TK MUSIC CLAMP

TKMC

NON EDIT TALK : 小室哲哉★マーク★森高千里


小室:
こんばんは、小室哲哉です。えぇとですね、10月からTK MUSIC CLAMP新装開店になりまして、えぇと、確か、仲間もこれから出るっていうお話を、先週か先々週したと思うんですけども、あの、globeのマークが。

マーク:
マークです。

小室:
隣にいると。

マーク:
ええ。新装開店ということで。

小室:
そうですね、ええ。今日から新しくなったんですけども、えぇと、マークが必ずここにいるわけじゃないんだよ。

マーク:
そうですね。

小室:
知ってた?

マーク:
ええ、知ってました。いや、知らなかったです。

小室:
だから、来週はここじゃないかもしれないし。

マーク:
あ、そうですか。

小室:
だからあと、久保こーじとか、あとglobeのケイコとかも、いろいろ入ったり出たり。

マーク:
なるほどね。

小室:
いろいろするので。

マーク:
はい、わかりました。

小室:
今日は、新装開店にふさわしいですね、素敵な女性アーティストをお招きしてますんで、マークを連れてきてあげたんです。

マーク:
ありがとうございます。

小室:
えぇと、御紹介したいと思いますが、森高千里さんです。

森高:
はい、こんばんは。よろしくお願いします。

小室:
どうも、こんばんは。はじめまして。よろしくお願いします。えぇと、ほとんどはじめましてですよね?

森高:
そうですね。

小室:
すれ違ったりとか。

森高:
あの、他のテレビ番組で。

小室:
他のテレビの音楽番組で、座ってはいますよね。

森高:
そうですね、ええ。お喋りは、するのは今日初めてですね。

小室:
そうですね。こうやって声聞くの本当、初めてですよ、歌ってる声以外で。

森高:
あ、そうですか。へぇー。

マーク:
僕もぜんぜん初めましてです。

森高:
そうですね。はじめまして。

小室:
あ、日本人ですから。えぇと、森高さんあの、今年、僕の印象ではですね、あのベストアルバムの印象がすごい強くて、なんかもしかしたら100万枚以上いっちゃったって聞いてるんですけど。

森高:
はい。

小室:
いってますよね。

森高:
そうですね。なんか、自分でもびっくりしてるんですけども。

マーク:
アルバム100万枚?

小室:
ベストアルバム。もっと100万枚以上ですよ、多分。くわしいところはちょっとわかりませんけどもね。あの、一区切りなんですかね?ベストっていうのは、今まで初めてですか?

森高:
えぇとね、それまでは何回か出してるんですけど、なんていうんだろ?そのまんま入れるっていうのは初めてなんです。それまでは、またリミックスし直したりとかして入れてたんですけど、今回はほとんどもう、そのまんまのシングルをっていう形では初めてという感じにはなるんですけどね。

小室:
じゃあまあ、そんなに大きな意味で一区切りっていうわけでもないんですね。

森高:
そうですね、特別…うん、あんまりなんか、どうしてもっていう感じではなかったんですけども。出した後でというか、出した時に「あ、まあなんか、これで一区切りかな」という感じは、後で感じたっていう感じですね、はい。

小室:
ああ、なるほどね。あの、まあこれもイメージですけど、けっこう定期的にこう、スピーディーにシングルが出てて、で、オリジナルアルバムっていうのがどこで出てんのかな?みたいな感じでこう、ポンポンポンッて出てましたよね。

森高:
去年、だから去年、一昨年が4枚づつ。

小室:
あ、一年にシングルが。

森高:
ええ、一年に4枚づつ出してたんで、けっこう大変だったんですね。

小室:
そうですよね。それとあの、コマーシャルの絵とかとも一緒だったりするから、余計たくさん出してるように見えますよね。

森高:
そうですね。だから、今年はあの、そんなにゆっくりした形でちょっとレコーディングをやれればいいなと思ってやってはいるんですけどね、はい。

小室:
あの、森高さんはですね、僕も雑誌で読んでるだけだからわかんないですけど、楽器すごいたくさんやるんですよ。

マーク:
ドラムも?

森高:
そうですね。今メインでやってるのはドラム。

小室:
あ、メインがドラムなんですか?

森高:
メインがドラム、そうです。ギターとかベースとかもチョコッとやってたんですけど、一番合ってるのがやっぱりドラムかなって思って、今はドラムをやって、はい。

小室:
あ、そうなんですか。往年の稲垣潤一さんみたいですよね。

マーク:
すごいですね。

森高:
でも、歌いながらはちょっとできないんですけどね。

小室:
あ、歌いながらはね、やっぱりね。

森高:
そんなに器用ではないんで。

小室:
けっこう辛いですよね、歌いながらだと。

森高:
そうですね。まあレコーディングはもうドラムだけやって後でヴォーカルは録ってるんで、もちろん。

小室:
僕も、ぜんぜん人のこと言えないぐらい細いんですけど、でも、すごい細いですよね。

森高:
そうですかね?

小室:
ドラムとかけっこうキツいような気もするけどね。

森高:
うーん。意外とね、あの、思われてるよりは体力は。

小室:
あるんですか。

森高:
ある方だと思います。

マーク:
体力維持するために、なんかやってるんですか?

