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NON-EDIT TALK : 中西圭三*中居正広

中居:
こんばんは、中居正広です。2月にはいりまして、寒さも厳しくなってまいりました。これから受験をする方、まあ中には受験が終わった方もいらっしゃると思いますけども、この山さえ乗り越えれば何とかなると思いますんで、ひとつ受験をする方、がんばっていただきたいと思います。
さあ、今週のゲストの方をお呼びしましょう。前に「SMAP×SMAP」で収録がありまして、ゲストで来ていただいたんですけど、ちゃんとお会いするのは今日が初めてになりますね。御紹介しましょう。今日のゲストです。中西圭三さんです。どうも、こんばんは。

中西:
どうも。

中居:
よろしくお願いします。

中西:
よろしくです。

中居:
このあいだは「SMAP×SMAP」どうもありがとうございました。

中西:
いや、楽しかったですね。

中居:
あれは楽しかったですね、久しぶりに。

中西:
かなり踊り緊張しまくってましたからね。ちゃんと合わせられるのかと思ったんですけどね。けっこうダンスミュージック好きなんですけどね、自分ではぜんぜん踊らないタイプなんで。

中居:
そうですよねぇ。中西さんの曲は、Zooの「choo-choo train」の時ですか。

中西:
そうですね。

中居:
あの曲は、何年前になるんですか?

中西:
もう5年とか6年前とかになるんじゃないですか? 確かデビューした年の冬ぐらいに出たんですよ、「choo-choo train」がね。で、そのあと自分の「Woman」て曲が出たりしたんですけど。そう、ちょうど6年。デビューして6年目ですからね。

中居:
デビューして6年目っていうことは、その前は池田聡さんの。

中西:
そうですね。バックコーラスなんかやってたりして、そこから始まって。で、作曲家みたいなことを、そうですね、1年半ぐらいかな? やってたんですけどね。

中居:
でも、最初は自分はアーティスト、歌手になりたいって気持ちがあったのか、それともコーラスをやりたかったのか、導入は?

中西:
そうですね、とにかく音楽に携わる仕事をやりたいなっていうのがあって。まあ、きっかけとしてはコーラスの仕事だったんですけど、自分でも歌えるようになれればなあっていうのは漠然とあったんですけどね。

中居:
じゃあ、べつに強い気持ちがあったわけじゃなくて?

中西:
そう。強い気持ちがあったわけじゃなくて。でも事務所に入ったりなんかすると、「おまえはソロでやるんだ」みたいなことを言われて。言われるにつけ、だんだん自覚も少しずつ出来てくるっていうかね。どっちかっていうと、後ろでいるほうが、わりと楽なような感じがあってね。「自分でやれるのかなあ」って、最初は思ってましたけどね。

中居:
でもまさか、ソロで活動してこんなに注目されるとは思ってなかったでしょうね、その当時は。

中西:
なかったですね、ええ。

中居:
その前は何をやってらっしゃったんですか?

中西:
その前は学生ですからね。

中居:
やっぱりバンド組んでたりとか?

中西:
そうですね。普通の学生バンドですよ。どっかライヴハウスに出たりっていうこともなくてね。サークルのお祭り的なイベントがあれば、そういうところでバンドをやるとか、それだけだったですね。で、そのサークルの先輩で池田聡さんがいて、デビューしてすぐにベストテンに入っちゃうような感じだったので、そういう活躍を見ながらね、感化されるように「うわぁ、こういう仕事やれたらいいなあ」なんてね、漠然と思ってたんですけど。それ自体も、自分がやれるなんてとても思えなくてね。だから、大学4年の時に就職活動もしましたしね。

中居:
就職活動ですか?

中西:
ええ、しましたよ。ちゃんとリクルートスーツ着て。その頃はバブルの絶頂期でしたからね、みんながみんな、その頃良かった企業にいったんですけど。僕も例にたがわずっていう感じで不動産屋に内定決まったりなんかしてね。

中居:
決まってたんですか。

中西:
ええ。もうちょいで行きそうになってましたけどね。

中居:
え? それ、決まって?

中西:
ええ、その内定者の集まりみたいなのがあるんですよ、解禁日みたいな日にね。10月の何日みたいな日に集まって。で、集まった瞬間に何となく先が見えちゃう感じがしちゃったんですよね。だから、つまんねえなって思って。その頃池田さんとの出会いもあって、すごく音楽に対しての憧れみたいなのがが強くなってたし、ちょっとこの気持ちを捨ててこういう世界に入り込んじゃうの、どうも釈然といかないなあっていう感じでね、だから、ここはやめにして、ちょっと気持ちの整理をつけて。

中居:
え? 決まったにもかかわらずやめたんですか?

中西:
そうそう。で、「すいません」とかって言いに行ってね。

中居:
すごい勇気がいることですよね。

中西:
そうですよね。「何やるんだ?」って聞かれて、音楽やりたいと思ってるんですよって、説明しに行ったんですよ、辞める理由としてね。それでもう「え?」みたいな、「またぁ」みたいな、そういう感じだったんですよね。その時はですね。

中居:
でも、音楽やるっていっても保証ないですよね。

中西:
何の保証もなかったですよね。だからつてがあるっていうか、池田さんとの出会いがあったからね。そういう働きかけみたいなことをしようかなあって思っていたんですけどねえ。

中居:
恐くありませんでした?

