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- 華原:
- こんばんは、華原朋美です。わかりますか? 朋ちゃんで〜す! (華原さんは今日はショートヘアのかつらです)
髪の毛どうですかね? ん? ん? ん? みたいな。………すいません、一人で走りすぎました。ごめんなさい。
明日、私の新曲がリリースされます。もしよければ皆さん聴いて下さい。ということで、今日のゲストは松雪泰子さんです。こんばんは、よろしくお願いします。- 松雪:
- よろしくお願いします。
- 華原:
- 走りすぎました?
- 松雪:
- いいえ、ぜんぜん大丈夫です。
- 華原:
- いや、なんか突然、すごいお酒が好きだっていうことで。
- 松雪:
- ね、びっくりしちゃいました、ビール。いいんでしようか? いただいて。
- 華原:
- じゃあ、乾杯しますか。
- 松雪:
- はい。では、はじめまして。
- 華原:
- はじめましての乾杯です。
- 松雪:
- 乾杯。
- 華原:
- いただきます。
- 松雪:
- いただきます。なんか、まだ何にもしてないのに、いきなり飲んじゃっていいのかな? って感じですね。
- 華原:
- いや、いいんじゃないかと思うんですよね。
- 松雪:
- あ、本当に? 飲むんですか? お酒は。
- 華原:
- いや、飲まないですね。
- 松雪:
- あら!?
- 華原:
- 嘘です。
- 松雪:
- またぁ。
- 華原:
- 今はダメなんですけどね、飲んだら。いや、飲んでますよ、今。
- 松雪:
- いや、飲んでますよ。
- 華原:
- 飲んでますね。今日は音楽の話を聞きたくて来ていただいたんですけれども。
- 松雪:
- はい。
- 華原:
- 2年前にデビューしてるんですよね。
- 松雪:
- そうなんですよ、じつは。
- 華原:
- 2年前にデビューして、そしてシングルが8枚にアルバムが2枚ですね。
- 松雪:
- はい、そうなんですよ。何気に。
- 華原:
- 何気なんですか? それは。
- 松雪:
- どうなんでしょうね? 何気だとよく言われることが。「あれ!? 歌ってるんですか?」みたいなのありますけどね。
- 華原:
- 「あれ?」みたいな。
- 松雪:
- そうですね。
- 華原:
- あの、ライヴとかいろいろ8月に。赤坂BLITZとかで。
- 松雪:
- ええ、はいはい、そうなんですよ。今年、初めて何でしょう? 全部で5箇所だったんですけど、ライヴをやったんですよ。で、最後がBLITZだったんですけど。そうですね、ちょっと初めてだったんですけど、すごいライヴ大好きなんで楽しかったですけどね。
- 華原:
- あ、そうなんですか。楽しかった?
- 松雪:
- うん。
- 華原:
- いや、ちょっとね、2個年上ですよね。なんで、ちょっと年上だから緊張しちゃってるんですけど。
- 松雪:
- そうですか?
- 華原:
- いいですか? タメ口きいて。
- 松雪:
- あ、もうぜんぜん大丈夫です。
- 華原:
- すいません、失礼します。じゃあ、そのライヴは成功しました?
- 松雪:
- うーん?
- 華原:
- 自分としては納得したライヴだったと?
- 松雪:
- うーん? そうですね、うん。まあ、いろいろあったんですけど。
- 華原:
- いろいろ?
- 松雪:
- うん。まあ、それなりに。まあ、納得まではいかないですけどね。常になんかいつも「あ! あそこが」とか何か気になったりはするけど、最終的には、まあ良かったかなっていう感じでしたけど。
- 華原:
- お客さんま熱いメッセージみたいの受けました?
- 松雪:
- そうですね。なんかわりとね、女の子がすごく多かったんですよ。なんで、熱いメッセージをもらったかどうかは、ちょっとよく覚えてないんですけどもらったんでしょうかね? もらったと思います。やってる時って、けっこう忘れちゃったりしませんか?
- 華原:
- 自分の世界に入っちゃう?
- 松雪:
- うん、盛り上がっちゃってて。
- 華原:
- ああ、そうなんだ。私はやったことないんで。
- 松雪:
- あ、そうなんですか?
- 華原:
- そういう本格的なライヴとかコンサートとか、そういうことはやったことないんですけど。
- 松雪:
- ああ、そうかそうか。
- 華原:
- でも、「HEY! HEY! HEY! 」じゃなくて27時間テレビっていうので、野外コンサートみたいのを一回やらせていただいた時に、すごい嬉しかったですけどね、その時は。ありがとうございます。
- 松雪:
- なるほどね。
- 華原:
- すごい気持ちいいですよね。
- 松雪:
- うん、なんかね。そうですよね。思いっ切りエネルギーが発散できる感じはね、ありますよね。
- 華原:
- それであの、13年間クラシックピアノを習っていたという話を聞いたんですけど。松雪 あ、そうなんですよ、じつは。3歳から。
- 華原:
- 13年前じゃない?
