TKMC logo TopPage index

NON-EDIT TALK : 高見沢俊彦 * 小室哲哉

小室:
こんばんは小室哲哉です。今日はTK MUSIC CLAMP始まってからなんと50回目っていうことでですね、50回目にふさわしいゲストをお招きしてますが。あの、まあ、先輩でもあるんですけど、まあ、飲み友達っていう感じでもあまますけど。古いんですよね。高見沢君ですけれども。

高見沢:
どうも。

小室:
結婚式でしか会えなかったね。

高見沢:
そうだね 。冠婚葬祭で会いますね、最近は。

小室:
そうですね。

高見沢:
そういう年なんですかね? 

小室:
世代的に充分そういう年ですけどね。

高見沢:
まあ、とにかく50回おめでとうございます。

小室:
ありがとうございます。

高見沢:
久し振りだね、こうやって飲むのは。

小室:
ね。あんまりこう、雰囲気はね。いつも見られてやってるんで。

高見沢:
そうだね 。でも、これでホストやってるわけでしょ? 

小室:
はい。

高見沢:
けっこうほら、50人分? 

小室:
これ(リスト)見るとそうですね。

高見沢:
そんなにさ、俺、喋りが好きとは思えないんだけど。

小室:
ぜんぜん好きじゃないです。

高見沢:
好きじゃないやつがやっちゃ駄目だよ、こういうトーク。絶対に。

小室:
元々は俺がやりたくて「やろうよ、やろうよ」って言ったわけじゃないから。

高見沢:
あ、そうか。

小室:
誘いを受けてだから。

高見沢:
すごい。

小室:
でも、飲んでてもさ、聞くほうじゃない。

高見沢:
まあね。

小室:
どちらかっていうと。

高見沢:
そうだね 。

小室:
これ、喋る番組っていうよりは、どれだけ聞けるかだから。

高見沢:
聞き出せるか? 

小室:
うん。聞き出せるかっていうのは50回やってみて思ったから。まあ、だから出来たんでしょうね。

高見沢:
なるほどね。これ、さっきさ、50人分見たんだけど、すさまじいよね、これ。

小室:
すさまじいですね。

高見沢:
このリストは。いわゆる日本の音楽シーンのさ、重鎮たる人が49人目までそうだよね。

小室:
49人目? 

高見沢:
50人目はちょっとおまけみたいな感じがするけどさ。

小室:
この音楽界の生き字引きの典型なもう。

高見沢:
なにをいってんだ、なにを。これからは君の世代だよ。

小室:
いや、受け継ぎたくないですよ。

高見沢:
21世紀まで。

小室:
あと4〜5年。いかれるんでしょうか。

高見沢:
この中でさ、一番インパクトのあった人っていうのは誰なの? 

小室:
インパクト? 世間的にも僕も予想外っていう意味では、やっぱり拓郎さんですかね。

高見沢:
ああ、そうだね 。

小室:
うん。拓郎さんにメチャクチャいじめられたんですよ、僕。

高見沢:
いじめられたの? あ、そう。

小室:
いじめられたっていうか、まあ、からかわれたっていうか。それか楽しんでもらえたっていう感じですかね。

高見沢:
俺も、若い頃からんだことあってさ。

小室:
どっちが? 

高見沢:
俺が。

小室:
高見沢君が? 

高見沢:
そう。若い頃。失敗があるんだけどね。まあ、くわしいことは言えないんですが。

小室:
強そうですよね、拓郎さん今だに。

高見沢:
強いよね。強いよ、すごく。素晴しいですよ、もう。

小室:
あの、だからね、他の人たちも、まあそうじゃない人もいるんだけど、大体やっぱりミュージシャンの音楽。まあ、拓郎さんももちろんミュージシャンだったんだけど、どっちかっていうと俯瞰で見てる話が多かったね。

高見沢:
あ、そうなの? 

小室:
あの、「全体的にここらへんに今君はいるから、こうだね、ああだね」っていう話が多かったから。

高見沢:
なるほどね。意外と骨太だっていうの知らないんだよな、みんな。だからTMNの小室哲哉っていうのをさ、イメージってあるじゃない、みんな。実は違うんだぞ。あ、もうみんな知ってるか。

小室:
いや、どうだろうね。

高見沢:
違うんじゃない? だけど。けっこうあれだもんね。夜遅くまで飲むよね、昔からね。

小室:
そうですね。

高見沢:
朝までだったかな。

小室:
朝までありましたね。

高見沢:
あったね。なんか歌好きだよね。

小室:
まあ、歌は。歌嫌いだったらできないでしょ。

高見沢:
でも、歌うほうはさ、やっぱりマイク持って離さない。

小室:
あの頃はね。あの頃は。

高見沢:
すごかったよ。けっこう俺びっくりしたもんね。

小室:
あの頃はそういうのあったんじゃないですか。

高見沢:
俺、カラオケなんて大嫌いだったんだ。

小室:
きっと、ストレス溜まってたんだよ、あの頃。

高見沢:
そうか。そういうふうにも見えないけどな。いつも違うんだけどさ。だいたいバイオリズムっていうの? そういう波ってないじゃない。

小室:
あんまりないね。

高見沢:
ずーっと一定のとこにいない? 小室哲哉っていうのは。君の場合。

小室:
影でけっこうあるんですよ。

高見沢:
それはわかるけど、意外とほら、応えないじゃん。

小室:
うん。そうね。

高見沢:
なにが起ころうがさ。

小室:
うん。そこは見た目よりは図太いかもしれないね。

高見沢:
だから、そういうほら、俺、責任とったことないからさ。そういう部分で。音楽とちょっと離れちゃうけど、男として見た場合さ、意外とさ。

小室:
何で結婚しないんですか? 

高見沢:
え? 親戚2倍になるじゃない。

小室:
それはもうわかってるけど。ある日突然ね、倍になりますからね。

高見沢:
そうだよね。だからまあ、それだけでもないんだけど。

小室:
結婚してくださいよ。

高見沢:
なんでそう薦めるかな? だけど、みんなさ、周りで結婚した人で、けっこう離婚しちゃうやつ多いからね。だったらしないほうがいいんじゃないのっていう気がするし。それはそれで、意外と骨太な小室哲哉に。

小室:
まあ、高見沢さんもそうですからね。

高見沢:
なに? 

小室:
喧嘩っ早いですからねぇ。

高見沢:
いやぁ、そんなことは…。

小室:
高見沢君も。

高見沢:
そういうことは…。あったっけ? そんなこと。

小室:
…けっこうあると思いますけどね。

高見沢:
そうだよね。最近はさ、でさ、どうすんの? 今後。

小室:
浜ちゃんとかもよく言いますけど、「どうしましょう」ってやつですよね。

高見沢:
もうかなりさ、日本の音楽界の中のさ、感じになっちゃってるじゃない。

小室:
ここだから、1年ぐらいはもう本当にもう締切なんですよ。締切というかまあ、とにかく迷惑をなるべくかけないで、守るっていうか。で、質を下げないようにして。

高見沢:
手塚治虫のようになってるね。

小室:
ああ。いや、すごくね、ああいう漫画家の先生っていうかね、そういうのに近い。

高見沢:
締切がバァーッと。

小室:
もう締切がなかったら絶対に無理だから。

高見沢:
おれ、すごいと思うのはさ、前TMNやってる時ってのは詞は書かなかったじゃない。で、それを一応解散してさ、ソロでプロデューサーになってから詞まで手を出すようになったじゃない。

小室:
詞はね、最初はメロディラインでさ、上がってるのにさ、日本語の発音あるじゃない。

高見沢:
ああ、あるね。リズムに乗らない部分とかね。

小室:
だから、端と橋とかね、ああいうのあるじゃない。それを説明してやりとりしてる間に、「例えばこういう言葉ですよ」って言っちゃう感じでね。

高見沢:
なるほどね。「なら自分で書いてしまおう」って。

小室:
だから、まずメロディのために書いたんですよね。

高見沢:
なるほどね。

小室:
うん。メロディを守るために。

高見沢:
前は書いてたの? 最初は。

小室:
書いてましたよ。

高見沢:
あ、そうなんだ。

小室:
うん。TMの時もデビューから書いてたんだけど。

高見沢:
「1974」? 