森高:
特別えっとね、あの、やってるわけではないんですけど、ステージに年間でいうと、去年はやってなかったんですけど、一昨年とその前の年がワンツアーで60本2年やったりとか。

マーク:
60本…。

小室:
すごいね、それはね。

森高:
その前もワンツアー60本ではなかったんですけど、学園祭とか年間で2回ぐらいツアーやったりとかしてたんで、100本ぐらいやってたんですね。だからステージ上でけっこう鍛えられてしまったという感じなんですよね。

小室:
それはすごいですね。あの、なんていうんですかね?これはね、前、B’zの稲葉が出てきてくれた時話したんだけど、そのステージの体力っていうのがあって、僕たちにね、体育館とか小学校の校庭いって「はい、走れ」っつっても走れないわけよ。でもステージだとなんかこう、パッと走ったりとかね、できたりする時あって。

森高:
そうですね。

小室:
まあ、プロフェッショナルな体力が出来てくるんだよね。

マーク:
でしょうね。なんかあるんでしょうね。

森高:
また、だからお客さんがいて、本当に私のために来てくれてるわけですから、なんかもう本当にその前に熱があったとしても、例えば歯が痛くても、ステージに立っちゃうともう忘れちゃうんですよね。で、終わった後には治っているっていう、この不思議はなんだろうなって。

小室:
あ、治っちゃうんだ。

マーク:
あ、終わったら治っちゃうんですか?病気が。

森高:
そうなんですよ。熱があって点滴打ってステージに立ったとしても治ってるんですよね。その後は食欲がすごくあってっていうパターンがあるから、やっぱり好きなんだなって思いましたね。

小室:
それはでも、もしかしたら基礎的な体力もあるかもしれませんね、それはね。

森高:
そうですね。基本的に動くのがすごく好きな方なんで。

小室:
僕、ツアー中倒れた時、そのまま救急車で運ばれましたからね。治ってなかったですね、ぜんぜん。

森高:
ひどかったんですね、それはね。

小室:
治らなかったですけどね、あ、でも、そうかも。体力あるかもしれないですね、案外ね。

森高:
そうですね、意外とある方だと思います。

小室:
ドラムやって、えぇと、でもギターもやってましたよね?けっこう。

森高:
ええ、やってます、はい。

小室:
今もやってます?

森高:
えぇと、たまに。あの、やっぱり練習しないと、ちょっとギターの方はなかな前に進まないので、時間があったら練習してレコーディングって形なんですけど、それはもうちょっとかな。

小室:
なんかキーボードはもう当たり前でしょうね、元々ですよね、ピアノね。

森高:
ええ、ピアノはずっとやってたんで、なんとなく。

小室:
だから、ほとんど一応こなせるっていう感じでね。

マーク:
すごいですね。

森高:
いやぁ。

マーク:
じゃあレコーディングの時、自分で全ての入れちゃうっていうことも?

森高:
そうやって作ったアルバムもありましたけど。

小室:
そういうこともありますよね。

森高:
ええ。

小室:
あの、なんつったらいいのかな?僕、ベストとか聞かせてもらってるんですけど、まあ確実にその音が森高さんがやってるっていうのはわかるじゃないですか、ドラムとかすごいシンプルだから。で、でもそれはそれで、歌と合ってるんだよね。歌の呼吸っていうかAメロ→Bメロでサビがあったとするでしょ、そうするとAメロ、Bメロのドラムっていうのがあって、なんかこう、リズムが最初から最後まで同じっていう感じじゃなくて、なんかすごく歌っぽいんですよ。だから、聴いてて「あ、これ、自分で叩いた方が楽しいだろうな」と思って聴いた曲、どの曲だったか忘れちゃったんですけど、あったんですよ。

森高:
でも、やっぱり叩くようになってから、やっぱりもう、自分の音を作ってるんだなっていう感覚ありますよね。それまでもう、やっぱりオケとかはアレンジャーとかに任せてた部分があるんですけど、自分でやるようになって、自分のCDとか、自分の音楽、森高千里という、まあ一人のこう、歌手だったりとかしたものの音楽を作ってるんだなという、加わったんだなっていうのがすごくあるんで、すごい楽しいですね。もう楽しんでやってるという。もうヘタとかっていうも当たり前なんだけど、でもヘタだったら出来ないかっていえば、もう最初、誰でもね、アマチュアの頃はヘタなんだから、まあ、そのパワーでね、出来れば、多分その楽しさとか、聴いてくださってる方には伝わると思うから、まあとりあえず一生懸命やろうかなっていう。

小室:
本当、歌心がオケになんか、伝わってると思いますよね、そのへんはね。

森高:
そうですか。

小室:
だから歌を中心にこう、考えてるなっていうか、そういう感じしますね。

マーク:
作詞の方ももちろん?

森高:
はい。やってますね。

小室:
その作詞はもうバリバリですよ、それはもう。まず、でもやっぱり注目されたのって作詞ですよね。

森高:
そうですね。作詞の方がずいぶん前からやってるんで。

小室:
僕もあの、その女性アーティストっていうのかプロデュースとかしてて、やっぱり詞を書くっていうのがまあ、一つのなんていうの?ファクターになってんですよね。で、その時に必ずやっぱり、森高さんの例とかはやっぱり出しますから。

森高:
あ、そうですか。え?どういう形で?

