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- 華原:
- こんばんは、華原朋美です。今日は7月の23日です。学生の方とかは、宿題とかいろいろ忙しいと思いますけども、前向きに頑張ってください。私も前向きに頑張ります。そして、今日のゲストは中谷美紀さんです。よろしくお願いします。
- 中谷:
- よろしくお願いします。
- 華原:
- やっと来てくれました。
- 中谷:
- ええ。
- 華原:
- このあいだ、あの、他の番組でお話しをちょこっとさせて頂いて。2回目ですよね?
- 中谷:
- 2回目です、お会いするの。
- 華原:
- なんか喋ることはね、大変ですよ。
- 中谷:
- はい。
- 華原:
- あの、顔、ちっちゃいですね。
- 中谷:
- いやぁ、朋ちゃんこそちっちゃいじゃないですか。唾とんじゃった。
- 華原:
- 髪の毛切って、またすごい顔が強調されてますよね。なんで髪の毛切ったんですか?
- 中谷:
- 飽きたんですよ。
- 華原:
- 飽きちゃった?
- 中谷:
- 飽きちゃったんですよ。
- 華原:
- 私も最近、髪の毛が普通の髪の毛だとなんか嫌だなぁって思いはじめちゃって。そいで、ここだけ色を抜いたりとかしてたんですけど。
- 中谷:
- ええ。え? でも、どこ抜いたんですか?
- 華原:
- 今日、中谷美紀さんに会うということで、正しくしてきました。
- 中谷:
- 正しくしてきた? ぜんぜん正しくないです。正しくないです。
- 華原:
- 黒いのが正しいのかと思ってきたんですけど。
- 中谷:
- あ、染めてきたんですか?
- 華原:
- うん。今日、黒く染めてきました。
- 中谷:
- 素敵です。
- 華原:
- ありがとうございます。あの、CDを聴きました。
- 中谷:
- ありがとうございます。
- 華原:
- 坂本龍一さんプロデュースで、ずっと出してるじゃないですか。
- 中谷:
- はい。
- 華原:
- 坂本龍一さんが、すごくファンで、大好きでっていう話は有名な話なんですけど、どういうところが魅力なんですか?
- 中谷:
- 全部ですね。
- 華原:
- 全部?
- 中谷:
- 坂本さんの音楽、まず音楽をすごく好きになって。で、なんだろう? ファンになったきっかけは、まず音楽ですごくファンになりまして。まあ、その後、坂本さんが出した本とか、あと、まあ雑誌のインタビューとか見て、なんかすごく。新しいものに常に敏感で、しかも引き出しがたくさんある方だなぁと思ったので、大ファンになりました。
- 華原:
- そうですか。あの、坂本龍一さんの音楽っていうのは、すごくシンセの音を使うじゃないですか。
- 中谷:
- はい。
- 華原:
- なんて言ったらいいのかな? 朋ちゃんなりに言うと、ニューヨークの音をすごく感じるような音だと思うんですよ。ああいうのすごく好きですか? なんか、遠くにいって近づいてくるような。なんかこういう、わかんないですか?
- 中谷:
- うん、そうですね。坂本さんの音すごく不思議なのは、機械の音がたくさん、シンセの音がたくさん入ってるのに、なんか冷たくないというか。逆に、オーケストラの時なんかは、オーケストラで演奏する時なんかは、生の音なのにどこかこう冷たいというか。なんかバランスが、新しいものと古いものとのバランスとか、暖かいものと冷たいもののバランスが好きなんですよね。
- 華原:
- はあ。
- 中谷:
- 困ったな。すいません。
- 華原:
- いいえ。あの、キーがすごく高いですよね。音域が広いですよね。あの、中谷美紀さんが出している音域っていうものが、私はCDを聴いてすごく広いなって思ったんです。
- 中谷:
- そうですか? いやぁ。
- 華原:
- こっちが例えばキーが低い音とするじゃないですか、こっちが高い音だとすると、こっちにもいけるし、こっちにもいけるし。
- 中谷:
- それが大変なんですよ。
- 華原:
- ええっ!?
- 中谷:
- 高いところは苦手で、本当に大変なんですよ。
- 華原:
- 高いところ苦手ですか?
- 中谷:
- 苦手です。朋ちゃんは?
- 華原:
- 私は……。
- 中谷:
- ばっちりですか?
- 華原:
- そんなことはないんですけど。でも、「華原朋美はキーが高いところがすごく得意だ」っていうのは、それは華原朋美の自信に持っているところだと信じてるんですけれど、すごくそういうところは信じてるんんだけど。中谷美紀さんは、どういうところをすごく主張したりとかしてみたいですか?
- 中谷:
- 歌があんまり得意ではないので、どっちかっていうと歌っていうものに、なんでしょうね? どうも苦手意識が最初はすごくあったんですけど。でも、うん、そうですねぇ……。
- 華原:
- あの、資料に「歌はもともとやりたくなかった」っていうふうに書いてあったんですけど、本当ですか?
- 中谷:
- 音楽は、聴くほうが好きだったんですよ。
- 華原:
- ああ、聴くほう。
- 中谷:
- 音楽を自分でやるより聴くほうが好きだったんですけど。このあいだライブやりまして、それで歌うことが楽しくなりました。
- 華原:
- 最近、あの、歌うっていうことがすごく「いいな」っていうふうに思い始めてますよね?