中西:
いや、恐いって言えば恐かったですね。で、別にバンドの仲間がいてやるわけじゃなかったから、一人で。だからもし、バンド活動するんだったらメンツも集めなきゃとか、そこから始まるわけですからね。こりゃ大変だなって。でも生活のことも考えなきゃいけないから、いちおう仕事もアルバイトとかしなきゃいけないだろうし、とかね。いろいろなことを考えてたんだけど、就職やめたっていうふうに僕の友達に言ったら、その友達が池田さんに「やめたらしいですよ」っていう話をしてくれましてね。だから、あんまり時間も経たないうちに「やめたんだって?」って電話がかかってきましてね。で「だったら春からツアーが始まるから一緒にやろうよ」っていう誘いがすぐあったからね。だからあんまり不安になる時期もなかったんですよ。

中居:
考える暇もなくってことですよね。それでトントントンと。トントン拍子じゃないですが。

中西:
そうですよね。事務所に入ってツアーも回って。曲もその頃から書き始めた。

中居:
え、それまではなかったんですか?

中西:
そう。曲もね、学生の時に1、2曲お遊びで書いたぐらいで。だから、プロになってからなんですよ。

中居:
へぇー。

中西:
だから、曲書きの人になるっていうこと自体がね。

中居:
やってみないとわからないですよね。

中西:
そう。何かね、自分を追いつめるような形で始めたような仕事だったんだけど。

中居:
危機感がね。

中西:
そう。逆にそのほうが良かったのかも知れないですよね。

中居:
なるほどね。

中西:
今は曲を書くっていうことがなかったら、生きていく上での面白みっていうのがずいぶん半減するんじゃないかなって思ってますからね。曲を書くの、面白いですからね。

中居:
そうですよね、もちろん人に提供もしますし。

中西:
そうですね。

中居:
でも中西さん、アルバムも今出してらっしゃいますけど、詞はほとんど書いてないですよね? 

中西:
そうなんですよ。詞はなんか照れるんですよねえ。

中居:
あれ、曲が先ですか? 詞が先ですか?

中西:
曲が先です。で、曲もいつもでたらめな英語で作るんですよ。「ホニャホニャホニャフィ〜」とかって、適当な英語の雰囲気で。それはけっこう得意なんですよ、逆にそういう意味では。

中居:
でも詞が来ないと。じゃあ、詞は「こういう曲だから、こういう気持ちで曲をつくったから、こういう詞にしてくれないか」みたいな注文をした上で?

中西:
そうですよね。普段感じてることっていうのをね、わりと作詞家の人とはね「こんなことありましたよね」なんて、プライベートなことも含めていろんな話をして、今の自分とあんまりかけ離れないところで書いてもらうようにはしてますけどね。詞とか曲とか、書くんですか?

中居:
僕にはたぶん、才能がないんでしょうね。

中西:
そうですか? でも、やってみるとけっこう面白いって。

中居:
まずできないでしょうね。

中西:
本当に? そうですかねぇ?

中居:
曲っていっても。

中西:
でも、けっこう鼻歌とかって、歌うでしょ?

中居:
歌好き。僕、好きは好きなんですよ。すごく歌好きですし、歌うのも好きですし。でもあんまり人前で歌うのは好きじゃないんですよ。ん?

中西:
ん?

中居:
ちょっと僕の今言ってること、おかしいですね。

中西:
いやいや。照れがあるとか。

中居:
いや、得意じゃないんですよね。

中西:
そうですかね?

中居:
そうですね。この話すると……、あ、なんだか悲しくなってきちゃった。

中西:
なんで?

中居:
僕、あんまり歌うまくないんですよ。好きなんですけど、こればっかりはどうしようもないんです。で、僕ね、歌は好きは好きなんですけど、ウマい下手ありますし。こうやって、SMAPとしてやっていく上で、ウマくならなきゃいけないなぁっていうのがやっぱりありましたし。手紙なんかでね、僕はよく口に出したりするんですよね、歌が下手ですからとかって。で、CDなんかでも僕の声、入ってなかったりするんですよ。

中西:
ちょっと低めに入ってる?

中居:
0と1のところ、ずうっとウロウロしたりしてるんですよ。そんなことを口にしてたら、「言ってるだけで、やんなきゃ駄目でしょ」みたいなね。「やんないからいけないのよ」みたいな手紙を昔もらって。で、一時ね、僕、ヴォーカルレッスンっていうのをやってたんですよ。

中西:
ヴォイストレーニング。

中居:
ええ。それで、けっこうお金高いんですよね、月に5万ぐらいとられたりするんですよ。

中西:
わぉ。

中居:
で、とりあえずメンバーにも内緒で、事務所にも内緒で。

中西:
うっ、偉いなあ。え? 自分で受けてたの?

中居:
ええ、自分で。

中西:
おぉ! すごいね。

中居:
こりゃあ、ウマくなんなきゃいけないだろうなあって思ってやったことあったんですよ。で、半年ぐらい続けて。で、スケジュールが忙しくなっちゃって出来なくなっちゃったんですけど。

中西:
自分で手応えみたいなのは感じたんですか?

