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NON-EDIT TALK : 宝生舞 *華原朋美

華原:
こんばんは、華原朋美です。今日は11月の5日ですね。寒い季節ですけども、みなさん頑張りましょう。ということで、今日のゲストは宝生舞ちゃんです。

宝生:
よろしくお願いします。

華原:
よろしくお願いします。今、「宝生舞ちゃんです」って言おうかと思って。それか「宝生舞さんです」って言おうかと思って。

宝生:
あ、もう「舞ちゃん」でぜんぜん。

華原:
そうですね。前、覚えてますか?

宝生:
覚えてますよ。

華原:
覚えてますよね。

宝生:
久し振りやもんね。

華原:
久し振りですね。もうあれから何年経ったんですかね? 「天使のU・BU・GE」

宝生:
あれ、18やったっけなぁ? 

華原:
18歳?

宝生:
2年ぐらい前やろね。

華原:
そう。すごい舞ちゃん可愛いなぁって思ってたんです。

宝生:
いやいやい、もう。そんなことないです。

華原:
それからずいぶん変りましたよね、お互い。

宝生:
そうやね。変ったかな? 

華原:
いろんなことにチャレンジしたりとかしてますよね。

宝生:
うん。そう、あの時なんてぜんぜん自分がね、歌なんてやるって思ってなかったし。

華原:
でも、あの頃から歌はすごく興味ありました? 歌を歌うという。

宝生:
あのね、聴くのはね、すごい好きだったのね。で、コンサート行ったりするのはすごい好きで。聴いてばっかりだった。

華原:
どんな曲を聴いたりするんですか? 

宝生:
最近は、あんまりジャンルにこだわらないように、MTVつけっぱなしとかです。

華原:
あ、MTV。

宝生:
けっこう映像で見たら「あ、この曲いいやん」って思ったりしたりするから。あとはFMとかね。

華原:
FMラジオ。

宝生:
うん、ラジオ。

華原:
ラジオを聴いたりとか。ブラック系の音楽をよく聴くと聞いたんですけど。

宝生:
うん、なんとなく。なんかスローな感じの甘い声とかのが好きかな。

華原:
今回リリースしますね、明日。「Carnival」。

宝生:
はい。

華原:
発売されますね。おめでとうございます。

宝生:
ありがとうございます。

華原:
皆さん、買ってねー!! みなさん買ってねっていうか、聴いて下さい!! 私もいち早く聴かせていただきましたけど。

宝生:
どうでしょう? 

華原:
いいですよ。映像と一緒にあわせて聴いたんですけど、後ろで踊ってる人たちが。

宝生:
ちょっと怪しいでしょ。

華原:
怪しい感じで。で、「ああ、舞ちゃんってこういう音楽が好きなんだ」って思って。

宝生:
なんかね、自然となんて言うのかな? 好きになれたから良かった。作っていく段階で、まず曲をもらって、どんな感じかイメージしてっていう。そういうゆっくり作っていけたからね、わりと楽に出来ました。

華原:
歌詞は自分でエッセイを書かれてるっていう話で聴いたんですけど、そのなかから幾つか? 

宝生:
エッセイっていうかね、まあエッセイも書いてるんだけども、それを作詞の人に渡して、「自分がこんなことを考えたり思ったりしてる」っていうのを参考にしてもらって。わりと舞に近い感覚で書いてもらった。

華原:
作詞・作曲・編曲、満足してますか? 

宝生:
満足してますよ。

華原:
満足してますかるじゃあ、今回のシングルのでき具合いは?

宝生:
かなり満足してる。だから初めてなんか、「たった何分しか歌わないのに歌手の歌う人ってきっとすごいエネルギー使うんだろうな」っていうのは思った。

華原:
これからライヴとかきっとやられると思うんですけど、どんなふうなライヴにしていきたいなぁ、なんて思ってます?

