TK MUSIC CLAMP

TKMC

NON EDIT TALK : 小室哲哉★久保こーじ★カヒミ・カリィ


小室:
はい。えぇと、カヒミ・カリィさん…でいいんですね? 

カリィ:
はい。

小室:
合ってますね? 

カリィ:
はい。

小室:
今日は難しいですね。これ、日本語じゃないですよね? 

カリィ:
はい。あの、どうしてこんな変な名前つけたかっていうと、あの、無国籍な感じにした方が面白いなと思ってて。

小室:
じゃあ、どこの言葉っていうんじゃないんだね? 

カリィ:
はい。そうなんです。

久保:
声が小さいんだね。

カリィ:
あ、声が小さいんで、すみません。

久保:
ボソボソッと。今夜はボソボソッと。

小室:
あの、テレビとかも…。

久保:
いや、べつにそんな小さな声じゃなくってもいいと思いますけど…。

小室:
テレビとかも出ないですよね。

カリィ:
はい、ほとんど。

小室:
すごく貴重だと思うんですけども、今日のこれは、どういった、どういう…どういう了見で「出てもいいかな」って思いました? 

カリィ:
いや、あの、小室さんの。

小室:
で、まあ、ちょっと音楽の話しが出来るかな? っていうか。

カリィ:
そうですね。

小室:
じゃあ、音楽の話しをした方がいいと思いますけど。音楽番組ですから。えぇとですね、あの、まあ、ちょっと、とりあえず紹介しときます。久保こーじといいます。

久保:
どうも、こんばんは。

カリィ:
はじめまして。

小室:
一緒に番組やってますが、えぇと、僕、昨日ぐらいから、ちょっとバババババッとバタバタッと聴かせていただいたんですよ、曲を。で、あの、文章とかコピーとか見る限りでは、なんていうんですかね? フレンチポップスとか、そういうのみたいなことはちょっと見たんですけども、有れですかね? やっぱり声がそういう感じだからですかね? それとも、そういうプロデュースということでっていうか、元々そういうのが好きだったんですか? 元々そちらの人とかっていうわけではないですよね? 

カリィ:
えぇと、わけではないです。

小室:
ヨーロッパの方ではないですよね? 

カリィ:
はい。そういうわけではないんですけど。あの、元々、フレンチポップスとかフランスの音楽とかは好きで。

小室:
あ、本当に。

カリィ:
でもあの、カヒミ・カリィの音楽は、特にそれだけにこだわっているわけではないんですけど、でも、私の声の感じとかで、私のB.C.Mだけだとわりと、フレンチポップスだけしゃないんですよ、じつは。

小室:
あ、そうなんだ。あ、でも、ちょっとそうですね。そんなになんていうのかな? もうフレンチポップスといったら、確実にわかる音ってありますよね、そういう感じではないですよね。もうちょっとまあ、ロックっぽいというか。

カリィ:
そういうのもあるし。はい。

久保:
まあでも、渋谷系っぽくありません? 基本的には。

小室:
なんていうんですかね? 

久保:
渋谷系に括っちゃいけないんですかね? 

カリィ:
あ、でも、よく。

小室:
一般的にはそう言われるんじゃないですか? 今、やっぱり言われがちでしょうね、そういうふうにね。

カリィ:
そうみたいですよ。

小室:
あのね、僕、ちょっとだけイギリスにいた時があって、その時にあの、フランスギャルっていうフレンチの女の人がいて、その人もすごくフレンチポップスというよりは、アメリカのウェストコーストサウンドみたいな人で。

カリィ:
そうですね。

小室:
すごい好きだったんですよ。どっちかっていうとファンだったんですよ。

カリィ:
あ、私も大好きです。

小室:
あ、そうですか。で、全部買ってたんですけども。パリに行った時も、まあ、最初にCD屋さんで見かけて、まずルックスに惚れちゃったんですけど、その時は。よかったんですよ。

カリィ:
そうですね。 

小室:
だからまあ、べつにフレンチポップスだからといって、なんか一般的に思うようなんじゃないですよね。

カリィ:
そうですね。

小室:
ただ、なんかみんな、声がなんていったらいいのかな? こういった感じなんだよね。

カリィ:
ああ。

久保:
つい、トークもなんかコソコソッときますもんね。

小室:
うん。やっぱりあれかな? フランス語のあの響からかな? 