- 中谷:
- はい。
- 華原:
- それは、なんで私がわかったかっていうと、ライブっていうものをすごくやりたいっていうふうに私は思ってる時期なんですよ、今。
- 中谷:
- ええ。
- 華原:
- だから、そういうふうに「やりたいな」って思った時っていうのは、すごく歌が大切に思えたりとか、自分が伝えることが大切に思えたりとか、そういう時期だと私は思うんですけど。
- 中谷:
- うーん?
- 華原:
- それは、歌手として前向きな考えですよね。
- 中谷:
- そうですね。今までは、「とてもとても、人の前で歌うなんて恥ずかしくて」っていうふうに思ってたんですけど。
- 華原:
- ライブの「butterfish」見たんです。
- 中谷:
- あ、ありがとうございます。
- 華原:
- すごいカッコいいですよね。
- 中谷:
- そうですか? いやぁ。
- 華原:
- 可愛いっていうよりも、カッコいいですよね。私は、そういうふうに思うんですけど。
- 中谷:
- ありがとうございます。
- 華原:
- 中谷美紀さんは……、「美紀さんは」でいいですか?
- 中谷:
- ええ。でも、そんなそんな、「さん」とかいいです。何でも。
- 華原:
- いつも、なんて呼ばれてんですか?
- 中谷:
- 普通に「美紀ちゃん」とか。私、最初から「朋ちゃん」て呼んでる。
- 華原:
- いや、それはぜんぜんそれですごくうれしい事なんですけど。
- 中谷:
- はい。
- 華原:
- 美紀ちゃん? いやぁ、なんか「美紀さん」ですね、やっぱり。私の呼び方。
- 中谷:
- いやいやいや、そんな。
- 華原:
- 美紀さんは、可愛いって言われることと、カッコいいって言われることっていうのは、どっちがいいですか?
- 中谷:
- うーん?
- 華原:
- それとも、どっちも必要で一つが出来上がるっていう感じですか? どっちも必要ですか? 可愛い、カッコいい。
- 中谷:
- あの、不思議なんですけど、19歳ぐらいまでは、今、私21なんですけど、19ぐらいまでは、カッコいいっていうほうが。カッコいいって言われることのほうが嬉しかったんですね。
- 華原:
- はい。
- 中谷:
- だけど、19から二十歳に変わるぐらいから、急になんか可愛いって言われることも嬉しくなったっていうか。
- 華原:
- ああ。うん。
- 中谷:
- 最初は、19ぐらいまでは、可愛いって言われるのあんまり好きじゃなかったというか、なんかむずがゆい感じがして嫌だったんですけど。
- 華原:
- 「男の人が選ぶ顔が一番好きな人」っていうのに、一位になったっていうのを見たんですけど。
- 中谷:
- えっ!?
- 華原:
- すごいですね。
- 中谷:
- 見てないです。見てないです、それ。
- 華原:
- すいません。ごめんなさい。
- 中谷:
- うーん? そうなんですかね?
- 華原:
- うーん?
- 中谷:
- でも、ぜんぜんモテないんですよ、普段。
- 華原:
- そうですか?
- 中谷:
- モテなくて、今困ってるんです。みんなに「合コンしよう」って言ってるんです。やりません? 合コン。
- 華原:
- やるやるやる! やるやる! やるやるやるやる!!
- 中谷:
- 合コン、うん。
- 華原:
- けっこうお酒とか好きですよね?
- 中谷:
- まあまあ、それなりに。
- 華原:
- 私もすごい好きなんですけど。どうですか? 今度。
- 中谷:
- いいですね。やりましょう、合コン。
- 華原:
- はい。お願いします。
- 中谷:
- 怒られちゃいます。
- 華原:
- 誰にですか?
- 中谷:
- いやいや、華原さんが怒られちゃいます。
- 華原:
- いや、私ぜんぜん大丈夫です。
- 中谷:
- 事務所の方とかいろいろ。
- 華原:
- これからもずっと、坂本龍一さんの曲でずっと歌い続けます? 絶対に他の人のプロデュースとか、絶対に受け付けないですか?
- 中谷:
- 今のところは坂本さんの。歌がそんなに得意じゃないので、しかも自分で曲を書けないんですよね。
- 華原:
- はい。
- 中谷:
- 書いてないんで、プロデュースしていただくならば、坂本さんにやっていただきたいなって思います。
- 華原:
- その意思は変わらないですか?
- 中谷:
- はい、変わらないです。
- 華原:
- そうですよね。私も絶対小室さんのプロデュースじゃないと、絶対歌えないんですよ。
- 中谷:
- いいですね。なんか、でも安心感があるっていうか、坂本さんの作るものだったら信頼できるっていう絶対の安心感があるので、朋ちゃんも。
- 華原:
- そうですね。自分が、例えば、私はまだライブとかは、デビューの時デビューシングルで2枚目出したぐらいの時に、ちょっとだけやらせてもらったんですけど。そういう人前で歌うライヴ、コンサートみたいのでもし歌ったとして、もし失敗してもその音に助けられるっていうところ、あるのかなってすごく思うんですよ。
- 中谷:
- 確かに。音がもう完成されてるから、そこになんかなんて言ったらいいんだろう?