中居:
手応えはですね。ない。

中西:
なし? 何か進歩したなあとかっていうのはない?

中居:
ないですね。ひとつもない。

中西:
ひとつもない?

中居:
面白いぐらいない。お金がなくなっていっただけかな。

中西:
本当に?

中居:
ええ。

中西:
でも、自分にかけてるプレッシャーみたいなのをポンとはずすと、何かもっと、ひょっとしたらのびのびとね。

中居:
ただ、僕はいつも歌う時は楽しく歌いたいんですよ。

中西:
ええ。いや、楽しそうですよね、歌っているときは特にね。見ててそう思いますもんね。

中居:
もう楽しく出来ればいいなと思うんですけども。でも中西さんは歌が上手ですね。メンバーとも言ってたんですけど。当り前のようなことでしょうけども。

中西:
いやいや、僕も好きですからね。もう、歌うのはもう本当に好きですよ、ちっちゃい頃からね。事あらばずっと歌ってるような子供でしたからね。

中居:
僕もちっちゃい頃から歌ってたんですけど、何が違うんでしょうかね?

中西:
どうなんでうかね? いやぁ。

中居:
感性なんでしょうかね?

中西:
音感っていうのは、いつ付くんだろうね。 

中居:
やっぱり生まれ持って入ってきたものが、やっぱり自分の頭の中でクオリティを高めていくんじゃないでしょうかね。

中西:
いや、その踊れるとかいうこともね、逆に言えば僕にはないものだから、SMAPのみんなとか見てると「ああいう表現のしかたができれば楽しいだろうなぁ」って。まあ、Zooなんかももそうだったんだけど、自分にはできない表現方法を間違いなくZooとかは持ってた。きっと彼らだったら、こういうタイプがね、ダンスミュージック大好きだから。そういう、ヒップホップが流行った頃ね、ボビー・ブラウンなんかが出てきた頃。こういう音楽、自分でもやってみたいなあって思うんだけど、それを表現してる自分っていうのが想像つかないわけ。ああいうふうには絶対できないもんなあって。でも、Zooみたいな人たちがいて見せてくれたりなんかすると、楽しいだろうなぁと思ってね。

中居:
体でも表現でき、歌でも表現できって感じですね。でも中西さんも伝わるものありますよ、聞いてて。この前もやっぱりそう思いましたけども。

中西:
そうですか。

中居:
中西さん、音域広いですよね。

中西:
音域広いんですよ。だからね、自分の音域で気持ちいいところへ、というので曲を作っちゃうから、曲を歌おうとすると。ほら、この間も「Woman」歌ってくれたでしょ。「Woman」のサビって、けっこう高いところで歌うんですよ。で、 Aメロになるととたんにバーンと低くなるから歌いにくいみたいなんですよね。

中居:
難しい曲歌ってるなぁとか言ってて。

中西:
ほとんど一人クリスタル・キング状態っていうんでしょうね、ああいうの。ああいう二重人格な感じの曲がけっこう多いんですよ。「チケット・トゥ・パラダイス」なんていう曲もあるんですけど、頭の中ではもうアース・ウィンド・アンド・ファイヤーですからね。アース・ウィンド・アンド・ファイヤーといえばモーリス・ホワイトとフィリップ・ベイリーだろうと。二人だからこそ成り立つような雰囲気なんですけど、これを一人でやっちゃおうとか思っちゃったりなんかしてしまうもんだから、サビはもうものすごくフィリップ・ベイリーのとこへ行っちゃうんだけど、Aメロはいきなりモーリス・ホワイトがバーンとはいってくるから、本当に一人クリスタル・キング。

中居:
聴いてて飽きないからいいですよね、1曲聴いてても。そういうギャップがあるから落ち着いて聴けたりっていうのがありますしね。聴きかたもやっぱり変わってくるでしょうし。僕なんかも聴いた時は、中西さんだと普通に聴こえるんですよ。ごく普通に歌ってるなってCDなんかでもよく耳にしたりするんですけども、実際に我々に「Woman」やるからっていわれた時は本当、びっくりしましたね。「これ、難しいよぉ」って。まあ、僕らのレベルももちろんあるんでしょうけどね。

中西:
いやいや。

中居:
音域の広いかたなんだなぁって思ったんですよ。

中西:
まあ、確かに広いですね。女性の音域までいけちゃいますからね。カラオケとかに行くとピッチをずらせるじゃないですか。で、どっちにずらしていっても。

中居:
わかんないんですよね。

中西:
そう。上のほうにずらしていくと上が出なかったり下のにずらすと今度は下が出なかったりする、みたいな感じでね。

中居:
サビが出なかったり、AメロBメロが出なかったりするんですよね。さっきもお話が出ましたけど、曲は作っても、詞は自分では作ろうとは?

中西:
だからね、気恥ずかしさみたいなものがあって、自分で言葉を書いていくってのが、照れちゃって照れちゃってしょうがない感じがあるんですよ。

中居:
照れですかねえ。

中西:
ええ、それもあるんですけど、何か伝えたいことみたいなものが、だんだん本当に生まれて来つつあってね。「ひょっとしたら書けるかもな」っていうのが、ここ最近になって、やっとですけどね。

中居:
今まで書いたことは?