- 松雪:
- 13年前じゃないと思いますよ。あれ? 3歳から高校1年とか。
- 華原:
- 13年間習っていた。
- 松雪:
- もっとですね。高校入るぐらいまでやってましたね。
- 華原:
- その影響で、自分で曲を作ったりとか、そういうことにつながってる?
- 松雪:
- そうなんでしょうね。なんかね、あの、東京に出てきたのは、私、18歳なんですけど。
- 華原:
- 九州出身ですよね。
- 松雪:
- そうです、そうです。それでなんか、いつもちっちゃい頃からピアノがあったんで。
- 華原:
- 恵まれた環境ですね、すごい。ピアノがあるっていうのは。
- 松雪:
- なんかね、お母さんがあれなんですよ、自分がピアノがやりたかったんだけど、出来ないから子供にやらせる、みたいな。なんかありがちなパターンなんだけど、それでやるようになって。なんか、ないのが淋しいから、東京に出てきても一応ピアノを、ピアノじゃないんですけど、電子ピアノあるじゃないですか、ああいうものを買ってずっと置いていたので。なんかたまに何だろう? ストレス解消とかで弾いてみたりとかした時に、なんか曲とか作ってたりしてたんですよ。それでまあ、自分が音楽やるようになって、それでストックしたものをみんなに聴いてもらって、そこからちょっとずつやるように。
- 華原:
- それで、音楽で自分のスタイル、自分を発散するみたいなのが自分だっていうふうに書いてあったのを見たんですけど。
- 松雪:
- そうですね。だから、何だろうな? うーん?
- 華原:
- あの、女優としてでもあるじゃないですか。女優は、制限されているけれどもって書いてあって。
- 松雪:
- あ、そうですね。ある何か一つの、例えば作品の中のある一つのキャラクターを演じるっていうスタンスでの表現なんだけど、音楽の場合は、なんかもっとダイレクトに、わりとストレートに表現できる場所っていうふうには思ってますけどね。どうしたんですか?
- 華原:
- いや、ちょっと。すごいですよね、だけど。あの、私も正直に言って、いろいろなテレビに出てるじゃないですか、女優として。「白鳥麗子でごさいま〜す、オホホ」みたいな。もうすごい好きだったんですけど。
- 松雪:
- あ、そうですか。
- 華原:
- はい、好きなんですけど、そういうイメージがすごく強くて。そして、女の子からもすごく人気があるでしょ。どちらかと言えば、男の人よりも女の人に人気があるっていう松雪泰子さん、みたいな。
- 松雪:
- そうですね。なんででしょうね?
- 華原:
- 綺麗だからじゃないですか?
- 松雪:
- いや、そうですか? わかんないですけど。なんかね、逆にね、仕事始めた頃に、なんかね、何だろうな? あんまり何て言うんでしょうね? 女を武器にしたりするのがすごい嫌だった時期があったんですよ。すごい頑なに思ってた時期が。あります? ありました? なんか18ぐらいだったんですけど、私がデビューしたのは。なんか頑なにね、変にそういうふうに思ってた時期があって。「そういうアピールは一切したくない」なんて思ってた時期があったんですよ。で、なんか「そうじゃなくてやれないんだったら、私はきっとやれないんだわ」なんて、なんかわけのわかなんないこと思ってたりとかして。そういとこなのかな? なんかあんまりそういう何だろう? 女性らしさとか、なんかフニャッとした感じとかを出さないように、出さないようにしようとかって逆に思っていたのがそうなったのかな? なんて後で思ったりはしたんですけど。どうですか? そういうのは。
- 華原:
- あ、難しい。
- 松雪:
- 難しい?
- 華原:
- でも、すごいわかりやすい。難しいけどわかりやすい。
- 松雪:
- そういうふうに思ったこととかは?
- 華原:
- ありますね。女を武器にするっていうか。
- 松雪:
- なんかね。
- 華原:
- 良くない。
- 松雪:
- なんかね。
- 華原:
- 良くないなぁっていうのは。
- 松雪:
- なんででしょうね? っていうかね、あんまりね、女の子に生まれたのがね、私の中では「なんで男に生まれなかったんだろう?」って、すごい思ってた時期がすごいあったんですよ。
- 華原:
- そういう時期があった? でも、今は女に生まれて?
- 松雪:
- どうでしょうね?
- 華原:
- どうでしょう?
- 松雪:
- 微妙。微妙ですね。
- 華原:
- 微妙にちょっと?
