小室:
- うん、揺れてたし。ギターだからかな、やっぱり。
- 木根:
- 前に、宇都のすぐ隣にいたからね。
- 小室:
- よく写ってたね、あの頃は。変わらないね、あの頃とね、ぜんぜん。前髪ちょっとそれはやっぱ、顔をかくすために?
- 木根:
- そうなの。だんだん顔、歳を取るごとに。
- 小室:
- ほとんどさ、鼻から下がバットマンみたいだね。
- 宇都宮:
- ねぇ、なんで今日メガネさぁ。
- 木根:
- 今日はさ、懐かしい「あの人は今」って番組でしょ?
- 宇都宮:
- ああ、そうかそうか。わかんなくなっちゃうから?
- 木根:
- そうそう。
- 宇都宮:
- 眼鏡とっちゃうと。
- 木根:
- わかんないから。
- 宇都宮:
- 「誰だろう?」って思われちゃう。
- 木根:
- そうそうそう。
- 小室:
- 前より顔の肌の露出が少なくなった? いつもネッカチーフ? スカーフ?
- 木根:
- ネッカチーフっておまえ、すごい古いよ。ミユキ族。
- 小室:
- ゴメンゴメン。アスコット・タイだね。アスコット・タイしてるし、髪の毛も前髪おろしてサングラスして。鼻と口しか見えないもんね。
- 木根:
- そうでしょ。これでさっきまで、マスクしてたんだけど、ちょっとマズいかと思って取ってきたんだけど。
- 宇都宮:
- それは危ないよね。
- 小室:
- で、わかんないね。
- 木根:
- 何の話してんの?
- 小室:
- いいんだって。こういう深夜だからさ。
- 木根:
- なるほどね。そうだよね。
- 小室:
- やっぱりその、「HEY! HEY! HEY! 」みたいに、こうパッパッパッていうふうにいかなくてもいいらしいから。
- 木根:
- え? 誰が言ったの?
- 宇都宮:
- 誰が言ったの?
- 木根:
- 誰も言ってないと思うよ。
- 小室:
- 誰も言ってない?
- 木根:
- みんなパッパッパッとやりたいと思うよ。
- 小室:
- あ、やりたいの?
- 木根:
- それはやっぱり。編集すんのはみんなだもん。
- 小室:
- そうだよね。昔からそうじゃない、ラジオだって。3人のトークはね、ダラダラしてるので有名だったから。でね、僕、ダラダラとデレデレをね、20何年間、言葉の使い方を間違えてたのね。で、「デレデレしてるんだよね、僕たち」って言っちゃってね。「デレデレっていうのは、女の人の前でデレデレするっていう使い方ですよ、小室さん」ってね。
- 宇都宮:
- 本当はダラダラなんだよね。
- 小室:
- 本当はダラダラだったんだけど。ま、いっか。それで宇都宮君に移ろうかな。
- 宇都宮:
- 僕ですか? 僕は寝てたんですよ。
- 小室:
- 寝てたんでしょ、それで?
- 木根:
- 朝、起きたらこんな髪型で?
- 宇都宮:
- こんな色になっちゃったんですよ。
- 小室:
- けっこうもうすぐ、今日、4月の12日とか13日だよね。大体そんなもんじゃない。深夜だからちょっと難しいんだけど。
- 宇都宮:
- 微妙なんですか?
- 小室:
- 微妙なんだけどね。
- 宇都宮:
- そうですね、もう来月、5月にちょっと、いよいよテビューしようかなと。
- 小室:
- そうなんだよね、これがね、ユニットなんだよ。
- 宇都宮:
- うん、一人じゃないんだよ。
- 木根:
- ユニットなんだよ。
- 宇都宮:
- 君とじゃないよ。
- 木根:
- あ、そう? 俺とじゃないのか。
- 小室:
- それは、そういうのもあったよね? そういうのもやるって話が。なかったか? 二人のは。
- 木根:
- ちょっとあった。
- 小室:
- たまに二人でやってるでしょ?
- 宇都宮:
- ああ、そうだね。
- 木根:
- やってる、やってる。
- 小室:
- たまにフォークデュオみたいのね。でもそのユニットじゃないよね。
- 木根:
- ちゃんとしたユニット?
