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NON EDIT TALK : 小室哲哉★小山田圭吾


小室:
こんばんは、小室哲哉です。えぇとですね、今回でですね、もうなんか、迎えるゲストの数がですね、えぇ、細かいのも入れると40組近くなってるらしくてですね、あの、やっぱりいつも、一番緊張するのはこの時間でですね、このあと次に紹介するゲストの方がですね、どれぐらいお話してくれるのか、お話してくれないのかって、もうこれが一番スリリングで。最近、少しだけそれがね、楽しみになってますが、よろしく。えぇと、今日の方はどうでしょうか? 今日のゲストの方は、小山田圭吾さんです。と、いきなり。

小山田:
こんにちは。どうも。

小室:
どうも。ええ、ちゃんとお話するのは初めてなんで、よろしくお願いします。

小山田:
そうですか? 前、一度お会いしたことがあるんですよ。

小室:
あ、そうですか? あの、このあいだあの。

小山田:
あ、そうそう。その時。

小室:
あ、そうですよね。あのゲストの方で、2回ゲストじゃなくて来てくれてて。

小山田:
そうなんですよ。

小室:
っていう方は初めてですよね。

小山田:
そん時ただ見に来たっていうかあの、今、ビデオを持ってるようにこう、そこでずっとビデオ撮りに来たんですよ。

小室:
そうですよね、このあいだは見学に来てくれてたんですよね。

小山田:
そうですね、見学というか撮影にきてた。

小室:
あの、確かカヒミさんの時のですよね。

小山田:
そうですね。

小室:
で、このあいだもそうなんですけど、ずっと、いつも撮ってらっしゃるんですか? こうやって。

小山田:
いや、いつもじゃないですよ。でも今日、小室さんに会えるからと思って。

小室:
でもあれ、普段、撮る時もあるんですよね? 自分で、プライベートで。

小山田:
もちろん。

小室:
もちろんね。

小山田:
なんか。どっか行ったりとかね、する時は。

小室:
する時はですね。

小山田:
っていうか、いつも持ってはいるんですけど。

小室:
なるほど。なんか、あれですよね? ミュージシャンの人でも、本当、完璧に楽器だけで、まあ終結しちゃう人もいるし、そうやってちょっとアートの世界っていうか、映像とか好きな方にはいってく人もいますけどね。

小山田:
これ、ぜんぜんアートのつもりじゃないんですけど。

小室:
そういうのは、そういうんではないですね。

小山田:
ただ、なんかこう、面白いじゃないですか? 普段、生活してるといろんなことがあって。で「あ、スゲェ!!」とかいう瞬間にこう、なんか持ってないと、もったいないなと思って。けっこう、そういうなんか、道、歩いてる人とかにも、すっごい人とかいるじゃないですか。面白い人とか、その時にこう、持ってるともう、バシッて撮れるっていうのがね、快感で。

小室:
じゃあ、もう確実にバッテリーとかはもう、いつもチャージされてないとダメですね。

小山田:
今日だけど、ちょっと怠ってしまってね、今テープがね、もえすぐ無くなっちゃう。

小室:
テープもね、テープの残量もね。あ、テープもなきゃダメだし、それはバッテリーもけっこう食いますからね。

小山田:
そうですね、バッテリーいつも3つ持ってますんで。

小室:
あ、そうですか。あの、いや、その8ミリもそうなんですけど、僕の、もうこれ、今日は初対面でお話聞くんで、わかんないんですけど、僕の印象としてはやっぱり、僕なんかシンセサイザーとかで、デジタル、デジタルって言われるんですけど、イメージとしてはアナログ的な、楽器も含めて、そういうイメージはあるんですけども。

小山田:
そうですか?

小室:
8ミリビデオも、もう、こういうのは一般の方でももう、みんな持ってるものでしょ? 

