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- 小室:
- こんばんは。小室哲哉です。えぇと「TK MUSIC CLAMP」も3回目なんですけど、えぇとですね、ここのところ僕は、何をしてるかというとですね、毎日毎日、渋谷の代々木競技場に、演奏もしない、出演もしないんですけれど、毎日毎日通っているんです。
ええ、今夜のスタジオには、trfのSAMとKOOちゃんに、来てもらってます。こんばんは。- KOO:
- こんばんは。よろしくお願いします。
- SAM:
- こんばんは。よろしくお願いします。
- 小室:
- ええと、なんで二人なんですか? 今日は。
- SAM:
- ええ、仲が良いからです。
- 小室:
- SAM………。
- KOO:
- SAM。
- SAM:
- ええ、あの、なぜか二人なんですよね。
- 小室:
- そうなんですよね。っていうか、僕が二人を呼んだんですよね。
- SAM:
- わかってるじゃないですか。
- KOO:
- 第一回目が宇都さんと木根さんですよね。ちょうど男二人で来ようかな、という。
- 小室:
- えぇとね、今日までゲストの人、男の人多いんで。多いって、男の人だけですね。一回目が宇都・木根で、二回目がミス・チルのプロデューサーの小林武史君で。で、3回目がtrfの男組の二人ですね。
- SAM:
- 色気ないですね。
- 小室:
- でもなんかほら、女の人は見てるかもしれないから、けっこう。で、男の子で3回目でtrfで、引っ張ろうかなっていうかね。なんかおとなしいですね。
- SAM:
- なんか固いですね。
- 小室:
- カタいね。なんでこんなカタいんですか? あのですね、SAMはですね、あの、一番本当はテレビにけっこう出てるんだよね。
- SAM:
- そうです、あの、長いですね。
- 小室:
- あの、じつはなんだっけ? 「ダンスダンスダンス」とかで、解説だっけ? 司会だよね?
- SAM:
- 司会じゃないです。あの、なんだっけ? 審査員。
- 小室:
- 審査員で毎週出てて。で、いろいろけっこうテレビ出てるんだけどね。でもなんか、なんていうんでしょうね? あの、僕たちはすごい大好きなんですよ。
- SAM:
- なんですか? 急に。
- KOO:
- マニア受けするんじゃないですかね。
- 小室:
- SAMのことすごい大好きで、お酒飲む時とか何か話する時も、SAMが隣にいるとすごく面白いのね、僕たちは。突っ込みやすいっていうのか、わかんないんだけど。でも、つまんないですよね、みなさんね。テレビとか見てる人とか、お客さんとか、あとコンサートでもトークとか少しあるじゃない。すっごいつまんないんだよね。
- SAM:
- あれ、でもあれですよ。あの、あんまり面白いことを、無理に言おうとしちゃダメですよ。
- KOO:
- そんな真顔で。それをしてるからつまんないんだよ、SAMの場合は。
- SAM:
- お笑いの人じゃないからさ。
- 小室:
- まあそうだけどね。なんか微笑ましい感じもないんだよね。なんかね。
- SAM:
- ないですね、困っちゃうんですよね。
- 小室:
- 困っちゃうんだね。
- KOO:
- 今のは突っ込みだよ、小室さんの。それ真に受けてるから、いつもね、勘違いされちゃうんだよ、多分。
- 小室:
- 「なんでSAMっていうか知ってる?」とか、真面目な顔して、「寒がりだからなんだよね」とか言うんですよね。すっごいつまんないじゃない。それを、なんかこう、笑顔で言えばいいのかな?
- SAM:
- あ、笑顔でいえばいいんですか。真顔で言うからいけないんですよね。
- 小室:
- まあそれはSAMの話なんですよ。で、いちおう二人だから、ちゃんと今日はKOOちゃんにもスポットを当てようと思って。
- KOO:
- ありがとうございます。
- 小室:
- ここんとこ、いろんなテレビとかラジオとか雑誌とかで、KOOちゃんて、あの人はなんなんだろう? っていう話題をよく見かけるのね。僕、このあいだ雑誌で見たんですよ。清水ミチコさんっていう人いるじゃない、物真似のうまい人。それがKOOちゃんの真似してたよ。
- KOO:
- それ僕も見ました。
- SAM:
- 付け鼻してた。
- 小室:
- ちょっと色がね、KOOちゃんほどは黒くなかったけど。
- KOO:
- 最近なんか、自分は、あの、普通にしてるんだけども、いろんなとこで違う自分が発展してるのがわかるんですよね。
- 小室:
- どうしてそんな髪の毛にしたりとか?