- 松雪:
- うーん? どうなんだろう? あんまり最近そういうこと考えないけど。でもやっぱり男が良かったなぁ、なんてぜんぜん下らないんですけど、思うことはよくありますけどね。
- 華原:
- でも、しょうがないよね。
- 松雪:
- そう、そうなの。ぜんぜんしょうがないんだけど。
- 華原:
- でも、ある意味こういうお仕事、こういう世界に入って、自分が男って思っちゃってる部分てありませんか?
- 松雪:
- うん、あるある。
- 華原:
- もう男になって、もうさらけ出してやらなくちゃいけないっていう時ってないですか?
- 松雪:
- あるある、ありますね。
- 華原:
- 私は、女優とかそういうことはやったことないんでわからないんですけども、歌を歌うことしか出来ない人なんでわからないですけど、そういう環境のなかで、時たま「自分は男だ!!」って思ってなり切ってる時があるんですよね。
- 松雪:
- そうですね。なんかね、ある種、捨てないとやれない感じはありますよね、なんか表現する時って。歌を歌うにしても、お芝居するにしても。わりとなんか、やってる時ってそういう意味では性を超越してる部分はあるかなっていう気はするけど、男とか女とか関係なく。
- 華原:
- すごい人ですね。でも、女優としてテレビに出る松雪泰子さんは、必ず視聴率が高いっていうふうにスタッフの人がみんな言ってましたよ。
- 松雪:
- そうですか? ぜんぜん知らない。そうなんですか? いや、それはでもとても嬉しいことというか。
- 華原:
- みんな苦しめられてるって言ってました。
- 松雪:
- え? 何ですか? それ。
- 華原:
- 視聴率が高くて。松雪さんが出ると他の番組が苦しんでるって。
- 松雪:
- そうなんですか?
- 華原:
- もうメチャクチャ視聴率が良くて。で、スタッフの人がみんな悩んでますよ。
- 松雪:
- 悩んでるんですか?
- 華原:
- 悩んでる。頭を抱えてた、さっき。
- 松雪:
- そうなんですか? そうなんですか?
- 華原:
- はい。あの、ナントカの保健室。
- 松雪:
- ああ、はいはい、はい。
- 華原:
- で、あの、言ってましたよ。
- 松雪:
- 本当ですか? ぜんぜんわかんないんですけど。そういうのってね、ぜんぜん見なかったりするんですよ。だからよくわかんないんですけど。それは私がいけないことしてるんですか?
- 華原:
- いや、いけないことじゃないと思いますよ。あ、いけないこと言っちゃったのかな? 朋ちゃんが。すいません。
- 松雪:
- 多分、大丈夫。大丈夫ですよね?
- 華原:
- 「HEY! HEY! HEY! 」の裏だって聞いたんで。裏番組だって言ってたんで、すごいみんな苦しんでる。
- 松雪:
- そうなんですか。
- 華原:
- はい。
- 松雪:
- そうかそうか。
- 華原:
- 素晴しいですね。
- 松雪:
- いや、そんなことないですよ、ぜんぜん。なるほど。
- 華原:
- じゃあ、アルバムの話をしていいですか?
- 松雪:
- はい。
- 華原:
- アルバムの写真のジャケットが、かなり評判がすごかったという。印象が強かった。
- 松雪:
- ああ、そうですね。
- 華原:
- 私も見たんですけどね。見たっていうか見てますけど。あれはあの、ジャケット写真っていうか、そういうものも全部自分でプロデュースとか?
- 松雪:
- そういう場合もありますけど、そうですね、基本的にはあの時はみんなで相談をしつつっていう感じだったんですけど。なんでしょうね? あのアルバムの時は、自分のなかの良い要素も悪い要素も、全部吐き出しちゃおうっていうか。べつにほら、人間いいところばっかりじゃないし、自分の中でもすごいバッドな部分とか、すごい嫌な部分とか、いっぱいいろいろあるんですよ。だから、そういうところが何だろうな? うーん? お芝居やっていて役を通して見る限りでは、きっとその私という人間像っていうか、が、そんなにわかりづらい部分もあったりするんじゃないかなっていうのもあって。なんか人間な感じを出したくて。で、たまたまあれはなぜトイレになったかっていうのは、そんなに意味はなくって。大して意味はなく、ちょっとバッドガールテイストでいこうよ、みたいなそれぐらいの感じだったんですけどね。
- 華原:
- そうですか。あれは本物じゃないんですか? じゃあ。
- 松雪:
- あれはパンツはいてるんですよ。だから、ノーパンではないんですね、じつは。
- 華原:
- ノーパンじゃないんだ。なーんだ。
- 松雪:
- やってたらすごいですけどね。本当にね。
- 華原:
- でも、すごいですよ。煙草を。煙草ですよね?