久保:
僕らもフランス語で喋ったらいいんですよね。

小室:
喋れないよ。

久保:
喋れないですよね、そんなの。

小室:
あの、やっぱりボソボソッっていうイメージからかな? わかんないけどね。

カリィ:
ええ、きっとそうですよ。

小室:
そうですよね。

カリィ:
フランスギャルとかも、音楽自体はわりとアメリカのポップスとかに影響されていて、そんなにシャンソンとかっていう感じじゃないんですけど。きっと、ヴォーカルの感じで。

小室:
そうですね。あの、古くはね、やっぱりミシェル・ポルナレフとかがですね、僕たちの中学ぐらいっていうのはスゴかったんですよ。知ってますか? 

久保:
知ってます。

小室:
知ってます? 

カリィ:
知ってます。

小室:
やっぱり、もう独特のああいう色があったのでね。その後、いろんな人出てきてますけど、ちょっとマニアックなんですけどね、ジャン・ミッシェル・ジャンていう、シンセサイザー奏者いるんですよ。フランス人なんですけど。中国で、北京でコンサートやったりとか、あの、富田勲さんみたいな人ですね、フランスの。もっとスゴい人なんだけど。まあ、その人がいて、フランスっていうのはね、僕の勝手な解釈なんですけど、シンセサイザー好きだと思うんですよ。

カリィ:
あ、そうですよね。

久保:
それゃまたどうして? 

小室:
あの、テレビとかで、テレビを点けてるじゃない、フランスで。本当にシンセの音が多いんですよ。これは事実で、間違いないと思います。

カリィ:
そうですね。コマーシャルとかだとすごく多いし。

小室:
もう、アナログシンセの音とかが、もう、ふんだんに使われてるの。もう、それは間違いないと思うんだけど。「ああいう音、好きなのかな?」って思ってて。ちょっとそういう意味でね、一時期僕もハマったことはあるんですけど。ちょっとね。でも、なかなか日本と結び付きがね、なんか企画とか、そういう話題に乗っかった時に、だからヴァネッサとか、そういうのとかね、そういう時には出てきますけど。ちょっと、ずっと平均して、そういう状況があるっていうわけじゃないよね。

カリィ:
そうですね。

小室:
でもまあ、それほどこだわってるわけじゃないんですね。

カリィ:
はい。

小室:
フレンチポップスにっていう。

カリィ:
そうですね。フランス語だけじゃなくて、英語とかイタリア語とか。

久保:
イタリア語も。

カリィ:
とか、いろいろな言葉で歌ってるんですけど。

小室:
あ、そうなんですか。

カリィ:
はい。

小室:
歌を。

カリィ:
はい。

久保:
え? 何ヶ国語ぐらいやるんですか? 

カリィ:
えぇと、ポルトガル語…。

久保:
ポルトガル語? 

カリィ:
あと、いくつだろう? 2…3…、6ヶ国語ぐらい。

小室:
6ヶ国語ぐらい。

カリィ:
ええ。

久保:
素晴しいですね。

小室:
EC諸国ですね。そういう感じですね。英語はないんですか? 敢えて。

カリィ:
英語もあります。

小室:
英語はあるんですか。独特のあの、『TK MUSICCLAMP』も、これ始まってゲストの方もたくさん来てくれてるんですけど、独特の世界が今、できてますね。

カリィ:
そうですか? 

小室:
うん。初じゃないかな? こういう。

久保:
もう、この雰囲気ですよね。高尚な雰囲気になってますもんね。

小室:
こう、ピィーンとなんか、張り詰めてる感じがありますよね。

久保:
とりあえず、「おまえ、場違いだから帰れ」っていう感じありますけどね。

カリィ:
そんなことないです。そんなことないですよ。

小室:
久保君は、いつもは僕が一人でやるんですけども、今日ちょっとだから、音楽的なのがね、彼がやってる方に合ってるのかな? って思ったけど、もうぜんぜん違うね、なんかね。

久保:
ぜんぜんって言わなくてもいいじゃないですか、べつに。

小室:
そうか。あの、活動は主に何をメインに? ライヴとか? 

カリィ:
レコーディングです。

小室:
レコーディングがメイン。

カリィ:
はい。

小室:
あ、じゃあ、もうひたすらレコーディングをしてるんですか? 