小室:
やっぱりその詞を書く時の、いわゆる言葉の選び方っていうか、もってきかたとか。それから、まあだから、テーマですよね。何をテーマにするかとか、それとかその存在感かな?他の人と違う存在感みたいのを出す時に、やっぱりすごい森高さんの詞っていうのは、もうそれ一つでね、まあ、とりあえず曲は付いてるんだけど、その詞の話するだけでね、存在感出せるよとかね。そういうのでよく例に出すんですけども。もう何千回ってきっとインタビュー受けてると思うんですけど、詞はなんていうのかな?アレはやっぱり周りのレコーディングなりのとか、メーカーのスタッフの理解度から始まったんですかね?その、とりあえずテーマからなにからこう、すごい広いですよね、オープンていうか。普通だったらまあ、例えばシングルでヒットしなきゃいけなくて、タイアップでとかって、どんどんどんどん狭まってきて「何の歌にしてください」みたいに限定されちゃいますよね?

森高:
はい。

小室:
それが逆で、非常にもう何を書いても、どんなこと言ってもとりあえず全部なんかOKというか、自由度がすごく強い気がするんですけど。

森高:
そうですね。

小室:
あれは、それとも逆に森高さんのは「私はこれがどうしても歌いたい」と。で「これじゃなかったらダメだ」と。

森高:
なるほど。

小室:
っていう、そういう押しでいったのか…。

森高:
最初のきっかけという感じですか?

小室:
最初のきっかけですね。

森高:
きっかけは、元々ぜんぜん詞とか書いたことがなかったんですね。どっちかっていえば、もう本当に外で遊ぶ方の方が好きなタイプでしたからね。

小室:
ああ、あの、趣味としてですね。

森高:
そうですね。だから、歌手になって一年ぐらい経ってからあの、まあディレクターにまあ「アルバムの中で、一曲でいいから、詞、書いてみる?」って言われて、なんかまあ、そうですね、その時デビューの頃はあんまりまだ、歌手で頑張っていくんだっていうのがなかったんですけど、音楽自体はね、すごく好きだったんで、なんかそうやってレコードを出していけるんであれば「やってみたいな」という「チャレンジしてみたいな」っていうのはあったんですけど、書いたこともないですし、なんか実際あったわけでもないから、もっていきようがなくって。で、そういうきっかけをもらってから、曲をもらったんですね、一曲、曲をもらって「これに詞を書いてみれば」って言われて、で、まあ、オタマジャクシに乗っけていくという形だったんですけど、ぜんぜんやっぱり書き方がわからなくって、もう何回も何回も書き直しをもちろんやって、で、サビがなかなか出来なかったんですね。で、それでなんか「もう出来ない」っていう本当にもうサジを投げる状態だったんですけれども、そん時に「よく自分でミーハー、ミーハーって言ってるよね」って言われて「そういう自分のことを、まず書けばいいんだよ」って言われて。ああ、そうだな。私はあの、とにかくすごくいろんなことに興味があるしミーハーだから、で、その時に熊本から東京に出てきて時に、訛りがあったんですね。で、その訛りがあって取材を受けてもおとなしかったんですよ。そういうのがあって、なんか、必ずおとなしい女の子でしたっていうふうに書かれてたんですね、雑誌に。取材を受けた雑誌に書かれてたんで「そうじゃないのに」ってすごくこう、思ってたんで、そこでなんか「お嬢様じゃないの。私、ただのミーハー」っていう言葉が浮かんできて、それを乗っけてったら「えぇーっ!」て最初は言われたんですけど、でもなんか「ぽいし、面白いかな」っていうんでOKをもらって。でも、それがアルバムのタイトルになったんですけど、それはまあディレクターが「『ミーハー』ってタイトルにしようと思うんだけど」って言われて、最初は「えぇー!そんな。変なタイトルだな。でも自分が書いた詞だし、なんかそんなのでいいのかな?」って。でもやっぱりレコード会社とかスタッフ、あとは事務所の方とかは「『ミーハー』だけはちょっとやめてほしいんですけど」っていうのはあったんですけど、まああの、作っているスタッフっていうか、周りのスタッフの中では「これでいこう」っていう。なんかそこから始まった形ではあったんで、なんかすごくあの、理解はしてくれてるんでしょうね。なんか本当にこう、自由の中から自分の中で書いたものを「いいんじゃない?」ってい感じで、そのまんまきてると言えばきてますよね。

小室:
「お嬢様じゃないの。ただのミーハー」っていう、そういうサビなんですか?

森高:
そうです、はい。

マーク:
すごいですね。

小室:
まあでもね、やっぱ多分まあそれがその、学習でだんだん「あ、これがサビでもOKだ」っていう、なんか自分の基準みたいのはね、出来てたと思うんですけど。まあでも、それ、そのディレクターの方も素晴らしいと思いますけど、これをサビにね、もってこようっていうのは。

森高:
そうですね。

小室:
でも、作詞家側から見たら、すごいキャッチーですよね。

森高:
そうですかね?

小室:
もう、メロディ浮かんできますもんね。そのメロディ、僕、知らないんですけど、でも「お嬢様じゃないの。ただのミーハー」っていう言葉でさ。

マーク:
それ、パッ、パッて出てきちゃうんですか?

森高:
いや、そんなことはないですよ。

マーク:
やっぱ調査とか?独自の調査っていうんですかね?

