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NON-EDIT TALK : 木村拓哉 * 小室哲哉

小室:
こんばんは、小室哲哉です。えぇと、もうあと残すところですね、「TK MUSIC CLAMP」も3回ですか? 3回になってしまいましたけども。年末豪華ゲスト攻勢の他番組に負けじとですね、「TK MUSIC CLAMP」も今日は豪華ゲストでいきたいと思うんですが。あんまり言われないんですけど、言われたことあります? 小室哲哉の「哉」も一緒なんですけども、アレは本名ですか? 「哉」っていう字は。

木村:
はい。

小室:
そうですか。小室哲哉の「哉」と一緒だって言われたことあります? 僕、「木村拓哉の『哉』と一緒ですね」って言われたことあるんですけど。

木村:
そうなんですか?

小室:
ええ。あ、木村拓哉君です、今日のゲストは。忘れてました。

木村:
はじめまして。

小室:
はじめまして。

木村:
こんにちは。

小室:
こんにちは。よろしくお願いします。あんまり言われたことないですよね、「哉」が一緒だってね。

木村:
どうでしょうね。あんまりそういうことは僕、言われないんですよ。

小室:
ああ、そうなんですか。

木村:
でもあの、自分で思ってたんですけど、小室さんのTKってあるじゃないですか。僕もTKなんですよ。

小室:
ああ、そうか、そうか。そうですね。

木村:
草なぎ剛っていうのもTKなんですけど。

小室:
ああ、ああ。草なぎ剛でTKって、すごい考えないとわからないね。

木村:
そうなんですよ。

小室:
「なんでTKなの?」って思っちゃうよね。「つ」って「T」ですね。

木村:
そうなんですよ。

小室:
その草なぎ君に言っておいてもらえます。

木村:
え? なんていって?

小室:
あのね、「剛」の「つ」ってね、アメリカ人とか、英語の人って言いにくいんですよ、すごい。僕も「哲哉」の「つ」なんですけど、英語で「ツ」ってあんまりないじゃないですか。「つ」って言えないんですよ。「TU」「トゥ」みたいなね。だから多分その人も、「トゥヨシ」ってなると思うんですよ、向こうの人から。だから、「TKにしなさい」って、向こうで言う時に。

木村:
剛にですか?

小室:
…ええ。

木村:
…はい。

小室:
多分、「What's your name?」とか言うじゃないですか、向こう。で、「つよし」っていうと絶対に一生言えないから。このあいだね、日本語の歌詞の歌をを歌わせたのね、向こうの人に。で、ローマ字書きで渡したんですけど、「いつも」っていうのを歌わせたんだけど、30回ぐらいやっても「イトゥモ」になっちゃって、どうしても。で、「『It's』の『ツ』だ」っていってやっとわかったんだけど、それでもやっぱり難しかったね、すごくね。「拓哉」とかって言いやすいよね。「タク」ってね、向こうの人。

木村:
みんな「Taku」「Taku」っていいますね。

小室:
「Tick−Taku」とかってあるもんね。そしたらまあいいや、TKなんですね。

木村:
はい。僕もTKなんですよ。

小室:
TKって、けっこう多いですよ、最近。…関係ないですね。あの、一応、さっきちょっとだけスタッフからレクチャー受けて、なんか「どっから入ればいいですかね?」って、ちょっと聞いてたんですけど、「まあ、最初は浜ちゃんじゃない?」って言われたんですけど。浜ちゃんと今、共演でね。

木村:
そうなんですよ。

小室:
ドラマやってますけど。今年の前半は、浜田さんずっと僕とやってたんですけどね。あの、本職はお笑いですから、本職以外の仕事の音楽で。で、後半は木村君とやってる感じで、なんか美味しいですよね。美味しいと思いません?

木村:
え?

小室:
一年間の浜田さんの動き的にはね、すごく僕なんかから見ると、なんかすごいいい年だったんじゃないかなと思うんですけど。でも、ドラマとかだと、あんまりそんなのはないか? でも、あるでしょ、ドラマでも。共演してるっていうのは。

木村:
ありますね。

小室:
あるよね。もちろんね。

木村:
すごく。刺激受けますしね、いろんな。

小室:
どっちかっていうと浜田さんから刺激受けます?

木村:
うーん。あの、今までいろんな方と共演させてもらったんですけど、初めてですね。もう、今回ほど、なんていうのかな? 相手をよく見るようになったっていうか。

小室:
あ、そう。へぇー。

木村:
けっこう面白いですしね、すごく。

小室:
浜ちゃんてやっぱり、かなり上の人、先輩とか、年齢的にも、人間的にですけど、やっぱりかなり上の男の人っていう感じですか?

木村:
えぇと、最初はそういう考え方あったんですけど、でも実際に会ってから、今、仕事してる上で、全くないですね、そういうことは。

小室:
あ、それはないんだ、本当に。へぇー。もう、同志というかなんかそんな?

木村:
そうですね。まあ、こういうこと言っちゃうと「なに言ってんだ!」って言われちゃうかもしれないんですけど。でもけっこう、本当にそういう感じがします。

小室:
へぇー、そうですか。じゃあ、やっぱり僕なんかとは違いますね。僕なんかはもう、べつにバンドを組んだわけじゃないから、もうプロデューサーとして彼を一つの素材として、彼をいかに売らなきゃいけないかっていう感じで、このあいだの音楽の彼のとかやったんで。もう彼は俎板の上の鯉だったから、どっちかっていうともしもドラマとかでいったら、映画監督と主役の男の主人公っていう立場だったから。そういう、バンドで仲間としてなんか、一緒に音楽を作るというよりは、もう彼が全てとにかくなんでも任せて開き直るっていうところもあって、やるっていう感じだったから。なんか、ちょっと違うかもしれないね。2曲目はね、彼もけっこう詞のこととかね、僕にいろいろリクエストとかしてきたりしたけどね。じゃあ、あの、まあわかんないですけど、ドラマが終わっても、べつに普通の浜田さんでも、そのまま流れ的にはそういう人っていう印象がありまます?