小室:
あれもベーシックはまあ、そういうアイデアとかはやっぱり出してたけどね。その前に「金曜日のライオン」ていうデビューシングルがあるんだけど、それとかも書いてた。

高見沢:
あ、そうなんだ。いや、それはすごいな。けっこうそこでリニューアルな小室哲哉っていうのがね。

小室:
ああ。

高見沢:
抑えていたのかな? って。

小室:
ぜんぜんそういうわけじゃないけどね。

高見沢:
ふーん。そうなんだ。じゃあ、もうリズムに合わせた言葉選びってやつ? 

小室:
そうね。あの、そうじゃない? デモテープで歌ってるとなんとなく聞こえてくる言葉があって。

高見沢:
そうなんだよね。職業作家ではさ、使わない言葉を使うじゃない、俺たちの場合って。

小室:
そう。

高見沢:
どっちかっていうと。

小室:
違うところからまあ、持ってこれないっていうのもあるんですけど。その、オケや曲が出来てからなんか出てくるんだよね。

高見沢:
それってやっぱさ、trfはtrf、例えばglobeはglobeとして分けてそれはやるわけでしょ? 

小室:
それはもちろん。

高見沢:
じゃあ、ずーっと締切、締切で来た場合さ、こんがらがんない? 

小室:
ありますよ、それは。

高見沢:
それ、すごいな。教えてよ、そのこんがらがらないそのノウハウっていうの? 俺も書いてるんだけどさ、そこまでね、君のようにはいかないけどさ。

小室:
最初、僕が曲書き出した頃ってさ、たぶん両方書いて提出してたじゃない。

高見沢:
うん。それと一緒なんだ? 説明してる時間がないから、デモで出しちゃって、それでいいって感じで? 

小室:
だから、「そんな感じでどう?」出したでしょ? 

高見沢:
そうそう、そう。「それでいいんじゃない?」って。

小室:
高見沢さんなんかもそうですよ。その、メロディをすごい助けてる時もあるし、まあ、言葉からメロディが聞こえてくる時もあるしね。

高見沢:
でも、ダンスミュージックにさ、いわゆる文学的な香がするっていうの? それを持ち込んだじゃない。自分として。だから、ダンスミュージックってさ、ほら、向こうの聴いててもさ、大したこと言ってないじゃない。

小室:
うん。すごい基本はゴスペルみたいなね。

高見沢:
そうだよね。向こうのないよう見てもさ。

小室:
すごい基本の話だよね。

高見沢:
でも小室哲哉が作るダンスミュージックっていうのはちょっと違うでしょ。詞の世界で見るとさ。そこがけっこうすごいなと思うな、俺。どうしてそんなふうになったのかな? 脳が二つあるのかな? っていう気がしたんだけどね。

小室:
わかんないね、それは。

高見沢:
そうか。あの、昔歌ってる頃に思いついてたのかな? じゃあ。

小室:
ああ、それはあるけどね。

高見沢:
けっこう詞を見てたもんな。

小室:
TMの時はそうじゃない。

高見沢:
そうだよね。

小室:
あの、ちょっとキープできたとこはあったよね。

高見沢:
そうだよね。俺たち二人でいってもさ、ないんだよなカラオケ屋に。あまり楽曲が。

小室:
ああ、そうだよね。あの頃なかったですよね。

高見沢:
ねえ。なんでないんだろうって感じだよ。

小室:
僕、高見沢君が歌ったの聞きましたけどね。

高見沢:
俺、歌ったっけ? 

小室:
歌ったじゃないですか。酔っ払っててわかんないんですよ、きっと。

高見沢:
それはお互い様でしょ。

小室:
うん。

高見沢:
そうですか。そういうことがありましたけどね。

小室:
そうですね。

高見沢:
こんな内容の話でいいの? 

小室:
いいんです。ただあのね、難しいんですよ。ずっと出てるじゃないですか。さっきは拓郎さんの話だけになっちゃいましたけど、例えば、それぞれいろんな人で例えば清志郎さんとかはさすがに一番困っちゃいましたよ。あの、別に清志郎さんもちゃんとゲストに来てくれて、普通に前向きに頑張ってくれたんですけど、あまりにもやっぱり接点が。

高見沢:
無さ過ぎるよな。

小室:
ないでしょ。

高見沢:
誰が接点があるんだろう? 

小室:
いや、誰もないです。

高見沢:
きくちか? 

小室:
うん。まあそうだね 。それはブッキングっていう意味ではそうです。

高見沢:
そうだよね。

小室:
それもあるけど、やっぱり止まっちゃうのがね。

高見沢:
話がね。

小室:
それが難しい。

高見沢:
それもほら、こういう番組でない限り絶対に清志郎さんとも会わないわけじゃない。

小室:
うん、そういうので印象強いしね。

高見沢:
一度会ったっていうさ。

小室:
うん。

高見沢:
これはもうほら、いいじゃない。

小室:
そう。それでそういうメインの人がいて、今度このね、あの2個目のちょっと下がった世代、若い世代もあるんですよ。

高見沢:
ほうほう。ムーントラップから始まって。

小室:
ワックワックリズムバンドまで。

高見沢:
すごいね、かせきさいだぁ。すごい名前だなぁ。

小室:
それからギターウルフ。

高見沢:
これもカッコいいね。ギターウルフっていう名前。

小室:
やっぱりギタリストこれ、気になるのかな? 

高見沢:
なんだろう? 

小室:
いい? 

高見沢:
ベースウルフとは言わないの? 

小室:
言うんですよ。

高見沢:
あ、言うの? 

小室:
で、ドラムウルフ。

高見沢:
カッコいいじゃん。カッコいいなぁ。

小室:
カッコいいか。ギタリスト受けするんだなぁ。

高見沢:
一番気になったのは、このホフ・ディランさん。

小室:
ホフ・ディランさんね。

高見沢:
さすがTK MUSIC CLAMPだと思ったな。

小室:
僕がね、これインタビューしてないんですけど。うちとこの久保こーじがやってるのかな。

高見沢:
なるほどね。

小室:
これ、暴力温泉芸者さん。

高見沢:
これ、すごいね。

小室:
どんなすごい人たちの集まりかと思ったら、一人だったんです。

高見沢:
そうなの? 

小室:
うん。

高見沢:
芸者? 

小室:
一人の男の人。

高見沢:
一人の男の人? 

小室:
この明和電気っていうのはどうですか? 

高見沢:
これはでもさ、本当の電気屋さんなんじゃない? 

小室:
そうだよね。すごい人もいますよ。

高見沢:
なるほど。これ、何て読むの? 

小室:
イネカワタカコちゃん? 僕もここらへんはちょっとね、さすがにね。

高見沢:
わかんない? 

小室:
ここらへんまでで、二個目は勘弁してもらったんですよ。勘弁ていうか。

高見沢:
勘弁っていったらマズいぞ。

小室:
いや、大丈夫です。あの、この人たちが嫌だっていうわけでの勘弁じゃないですから。

高見沢:
あ、もう時間がないと。

小室:
時間がね。このメインの、最初の人たちが、やっぱり一時間以上みなさんお話するじゃないですか。

高見沢:
なに話すの? 

小室:
先週の千春さんとかは、「何をお話するの?」って思わない? 