カリィ:
そうですね。 

小室:
大体は? 

カリィ:
はい。

久保:
ライヴとか、やらないんですか? 

カリィ:
ほとんどやったことがなくて。今年の3月にあの、パリコレってありますよね? 

久保:
はいはい、はい。

カリィ:
で、ちょっとミニライヴみたいのやったんですけど。

久保:
パリコレでミニライヴですか? 

カリィ:
そうなんです。それぐらいしか、ちゃんとしたのは。

小室:
なるほど。それぐらいっつっても、スゴいと思いますね、それはね。

カリィ:
いやぁ。

小室:
選んでますね、仕事。

久保:
素晴しい。

小室:
やっぱりなかなか、それだけちゃんとコンセプトがあるからだと思いますけどね、そういうね。まあ、それほど「ライヴをやりたい」っていう感じでもないですか? 

カリィ:
そうですね。あの、私の声の感じとかって、ライヴだとなかなかこう、再現するのが難しいんですよ。

小室:
難しそうですよね。

久保:
うん。

小室:
みんな、もしかして、ちょっと静かに聞かないとなんないかもしれない。

カリィ:
あ、そうなんですよ。パリコレだとみんな静かに聴いてくれるし。あの、ステージの感じも特別だったんで。だからやったっていうか。

小室:
ああ、なるほどね。まあ、本当に特殊ってこともないけれど、あんまり既成の枠にはハメられないもんかもしれないね。

久保:
ですよね、うん。

小室:
でも、僕もレコーディングが基本的には好きで、スタジオにいる方が好きなんですよ。それで、たまに「ライヴもやりたいな」とか思うことはありますけどね。あの、プラモデルとか、昔から好きだったんで、作るのとかが。だから、それに近い感じなんですよ。

カリィ:
あ、私もそんな感じ。

小室:
やっぱ細かいことを、今はこういうふうにコチョコチョ作ってるわけじゃないですけど。もうちょっと大きく作ってますけど。ああいう細かい作業が好きなんですよ。だから、レコーディングがずっと好きっていう人は、合うね、僕なんかはね。その方がまだ話しがね。

久保:
あ、プラモデル作るの好きなんですか? 

カリィ:
プラモデルじゃないですけど。

小室:
そりゃプラモデルじゃないでしょ。

カリィ:
でも、小学生の時とか、人形の洋服とか。

久保:
ああ、ああ。

カリィ:
そういうのスゴい細かく作ってましたね。

小室:
合ってますね、なんかイメージに。

久保:
合ってますよね。

カリィ:
そうですか? 

久保:
カヒミさんが人形の洋服をこう、コチョコチョってやってたら。

小室:
スゴいピッタリ。

カリィ:
そうですか? 

久保:
バッチリです。

小室:
お米に顔書いたりするの、得意なんじゃないですか? 

久保:
いや、それはさすがに出来ないと思いますけど。

カリィ:
あ、でも、書かせたらすごく凝るタイプ。

小室:
スゴい可愛いフランス人形かなんか書けそうですよ、なんかね。

久保:
お米にですか? 

小室:
うん。でも、よかったですね、イメージと合ってて。

カリィ:
そうですか。

小室:
うん。これでなんか、ぜんぜん違うと困っちゃうしね。あの、「チーマーだったんです」とかね。

久保:
「前に私…」とか。

小室:
でも、よかったですね、それはね。なにかそうだな、なんかレコーディングの話しとかでありますかね? 「小室さんは、なんかこういうのですか?」とか、なんか疑問に思ってたこととか。ないですか? 

カリィ:
うーん? 

小室:
あんまりないですか? 

カリィ:
ええ。

小室:
「なんで全部同じ音なんですか?」とか、そういうのないですか? 

久保:
そんな…自分で言わなくても。

小室:
これはでも、いい意味であり、悪い意味でもあるんですけどね。大体、僕なんかも、弾いちゃうとほとんど同じになっちゃうんですよ、音とかが。

カリィ:
でも、誰でもやっぱり、ナニナニ節っていうのはね、絶対出てきちゃうし。と、思うんですけど。

小室:
もう確実にもう、カヒミさんとかでも、ほとんどもう、一発聴いたらっていう人、多いんじゃないですか? 