小山田:
ええ。

小室:
だから、ああ、やっぱあんま、機械とかはそんなにね、こう、メチャクチャ凝りまくったりとかっていう人じゃないのかな? って思ってるんですけど。

小山田:
いや、そんなことないと思いますよ。

小室:
そういうわけじゃないんですか? 

小山田:
僕、多分、そういうデジタル機材とか使ってるっていう意味では、すごい変な使い方してるけども。

小室:
あ、使ってるんですね。

小山田:
メチャクチャ使ってるんですよ、だから。今、レコーディングこのあいだまでやってたんですけど、そのレコーディングとかも多分、聴いた感じはぜんぜんアナログな感触なんだけども、だけど、一回だから、すごい変なレコーディングの仕方してたんですけども、なんか、割りと小さいスタジオみたいなところで、なんかバンドでジャムるんですね、適当に。それ全部ハードディスクに録るんですよ。

小室:
へぇー。

小山田:
で、何曲も何曲もジャムったりとかして、で、それ全部ハードディスクに録ったのを、ウチの事務所にあるスタジオに持ってって、全部それをサンプリンして曲にしてったりとか。そうするとなんか、やっぱ、間に異常にデジタルが介在してきますよね? 

小室:
ええ、そうですよね、ええ。

小山田:
で、だけど、それをまた、それ、最初テレコはアナログの16chで録ってるんですよ、で、それ、アナログの16chのテレコから録ったのをハードディスクに落として、ハードディスクから48に落とすんですよ。

小室:
48落として、はい。

小山田:
それでやってるからやっぱね、メッチャクチャ、デジタルですよ、そういう意味では。

小室:
あ、そうなんだ。ああ、僕たちっていうか、僕はまだハードディスクレコーディングっていうのは、まあ、実験ではあってもね、そんなにしてないですよね、やっぱりね。

小山田:
ああ、そうですか。だから、ああいうのがないと、やっぱ僕とかもう、ミュージシャンっていうには、楽器とかそんなにウマくないし。

小室:
ああ、でもギターですよね? 

小山田:
ギター弾くんですけど、でもやっぱギター一本だけで例えばね、ギタリストとしてやっていけるかっていうと、別にそんなにウマかないんですよ。

小室:
ああ、なるほど。

小山田:
だから、やっぱ、そういうちゃんと楽器弾けないミュージシャンでも、やっぱ音楽作れるじゃないですか? 今。で、だからもう、本当、そういう感じでテクノロジーがないと僕はやっぱ、ちゃんとね、レコードとか作れないと思う。

小室:
ああ、なるほどね。まあ、それはぜんぜんわかんなかったですね。やっぱりその、アナログのテープレコーダーとかはね、16だとか、まあスチューダーにしましょうとかってこだわりを持って、なんか、そういうところはきっと持ってると思ったんですよ。あと、チューブのなんかリミッターであったりとか、古いアンプとか。

小山田:
できればね、僕とかの演奏能力とか、なんか、そういうものがちゃんとそういう環境だけでもとちゃんと出来るようなぐらいあれば、そういうふうにやるかもしれないけども、でもまあ、今は新しいもので面白いこととかはたくさんあるから、そういう部分も入れてきたいなと思うと、やっぱなんか、そういうすごい奇妙なやり方になっちゃうんですよね。

小室:
ああ、なるほどね。あの、実際そういうセッションとかして、後でまあ、簡単に言えばサンプリングですよね? 自分で作ったものをサンプリングしてるわけですよね? それで、やっぱ自分の最初思ってた、最初に描いてる曲、作品と、あと、そのなんか、突発的、ハプニングで起きる作品ありますよね? それって差は開いてるもんなんですか?

小山田:
いや。もう、今回作ったヤツは異常に開いてるんですよ。前作ったヤツは、すごいそれにリアルだったんだけども、思い描いた作品を完璧に、その形に持ってくって作業だったんですけども、今回のはぜんぜん違って、もうぜんぜん違う曲になっちゃったりとか、違う曲の中で同じフレーズが出て来ちゃったりとか、っていうようなぐらい変なふうになっちゃった。

小室:
あ、じゃあもう、やってみて、結果そういう形になったっていうことで。あの、アルバムのリリースのですよね? それはしっかりとした。で、もう、そういったもう、歌とかどうなんですか? 