- 宇都宮:
- ちゃんとしたユニットで。
- 小室:
- あの、石井君っていうさ、若い子なんだけど。
- 宇都宮:
- まあソロの時からのつき合いなんだけど。まあ、ちょっと面白いかなと思って、ちょっと二人で。
- 小室:
- 彼はさ、すごいファンキーなものをやってるイメージがあるんだけど、そういう音楽なのかな?
- 宇都宮:
- まあ、もともとはそういうとこからきてるんだけど。
- 小室:
- 例えば? パッとあの人浮かんで今流行りのっていうと、もうなんかすぐレニー・クラビッツとかああいうのが浮かんじゃうんだけど。
- 宇都宮:
- そうでもない。わりとやっぱり一番好きなのはスティービー・ワンダーとか、あっち系な。
- 小室:
- 宇都とは、そこらへんの共通項の音楽は?
- 宇都宮:
- 共通項はね。
- 小室:
- だってやっぱり、ユニットでこれからやるわけだからね。
- 宇都宮:
- っていうか、僕と知り合ってから急にいろんなの聴き出して。
- 小室:
- どっちかっていうと、宇都に引っ張られてちゃって?
- 宇都宮:
- それからね、その、それまで自分が作曲してた作品が、もう大幅に変わってっちゃって。
- 小室:
- ああ、そうなんだ。
- 宇都宮:
- うん。すごくロックよりな作品だったりとか。
- 小室:
- いや、けっこうね、あの、若いんだけど、そういうのはわかんなかったんだけど、音楽的にさ、「すっげぇ聴いてんだな」って思ったから、彼とか。だから、じゃあかなり古い音楽でなんか共通項があるのかなって思ったのね。
- 宇都宮:
- 古いのはそんなないしな。
- 小室:
- そういうわけじゃないんだね。でも、バッド・カンパニーとか聴いたりするんじゃない? もしかしたら。
- 宇都宮:
- いや、聴いたら「カッコいいっスよね」って多分言うと思うけど。
- 小室:
- でしょ。そういう感じはするんだよね。石井君は、ビジュアルはどういう感じになっちゃった? 今。
- 宇都宮:
- 今は、けっこうちょっとあの、黒人の人って感じ。
- 小室:
- 黒人な人って感じ?
- 宇都宮:
- やっぱ好きだしね。そういうの。
- 小室:
- 金髪の短髪?
- 宇都宮:
- いや、金髪ではないんですけどね。短髪というか刈り上げの。
- 小室:
- で、真っ黒に日焼けしてる?
- 宇都宮:
- 真っ黒。自分で日焼けの買いましたから、自分家でできるやつ。すごいよね、今。自分家で日焼けできるんだよ、ねぇ。失敗すると、ちょっとあぶないみたい。
- 木根:
- 焦げちゃう?
- 宇都宮:
- 焦げちゃう。ぜったい焦げるタイプだよね?
- 木根:
- 俺な。寝ちゃうんだそこで。
- 宇都宮:
- そう。
- 小室:
- 日焼けはそうだね。僕とかああいうのダメだから。
- 宇都宮:
- でも一時期、なんかの時でも真っ黒になってたじゃん、前。
- 小室:
- あれはマイアミいってたから。
- 宇都宮:
- ああ、マイアミいってたんだ。
- 小室:
- 日焼けサロンとかは、一度も行ったことない。さすがに。
- 木根:
- 青白い方がいいよね。君は。
- 小室:
- いまだにね、やっぱり「具合悪いんですか」って言われるもんね。
- 木根:
- 好きでしょ?そう言われるの。
- 小室:
- 好きじゃないよ、べつに。本当に健康な方が、いいんだけど。
- 木根:
- あ、本当? あ、そう
- 宇都宮:
- でも食べれるようになったんでしょ? ちょっとは。
- 小室:
- 食べれないよ。相変わらず。
- 木根:
- 相変わらずなんか、果物のジュースかなんかポットに入れて、持ち歩いてるの?