中西:
ないです。1曲もないの。

中居:
へぇー、珍しいですねえ。

中西:
そうですよね。

中居:
アーティストの方が、詞だけを書いて曲は誰かにおまかせするっていうのはありますけど、曲は自分で書いて詞はまかせるっていうタイプの人は多分、少ないんじゃないんですか?

中西:
そうですよね。向こうだってエルトン・ジョンみたいな人がいてね、バーリ・トービィっていう片腕みたいな作詞家の人とタッグを組んでやってるっていう人も中にはいるんでしょうけど、あんまりいないですよね。

中居:
日本のアーティストの中では少ないかも知れませんよねえ。

中西:
そうですよねえ。で、日本のアーティストでもね、なんかあまり分業することを良しとしない風潮があるかなぁと思ってね。アーティストとして認められるには、詞も書くし曲も書くし、アレンジすらやっちゃう、みたいな。そのほうが価値が高い、みたいな。そういう感じが。まあ、確かに何でも出来たほうがいいんだろうと思うけど、得意不得意は人にはいろいろあったりね。

中居:
向き不向きもありますしね。

中西:
うん。だから、全部やらないって決め込んじゃうのは変かも知れないけど、自分の中で「作詞は人にまかせる」みたいな割り切りっていうか、そういうものを持っていろいろな人とやっていくっていうかね。その中でワクワクしながらいろいろなものが生まれていくっていうのも有りだろうなって思っててね。曲作りもそうなんですよ。だから最近は一人じゃなくて、二人で作ったりとかね。

中居:
へぇー。

中西:
曲作り自体も楽しいんですよね、バンドやってるような気分で。一人だと良いか悪いかわからなくなってくるんですよ。自分の中だけで全部終わってしまう。で、煮詰まるのも早いっていう感じがあるんですけど、誰かがいてね、「こういうのどう?」なんて聞いて「いいねぇ」なんて言ってくれるとふっと自信が湧いたりして「じゃあこうしようか」なんてゴロゴロゴロっと膨らんでいくっていうか転がっていく感じは面白くてね、楽チンなんですよね。だから、そういう面白い音楽性を持った人たちといろいろ組みながらね、やっていくのも有りだなぁって思ってね。

中居:
へぇー。

中西:
だから、ひょっとしたら中居君なんかも誰かと組んでね、例えば楽器が出来る誰かと。でコードをバーンと鳴らしてもらって自分の気持ちでフーンと鼻歌を歌ってみるっていう感じでやってみると、多分、曲とかも作れるんじゃないかなぁと。

中居:
出来ますかねぇ? 僕なんか自分が思ってる音が出てないんですねえ。これはもう、最大の弱点なんですけどね。これがうまくならないところじゃないかと思うんですよ。自分ではこっちを出したいんですけど、声を出すとあっちが出てるんですよ。こっちに行きたいんですけども。

中西:
わかりますけども。例えば曲作りだと、バーンとコードが鳴ると「ここの音とここの音取って」とかって自分の頭の中ではわかるわけで。鍵盤で追っていくと、「その音じゃなくてこっちの音なんだよ」っていうのは、自分で判断出来るもんね。

中居:
そうですよね。コンサートのライヴの音とかっていうのはスタジオさんと「ううん、これじゃない。もっと上、もっと上」みたいなことやってるんですけどね。曲とか、特にメロディーとかになるとちょっと出来るのかなって心配になるんですけどね。どのくらいかかります? 曲を作るのに。まちまちですか?

中西:
曲によりけりなんですよね。「Choo-choo train」なんていう曲は、けっこう盛り上がってやりたいことがすごくあったからね。面白い話をもらって、なおかつ世の中にたくさん流れる状況が生まれるみたいな。自分のなかでも初めてのことだったし、ワクワク感があって、話をもらって、その、JRのタイアップっていう話。で、「Choo-choo train」っていうタイトルにしてくれって言われて、へぇー「Choo-choo train」ね、ちょっと古くさいけどいいか、って思いながらワクワクして、その日のうちに。あっと言う間にね、サビのところは作って。A、Bのところも形は作っちゃったっていう。だから、3、4時間とかって。

中居:
そんなもんですか? 

中西:
出来るときはそんなもんなんですよね。で、そういう勢いでバァーッと作っちゃった時のほうが、曲自体にも勢いがあるんでしょうね。そうなんですよ。

中居:
そういう時の中西さんもウズウズしてたんでしょうね。やりたいことがいっぱいあって。

中西:
そうでしょうね。いっぱいあったし、すごいチャンスだって思ったしね。やりたいことを思いっきりぶつけて、いいものにしたいって思ったからね。

中居:
でも、人に提供する時と自分が置き換えて歌う時って、やっぱり曲を作る状況がちょっと違うと思うんですけど。やっぱり、違います?

中西:
違いますね。自分だと「なんであんなに制約つけちゃうんだろう?」って思うんですよ。「こんなことやるとなぁ」とかね。ちょっと縮こまる感じがあるんですよ。

中居:
自分のほうがそうですか?