- KOO:
- 小室さんのせいじゃないですか。きっかけは全て。
- 小室:
- そんなにずっと、どうしてしてるんですか? でも。
- KOO:
- あの、普通の髪の毛にしたら、歩いててもわかってくんないんじゃないかなっていうのあって。
- 小室:
- でも今はもうね、KOOちゃんぽい人、SAMっぽい人多いからね。
- SAM:
- こんな人いますかね?
- 小室:
- ああ、見かける。
- KOO:
- 見かけます?
- 小室:
- その白いの。それでね、必ず二人でいて、誰か初対面の人に聞かれる質問があるじゃない、いつも。
- KOO:
- あ、そうですね。
- 小室:
- 髪の毛はなんだっけ? 洗ってるんでしたっけ?
- KOO:
- そうですね、ほとんど小室さんと一緒に行くと、小室さんの場合は「曲、いつ作るんですか?」と、「なんであんないろんな曲ずっと書けるんですか?」ってありますよね。
- 小室:
- そういうのあって。で、「なんでそんな髪の毛してるんですか?」じゃなくて、「髪の毛が、どうなってるんですか?」っていう質問がね。
- KOO:
- ベスト3の質問がありましてですね、「地毛ですか?」っていうのあって「その白いのはなんですか?」っていうのあって「洗えますか?」っていうのあって。それで、「触っていいですか?」ってあるんですけども。だいたい、どこ飲み会いってもそうなんで、いつも最初に発表することにしてます。
- 小室:
- 今日、発表しといたほうがいいね。パッパッパッと短めにね。
- KOO:
- 短めに。ええ、これは、あ、いいですか? 半分地毛で、半分付け毛です。で、白いのは完璧に付け毛です。で、普通に残念なくらいに洗えます。で、触っていいです。
- 小室:
- 洗えるっていってもだから、自分の毛じゃないものは洗ってるんだよね。
- KOO:
- そうですね。だから、洗ってないっていうイメージがあるから、汚いイメージがなんかついてるような気がするんですけど、それはないですから。安心してください。
- 小室:
- すごい、あの、いい匂いします。KOOちゃん。僕、そばにいること多いんで、わかってるんですけど、やっぱすごくいい匂いだよね、いつも。なんかつけてるんだよね。
- KOO:
- そうです頭に香水ふってるんです。匂いフェチなんですよ、けっこう。
- 小室:
- べつにぜんぜんキレイ好きだし、本当にね。
- KOO:
- 動物がよく、自分の匂いを撒いて、あちこちにいくのと同じっぽいと思うんです。
- 小室:
- そうですね。いろいろだから、KOOちゃんの話、まとめてしといていいですか? よく話題に出るのが、お父さんの名前で。
- KOO:
- またですか?
- 小室:
- これだけお話しさせといてください。
- KOO:
- あの、これ、音楽専門番組じゃないんですか? お父さんの話ありですか?
- 小室:
- ありです。
- KOO:
- あ、じゃあ、小室さんのお父さんは? ちなみに。
- 小室:
- 僕の親父? 小室シュウイチっていうんです。
- KOO:
- SAMは?
- SAM:
- マサヨシさん。
- KOO:
- 本名は?