森高:
調査とか、そういうのはないんですけど。でも、その『ミーハー』って一曲かくのに3カ月ぐらいかかりましたから、そのあいだ何回も「ストーリーがわからない」「意味がわからない」って言われながら、書いてって持ってって、書いてって持ってってっていう、そういうやりとりはもちろんね、ありましたよ。

小室:
そういう努力はあったんですね。

森高:
そうですね。そこからまあ、徐々にこう「じゃあ次のアルバムでは半分書いてみようか」って目標を立てて。で、書いたら「じゃあ、今度は頑張ってフルで全部書いてみようか」っていうところからやり始めて、それまでは全く自分で全部詞を書くなんていうのはもう想像してなかったことですから、やり始めてったらもう、なんか他の人にまあ冗談でね、出来ない時に「じゃあ、作詞家の人に頼む?」っていってこう、意地悪で言われちゃうんですけど「いや、ちょっと待ってください。やっぱり書きます」っていう、なんかもう意地みたいになってってここまできちゃったかなという感じですよね。もうあとはドラムもそうですよね。なんかまあ、楽器はチョコッとずつは最初のアルバムからピアノやったりとかはしてたんですけど、ドラムをやるというのはただ、高校の時にはバンド組んで、女の子だけで、たまたまドラムをやってたというだけでもうヘタなんですよ。ぜんぜん先生とかにも習ったことないですし。でも、なんか、とりあえずそういう企画的なアルバムを作ってやってみようかって感じで、ギターもベースもピアノもドラムもやって、じゃあやってみようかって出した時にすごく楽しかったんですよ。今までにないレコーディングだったし、なんか「もう、やめられないな」っていう形になって。まあ、それもでもやっぱりスタッフが、普通だったらね、へタッピなドラムとか叩かせないですよね。それをやっぱり叩かせてくれてるっていう。

小室:
まあでも、それだけアーティストパワーがもう出来たっていうかね、出てきたっていうことでしょうけどね。

森高:
どうなんでしょうね?

小室:
アーティストのその、なんていうの?提案とか、アーティストの気持ちが一番通っちゃうっていうのは、アーティストパワーがね、あるからだと思うから。そこらへんはわかりますけどね。

マーク:
味なんでしょうね。

小室:
そうだね。もうだから、何をやってもOKみたいなさ、やった人の方がそれをやった方がいいみたいなね、形になるかもしれないから。その詞の世界っていうのは本当にもう紙一重で、本当、とんでもないか、それかなんか、すごい誰も考えたことがない発想みたいなギリギリなとこがあって、そこのギリギリのところを彼女はその、メジャー側に持ってったっていうのがあるからね。

森高:
そんな…。 マークすごいですよね。「お嬢様じゃないの。ただのミーハー」っていうの、すごいキャッチーですよね。

小室:
それを「ダメだよ」っていうか「すごくいいよ」っていうのは、結局、世間的にね、一般の方が決めるわけですよね。

森高:
ええ、そうですね。

小室:
それがリコメンドされたっていう感じだと思いますから。そこらへんは、いそうでいないと思うんですよ。なかなか捜しても話しでいつも例に出そうと思うんですけど、なかなかいないですよね。そういうの作ったっていうは、僕なんかは大きいなと思いますよ。

森高:
そうですか?

小室:
ええ、すごく思いますよ。だから、なんかあと、女性の気持ち、心情的なものとか、あの失恋の曲とかもありますよね?

森高:
ええ、あります。

小室:
ああいうのはカラオケとかでもやっすぱ、すごく女性に歌われてるとか、そういうのとかどうですか?

森高:
いや、嬉しいですよ、やっぱり。あの、例えば私あんまりカラオケとか歌わないですけど、実家に帰って友達とね、こう、食事にいったあと「じゃあ、飲めるところに行こうか」って時に、たまたまカラオケするところがあったりとかして、なんか他の人がね、私の歌をたまたま歌ってたりとかしたところに入っていったりとかすると、なんか「あ、あれ?聴いたことあるな」って思ったら自分の曲だったっていう。なんかやっぱり、すごい嬉しいですよね。なんかこう楽しんでもらえてるんだなという感じでは。

小室:
なんかあの、女性のアーティストの人の場合、やっぱり男性に受けるのは当たり前だけど、そういう同性の人に支持されると、なんとなくまた違ったね、感覚があると思うんですけどね。

森高:
そうですね。

小室:
やっぱり、最初の頃って圧倒的に男の人が多かったんじゃないですか?

森高:
そうだと思います、はい。

小室:
ね。今の印象としては、そうでもないですよね?