- 松雪:
- はい。
- 華原:
- で、パンツがTバックで降りて。
- 松雪:
- そうなんですよ。
- 華原:
- 恥ずかしいとかは? 朋ちゃんだったら絶対できないと思うんですよね。絶対できない。
- 松雪:
- そうですか?
- 華原:
- できない。
- 松雪:
- 何ででしょうね? まあ、べつに煙草喫いながらトイレ入る人もいるかな? みたいなぐらいな感じで。
- 華原:
- あ、それはそう。
- 松雪:
- 何でしょうね? まあ、そんなにあんまり深い意味は。
- 華原:
- ぜんぜんない、と。
- 松雪:
- うん。なかったかなっていうか、生活のある一部を切り取って、みたいな。そうですね。
- 華原:
- でも、歌はすごく上手ですね。
- 松雪:
- いや、そうですか? いやいや。もう私なんか朋ちゃんの足元にもっていう感じですけど。
- 華原:
- いや、そういうんじゃなくて、本当に。私はいいんです、はい。
- 松雪:
- まあ、何でしょうね? 歌うことが楽しいから。あと、音楽を作ることとかやってるって感じですかね。あと、でもライヴ大好きなんで、ライヴがいっぱい出来るといいなぁ、なんて思いますけど。
- 華原:
- 普段の生活とか、そういうのってわかんない。ぜんぜん想像つかないんですけど。松雪 あ、どんな感じだと思いますか?
- 華原:
- お酒が好きだって聞いたんで毎日お酒飲んでるって。
- 松雪:
- わかりやすいですね。それは確かに毎日飲んでます。それは飲んでますね。どうなんでしょう? 普段。最近はわりとね、アルバムの準備期間なんで、けっこヘラヘラしていられるので。
- 華原:
- ヘラヘラしていられる?
- 松雪:
- そんなになんか、わりとキーッ!! っていうほど、例えばドラマが入ってる時みたいに、毎日毎日朝から夜中までっていうスタンスではないので、わりとおうちで曲を作っていたりとか。
- 華原:
- おうちで曲を作っていたりとかっていうのは、すごい言葉ですね。
- 松雪:
- あとは最近は友達と部屋飲みをしてゲームをしたりとか。
- 華原:
- 友達と部屋飲み?
- 松雪:
- 部屋飲み。おうちに友達を呼んで、御飯作って飲んでゲームをやったりとか。
- 華原:
- いいですね。
- 松雪:
- あとは何だろう? 私あんまりね、趣味とかないんですよ。ありますか?
- 華原:
- 趣味はあります。
- 松雪:
- ありますか。何ですか?
- 華原:
- 乗馬が好きなんですよ。馬に乗るのが好きで。ちっちゃい頃からやってたんですけどね。ぜんぜんそんなのはホイッて感じで。
- 松雪:
- 今でもやってますか? 時間があると。
- 華原:
- やってます。あの、レコーディングとかをする前に筋肉トレーニングとかをするって。すごい強いなって思ったんですけど、ヴォイストレーニングとかするって聞いたんですけど。
- 松雪:
- そうですね。なんかね、ライヴの前とかは、やっぱりちょっとやってましたね。なんかその時は去年のいつだったかな? 暮れに学園祭をやったんですけど、その時はたまたま夏終わって、ちょっと暴飲暴食しちゃって、なんかその時ふと「仮面ライダーになりたい」って思ったんですよ。
- 華原:
- 仮面ライダー?
- 松雪:
- お腹の筋肉を、仮面ライダーみたいになりたいって思って、それで「よし! やろう!!」って思って。それでやり始めてしばらくやってて、ちょっとやや仮面ライダー気味にはなたんですけど。
- 華原:
- やや仮面ライダー。
- 松雪:
- そう。でも、本当にね、レコーディングに入っちっゃたら忙しくなっちゃって、ぜんぜん入っちゃうとけっこう大変じゃないですか。
- 華原:
- 大変ですね。
- 松雪:
- だから、そこまでで終わっちゃって、最近サボってたんですけど、ちょっとまたやろうかなぁ、なんて思ってんですけどね。
- 華原:
- すごいですね。
- 松雪:
- やり始めるとね、意外と楽しくなるんですよ。
- 華原:
- 筋トレ。
- 松雪:
- 筋トレ。
- 華原:
- ジムとか通ったりとか?
- 松雪:
- ううん、ジムはね、行かなくて。
- 華原:
- そういうんじゃなくておうちで。何か持ったりとか?
- 松雪:
- 持ったりはしないですね。わりと本当、簡単な。軽く出来ることしかやんなかったですけど。あんまりね、飽きっぽいんですよ、すっごく。
- 華原:
- 飽きっぽい?