- 小室:
- リンゴジュースとか、トマトジュースとか。あとは、そうだね、もうほとんど肉も食べなくなってきちゃったね、あんまり。
- 木根:
- もう本当、こうなったら早く宇宙食の時代が来るといいんだよね。
- 小室:
- そうなの。食べる時間は、あんまり好きじゃないからね。
- 木根:
- ちゃんとこうエネルギーになって。固形燃料でいいんだよね。
- 小室:
- 思う存分、御寿司とか食べてるでしょ?
- 宇都宮:
- もうすごいよ。僕ほとんど毎日のように食べてるよ。
- 木根:
- もう魚飼ってるもん。
- 宇都宮:
- どこに?
- 小室:
- 木根も?
- 木根:
- 僕はあんまりそんな変わんらない。食べるものは。
- 宇都宮:
- 帰宅部だから。
- 木根:
- 前々からだって一緒に食べたって平気でこんなあの、魚のあれなんていうの? 丸焼きじゃなくて、形になったあれ。
- 宇都宮:
- 活け作りじゃなくて?
- 木根:
- みたいなの食べてたじゃん。隣で、遠慮せずに。
- 小室:
- 食べてたでしょ。ああ、ああ木根がね。
- 木根:
- そういう意味でしょ? 離れて魚を僕らは。
- 小室:
- 自由に食べれるかなって。
- 木根:
- そういうことでしょ?
- 小室:
- っていうかシャブシャブばっかり食べてたかなっていう。
- 木根:
- それは変わんないよ、この人。
- 宇都宮:
- それは変わんないか。
- 木根:
- シャブシャブ、焼き肉、中華、御寿司、のどれか。
- 小室:
- 宇都はね、本当に食べても飲んでも大丈夫なんだよね。胃が強いのかな。
- 宇都宮:
- 強いね。二日酔いないし。
- 小室:
- 本当、ロックミュージシャンって感じ。
- 宇都宮:
- そうスかね?
- 木根:
- 幾つになったのよ?
- 宇都宮:
- 7。
- 木根:
- 変わってないなぁ。
- 小室:
- でも、ロックミュージシャンの今真髄は、もう本当、大御所の人達だからね、やっぱり。言ってみちゃおうか? っていったってもうみんな知ってる人ばっかじゃん。ミック・ジャガーを筆頭にさ、スティーブン・タイラーにしろ。だってもうガンズ・アンド・ローゼズだってけっこう歳になってくるよね、そろそろ。そろそろ30になってきちゃうかな。若いな。
- 木根:
- 若いよ。30若いよ、やっぱり。
- 小室:
- 誰かな? いるよねでもね。もっともっと。
- 木根:
- ロッドもこのあいだ来て。
- 小室:
- ヴァン・ヘイレンだってけっこう、もう歳でしょ。ロッド・スチュワートだってもちろん。
- 木根:
- ロッド見てどう思った? 若いなって思った? それとも、あ、歳だなって思った?
- 宇都宮:
- そうだね。でも、このあいだ来た時ってあの、わりとすごくショー的じゃなくて、小じんまりと。アンプラグド形式だったから、そんなにわりと。歌メインって感じだったからね。
- 小室:
- そう。だからとにかくみんなエルトン・ジョンとかも、なんか可愛いカッコしちゃってるじゃない。可愛いオジさん。オジさんなのにね。でも、あれはやっぱりね、ロック・ミュージシャンなんだと思うんだよ。ブりたいですよね、やっぱりね。
- 木根:
- でもさ、いつまでもそういう気持ちを忘れないっていうのは、そうなんだろうね。秘訣なのかね、やっぱりね。
- 小室:
- 忘れてる?
- 木根:
- 俺? 忘れないように努力してるはしてるんだけどね。
- 小室:
- でも、サングラスは、ちょっと表れてるかもしんないね。まだ、こだわってるとこがね。まだもってうれしいよ。今日サングラスはずして。
- 宇都宮:
- 普通の眼鏡かなんかして。
- 小室:
- 普通の眼鏡もなくて。
- 木根:
- ノッペリしちゃうんだよね。ノッペラボウと間違えられちゃう。
- 宇都宮:
- そうだよね、あの、TMネットワークのレビュー前は、眼鏡してなかったんだもんね。で、僕がメイクしたんだっけ? あれ。
- 木根:
- そうそう。
- 宇都宮:
- メイクしたらどんどん。凹凸がなくなってくんだよね。
- 木根:
- そうそう。輪郭がなくなっちゃって、首から上が透明人間みたいになっちゃうんだろ?