小山田:
歌ですか? 

小室:
ヴォーカルはその、それにくっつけたオケに、上に乗っけて? 

小山田:
そうそう。だけど、ヴォーカルをくっつけた上から、そのオケごと違う曲に持ってったりとかっていうのもあるのね。だからわかんない。

小室:
なるほどね、あの、僕なんかプロデューサーでね、そういうことで「ああ、すごいことやってるな」って思ったりしてたのは、あの、トッド・ラングレンとかなんですよ。もともとトッド・ラングレンが、あの、16chとかで、自分で全部一から十まで全部自分でやったのとか、けっこうスゲェな、スゲェなと思ってて見てたんですけど、あの人もあの、楽器がどうのこうのじゃなくて、そういったレコーディング技術まで自分が介在することによって、なんか新しい音楽ね、作るみたいな感じで、なんか特別なにかがウマい、とかっていうわけじゃなかったような人なんですけど、なんとなくちょっと、今、パッと浮かんだんですけどね。

小山田:
まあ、別に、うん、トッド・ラングレンとか。

小室:
たまたま、ちょっと思ったんですけど。 

小山田:
ああ、なるほどね。でもそういう割りとね、昔からあるじゃないですか? もう、ブライアン・ウィルソンとかなんて、別の曲こんなつなげたりして、ビートルズだって、もちろんテープの編集やってたとか。ただそれを、今のテクノロジーがあると、すごい、よりやりやすくなったっていう感じですね。

小室:
そうですね。あの、またこれも勝手な印象で、その、ライヴでなんか、雑誌とかで見るからだと思うんですけど、ライヴでこう、スタンドマイクでギターを抱えてこう、歌ってる姿っていうのが、やっぱり印象としてあるんですけど。

小山田:
そうですか。

小室:
それと、そういった部分ていうのは、すごいやっぱ掛け離れてますよね? そこらへんはでも、両方、共存するんですかね? 小山田さんの中では。一緒にどっちもありなんですか?  

小山田:
いやぁ…。

小室:
あれはライヴだからっていう感じなんですか? 

小山田:
いやぁ、どうなんですかね? そのへん難しいですね。ライヴは確かに、今までずっと僕、あんま好きじゃなかったんですよ、じつは。

小室:
ああ、なるほど。

小山田:
うん。でも、これから多分、好きになるであろうという確信が持てたんですよね、最近。

小室:
ああ、なるほどね、へぇー。あれですか? フリッパーズとか、ああいう時ってライヴやってましたよね? 

小山田:
やってましたね。

小室:
あれ、じゃあ、嫌いだったんですか?

小山田:
いや、大っ嫌いでした。

小室:
大っ嫌いだったんですか。

小山田:
ずいぶんあの、負けず嫌いだから「けっこう好きよ」なんて言ってたんですけど、いやぁ、もう、かなり大っ嫌いでしたね。

小室:
自分の描いてるものと、なんかやってる、自分のやってる姿と違うってことあります? 

小山田:
ライヴがですか? 

小室:
ええ。

小山田:
っていうかやっぱね、やっぱ僕、おかしいのかもしれないんですけど…。

小室:
ここで、頷いちゃいけないですかね。

小山田:
やっぱね、ほら、なんかこう、あんな人がこう、大勢見てる前でね、大声で歌うなんてことは、やっぱ普通の人できませんよね? 