- 華原:
- でも歌うまいですよね。
- 中谷:
- いや、苦戦してます。
- 華原:
- 苦戦してますか? ぜんぜんそんなふうに見えない、うん。あと、女優も。女優がいちばん初めに、先頭に立って中谷美紀さんを出したじゃないですか。女優と歌手だったら、どっちを取るっていうのは難しい質問ですか?
- 中谷:
- うーん? と、そうですね。私の中ではお芝居をやることが、とっても自分を確認する作業としてもすごく役立っているし、演じることは今はとっても楽しいので、どちらかと言えばお芝居を取ります。
- 華原:
- そうですか。でも、あれ台本とか覚えたりとかして難しくないですか? 私はそう思うんですよ。女優さんとか見てて、「ふぞろいの林檎たち」とか、見てたんですけど。
- 中谷:
- ありがとうございます。
- 華原:
- いえいえ、ファンなんで。
- 中谷:
- いやぁ、私も朋ちゃんのファンなんですー。
- 華原:
- そうなんですか? どうもありがとうございます。
- 中谷:
- 今日もみんなに自慢してきたんです。「今日、朋ちゃんに会うの」って。
- 華原:
- 私も。すごいいっぱい人に言ってきて、「あんた、心配ね」とかって。「あなたが喋れなくて大変なことになりそう」とか言われたりしたんですけど。
- 中谷:
- いえいえ。私もあんまりテレビでお話するの得意じゃないんですけど。普段はでも、喋ります?
- 華原:
- 普段ですか? もうぜんぜん喋る。
- 中谷:
- 私もです。
- 華原:
- なんか、喋ってくださいよ。
- 中谷:
- 緊張しますよね、なんか。広いし、スタジオも。
- 華原:
- すいません。あの、「butterfish」っていうビデオで喋ってるじゃないですか。ささやきかけるみたいな。文章が画面に出て喋るじゃないですか。あれっていうのは、どうなんですか?
- 中谷:
- あれは、ビデオを作ってくれたディレクターのかたが、「言葉を差し込みたい」っていうふうにおっしゃって、「書きます」って、自分で。
- 華原:
- 自分で?
- 中谷:
- イメージを。
- 華原:
- 自分でですか?
- 中谷:
- うん。全部キーワードを頂いたんですよ。例えば歌うことについてとか、色についてとか、そういういろんなキーワードを頂いて、それに対する連想ゲーム的な自分のイメージの言葉とかを書きました。
- 華原:
- すごいですね。
- 中谷:
- でたらめなんですけど。
- 華原:
- そうですか?
- 中谷:
- その時の気分で。
- 華原:
- なんか、あのビデオって絶対見入っちゃいますよね。
- 中谷:
- そうですか?
- 華原:
- 絶対に世界っていうのが作り上がってるじゃないですか、あのビデオで。だから絶対にその世界にいけるようなビデオですよね。
- 中谷:
- 見ていただけると嬉しいです。
- 華原:
- 普段は、こういうスカートとかはかないですよね。
- 中谷:
- あんまり、そうですね。はく時と、でも、うん、だらしない恰好が多いですね。
- 華原:
- だらしない恰好っていうのは、どんな恰好ですか?
- 中谷:
- 普段ですか? 最近はジーパンをよくはいてます。楽チンなので。
- 華原:
- あ、私もそう思ってました。
- 中谷:
- 楽なんですよね、やっぱり。朋ちゃんはどんな感じなんですか?
- 華原:
- 私ですか? 私は最近外に出てないからわからないんですけど。
- 中谷:
- おうちにずっといるんですか?
- 華原:
- うん。ずっといるんだけど、外に出ると、それでなんか違う方向に行っちゃうような気がして、すごく怯えてる時期。
- 中谷:
- ふーん。あ、なるほど。
- 華原:
- だから、外に出るともう怖くて怖くてしょうがない時期。だから、家で。
- 中谷:
- 一人で。
- 華原:
- いちゃおうって思っちゃうんですよ。だけどそれもそれで、なんか悪い方向かなって今思い出してる。
- 中谷:
- いや、でも時間がそれを解決してくれるんじゃないんでしょうか。出ない時、私もありますよ。何日も出ない時。
- 華原:
- あります?
- 中谷:
- うん。
- 華原:
- 最近ね、最近台風が来たじゃないですか。その時も一歩も外に出てなくて。で、台風が来て、渋谷のセンター街っていう看板が前に倒れてるっていうのも知らなくて。そういう話を聞いて、「あ、台風来たんだ。あ、センター街の看板が取れちゃったんだ」みたいな。周りから聞くことが多くて。前は自分からいろんなことを見たりとかしてたんだけど。そういう時期ってないですか?
- 中谷:
- あります。
- 華原:
- あるんですよね、やっぱり。
- 中谷:
- 周期的にやってきますね、そういう時期は。うん。
- 華原:
- そういう時っていうのは絶対いろいろ考えちゃって、前向きに気持ちがいかない時ってあるんですよ。そういう時っていうのは、どうやって自分を前向きにしたらいいのかなって、すごく不思議に思うんですけど、美紀さんだったらどういうふうにしてますか?
- 中谷:
- うーん?
- 華原:
- それでもう考えちゃって、思い込んじゃって、思い込む。「自分はもう絶対に外に出たりとか、一般の人と同じことしちゃいけないんだ」っていうふうになっちゃう時。
- 中谷:
- 旅に出る。
- 華原:
- 旅に出る?