木村:
そうですね。

小室:
音楽の話しとかします?

木村:
音楽の話しですか?

小室:
浜ちゃんと。そんな話しはしない?

木村:
浜田さんとはないですね。女の人の話しばっかり。

小室:
一応これ、一応じゃなくて、純然たる音楽番組なんで、音楽の話しがちょっとできたらなぁと思ってるんだけど、いつも聴いてます? なんか。忙しいから聴けない?

木村:
あ、音楽ですか?

小室:
うん。

木村:
は、常に聴いてます。

小室:
常に聴いてます?

木村:
ええ。

小室:
もう仕事とは全く別って感じですか?

木村:
もう全く別です。本当、別ですね。

小室:
全く。

木村:
はい。

小室:
ちなみに、どういう系統なんですかね? 聴いてるのっていうのは。ブラックとか?

木村:
系統ですか。うーん?

小室:
なんでも聴く?

木村:
うん、とりあえずなんでも聴きます。

小室:
僕なんかはあの、SMAPの感じからとかはわかんないけれど、ただまあ、ダンスもあるから、やっぱりブラック系とかそういうのかな? って思ってたんだけど。

木村:
聴くことは聴きますけどね。でもストックしませんね、そういうものは。

小室:
ああ、そうなんだ。へぇー。

木村:
聴いて「ああ」っつって。でもまあ、自分がまあ、あるじゃないですか、みんなでノッてるようなお店とか。そういうとこ行くと、やっぱりそこの場所の音楽ってあるから。だから、そういう時はその音楽で遊ばせてもらうし。

小室:
楽しむと。あれ、なに? じゃああのへんですか? ロックとか。ロック系が多いの?

木村:
ロック…? そうですね。多いですね。

小室:
あれなの? ギターとか弾いてるとかなんとか聞いたけど。

木村:
チコッとなんですよ。趣味程度に。

小室:
趣味程度で。SMAPとか、そういう職業としたら、べつにバンドじゃないもんね、ぜんぜん。あれ、楽器を持たないでしょ? あの編成は。

木村:
楽器はもう一切。

小室:
一切ないよね。

木村:
っていうか、楽器じゃなくて、ウチらはなんですかね? うーん? SMAPが楽器ですね。

小室:
なるほどね。

木村:
なんか1弦から6弦まで、みたいな。ただそれだけなんですよね。

小室:
もう確実にそのSMAPというものの役割を自分が持ってて、それをしっかりとやらないとマズいし。じゃないとSMAPにもならないしね。じゃあ、ギターとかはべつに何か仕事でやってることはないんだね、今はね。

木村:
仕事でやったことは、わがまま言わせて、やらせてもらったことはあるんですけど、まあ、今日撮っていただいてるカメラマンの方とかにも、お付き合いいただいたんですけど、その時は。

小室:
へぇー、そうなんだ。

木村:
それぐらいですね。だから、まあ、これといって、じゃあそれを録音してお皿にしようとか、やってみたいことはやってみたいんですけど。

小室:
ロックって、アメリカンロックですか?

木村:
そうですね、どっちかっていうと。

小室:
どこらへんなのかな?

木村:
うーん。

小室:
だいたい2〜3挙げれば。

木村:
2〜3挙げれば?

小室:
エアロスミスとか聴きます? 聴かない?

木村:
聴きます。

小室:
聴きます?

木村:
だからあの、誰っていうんじゃなくて、けっこう最近のも「あ、いいなぁ」っていうのも聴くし。で、どっちかっていうと昔のものの方が多いんじゃないですかね。

小室:
あ、本当。へぇー。ロックの昔っていったらレッド・ツェッペリンとか?

木村:
ああ、好きですね。

小室:
ストーンズとかっていうんじゃないんだね。も聴く?

木村:
うん。

小室:
へぇー、そうか。けっこうでも、べつにそれ、今だからそうだけど、昔だったら普通のポップスですからね。ああいうのがヒットチャートに。ツェッペリンとかでも1位や2位になってたからね、普通に。特別な音楽じゃないですね。それとボンジョヴィとかも聴かないわけじゃないんでしょ? じゃあ。

木村:
持ってますよ、CD、全部。

小室:
あ、全部持ってる。じゃあ、しっかりそういうのも聴くんですね。ガンズアンドローゼスとかは?

木村:
ああ、持ってますよ、はい。

小室:
持ってますか。いや、べつにチェックしてるわけじゃなんだけど。だいたい少しずつ聞いていくと、わかるじゃない、そういうの。

木村:
そうですね。

小室:
じゃあ、アレだね。それはそれでもう音楽が、自分の生活、ライフスタイルの中に入ってるって感じだね。

木村:
そうですね。

小室:
それとなんか、自分で歌いたいのが一緒とかっていうわけじゃないですよね?

木村:
うーん。自分で歌いたいものは全く別ですね。

小室:
気のせいか、僕もしっかり見てるわけじゃないんだけど、だんだんSMAPでもヴォーカルのウェイトって多くないですか? 多くなってきてません? 俺の気のせいなのかな? あの、小節数っていうか、それでいったりしても、木村君の歌うとこって増えてるような気がするんだけど。

木村:
そうですかね?