小室:
みんなカラオケ屋さんとか、みんなそれやりたくて歌ってると思いますけどね。

小山田:
でも、僕、かなりつらいんですよ、それが、最初はね。うん、でも、割りと最近、楽になりました。

小室:
ああ、なるほど。僕なんかはその自分がね、憧れてた昔のロックのスターいますよね? アイドルいますよね? 洋楽の。それと自分が演奏してるのをビデオに撮ったりして見て、掛け離れてるんですよ。自分が描いてたのと違ったりして、それでけっこうショックだったりして、嫌いになってたとこあるんですよ、自分では。

小山田:
ああ、なるほどね。

小室:
ぜんぜん、やっぱ自分ではその振りして弾いてたけど、っていうのがあったりして、なんか、そういうのけっこう多かったんですけどね。

小山田:
ああ、僕はなんか、自分のライヴのビデオ見て、自分がその気になってギター弾いてるのを後で見るともう、恥ずかしくて見れない。

小室:
うん、そういうのは近いですね。その時はけっこう似た感じかな? とかね、こう、想定してたものがあんですけどね。

小山田:
でも最近ね、見ててもね、自分を許せるようになりました。

小室:
そうですか。まあ、それなりにこう、自分が? ああ、なるほどね。そうですか。あの、ついでにそこらへんのライヴの話になっちゃいますけど、やっぱりあの、コマーシャルとかなんか出演されてましたよね? 昔ね。

小山田:
ああ、よく知ってますね。

小室:
うん、知ってるんですよ、なんとなく。

小山田:
あれね。   

小室:
あの、そういうので自分の、うん、小山田さんが描いてるこう、ファンの人とかっていうのと、やっぱりその頃のライヴのとかでイメージって、やっぱ違ったりもしたんじゃないですかね?

小山田:
いや、あの頃、僕なんにもやってない時だったんですよ。あの、前あのロリポップサウンド解明バンドっていうバンドをやってまして、あの、その、解散した後にあの、ずーっとなんにもやってなかったんですよ、一年ぐらい。そん時にね、なんか突然そういう話が来たんで、すごい悩んだんですけどね、どうしようか。「まあ、いいや」って思って。

小室:
なるほど。あ、じゃあ、それはあんまり、流れとして何も関係ないところでそんな話を? 

小山田:
いや、暇だったから、プータローだったから、無職だったから、バイト感覚でやってみたっていう感じです、本当に。

小室:
そうか、じゃあ、僕なんかはこう、新しいね、タイプの人が出て来たんだなって思ったんですよ、すごく。

小山田:
ああ、あのCM見て? 

小室:
こう、自分のやりたい音楽もやりつつ、きっとこういうこともやっとこうとかっていうね、そういう考えの下でね、かなとか思ってたんですよ。

小山田:
ぜんぜん違いますよ、本当に。 

小室:
あ、違いますね、それはね。

小山田:
でも、今はね、一代目で僕はあの「ウーノ」っていうコマーシャルなんですけど、整髪料かなんかのコマーシャルなんですけど、あれ、僕が最初の会社のイメージボーイだったんですよ。

小室:
ああ、そうなんですか? はい。

小山田:
一代目だったんですけど降ろされちゃって、今、二代目の人が続けてやってるんですけど、それはもう、かなり長くやってるんですけど、僕、半年ぐらいで終わっちゃったんですけど。でも、あれ、今のは二代目で、僕が初代。

小室:
あ、初代。そこはせっかくやったんだからね。

小山田:
一応、残しておきたいなと。やっぱこう、仮面ライダーでもウルトラマンでも、やっぱ初代の切り開く道っていうのは、けっこう重要ですからね。

小室:
そうですよね。あの、っていうことは、髪の整髪料ですね、じゃあね。ずっと一応、帽子はほとんどかぶってますよね? 

小山田:
ああ、そうですね。

小室:
ほとんどなんか。なるほどね。一応、じゃあ、なんとなく音楽の御自分の方のその、なんか今、流れなんか聞いてたんですけども。

小山田:
あれ? 洗顔料だったかな? わかんないけど、どっちか。

小室:
あ、洗顔料かもしれないですね、もしかしたら。うん、そうかもしれないですけど。あの、プロデュースの方の話をちょっと聞きたいんですけど、プロデュースっていうのはどうなんですかね? あんまり自分としては? 