森高:
どうなんでしょうね?前に較べると女性の方とかは。

小室:
コンサートとかはね、男の人が多いのかもしれないけれども。

森高:
でも、あの、東京とかは男性が多いんですけど、地方とか行くと女性の方が多かったりとか、なんか元気ですよね?今の女の子って。なんかそのパワーに圧倒されたりとかして「あ、こんなに来てくれたんだな」と思って、ずごい喜んだりとかしてます。

小室:
なるほどね。まあ、非常に変な言い方かもしれないですけど、健全なアーティスト活動っていうか、レコーディングをそうしっかり煮詰めて、で、自分の手で作ってって、で、それが出来上がって、で、世の中にこう、発表して、で、ツアーを回って、見に来てくれる人のためにね、そう回ってあげて、で、もしかしたら少しブレイクがあってっていう、いいローテーションでやってるのかな?と思ってたんですけど。

森高:
そうですね。

小室:
なかなか出来そうでね、それがみんな、いろんな事情でそれがウマくいかなかったりとかすると思うからね。

森高:
そうですね、それは。なんかそれがこう、当たり前のように一年が過ぎていくっていう形ではありますね。

マーク:
やっぱ、いいですよね。詞、自分で書いて、曲も全部自分で叩いて、で、病気になったらライヴで治して。

小室:
だから、それだけでとっちゃうと、すごくいいですけどね。

マーク:
すごいですね。

小室:
でもまあ、けっこう影でいろいろ大変なんですよ。

マーク:
これ、休みになっちゃうと病気になっちゃうとかはないですよね?

森高:
ありますよ。

マーク:
あ、あるんですか、やっぱり。

森高:
あのね、実家に帰ったりとかするともう必ず風邪ひいちゃって。なんか友達に会おうとか思うんですけど、風邪ひいてずっとお正月中寝てたりとか。やっぱりこう、気が抜けちゃうんでしょうね。それはすごく思いますね。

小室:
あの、女性のアーティストがあまりここに来てくれないのがないので、あんまり聞く機会がないんですけど、それっていうのは森高さんにとってね、仕事なんですかね?やっぱり。それともプライベートの部分と、もうけっこう一体化してるんですかね?男の人の場合って、なんかもっとなんつったらいいのかな?

マーク:
なんですか?

小室:
なんかガキっぽいっちゅうか。

マーク:
ああ、かもしれないですね。

小室:
なんか混ざっちゃってて。そんなに割り切ったりはしてないと思うんですけど。

森高:
どうなんだろう?

小室:
そこらへんがね、女性アーティストの場合っていうは、どういう感じなのかな?と思って。もちろんあの、そういうレコーディングツアーとかいう言葉自体は、全く僕たちの生活と一緒の言葉ですよね?

森高:
ええ。

小室:
だから、それと感覚が一緒なのかな?と思って。

森高:
どうなんだろう?

小室:
なんか、けっこう男社会でしょ?すごく。

森高:
そうですね、ええ。

小室:
レコーディングだってほとんどあの、僕、女の人がミキサーの前に座ってるの見たことがないですからね。

マーク:
ああ、ないですね、そう言えば。

小室:
ないでしょ?あと、ツアーもたまにいますけどね、スタッフ。女性で。でもやっぱ、ほとんど男の人でしょ?

森高:
そうですね、男の人ですね。

小室:
だからもう、なんか流れが男の人の生活でこう、全部仕事が回ってるから、そういうとこに女性のアーティストの場合っていうのは、あの、また、こう、タレントの女性の人とかとはちょっと違うと思うんですよ。もうちょっとそこに入り込んでると思うから、どういう感じなのかな?

森高:
ええ、なんか、あんまり考えたことないですね。自然にというか。もうここ本当に5〜6年とかは。もう当たり前のようになってますよね。

小室:
じゃあ、それが一番自然体ってことですかね?

森高:
そうですね。もうなんか、すごくまあ、やってることは別として、すごくこう、気分的には楽というか楽しんでやれてるっていう感じですよね。

マーク:
どんどんどんどんパワフルになってっちゃうんでしょうね。そういう男世界みたいな中で。

森高:
いやぁ、それはありますよ。すごい強くなったなと思う。

マーク:
リハーサル!リハーサル!本番!みたいな。

森高:
うん。

小室:
強くなるでしょうね。

森高:
強くなったと。なんか、それじゃなくてもすごい勝ち気なのに余計にね、なんか可愛くない女なんだろうな端から見るととか、そういうふうに思うかもしれない。

小室:
そうですか。まあでも、絶対強くなりますよね。

森高:
なりますね。

小室:
結局なんか、レコーディングだろうがなんだろうが、一人の世界だもんね。

森高:
そうですね。

小室:
他の人助けてあげるっていっても、最後はね。

マーク:
ああ、そうでしょうね。

小室:
特に歌ってる人なんかはそうでしょうね。

森高:
そうですね。だからやっぱりこう、去年とかにコンサートがね、ちょっとキャンセルになってしまったりとかして、代わりがいないわけですから、そういうのこう、考えた時に、あ、本当にそういう意味ではこう、中心となって、もちろん周りにスタッフが支えてくれてるんだけど、私がこう、崩れちゃったら周りも一緒にガーッてなっちゃうんだなとか思うと「負けられないな」というね。

マーク:
体力もそうですけど、中身もこう、強くなきゃいけないでしょ?