小室:
俺の気のせいなのかな?

木村:
うーん? 事実です。

小室:
事実ですか。

木村:
はい。

小室:
なんか、しっかりしてますよね、歌ね。そう思いますよ。

木村:
え? しっかりしてるって?

小室:
骨太ですよね。骨太っていうのかな?

木村:
そうですか?

小室:
勝手にジャニーズ系の男の子のヴォーカルっていうののイメージが、みんなあると思うんですよ。

木村:
ああ。それがなんかね。

小室:
それと較べたら、ぜんぜん違う声だね。

木村:
そうですかね? 髪型と一緒ですね。なんかやっぱり、ちょっと前まではけっこうあると思うんですよ、普通の人たちから見たら。普通の人っていうと嫌なんだけど。まあ、同世代の人たちから見るジャニーズのアレって、まあ、ちょっとサラサラヘアー流し気味に、ちょっと茶髪で。そういうのがあったと思うんですけど、それと一緒で。でもけっこうSMAPであったり自分ていうのは、けっこう好き勝手に。

小室:
そうだね。それがもちろん、すごく時代にフィットとかいうこと言われると思うんだけど。そういうのもあると思うんだけど、それは置いといても、声質はジャニーズ系の声質じゃないよね。

木村:
何質ですか?

小室:
何系とは言えないかもしれないけど。あまり枯れてるわけじゃないかもしれないけど、あんまりイメージでないね。けっこう渋い声してるんだよね。

木村:
そうですか?

小室:
と思うけど。可愛い声っていうのかな、なんていうのかな? あの…。

木村:
エンジェル・ヴォイス?

小室:
エンジェル・ヴォイスが変声期でそのまま残ったようなイメージがあるよね、みんな。今までのグループの人たち。そういう印象があるから、すごい違うなと思ったけどね。あの、もうちょっと言うと、声が骨太だと普通、ピッチが低くなるんだけど、骨太なのにちゃんとピッチが高めにあるっていう感じだね。だから、そういう声の人つて、今までいなかったと思うんですよ。

木村:
そうですか?

小室:
そんなにSMAPのアルバム聴いて研究してるわけじゃないんで、わかんないんですけども。この聴こえてくるのだけだけどね。だから、きっと歌う曲ももっと違うのかなとか思ってんだけど。聴いてて。そんなこと言っちゃうと怒られちゃいますからね。

木村:
いえいえ、いえ、ここはここで。

小室:
どういう曲っていうのはわかんないけど、そういうふうには感じたけど。でも、だからといって、ああいうロックのを日本人がそのままやるとカッコ悪いもんね。ぜんぜんやっぱり違うから。

木村:
うーん。そうですね。

小室:
あの、特にボンジョヴィとかなんだけど、あの人とかも本当に男のセクシーさみたいのをね、アレやっぱ、日本人は肉体的にもなんにしても、もう元々が違うから。あの声を出そうと思っても、やっぱり難しいと思うんだよ。で、それ、メロディがちょっと日本的なところもあるのかもしれなくても、やっぱりもう、基本的に違うと思うんですよ。だからあの、日本人がやるんだったら、ぜんぜん違うアプローチじゃないと、やっぱりアレに近いことって出来ないと思うし。絶対、そのままやっちゃうとダメだなと思ってるのね。だから、僕もロックとか嫌いなわけじゃなくて、すごい元々はロックの音を作ってたんけど、自分はやっぱりもう、肉体的にまず、頭じゃなくて生まれながらの肉体的に、まず放棄しちゃって。無理だと思ったから。だから違う音にいっちゃったんだけどね。

木村:
小室さんて何が好きなんですか?

小室:
好きなのはロックが好きですよ、僕。元々はロック好きだったんですよ。で、ずっとハードロックも聴いてたし。知らないかもしれないけど、プログレっていう、なんか難しいのがあって。ロックとクラシックを融合した、みたいな。レッド・ツェッペリンとかディープパープルとか、あの頃に一緒にやっぱりすごいヒットしてたものがあったのね。けっこうそういうのやりたかったんだけど、やっぱり本人たちとかを、コンサートとかにいって見て、やっぱり手の大きさから体力からなにからなにまで、基本的にぜんぜん、もうどうしようもないものがあったから。もうそのぐらいからダンス系の音楽にいったのね。なんでダンス系の音楽にいったかっていうと、ダンスミュージックって、やってる人が作ってるんじゃなかったんですよ。ツルッパゲの太ったオッさんがスタジオでプロデューサーとして音を作って、それでしっかり作ったものをパフォーマンスするダンスチームがやったりして、大ヒットしたりとかしたから。向こうの洋楽は、ほとんどプロデューサーが作ったのね。有名なとこだとクインシー・ジョーンズとかもそうなんだけど。だから、そっち側だったらできると思ったのね。それで、作る方に回ろうと思って。結局、外にもでちゃったけど、でも、その時は作る側に回りたかったから。もうそれは、高校の時にロックは諦めてたよね、けっこうね。その後、デュラン・デュランとか、その頃って小学生ぐらい? もしかしたら。

木村:
小学校の高学年系ですね。

小室:
でも、なんとなく記憶あるかな? カルチャークラブとか。

木村:
ああ、もう。

小室:
マイケル・ジャクソンがビデオでガンガンやってた頃とかだね。マドンナとか。

木村:
そうですね。

小室:
で、あの頃ちょっとロックっていっても、ああいうキレイどころが出てきたから、「あ、やれるのかな?」と、またあの時も一回思ったんだけど、やっぱりダメだったね。やっぱり僕にはできないなっていう感じだったから。もう一回挫折して、もう一回ダンスミュージックに戻って。やっぱり高校の時に一回、ダンスミュージックに一回、もういっちやつたわけ。で、もう一回プロになるくらいに「あ、できるかもしれない。ロックやりたいな」と思ったけど、それもやっぱりダメだったから、もう一回ダンスミュージックに戻ったっていう感じだから。もう、今はぜんぜんそういうのはないけど。だから、まだ23?