小山田:
いや、あのね、僕すごい楽しくやってるんですけどね。あの、僕もう、最近なんか「インディーズ界の小室哲哉」って呼ばれてるらしいんですよ。でも僕、インディーズじゃないんですけどね。

小室:
インディーズじゃないですよね。

小山田:
失礼なんですよ、だから。

小室:
それはちょっと失礼。

小山田:
まあでも、小室さんの規模から見るとインディーズだ、っていうことを言いたいのかな? って思って、かなりがっかりきたんですけどね。

小室:
ああ、インディーズじゃないと思いますよ、ぜんぜん。

小山田:
いや、インディーズでもやってるんですけど。

小室:
そうなんですか。

小山田:
インディーズじゃないところでもやってるんですけどね。

小室:
あのね、僕ね、そういうプロデュースワーク、小山田さんの中のプロデュースワークなのかわかんないんですけど、いろんなタイトルとか、そのレーベルのネーミングとか、ああいうの、すごい全部お洒落だなと思って、いつも感心してるんですよ。

小山田:
ああ、そうですか。

小室:
で、ああいうのもきっとプロデュースワークなのかな? と思ってるんですけど、あの、きっとその、あのお洒落な感じがいい意味で、そういうちょっとアンダーラウンドだったり、インディーズみたいな印象を受けるんじゃないですかね? なんとなく。

小山田:
ああ、それはそうなんだと思います。思いっきり自分の趣味出しちゃってるから。

小室:
それがでも、趣味、もしかして出してるのかもしれなくても、結局「これがカッコいいんだよ」って勝手に雑誌が書いちゃいますよね? それ自体は、やっぱもうそれ、メジャーなことだとは思いますけどね、僕なんかはね。

小山田:
だから、ある程度はやっぱりああいうね、やっぱ、メジャーの会社の中で自分でレーベルを持ってやるっていうことだったら、やっぱ、人の金使って遊んでるようなもんじゃないですか? 要するに。だからやっぱ、思い切り自分の趣味は、すごい出て来ちゃうんですね。で、それでまだ今、成り立ってるから「それでいいや」って思ってて、ただ、もうちょっとこう、規模を広げていきたいっていうのももちろんあって、そん中での今、試行錯誤っていう感じなんですけど。

小室:
すごいあの、トラットリアですよね? の名前とかもその、小山田さん、レーベル出てから僕なんか知りましたけどね、言葉の意味は。

小山田:
言葉に意味は…。

小室:
なんか、飲食関係ですよね? あれはね。

小山田:
そうですね。定食屋っていう意味ですよね。

小室:
定食屋ですよね。だから、ああいうのもなんか、その後出てきたような気もするし、で、あとやっぱり、まあ、その8ミリは関係ないのかもしれないですけど、ジャケットとかいいですよね、全部すごく。

小山田:
ああ、それはすごい嬉しいな。

小室:
まああの、まず、マークもカッコいいし、あのロゴとか。もうすっごいね、僕、文字オタクなんですよ。

小山田:
あ、そうなんですか? 

小室:
もうちょっと言うと、フォントオタクなんですけど。

小山田:
ああ、写植で。

小室:
「フォントはロダンが好き」とかそういうのがあって、なんかいろいろもう本当、字が好きなんですよ、その文字のアルファベットの組み合わせとかも。だから、そこらへん凝ってる、凝ってないっていうのはなんか、なんとなく見ればわかるんですけど、だから色なんかも「あ、これきっと、この人色稿まで、やっぱチェックしてんだろうな」とかね、思って見てるんだけど。

小山田:
いやもう、メチヤクチャそういうのはね。

小室:
そこらへんはこだわってます?