中西:
自分のほうですね、ええ。けっこう人に書いた時のほうが、わりかしいい意味での無責任さが出るんですよ。「こんなこともやっちゃったりして」みたいなね、遊び心って言うんですかね。健康的な遊び心が生まれてるときには、爆発的にボーンと自分のカラーにはない楽しいものが生まれたりするっていうか。Ice boxっていうユニットをやってましたけど、自分ではあんまりロックっぽい曲っていうのは自分自身で作って世の中に出そうとは思わないんだけど、ああいうユニットの中にあっては「こういう曲もあると面白いな」って。自分の中には好きでロック的な要素のものもいっぱい聴いてるから、なくはないんですよね。だから作ろうと思えば作れちゃうんだけど、自分がやるとすると「そういうのはちょっとなぁ」って思うからやらないんだけど。そういう媒体っていうか、ファクターをもらうとそれを利用して「こんなことやっちゃたりして」っていうような遊び心が生まれて。 

中居:
自分に書く時にはそういう余裕っていうか、遊び心がないんですかね。「今度、自分、こういう表現をしてみたいなぁ」「こういう自分、あってもいいんじゃないか?」っていうのはないんですか? 性格的にとか。

中西:
そうですよね。わりかし生真面目な人ですからね。ええ。そういうところに落ち着いちゃうんですよ。そういう遊び心があったほうがいいんだろうなってよく思いますけどね。

中居:
へぇー。

中西:
最近はあんまり人に書くことはないんですけど、自分で仕事をしてるとちょっと姑息な考えも生まれてくるじゃないですか。いいものが出来たら自分のものにしてやろう、みたいな。

中居:
それ、汚いじゃないですか。

中西:
そうでしょ。そういう気持ちがあるようでは駄目なんですよ。自分に思いっきりやれる時間的な余裕と精神的な余裕がないと。最近は多作出来る精神状態、ちょっとアップしてきてるんですけど、ここしばらくはそうじゃなかったから。

中居:
バラードが多かったですしね。

中西:
うん。だから人に書いたとしても、全力でぶつけられるだけの余裕が自分になかったから、そうじゃないものを誰かが歌っては、ちょっと可哀想な気がしちゃうでしょ。自分も歌う立場だから。人にもらう曲っていうのは、好き嫌いもその人にとってはあるじゃないですか。だから、絶対的自信を持って「これやってよ」って言えるような曲じゃないと渡せないなって感じがあってね。しばらくやってなかったんですけどね。

中居:
でも逆に遊び心があるからいものができるとかね。ちょっとした無責任さ、先ほどおっしゃいましたけど、そういうのって。僕そういうの、好きなんですけどね。「こうあるべきだ」って決めつけちゃってね、どうしてもその範囲だけでしか動けない状況よりも、ちょっと穴をあけてちょっと飛び出してみる気持ちってうのはあったほうがいいんじゃないかなって。最近そうですよね。ずっとスロー系の曲が多いですよね。ファンキーなやつもやって欲しいですね。

中西:
そうなんですよね。だからちょっとまた。最近ね、かなり気持ちがアッパーなんでね、ちょっとやってみたいなぁなんてちょっと思ってるんですよね。いろんなそういう新しい出会いも含めて、こちら側をかき立ててくれるようないい刺激を与えてくれる仲間もいっぱいまた生まれて来てるので。そういう仲間となんか、こう、仕掛けてみたいかなあってね、思ってるんですけどね。

中居:
そうですね、ライブも春から、ね?

中西:
そうなんですよ。えぇと、2月の末から始まって6月の頭ぐらいまでですか。

中居:
はいはい、3ヶ月間ですね。

中西:
そうですね、まるまる3ヶ月間、35本ぐらいですか。    

中居:
35本ですよね、35本って簡単に言いますけども。

中西:
けっこうね。去年はそれでもその、同じ期間ぐらいの間で47本やってましたからね。けっこうこれがしびれましてね。ライブもけっこう長いんですよ。

中居:
合計どれくらいあるの?

中西:
3時間位。

中居:
3時間やるんですか!?

中西:
3時間。あの喋り倒している時間も長いんですよね、かなり喋りますからね、ええ。でもやっぱり曲目もね、それなりに20何曲やったりなんかしてましたから、それなりに時間かかっちゃうんですけどね。

中居:
お客さん層って、いかがですか? 女性? 男性? 若い子?

中西:
えぇとね、最近はね、ほら一時ダンスっぽいところでイメージがね、強くある時期ってのは、やっぱりその、それなりに若い人のほうが多かったんですけど、最近は割とゆったりと聴ける曲もたくさん出してますからね。そういう意味では年齢層幅広いですよ。40ぐらいの女性の方々来てくれてますから。だからあの、何ていうんですかね? お母さんと一緒に娘さんが来るとか。

中居:
へぇー、親子で。

中西:
親子で。だからそういうのいいなって思ってるんですけどね、なんかこう共通の話題があるっていう。でも、SMAPもものすごく幅広いでしょ?

中居:
どうですかね? 

中西:
いや、あの、好きだっていう人の声を聞くとね、すごい幅広いですよ。

中居:
あ、そうですか?