森高:
もう本当に、すごいそれはそう思いますね。

小室:
いい勉強になりますね。

マーク:
なりますね。

小室:
あの、ちょっとぜんぜん話変わるんですですけど、まあ、僕なんか、もう御存じだと思いますけどシンセサイザーですよね、サウンドが。打ち込みですよね、要は。その生の音に惹かれるっていうのは、なんか自分の聴いてた音楽とかあるんですか?そういうの。

森高:
いや、特別、私はこだわりたくないんですよ。

小室:
でも、なんとなくね、アコースティックな音が好きなのかな?とか。

森高:
あ、最近はそうですね。最初の頃はけっこうほとんど打ち込みでしたから、自分でやる前は。だからその時はその打ち込みのサウンドがけっこう好きで、ダンスミュージックとかそういうのはけっこう聴いてたんですね。でもなんか、ふとした瞬間にあの、昔の本当に音楽とかを聴いたりとか、やっぱビートルズとかを聴きはじめてから、ぜんぜんもちろん世代じゃないんですけど、歌手になってから聴き始めて「あ、こういうすごい人たちがいるんだな」とか、なんかこう、自分でもし楽器がやれるんだったら、やってもなくて「いいな」って思うだけじゃなくてやってみて、で、それからなんか「いい」とか「自分に合う」とか「合わない」とかっていうふうに考えてもいいんじゃないかと思ってやりはじめたら、すごい面白くなったのでなんかこう、今はそういうのが好きなんだと思いますね。

小室:
生の楽器っていうかね。

森高:
ええ。なんか、その時その時にやっぱり好きなことがこう、出ていってるっていう単純なものですね。

小室:
もしかしたら、だからなんか、コンピューター急に趣味になっちゃって、打ち込み一人で入り込んじゃって、オケ全部作っちゃったりとかあるかもしれないっていうことですね。

森高:
ええ、ええ。そういうのあるかもしれないですね、はい。

マーク:
やっぱ、詞、書く時も打ち込みの時と、生の楽器の時とこう、やっぱ変わるんですか?雰囲気、気分的には。

森高:
えぇと、そうですね。デモテープはね、やっぱり打ち込みで曲を作ってくださる方がこう、持ってきて、で、それを聴いて書く時もありますし、もう自分でオケを録って、そのテープを持って帰って作る時もあるし。でもやっぱりこう、生の方があの、イメージは膨らましやすいという感じはあるかな?今、それでやってるので、それはあるかもしれないですね。

小室:
今、一曲、詞、書くのどれぐらいですか?大体ですけど。曲によると思いますけどね。

森高:
そうですね、早い時はもう本当にそこ一日というか、まあ本当に何時間ていう形で出来る時もありますよ。テーマが決まれば早いんですけど、テーマが決まるまでが、いやぁ、本当、一週間とか二週間とか懸かる時もありますよ。もう、その時はもうアルバムを作んなきゃいけない時はやっぱり何曲も何十曲もね、書かなきゃいけないんで、もう後回しっていう。で、次の曲に切り替えてはいくんですけど。

小室:
なるほどね。

森高:
やっぱり、そのいろんなレコーディングとかライヴとかいろいろ活動ある中で、一番大変なのはやっぱ作詞ですね、ええ。なくて、その表現に代わるものがあれば捜したいなっていうぐらい大変ですね。

小室:
大変だよね。作詞は大変ですよね?

森高:
大変ですね。なんか、わかりやすく伝えるっていうのが。言葉で伝えるのも難しいのに、それをこう、文字で表さなきゃいけないし。私の場合は曲をもらってそれに詞を付けるから、数が決まっちゃうじゃないですか?

小室:
はい、はい、はい。ええ、ええ。

森高:
もちろんちょっと足してもらったりする時もあるんですけど、どうしても乗っからなくてって。そういう時あるんですけど。だから、先に書いちゃえば楽なのかもしれないですけど、なかなかそれはちょっとやれなくて、今までやってないんですけどね。

小室:
まあ曲もでも、作るんでしょ?それはね。

森高:
ええ。曲もたまにとか、アルバムの中では何曲かという形ではやってるんですけどね。

小室:
僕なんかもうオケからですけどね。オケからですし、詞なんて最後の最後ですけどね。

森高:
ええ、ええ。

小室:
じゃないと逆に出来ないですけどね。

マーク:
やっぱ作詞っていうものは、貯め置きはできないんですか?

森高:
そうい方もいらっしゃいますよね。

小室:
なんかノート持っててこう、バアーッと書いとくとかね。あの、1行とか2行とかね。

マーク:
やっぱりその時もらった時に書くタイプ?

森高:
あのね、昔は単語とか、例えば本当に食事してる時にお話ししてて「あ、なんかいい話だな」とかメモったりとか、本当に割り箸のあの入ってる紙とかに書いたりとか、コースターの裏に書いて持って帰ったりしてたんですけど、もうそれもね、書き尽くしちゃってという感じなんですよね、もうここまできちゃったからっていう感じはありますよね。

小室:
けっこうな数になりますよね?

森高:
もうね、多分、自分で書いたアルバムとか入れると100曲ぐらいは作詞してると思うんですよね。

マーク:
いや、すごいわ。

小室:
まあ、そんだけのお話を書くんだからね。

マーク:
すごいですよ。

森高:
「もう無い」っていう感じで。

マーク:
でも、まだ出てくるわけですよね?次がきたら。

森高:
いやぁ、もう本当にね、必死で。必死で必死でっていう。

小室:
書かなきゃなんないって感じなのかな?けっこうね、もうね。

森高:
私はそうですね。小室さんはどうですか?