- SAM:
- あ、俺の本名? 俺は本名いいよ。
- 小室:
- 本名はちょっとね、わかるんだけど、調べればすぐ。で、いちおう言わないことにしてるんだけど。で、KOOちゃんはね、タカセ。お父さんがキタロウさんって言うんですよ。で、僕、最初に聞いた時びっくりしちゃって。で、キタロウさんだから、お父さんほら、目玉じゃないすか。本当はお父さん。
- KOO:
- いや、いちおう僕、キタロウの息子。
- 小室:
- だから、ちょっとそこで混乱したんだけど、タカセキタロウさんっていうんだよね。それだけ覚えといて欲しいんですよ。これだけはあの、音楽番組で、ちゃんとした音楽の話もしたかったんだけどもね。
- KOO:
- 音楽の話で振っていただいても良かったんですけど。
- 小室:
- KOOちゃんのお父さんの名前だけは、ちょっとどうしてもね。聞いておきたくってね。
- SAM:
- 大事なとこですね。
- KOO:
- 発展性は何にもないんですけどね。
- 小室:
- っていうとこでですね、KOOちゃんはそんぐらいだったかな? どうしても、ここ2年ぐらいで、みんなに、こういう、もしもゆっくり話せる場所があったら話しておきたかったな、と思ったんだけど。あとなんかあったかなぁ?
- KOO:
- そんなものなんですか? 髪の毛の話と、うちの親父の名前ぐらいですかね。年間の収縮した。
- 小室:
- そんなことはないけど。じゃあ、いちおうね、ここでキリのいいとこで。あとなんかSAMの話をしとこうよ。おいしい話を。
- SAM:
- なにがあるんですかね?
- 小室:
- なんでそんなに? SAMはね。SAMの声聞こえてます? 入ってます? ちっちゃいよ、声。
- SAM:
- 本当ですか? え、入ってますよ、大丈夫です。
- 小室:
- 引いてるし、みんな。
- SAM:
- それがやっぱり引き芸ですから。
- 小室:
- なんかなかったかな? たくさんあるんだけどね。なにがいいかな?
- SAM:
- そんなに笑える話ってないんですよ。
- 小室:
- そうだね。いや、でも、なんでおかしいんだっけかな?
- SAM:
- いや、なんか引き芸がおかしいだけですよ。
- 小室:
- おかしいかな? えぇとね、じゃあわかった。今日も二人を出演させたのは、っていうかほら、プロデューサーだから、いちおうtrfの。それで、あの、やっぱ男の子が二人、男の子っていうか、まあ男性がね、やっぱり人気がないと本当のグループでワッ!! と盛り上がらないっていうことで、二人をなんか人気を上げようという意図もですね、すごいあるんですよ。
- SAM:
- 本当、気を遣っていただいて。
- 小室:
- で、SAMってモテそうでモテないんだよね。
- SAM:
- そうきましたか。
- 小室:
- そこじゃないかな?
- SAM:
- はい。
- KOO:
- そこじゃないかな。
- SAM:
- あの、いい線までいっといて、最終的にダメなタイプなんですよね。
- 小室:
- どうして? カッコつけ屋さんなの?
- SAM:
- いや、なんか、あんま本気になってないんですね、まだ。
- 小室:
- ちなみに独身だもんね。
- SAM:
- みんな独身じゃないですか。
- 小室:
- そうですよ。あれじゃないですか、あの、本気になってないっていうのは、本命がいないってことですか?
- SAM:
- それありますね。それは小室さんと一緒じゃないですか?
- 小室:
- じゃあ、いちおう僕は司会ですから。お決まりですけど、あの、どんな?
- SAM:
- タイプですか?
- 小室:
- ダンサーがやっぱり? 踊りがいいとか?
- SAM:
- 普通の子の方がいいですね。同業者は厳しいですね。
- 小室:
- あの、でもやっぱり見ちゃうんですか? こうなんか「筋肉質だなぁ」とか。
- SAM:
- あ、あんま見ないです。
- 小室:
- そういうのは見ないの?