カリィ:
そうですね。だから、自分の声が、すごく特殊なんで、音的にはもっとジャンル的にも、私もフレンチポップスだけじゃなくて、いろいろ好きなのがあるんで、そういういろんなジャンルの曲を歌うっていうか、の方が面白いんじゃないかなって。

久保:
今、なんかチャレンジしてるのあるんですか? 「ハードロック歌いたい」とか。

カリィ:
ああ、でも、ハードロックとかも嫌いじゃないんで。

久保:
あ、そうなんですか? 

カリィ:
私の声に合う感じのものがあればやりたいなと思うし。

久保:
あ、ちょっとこっちに来ました。今、カヒミさんがちょっとこっち側に。

小室:
でも、すごく変わったハードロックになると思うけどね。

カリィ:
きっと。

久保:
でも、面白そうですけどね。

小室:
あの、昔、クラシックとロックの融合とかいってね、昔はハードロックバンドとオーケストラ、クラシックの弦だけが一緒に共演したりしたこともあったんですけど、なんか、そういうイメージあるね。

カリィ:
そうですね。

小室:
女の人のチェロ奏者の人と、あとハードロックバンドが、とかね。そういうフルート奏者が、とか、ハープ奏者とか。そういう感じしません? 

久保:
うーん。一種のハードロックでね。

小室:
だから、そういう何リスト、チェリストとかそういうような感じしますね、すごくね。

カリィ:
そうですか? 

小室:
まあ、ヴォーカリストというイメージはないですけどね。でも、やっぱりヴォーカルだと思いますか? 自分では。ヴォーカリストっていうか。

カリィ:
あの、歌手っていう感じではないんですけれど。

小室:
ないですよね。

カリィ:
ただ、そういうキャラクターとかそういう感じなんじゃないかと。

小室:
あの、プライベートでは、大体、音量っていうのはこんなもんですか? いつも。

カリィ:
ああ、いつもこうなんです。

小室:
あの、友達がね、道路の向こうにいた時とかで、どうしても呼ばなきゃいけないとかっていう時に、やっぱり同じ感じですか? 

カリィ:
いや、私、でも、ひうやって喋ってる時も、私にとっては小さい声じゃないつもりなんですけど。

久保:
あ、今、御自分では、すごくでっかい声出しいるんですね? 

カリィ:
いや、普通に。

小室:
普通でしょ、それは。

カリィ:
みなさんと一緒ぐらすの声に。

小室:
あの、お友達、擦れ違っちゃったりとかは? あの、パッといってしまったとかってことはありませんか? 

カリィ:
あ、もう、よくあります。

小室:
よくあります? 

カリィ:
あと、お店とかで。

小室:
お店ではわかります。

カリィ:
あの、マクドナルドとかで。

小室:
注文とかでしょ? 

カリィ:
もう、すごく嫌で。

小室:
あの、僕もね、あんまり声通らないんですよ。だから、よく郊外レストランとかは行くんですけれども、コーヒーのおかわりとかあるじゃないですか。ああいうのでも、「すいません」っていっても、5〜6回いっても聞こえない時ありますね。

カリィ:
そうなんですよ。

久保:
タクシーとか困りません? 

小室:
タクシーっていうのは? 

久保:
いやでも、「六本木いってください」っていうのが、声が。

カリィ:
あ、でも、そういう密室っていうか、小さいとこだと、私みていな声の方が、かえっていい感じみたいで。

久保:
いい感じになって? 

小室:
それはそうでしょう。運転手さんやっぱり、聞きますよ、行き先。真剣に聞くと思いますよ。

カリィ:
けっこう、うるさいお客さん多いみたいで。けっこうオアシスになるみたいなこと言われますよ。

久保:
あ、もう、タクシー界のアイドルなんですね、カヒミさんは。

小室:
あ、そうやって、なんか静かにいてくれるといい感じですね。

久保:
いい話し聞きましたね。

カリィ:
でも、だから、わりとどっちかっていうと、こういう歌とか歌うまでは、コンプレックスだったんですけど。

小室:
コンプレックスっていうのは、やっぱりなかなか存在感ていう意味ですか? そういうわけじゃない? 

カリィ:
あ、それってお店とかあと、学校で喋る時、「もっと大きい声で」とか。あと、声自体も、漫画の鼠の声みたい。もう、子供の時とか、本当に鼠みたいな声だったんで。

小室:
鼠っていうと、まあ、有名なところでミッキーも鼠ですよね。

カリィ:
もっとB級っぽい感じの。

久保:
ああ、ゲゲゲの鬼太郎の。

小室:
ネズミ男? 