小山田:
こだわってるっていうか、どうしてもやっちゃうんです、それは。

小室:
あ、やっちゃいますか。

小山田:
やっぱ、自分がレコードとかCDとか買うの、僕、大好きなんですけど、買う時にやっぱ、ジャケットよいと、内容べつに気になんないんですよ。で、内容よかったらそれでいいし、ジャケットにお金払ってる気分も半分ぐらいあるから。

小室:
ああ、なるほどね。

小山田:
だから、やっぱジャケットとかもう、自分で本当、好きだからね、そういうふうになっちゃうんですね。

小室:
すごく統一感もちろんあるし、なんとなく一つ今、グラフィックのね、世界で必ずなんか、サンプルとして例に出ますよね、やっぱりね。

小山田:
ああ、そうですね。それはでもやっぱ、デザイナーも、っていうのがきっとあるなと思うんですけど。

小室:
まあそれはでも、なんとなくチームにしてしまったっていうのは、すごいと思いますけどね。

小山田:
もう、ずーっと一緒にやってるんですよ、その人は。

小室:
ああ、なるほどね。ああ、だから色も一緒なのかもしれないですね、そのね。なんかでも、それの時のまあ、それだけ一緒に長くやってれば、もういいのかもしれないけど、なんか提案てするんですか? 最初に。「こういう写真でいこうよ」とかっていう。例えば、カヒミカリさんの、例えばジャケットとかでプロデューサーとして「こんな絵で」とかって。

小山田:
あ、だからもう、それはけっこう、よりすごい具体的な話で持ってきますけど、でも「それにしてくれ」って言うんじゃなくて、そこでの話し合いで決めるっていうことだから、いつも。

小室:
ああ、そういう打ち合わせのシーンとか見てみたい人、多いと思いますよ、きっと。

小山田:
別に打ち合わせって、こういうなんか「そうですね」なんつってやってんじゃないですよ。「どうしましょっかねぇ」っつって。だから、ぜんぜん打ち合わせっていう感じじゃなくて、もうずーっと一緒にやってるから、なんか夜中とか行って、ずっと朝までしゃべってて、で、そこで出た話を現実に落とし込んでくっていう作業だけだから。

小室:
ああ、なるほどね。さっきあの、バイオグラフィー見せてもらって、僕ももう10年ぐらいの夢で、このあいだ、やっとこのあいだ初めてIDにIDマガジンに出れた、IDマガジンにこのあいだ出たんですけど、なんか最初の頃載ったって書いてありましたけど。

小山田:
え? 

小室:
IDになんか載ったって書いてありましたよ、フリッパーズギターの時。

小山田:
ああ、なんか出てたね。

小室:
出てたんです。

小山田:
べつにそんな、大したことないと思いますよ。今、日本人たくさん出てるでしょ? ID。

小室:
僕なんかね、けっこうロンドン住んでた時に、やっぱり憧れてたんですよ。

小山田:
ああ、そうなんですか? 

小室:
だからね、僕なんかはけっこう大きいなって思ってたんですけど。

小山田:
ああ、そうですか。

小室:
あの、アートディレクターの方とかも、離して切り抜いてくるじゃない? こう、写真こういうのとかっていうの。で、もう、そういう話はしないんですね?きっとね。写真持ってきたりとかっていう。

小山田:
うん、写真はね、は持ってくるけどね、もちろんすごいたくさん、昔のレコードジャケットとか。でもなんか、最近の写真もう持ってきませんね。

小室:
ちなみに昔のその、皿の頃のジャケットとかって、僕、知らないかもしれないけど、どこらへんがお気に入りだったんですか? 

小山田:
え?

小室:
なんか、これは好きだったよっていう。

小山田:
アナログのジャケットで? 

小室:
大きい時代ですよね? 

小山田:
いや、すごいたくさんあって、メチャクチャ難しいですね、それは。

小室:
たくさんあり過ぎちゃった? 

小山田:
もう、好きなジャケット、メチャクチャある。

小室:
なんか、今のでチラッて思ったんですけど、ギターは、やっぱ始めたのは、そういう絵からですかね? ああいう持ってカッコいいな、とかっていうんですか? それとも自然にですか? 