- 中谷:
- よくね、一人で旅に出かけるんです。
- 華原:
- 旅に出るっていうのは、外に?
- 中谷:
- 出ることですね。
- 華原:
- ああ、外に出る。
- 中谷:
- でも、誰にも会わない状況で、誰も連れて行かないで、荷物も最小限の荷物を持って旅に出ると、いろんなことがどうでもよく思えるというか。私は、どうも落ち込んだ時とか、そういう時には旅に出ます。
- 華原:
- 旅に出るんですか。
- 中谷:
- はい。
- 華原:
- 電車に乗ってどっか行くんですか?
- 中谷:
- 電車? そうですね。新幹線に乗ったりとか飛行機に乗ったりとか。
- 華原:
- 誘って下さい。
- 中谷:
- 行きます?
- 華原:
- はい。行きます。
- 中谷:
- でも、忙しいんじゃないんですか?
- 華原:
- いや、そんなことないです。
- 中谷:
- お忙しそうだから。行きます?
- 華原:
- 行きます!!
- 中谷:
- いいですか?
- 華原:
- はい。
- 中谷:
- スキューバダイビングできます?
- 華原:
- あ、やったことないですよ。
- 中谷:
- 私も去年、初めてやって。
- 華原:
- その顔は、良かったんですか。
- 中谷:
- 沖縄の那覇市から、空港から1時間ぐらい車で行ったところの、さらに船で渡った先に、船で15分程渡った先に、コマカ島っていう無人島があるんですよ。そこで体験ダイビングを初めてやったんですけど、嫌なこと忘れますよ。
- 華原:
- 嫌なことを忘れる?
- 中谷:
- 忘れちゃうんですよ。もう、「ああ、こんな世界があるんだったら、なんかもう、どうでもいいや」と思えちゃう。
- 華原:
- そんなところがあるんですか? 潜るんですよね? あれ。スキューバダイビングって、私よく話を聞くんですけど、でも、自分が溺れて死んじゃったらどうしようって、そっちのほうが怖くて。
- 中谷:
- あ、確かに。私もそれがすごく怖かったんですけど、なんか勢いついてやってみたら、ぜんぜん怖くなかった。
- 華原:
- いろんなもの見えます? あれって、潜って。
- 中谷:
- あのね、グラスキャットでしたっけ? 透明の熱帯魚。
- 華原:
- 熱帯魚?
- 中谷:
- 熱帯魚で透明。えさ食べても、食べて、体を通って行くのが見えるぐらい透明な透き通ったグラスキャットがいっぱいいたんですよ。あとね、ウツボとか。
- 華原:
- ウツボってなんですか? 壺ですか?
- 中谷:
- なんかね、なんだろう? タコみたいなの。タコじゃないんだけど、タコみたいな、なんですかね? あれは。ウツボ。
- 華原:
- そういうの、あるんですね。
- 中谷:
- ウツボとか、あと、サンゴもきれい。うん。
- 華原:
- いいですね。仕事とか、ぜんぜん、あれですか? もう、精神的に忙しかったりとかしないんですか?
- 中谷:
- 今は、今ちょうどアルバムのレコーディングをしてるんですよ。だからわりと規則正しい生活ですね。
- 華原:
- いちばん初めに出したアルバムが、あれですよね? 「食物連鎖」っていう。なんかすごい題名ですね。私はすごいなって思ったんですけど。ぜんぜん、あれですか? それは?
- 中谷:
- あれは、坂本さんの提案で、私がつけたんじゃないんですけど。なんか、「食って食って食いまくるっていう意味だ」って坂本さんはおっしゃってたんですけど。
- 華原:
- すごいですよね。
- 中谷:
- すごいですよね。私は、なんか食物連鎖のピラミッドのなんだろう? 坂本さんをはじめとするいろんなアーティストの方たちに曲を提供して頂いて、そんなにすごい人達を実はピラミッドのいちばん下に据えて、図々しくも私がいちばんてっぺんに君臨する感じなのかな? っていう印象を受けたんですけど、食物連鎖だから。だけど、坂本さん曰く、「男も女も食って食って食いまくる中谷美紀」っていう。
- 華原:
- あ、カッコいいね。
- 中谷:
- でも、あんまりよく意味がわからなかったんですけど、そういうことらしいです。
- 華原:
- うーん。
- 中谷:
- どうしたんですか? 指。
- 華原:
- これは、バンドエイドです。けがしたんですけど。色白いですよね。カッコいい。
- 中谷:
- 白いですかね?
- 華原:
- うん。
- 中谷:
- 焼けないんですよ。あの、赤くなって、すぐひいちゃう。
- 華原:
- そうですか。ウーロン茶、飲まないんですか?
- 中谷:
- いただきます。
- 華原:
- 身長ってどれくらいあるんですか?
- 中谷:
- えっと、160ないぐらいですね。159.5ぐらい。
- 華原:
- じゃ、私よりもちょっと高いですね。
- 中谷:
- あ、そうですよね。ちっちゃくってびっくりしたんですよ、この間お会いしたときに。顔もこんなにちっちゃくて、体もこんなに細くてすごいびっくりしたんです。
- 華原:
- 指さして「うわ、ちっちゃい!」って言ってましたよね。
- 中谷:
- 本当にびっくりしたんですよ。
- 華原:
- 私、わざとちっちゃくなろうと思いましたよ。
- 中谷:
- えぇ!? 本当にちっちゃかったです。
- 華原:
- 普段とか、どんな曲を聴いたりとかしてるんですか?