高見沢:
うん。なに話すの? 

小室:
こういう人たちはね、お話してくれるんですよ。

高見沢:
あ、自分から。

小室:
うん。

高見沢:
じゃあ楽だよね。

小室:
「ここ最近思うこと」みたいなのを話してくれる。泉谷さんとかもね。

高見沢:
あ、自分がか。

小室:
そう。「今はこういう感じ」っていう。

高見沢:
それは楽だね、きっとね。

小室:
やっぱ世代的に上の人ですかね、甲斐さんとかもそうだったし。

高見沢:
あ、なるほど。

小室:
岡村君なんかもそうでしたね。自分の今思ってること。だから、俺をフィルターで通して、小室哲哉っていうのを時代のフィルターで、今、自分が何を思ってるっていうのを。だから、ただ漠然となんて話しないじゃない、普通は。

高見沢:
そうだよね。

小室:
だから、今の状況を、僕が入ることによってそういうの話せるし。それもいいし、あとは世代的に僕たちよりも、この2個目とはちょっと違う真ん中の世代の人は、今の自分の音楽を。

高見沢:
これからチャンスを握ろうとすると。

小室:
それと自分の音楽をやっぱりアピールしようとかね。

高見沢:
なるほどね。

小室:
それぞれ面白いですね。

高見沢:
たくさんいるんだな。

小室:
たくさんいますよ。本当、面白いですね。

高見沢:
でも、TMネットワークってさ、あれ、命名したの自分? 

小室:
TMネットワーク、そうですよ。

高見沢:
あ、そうなんだ。

小室:
最初は多摩ネットワークだったんだけど。

高見沢:
本当に多摩だったの? 

小室:
そうです、そうです。本当は。

高見沢:
本当に多摩だったの? 

小室:
ええ。ドラムのTAMAっていうメーカーあるじゃない。ああいうのもあるんだからいいんじゃないのって。 

高見沢:
ああ、そうなんだ。

小室:
あの頃、ボストンとかさ、シカゴとかさ。

高見沢:
ああ、あったね。

小室:
そういう地名の。

高見沢:
ジャパンとかね。

小室:
ジャパンもあったね。そういう地名とか場所の名前で付けてるのね、けっこういたような気がしたのね。

高見沢:
いたいた。まあジャパンはけっこう強烈なイメージあるよね。

小室:
で、多摩にすることはないんだけど。

高見沢:
まあね。

小室:
でもまあ。

高見沢:
その多摩でTMか。

小室:
そうです。

高見沢:
へぇー、なるほど。TMって結局10年? 

小室:
10年。

高見沢:
ぴったり? 

小室:
ぴったり。

高見沢:
そうか。

小室:
もう一日も狂わずにぴったりです。

高見沢:
なるほど。そのTMクローンていうのがけっこうさ、出たじゃない。

小室:
うん。

高見沢:
それってやっぱり、そういう予感もあったのかな? 予想っていうかさ。

小室:
どうですかね? 

高見沢:
だって小室哲哉独特じゃん。結局、俺たちなんかさアルフィーだけど、コピーバンドだったからさ。CS系のあれとかの。サイモンとガーファンクルとか。クィーンとかさ。そういう要素をどっか取り入れるっていうの。遊びながらね。

小室:
僕もそうですよ。

高見沢:
そう? 

小室:
うん、基本は。

高見沢:
でも、それは見えないだろ。

小室:
僕の場合はそれが細か過ぎて、多すぎるんだと思うんですよ。

高見沢:
そうかな? そこなのかな? 

小室:
一曲に何十アーティスト入っちゃう。

高見沢:
入れちゃう。俺はね、逆に見せてわからせたいっていうかさ。

小室:
なるほどね。

高見沢:
「これはこうなんだよ」みたいな。フレーズにしてもね。敢えてそうしてるんだけどね。

小室:
僕のはね、もうジューサーミキサーみたいなもんです。

高見沢:
混ぜちゃうんだ。

小室:
ガァーッとなっちゃうから。

高見沢:
あ、もうグチャグチャにしちゃうんだ。ミンチ状態。

小室:
うん。そうですね。

高見沢:
そうか。その差か。

小室:
一小節、二拍単位とか。

高見沢:
それは多すぎないか? でも。ちょっと。

小室:
まあ、一小節っていうことはないね。

高見沢:
例えば八小節単位とか。

小室:
とか、イントロからAメロ、Bメロとか、でサビと絶対違うね。

高見沢:
絶対違う。

小室:
イントロとサビ同じなんか、やっぱワザとじゃなくて出てきちゃうね。

高見沢:
まあ、特にほら、あんまりこうなんていうのかな? ここ、音楽的な話ししても構わない? 

小室:
音楽番組ですから。

高見沢:
ああ、そうか。意外とほら、リフで作るじゃない。

小室:
ああ、そうですね。で、ああいうリフは、そこからだからなんでもいいや、ディープ・パープルだとするじゃない。でも、上に乗っかるものはオリビア・ニュートン・ジョンだったりするかもしれないわけ、俺の場合はね。

高見沢:
そういうことか。

小室:
で、リズムがソウルだったりモータウンからっていうんで。縦に考えて、全て。

高見沢:
なるほどね。あんまり和音ていうかさ、パッド系使わないもんね。

小室:
そうですね。それはね、キーボードのコンプレックスっていうか。キーボーディストとして、普通はキーボードだからコード綺麗じゃない。

高見沢:
そうだね 。

小室:
でも、やりすぎると自分でまあ。

高見沢:
そこで見えちゃうからね、自分で。それはないなぁという気はしたね、俺は。

小室:
それとあと、このあいだ織田君と話した時に織田君が、やっぱり僕はギターと歌っていうのは、最も魅力のある2大要素でって言ってて、それが僕にはないから。

高見沢:
そうかな? 

小室:
やりたいんだよ。今でもやりたくてやってるわけだけど。だから、これが満たされない部分が活力っていうか。

高見沢:
なるほど。

小室:
そこでなんかずっとストレスでもないけど、欲求になってるのかな。

高見沢:
なるほど。それで夜明けのカラオケ大会にいったこともあったぁと。

小室:
あったなぁと。

高見沢:
あったなぁということなわけだ。

小室:
ギターカラオケとかいうのがあったらね、流行ったりして。

高見沢:
すごいだろうね。

小室:
俺たちの周りでは。歌がちゃんと入ってて、ギターだけ。

高見沢:
間奏とか開いてんの。

小室:
で、リフとかね。

高見沢:
いいな、それ。リッチーとか。そういうのいいね。、ギターカラオケ。

小室:
ずっと簡単なキーでソロ弾いてていいとかね。

高見沢:
3コードでもね。

小室:
やってくれたらいいですね、そういうの。そういうカラオケショップないですかね。カラオケっていうんじゃないですね。

高見沢:
それはね、だから自分で作ればいいんだよ。

小室:
そうか。

高見沢:
小室哲哉ギターカラオケって。

小室:
そこまではちょっとね。

高見沢:
TKGとか。 ダメかな? 

小室:
できないですよ。

高見沢:
そうか。

小室:
なにげにマイギターとかあったらいいんじゃないですか。

高見沢:
でもギターってほら、個性出るからね。誰が弾こうがさ。

小室:
うん。

高見沢:
ある程度プロになっちゃえば。

小室:
そうだね 。だから、そこでね、自分で出来ちゃってたら、もしかしてここまでやれなかったですよ。

高見沢:
あ、そう? 