小山田:
いや、なんか、まあ、それもきっとあるんでしょうね。でも、どうなんだろう? 昔からベストテン番組とか大好きだったんですよ、あの「ザ・ベストテン」とか「トップテン」とか。

小室:
それは日本のですよね? 

小山田:
そう、子供の時ね。小学校3年とか4年とかぐらいの時かな。あれ、全部見てたんですよ「トップテン」も「紅白、歌のベストテン」の時から。「ザ・ベストテン」も「不二家 歌謡ベストテン」も「森田公一の青春ベストテン」も見てたし。

小室:
あ、そんなのありましたっけね。

小山田:
「全日本、歌謡選抜」とかも見てたし。みてたっていうかラジオですね、それは。全部、聞いてて、チャートこう、全部メモってたの。それでなんか、最初はだから多分「ベストテン」が好きだったんでしょうね。だけど、だんだんそこからこう、音楽が好きになってったんだと思うんですけど。

小室:
っちゅうことは、じゃあ、最初はモロ邦楽ですよね? それって。邦楽っていうか。

小山田:
そうですね。

小室:
もしかしたらピンクレディーとか? 

小山田:
ああ、ピンクレディー大好きでしたね。まあ、子供心にですけど。

小室:
そうか。

小山田:
やっぱ、すごいアイキャッチが高いじゃないですか? ピンクレディーとかって。ああいうのにはもう、超敏感に反応しちゃうから。

小室:
っちゅうと、あれですか? これは違うんですか? 西條秀樹さんとか違うんですか? 

小山田:
ああ、好きだったけど、まだ、ちょっと幼過ぎたかもしれない。それより沢田研二さんが一番好きかな。アイキャッチが異常に高かったじゃないですか。毎回、衣装変わって出てきたし。ああいうのにはすごい、子供心に。

小室:
なるほどね。それがべつに、なにかすごい影響を与えてます、ってことはないですよね? 

小山田:
いや、でも最近、影響受けてますよ。

小室:
受けてますか? 

小山田:
最近、影響受けてるっていうか、最近、思い出して「ああ、やっぱすごいな」みたいな、思いだして。

小室:
へえー。そこらへんがなんか、あ、そうか、世代………、どうなのかな? やっぱ僕なんかは上なんで、かなりそこらへん上だから、もう僕、大学生でしたからね、ピンクレディーとか。

小山田:
あ、そうですか。小室さんて今、音楽とかなに好きなんですか? 

小室:
もう、好きになりたいんですけどね、とっても好きになんか、ならせてもらう時間がなくて。

小山田:
あ、そうか、あんま聴けないんだ。

小室:
聴けないんですよ。

小山田:
聴くのは好きなんでしょ?

小室:
聴くのは好きなんですよね。だから、うーん、やっぱり高校の頃がやっぱり、本当に自分が音楽ファンだなって思いましたね、今から思うと。なんか、三カ月ぐらい、ハマったらそれにハマりっぱなしだったから、もうメチャクチャ雑食っていうか、このあいだCHARさん時かなんかも話したんですけど、もう、ジャズって決まったら三カ月、半年、もうそればっかだったんですよ。

小山田:
ああ、なるほどね。

小室:
で、ハードロックってなったらハードロックばっかりだったし。だからすごく自分では、よくあそこまで入り込めたなと思ったけど。

小山田:
最近はぜんぜん、あんましハマってるのはないって感じですか? 

小室:
うーん、きっとね、やっぱり、自分であの頃はやっぱり、出来ない音楽が好きだったんですよ。とっても自分じゃあ、例えばクルセイダースとかあの、好きだったんですよ。ジョー・サンプルとか、ああいうピアノとかで。ああいうのぜんぜん弾けないんで、僕。もう、ぜんぜん出来ないものっていうところで憧れたりしてたからね。今の音楽って、結局、自分で打ち込みとかすれば、近いところを30分、1時間で、音、もしかして捜しちゃったりしたら出来ちゃうでしょ? だから、そこらへんのなんか、近くなり過ぎちゃった距離が、なんかちょっと興味をね、遠のけて、遠ざけてるっていうかだと思うんだよね。

小山田:
やっぱそういう、キーボーディストだから、キーボードの音楽が好きだったっていうのはあるんですかね? 