- SAM:
- ちょっと前は見たんですよ。あの「体、締ってるほうがいいかな」とか、そういうのあったんですけど、最近ないですね。
- 小室:
- まあでも、それだからってなんか、聞いても面白くないよね。
- SAM:
- だからなんだって感じですよね。
- KOO:
- 最近SAMのタイプわかんないんですよ。SAMのタイプのタレントさん、5つぐらい挙げられますよ。まず西田ひかるちゃん、伊達公子さん、山本美優さん、それから松田千奈ちゃんとか。そのへんでしょうか。
- 小室:
- みんなけっこう、スポーツっぽい人ですね。伊達公子さんって合ってますね、伊達さんには失礼ですけど。
- SAM:
- ひどい。
- KOO:
- ひどい。
- 小室:
- だって世界ランキング、ベスト10に入ってる人だから。
- SAM:
- 世界の人ですからね。
- 小室:
- SAMはダンサー界ではほら、ナンバーワンかもしれないけど。
- SAM:
- こんな世界ですからね。
- 小室:
- テニス界とはやっぱり。
- KOO:
- あ、でもなんか、一回飛行機の中で会ったっていってね。
- SAM:
- ニアミス。
- 小室:
- あ、でも、伊達公子さんとかは、イメージあるよね。
- SAM:
- いいですよね。
- 小室:
- いいですよね。きっと合うと思う。
- SAM:
- あ、そうですか?
- 小室:
- だから、伊達公子さんとは言わないけど、ああいうテニス選手とか、そういう。だからその山本さんっていうのも、アマレスの人でしょ? そういうイメージがありますね。そこらへんはね。それで終わっちゃうんですよね。もう二度と呼ばないねSAMのことは。
- KOO:
- 音楽系の話はないんですか?
- 小室:
- 音楽系の話をしましょう。
- SAM:
- 真面目な番組だと思って来たんですけど。
- 小室:
- 音楽の話をしましょう。えとですね、trfって、もともとテクノとかいうのから始まったでしょ? 「EZ DO DANCE」ぐらいからだから。でも、本当は違うんだよっていう話を、してって帰ってってください。最初はだから、どういう音楽からっていうの?だってSAMなんかやっぱ、ダンサーだからさ、テクノダンサーなんてないじゃない。
- SAM:
- そうですよね、テクノは、trfで初めてでしてね。テクノの踊りっていうのは。
- 小室:
- あのB.P.Mっていうのがあって、あの、一般でいうとテンポですよね。あれ、普通のダンスだと、120ぐらいなんだよね。
- SAM:
- 110〜120ぐらい。
- 小室:
- それでテクノとかだと、もっと140とか速いんですよね。それで、やりにくかったと思うんだよね、最初とかね。
- SAM:
- 最初はだから、あの、やりにくかったっていうよりは、やったことなかったから大変だったっていう感じですよね。
- 小室:
- もともとはだから、どういうのが? 一番その音楽の好きな趣味も含めて、ダンサーとしての趣味も含めて。
- SAM:
- あの、本当に個人的な趣味だったら、ハウス。しかもクラシック。
- 小室:
- ハウス・クラシック。
- SAM:
- クラシック系のあの、ガラージ系。
- 小室:
- 僕はちゃんとわかってますけど。でも、難しいよね。やっぱり一般的に、ハウスでクラシックでガラージでって言われてもね。
- SAM:
- そうですね。
- 小室:
- すっごいダンスの音楽って、細かいんだよね。別れてるのね。
- SAM:
- でも、同じハウスの中でも、またジャンルが別れてるし。
- 小室:
- 例えばどういう曲なんですかね?一曲挙げたら、もうこれだったらこれ踊れなかったら、ダンサーではないってぐらいの。
- SAM:
- ああ、あの、曲名とかでいいんですか?
- 小室:
- まあ、バンドでもグループでも曲名でもいいし。
- SAM:
- サルスオル・オーケストラとか。
- 小室:
- マイナーですね。
- SAM:
- マイナーもいいとこですね。それでいったら、「ラブ・センセーション」とか、あの、「Ain't no mountain high enough」ってあの、ダイアナ・ロス。
- KOO:
- テビット・マラレス系とかだよね、最近でいったら。
- SAM:
- 最近はやってますね。
- 小室:
- マニアックですよね。今のチラッと聞こえたダイアナ・ロスとかのなに? ああいう曲、シュープリームスとかですか?