宝生:
うーん? 今、まだシングルの曲しかないんだけども。

華原:
これからアルバムにも挑戦するって。

宝生:
うん。なんか、もしライヴができるならね、みんなが聴いて盛り上がるっていう感じでもないから、なんか歌ってるうちに何かがジーンとくるような感じのムードで出来たらいいなと思って。

華原:
手拍子しながら盛り上がるっていう感じじゃなくて。

宝生:
そういうのもすごい気持ち良さそうなんだけど、今回のシングルはそういうふうにできない。

華原:
すごくなんて言うのかな? 秘めた感じの雰囲気もするし。でも、メチャメチャかっこいいなぁって思う雰囲気もあるし。いろんな雰囲気にとれますよね。

宝生:
ありがとうございます。

華原:
で、3本線は何ですか? 

宝生:
あれはちょっと冒険してみた。

華原:
冒険してみた? 

宝生:
うん、冒険してみた。

華原:
ビデオは、あれはどこで撮影したんですか? 

宝生:
あれはね、中田島砂丘。

華原:
日本で?

宝生:
うん。静岡の。

華原:
なんか海外チックな。

宝生:
ね。海外もどきな感じ。

華原:
すごいいいなぁと思いました。

宝生:
楽しくやりました。

華原:
すごい今、映ってますけど、舞ちゃんいっぱい。いいですよね。

宝生:
でも、楽しいかな? 「かな?」とか言って。ビデオさ、やったりする時とかって。

華原:
待ち時間が多い。

宝生:
待ち時間ね。

華原:
でも、そのぶん待ってる間にいろいろ考えることもあって。でも、ビデオを作るに当たっては何か考えたりするのは、自分じゃなくてスタッフじゃない。だから、自分は本当のありのままの自分を出せばいいわけだから、自分はそっとこのまま立っていればいいんで。で、それで音楽が流れてきて、スタッフの言われた通りにすれば、それでいいんだと思う。

宝生:
そうだね。その前の段階のさ、なんかいろんなスタッフとコミュニケーションとったりしてさ、自分のことをわかってもらうのと、いろんなスタッフのことをわかる作業とか、それが出来てればかなりいい作品にね、出来るんじゃないかと思って。それがいちばん大事だなと思った。

華原:
コミュニケーションが大切だと。

宝生:
うん。

華原:
私はコミュニケーションが足りないですね、ちょっと。もしかしたら足りないのかもしれない。いつも自由にやらせてもらってるから。あと、話は変るんですけど、舞ちゃん、お手紙ありがとうございます。

宝生:
いいえ。読んでもらえました? 

華原:
読みましたよ。

宝生:
ぜんぜん伝わってへんのちゃうかなと思ってね。

華原:
いや、読んだって言ったのに。

宝生:
いきなり書いちゃって。

華原:
あと、スタッフの皆さんとかにもお手紙を書いたりとかするのが。手紙を書くのが好きだって。

宝生:
うん。最近ね、なんか一人でいる時間が多いのよ。で、お姉ちゃんが大阪にいて、手紙書いたり電話したりしてるんだけど、けっこう書いてるとさ、目の前に誰かがいるのを想像しながら書くから、それが楽しかったりね。

華原:
ああ、想像するのもけっこう好きなんだ。

宝生:
想像? 

華原:
想像にもいろいろあるよね。いろんなところからいろんなところへ、みたいのね、ありますけど。

宝生:
そうそう、そうそう、なんで書いたかっていうと、新曲の詞を「本人も作詞に参加した」っていうのを聞いて。その前からうちのお姉ちゃんと「あの詞、いいよね」「いいよね」っていって。

華原:
ありがとうございます。

宝生:
いいえ、そんな。

華原:
私のことですよね?