- 中谷:
- 曲ですか? 最近はなに聴いてるんだろう? 「カーマスートラ」ってインドの映画を観たんですよ。それがすごくよくて映画が本当に映像もきれいだったし、ストーリーも本当にきれいで、音楽がよかったんですよ。インドの「カーマスートラ」のサウンドトラックとか。あと、なんかでも、最近はアジアの音楽に惹かれてアジアものをいっぱい聴いてます。
- 華原:
- そうですか。私は最近、自分の曲をもっともっとより一層聴くようになったんですけど、自分の曲って聴いたりします? 家で。
- 中谷:
- 最近は私も聴きます。最初はあんまり聴かなかったんですけど。不思議ですよね、でも。自分で自分の曲聴けるんだなと思ったらなんか嬉しかったです。
- 華原:
- うん。
- 中谷:
- 仕事と思って聴けなくなっちゃうんじゃないかと思ったんですけど、そういうことないですか? なんか仕事、家に帰っても仕事っていう感じで聴きたくなくなっちゃったりとか。
- 華原:
- 私は、自分の歌声を、声を、もっともっと自分で好きになっていかないといけないんだなっていうふうに思っている時期なんで、聴いたりとかするんですけど。それを自分が歌っていることを、家に帰って歌ってることを確認するみたいな。そういう安心感みたいなの、ありますけど。
- 中谷:
- そうなんですか。どっちで聴きますかっていうか、例えば、レコーディングしてもらってきたDATでもらいます? テープでもらいます?
- 華原:
- 両方もらいます。
- 中谷:
- そういうものを、レコーディングしたものを聴いたりするのと、あと自分のCD聴くのと。
- 華原:
- ああ、それ、不思議な境目ですよね、なんかね。DATで、テープで頂いて。で、それを聴くのと、あと出来上がったCDで聴くのっていうのは、なんかちょっと不思議な境目ですよね。
- 中谷:
- なんか微妙に違うから、なんか。
- 華原:
- それは、なんとなくありますよね、なんかね。
- 中谷:
- ときどき下手なやつのほうを聴いたりします。
- 華原:
- ああ。
- 中谷:
- 下手なやつのほうっていうか。
- 華原:
- 私、このあいだ荷物の整理をしてたんですよ。そしたらテープがいっぱい出てきて。で、「I'm proud」のテープが出てきたんですよ。で、いちばん初めに歌った「I'm proud」だったんですよ。曲もぜんぜん違うし、歌っているそのCD、「I'm proud」として出来上がってきたCDとは全く違う、違くて、すごいどきどきしました。それ、ありますよね、なんかね。
- 中谷:
- 1年ちょっとぶりですか? もっとですよね?
- 華原:
- そう。
- 中谷:
- 聴いたんですよね。
- 華原:
- ありがとうございます。
- 中谷:
- へぇー。そうなんですか。
- 華原:
- いちばん初めに買ったレコードっていうのはどんなCDですか?
- 中谷:
- えっとね、私がいちばん初めに自分で買ったレコードは、光GENJIさんの「スターライト」っていうレコードなんですよ。
- 華原:
- あ、そうなんですか?
- 中谷:
- 小学生だったんですけど、その時。
- 華原:
- そうですね、私のほうが年上なんですよね。
- 中谷:
- そうなんですよ。
- 華原:
- ぜんぜんわかんなかった。
- 中谷:
- ええ。
- 華原:
- 私、すごい年上かと思ったんですよ。私、今年23で、26とか、7ぐらいかなって思ってたんですけど、私よりもぜんぜん年下で。2個下ですよね? ぜんぜんそうは思わなかったんですけど。
- 中谷:
- いや、でも21歳です。
- 華原:
- 21歳ですよね。
- 中谷:
- はい。言ってしまった、なんか。
- 華原:
- そうですよね。
- 中谷:
- ここ、暗いから照れますね、なんか。暗いから照れるのかなんなのか、静かだから照れるんですかね?
- 華原:
- 朋ちゃんはもう、来る前から照れてますよ。
- 中谷:
- 私も照れてます、いちおう。
- 華原:
- そうですよね、なんかすごい感じですよね、なんかね。
- 中谷:
- この雰囲気は、静かですもんね。
- 華原:
- でも、カッコいいですよね。
- 中谷:
- あ、あの椅子、あれですよね。なんか、有名な家具デザイナーの何とかっていう人の椅子ですよね、確か。
- 華原:
- あ、そうなんですか?
- 中谷:
- うん、確かそうですよ。
- 華原:
- あの、ビデオとかでは、ワンピース着たりとかするじゃないですか。それは本当の自分としては、いいと思います?
- 中谷:
- でもワンピースは好きです。
- 華原:
- 好きですか。
- 中谷:
- ワンピース、楽チンだし。
- 華原:
- あの、ビデオで長いワンピースを着て、下駄を履いてたんですよ。それっていうのは、なんかすごいなって思ったんだけど。ぜんぜん自分の考えとかではなく、周りのスタッフの意見でそうなったんですか?