木村:
3。

小室:
歌とか歌う時に、ロックとかってこだわりがあるのかなと思って。それで。

木村:
こだわりはぜんぜんないんですけどね。でも、自分の中でこの前もチョコッと感じたんですけど、今、移動の車、自分、今、お仕事にいく時に、自分で運転してってるんですけど、その時に今聴いてるのがエルビスさん聴いてるんですよ。で、エルビスさん聴いてる時に、ふと思ったのが、あの人なんでも歌ってるじゃないですか。

小室:
そうだね。

木村:
なんでも歌ってるんだけど、声ぜんぜん違うんですよ。

小室:
ああ、その曲によって?

木村:
っていうか、人が違うみたいになっちゃうんですよ。だから、それってあの、歌だけじゃなくて、まあ、あんまり偉そうなことは言えないんですけど、お芝居じゃないけど、そういうのと一緒で「すごいなぁ」とか思って。「Love me tender」歌ってるひとが、なんで「監獄ロック」歌ってるんだろ? っていうノリがあったから。

小室:
ああ、そうだね。

木村:
で、どうせなんかやるんだったら、自分もまあ、真似っこでそういうふうに。例えば、SMAPとしてアルバムをレコーディングする時に、もちろんあるじゃないですか、コテコテポップスとあとコンサートとかで♪君たちが〜好きだよ〜とかいう歌とかあるじゃないですか。だから、そういうものもあれば、♪ナニナニをぶち壊せ〜ぃとか、そういうのも出てくるんですけど、そういう時にはだから、そういう人になって、それで若干あの、手が振り付けちゃうような時にはそういう人になってっていう。だから、コンサートやってる時、思いますね。

小室:
なるほどね。それはわかんないけど、今、思ったんだけど、SMAPとかでダンスとか振り付けとかあるわけだよね。それもこなしてるわけでしょ、しっかりと。でも、それはそれで。だいたい俺たちなんかの周りの人っていうのは、もうコッテリした人たちだから、それだったら車だろうが部屋だろうが、その仕事の音楽が好きなんだよね。だから、それになっちゃうっていうか、ほとんどそれからはずれないようにしてて、逆に。まあ、ファッションもそうだし、なんでもそうかもしれないけど、そういう人たちがいるから、今、思ったんだけど、それはなんていうのかな? パフォーマーっていうの? とか、そういう方で。

木村:
そうですね。どっちかっていうと自分、そうじゃないですかね。だから多分SMAPって、なくなったら多分、無職だと思いますよ。

小室:
あ、肩書きがね。ダンサーじゃないもんね。

木村:
ダンサーでもないし、歌手って言えるほど歌手してないし。で、俳優って言われるほど俳優してないし。

小室:
そうなのかな? それはわかんないけどね。

木村:
それで「アイドルだね」って言われるほど真面目じゃないし。だから多分、SMAPっていうものがなくなったら、自分、今、無職なんですよね。

小室:
「これ」っていう感じで、どれかに集中しようとは今のとこは思ってないのかな?

木村:
うーん?

小室:
強いて言えば、みたいなのは。

木村:
っていうか、作ること好きなんですよ。もの作り。なんでもいいんですけど。だから、もの作りが好きだから、その過程でそれを作った人たちと、作ったもので一緒に騒ぐなり、飛んだり跳ねたりするのが好きだから。まあだから、ドラマを作っていく作業もすごく好きだし。だから、すごくあの、SMAPのアルバムを録るっていう段階になった時に、そういうね、もうちょっと「僕も仲間に入れてよ」みたいな。今、お父さん、お母さんが話しているところを、襖をちょっと開けて見てるような感じなんで。だから、もうちょっと襖、ガーッて開けてやりたいことはやりたいんですけどね。やっぱり、どうしても時間的にそれが合わなかったりとか、そういうアレになってるんで。今、音って本当にハマれたらすごいと思いますね。面白そうだなっていう、興味はすごくあるんですよ。

小室:
アルバムだけじゃなくて、シングルとかでも曲作りから始まって、音、録ってやって、詞、入れて、ミックスまでして、みたいなことして、ジャケットからなにから、あとビデオクリップから、で、プロモーションまでっていうのが僕たちの当たり前のプロセスじゃない、全部。全部、一個も関係しないものはないじゃない。しないと仕事になんないからやってくけど。それで、そのアーティストなりが一緒にやってったらもう本当、一曲に対しての思い入れや感覚は、もうぜんぜん違うだろうね。

木村:
そうでしょうね。

小室:
そうとう重いと思うからね。

木村:
演歌並みですよね。

小室:
もう、もしもいい曲だったりしたら、何回でもバージョン変えても出したいもんね、僕なんかね。だから、一曲、そこまで気合い入れて作ったものは、売れるとなったらリミックスだろうが、アルバムに入れようが、ライヴにしようが、5〜6回はやっぱり、世の中に出すよね。そういう作業とかするから。きっと、そんなのがあったりするといいんでしょうね。そんなプロセスとか好きだったらね。

木村:
うん、すごい好きですね。

小室:
時間が無いのかな? それは。

木村:
うーん? っていうかあの、今は基本的に、自分の部屋は持ってるんですけど、食事をする場所は一緒、みたいな感じなんで。

小室:
あの、打ち込みなんかしないよね? まさか。急にそんなね、コンピューターで打ち込みをしてるとかいうことはないよね、もちろん。

木村:
自分でですか?