宝生:
そうですよ。

華原:
ちょっと心配になっちゃいました。

宝生:
で、なんかちょっと伝えたいなと思ってね、手紙で。

華原:
ありがとうございます。もうすっごいうれしかったです。

宝生:
良かった。

華原:
でも、連絡先が書いてなかったから。

宝生:
いや、書くのも厚かましいかなと思うてね。

華原:
なにをいってますかぁ。

宝生:
書いたら「電話して」って言うてるみたいなもんやんか。ほな、あとで。

華原:
すごい嬉しかったです。本当にありがとうございます。あとは、そうですね、もともとはあれですね、女優業から始まってここまで至るんですよね。

宝生:
最近やっと、なんて言うのかな? 何かを演じることとかっていうのがどういうものなのかっていうのが、ちゃんと自分の中で定まってきたなっていうとこかな。

華原:
今年はもう残り少ないですけど、あともう2ヶ月ぐらいありますけど、何か来年に向けてでも、そういう女優業みたいなお仕事をなされるんですか? 

宝生:
うん。なんかね、じっくり大事に一つ一つ残していきたいなっていう気持ちがすごい出てきたから。なんか一つ何かを作り終えたら、「次はもっとこういうことがしたい」ってどんどん欲が出てくるでしょ。だけど焦らないで、じっとしてみる時間とかもね、持ちながら映画とかできたらいいなと思って。

華原:
その夢を描いてる映画、夢を描いてるっていうか、映画をやってみたいっていう気持ちの中で、どんな役をやってみたいなって思います? 

宝生:
なんかね、どんな役も理解できる人になりたいなって思うのね、その前に。だからなんて言うのかな? いろいろな役が出来るようになるっていうことは、いろんな人の考え方を理解できるっていうことと同じなんじゃないかなと思ってね。なんかそれが出来たら、けっこうもう恐い役できないっていうかさ。

華原:
でも、舞ちゃんて目がすごく印象的じゃない。だから、恐い役なんてやったら本当にそれに合ってたりするし、すごく優しい役柄、女優さんやったら、すごくいいそういう役柄で出来そうな感じもする。

宝生:
ありがとうございます。確かに目はキツいってよく言われるね。

華原:
キツいとは言ってないですよ、私は。

宝生:
うん。

華原:
すごく優しい感じがするんだけど、私は。見てて。

宝生:
なんかいろんな役をね、出来るには、まだそれをちょっとクリアしないとなと思って。いろんな人を理解できることに注目してる。

華原:
自分の中では注目してると。

宝生:
うん。

華原:
あ、そう、思い出しました。「バージンロード」で武田鉄矢さんと共演されたじゃないですか。それ以来、文通をされてるって本当ですか? 

宝生:
文通っていうか、お手紙交換はしてます。

華原:
お手紙交換を。じゃあ、武田鉄矢さんが「舞ちゃんに手紙書こうかな」(←物真似しながら)とかいいながら。

宝生:
今はロン毛じゃないけど。

華原:
今はそうじゃないですか。

宝生:
多分そんな感じで書いてくれてると思う。

華原:
どんな人ですか? 私もお会いしてみたいなって思うんですけど。

宝生:
なんかね、広い人かな、多分。心の広い人だと思う。

華原:
痛みもわかってくれるし、優しさもわかってくれるし。

宝生:
痛みを和らげ方もわかってるような人。理想的やね。

華原:
うん、理想的。すごくいいと思う。

宝生:
いいお父さんっていう感じがする。

華原:
いいお父さん。あとは、私なんかいっぱい言いたいことがあったんだよなぁ、舞ちゃんに会って。なんか、子供の頃とかどんな夢を持ったりとかしてた? 

宝生:
子供の頃はね、「これになりたい!」っていうのはなかったんだけど、なんか日本を出たいなってずっと思ってた。

華原:
日本を出たい。仕事で? 

宝生:
ううん。なんか外国に住みたいなっていうのがあって。

華原:
外国というと、どのへんですか?

宝生:
例えば、「大草原の小さな家」っていうドラマあったのわかる? 

華原:
えぇと、3chだっけ? 1chだっけ? 

宝生:
そうそう、そうそう。「ああいうとこに住みたいなぁ」とかさ、そういうことしか考えてなかった。

華原:
あれ、見てた?