- 中谷:
- あの、たまたま持ってきて下さった中に下駄があって「あっ! 下駄、可愛い」ってことで。
- 華原:
- ふーん。
- 中谷:
- 下駄はわりと好きです。楽チンだし、なんかカランコロンさせながら歩くのが好きです。和風のものがけっこう好きなので、洋服に限らず。
- 華原:
- CMで、「おーい お茶」のあのCMで、浴衣を着てるじゃないですか。あの印象ってのはすごいですよね。
- 中谷:
- あ、そうですね、もう今年で3年目なんですよ、あれが。3年連続浴衣だからそうかも知れないですね。
- 華原:
- 浴衣っていうのは、好きですか?
- 中谷:
- 浴衣好きです。
- 華原:
- 好きですよね。好きじゃないと、あんなにいいものは撮れないですよね。いいって思うんですけど。
- 中谷:
- 着物、好きですね。なかなかね、普段は着る機会がないんで、仕事でじゃないと。好きですか? 着物とか、浴衣とか。
- 華原:
- うーん? 私は、なんかきついのあんまり好きじゃないんですよ。
- 中谷:
- ああ、確かに。しんどいですよね。
- 華原:
- こう、縛られるのが好きじゃないから。でも、ああいうのって、女らしくていいかなって、すごく憧れる。
- 中谷:
- 似合いそうですよね。
- 華原:
- ありがとうございます。
- 中谷:
- うん。似合いそうですよね。
- 華原:
- アルバムを今作ってる途中って言ったじゃないですか。
- 中谷:
- はい。
- 華原:
- そのアルバムっていうのは、いつぐらいにリリースされるんですか?
- 中谷:
- えーと、9月の下旬にリリース出来ればなぁ、という感じでやってます、今。
- 華原:
- 何曲ぐらい詰められてるんですか? 詰められてるってなんか変ですね。
- 中谷:
- えーとね、今のところシングルの今まで、今までと言うか今回のアルバムの前にシングルを2枚出したので、そのシングルを含めて今のところ3曲。あ、4曲歌いました、もう。
- 華原:
- そうですか。レコーディングとかしてて声枯れたりとかしません?
- 中谷:
- 今のところはまだないです。ライヴの前はさすがに枯れたんですけど、レコーディングは大丈夫です。
- 華原:
- 大切な一瞬ですよね、なんかレコーディングってね。
- 中谷:
- そうですね。
- 華原:
- その時に歌った気持ちがそのままCDになって、それが永遠のものとして残されるわけじゃないですか。それっていうのはそういうことを考えちゃうと、声がもう詰まっちゃって出なかったりするんですけど、そういうのないですか?
- 中谷:
- うーん? そうですね。プレッシャーとかが必要以上にかかると。適度な緊張感はすごく好きなんですけど、でも。
- 華原:
- 緊張感、好きですか?
- 中谷:
- 適度なものは。でも必要以上に緊張して体が固くなると耐えられないですね。生放送とか苦手です。
- 華原:
- あ、私も苦手。あれだって、そのまんま映っちゃうからね、なんか。レコーディングしてる時っていうのは、坂本龍一さんがそばにいて録ってくれたりとかしてるんですか?
- 中谷:
- いえいえ。
- 華原:
- ぜんぜん違うスタッフで?
- 中谷:
- ニューヨークにいらっしゃって。で、出来たものをお送りするっていう。
- 華原:
- じゃ、もうレコーディングする時は1対1ですよね?
- 中谷:
- そうですね。
- 華原:
- すごいですよね。でも、それはそうですよね。レコーディングする時なんか、自分とマイクが戦いだからみたいのってありますよね。
- 中谷:
- ええ。
- 華原:
- でも私の場合はレコーディングしてる時も、いろんなことを考えちゃって。「これがCDになったりするのか」って思うと、なんか「あれ、声が出ない」っていう、その一瞬の戸惑いのせいで出さなきゃいけないところが出なかったりとかするんだけど。生放送とかで、自分の歌を歌う時っていうのは、戸惑いっていうのを持っちゃいけなくて、だからすごく緊張するし。
- 中谷:
- そうですね、生放送は。
- 華原:
- 緊張しますよね。
- 中谷:
- なにを言っているんだか、こうお話をしていてもなにを言ってるんだか自分でもわからなくなっちゃうんですよね。
- 華原:
- ああ、私もそうですね。だからいつも一人で喋っちゃうんですけどね。私は、今もそうなんですけど、喋ってて、絶対に緊張感っていうのは離れられないですよね。こういうお仕事してると、緊張感をなくした時の自分は絶対怖いなって思うんだけど、中谷美紀さんっていうのは、女優もやって歌も歌って、いろんな緊張感ってあるじゃないですか。女優をやってる時の緊張感と、歌手をやってる時の緊張感っていうのは別ですか?
- 中谷:
- うーん? そうですね。歌を歌う時に関しては、適度に緊張しつつも何とかリラックスして、自由な気分になって声がでるようにっていうのを心がけるんですけど、お芝居をする時は、極力現実の自分を断ち切るために、なんだろう? 常に緊張してるというか、常に意識を研ぎ澄まされた意識に持っていくようにするので。
- 華原:
- 大変ですよね。女優もやりながら歌手もやるっていうのは。
- 中谷:
- 最近はそれが逆に、お芝居をやってて行き詰まった時にちょっと歌の仕事があると、気分転換になったりとかするようになってます。
- 華原:
- あの、話変わるんですけど、本で「私の夢は坂本龍一さんをプロデュースする」っていうふうに書いてあったんですけど、どうやってプロデュースするんですか?