- SAM:
- シュープリームスとか、あの、スタイリスティックスとか。アースなんかもう大好きですね。
- 小室:
- アース・ウィンド・アンド・ファイヤー。
- SAM:
- あのへんの曲を、ハウスっぽく。
- 小室:
- ミックスしたりとかが一番。もう最高に踊り易いと。
- SAM:
- ええ。
- 小室:
- ちょっとね、あの最近、もうだんだんテクノなんて呼べない音には、なってきましたけどね。そういう曲も、増えてきましたよね。「Overnight Sensation」なんかは?
- SAM:
- もう最高ですね。ダンサー界で今、話題騒然ですよ。あの曲は。
- 小室:
- ありがとうございます。あのね「Overnight Sensation」ていうのは、あの、本当に、今までのtrfのファンの人以外の人に、なんか評判がいいんだよね。まあ、強いていえば本当、アース・ウィンド・アンド・ファイヤーっぽいとこあるんだけど、ワザとはしてるけどね。ああいうのは一番いいと?
- SAM:
- いいですね。あの、あれが大袈裟じゃなくて、クラブでかかってても、自然に踊れますね。
- 小室:
- なるほどね。それいい話ですね。これ非常に。KOOちゃんとしては?音楽の話でいって、もともとほら、二人でバンド組んでたわけじゃないじゃない。あ、でも、ダンサーとDJのグループにいたんだよね、もともとは。
- KOO:
- そうですね。実際僕はリミックス系のグループをやって、一時あの、早見優さんのバックで、シン・ドラを叩いてたりとか。
- SAM:
- 黒いタンクトップ着て叩いてましたね。
- KOO:
- あと、郷ひろみさんのリミックスやったりとかしたんですけどね。だから、その頃からもう、ディスコでDJやってたんで、その、最初の頃からSAMとは会ってはいたんですよ。ディスコの中で。だからその流れでいくと、ずっとその時にやっぱり、絶対に一般のお客さんが踊る曲と、あと、本当にしょっちゅう通ってる人が踊る曲とはやっぱり別れてるじゃないですか。で、その片方のこっちの方に、ずっとSAMは、なんかその曲踊ってたんで、逆に話は速いは速いですよね、すごく。あの時の例えば、「ブレーカーズリベンジみたいな曲」とかそう言えばね。だからそのへんは、trfをやってても、ステージングなんかでは、話が速いと思います。
- 小室:
- KOOちゃんの、もう本当の趣味っていったら? 個人的に。
- KOO:
- そうですね、一番最初はですね、あの、リバイバルなんですけど、グループサウンズ系だったんですよ。
- 小室:
- うーん? 今、多分みんな、グループサウンズが浮かんでると思うんですよ。
- KOO:
- その時にリアルタイムで、いたわけじゃないんですよ。
- 小室:
- 本当にどういうのですか?
- KOO:
- タイガースとかが。
- 小室:
- あ、本当のグループサウンズですか。
- KOO:
- そうですそうです。タイガースとかをリバイバルで聞いた時に、ライブ盤なんかで、ストーンズのカバーばっかりやってたんですよ。で、それからストーンズはいりだして、で、洋楽を買うようになって。そうすっと自然にあの、ギターっていうのが一番ギターサウンドってのが流行ってた、ブリティッシュの時代だったんで、それからやっぱりロックにのめり込みましたね。
- 小室:
- そうなんだよね。ロックが好きなんだよね、KOOちゃんはね。なんでDJだったんだろうね?
- KOO:
- そうですね。
- SAM:
- でもあの、trf俺やる前に、KOOちゃんとよく、たまにテープ作ってもらったりとか、リミックスしてもらったりして。
- 小室:
- よくじゃないですよね?