宝生:
うん、見てた。

華原:
私も見てた。

宝生:
「ああいう草原のロッジみたいなとこに住みたいな」とかさ。そういうの見て酔いしれてたね。

華原:
酔いしれてた。そういうところに住んでみて、何をするの? 一体。

宝生:
ね。それで、中学の時はね、「留学しようかなー」とか考えてた時期もあって。まあでも考えてるだけで終ってんけど。

華原:
考えてるだけで終って。

宝生:
やっぱりいろんな国へ行くのって、なんかすごい楽しいことかもね。

華原:
うん、面白いと思う。冒険がけっこう好き? 

宝生:
うん、好き。

華原:
なんかいろんなことに、もちろんね、挑戦するのとかは、もう宝生舞ちゃんとしても「挑戦する!」みたいな気持ちはみんなわかってることだけど、「冒険する!」みたいな舞ちゃんもあったりして。「冒険好きなのよ!」みたいな、そういうのもすごいわかってきた。

宝生:
なんかね、どんどん発見していきたいなぁっていうのがあるかな。

華原:
発見を。

宝生:
うん。

華原:
それで、何かを見つけてみて、「それ、いいなぁ」と思ったらそれに手を付けてみたりとか。

宝生:
だから、どんどん自分の知らない部分とかもさ、発見していくのもね、年いっても忘れたくないな、とかさ。

華原:
そうですか。話は変わるんですけど、「一時、長いお休みをいただきました」っていうふうに朋ちゃんにお手紙くれた時にも書いてあったんですけど、その間、どんな変化がありましたか? 

宝生:
その間はね、「休みの間にこれをしなきゃいけない」とかって、そういう目的を作らないで。なんかね、とにかく「ちょっと今の自分じゃあ、あんまりいい仕事は出来ないな」って思ってね。で、それでちょっとストップをかけて。で、何をしてたかっていうと、専門学校に行ってたのよ、英語の。それで、英語は前から興味があったっていうのもあったんだけど、なんて言うのかな? 本当にそのままの自分じゃないといられないところに突っ込まなきゃなと思って。で、学校に。

華原:
学校。英会話スクール。英会話スクールじゃないや、英会話専門学校。いっぱいお友達とか出来ました? 

宝生:
うん。あの、あんまり深い話をするとか、そういう機会はなかったんだけど、高校の時に戻ったみたいな感じで楽しかった。

華原:
いいね、英会話。

宝生:
ぜんぜん喋れるようにはなってないねんけど。

華原:
じゃあ、なに? 何してたんですか? 

宝生:
いろんな人のライフスタイルとか、将来どうするとかね、そういういろんな話をしたかったの、普通の。いろんな意見を聞いてみたくてね。そういう勉強にもなったし。もちろん英語の勉強もしたし。あと、向こうの、アメリカのどういう文化があるとかさ、そういうのもちょっと勉強できたから。

華原:
文化の勉強もしてたんですか? 

宝生:
楽しかった。

華原:
楽しいことは、いいことですね。楽しく。それ英会話と、あとは何をしてました? 

宝生:
あとはね、レコーディングが夏頃にあるっていうのを聞いてたから、「どういうふうにやるのかな?」って考えたり。「じゃあ、きっとプロモーションビデオできるから、どういうふうに出来るかな?」とかさ、そういうの考えたりしてたね。

華原:
そういう前向きな感じだ。

宝生:
感じ。

華原:
いいね。

宝生:
だからね、何をしてたっていうのがね、ないのよね。普通のことをしてたから。

華原:
もうとにかく、いろいろ自分の中で考え過ぎてたところもあったけど、そこからそれを取り除くために。

宝生:
視点を変えるために。

華原:
視点を変えるために一般の人と同じような行動をとってみたっていう感じ? 

宝生:
ちょっと環境を変えないとな、と思ってね。自分の視野が狭くなってた感じがしたから。もっといろんなものを見ないと、って思って。

華原:
いろんなものを見て。学生だったっていうことでしょ? 