小室:
うん。

木村:
それはないですけど。

小室:
アレくらいはやるんじゃないの? もしも機材があれば、ギターでマルチトラックレコーディングっていうんだっけ?

木村:
ああ、なんかありましたね。

小室:
それぐらいはやってもいいかもしれないね。得意なヤツに打ち込み少しやらせれば、いくらだって今はね。デモテープとかかもしれないけど。それもでも時間がないと出来ないからね。

木村:
そうですね。ハマることが好きなんですよ、でも。

小室:
あ、そうなんだ。へぇー。

木村:
ガァーンてハマるのがすごい好きだから。だから、遊びにしても、女の子にしても、仕事にしても、ハマることが好きですね。なんかハマってる自分て、いつものテローンとしてる自分よりか、なんか他人に自慢できるっていうか、そっちの方が。

小室:
だってアレなんだよね、今、本当だったらドラマだったらドラマにハマる時期がバーッとあって、バシッと終わって、今度はアルバム作るとかっつって、もう半年でとかっていう方がぜんぜんいいんだね、きっとね。そういうローテーションの方が。それってでも、アーティストっていうか、ミュージシャンってそうじゃない。

木村:
そうですよね。

小室:
ある時期アルバムをバァって作って、で、ツアーとかでもバァーッとやって、「はい、休み」で、半年ぐらい休んで。また作りたくなったらハマって、っていう感じじゃない。そういうローテーションで大体みんないってるからね。

木村:
でも、今の自分とかだと、それは多分無理ですね。っていうか、そうするとまあ、雑誌とかでいろんなふうに言ってくれてる方々いるんですけど、あるじゃないですか、その順位だのなんだの。そういう場所で、そういうふうに言ってくれる人はいるんですけど、でもやっぱ、そういうのって出たもの勝負っていうか、出たもの勝ちっていう。だから、今、自分がそういうふうに言ってもらえてるっていうのは、そんだけ出てるからだと思うし。それはだから、まあ、てめえの力なしに「僕はちょっと、お休みを」とか言って休んだりしてると、多分なんか、その今のペースはないと思いますね。べつにそれが怖いとか、あった方がいいっていうのは一切ないんですけど。やっぱり、自分、一人じゃないですし、やっぱりグループっていうものが絶対あるわけですから。それはやっぱりバランスがすごく。

小室:
そうだね、バランス感覚は必要だね。じゃあ、ちょっとアレかもしれないけど、逆に、露出しすぎっていうのはあります? 今の世の中で自分が勝手にひとり歩きしてるっていうか。

木村:
ありますね。

小室:
まあ、本当にひとり歩き勝手にしちゃって、最初はみんなが追っかけて来たのが抜いちゃって、一人ポツンと歩いてる状態だったら、それは逆に、それなりに楽なのかもしれないけど。一緒にそれが全部こうやって着いてきてるのに、なのに一人で歩いて、一人で動いて、みたいなのだとけっこう大変だよね。

木村:
ありますね。なんか最近だから、キムタクさんて忙しいらしいですよ。なんかしんないけど。コンビニとかいってびっくりしますからね。

小室:
それは本とか見て?

木村:
だから、本の表紙だのなんだのって。その、キムタクさんが写ってるわけじゃないですけど、まあ、言葉になってたりとかすると、「ああ、彼も大変だな」とか思いますね。

小室:
それはでも、自分じゃないっていう自覚がある?

木村:
うん。まあ、そう言い聞かせてるっつうか、そうじゃないとなんか嫌なんですよね。

小室:
まあ、僕も「忙しいでしょ?」としか言われないですから、今は。もう、それしか言われないな。忙しいですけど、でも、それは合言葉のように言われるから。

木村:
そうそう、そう。

小室:
「いつ寝てるんですか?」とか言われます?

木村:
ああ、「昨日、どのぐらい寝たんですか?」とか。

小室:
ああ、同じですね、それはね。

木村:
あと、そうですね、「いつそういうことをやってるんですか?」。

小室:
同じですね、それも。

木村:
あとは、女の子の話題とか出てくるじゃないですか。誰も呼んじゃいないのに、なんか勝手にそういうことを持ち出したりして。そうすると「そういうのはいつなんですか?」とか。

小室:
「そんな時間がどこにあるのか?」っていう感じ。まあ、「どこにあるのか?」っていうんじゃなくて、不思議なんだろうね、そういう人はね。

木村:
そうなんですかね? 「ほっとけ」って感じなんですけどね。

小室:
でもまあ、そうですよね。俺なんかよりはもっと大変だと思うけど、ぜんぜん。まだ僕の方がまあ、なんか、見えなくてもいい部分がまだあるから。まあ、今年とかけっこう大変だったと思うけど、自分は自分で。でも、まだ楽かな、とか思うよね、木村君とか見てる限りね。

木村:
みんな大変ですよね、なんか。

小室:
まあ、受ける質問はだいたい僕も同じだね、それはね。難しいんだよね、だから今、その前に話してくれたので、それはそれで困るじゃない。あんまり快感なもんじゃなかったりするじゃない。でも、それも多少持ってないと、自分のバランス感覚の中ではさ、それが全くないとマズいわけじゃない。だから、そこそこいいバランスでないと、やっぱり、もしかしたらフッとなんにもなくなっちゃうかもしんないでしょ、感覚的に。だから、両方ウマく持ってなきゃいけないんだよね、きっとね。