- SAM:
- たまにですよね。で、ちょっと話した時に「俺、あんまりブラック系は、強くないんだよね」って言うんですよ。で、DJだから知ってるんだなって思ってたんですけど、今だからわかるっていうんですか? ロックが好きなんですよね。
- 小室:
- そうだね。で、ギターとかやりたかったんだよね、けっこうね。
- KOO:
- ええ。やっぱり一応、ジミ・ヘンとかジミー・ペイジとか。
- 小室:
- すごくDJ今さ、憧れの職業じゃない。多くなってるでしょ、やりたいって人。やっぱり、どうしてDJになったのかっていう動機だけ聞きたいよね。
- KOO:
- 最初はですね、SAMもそうだと思うんですけど、やっぱりまずディスコに遊びに行って、そのディスコっていう空間を体験して、やっぱり最初ってカルチャーショック受けますよね、ディスコに行った時は。なんか悪そうな人がいっぱいいたり、派手なおネエさんがいっぱいいたりして。で、その中で、あの、僕から見て音楽ずっと聴いてきたんで、その中のやっぱりなんていうのかな? 一番カッコよく見えたのが、まあ、SAMだったらダンサーかもしれないし。僕の場合はそのDJだったんですよ。で、それでやっぱりDJ最初に、見習いについて、ウェイターをやりながら、DJの人の後ろに立って、選曲書きながら。あと、「あの女ちょっと連れてこい」って言われたりとかね。連れてきながら修業してたんですよね。
- 小室:
- DJの先輩に言われちゃうんですか? やっぱり。
- KOO:
- 言われますよ、本当に。歌舞伎町だったんですけどね、そん時。で、歌舞伎町の中にあるラーメン屋さんに、ラーメン買いにいって、持ったままディスコの中入ってきて。
- SAM:
- そういう姿、よく見かけました。
- KOO:
- そういう頃は見てましたね。
- 小室:
- 今もそうなのかな?
- KOO:
- ある程度はDJは、ありますよね。
- 小室:
- 縦社会ですね、けっこう。ダンス業界もそうですね。
- SAM:
- そうですね。確実に。
- 小室:
- あのね、思ったよりは、厳しいですね。DJ、ダンス。あ、DJの方が、まだ今はもしかしたら、楽しいかもしれないね。やっぱダンサーの世界は、すごい厳しい。
- SAM:
- 体育会系ですね。どっちかっていうと。
- 小室:
- 体育会系っていうより多分ね、モロ体育会じゃない?
- SAM:
- いや、そこまで厳しくはないと思うんですけど。例えばこう、自分のスクールを持ってて、生徒に「あれ買ってこい、これ買ってこい」とか、そういう世界ではないんですけど。軽い体育会系というか。
- 小室:
- でも、やっぱりほら、本当の体育じゃない?
- SAM:
- そうですね。
- 小室:
- だからダンサーになろうと思ったら、やっぱ最初にストレッチとかをやんなきゃ。
- SAM:
- 体、鍛えて。
- 小室:
- 走り込みとかもするの?
- SAM:
- 走り込みとかは、特にしないです。
- 小室:
- じゃあね、えっと、せっかくスーパープロのダンサーなんで、この人はやめた方がいいっていうか、もう、そういう人がいたら。
- SAM:
- ダンサーでですか?
- 小室:
- うん。
- SAM:
- そんなの言えるわけないじゃないですか。
- 小室:
- 違う、ゴメンゴメン。早い時期に、違う道を選んだ方がいいと、思う人。ん? 違ったゴメン。えぇと、私は、僕は、ダンサーになりたいと思って、今から志してる人がいて、でも、他の「DJやったほうがいいよ」とか「ミュージシャンになった方がいいよ」っていう、もうパッと言える人。
- SAM:
- いや、特にないですね。それはだから、あの、どんな人でもダンスって、うまくなれちゃうんですよ。それって、ミュージシャンでも、例えばシンガーでもそうだと思うんですけど、ある程度努力すれば、ある程度のラインまでは絶対にイケると思いますよ。素質は関係ないと思います。
- KOO:
- うちのチハルちゃんでさえ、1mも泳げないですからね。
- 小室:
- ああ、なんかすごいスポーツ万能のように見えるけれど。ジャンプも出来ないって言ってたよね。
- SAM:
- トランポリンが飛べなかったですから。
- KOO:
- 多分、縄跳びの二重跳びは、絶対できないと思いますよ、きっと。
- 小室:
- ちょっとわかる気がする、それは。僕もね、ピアノ弾けないんですよ。あの、譜面で。「エリーゼのために」ってあるでしょ♪チャラチャラチャララララ〜って、ああいうの弾けないんですよ。譜面が読めないから、ピアノの。その代わり、自分が作ると、自分が作ってるから弾けるのね。だから、チハルなんかもきっと、自分のダンスだからできるのかもね。まあ、でも、一応クリオグラフで付けてもらってもできるでしょ?