宝生:
うん。

華原:
じゃあ、学生だったら、例えば飲み会とかやるじゃない、そういうのやるじゃない。そういうのとかもやってみた?

宝生:
そういうのはね、なかった。あのね、けっこうね、朝から夕方まで一日中英語なのよ。だから、本当の学校みたいに「帰りにどっかみんな行こうか」っていうのもなかったし。舞も疲れてそのまま真っ直ぐ家に帰って。で、お姉ちゃんと久し振りに生活するっていうのもあったから、そういう家に帰る楽しみとかもあったからね。

華原:
お姉ちゃん優しい人なんだ。

宝生:
優しい。

華原:
じつはね、私、今まで内緒にしてたんだけど、このあいだ英会話に通おうとおもって、英会話の学校に行きました。

宝生:
え? どんな学校? 普通の英会話スクール?

華原:
英会話スクール。まだみんな知らないと思いますけど、英会話スクールに行って。その英会話スクールに入るためには、入学試験みたいのがあって。で、それでランク、レベルが決まるのね。それで私はいちばん下でした。

宝生:
でもね、舞も今やから思い出したけど、そう言えばいちばん下のクラスやった、舞も。でもね、そうそう、いいのよ。

華原:
そう、それはもう置いといて。

宝生:
で、もう辞めたん? 

華原:
一回だけそれ通って。40分間話しをしたのね、外人の人と二人っきりで。で、すごい楽しかったんだけど、今、考え中。すごい考え中。

宝生:
楽しくできないとね、きっと身につかないと思うからね。

華原:
ね。学生として、なんか人生観みたいのは変りました? 学生になってみて。

宝生:
まだまだ可能性がいっぱいあるんだなって思ったね。だから、そうやって普通に高校を卒業して、仕事をして。また学校に戻ったりしたっていうこと自体、今だから出来たんだな、とかさ。もっとどんどんどんどん手を出していかないと、って思った。

華原:
いろいろ感じることはいっぱいあった? 

宝生:
うん。

華原:
楽しいこともあったし。

宝生:
つまんないこともあったし。

華原:
いろいろあったと。それで今に至ると。

宝生:
うん。

華原:
いっぱい出てるよね、でもね。CMとか。

宝生:
ううん、そんなに。

華原:
どこでしたっけ? 資生堂でしたっけ? 

宝生:
コーセーです。

華原:
すいません、間違えました。コーセー。「Can Can」見てたら、バンッて開いたら舞ちゃんの顔がバンッ出てきて、「おお!」みたいな。なんかすごいカッコいいよね、あのイメージが。

宝生:
ありがとうございます。

華原:
すごい嬉しかった。だって、「JUNON」かなんかで連載してたじゃない。「舞ちゃん大丈夫」とか「舞はもう大丈夫」とか。けっこう痩せてっちゃったりとかして、すごく私も心配してたのね。「大丈夫なのかな?」と思って。だけど絶対いろいろ女優の仕事とかしてもらいたいと思ってたし、みんなもそう思ってたと思うけど、すごい心配した。それで雑誌とか見てて、舞ちゃんの顔がボンッ! 「コーセー」って出てきて、すごい嬉しかった。

宝生:
いや、「嬉しかった」って言われて嬉しい。

華原:
いろいろ月日が経ちましたよね。だから、それからっていうか、月日が経って、男性のタイプとか変りました? 

宝生:
男性のタイプっていうかね、あの、そうそう、なんて言うのかな? 自分がこうなったら、どんな人でも愛せるんじゃないかなって思ってきた、最近。

華原:
自分がこうなったら? 

宝生:
なんて言うかな?