木村:
で、けっこうまあ、テレビとか雑誌とかやるじゃないですか。それをやってる時はもちろんその時なんですけど、まあそれはべつに「それでOK」でやってるんだけど、そうじゃない場所の、そうじゃない時間の時の自分も、そういうとこに他人に引っ張ってこられてドンッて写真とか、記事だったりとかされると、ちょっとなんか、「勝手に連れていかないでください」みたいな感じはありますけどね。でも、それを本当にね、心配してくれるんだったらそれでいいんですけどね。

小室:
まあ、そうですね。みんな大変は大変なんですけどね。とりあえず、今なんとなく時代にいる感じの人は、それはそれで苦労してると思うけど。でも、それ、ないとまた困っちゃうしね。難しいね。

木村:
でもやっぱ、自分、人目には晒されてるかもしれないけど、自分とやっぱり同世代の自分の友達であったりとか、そういう人との話しとか聞いてると、もっとシビアだったりすることあるし。でも、もっと簡単だったりすることもあるし。だからまあ、見える部分、露出度がこっちの方が多いから、大変そうに見えたりとか、「今、睡眠時間どれぐらいなんですか?」とか言われちゃったりとかするかもしんないけど、やっぱみんな一緒ですね、今。

小室:
寝る時間ていう意味では、もっと大変なヤツらもいるでしょう、きっとね。

木村:
ええ、いますね。実際に。

小室:
「いやぁ、ここで寝ちゃあマズいんだよね」っていうヤツらもいるわけでしょ。俺なんか、けっこう寝てるからね。睡眠時間はけっこうとってるから。もう、いかに短い時間で集中して曲とか作るか、だけしか考えてないから。もう、他にどれだけの時間をどうやって生もうか、しか考えてないからね。だから、みんなにはある程度、まあ、これはあんまり言っちゃあいけないんだけど、「それなら時間あるじゃないですか」になっちゃうから。「無理ですよ、これ。一週間かかるから。3日で詞と曲かかるに決まってるじゃないですか」っていうふうにしておいて、自分で曲とか、5分とか10分で出来る時あるから、あと、2日と23時間ぐらいは、もしかしたら空くかもしれないよね。そういうふうに、なるべく自分でやる時間をギューッと詰めて、コンプレッションしてるんだけどね。そうしないと作れないから、時間が。「3日で出来ますよ」っていって、一週間かかったらもう、あと4日間、自分のせいで自分の時間がなくなっちゃうから。まあ、今そればっかり考えてるんですけどね、いつもね。でも、前より、曲も詞も何か音を作るのも、本当、短くなったっていうか。もう、超短期集中型にしてるから。そうやって時間は作ってるけどね。だから、寝てるんだけどね、俺はね、けっこうね。そこらへんは言ってるからしょうがないですけど、本当は言っちゃいけないんですけど。

木村:
小室さんて、基本的には音楽って好きなんですか?

小室:
音楽は好きじゃないと、流石にこれだけはできないよ。

木村:
嫌いな音楽ってあります?

小室:
いや、俺はない。あんまり。それで唯一なんか、ここまでやれてるかもしれないけど。一応なんでも。なぜ好きな人がいるのか? っていうのは理解できるから。それはもう、演歌だろうがなんだろうが、それこそプレスリーとかも好きだし、全部なんでも聞けるね。だから、こだわりはぜんぜんないけどね。こだわってると、やっぱりこの量は作れないと思ってるから、自分で。かなりそこらへんは柔軟性あると思うけど。でも、音楽だけですから。音楽以外は僕、なんにもできないから、本当に。音楽の幅だけの柔軟性はあるけど。なんか、ぜんぜん他はダメですよ。

木村:
んんっ?

小室:
本当に。

木村:
そうスか?

小室:
うん。

木村:
でも、カレーとか作れるじゃないですか。

小室:
カレー…。なんでカレーなの? 食事もダメだし、もうちょっと、そこまで飛んじゃうとちょっとアレなんだけど。とりあえず近いとこでダンスとかさ、ぜんぜんできないし。あの、その人たちには偉そうに「ダメだよ、もっと踊れなきゃ」とか言うけど、部分的だしね。お芝居とかなんかもとんでもないしね、絶対。

木村:
いや、やるかやらないかですよ。

小室:
いや、俺ね、ぜんぜんできないの、本当に。

木村:
いやぁ、やらないだけじゃないですか?

小室:
本当にずいぶん断ったけど、今まで。いや、できないね。

木村:
でもあの、SMAPとしてバラエティ番組を構成したり、やったりとか、自分でね、ちょっと真面目系のドラマやったりとか、歌番組出てみたりとか、スポーツやってみたりとか、で、コンサートで踊ってみたりとかやってるじゃないですか。そうするとね、あの、チョコッと感じるのが、「できない」っていうことと、「できる」っていうことじゃなくて、「やる」か「やらない」かっていうか、それを。それで今が、チョコッとあるかな、っていうか。

小室:
そうかもしれないけどね。それはでも、一応やっぱりできるんじゃないかな? それなりにしっかり。できちゃってるからじゃないの?