- 松雪:
- うん。だから、そういうことがわりと続けられないタイプで。ちょっとやってみようかなってやる気になったんで、ちょっとやってみたんですけどね。でもダメでしたね、終わっちゃって。
- 華原:
- ダメでした?
- 松雪:
- なんかそういうのやります?
- 華原:
- 朋ちゃんはやんない。やんないけど、最近はドラムを叩いたりとかするのが好きで。ドラムを買ってもらったんですよ。で、本物のドラムじゃないんだけど、ゴムで出来た。
- 松雪:
- はいはい、はいはい。ドラムのパッドみたいな?
- 華原:
- そうです。
- 松雪:
- あれでやってるんだ。
- 華原:
- 何か耳に入ってくるとそれと一緒にやってるから、周りの人が見たら。曲がどっかから流れてるじゃないですか。朋ちゃんが合わせて叩いたりしてるから、「何してるのかな?」ってみんな思ってると思うんだけど。なんかそうやって頭で想像したりとかするのが最近好きで。
- 松雪:
- へぇー、なるほど、なるほど。ドラムとかは好きなんですか?
- 華原:
- この番組を始めてから、そういういろんなゲストの人がくるようになって。で、そういうのが影響になって。「そういうのやってみると、すごい楽しいですよ」とかって、すごい綺麗な人ばっかりくるんですよ、この番組。そんなふうに言われたら「じゃあ、やってみようかな」って思って。
- 松雪:
- でも、何か楽器やってると楽しいですよね。
- 華原:
- ピアノの他に何かやってらっしゃいます?
- 松雪:
- ピアノの他はね、ギターをね、練習してるんですけどね。
- 華原:
- あ、ビデオとかでもギターを。あれは?
- 松雪:
- いちおう弾いてるんですけど。ビデオですか?
- 華原:
- ビデオでやってたじゃないですか。
- 松雪:
- あれは多分、違う人の手だと。
- 華原:
- 違う? やっぱり違う人の手だよね。私もあんなにごっつい手してないと思ったんですよね、私も。
- 松雪:
- いくらなんでも、あんなにガタイは良くないかな、みたいな。あれはまた違うんですけどね。でもね、自分でギターをね、買ったんですよ、去年。
- 華原:
- すごいですね。
- 松雪:
- あ、違う。今年に入ってからかな? で、楽器そうやって買ったりもらったりとか、近くにあるとなんかやりますよね。
- 華原:
- やりますね。
- 松雪:
- だから、私もちょっと曲を聞きつつコードパクってやってみたりとかやってるんですけどね。
- 華原:
- カッコいい。
- 松雪:
- カッコよくないですよ。
- 華原:
- めちゃくちゃカッコいい。
- 松雪:
- いや、だからライヴでやれるぐらまでにはね、やりたいなぁなんて思って。けっこう暇な時はよくやってますけどね。
- 華原:
- すごいカッコいいですね。
- 松雪:
- いやいや、いやいや。なかなか難しいですよ。
- 華原:
- 難しいですか?
- 松雪:
- うん、そうですね。
- 華原:
- あと、詞を書くよりも曲を書くほうが簡単だっていうふうに。
- 松雪:
- 簡単っていうか、曲を作るほうが好きかなっていう。
- 華原:
- 曲はすぐ出来るけど、詞を書くほうが難しいっていうふうに。
- 松雪:
- うん、わりとそうですね。割合的に言うと、そうかもしれない。
- 華原:
- でも、それってすごいですね。
- 松雪:
- そうですか? いやいや、なかなかでもどっちも難しいんですけどね。
- 華原:
- ピアノでまず曲を作るんですか? 自分の中で想像してピアノを目の前にして。
- 松雪:
- そうですね。けっこうね、鼻歌とかでやっちゃう場合もあるし。まあ、そこからなんかキーボードに向かってちゃんと形にしたりとか。
- 華原:
- シンセとか使います? シンセっていうか。
- 松雪:
- うん、使います。いちおうそうですね。うちでやれるようなのはありますね。
- 華原:
- あ、そんな人だったんだ。ぜんぜんわかんなかったんですよ。やっぱり女優のほうがついふうにとられるから。
- 松雪:
- そうですね。
- 華原:
- だから部屋にピアノがあったり、ギターを買ったとか、そういう印象っていうのは、やっぱりみんなもないと思うんですよ。
- 松雪:
- うん、そうだと思う。
- 華原:
- だけど、そういう一面を持っていて。
- 松雪:
- そうなんですよね。だから、わりとそういうところってそうですね。わりと多分、知らない人のほうが多いんじゃないかなと思うんですけどね。わかんないですけど、そんなに多分ね、ヘタクソだから、なんか自分の言葉だったりとか、自分が思う感じとか出ない時とか、ウマく表現できないんじゃないかなと思うんですけどね。ただ、ものを作ってる時はすごい楽しいですね。曲でもそうだし。まあ、曲だけじゃなくて料理とかも好きなんですけど、なんか作ってるとすごい楽しいんですよ。
- 華原:
- 作るのが好きなんですか?