小室:
うん。満たされちゃうから、自分のなかで。

高見沢:
そうか。なるほど。

小室:
完結できちゃうからね。

高見沢:
なるほどね。

小室:
曲作れてギターも自分で弾きたいとか思ってて、で、シャウトできたらやっぱりそれはそれで、もうそれは自分ですごくやりたかったことになるわけだからね。

高見沢:
なっちゃって、それが満たされちゃうから。

小室:
うん。満たされちゃうから。

高見沢:
なるほどね。

小室:
今度はそれを人に見せたくてステージに立つとか。

高見沢:
ステージ嫌いだもんな。

小室:
嫌いですね。

高見沢:
ツアーとか。とことん嫌いだよね。

小室:
とことん嫌いですね。

高見沢:
なるほど。そうか。もし満たされてたら。

小室:
なかったかもしれない。

高見沢:
そうだね 。満たされない欲求がいろいろなアーティストに対する見方なのかな? 

小室:
満たされない欲求か、もしくは自分を基準にしたら、それよりもっと魅力のある人にやってもらったほうがいいってことになっちゃうでしょうね。

高見沢:
なるほどね。ポイントはやっぱりさ、ヴォーカルなんだ。

小室:
ヴォーカルですね。

高見沢:
声? 

小室:
うん。声ですね。

高見沢:
質? 

小室:
うん、質も。

高見沢:
ある程度いってたら、技術も必要でしょ? やっぱり。持ってないと。

小室:
うん。だからまあ、基本的にはね、俺のオケと相性がいい人だよね。

高見沢:
なるほどね。決してジャニス・ジョプリン系じゃないよね。

小室:
そうだね 。まあやってみたい気もするけどね。

高見沢:
俺、やって欲しいよ。そういうさ、声のしゃがれてる系っていうの? 

小室:
そう。そういうのもまあ、今後はまだちょっとそういう可能性はあると思うんだけどね。

高見沢:
なるほどね。

小室:
今んとこはちょっと無理でしょう。

高見沢:
俺なんかさ、自分の声があんまり。俺もコンプレックスあるわけ。高い声だけですごく軟弱なさ。

小室:
高見沢君高いですよね。

高見沢:
高い? 

小室:
でも、高いのが僕のなかで一応は基本ですから。

高見沢:
あ、そう? 

小室:
高くないと抜けないじゃないですか。

高見沢:
まあ、そうだけどさ。

小室:
あんまり低い声、なんか新聞かなんかに出てましたよ。日本で男の日とのキーが上がったっていう。

高見沢:
ああ、上がったって出てたね。それって小室も読んだの? 

小室:
読みました。

高見沢:
何故かっていう、そこまでは追及してなかったけど。でも、そんなこという前に、昔から俺、高かったんだけどさ。べつに今、急に高くなったわけじゃないよ。

小室:
急に高くなったわけじゃないね。

高見沢:
急にヒャーとかなったわけじゃない。

小室:
そう、ずっと昔は低かったわけじゃないもんね。

高見沢:
そうだよね。

小室:
だってもう、向こうの洋楽の人はもう、20年前から高かったわけだから。

高見沢:
高かったよね。ディープ・パープルのイアン・ギランとかさ。

小室:
あれだって、「おまえ、絶対にこのキーで歌えなかったらダメだよ」っていわれてオーディションにみんな落ちてたでしょ、多分。

高見沢:
多分そうだろうね 。

小室:
間違いなく。

高見沢:
間違いなくね。

小室:
ギターの人、もう完璧にEだかGだかAで。

高見沢:
一番いいのはAとGとそのぐらいのあれしかないもんね。

小室:
まず、そこでラが出なきゃダメだよ。上のAがね。

高見沢:
絶対ダメだね。そっからが、候補じゃない。Aがいわゆるボーダーラインっていうか。そっからBとCと。

小室:
もしかしたらD。

高見沢:
D。自分のはFぐらいまでいくけどね。

小室:
あ、本当に? 

高見沢:
コーラスの時はね。

小室:
表声で? 

高見沢:
表声で。

小室:
それはスゴいよね。

高見沢:
それがね、嫌なんだよ。

小室:
ちょっと世代的なことから言っちゃえば、高見沢さんの世代でその声を持ってるって珍し過ぎるよね。

高見沢:
そうかな? 

小室:
そんな人いないでしょ。

高見沢:
そうか? ロバート・プラントぐらいかな? 上だっつうの、ずーっと。

小室:
向こうの人はなぜかいるんだけどさ。

高見沢:
いるね。昔からいるよね。だから、昔、子供の時にコピーして、よく出てるじゃない、いろんなコードネームとか。やっても合わないんだよね。みんな日本人用にキーを下げてコピーしてあったけど。自分の耳でとると、すごい高いじゃない。ビートルズにしても。ストーンズはそうでもなかったけどね。

小室:
そうだね 。ポール・マッカートニーとか高いんですよね。

高見沢:
高いよ。

小室:
しっかりね。じつは。

高見沢:
高い。あのコード進行にしてもさ、もちろんギターで作ってるから単純なんだけど、転調してるしね。

小室:
転調してますよね。

高見沢:
簡単にね、スッと。

小室:
あの、そう。「ヘイ・ジュード」のさ、最後にコーダにリフレインになる前のシャウトあるじゃない。

高見沢:
あれ、すごいね。

小室:
あれなによ? 

高見沢:
すごいよ。

小室:
上のやっぱりどっか? 

高見沢:
うん。Cぐらいいってるんじゃない。あと「ハロー・グッバイ」だってさ。

小室:
そうだよね。Fかなんかだから。

高見沢:
そうだよね、キーは。

小室:
もしかね、上のファとかいったりしてたのかな? 

高見沢:
いってたよね、きっとね。

小室:
高いんですよね。

高見沢:
高い。音楽はじゃあ、高いということで。まあ、ポップミュージックはそうなのかな? 

小室:
それは、あれじゃないですか? その、職人芸じゃないけど、やっぱり普通の人が出ないっていうか。そういうものが出るっていうか。

高見沢:
そうだろうな。

小室:
それはでも、大事なことですよ。

高見沢:
そうか。でも、こういう話ってさ、俺たちの話だったらいいけどさ、聞いてるやつってさ、つまんないだろうな。興味のない人は。すみませんね。

小室:
興味ない人は見ない番組だから。

高見沢:
あ、そうか。

小室:
うん。もう、本当そういうことだけの番組。それでもね、見てる人いますよ。

高見沢:
そうだよね。

小室:
そう。だから、みんなね、なんだかんだ言って出てる人ね、歌ってる人はみんなちゃんと高いですよ。

高見沢:
そうだね 。

小室:
うん。しっかり出てるんですよ。

高見沢:
ちゃんといってるわけだ。

小室:
僕なんかラまでです、表で。

高見沢:
いや、ラまで出りゃ充分じゃない? 

小室:
でもね、TMの時はファぐらいまでしか出なくて。コーラスでね、やっぱりやってるからしょうがないんだけじ。上にいかなきゃならないから、ハモりとか。

高見沢:
ああ、そうか。

小室:
表とかで。

高見沢:
宇都は? 

小室:
宇都も同じぐらいじゃないかな? 

高見沢:
あ、そうなんだ。

小室:
うん。宇都の場合はちゃんとコーラスじゃなくて元で使う、メインで使えると思うんだけど。

高見沢:
そうだね 。

小室:
僕の場合はまあ、元々コーラスだけだから。

高見沢:
そうか。

小室:
そうですよ。だからまあ、そういう大事な声でいいじゃないですか。

高見沢:
そうか。だからそこでね、ほら、なんていうの? 音程があんまりよくないからさ、俺。ピッチがさ。

小室:
それはでも、自分でわかるわけでしょ? 