久保:
ですかね? 

小室:
違うと思うよ。ぜんぜん。もっと可愛いあれですよね、ちっちゃい感じのですよね。

カリィ:
なんか脇役の。

小室:
モルモットとか? そういうのかな? 

カリィ:
だったんですけど。

小室:
それはやっぱり、なんていうんですかね? フィーチャリングしようとするものがあってよかったですよね、それはね。

カリィ:
そうですね。今は歌ってる時は「これでよかったな」って思うし。自分の声も、そういう時はすごい好きなんで。

小室:
きっと、みなさんスタッフの中で、サンプリングすると思うんですけどね、声を。でも、そういうことはやってないのかな? やらないかもしれないですけども、僕たちだと必ずサンプリングするじゃない。

久保:
ええ。

小室:
声をして、波形とか出ちゃうわけですよ。多分ぜんぜん違う波形だろうね、他の人とね。上の方が多いのかな? 

久保:
どうなんですかね? 

小室:
そういうわけじゃないのかな。…確実に僕たち、影響されてますね、喋り方、今ね。

久保:
声、ちっちゃく喋ってますもんね、僕ら。

カリィ:
ワザとですよね? 

久保:
音声さん、すごい困ってると思いますよ。

カリィ:
ああ、すいません。いつもそうなんです。

小室:
でも、僕たちはこのぐらいで大丈夫なんで。

カリィ:
大丈夫ですか? 

小室:
大丈夫です。

カリィ:
ありがとうございます。

小室:
僕も、声ちっちゃいって言われますから。

久保:
僕、声、大きいって言われるんですよね。あんま関係ないですけど。

小室:
あの、マイケル・ジャクソン、ちっちゃいですよ。

カリィ:
ああ、そうですよね。

小室:
もう、たくさん聞きますけどね、本当、何十人の音なの人が、もう本当、そば耳立てるっていうのかな? 本当、真剣に聞かないと、聞こえないらしいですよ。

カリィ:
そうですよね。私もチラッとテレビとかで見た時、「ああ、私みたい」っていったら失礼だけど。

小室:
あれ、もったいないんでしょうね、声出すの。

カリィ:
そうなんですか? 

小室:
小出しにしてるんじゃないかと思うんですけどね。

カリィ:
そうですか? 私、元々。

小室:
元々そなのかな? 

カリィ:
でも、このあいだちょっとそういう話しをしてて、耳がいいんじゃないかっていう。

小室:
ああ、なるほど。

久保:
なるほど。

小室:
それは言えるかもしれないです。自分は聞こえちゃっうっていうかね。

カリィ:
だから、わりとすごく、そういうイタリア語とか喋れなくても、真似するのとか得意なんですよ、私とか。あと、寝ててもパッて起きちゃったりとか。

小室:
じゃあ、耳がいいのかもしれないですね。それはいい話しを聞きましたね。

久保:
耳がいい人は、声が小さい。

小室:
声がでかい人は耳が悪いかもしれない。

久保:
ああ、関係ない。

カリィ:
でも、そうですよね。

小室:
そうですよね。

カリィ:
お爺ちゃんとかね。

久保:
僕、お爺ちゃんですね。

小室:
やっぱり、自分に聞こえるようにデカい声で喋るかもしれないね。

久保:
それはでも、言い得て妙ですね。

カリィ:
よくほら、ウォークマンつけてると、声、大きくなりますよね。

久保:
ああ、そうですよね。電車の中でウォークマンつけてる人にポンポンッなんてやると、「はい!」なんて大きい声出しちゃいますもんね。

小室:
理にかなってるかもしれないね、それはね。えぇと、今後の活動? っつってもその、さっきお話し聞いたんで、多分、今後はレコーディングだと思うんですけども、活動というと。でも、なにか特別にもしもあったら。

カリィ:
はい。えぇと、ちょうどこのあいだ、レコーディングが終わったばかりで、7月の26日に、新しくマキシシングルをリリースするんですけど。

小室:
マキシシングルっていうのは、デカいようなシングルですか? 