- 中谷:
- 恥ずかしい。無理ですね。
- 華原:
- いや、無理じゃないと思いますよ。
- 中谷:
- いや冗談がなんかいつの間にか。無理です。どうやってするんですかね? でも。なんかね、一度やって欲しいのはね、坂本さんがね、クラシックの名曲を、しかもすごい有名なやつばかりを弾くっていうのをやってもらいたいなと思うんですけど。
- 華原:
- ピアノを弾く人っていうのはすごく好きですよね。
- 中谷:
- 素敵ですよね、ピアノ弾ける人って。
- 華原:
- カッコいいですよね。
- 中谷:
- カッコいいですよね。
- 華原:
- 好きですか? やっぱり。
- 中谷:
- ピアノを弾ける人は好きです。女性も男性も。
- 華原:
- ピアノ。ピアノって私は小さい頃にちょっと習ってたりとかしてたんですけど、でも、ピアノを弾いて曲を作ったりする人を見てると、「ピアノっていうのは、よっぽどもう好きな人じゃないと、ああいうふうには出来ないな」って。
- 中谷:
- そうですね。体の一部のようなというか。
- 華原:
- あ、そうですね。体の一部、うん。
- 中谷:
- 当たり前に弾いてるのが不思議ですよね。
- 華原:
- うん。不思議なところがありますよね。ピアノ、弾けます?
- 中谷:
- 弾けないです。
- 華原:
- 弾けないですか?
- 中谷:
- ぜんぜん駄目ですね、楽器は。
- 華原:
- そうなんですか。
- 中谷:
- 困りましたよね。
- 華原:
- あの、華原朋美っていう人を見て、どう思いますか?
- 中谷:
- とってもチャーミングだと思います。なんかね、お話してるときはすごくチャーミングで、歌を歌うと本当にプロのシンガーっていう感じで、すごくガラッと変わるから。表情とかもぜんぜん違うじゃないですか。
- 華原:
- あ、そういうふうに見られてるんですか。なんかね、私、いろいろ考えたんですよ、中谷美紀さんていうのが華原朋美をどういうふうに見てるかなぁと思って。
- 中谷:
- 私はすごく好きなんです。
- 華原:
- あ、ありがとうごさいます。
- 中谷:
- で、そう。私ね、朋ちゃんの真似をして、キティラーになったんです。
- 華原:
- そうなんですか?
- 中谷:
- そう。あのね、1年ぐらい前から。今すごいんですってね、キティラー。
- 華原:
- はい。
- 中谷:
- それで朋ちゃんが、私は直接見てないんですけど、友達がね、なんか朋ちゃんがキディランドに行って、キティちゃんのぬいぐるみを抱えてるっていうのをテレビで見たって言ってて。
- 華原:
- はい。
- 中谷:
- 「あ。朋ちゃんはキティちゃんが好きなのか」って。
- 華原:
- 好きですね、私。すごい大好きなんだけど、そういう大好きなものっていうのあります? ありますか?
- 中谷:
- 今ですか? 和風のものが好きです。日本の古いものがなんでも好きなんで、ちゃぶ台とか。古いちゃぶ台そか、そういうの好きです。
- 華原:
- ちゃぶ台って何ですか?
- 中谷:
- なんか、丸くて、丸い……なんて言うんだろう?
- 華原:
- 机ですか?
- 中谷:
- 机っていうか。そうですね、座卓っていうのかな? なんか丸いテーブルっていうか、そうですね。
- 華原:
- そういうの集めたりとかしてるんですか?
- 中谷:
- 日本の、ええ。
- 華原:
- 部屋中いっぱいになっちゃって、大変ですか?
- 中谷:
- えっと、最近は、もうあんまりものが置けないので、和食器を集めたりとかしてるんですけど。
- 華原:
- 料理とかします?
- 中谷:
- あ、気が向けばというか。食べることが好きなんですよ。すごい食いしん坊なんですね。もうね、1日3回しかご飯食べられないじゃないですか。私、朝昼晩と全部食べるんですけど、1日3回しか食べられない御飯の1回でも、なんか間に合わせで食べちゃったりすると、すごく嫌な気分になっちゃうんですよ。
- 華原:
- 1日3回。4回、ダメですか?
- 中谷:
- 4回食べるときもあります。仕事が夜遅くなって、夜食食べちゃったりとかします。
- 華原:
- やっぱりそういう食べ物とかに気を使ったりします?
- 中谷:
- そうですね。やっぱりお弁当とか多くなりますよね、仕事場で。でもヘタしたらそれを毎日、それを365日食べることになったら、果たして大丈夫なのかなとか。やっぱり不安なんですよね、身体が。だから多少は極力自分で、朝御飯は自分で作るとか。食べるときは、外食するときも野菜中心にしたりとかしてます。
- 華原:
- すごい自覚のある人なんですね。自分を、自分の身体を大切にしようって思ってるとか。私は歌うことしか出来ないって考えちゃうと、自分の身体を大切にしようとか、そういうことを思わなくなっちゃう人なんですよ。だからそういうところでスタッフの人に頼ったりとかしちゃうところが、すごく目に見えてわかっちゃう。だから、そういうふうに食べることは1日3回できちんと決まりで、増えることは絶対べつにいいと思うんですよ。だけど、絶対に1日なんにも食べなかったりとか、そういうことが多いんですよね。
- 中谷:
- もったいない。
- 華原:
- もったいない?