- 小室:
- 懐かしいね。懐かしい話のコーナーだったら、もっといろいろできるんだよね。たくさん。やっぱりさ、前向きな話もさ、入れなきゃいけないじゃない、ちょっとは。
- 木根:
- それはそうだね。
- 小室:
- ちょっとはしたいと思うから。いろいろ織り混ぜてみているんだけどね。司会者としても。
- 木根:
- うまいなぁ。
- 宇都宮:
- 僕にはできないなぁ。
- 小室:
- うまいでしょ? えぇと、なんだっけな? 一応これでも進行考えて。なんだっけな?
- 宇都宮:
- それ、考えてないじゃん。
- 木根:
- なんだっけな? じゃここツマまないと。
- 小室:
- なんの話してたんだっけな? 多分、確かロック・ミュージシャン。そう、だから、髪の毛とかそういうのに、こだわりを持っててくれて、いいよねっていうことだ。
- 木根:
- だからさ、それがさっきのエルトン・ジョンの可愛いカッコにもつながるわけでしょ。
- 小室:
- あの、カッコつけてるだけじゃなくても、可愛い子ぶるのもやっぱり、ロック・ミュージシャンっていう。
- 木根:
- お茶目?
- 小室:
- お茶目なとこも必要だからね。じゃあ、BOYO-BOZOはもう、その髪ですね?
- 宇都宮:
- そうですね。
- 小室:
- いやわかんない、いきなりまたビジュアルで変わっちゃったりするかもしれない?
- 宇都宮:
- あ、でもね、あんまりキメないっていうかね。
- 小室:
- でも若いと思わない? あのモニター見てると。
- 木根:
- 若いね。7には見えないね。
- 小室:
- 7には見えないよね。
- 宇都宮:
- あんまりキメないでやろうかなぁって。格好もビシッっていうんじゃなくて。こうラフに。まあ。帽子かぶることもあれば、かぶんない時もあればって、そんな感じで。わりと今までほら、なんかこう2枚目的なイメージっていうか、服装にしても。例えばカメラ目線にしても、なんかけっこう緊張しちゃうし。だから、そういうのを、なるべく自然にやれたら面白いかなって。
- 小室:
- それがもうでも、できちゃうよね。きっとね。もうそろそろ宇都とか、できちゃうよね。カッコつけないでしょ? もう。大丈夫でしょ? ぜんぜんテレビとかでも。
- 宇都宮:
- いや、テレビは好きじゃないですからね、僕。
- 小室:
- きっと「HEY! HEY! HEY! 」も、出ないんだろうね。
- 宇都宮:
- 出ないと思いますよ。
- 小室:
- そういう感じじゃないって感じなんだろうね。
- 宇都宮:
- トークが苦手なんですよね。
- 小室:
- トークはみんな苦手だよ。
- 木根:
- 話すのはね。これはほら、気の知れた仲間だからいいけどね。初対面の人と話すのって、エネルギー使うからね。やっぱね、それはあるよね。
- 小室:
- これも、どういう話になるかわかんないけど、番組だってわかんないよ。「あ、やっぱりミュージシャンなんだな」って思うかもしれないし、見てる人は。やっぱりお笑いの人達と違って。
- 木根:
- それは編集の仕方ひとつですよ。
- 小室:
- いや、編集したとしても。やっぱり、ああいう人が、ミュージシャンが、ああいうしゃべり方すんだなぁって思うんじゃないのかな? なんか違うと思うよ。それでいいと思うんですけどね。どうですかね? すごいね、指示が少ないのね。
- 宇都宮:
- まあ、自由にやってくださいっていう感じだと思うね。
- 木根:
- もういい加減にしろって時は、止めるでしょ。
- 小室:
- もう一個最後になんか、昔の話する? 昔のネタでも一個ぐらいいく?
- 宇都宮:
- 昔の話?