中西:
うん、僕らと同じ年齢、もっともっと上の人も「あぁ、いいなぁ」って。

中居:
そうですね。会場でもけっこう見よくかけますね。

中西:
いや、なかなか会場にはね、多分行けないのかもしれないんだけど、いろんな状況もあってね。で、まあ主婦の人とか特に行けないんだと思うんだけど、でもやっぱりこう「好きだっ!!」て人もやっぱり圧倒的なんじゃないかな。

中居:
カップルを最近見かけましたね、去年のライブですけども。カップルだったり、そう、あとお母さんお父さんというのが、うん。

中西:
そう、僕もだから最初はやっぱり女の人が多かったんですけども、最近はやっぱり本当にカップルで見に来てくれる人がね。うれしいですよね、男も聴けて、やっぱりね。男の気持ちを歌っているものなわけだから、やっぱり男性が聴いて「ああ、いいなぁ」って思える歌でありたいなぁとは思ってますしねえ。

中居:
どういうものを伝えたいですか?

中西:
どういうものですか?

中居:
何を歌おうとして、うーん? 聴いている人に何を伝えたいって思います?

中西:
何ていうのかなあ? なんかいろんな物事考えるね。きっかけになったりとか、ポジティブに考えるだけじゃなくて、まあ「ああ、この人も傷ついて落ち込むのか」っていうこともあるだろうし。そういうところでなんか自分の気持ちを立て直したり自分の考えとかを納得できるね、そのきかっけになるような、何かそういう歌だといいなぁというふうには思っててね、うん。べつに生き方を提示するみたいなおこがましいことは何も思ってないんだけど、でもそういう曲を聴いて励まされたりとかっていうようなことっていうのはやっぱりありましたしね。だからそういう役割を僕自身もできればいいかなっていうふうにはね、思ってるんですけどね。多分、SMAPの曲なんかもきっとそういう力を持っててね、本当に「あっ、なんか気持ちを楽にして頑張ろう」とか思えちゃうようなことって多分たくさんあるんだと思うからね。

中居:
そうですね、歌を通じて何かね。例えば勇気付けられたとか、聴いてる人の何かためになれば、なによりっていうふうな気持ちでありますけどね。

中西:
いいかなぁって思ってますけどね。

中居:
そうするとでも、中西さんはねぇ。僕なんかバラエティだったりお芝居とかいろいろやってますけど、歌だけですもんね。

中西:
そうですよね、うん。でも歌だけっていう中にもけっこういろいろ深いテーマがやっぱりあって。今回アルバムの中でピーボ・ブライソンていう人と一緒にデュエットやってみたりとかね。まあ、小田和正さんと一緒に仕事をさせてもらったりとかするなかで、やっぱり歌に対してもいろいろ小田さんにも言われたりとかするなかで、何か「ああもう一回ちゃんとやらなきゃなぁ」とか思うようなことたくさんあってね。僕もだからボイストレーニングを始めたりとかね。

中居:
今ですか?

中西:
ええ、ちょっとチョコチョコっとやってるんですよ。

中居:
それ何のためにですか?

中西:
けっこうね、なんていうんですかね? 力入りやすいってタイプなので、わりかし一生懸命なっちゃうからね、自分でグッと力入れて歌っちゃうんですよ。で、もうちょっと聴くほうも楽に聴きたいと思うから、楽に歌えるようになりたいなって思って。なんか速球投手だったのが変化球も覚えたいみたいな感じなんですよね。いろいろ吸収があったほうがいいだろうなと思って。一色しか持ってない筆を何色か持ちたいなっていう感じなんですよね。

中居:
それはでも贅沢な悩みですね、僕から見ればですけど。何色も欲しいですか?

中西:
やっぱねえ、いろいろほらバラードもありアップもありね、バラードではソフトに、バラードの世界でもほら感情はいろいろあるわけでしょう? 幸せ感たっぷりなものもあれば、少し打ちひしがれてみたものもあれば、何かあんまりトーンが変わらないような感じがしてね。

中居:
でもこんだけ中西さんのような音域をもっていればね、いろんなものがね。

中西:
技術的なことだけじゃないんだろうなぁとは思うんですよね。その精神的なものっていうかね、まあ、いろんな経験も積んでいって心がタフになったりとかね。何かしないとやっぱり歌も変わってこないような気はしていてね。まあ、ボイストレーニングやるだけでパッと変わっちゃうもんではないんだろうなってふうには思ってるんですけど、とっかかりとして何かやりたいって気持ちがすごく強くてね。本当にけっこうピーボの歌とか聴いて打ちひしがれちゃって、もうやれたから良かったみたいな。ほら、「またお金を積んでやったんだろう」みたいなノリになっちゃうだけじゃなくて、僕としてはものすごくやれたことはうれしかったんだけど、残るものがけっこう大きかったんですよ。「凄すぎるわぁー!」って、目の前でカール・ルイスが走り抜けちゃいましたみたいな気分なんですよ本当に。「わぁ! 凄すぎる!!」っていう、あまりにレベルの差を感じて。だから「何かやれることやらないとダメだな」ってふうにね、何となく思ってましたね。

中居:
それは僕が聴いたらどうなっちゃうんですかね?