- SAM:
- まあダンスに関しては万能ですよね。
- 小室:
- ちょっと近いとこあるかもしんないね。でも、やっぱりその、どっかで止まっちゃう人も、たくさんいるわけでしょ。
- SAM:
- いますね。あの、そうですね、限界は自分で勝手に決めちゃうんじゃないですかね? やってくうちに「これ以上俺はうまくなんない」とか、そう思ったところで、もうその人は、そこで多分終わりだから、人に言われてとかよりも、好きだったら、ずっと続けてればいいし。
- 小室:
- まあ、そういう物なんですかね。
- SAM:
- ただ、仕事にするのは、大変ですよね。
- 小室:
- 仕事にするのは、大変な仕事だよね。本当に。
- KOO:
- けっこう僕らがやり始めた頃って、ダンサーもDJも、仕事っていうあれ、なかったですからね。
- SAM:
- でも、そうだよね、5000円でもいいから、なんか仕事があれば飛びついてましたね、その頃は。
- 小室:
- 今やすごいですけどね。絶対5000円の仕事なんか、やんないと思いますよ。
- KOO:
- SAMが一回転、回ったら5000円ぐらいですからね、きっと。
- SAM:
- そんな高いのかな?
- 小室:
- まあ、すごい僕なんかもう、はっきりいって一回のターンもやっぱり、やったことないからね。一回ぐらいあるかもしれない。TMの時に。
- KOO:
- でも、シンセの上に乗っかってたじゃないですか。
- 小室:
- 乗っかるのとは、ちょっと違うんだよね、ターンとは。
- SAM:
- 小室さんはあれですよ、リズム感いいですよね。
- KOO:
- そんな小室さんに「小室さんリズム感いいですよね」って。
- SAM:
- リズム感っていうんじゃなくてあの、リズムの取りかたがカッコいいんですよ。
- 小室:
- リズム感はね、自信ある。
- SAM:
- 間違いなく、いいんですよね。
- 小室:
- ああ、あの、リズムの取りかたがね。
- SAM:
- 取りかたが、乗りかたが。
- 小室:
- 乗りかたカッコ悪いですよねって言うとね。
- SAM:
- いや、好きなんですよ。
- 小室:
- やっぱこういう身近な人に、好きだって言ってもらえるのっていいよね。
- SAM:
- けっこうあの、小室さんがキーボード演奏して、シンセ演奏してるとこの、脇によくいたりするじゃないですか。
- 小室:
- よくいるんですよ。
- SAM:
- 何もせずに。そういう時に、見てて飽きないっていうか、カッコいいんですよ。
- 小室:
- でもそれが大事だよね。僕も多分、SAMが遊びで踊ってるとこ見てても、KOOちゃんが遊びで回してるしこ見てても、飽きないもん。本当に。楽しいもんね。やっぱそこを、この距離でもお互い「おお、やっぱりプロなんだな」って思うところがないと、やってけませんよね。
- KOO:
- そうです。
- SAM:
- 当然そうです。何いってんですか。
- 小室:
- そういうことですね。ええとですね、これで今の話からですね、おいしいところが、いいところがあったら、使わせていただきます。
- SAM:
- あるんでしょうか?
- 小室:
- あの、そう。話としてこれ、夜の番組ですからね。見てみたいなって、思ったところあったら使いますんで。えぇと、じゃあ、明日からですね、また。
- SAM:
- あ、ライブUFOです。
- 小室:
- ライブUFOがあるんで、僕も見に行きます。僕出てないんで。
- SAM:
- あの、毎日見に?
- 小室:
- 来てます。
- SAM:
- あ、来て下さい。
- 小室:
- 明日も行くね。どうもありがとうございました。
- SAM:
- どうもありがとうございました。
- KOO:
- どうもありがとうございました。
- 小室:
- trfのSAMと、KOOちゃんでした。おやすみなさい。