- 松雪:
- うん。
- 華原:
- 料理ってどんなの作ったりするんですか?
- 松雪:
- あのね、食べるの大好きで。
- 華原:
- あね食べるの大好き?
- 松雪:
- すみごい大好きなんですよ。で、そうですね、よく作るのはイタリアンが多いですね。
- 華原:
- イタリアン。
- 松雪:
- パスタとかですけど。あとはなんか、つまみとか。
- 華原:
- いや、イタリアンって言われても、私はやっぱり華月のラーメンかなって思っちゃうんですけど。
- 松雪:
- イタリアンで華月のラーメンっていうのは。
- 華原:
- ぜんぜん違いますね。
- 松雪:
- 華月のラーメンも美味しいですよね。
- 華原:
- 知ってます?
- 松雪:
- 知ってますよ。どこの華月行きます?
- 華原:
- 恵比寿が本店ですよね。
- 松雪:
- 恵比寿。そうですよね。恵比寿うちが近いんでよく通りますよ。
- 華原:
- もう私、一人で食べてますから。
- 松雪:
- 本当に?
- 華原:
- 夜中の2時3時とか。
- 松雪:
- なんかね、ぜんぜん関係ないんですけど、うちの弟が、なんかどこかで見かけたとか言ってましたよ。
- 華原:
- え? ラーメンとか食べてるところ?
- 松雪:
- 違う、違う。なんかね、どこだったかな? コンビニかなんかで。
- 華原:
- あ、立ち読みとかして?
- 松雪:
- 確か。うちの弟も音楽をやってるんですけど。
- 華原:
- あ、弟さんが音楽を?
- 松雪:
- そうなんですよ。ユニットでやってるんですけど。
- 華原:
- 芸能界で?
- 松雪:
- そうなんですよ。
- 華原:
- あ、そうなんですか。
- 松雪:
- うん。で、けっこう仲良しで、よくね、遊んだりしてて。
- 華原:
- ユニット名とか出しちゃっても?
- 松雪:
- 多分、大丈夫ですけど。レイジーナックっていうユニットでやってるんですけど。華原 あ、そうなんですか。兄弟は二人?
- 松雪:
- えぇとね、弟が二人。で、一番下がやってるんですよ、7つ下なんですけど。
- 華原:
- 7つ下っていうと?
- 松雪:
- まだ18歳。
- 華原:
- 18歳。
- 松雪:
- ぜんぜん関係なかったですよね。
- 華原:
- いや、すごいびっくりしました。そう、コンビニとか私、立ち読みとかね、3時間とか余裕でしますから。
- 松雪:
- 楽しいよね、コンビニね。
- 華原:
- コンビニは楽しい。
- 松雪:
- 私もね、すごい好きで。入るとね、とりあえずね、端のほうからずっといろいろ見て「これ、何だろう?」とかって。立ち読みいいですよね。
- 華原:
- 立ち読みはいいと思いますよ。
- 松雪:
- 私もよくやりますよ。
- 華原:
- けっこう男っぽいですね。
- 松雪:
- オヤジなんですよ。
- 華原:
- ああ、なんかそれも噂で聞きました。
- 松雪:
- そうそう。なんかもうちょっと女の子らしくしようかなとか思うんですけどね。
- 華原:
- いや、充分女らしいですよ。
- 松雪:
- あ、そうですか。いやぁ、そうですか。
- 華原:
- 美しいですよ。
- 松雪:
- いや、こういう時はまだね、そんなに。一回飲むと多分、どんなにオヤジかわかると思いますよ。
- 華原:
- いや、そうだと思ってね。
- 松雪:
- あ、それでビールを用意してるんですね。
- 華原:
- もうすごい勢いで飲むんですか? ガァーって。
- 松雪:
- 最近はそうでもないですけど。飲む時はそうですね、わりとアッパー系のお酒が好きなんで。
- 華原:
- アッパー系のお酒って何?
- 松雪:
- テキーラとか。
- 華原:
- テキーラってあれだ。私、一回バチーン! ってやって、それでクイッてレモンかなんか絞って。それで「一気に飲んだほうが美味しいよ」って言われて、で一気に飲んだの。そしたらなんか変なすごいもの見た。
- 松雪:
- 見るほど? そうなんだ。
- 華原:
- なんかすごいもの見て「これは何だろう?」って思った。
- 松雪:
- テキーラですごいものを見るってすごいですね。
- 華原:
- いや、なんかわかんなくて。で、起きたらどこにいたんだっけ? なんかすごいとこにいたんですよね。
- 松雪:
- 道とかで寝てたりとか?