中西:
うーん? 多分倒れちゃうかなぁ。すっごいよ。

中居:
スゴいでしょうね。中西さんが聴いて唖然とするぐらいですから、僕どうなっちゃうんだろう? 飛んでっちゃいそうですね。

中西:
いやぁ、もうね、これ、「アアー」って言っただけの声の情報量っていうかね、ええ。

中居:
何でしょうかね?

中西:
ね。うん、いや、いいもんもらってんだなって感じがするんですけど。そういう最初からの差ってことだけじゃなくてね、そこであきらめるんじゃなくて、ちょっと近付きたいなっていうふうにはやっぱ思うわけでね。

中居:
純粋に好きだからこそ前向きな気持ちになるでしょうし。

中西:
最近、本当にいろんな外側の人たち、日本だけじゃなくて向こうの人たちとやれるような環境がちょっとずつ生まれたりしてね、非常にワクワクしてきててね。

中居:
今の日本の音楽界っていろんなアーティストがいて、いろんな音楽が出てきたりしてますよね。で、今までに聴いたこともない、新しいものが出てきたりもするでしょう。そういうの聴いて「あ、こっちのほうがいいな」って、変な影響とかは受けないんですか?

中西:
そう。自分もかなり混沌としてたんですよ。そういう意味でもZooとか、自分も「Woman」とかで世の中に出てきた頃っていうのは世の中が求めていることと、自分のやりたいことっていうのがものすごく近いところで合ったんだろうなって気がするんだけど。そういうふうな出方をしてくると、自分がそうじゃなきゃいけないような気分に。時代をウマくつかまえて、うまい切り口で出していくのが自分のキャラクターみたいに、自分に変なプレッシャーをかけるようになったりとかね。そういうところがすごく窮屈になってきて、やっぱり自分でつかまえきれる程には時代は生易しくなくて、思いがけない方向にゴロゴロッと転がっていっちゃったりとかするんですよ。で、今ってけっこうそういう時代かなって思うんですよ。

中居:
そう、それはあるかも知れないですね。

中西:
例えば、自分がレイヴをやるってうのが想像つかなかったりしてね。世の中はレイヴ一色だったりするから「いや、それは出来ねえしなぁ」と思って。で、自分の存在する場所っていうのを探すような感じがあってね。

中居:
難しいですよね。自分がやりたいのがもしかしたら注目されない曲であってもやりたいって気持ちありますし。でも逆に注目されないのもこれはやっぱり音楽として認めてもらってないってこと「注目されてないってことはもしかして?」。うん、まあ正解、不正解はないんでしょうけども「もしかして違ったものだったのかな? 自分の中では満足してるけども」。そこら辺のやっぱりバランスってのが難しかったりしますよね。

中西:
だから今回アルバムをやっていく中でね、その時代性っていうのと、ある種ちょっとかけ離れたところで自分の音っていうのがエバーグリーンな音っていうんですかね? いつの時代も変わらない、もう絶対にこれは変わらないであろうっていうような音を今は思いっきり出していこうっていうか。そういう自分のど真ん中にあるものっていうものをつかまえた時に、周りにある、ある種時代の風俗的な世界ってのをもうちょっと気軽に遊べちゃうっていうか「こんなこともやっちゃたりして」っていうノリでやりきれちゃうような気がしててね。うん、だからそっち側をメインに捉えると、うーん? 自分自身をもうちょっと細かく細かくしちゃうところがあるような気がしてて。ちょっと今わかりにくい言い方してるかなあ?

中居:
え? 細かくっていいますと?

中西:
えぇと、何ていうかなぁ? まあ例えばレイヴをやるにしてもね、自分とレイヴとの端境目はどこなのか? みたいなとこでちょっとこじんまりと。もっと大胆にレイヴやったほうがいいわけじゃないですか。もっとエグくやったほうがわかりやすいし、とっつかまえやすいし。そうじゃなくて、もしそれを自分なりに表現すると、みたいなところでこじんまりとまとまっちゃう。逆に恥ずかしーい作品に仕上がったりとかする、中途半端なものになっちゃうような気がするんですけど。でも真ん中にあるものを「俺の真ん中ここだし」っていう、何か自信みたいなものが、確信みたいなものが一本真ん中にあるとね、その周りにあるものはもっと本当に「じゃあバリエーションとして、今、時代はこうだからこういう遊びもアリだよね」というような、なんかやんちゃな気持ちでそのサウンドを遊べちゃうっていうようなことができるんじゃないかなあっていう。

中居:
その真ん中の線ていうのをどこでね、引けばいいのかっていうのもね。

中西:
うん。でも、なんかね。やっと当り前のように、グルグルグルっと、まあ、いろんな旅をしながらでも見つけられたような気がするんですよ。本当に自分にとってのエバーグリーンな音っていうものをね。だから今回出したまあシングルだったりとか、まあ「次の夢」っていうその小田さんと一緒にやったものとか、ピーボと一緒にデュエットしたものとかね、なんかああいうものっていうのはきっと年を経てもきっと変わらずにそこにある音なんだろうなぁっていうふうに思ってる。

中居:
そう、だから僕なんかが今までに聴いたことない音楽、例えば僕なんかが生まれる前に、例えばビートルズだったら生まれる前ですよね。それが今でもやっぱり僕なんかに伝わるものがあるってことなんかでも、やっぱり受け入れることができる音楽っていうのは、何年たっても、例えこれが十年二十年たっても、多分ビートルズの伝説みたいなものは多分残ってるでしょうし。