- 小室:
- 音楽の話は十分だと思うんだよね。
- 木根:
- 僕たちにしてみれば。
- 小室:
- もう、すごいしたと思うし。
- 宇都宮:
- もう10年間でも、こんなに音楽の話したことないよね。
- 小室:
- なにがいいかなぁ? あり過ぎちゃってね、あんまり。ま、でも、食事時じゃないから、クサい話とかも。しなくてもいっか? そんなの。
- 木根:
- べつにテレビでクサい話することないでしょ。
- 小室:
- ないしね。
- 宇都宮:
- もう、さすがにクサくないでしょ?
- 木根:
- そんなにね。
- 小室:
- それくさい話のこと言ってる、そういう。いや清潔だよもう、木根さんは。隣にいってわかるもん。
- 木根:
- あんまりさ、誤解を招くような話やめようよ。こいつクサかったんだなぁみたいな。何がクサかったんだろうって。
- 宇都宮:
- でもツアー中、クサかったもんね。
- 小室:
- このあいだね、舞台挨拶で久々に会ったじゃない、何か月ぶりに。
- 木根:
- いい匂いしてた?
- 小室:
- で、隣にいた時も、清潔な人だなぁって思ったもん。
- 木根:
- ほら。
- 宇都宮:
- なに? その「ほら」っていうのは?
- 木根:
- 清潔感で売ってるんだから。
- 宇都宮:
- 清潔感と、誠実感で売ってるんだろ?
- 木根:
- そうそう、それに押し潰されそうになってて。
- 小室:
- その圧力で?
- 宇都宮:
- それ自分が悪いんじゃない。なんか作りすぎちゃって。
- 木根:
- 困るよ。みんな気をつけた方がいいよ。
- 小室:
- でもね、清潔って感じ。
- 木根:
- 感じなんだよね。その感じっていうのがクセものでね。
- 小室:
- で、宇都もロックな感じだし。
- 木根:
- 感じ、これがクセものなんだよね。
- 小室:
- でも、いやもう、それはそのままでいいと思うし。懐かしい話、なんか一個ぐらい置い帰ってよ。今日一回目なんですよ、これ。
- 木根:
- いろんな話があり過ぎてさ、みんなが一番聞きたいっていうかなんか、知りたいってのなんなんだろうね?
- 小室:
- そりゃあTMの話し知りたいよ。
- 宇都宮:
- TMの話ってさ、でも東京ドームの時の話ってしたっけ? なんか。
- 小室:
- なんかしてない。
- 宇都宮:
- してないよね。
- 木根:
- やったら終わっちゃったんだもんね。
- 宇都宮:
- じゃあ東京ドームの話って、面白いんじゃないの?
- 小室:
- そうだね。東京ドームのじゃあさぁ、あの、なんで3人あそこから出て来たかって話は?
- 宇都宮:
- ああ、あのなんでしたっけ? 特設ステージ。
- 木根:
- 真ん中からね。
- 小室:
- ピッチャーマウンドなんだよね、あれ大体。5万何千人集まってくれてて、それでオープニングなんだよ。1日目のオープニングに、5万何千人集まってくれてて、本当のステージに出るもんだって思ったところに、3人がなぜか真ん中から出て来たわけ。で、真ん中の下はなにもないのは、お客さんでもわかってたとこなんだよね。で、隠れてるわけないとこだったんだよね。
- 木根:
- あれは一発目、確かに度胆を抜かしてもらった。言葉が変ですけど。
- 小室:
- 小説家じゃなかったっけ? あなたすごい本書いてる人でしょ? 度胆を抜かせるためにでしょ、びっくりさせるために。
- 木根:
- そう。びっくりさせるっていうのはTMネットワーク時代からの、ずっとテーマだったじゃん。
- 小室:
- それであの時はね、あの、お客さんに混ざって、お客さんの格好して、スタッフとかみたいにしてですね、お客さんの目の前歩いてたんですよ。
- 木根:
- 確かね、何着てたっけな? なんかこうヤッケみたいな感じ。
- 小室:
- ジャンパーとかね。トランシーバーを持って。
- 木根:
- 帽子なんかかぶって。関係者みたいな顔して特設舞台に入ってって、待ってたんだな。
- 小室:
- でも、待ってたっていっても10分ぐらいだよね。そしたらみんなびっくりしてくれたと。
- 木根:
- そりゃそうだよね。だってみんなステージ見てんだからね。で、なんか誰か一人がパッて言った時に、みんな後ろ向いたんだよね。
- 小室:
- それぐらいかなぁ?