- 華原:
- 道とかじゃなくて、それはもうダメだったわかってるらしくて、それはしなかったらしいですけど。そこのお酒を出されたところで、後で聞いた話によると、髪の毛がウワァーッて感じだって聞いたんですけど。すごいもの見ましたね、テキーラっていう。
- 松雪:
- このあいだメキシコにちょっと行ってたんですよ。
- 華原:
- お仕事でですか?
- 松雪:
- いや、あの、プライベートなんですけど。
- 華原:
- プライベート多き女。
- 松雪:
- なんですか? それは。プライベート大切ですよね、でも。
- 華原:
- プライベートは大切ですよ。まあ、恋愛多き女としても有名ですね、松雪泰子さんは。
- 松雪:
- そうですね。ぜんぜん自分では意識してないんですけどね。
- 華原:
- あ、意識はしてないんですか。
- 松雪:
- うん。まあ、多いっちゃあ多いんでしょうかね? どうなんでしょう? とりあえずそれは、それぞれに一生懸命なんですけどね、常に。
- 華原:
- 常に一生懸命。
- 松雪:
- うん。でもなんかそういうふうに書かれていたりしているらしくて。私も、ぜんぜんそういうの見ないんですよ。テレビも見ないんですよ、あんまり。で、なんかぜんぜん逆に周りに「大丈夫?」とか言われて「何が?」みたいな感じだったんですけど。このあいだ見て「ああ、そういうふうにいっぱい出ているんだな」って思ってたぐらいなんですけどね。
- 華原:
- あの、私も一回あるんですよね。友達だったっていうか、ぜんぜん遠い友達だったんですけど、男の子となんか写真撮られて、それですごい怒られて。
- 松雪:
- それはびっくり。
- 華原:
- っていうことはありますけどね。
- 松雪:
- 何にも関係ないのに撮られちゃうとちょっとびっくりしますよね、それはね。
- 華原:
- でも、恋愛すると女は綺麗になりますよね。
- 松雪:
- そうですね。なんかやっぱり何だろうな? 何かもの作ったりとか、例えばみんな日々の生活の一部として仕事があれば恋愛もありプライベートもありっていうのが、なんかちゃんとバランスが取れていたほうが女の子とか特にそうだと思うしね。なんか潤いというか、わかんないけど。なんかね、そういうエネルギーとかってやっぱり絶対大事だと私は思いますね。
- 華原:
- あ、そういう方なんですね。潤いの一滴が必要だと。
- 松雪:
- なんか、そういうとなんかすごいあれですけど。
- 華原:
- ダメですか?
- 松雪:
- 大丈夫ですけど。何だろう? まあ、人間として普通にあるべきことだから。
- 華原:
- そうだよね。普通なのにね。
- 松雪:
- ですね。
- 華原:
- そういう一面もあると。
- 松雪:
- でも、わりと日々思うように生きていることが一番ベストだなぁと思いますけどね。なかなかそうも行かないこともあるからこそ、出来る時は出来るだけそうしたいなというか。
- 華原:
- でも、いいですね、そういう考え方はね。
- 松雪:
- よく笑いますよね。
- 華原:
- 朋ちゃん? 笑うのが好きなんですよ。
- 松雪:
- 好きなんですか。いいですね。
- 華原:
- 吉川ひなのちゃんじゃないんですけど、笑うことが趣味っていうふうに言ってる女の子もいるんですよ、吉川ひなのちゃんっていう。
- 松雪:
- あ、ひなのちゃんは笑うことが趣味なんですか。
- 華原:
- うん。「趣味:笑うこと」って書いてありました。
- 松雪:
- いいですね。
- 華原:
- でも、私の場合は趣味じゃなくて、笑うことしか出来ないんです。
- 松雪:
- あ、そうなんですか?
- 華原:
- でも、ある人には笑ったり怒ったり泣いたり悔しがってみたりとかすることもある。
- 松雪:
- なるほどね。
- 華原:
- 喜怒哀楽みたいな。大人の言葉使ってみた、ちょっと。
- 松雪:
- なるほど、喜怒哀楽ね。私も激しいですよ、すごく。
- 華原:
- 激しい?
- 松雪:
- うん。
- 華原:
- でも、それが魅力につながったりとかするんですよね。
- 松雪:
- どうなんでしょう? 常に「そう思ったらそうしちゃえ!」みたいな感じですけどね。
- 華原:
- 今後の松雪泰子さんは、女優、音楽、どんなふうに進んでいくのか教えて下さい。松雪 音楽はね、そうだな、ずっとやっていたいなっていうのがあるのと。だから、常に続けていたいなっていうのはありますね。あとやっぱり女優のお仕事とのバランスっていうのが絶対にあったりするので。始めた頃よりもずいぶんバランスがとれるようになってきてるから、なんかどっちも良いいみでバランスがとれた状態でできそうな感じはしているので。今アルバム作ってる最中なんで。
- 華原:
- それは3枚目?