中西:
そういうものを残していければいいのかな、みたいなね、気はしててね。

中居:
いい曲っていうのは何年たってもいいですもんね。

中西:
変わらないですよね。

中居:
うん、あれって不思議ですよね。

中西:
本当ですよね。だから物事の本質みたいなものはね、堅苦しい言い方だけど、そこの中にはやっぱり本当っていうものが存在して確実にあるんだなっていう感動っていうものなんだと思うんですけど。なんかそういうものを追い求めていきてぇなっていう感じかな。

中居:
そうですね。今後も多分ずっと追求する気持ちってのは変わらないでしょうね。

中西:
そうですね。で、後はやんちゃに遊ぶことですよね、面白そうなこと。

中居:
そう。遊び心ってのはね、僕は本当にすごい必要だと思うんですよ。やっぱり固まっちゃうのはね、どうしても。こうやって決められたものをやるってのはね、やっぱりどっかでハメをはずしたい、どっかでやっぱりアドリブが欲しいなってのがありますし。

中西:
SMAPはどこに行くんですかね?

中居:
SMAPはですね、あの……。

中西:
すげえやっぱり、豪華なグループだなぁって思うんですよ。

中居:
そうですか?

中西:
いやぁ、もう。俺テレビ見てるとウルトラ六兄弟って感じしますもんね。よくあの、例えばウルトラマンエースがやられそうになってゾフィーがやってくるみたいな。「あっ、ゾフィー来ちゃったよー」みたいな、なんかそういう感覚で。何ていうのかな? 中居君がいる、キムタクいる、っていうような感じで「うわぁー、豪華だなぁ」っていうふうな見え方がしていてね。やっぱりソロとかになっていくんですかね? もちろんソロ活動を今してるんですけど、音楽的な部分で言うと。俺がインタビュアーみたいになってますけど。

中居:
僕ら音楽に関しては、多分ずっとグループ一緒ですね。で、まだお芝居とかバラエティいろいろやってますけど、音楽だけなんですよ、自分たちのやりたいことをやってないのは。

中西:
いやぁ、聞きたいなあ、そのやりたいことって何?

中居:
もうやっぱり自分たち五人が五人、千差万別でみんなやりたいことが違ったり、趣味も違うし、今まで聴いてきた音楽も違いますし、好きなアーティストも違いますし。それでやっぱりみんなもちろん意見もばらばらになりますし。で、音楽スタッフがやりたいことも僕たちの間でまたぜんぜんかけ離たりしてます。もうだから音楽に関しては全部任しちゃってますね、アルバムとシングルに関しては。だけどもコンサートに関しては僕らでやらしてくれる、だからコンサートは面白いっスよ。

中西:
ああ、そう。

中居:
だから昔はまだね、あの、アレなんですけれども、最近は各コーナーをやっぱり一人ずつ持って。

中西:
自分のやりたい音楽をそこでやっちゃうんだ。

中居:
やっちゃうって感じですよね。みんなばらばら。だから木村がロック好きだったら全部ロックですし。で、ダンスが好きな奴もいれば、バラードが好きな奴もいれば、歌謡曲が好きな奴もいれば、みんなばらばらだったりしますから。だからばらばらのコーナーができたりしますしね。だからシングルとかアルバムに関しては、本当にもうちょっとね、自分たちで出来ればいいなぁと思うんですけどもね。

中西:
うん、まあ、どっちみちやっぱりその方向には進んで行くでしょうね。それぞれの意見を入れつつ。

中居:
そうですね。まあ、いずれはやっぱりやりたいなと思いますけど。中西さんみたいな曲でもねえ作れたらね、また面白いなと思いますけど。

中西:
だから本当に誰か自分の何か好きなサウンドを表現してくれそうないいブレーンを見つけるといいんじゃないですか。で、そういう人と一緒にやっていくっていう。自分で全部やり切っちゃおうと思うとやっぱりほら。

中居:
堅苦しくて、プレッシャーもかかっちゃうしね。

中西:
うん、出来ないんじゃかっていう自分の思い込みみたいなところで動けなくなっちゃうかもしんないから。そういう人のサポート受けながらやると、一曲作れたりなんかすると「あっ、なんだ、こんな感じでやれんじゃん」みたいな。

中居:
そんな簡単なものじゃないんじゃないですか?

中西:
いやいや出来るんだって。

中居:
それは多分僕は中西さんの才能だと思いますよ。

中西:
そうですかね?

中居:
うん、音楽のセンスももちろんそうでしょうし。

中西:
僕も楽器ほとんど出来ないですからね。もう拙いギターでボロボロボロンとやるぐらいの話で、周りにサポートしてくれるいろんな仲間がいてこそ、今やりきれているような感じだと思うんですよ、本当に。

中居:
多分、今後、新しい何かをね、うん、見つけだして、どんどんどんどん繰り広げてくれると思いますね。ひとつ、期待してますんで、頑張って下さい。

中西:
頑張ります。

中居:
はい、今週のゲスト、中西圭三さんでした。どうもありがとうございました。 

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