- 木根:
- で、歌始まるのかと思ったらさ、手振って帰ってきたんだよね。あれなんだったんだ?
- 小室:
- いやオープニング………。あ、そうなんですか? 坂本教授の番組が始まるそうです。この番組の後に。
- 木根:
- 先生、教授ときてるね。
- 小室:
- じゃ、終わりましょうか?
- 宇都宮:
- 教授も始まることだし。
- 木根:
- 教授待ってますから。大先輩ですからね。
- 小室:
- えっとね、そういうわけでですね、あのBOYO-BOZOで、来てちょうだい。
- 宇都宮:
- はい。この番組にですか?
- 小室:
- この番組ならいいじゃない。とりあえず。クリップだったらいいんじゃないの?
- 宇都宮:
- ああ、そうですね。
- 小室:
- ま、演奏してくれてもいいし。
- 木根:
- じゃ、僕もチャボーズで、だしてもらいます。
- 宇都宮:
- 何? チャボーズって?
- 木根:
- そういうバンドなかったっけ? …………まぁいいんだけどさ。
- 宇都宮:
- 今、ハズしたね。
- 小室:
- とりあえずまあBOYO-BOZOはもう来月でるし。
- 宇都宮:
- そうですね。来月。
- 小室:
- 木根君も、なんか作ってきてよ。
- 木根:
- なんでもいい?
- 小室:
- とりあえず。
- 木根:
- 俺、なに作るかわかんないからさ。いろんなことやってるんで。
- 小室:
- その前に、相談に来ないでね。
- 木根:
- 相談しに行くかもしんない。ちょっとプロデュースしてもらおうかと思って。
- 宇都宮:
- うそ?
- 小室:
- はい。「はい」とか言って、もう終わろうとしてるんですけど。
- 宇都宮:
- with t.komuroで?
- 小室:
- 僕、最近カラオケでねぇ、「t.komuroがよぉ」とか言われてるらしいですよ。
- 木根:
- t.komuro………。
- 宇都宮:
- いいじゃないですか。
- 小室:
- どうも、そういうわけで。
- 木根:
- もうなに? 終わろうとしてるよ。
- 小室:
- 〆たいんですよ。
- 木根:
- そんなの嫌だよ。せっかく来たんだもん。
- 小室:
- 〆させて。井上順さんじゃないんだからさ。
- 宇都宮:
- その域に行きそうだよね。
- 小室:
- 終わろうよ〜!!
- 木根:
- そういう世代かな? 俺も。ってことは、T.M.Nはスパイダースだ、ってことになるよ。
- 小室:
- ありがとう。
- 木根:
- 井上順さんやってよ。俺、マチャアキさんやるから。
- 宇都宮:
- 僕が井上順さんやるの?
- 木根:
- で、かまやつさん。
- 宇都宮:
- かまやつさん。
- 小室:
- やって。じゃあ、ラジオででもやってよ。
- 木根:
- そう言わないでよ。また来週も来ていいかな?
- 小室:
- 好きなんだよね、本当はこういうの。二人とも人見知りなんですよ、すごく。「なんだ、意外とスタッフも平気だな」って思うと図に乗ってね。今まさにそうじゃない? もう緊張してたらすぐ帰るでしょ? あ、なんかいいなぁ。
- 木根:
- 居心地がいいっていうかね。
- 小室:
- 終わろう。
- 木根:
- ん?
- 小室:
- 終わろう。
- 宇都宮:
- とりあえず、じゃあ。
- 木根:
- 本当? 大人だなぁ。
- 宇都宮:
- なにが?
- 小室:
- また。
- 木根:
- また?
- 小室:
- 今度ね。
- 木根:
- 今度? はい。じゃあ。
- 小室:
- 新ユニットの、BOYO-BOZOのヴォーカルの宇都宮隆君とですね、ただの木根尚登君でした。ありがとうございました。
- 宇都宮:
- どうも。