木村:
いやぁ、だってアレですよ、やっぱり最初に入った時、2回転回る人がコマに見えましたからね。

小室:
今は回ってるでしょ? 何回かは。

木村:
今は若干そうですね、コマではいかないですけど、ベーゴマぐらいまではもう、回ってんじゃないですかね。

小室:
じゃあ、それって、もうちょっと、時間かかっちゃうんだけど聞きたいけど、練習するんだよね? ちゃんと。

木村:
しましたね。

小室:
自分のやれるようにするためには、そういうようなのをね、しっかりとね。

木村:
だから、自分が趣味でギターをポコポコッて弾いたりとかする時に、まあ、番組で一緒になったりとか、ビデオで見たりとか、コンサート見たりとかして、ギタリストっていわれる人を見ると、手がムカデに見えるじゃないですか。だから、じゃあやろうか、っていうのもあるし。

小室:
ぜんぜんね、俺なんかはまったく違うタイプだよね、それとね。だから、10分ぐらいやって、まあキーボードはともかく、10分ぐらいやってダメだったら、もう絶対やらない。やれないの。ミュージシャンとかにそういうところあると思うんだけど、これはけっこうよく話しするんだけど、僕も聞いた話なんだけど、コンガあるじゃないですか。で、あれで、唾つけてこうやって、ドゥーンて鳴らすテクニックがあるんですよ。あれ、できる人はもう、一発か二発か、5分ぐらいやればできちゃうんだけど、鳴らない人は、もう本当鳴んないんですよ。すり切れちゃうからそんなにはやらないと思うけど、1時間2時間やっても鳴らない人は鳴らないですね。それはけっこう例えなんだけど、楽器もそうで、僕もギターはちょっとやったけど、やっぱ合う楽器、合わない楽器って特にあって、絶対無理な人は絶対ウマくならない。

木村:
そうですか?

小室:
と、断言はしないけど、こういうタイプの人もいるよね。だからミュージシャンはそういう人もけっこういて、「たまたま僕は、ドラムが叩けちゃったんだよ」とかね「たまたまサックスをプッて吹いたら、音が良かったんだ」とか。そういう人をよく聞くのね、すごく。だから、楽器なんかは、そういうタイプの人、多いんじゃないかなと思って。僕もピアノを、生まれてからこの方、一回も習ったことないのね。キーボードとかも習ったことないし。練習もあんまりしたことないの。コピーだけでやってるから。たまたまなんとなく自分に合ってたのね。で、譜面は読めないのね。ピアノとか「はい、譜面」とかいわれても読めないんだけど、自分で弾きたいものはとりあえず弾けるから。で、やってたっていう感じで。だから、そんな形なんだよね、けっこうね。だから、俺、なんか絶対練習しないような人かな? って思ってたのね。

木村:
っていうか、基本的に負けず嫌いなんですよ。

小室:
そうかもしれないね。

木村:
べつにあの、「誰々に勝ちてぇ」とか、そういうのはぜんぜんないんですけど。

小室:
でも、自分のイメージしてるものにはいかないと嫌なんだよね。

木村:
ええ、そうなんですよ。

小室:
それはすごくわかるような気がする。

木村:
だからまあ、踊りにしてもね。

小室:
歌もそうなんじゃないの? でも、けっこう。

木村:
そうですね。

小室:
自分のイメージしてた、最低でもこれぐらいじゃないと、自分でまあ、マズいっていうことないかもしれないけど、逆に見せたくないなっていうところはあるかもしれないけど。

木村:
うん。せめて何々っぽくしたいっていうのがあって、それじゃなかったりすると、なんかギャーッてやりたくなりますけどね。

小室:
そういうのは、みんなでも、雑誌のインタビューとかで、行間から読みとってるんですかね? 一般の人って。どうだろうね、キムタク君て言われてるからね。

木村:
どうなんですかね?

小室:
俺も「アレ?」って思いましたね。

木村:
そうですか。

小室:
じゃあ、その、まとめますか。…まとまらない番組なんですよ、本当。喋ってれば一応、いつまで喋っててもいい番組なんで。飲むんですか?

木村:
お酒ですか?

小室:
そんな飲まない?

木村:
飲みます。でも、今日ちょっと車なんで、ウーロン茶を。

小室:
今日は飲む人が多かったんでね。

木村:
ああ、そうですか。

小室:
大丈夫です。

木村:
飲むんですか?

小室:
いや、僕も飲む時は飲むけど、やっぱり、いつも毎日とかじゃないから。飲めるけどね。

木村:
いや、僕もね、でも、正直言わせてもらうと、本当にね、アレだったんですよ。その、イメージとか、あと、そのTKっていう響きだったりとか、with tのtっていう響きだったりとか、そういうものから受けてたものっていうのは、アレなんですよ。今、この番組も、家でテレビとかで見てるじゃないですか。小室さんがゲストの人と話してる時に、小室さんが映るでしょ、テレビに。そうすると
(ジッと目を見ながら、目の前で手を叩く)
ってしたくなるような感じだったんですよ。でも、こうやって話せるとは思わなかったから、自分でもびっくりしてるんですけど。僕もだから、今日ちょっとびっくりしました。

小室:
ああ、そうですか。え? テレビでこれでも、やっぱりぜんぜん違う? 会って話すのと。

木村:
いや、違いますよ。

小室:
あ、そう?

木村:
やっぱりテレビとかああいうものってね、こういうもの(枠)あるし。「この中に入ってください」っていう。時間もあるし。

小室:
なんていうの? 本当にない方なんだけどね。でも、やっぱりあの中に映っちゃっててね。

木村:
だから、けっこう番組とか記事とかそういうものって、あったらその真ん中、美味しいとこっていう感じで、そこが出たりするんだけど、けっこうサツマイモとかってヘタがウマいじゃないですか。

小室:
サツマイモ?