高見沢:
わかる。わかんなかったら最低だよ。だから、そこがね、なんか嫌なんだよな。なんかなぁ。だからね、メロディラインをきちんと構築しないとすごく歌いづらいっていうのかな。歌にならなくなっちゃうでしょ。

小室:
なるほどね。歌の上手い人っさ、そこにいく道筋知ってるじゃない。だから、けっこうそこでみんな固まっちゃうよね。なんか音域の。

小室:
はいはい。

高見沢:
そこに持ってくじゃない、みんな。だから、それはそれでいいんだけどさ。悪い言い方すると同じようになっちゃうと。上手いからね。で、その上手さっていうのがやっぱり必要なんだろうけどね。

小室:
あ、なるほどね。じゃあ、高見沢君の場合はちゃんとメロディをきちっとギターなりでフレーズを作って。

高見沢:
まあ、キーボードの場合もあるんだけど。フレーズっていうかメロディを作ってから。

小室:
で、そこに合ってるか合ってないかをきちっと自分で作ってくって感じですか。

高見沢:
はめ込んで作って。まあ、それが一番今のところはね、いいんだけどさ。とにかくまあ、アルフィーの作り方と、また他の作り方と違うけどね、それはね。

小室:
あれは? あのバンドは秘密のバンドなんですか? あれ、まだ相変わらずオフィシャルじゃないんですか? 今、出てんじゃないですか。

高見沢:
なにが? 

小室:
裏バンドで出てるじゃないですか。

高見沢:
あ、ビートボーイズ? ぜんぜんべつに。

小室:
あれは知ってんの? みんな。

高見沢:
知ってるでしょ。ただほら、なんていうんだろうな? もうこんなこと言ってもしょうがないからさ。ただ、違うサウンドやる時にはあれにしようかなと。気持ちだけなんだけど。まあ、別に。

小室:
あれ? やってるなぁって、このあいだ何かで見て。

高見沢:
あ、そう? いや、でも、活動はしてないけどね。出来ないよ、第一アルフィーがツアー中なんだからさ。それは絶対できないよ。転調感てさ、話しまた変わるけどさ。あれってさ、キーボーディスト独特だよね。

小室:
あれ、打ち込みから入ってるから、最初に。で、キーボードも独学で、べつに教育されてるわけじゃないからさ。

高見沢:
習ったことないんだよな。

小室:
うん。習ったことないから、すんなり#とかポンて全部コードとかできなかったから、そのころはなかった、転調とか。

高見沢:
あ、そう。

小室:
うん。打ち込み始めてから。

高見沢:
トランスポーズで? 

小室:
トランスポーズでボタンをポンッて押して、カンッて変わって繋げて聞いてみたら。

高見沢:
あ、いいじゃん、みたいな。

小室:
うん。

高見沢:
でも、法則には合ってるじゃん、とりあえず。AmからF#にグンと落ちるとかさ。

小室:
そうだね 。いや、でもね、べつに楽典見て調べたわけじゃないし。

高見沢:
あ、そうなんだ。

小室:
そこらへんはもう、気持ちいいか悪いかだけ。

高見沢:
あ、聞いた瞬間に。

小室:
うん。

高見沢:
すごいのもあったけどな、なんか。

小室:
一回言われた。

高見沢:
すごいよな。

小室:
覚えてる。

高見沢:
これってさ。

小室:
「ビヨンド・ザ・タイム」って曲。

高見沢:
そう、「ビヨンド・ザ・タイム」そうそう。

小室:
TMネットワーク。

高見沢:
そうそう。あれが、「おいっ」って。頭ガコーンと叩かれた感じがしてたけど。

小室:
階段から2〜3段、もっとですね。下まで落ちたぐらいかね? 

高見沢:
なんかさ、すごいよ、あのなんつうの? 落ちる感じ。俺、「これ違うんじゃねぇか?」と思ったんだけど、聴いてるうちにさ、それがよくなってくるって不思議だよね、転調っていうのは。けっこう刺激受けたかもしんない、あれは。

小室:
あれはうん。ちょっとびっくり。

高見沢:
だって、聴いててさウッて(テーブルにかけていた肘が落ちる)「なんだ? これは」って感じ。すごかったな、あれは。

小室:
あれ、シングルにしてますからね。

高見沢:
けっこう好きだよ、あれ。あのテーマは。

小室:
そう、もう一曲あるんですけどね。あの頃は無茶してましたね。

高見沢:
すごかったね。「7 Days War」もそうなんじゃない? 

小室:
そうですね。

高見沢:
けっこうすごいよね。なんかお互いにあの頃さ、俺も「あ、よし。小室がここまで転調してんだったら俺もやってやる」って。俺もなんか、転調だけ闘ってどうすんだって。誰も歌えない。だからカラオケにないんだよ。

小室:
そうですね。あの頃はないね。

高見沢:
ないよ。ちょっと見るじゃない、一応サーッと。「あ、ねぇな、やっぱり」。お互いなかったけど。

小室:
TMネットワークとアルフィー合わせてもね。

高見沢:
そう。だって負けちゃうもんね、他の。

小室:
4〜5曲しかなかったよ。

高見沢:
4〜5曲しかないんだもんな。僕なんかのコーラスがあるからさ、余計に歌いづらくなっちゃうのかもしれないけど。

小室:
で、あの頃コピーする人もそんなに優れた人いなかったんじゃないですか? あのカラオケ屋さんの。レーザーとかだって。

高見沢:
ああ、そうか。そうだよな。

小室:
今みんな、慣れてきてるからけっこう似てるのもあるけどな、今カラオケで。

高見沢:
あ、そう。

小室:
関心するのもある。でも、「Departures」はちょっと。

高見沢:
ダメだった? 

小室:
間違えてますよ。

高見沢:
言っといたほうがいい。間違ってますよ。いいですよ。

小室:
間違ってますから。サビのコードを間違えてて。

高見沢:
サビのコード間違えてるの? 

小室:
残念なんですよ。

高見沢:
それって致命的じゃない。

小室:
致命的なんだけど。

高見沢:
っていうことはカラオケに行ったってことだろ? 最近。

小室:
ううん。それはね、たまたま聴かせてもらったのがあったの。

高見沢:
あ、そうなんだ。

小室:
うん。そういう機械を見せてもらって。

高見沢:
ああ、ああ。

小室:
別にカラオケにわざわざ行ったわけじゃなくて。

高見沢:
なるほど。

小室:
「ああ、違うよ」って。もうどうしようかと思っちゃった。

高見沢:
それは抗議した方がいいよ。

小室:
打ち込み直してあげようかなと思って。

高見沢:
自らが? 

小室:
うん。難しいのかもしれないけど。

高見沢:
それぐらいは。小室ぐらいはわかるよ。

小室:
ベースがね、ごめんね、また深い話しで。ベースがね、ペダルでずっとリフが一緒なんですよ。

高見沢:
テンションでいってんの? 

小室:
ずっとベースは同じリフで。上のコードが…? 

高見沢:
自分で忘れるなよ。

小室:
ピアノでちゃんと動いてる。

高見沢:
それが動いてなかったの? 

小室:
Fm→C♯→B♭→Fmっていうそれだけの循環。

高見沢:
それがとれてないの? 

小室:
それがなんかね、下がってっちゃったりするのね。いわゆるあの「ハートブレイカー」状態。

高見沢:
ああ、ああ。Am→G→Fいくみたいな。

小室:
そういうパターンになってた。

高見沢:
あ、そう。

小室:
いいませんけど、某、有名な通信カラオケのとこですよ。

高見沢:
あ、そう。そりゃマズいね。

小室:
直るといいんですけどね。

高見沢:
直るといいですね、これを機会に。

小室:
それをいおうと思ってたんですけどね。まあ、いいや。

高見沢:
ああ、そうか。

小室:
まあ、カラオケ昔はダメだった。なかったですね。

高見沢:
なかったね。進んだね、それも。

小室:
うん。

高見沢:
それもやはり、何ていうの? 小室哲哉現象なんじなゃないの? 