カリィ:
はい。あの、サイズ的には大きいサイズだけれども、4曲入りの。

小室:
4曲。

カリィ:
はい。

小室:
12cmってやつですかね。ああいう形のですよね。

カリィ:
はい、そうです。

小室:
やっぱり1曲オリジナルミックス作ったら、いろんなバージョン作りますか? 

カリィ:
いえ、そうでもないんですけど。

小室:
じゃあ、今回リリースされるのは、ちょっと今までとは違って、同じ曲のバージョンとかミックスが入ってるやつですよね? そういうやつじゃない? 

カリィ:
はい、えぇと、1曲目と4曲目は、セルジュ・ゲンズブールっていうフランスのアーティストのカバーで、アレンジ違いなんですけど。で、2曲目と3曲目は、かまやつひろしさんとあと、伊武雅刀さんとデュエットで。

小室:
デュエット? 

カリィ:
架空のサウンドトラックみたいな感じで。で、そのアレンジ違いっていうのも、1曲目が最初の映画のスタートの音楽で、で、4曲目は終わりの、字幕が出てくるような感じ。

小室:
なるほど。ついついそういう話し聞くとやっぱ、昔、僕たちが高校の頃、『ジュ・テーム』とか流行って、放送禁止の曲があったんですけどね。

久保:
『ジュ・テーム』? 

小室:
うん。知らないかな? 聞いたことありますか? そういう話し。

カリィ:
あ、もう大好きです。

小室:
大好きですか。けっこう知ってるでしょ? 

久保:
くわしいですね。

カリィ:
わりと3曲目の伊武さんとのデュエットが『ジュ・テーム』っぽい感じ。

小室:
へえー。あの、放送禁止の曲だと思うんですよ。

カリィ:
そうみたいですね。

小室:
もしもどっかレコード屋さんで探せたらね、恋人と二人で聞いて欲しいと思いますね、あれはね。

カリィ:
今、けっこうCDとかで再発されて。

小室:
あ、なってます? 

カリィ:
エッチな感じの。

小室:
色っぽい。

久保:
好きだったんですか? エッチなの。

小室:
でもね、日本人が聞くと、そういう感じしなくないですか? 

カリィ:
フランス語ですし。

小室:
ストレートに「あ、これはエッチだな」と思いました? あ、でも、男の人あれ、誰でしたっけ? 

カリィ:
ゲンズブールとジェーン・バーキン。

小室:
ですよね。ジェーン・バーキンですよね。

カリィ:
わりとあえぎ声が、ガンガン入ってて。

小室:
もう、モロですよね。

カリィ:
うん、モロです。

久保:
ちょっとすいません。「モロですよね」って、まあ、なんでもいいんですけど。

小室:
「モロ」っていう言葉がよくなかったですね。失礼しました。なんと言えばいいんでしょう? えぇと、「そのまま」ですよね。

カリィ:
そのままです。

小室:
そのままなんですよ。

カリィ:
そのままマイク置いてっていう感じ。

小室:
そういう曲で放送禁止になったんですよね。

カリィ:
なったんですよね。

小室:
だから、僕たち高校の頃はそういう話しで、もう話題沸騰だったんですよ。でもまあ、僕はそんなエッチな感じはしないで、やっぱり言葉が違うからだと思うけど。

カリィ:
そうですね。

小室:
あれ、日本語だったらそうとうマズい曲なんですよ。

カリィ:
うん。かなりこう。

小室:
ぜひ聴いて欲しいと思います。

カリィ:
すごく面白いです。

久保:
すごく面白い? 

カリィ:
はい。

小室:
じゃあ、その伊武さんのも、若干そういう匂いもあるんですね。

カリィ:
そうですね。でも、伊武さん、前、『スネークマンショウ』とかやってて、わりとそういう三の線っぽいのもあったんで、その『ジュ・テーム』と『スネークマンショウ』は匂が、香りがちょっと漂う感じ。

小室:
まあ、いろんな面白いこと出来てますね、それはね。わかりました。じゃあですね、短いんですが、そういうわけで、ありがとうございました。

カリィ:
あ、ありがとうございました。

小室:
ありがとうございました。こちらこそ。またじゃあ、聴かせていただきます。

カリィ:
はい。

小室:
じゃあ。

久保:
じゃあ? 

小室:
ありがとうございました。

カリィ:
ありがとうございました。


FUJI (C) FujiTelevision Network,Inc. All rights reserved.