木村:
いや、なんでもいいんですけど。タクアンでもいいんだけど、ヘタ、ウマいじゃないですか。

小室:
ああ、はいはい、はい。ヘタがね。

木村:
ヘタが美味しいじゃないですか。だから、今日はヘタまでちゃんと食って。

小室:
そうですか。いろいろ勉強になりますね。

木村:
はい?

小室:
いや、木村君なんか、23なわけでしょ。だからさ、俺、今日このオンエアで37になってるのね。11月27日が誕生日だから。

木村:
あ、そうなんですか。

小室:
うん。まだ今は36なんですけど、あと何日かでなっちゃうんで。だから15くらい上なわけじゃない。

木村:
そうですよ。

小室:
まあ14〜5歳上でしょ。だからもう、一回りなんかよりも、もっと上じゃない、ぜんぜん。でも、教えられることってあるんだよね、けっこう。

木村:
そうですか?

小室:
うん。本当にある、それは。いろんな人がいるから面白いなとは思うのと、あと、べつに「あ、こんな人もいるんだな、へぇー」っていうんじゃなくて、なんか、そういうのは感じますね。まあでも、やっぱりそうなんじゃないの? それぐらいないと、いくらキムタクとかいって、違う人かもしれないけど、やっぱり騒がれないよ、そんなには。だって、なんか絶対あるから、みんなも想ってくれるんじゃないかなと思って。いや、でもそれは、本当、本質を探ってるかはわかんないけどね。

木村:
TKって大変ですね。

小室:
TK…。

木村:
多分だから、ウチの剛も大変になると思うんですよ。あいつ、自分の中ではすごくなんていうか、僕は彼からすごく受けてる影響多いんで、多分。

小室:
同い年ぐらいなの?

木村:
えぇと、2こ下ですね。

小室:
あ、2こ下なの、さらに。

木村:
ええ。

小室:
TKの時代ですから、頑張ってもらわないと。

木村:
そうですね。ちょっとTK、まあ、Cかもしれないけどアレですね、一種のタイムカルチャーですよね。

小室:
ああ、ああ。

木村:
そうですよ。

小室:
ちょっとあの、木村拓哉派として、同じTKでいいと思ってくれるといいんですけどね。「なんだ、小室もTKか」とか言われちゃうと困るんですけどね。

木村:
いやいや。

小室:
でも、「木村拓哉ってTKだね」って言う人いないよね、あんまり、きっと。

木村:
言いませんね。みんなキムタクっていいますから。

小室:
僕、コムテツとは言われないですからね。

木村:
…コ、コムテツ? ああ、そうですよね。…コムテツ?

小室:
とは言われたことない。

木村:
コムテツ…コムテツ…、ちょっと言いにくいですね。

小室:
あんまりカッコよくないね。

木村:
でも、キムタクもカッコよくないですよ。なんか脱臭剤の名前みたいじゃないですか、なんかね。

小室:
あんまりカッコよくないよね、それはね。

木村:
そうなんですよ。

小室:
木村拓哉がカッコ悪いっていってるんじゃないですよ。キムタクっていう呼び方はね、カッコよくないですよね。

木村:
あの、文字になるとね、悔しいんですよ。今日だから、楽屋入った時に、台本に「ゲスト:キムタク」って書いてあったんですよ。その時に「いやぁ、どうしようかな?」って思ったんですけど。活字になると悔しいですよ。

小室:
日本語は本当、四文字にしたがるからね。日本人の業界の人たちはね。

木村:
そうですか?

小室:
全部、四つになんないとダメじゃないですか。「ミスチル」とかね。「ドリカム」とかね。

木村:
ああ、「ドリカム」。

小室:
たくさんありますよ。

木村:
え? 二つだけじゃないですか。

小室:
そうですね。もうちょっと捜すと、あると思いますけどね、きっと。

木村:
「米米」とか。

小室:
それは元々だからね。

木村:
あ、そうか。なんか、このイントロダクション、全部カットされてここだけ使われたりして。

小室:
それ、困りますね。

木村:
大丈夫ですかね?

小室:
なるべく使います。もうちょっとあったと思いますよ、確か。

木村:
ありますかね?

小室:
SMAPは違うもんね、ぜんぜんね。

木村:
SMAPは違いますね。「マップ」って言われてますからね。とか「スコップ」とか「スキップ」とか。

小室:
まあ、「コムテツ」は言わないでください。お願いします。

木村:
嫌なんですか?

小室:
コムテツはちょっと…。一回も言われたことない。「with tがよぉ」とか聞いたことはありますけど、通りすがりに。

木村:
ああ、ああ。そうですか。じゃあTKで?

小室:
TKはね、いいですけど。「TKって言えよ」って、誰か一人ぐらいに言ってもらってくれます?

木村:
あ、僕がですか?

小室:
うん。

木村:
周りの人に?

小室:
自分のことを。

木村:
あ、自分のこと。じゃあ、今度ゲストっていう時に、「ゲスト:TK」って。

小室:
うん、書いといてみましょうかね。聞いといてみてくださいよ。

木村:
そうですね。

小室:
まあ、べつにいいですけど。

木村:
いや、乱用されると困るじゃないですか。他の人に。

小室:
ああ。あと、小林武史君もTKなんですよね。知ってます?

木村:
あのMr.Childrenのプロデューサーの人ですよね?

小室:
とか、MY LITTLE LOVERとかの。TKなんですよ。…終われないんですけどね。一応、終わりましょうか。

木村:
そうですね。…コムテツよろしく。

小室:
いや、TKでお願いします。じゃあ、どうもありがとうございました。

木村:
ありがとうございました。

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