華原:
理想があるんだ、すごい。

宝生:
ううん、理想はないんだけど、うーん? けっこうなんて言うのかな? 人間として許してあげることとか、思いやってあげることとか、そういうのが全部できたらきっとどんな人でも愛せる人間になるんだろうなと思う。だから、「こういう人が理想」っていうよりも、自分がそう出来る女の人になりたいなと。

華原:
なんとなくわかるような、わからないような気もしますけど。後藤久美子さんが理想だっていうふうに。

宝生:
理想っていうかね、なんか憧れ的な存在っていうか、生き方に見える。直接お話ししたことがないからわかんないんだけど、なんかすごくいい生き方をされてるんじゃないかなと思って。

華原:
でも、きっと努力家だと思う。私も後藤久美子さんて素晴しい人だなって思うけれども、すごく努力してる人だなって思った。

宝生:
で、なんか強さも持ってそうでね。

華原:
強さと優しさの使い分けがうまそう。悪い言い方したかな? 私。

宝生:
いや、わかる、舞は。

華原:
わかってくれる? 

宝生:
わかる、わかる。

華原:
良かった。

宝生:
そういう面では松田聖子さんもウマい。すごいな、と思うね、なんか。

華原:
そうかもしれない。いろいろ「いいなぁ」って普通の、一般の人たちが「いいなぁ」って思う人って、必ずどこかで努力してるし、優しさも持ってるし。そういう気持ちあるよね。だけど、そういうのを無視して「悪い」とか「いい」とか言う人もたくさんいるよね。

宝生:
暗くなっちゃった。

華原:
暗くなっちゃった。ごめんね。

宝生:
ううん。だから、世間の人が例えば「松田聖子さんいいよね」って言ってる言葉と、同じ仕事をしてる立場で「松田聖子さんて本当にすごいよね。いいよね」って言っう意味ってけっこう違うよね。なんか、なんでもちゃんと乗り越えられるっていう面でいいなって思えたりさ。でも、そういう苦労って見てるほうからはわかんない、なんか。

華原:
そうですね。本人にしかわからないしね、そういう辛さとかはね。そうだね、それは本当かもしれないね。でも、幸せは幸せなんだよね、最終的にはね。そういう感じはするね、本当にね。

宝生:
何があっても幸せっていう感じやん。

華原:
そうだね。じゃあ、舞ちゃんのこれからの計画など聞いてみたいな。聞いてみたいですぅ。私ね、すごい興味ある、なんか。

宝生:
うそ? 

華原:
本当。

宝生:
もう何でも聞いて。あのね、計画はねぇ……。

華原:
なんか私、見ててすごい何か乗り越えたっていう感じがするのね。何かすごく舞ちゃんっていうのは、何かすごい悩んでたんだけど、本当にもう這いつくばって山を乗り越えましたっていう感じがするんですけど。それは個人的な意見で。

宝生:
なんでわかんの? まあ、計画はね、いろんな人とか、ものとかにどんどん触れていくことかな。

華原:
触れていくこと。

宝生:
で、仕事だといいものを残していきたいね。

華原:
そうなんだ。CDとか明日発売じゃない。それとかだって、必ず消えるものじゃないじゃない。絶対必ず残るものだから、私はすごい嬉しい。

宝生:
ね。それでいてまたなんか自分のさ、思ってることとかを込めることが出来たらさ、すごい幸せよね。

華原:
うん。

宝生:
またいろんな人が聴いてくれてね。

華原:
うん。いろんな人が聴いてくれて、それで感じてくれて、それで喜んでくれたりとか、感動してくれたりとかね。

宝生:
なんかね、そう。音楽って助け合いをしてるんじゃないかなと思うのは、聴く人はさ、なんかその歌によって癒されたりさ、励まされたりするじゃない。だからCDを買うでしょ、みんな。だけど、歌う人は聴いてくれる人かいるから歌えるっていうさ、満足感とかもあるやんか。そういう順繰り順繰りになってるなぁと思って。素晴しいことだよね。

華原:
素晴しいことです。じゃあ、これからの舞ちゃんは、いろいろなことを経験してみたいな、と。いろんなものに触れていきたいな、とそういう感じですね。

宝生:
はい。

華原:
頑張って下さい。

宝生:
はい、頑張ります。

華原:
私、応援してます。

宝生:
応援してます、こちらこそ。

華原:
ありがとうございます。

宝生:
ありがとうございました。

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