小室:
カラオケはもしかしたら、ちょっとどっかにそういうのあったかもしんない。

高見沢:
それとさ、そういう歌を歌えるような若い世代が出て来たっていうこともあるんじゃない。

小室:
そうだね 。

高見沢:
やっぱり演歌系だけではなくさ。だって、俺たちとか歌うものがなくてな。だからけっこうアヴァンギャルドな唄歌ってたよね。

小室:
うん。

高見沢:
これはちょっと、人には言えないけど。

小室:
ちょっと言えないですね。

高見沢:
ちょっと言えないけどね。そうだよな。僕もぜんぜん行ってないけどさ、そういうとこに。全く。

小室:
僕も全く行ってないですけどね。

高見沢:
行く暇がないでしょ? 

小室:
うん。行けても7時が8時ですね、朝のね。

高見沢:
朝のね。

小室:
行こうと思えば。

高見沢:
行こう思ったらやってるからね、そういう時間までね。そういう文化はすごいね、日本の。

小室:
一回7時ぐらいに行きましたね。

高見沢:
いったよね、朝のね。そこにいっぱいいるんだもんね、まだね。

小室:
そこだけ夜なんですよ。

高見沢:
そう。出たら昼みたいな感じですからね。すごいよな。

小室:
もう普通に歩いてましたね。

高見沢:
歩いてたね。

小室:
駅で二人で。

高見沢:
僕らはね。そうだよね、歩いてたよね。懐かしいですけどね、そういう話をするとなんか。

小室:
なんてったって、今日50回目ですから。

高見沢:
50回目のいわゆる。いいのかな? 50回目にこういう話ばっかりして。

小室:
いいんです。節目ですから。

高見沢:
これで終わるわけじゃないんでしょ? とりあえず。

小室:
なんか、ちょっと変わることがあるみたいですね。

高見沢:
なるほど。今までのスタイルは今日までということで。

小室:
こういうスタイルは。もしかしたらこの机も変わっちゃうかもしれないですね。

高見沢:
テーブルも変わる。なるほど。

小室:
後ろももしかしたら変わるかも。

高見沢:
セットも変わる。スポンサーも変わったりして。

小室:
スポンサーはもうタワーレコードで。

高見沢:
タワーレコードね。プロデューサーは変わらないの? 

小室:
変わらないですね。一応、視聴率的に好評だったりとか、評価がちゃんとあったらね、変わらないでしょう。
高見沢:
変わったらすごいね。良かったね、きくち。

(ありがとうございます)

高見沢:
そうですか。

小室:
まあ、それぐらいの話なんですけどね。

高見沢:
なるほどね。

小室:
なんかありましたっけ? あと。

高見沢:
あとねぇ…。そうだなぁ…。俺、初めてコンサート見た時さ。

小室:
TMの? 

高見沢:
キャロルの。もうびっくりしたよ。あれはほら、あの頃でミュージカルやってたじゃない。早かったね。

小室:
早かったって、今みんなやってんですか? 

高見沢:
いやいや、いや。早いっつうかさ、ああいうことすること自体がさ、そういうロックグループっていうの? 

小室:
あれからでも、いないんじゃないですか? あんまり。

高見沢:
いや、僕もああいうのやりたいなと思ってた時期だったんだね。先いっちゃったね、キャロルね。参ったな。「どうせあんまり筋がないんだろうな」と思って行ったらさ、けっこうちゃんとしてたじゃん。参ったな。

小室:
今でいったらあれですね。ロールプレイングゲームみたいな感じでしたね。

高見沢:
そういう感じだったよね。なんかゲームのさ、セットが変わってってさ。

小室:
そうですね。 

高見沢:
あれ見てたやつっていうのはさ、けっこう幸運なんじゃない? あの時期しかやってないんでしょ? あれ。

小室:
ええ、そうです。

高見沢:
ビデオも出てないし、あの時の。

小室:
そうです。

高見沢:
他のね、リズムレッドとかさ、あのツアーのやつは。

小室:
けっこう詳しいですね、TMのけっこう。

高見沢:
だって、ファンクラブ入ってたもん。だから、そういう意味ではさ、あれびっくりした。俺も見といてよかったなって。でも、あの横の階段にバァーッと上がってさ、あれはけっこう70年代のロックアーティストって感じしたね。

小室:
ああいう割れたりとかね。

高見沢:
割れたりとかさ。けっこう俺は好きだな、ああいうの。

小室:
またやってみたいという気もするけどね。自分は出ないけど。

高見沢:
出ないで? 

小室:
出ないけど。

高見沢:
出てよ、キーボードで。

小室:
大屋政子さんて言われてたんですから、あの衣装は。

高見沢:
あ、そう? 赤いやつ。

小室:
紫の。

高見沢:
あ、紫だ。すごいの来てたよね。

小室:
なんか司祭様みたいなやつとか着てましたからね。高見沢くん、まだそういうのステージ衣装なんじゃないの? 

高見沢:
俺がそんなの着てるわけないじゃん。質素なもんだよ。

小室:
本当? 

高見沢:
本当、本当、本当。

小室:
羽とかは生えてないんですか? 

高見沢:
もう本当に質素で。スーツで出るぐらい。

小室:
本当? 

高見沢:
うそ、うそ。たまには見にきてよ。

小室:
羽付けてなかった? 

高見沢:
羽? 羽は付けてないよ。

小室:
付けてなかったっけ。

高見沢:
羽は付けてないけどさ。

小室:
ギターか、それは。

高見沢:
ギターにエンジェルの。まあ、一応こけおどしってやつ。そんなこと言っちゃいけないけどな、あまり。

小室:
そうですよ。そう、見に来てくれましたね。

高見沢:
そうですね。素晴しい。だから、引きずってないのかな。今もそうかもしれないけど。あんまり引きずってるのが見えないんだよ。

小室:
はいはい。

高見沢:
小室哲哉の場合は。それがやっぱり新しいんじゃない、きっと。俺が思うにはね。

小室:
まあ、それをだから、いいとする人もいるし。けっこうズルいという人もいます。

高見沢:
あ、そう。まあ、言うやつは必ずいるから。どっちにしてもさ。全部いいやつなんていないよ。

小室:
まあ、間違いなくそうですね。

高見沢:
しょうがないよ。それはもう宿命だよ。ここまできちゃったらさ。

小室:
そうですね。

高見沢:
今後はもうしょうがないよ。行き着くとこまでいかないと。

小室:
そうだね 。

高見沢:
なに? 滝廉太郎状態じゃないの? もっとすごいか。

小室:
滝廉太郎さんてそうなんですか? 

高見沢:
例えば。今、思いついただけなんですけどね。作曲家としてさ。なんかそういう歴史に名を残す、偉人伝に乗るんじゃないの? 

小室:
楽曲的には筒見京平さんを越えないと思いますけどね、数はね。

高見沢:
ああ、数はね。すごいよね、やっぱあの人。

小室:
調べたっていうか、ちょっと見てびっくりしちゃったね。二千曲ぐらい。もっと? 

高見沢:
もっとあるんじゃない。

小室:
二千何百曲とかでしょ? 

高見沢:
僕らのデビュー曲、筒見さん。

小室:
あ、そうなんですか。

高見沢:
やっぱりあのリズムがなかなかね。いつ聴いてもほら、古い感じしないのよね。

小室:
そうですね。

高見沢:
あの人の曲はね。それはすごいなと。詞を頼まれてさ、筒見さんに。やっぱりなんか、筒見さんもなんかさ、言葉の乗り方。職業作家じゃない乗り方が欲しいっていうようなやり方されててね。

小室:
あ、会ったことあるんですか? じゃあ。

高見沢:
そうそう。当然当然。

小室:
何回もある? 