小室:
いや、僕もなんか、もっとそうですけど。

森高:
そうですか。ぜんぜんなんか端から見るとね、なんかぜんぜんそういうふうには。

小室:
もう〆切りがなかったら、まず絶対に一曲も出来上がってないし。

森高:
そうですね、やっぱ〆切りって大切ですよね。なんか本当に夏休みの宿題を最後にやっちゃうみたいなそういうパターンで。

小室:
本当、ギリギリまで出来ないですよ。

森高:
そうですか。

小室:
もう本当ここで歌を録らないと大変なことになるぐらいのとこまできても、まだあと2行とかね。

森高:
ええ、でも、他の方にね。

マーク:
やっぱそれは慣れなんですかね?

小室:
そう、他の人に渡さなきゃいけないから、そっちの事情があるじゃないですか。

森高:
そうですよね。だから余計に大変ですよね。

小室:
自分のバンドのだけだったらさ、ねぇ「ごめん、マーク」っつって謝って済むけど。

マーク:
ええ。

小室:
それが出来ないとこがあるから。

森高:
ですよね。余計に大変だろうなぁとすごく思うんですけどもね。

小室:
確かにね。あと、歌いアタマ。歌の出足の言葉ってけっこう大変じゃないですか?

森高:
いや、私、なんかぜんぜん考えないかな。

小室:
あ、それは平気ですか?

森高:
ええ、意外と。もう思いついたらとりあえず書いていかないと、なんかこう、埋まってないと嫌だなっていうのがあるから。

小室:
ああ、そうかそうか。あれ?なんか歌いアタマに「どこか遠くへ行きたい」とかいうのありますよね?

森高:
ええ。

小室:
あれも最初に「どっか遠くへ行きたい」って思うからアタマになってるんですか?

森高:
そうなんですよ。たまたまその時ツアー中で詞を書かなきゃいけなくて「温泉に行きたい」とか思ってて。もうどこにも行けない状況ですよね。ツアーでもやっぱりスケジュールがビッチリだったんで「行きたい」「行きたい」っていうとこから「じゃあ、書いちゃえ」っていう感じなんですけど。

小室:
それがじゃあ、アタマにもう乗っかっちゃうんですね?

森高:
そうなんですよね。そこからもう書いてって、あんまりもう書き換えたりとかはしないですね。

小室:
なるほど。ふーん、そうなんだ。なんかあれが冒頭の部分として、導入部として「どっか遠くへ行きたい」っていうのをまず入れてとか考えてたのかと思いましたよ。

森高:
いやぁ、ぜんぜん計算とかないんですよ。

小室:
あ、そういうわけじゃないんですね。

森高:
ええ。

小室:
面白いよね、こうやってね。

マーク:
面白いですよね。

小室:
面白いでしょ?人っていろんなこと考えてんですよ、見方が。

森高:
そうですよね、ええ。それはすごいそう思いますね。

小室:
「こうなんじゃないか?」「ああなんじゃないか?」とかね、こう、勝手にね、思ってるんですよ。

森高:
だから、すごい本当に単純だから、そういうふうにこう、まあ意外と本当に取材とかされた時に「簡単に書けますよね?」とか、あとは「日記みたいですよね」「日記みたいにスラスラ書けるんじゃないですか?」っていうふうに聞かれることが多いんですけど、決してそんなことなくって。

小室:
それはないですね。

森高:
作詞はすごくもちろん大変だし、あんまりこう「こういうふうにして、こういうふうにして、こういうふうに書いたら、みんなはこういうふうに思ってくれるんだろうな」っていう計算が出来ないですね。余裕がぜんぜんないですし、なんか多分、他の人にすごく提供したりとかするように、まあ作詞家っていうふうにまあ、仕事をしてれば別ですよね。もちろんそれが仕事ですから、そういう計算とかしなきゃいけないと思うんですけど、もう自分で自分のために歌うっていう感じだから、ぜんぜんもう「とりあえず埋めちゃえ」っていうところから始まってるから。

小室:
まあでも、そうですよね。その、口に出せば森高千里さんが森高千里さんのためにやってるわけだから。まあ、それは自然ですよね。そんなに逆にあんまり計算しない方がね、いいかもしれないしね。

マーク:
さっきあの、一番最初に作った歌の詞は、その初めて書いた詞っていうのが3週間も…。

森高:
3カ月。

マーク:
あ、3カ月ですか。

森高:
はい。

マーク:
3カ月もかかって、で、最近はこう、早くて一時間。

森高:
うーん、まあ、そうですね。大体3時間ぐらいで。

マーク:
まあ、慣れみたいなもんがあるんですか?

森高:
あの、そうですね。いい意味でいうと、そういう慣れはあるかもしれないですよね。

小室:
あの、そう。言葉が、音が4つだったら4つ5つの入れる言葉がまあ、多少はね、もう自分の頭の中に。

マーク:
効率よくいっぱいあると。

小室:
多少はあるからね。速くなるかもしれないけどね、それはね。

森高:
でも、大変さはもっと、どんどんどんどん大変になっていってるっていうのが正直ありますからね。最初の頃はなんか書くことがすごく楽しい。

小室:
楽しいっていうのがあってね。

森高:
言葉を埋めてくのが楽しいとか、出来た時に、で、またレコードが世の中に出てった時に反応が返ってくるのがすごく楽しいとか、そういうのがあったのがやっぱりこう、どんどんどんどんこう、年齢っていうかこう、年を重ねていく度に「ああ、もう引き出しがない」とかそういうふうになっちゃうと、もっとこう、経験したりとかいろんなもの見て、自分でやっぱり見たりとか聞きいたりとか経験したものの方が強いですよね。やっぱり説得力あると思うから。そういう時期がちょっとやっぱ忙し過ぎて出来なかったんで、まあ、コンサートがなくなった分いい意味でね、そういうものをこう、いっぱい吸収しなきゃいけない時期かなというふうに、今、思ってるんですけどもね。

マーク:
でも小室さんも森高さんもやっぱこう、ライヴ100本とかすごい忙しいわけじゃないですか?やっぱそんだけ忙しくなるとこう、すごいストレスとか溜ると思うんですよ。でも、見た目ぜんぜんそういうイライラとかストレスとかありそうもないじゃないですか?