- 中谷:
- もったいない。あ、でも、どうだろう? 女の子だと多少は身体のこと、なんだろう? スタイル気になってダイエットとかそういうのはあれだけど。
- 華原:
- そうね。私は、ダイエットとかしたことないんですけど、そういう思い込みみたいので自分が「あっ!」って気付いたときに鏡を見たら、すごいクマがこんなに出来てたりとか。ちょっとなんか、3日前より痩せてたりとかする時があるんですよ。そういう時は「あれっ?」って思うんだけど、そういうところはすごく自覚のある人なんですね。
- 中谷:
- うん、そうですね。食べることに異常なほどの執着心があるっていうか、「おかしいんじゃないか?」って自分でも思うぐらい食べることに執着してるんですよね。
- 華原:
- 歌う時っていうのは食べないと声出ないですよね。
- 中谷:
- そうですね。あんまり食べ過ぎちゃってもあれでしょうけど、でも食べると安定するっていうか。
- 華原:
- 口になにかしたりとかすると、体がすごく暖かくなったりとかするのがわかる。
- 中谷:
- 体が暖まるといいんですよね。
- 華原:
- 絶対に寒かったりとかは、良くないんですよね、歌ったりする時に。だから、テレビを見てる人とかは、絶対に暗い自分みたいのを、絶対見たいとは思わないじゃないですか。楽しもうと思ってテレビを見てるわけだから、そんな時に自分が、自分の思い込みで悩んじゃったりとかしてるところを、もう目に見えてわかっちゃったりするのが私のマイナスなところなんですよ。だけど、ぜんぜんそういうのないですよね。
- 中谷:
- うん。嘘つきなのかも知れない。
- 華原:
- いや、嘘つきじゃないですよ。
- 中谷:
- 嘘つきっていうか、なんだろう? そうですかねぇ?
- 華原:
- 私は見てて辛いこともありそうなんだけど、でもなさそう、絶対なんか。全てを「これもありなんだから、これもありでしょ」っていうふうに考えてる人ですか?
- 中谷:
- そうですね………。
- 華原:
- 辛かったりとかすると、絶対どっかで当たっちゃったりとかすることってないですか?
- 中谷:
- うん。多分あると。多分あると思うんですけど、自分で気付いてないのかも知れない。
- 華原:
- 気付かないのっていいですよね。
- 中谷:
- あとはなんだろう? 人がまわりにいるのがうっとおしかったりとかはありますけど。部屋から一歩も出ないって言ってたじゃないですか。そういうのもありますね、電話に出ないとか。いるのに居留守、まあ、みんなやってるんでしょうけど。でも、なんかこう、いるのに出なかったりとかします。
- 華原:
- 私も電話とか鳴ってるのに、出ないでこうやって切っちゃったりとかありますよ。今ちょっと電話をすることよりも違うことで考えてるから、っていうふうにやっちゃったことありますけど、それすごい怒られたんです。「連絡を取れないのが一番いけないことだから」っていうふうに言われて。
- 中谷:
- それは仕事の人に? 仕事の人っていうか、マネージャーさんとかに?
- 華原:
- はい。
- 中谷:
- なんかね、私は家で電話をあんまりしないんですよ。外でするんですよ、最近変なんですけど。
- 華原:
- 外で電話するんですか?
- 中谷:
- 家はずっと留守電にしておいて、かかってきたのは直接取らないで、留守電を外で聞いて仕事場で聞いて、すぐ仕事場で返事の電話をしてしまって。で、家に帰ったらほとんど電話に出ないです。
- 華原:
- そうですか。やっぱり外に出てることのほうが多いんですね。
- 中谷:
- そうですね、今のところは仕事で。
- 華原:
- これからの、歌手・中谷美紀、として………、すいません、呼び捨てにして。
- 中谷:
- ああ、いえいえ、どうぞどうぞ。
- 華原:
- どういうふうな展開をしていこうと思いますか?
- 中谷:
- うん、そうですね、とりあえず今年の初めにライヴをやって。「butterfish」の中に入ってるんですけど、ライヴ2日間だけやって楽しかったので。楽しかったっていうか、意識が少し自分で変わることが出来たので、またライヴをやりたいなと思います。
- 華原:
- ライヴもやって。ライヴとコンサートって違うんですよね?
- 中谷:
- あ、違うんですか? 私あんまりよくわからない。
- 華原:
- なんかそういうふうに。私、今日で4回目なんですけど、今まで来たゲストの方とかのお話を聞いたりとかしてると、ライヴとコンサートっていうのは、また違うっていうふうに言うんですよ。
- 中谷:
- うーん? あ、でもそう言われてみると感覚的にわかるような気がする。
- 華原:
- ライヴやる時は、ぜひ見に行っていいですか?
- 中谷:
- いやぁ、困っちゃいますねぇ。照れちゃいますね。でも来て下さい。
- 華原:
- はい。
- 中谷:
- お願いします。
- 華原:
- よろしくお願いします。頑張って下さい。
- 中谷:
- ありがとうございます。
- 華原:
- ありがとうございました。
- 中谷:
- どうもありがとうございました。