高見沢:
うん。だから、デビュー当時は何回もあって。それで去年かな? 

小室:
あ、そう。僕もね、なんか御手紙いただいたことあるんですよ、最近。最近て一年前ぐらい。

高見沢:
あ、本当? なんて書いてあった? 興味があるなぁ。

小室:
頑張ってくださいっていう応援してくれる感じの。まあ応援ていう程ではないですけどね。いただいたことありますよ。

高見沢:
いい人だよね、すごく。

小室:
すごく感激しましたけどね。

高見沢:
でも、このまま作りつづけていけばさ、必ず二千何百を越えるんじゃない? この量産状態が。

小室:
数はちょっとね。だから、数はもう本当にいいんですけどね。もうちょっと凝縮したいですけどね。

高見沢:
いや、でも、それは今許されないでしょ。

小室:
許されないですね。

高見沢:
この状態でいくと。例えばglobeの場合はさ、ステージやるの? 

小室:
困ってんだよね。

高見沢:
だって、やっちゃったらさ、時間がとられちゃうから出来ないだろ? だって。

小室:
うちのスタッフがニコニコして「3日に1曲で済みますから、小室さん」とか言いますからね。

高見沢:
え? 3日に1曲? 詞も曲も? すべてアレンジも? 

小室:
まあ、一応楽曲って意味では。

高見沢:
3日に1曲? 

小室:
ぐらいの計算になっちゃうんですよ。

高見沢:
今の形でいくと? 

小室:
ええ。

高見沢:
それはちょっと辛いな。体壊すね、そのままいくと。

小室:
そう思いますね。

高見沢:
壊すまでいくか。

小室:
せめて一週間に1曲でいきたいですね。

高見沢:
でも、それは許されないかもしれない。だから、壊すまでいって、壊してからまた少し整理してけば? 

小室:
考えてね。

高見沢:
きっと壊れないよ。

小室:
そうかなぁ? 

高見沢:
意外とタフなんだよ。ミュージシャンはタフじゃなけりゃやってらんないじゃん。

小室:
そうですよね。

高見沢:
ここ(リストに載ってる)にいる人、みんになタフだよ、きっと。

小室:
そう。みんな僕、話聞いててもう本当にね、体力じゃなくてなんかすごい。

高見沢:
精神的にもね。

小室:
精神的に「ダメだ、ダメだ。辛いよ」っていうふうなことを話す人もたくさんいるんだけどね。

高見沢:
あ、そうなの? 

小室:
うん。「大変だよね」っていう話を。で、みんな、ぜんぜんそれは関係ないよっていうところもみんな持ってるし。

高見沢:
本当に「Get Wild」だよ。

小室:
「Get Wild」ね。

高見沢:
タフでいかないとね。

小室:
本当、面白いんですけど、ここは。

高見沢:
この3番目はなんなの? 

小室:
3番目は。

高見沢:
なに? なんなの? ここは。

小室:
あの、予備軍ていうか。コマーシャルのね、女性が多いじゃないですか。

高見沢:
女の子多いね。

小室:
多いって、ほとんどです。

高見沢:
自分の好きなタイプを全部選んだんじゃないの? これ。

小室:
プロデューサーのきくちさんですから。

高見沢:
え? きくちさんのあれ? 

小室:
まあ、全部きくちさんとはいいませんけど、あの、二人合わせて。

高見沢:
ここにいるじゃん。

小室:
だって。

高見沢:
あ、ここにも出てるの? もはや三段飛びしちゃったじゃない。華原さんね。

小室:
華原朋美はそうですね。まあ、こういう人も。

高見沢:
あ、シャ乱Qさんも。

小室:
ここに来てます。

高見沢:
おお、一軍に上がった。一応一軍二軍三軍と。

小室:
ここらへんからここにきたって。

高見沢:
お、これはけっこう早いね。ここは何週目でこっちにきたの? このへんはけっこう時間かかったね、これ。

小室:
はい、そうですね。

高見沢:
少女Kは。

小室:
で、一回目のともさかりえちゃんとか、もうデビューしたでしょ。デビューしたんですよ。

高見沢:
あ、そうなんだ。

小室:
すごい売れてますよ。

高見沢:
売れてるね。

小室:
それで、この北浦共笑ちゃんていうのも、コマーシャルのすごいし。この広末涼子ちゃんていうのもドラマとか今すごいでしょ。

高見沢:
どこで探してくるの? こんないっぱい。アイドル系を。

小室:
(きくちさんを指す)

高見沢:
そうじゃないだろう? 

小室:
いや、本当ですよ。

高見沢:
嘘だよ。本当か? 

小室:
本当、本当。

高見沢:
なんか雑誌かなんかチェックしてんじゃないの? 

小室:
探してきて、「小室さんどうですか?」っていうと、してたりしますけどね。

高見沢:
ほらみろ。

小室:
そういうこともありますけどね。

高見沢:
そういうこともある。

小室:
でも、僕はいってはないですよ、もちろん。それはわかるでしょ、状況として。

高見沢:
それはわかるよ。

小室:
いや、でも、チェックはしてることもあるけどね。

高見沢:
鋭いよな。

小室:
それは言われてもしょうがないかもしれないですね。

高見沢:
そうか。

小室:
ええ。

高見沢:
あと、これすごいね、この人。大地さんていうんだ。

小室:
これは男の子。

高見沢:
あ、男の子。

小室:
大地君ていう。

高見沢:
大地君。

小室:
この子だけかもしれない、男の子。

高見沢:
あと全部そうでしょ? 女の子だよね。知らないんだよな、俺。こういうのはぜんぜん。疎いんだな。

小室:
僕も知らないですよ。半分以上は僕も「へぇー、そうなんだ」っていう人ですよ。

高見沢:
でも、必ずここに出るとさ、名を残して一軍に上がってさ。

小室:
頑張ってくる人たちが多いってことですよね。

高見沢:
っていうのがね。なるほど。すごいな。いわゆる小室ファミリーってやつ? 

小室:
全部じゃないですよ。

高見沢:
違うの? これ。いっぱいあるなと。

小室:
これファミリーだったら怖いよね。

高見沢:
すごい。誰も怖いもんないんじゃない? これ。これ、全部ファミリーだったら。

小室:
このメインゲストのとこで、なんか番組やったらすごいですね。

高見沢:
これ、すごいけどさ、入って欲しくない人もいるんじゃない? なかには。

小室:
ちょっと怖いですね。怖い人もいましたからね。怖いってこともないけど。

高見沢:
ちゃんと意思の疎通が計れる人間が必要だよね。

小室:
そう。お酒入ったら怖い人、間違いなくたくさんいますね。

高見沢:
だろうな。でも、いつもここに出る時は飲んでるんじゃないの? 

小室:
飲んでないですよ。シャンパンは何回か。珍しい。

高見沢:
あ、そう。あ、わかった。ヨシキの時は飲んだな、きっと。

小室:
あ、当たった。やっぱあの時も。

高見沢:
シャンパンだった? 

小室:
うん。

高見沢:
クルッグとかなんか、わがままなことまた言ってた? 

小室:
言ってました。

高見沢:
ね。さっき怯えてたもん。「ドン・ペリでいいですか?」って。「僕はいいですよ」って。「クルッグないの?」って聞いたけどね。「ないんです」って。ヨシキの時は持ってきたんだな。

小室:
ヨシキの時はクリスタルかなんか。

高見沢:
あ、クリスタルか。

小室:
じゃないかな。なんでしたっけ? 

(モエです)

小室:
モエ? 