小室:
そうですね。でも『ストレス』っていう曲か出来ちゃったぐらいだから。

マーク:
ああ、なるほどね。

森高:
その時はね。

小室:
その時はあったんじゃないかっていう気はしますけどね。

マーク:
じゃあ、曲にそういうのぶつけてるんですか?

森高:
そうなんです、そうなんです。

小室:
『ストレス』っていう曲が最初の大ヒット曲ですからね。

森高:
いえ、ぜんぜんヒットしてないんですけどね。

小室:
いや、あれはね、あの、その枚数じゃないですよ。

森高:
そうですか?

小室:
あれの広まり方のそのなに?現象としては僕、100万枚なんてもんじゃないと思うんですよ。

森高:
そうですか?

小室:
あの頃、話題はすごく多かったから。

森高:
そうですか?なんか、とりあえずなんかこう、自分で実際ストレスなんか溜らないっていってたのに本当に入院しちゃったんですね、おなかが痛くって。で「原因は何ですか?」って先生に聞いたら「ストレスです」って。そんなの病名じゃないじゃないですか、ストレスって。なんか「なんだそれは?」とか思って、で「地球をダメにする原因はストレスだ」って思って。

マーク:
なるほど。

森高:
それを「じゃあ詞にしちゃえ」って。もう本当にね。

小室:
そうなんですよ。あの、またちょっとぜんぜん変わるんですけど、あの、歌のレコーディングの時にピッチありますよね?

森高:
はい。

小室:
音、高い低いとかいって。

森高:
はい。

小室:
で、いい方ですか?ピッチが。

森高:
いい方?取れるか?

小室:
こう「低いよ」「高いよ」とかいうディレクターさんとで。

森高:
えぇー?どうなんだろう?

小室:
僕はすごいピッチがいいと持ってるんですけど、森高さんの場合。

森高:
そうですか?

小室:
ええ。

森高:
どうなんだろう?

小室:
けっこう早いですか?歌入れとか。

森高:
あの、そうです。デビューのころは一曲録るのに3日かかってたんですよ。

小室:
おお。

森高:
歌じゃなかったですから。なんかこう、歌になってなかったっていうか。今はそうですね、そんなにかかる方ではないと思うし。なんかハズれてても、ノリとかよければいいんじゃない?って感じでやってるのでそんなにかかんないんですね。

小室:
でも、ピッチはいいなぁと思っていつも聞いてるんですけどね。

森高:
あ、そうですか。

小室:
あの、ピッチでね、ドならドの音でこの音でも、その中で高い低いがありますよね?

森高:
はい。

小室:
それを取るのはもう、その人のどこを取るかはもうその人の感覚だから、それがだからもう本能的にどこを取るっていうので、ちょっと高め取ってると思うんですよ。

森高:
へぇー。

小室:
それは自然にやってるんだったら、すごいいいんじゃないかなと。ピッチがいいのかなと思ってたんです。

森高:
あんまり。

小室:
あんまりそんな関係ないですか?

森高:
ないですね。

小室:
気にしてないですね。

森高:
ええ。やっぱプロデューサーでよね。

小室:
まあ、僕は要はこっち側で聴いてる方だから。ずっと聴いてそればっかりうるさくいってる方だから、ちょっと気になるんですけど。

森高:
そうですか、へぇー。

小室:
うん。いいなと思いますけど。うん、そういうことも、この番組やって思ったんですけど、ミュージシャンとか人たち、お互いにやっぱすごくね、聴いてるんですよね。

森高:
ああ。

小室:
僕もだからそういうわけで、すごく聴いてるんですけど。

森高:
そうですか。

小室:
いろんなこと思ってね。聞いてよかった今日はいろいろ謎が解けて。

マーク:
いやぁ、そうですね。謎が解けましたね。

森高:
そうですか?謎でした?

小室:
うん。素朴な疑問とかね、ありましたけどね。

森高:
そうですか、はい。

小室:
えぇと、じゃあ、今年はもうシングルとか年末とかは出ないんでしたっけ?

森高:
えぇと、10月10日に出てっていう感じですね、はい。

小室:
わかりました。じゃあ、来年はもしかしたらまたツアーはあるかもしれないということですね。

森高:
そうですね。一応、春にやれるように。

小室:
目指して。

森高:
目標を立てて治療はしてるんですけどね、はい。

小室:
そうですか。じゃあ、まあ、体力はあるかもしれませんが、頑張ってやってください。

森高:
はい、ありがとうございます。

マーク:
頑張ってください。

小室:
どうもありがとうございました。

森高:
はい、ありがとうございました。


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