- 松雪:
- 3枚目。
- 華原:
- 3枚目のアルバム作ってるんですか、今。
- 松雪:
- そうです。
- 華原:
- 私はまだ一枚しか出てないんですよ。
- 松雪:
- そうですよね。
- 華原:
- シングルは8枚で一緒なんですけど、アルバムは1枚しか出してない。先輩ですね。松雪 いや、そんな。
- 華原:
- 3枚目ってすごいですね。
- 松雪:
- なんか続けてちゃんとコンスタントにやろうかなぁっていう、今はそういう感じっていうか。あとはやっぱり、例えば音楽を政策する期間とかいうのが逆に限られてるっていうのがあったりして。
- 華原:
- あ、でも、それについて私はちょっといいたいことあるんですけど、音楽を作んなくちゃいけないと思ってアルバム一枚を仕上げるために制限時間、タイムリミットみたいのあるじゃないですか。何日までに仕上げなきゃいけないとか。でも、そういうことっていうのは絶対に気にしてはいけないと思うですよ。気にすると逆にいろんな問題が起きてきて、重なって、それで全てが崩れちゃうっていうのは、私、経験してるんで。
- 松雪:
- 私もありますよ。
- 華原:
- そうですか。
- 松雪:
- そうなんですよね。出来ない時はやっぱり出来ないし。わかんないですけど、私がこんなこと言うとあれかもしれないけど、歌うことってなんかすごくマインドが左右する。身体が楽器だから、できるだけそういう意味ではリラックスした状態でやれるような環境にしなきゃいけないなとかって思うんですけどね。ただ、いつもなんか結局はおしりに追われて「キャー!」とか言いながらやってる感じはあるので、そうならないようなスタンスでやれるといいなぁなんて思ってます。
- 華原:
- そうですね。今の私の考え方と一緒です。
- 松雪:
- あ、本当に。
- 華原:
- 今は曲を作ってもらわなくちゃいけない時期で。だけども、そういうタイムリミットみたいのには絶対追われて、おしりを叩かれながら前に進むよりも、本当にいい曲が出来て、それでファンの人、世間の人にきちんと聴いてもらうことが正しいことだなっていうほうを選んだ。
- 松雪:
- それはそうですね。絶対そうだと思う。なんかね、そうやって「キィー!!」ってなって作って、なんだろう? 無責任なものを生むんだったらそのほうが絶対にいいと思う。
- 華原:
- 責任感ありますからね、音楽は。私はそう思うんですよ。なんでかっていったら、やっぱり一生残るものだから。一生っていうか、絶対に残されるものだから。
- 松雪:
- そうですね。
- 華原:
- だから、適当には絶対伝えられないし。責任は大きいと思います。
- 松雪:
- そうですね。いや、いいお言葉ですね。
- 華原:
- いや、そんなことないですけど。
- 松雪:
- なんかだから、日々作ってる時って、その葛藤がいちばん大きいんですね。
- 華原:
- そういうの、あんまり気にしないで作ってほしいですね。じゃあ、3枚目のアルバムを今、一生懸命。
- 松雪:
- はい、頑張らないで頑張る感じですかね。「やりたくない時はやらな〜い」とか思うと遊んじゃってぜんぜんやらないし、気持ち良く作れる時にとか、気持ち良く歌いたい時に歌う、みたいに思います。
- 華原:
- 女優業も。
- 松雪:
- うん、そうですね。また今年はちょっと年内はお休みして制作するっていう時間をもらったんで、来年。
- 華原:
- 今年はもう女優業はやらない?
- 松雪:
- そうですね。前半、わりと半年ぐらいは、ずっとお芝居のほうやってたんで。来年また多分。
- 華原:
- 来年楽しい「オホホ!」みたいな。
- 松雪:
- どうでしょうね。そういうのも好きですけどね。なんかまた女優のほうでも、いろいろやってみたい役とかいっぱいあるんで。なんかそういうものが常に違うものがやれるといいなって思って。
- 華原:
- じゃあ、今年は音楽を。
- 松雪:
- そうですね。
- 華原:
- 音楽一筋に制作を確実に正確に。
- 松雪:
- やって今年は正月を迎えられるといいかなと。
- 華原:
- そういう感じですか。じゃあ、頑張って下さい。
- 松雪:
- どうもありがとうございます。
- 華原:
- 期待してますので、よろしくお願いします。
- 松雪:
- よろしくお願いします。
- 華原:
- 頑張って下さい。どうもありがとうございました。
- 松雪:
- ありがとうございました。