高見沢:
モエ? じゃあ、ドン・ペリより安いやつ? きっと怒ってるかもしれない。

小室:
ううん。ぜんぜん。なんか大丈夫だった。

高見沢:
大丈夫だった。

小室:
そうですね。飲んだら怖い人多いですね。

高見沢:
誰だろうね? 

小室:
ほとんどみんな怖いですよ。キレる人多いんじゃないの? 

高見沢:
キレる人? でも、強い人はいるけどね。拓郎さんは本当、けっこう強いよ。昔ね、何度か飲ませてもらったことがある。泉谷さんはあんまり飲まないでしょ? 

小室:
あ、そうですか。

高見沢:
うん。

小室:
へぇー、さすが生き字引きですね。

高見沢:
いやいやいや。こういうことは坂崎のほうが詳しい。

小室:
あ、本当に。坂崎君いたら、もっと詳しいだろうね。

高見沢:
詳しいよ。その場でやってくれるからね。すごいよ、ギター。カラオケいらないんだもん、だって。

小室:
あ、今日、坂崎君も連れて来ればよかったのにね。

高見沢:
あ、本当? じつはここにね…、いないっつうの。

小室:
あの人便利だよね。カラオケとかね。

高見沢:
いや、ギターが好きなんだよね。だからね、あの才能は素晴しい。巻きが出ましたね。

小室:
ぜんぜん話しはいいんですけどねよく見るとああいう技術的なことなんですよ。

高見沢:
「テープ残量が2〜3分です」。(というカンペがでてました)
もう終わっちゃえばいいじゃん、話。だって、2〜3分で切れたってさ、2〜3分使わないでしょ? これ。そのままダラーッと流れてけばいいんじゃない? みんな早く帰りたいんだ。

小室:
そういうことはないですけどね。話はぜんぜん面白いんでね。

高見沢:
なるほどね。

小室:
坂崎君とかいましたね、そういえば楽屋にね。何回かね。

高見沢:
そうだよね。

小室:
面白かったね。

高見沢:
素晴しいですよ、彼は。ミュージシャンとしても。

小室:
素晴しいですよね。

高見沢:
ギターはすごいからね。

小室:
桜井さんの移動も好きですけど、僕。ツアー中の。

高見沢:
言ってたよ、前。「え? 桜井さんどこにいるの?」って言ったら、ミュージシャンぽくないちょうどね、そういう格好してたからね。なんかで一緒になった? 

小室:
新幹線でね。

高見沢:
新幹線か。

小室:
どっか途中から乗ってきたんですよ。

高見沢:
そうだ。そういうことあったね。

小室:
なんかポーチかなんか抱えてね。サングラスして、ダブルだ。絶対わかんなかった。

高見沢:
わかんないよね。今だに俺もわかんないもん。

小室:
なんかね。

高見沢:
でも、TMとアルフィーって3人組みだったからさ、ね。

小室:
面白いね。

高見沢:
そういう意味ではね、面白かったよね。

小室:
アルフィー見てTM3人にしたんですから、本当に。

高見沢:
そうなの? 

小室:
本当ですよ。

高見沢:
そうなの? 

小室:
全部の理由じゃないけど、半分ぐらいの理由はアルフィーの話、よく出てましたよ。

高見沢:
あ、そう。僕ら半分はお笑い系だったから。

小室:
べつにそういうの知らなかったから。

高見沢:
あ、そうか。

小室:
ぜんぜん。ベストテンで屋上とかでやってるの見て、「3人だよ、やっぱり」って言ってましたからね。

高見沢:
そう。バンドっていう形態をとらないような形はね、3人が一番。

小室:
なのにロックっぽいこともやれてたから、そこらへんでね、すごい参考になったね。

高見沢:
あ、本当。スピードウェイは5人だったじゃん。

小室:
スピードウェイはもっと多かった。

高見沢:
あ、そうか。

小室:
最初、8人ぐらいの時もあったしね。

高見沢:
なるほど。いいあれだったけどね。

小室:
あれはあれで今から思えば。

高見沢:
そうだね。一緒に出来たらよかったね。

小室:
できたらよかったかもしれない。面白かったかもしれない。

高見沢:
おもしろかったよな。

小室:
そういう企画出してた人いましたね。

高見沢:
いましたね。全国ツアーさ。

小室:
いたんですよ。

高見沢:
TM、アルフィーで3人で。

小室:
それでね、Xも入れようっていう話もあったね。

高見沢:
そうそう。そしたらきっとリハーサルこないやつがいるから、きっとダメなんだろうな。

小室:
坂崎君と木根が真面目にやってるんですよ。

高見沢:
そうそう。そうだよね。

小室:
二人で。

高見沢:
あと、誰も来ないと。

小室:
もしかしたらトシが怒られて来てたかもしれないね。

高見沢:
ああ、そうか。怒られんの? やっぱりけっこう。

小室:
トシがね、おこられちゃうの、ヨシキに。

高見沢:
ヨシキに? けっこう怖いんだなぁ。

小室:
ヨシキ怖いよ。

高見沢:
あ、そう。

小室:
もしかしたら、この中で一番酒っていう意味ではヨシキかもしんない。

高見沢:
ああ、ああ。でも、俺の前じゃあね、そんなにね。けっこうすごくいい人。いいやつっていう。

小室:
木村君とかもお酒飲んだらけっこうすごそうだけど、そんなことない? かもしれないね。

高見沢:
だれも飲んだ人がいないっていうね。一緒に飲んで見たい人。俺、こっち(アイドル系)のほうがいいなぁ。こっとのほうがいいと思わない? これ(メインゲスト)と飲んだらさ、けっこう気遣うぜ。

小室:
いや、もう飲めない、僕は。僕、飲んでるふりしますよ、ウーロン茶で。

高見沢:
あ、そうだろうな。やっぱ、このへんのが楽しそうだよね。

小室:
いや、ここも楽しくないですよ。

高見沢:
そうかな? 

小室:
まあ、明日の新聞のこととか考えたらね。

高見沢:
そうか。そういうの関係なくさ。関係なくいろいろ。

小室:
もう、近づかないもん、ここらへんの人たち。怖くて。

高見沢:
危ない? 

小室:
絶対。もしもそういうことがあってもね。

高見沢:
あ、そうか。大丈夫、俺が守るよ。

小室:
もう。守ってくんないんだよ、この人ぜんぜん。「肩組めば? 写真撮ってあげるよ」とか言う人じゃないですか。

高見沢:
いや、そういうことはないよ、そういうことはないよ。そうか、なるほどね。

小室:
まあ、面白いですね。

高見沢:
面白いね。

小室:
高見沢君と飲むと楽しいですよ。

高見沢:
楽しいですか? 

小室:
ちょうどいいんですよ、高見沢君ぐらいが。

高見沢:
そう? 

小室:
気も遣わないし。

高見沢:
気ぃ遣えよ。

小室:
気も遣わないし、先輩だし。ちょっとね。

高見沢:
まあね。

小室:
おごってくれるし。

高見沢:
おごってね。

小室:
もう本当に。絶対に払わせない。

高見沢:
そうだね 。ま、それは先輩だから、しょうがないですよね。

小室:
テープ終わっちゃいましたね。(というカンペがでました)

高見沢:
終わった? 

小室:
大丈夫ですか? 

高見沢:
じゃあ、50回、おめでとうございます

小室:
はい、ありがとうございます。ふさわしいゲストでよかったです。

高見沢:
これからも、筒見京平を乗り越えて3000曲。日本の星となって下さい。

小室:
たまにはツアーに、コンサートにいかないとね。

高見沢:
そうだね 。たまには。

小室:
昔のクリスマス以来いってないですから。

高見沢:
淋しかったね、あのクリスマス。男同士のクリスマスで。

小室:
じゃあ、ありがとうございました。

FUJI TR(C) FujiTelevision Network,Inc. All rights reserved.