小室:
も、あるし、あと、僕はギターにやっぱり、すごいコンプレックスあって、ギタリストに対して。もうそれは、ずっとなんだけど。だから、そういう意味での憧れはありますよね。本当は、ああいうふうになりたかったっていうの、どっかにあると思いますよ。だからジェフ・ベックが好きだったりとかしてたんで、でも、どう転んでもできないっていうか、だったんでね。そういう二つあると思いますけどね。

小山田:
ああ、なるほどね。

小室:
だから今、もしかして、この現代のその、ヒットチャートとかでね、もう「やっぱりギターだよ」っていうことで、ギター全盛の曲というか、ばっかりヒットチャート入ってて、っていうことだったら、僕なんかも、なんかちょっと違ってたと思うんだよね。

小山田:
ああ、そうすっとギターとかキーボードとかってことに、こだわってんですね。

小室:
こだわっちゃってんですよ。いまだにこだわってる。

小山田:
僕、ぜんぜん気になんないですよ。ギターの音楽だろうと、キーボードの音楽だろうと、僕はぜんぜん気にならないけどね。

小室:
ああ、そうだよね。それがなんかね、僕たちの世代って、なんかありますね。なんとなく。

小山田:
あ、そうなんだ。世代なのかな? 

小室:
あ、もしかしたら、僕たちのこういう人たちがそうなのかもしれないんだけど、楽器からね、入っちゃってるんですよ。ロックとかも含めて。

小山田:
あ、そうだね。あ、それデカいわ。

小室:
完成された作品としてより、なんか、入る入口がね、けっこう楽器なんですよね。

小山田:
あ、でも、そういう人もいたわ。僕らの世代にも、そういえば。世代じゃなかったですね。

小室:
ギタリストのひとで、だからやっぱ、こだわってる人ってすごいいますよ、やっぱり。

小山田:
ああ、そうか。

小室:
僕らの世代でもいますね。で、まあ、別にいい悪いとかじゃないと思いますけど、ぜんぜんそれは。

小山田:
それはね、うん。キーボーディストでもカッコいい人いっぱいいるし。ギタリストでもダサいヤツいっぱいいるし。

小室:
そうだね。あと、自分がやっぱ、歌わないっていうのがあるから。

小山田:
ああ、なるほどね。

小室:
だから、ヴォーカルを中心というか、ヴォーカルを頂点とした楽曲として聴かなかったとこもあかもしれないね。

小山田:
ああ、なるほどね。

小室:
右がキーボード、左がギターみたいな感じで定位になってる曲とかけっこうあったから、もう極端な話こう、振っちゃいましたからね。

小山田:
ギター聴こえないようにして? うわ!! すごい、それ。

小室:
で、コピーしちゃったりしたから、もうヴォーカルは、俺がセンターだよっつってんのに、ヴォーカルのこと聴いてなかったりもするから。そういう、ちょっと変わったね、聴き方も。

小山田:
じゃあ、そういう極端なリスナーだったんですね?

小室:
ところあったと思うのね。だからインストゥルメンタルの曲とかの方が、比率は多かったりしたかもしれないし。

小山田:
ああ、なるほどね。

小室:
そういうとこはあると思うんですよ。だから本当、歌のこと、歌のブレスのこと考えたのって、ここ5年ですよ。4〜5年で。

小山田:
ああ、なるほどね。

小室:
うん。それまで「ブレスどこにあったらいいのか?」なんて、あんまり気にしてなかったと思うね。で、キーボード、またここで、こだわっちゃいますけどね、キーボードの悪い癖で、ほら、押せば鳴るじゃないですか? ドからレにいくのは、なにげなくこう、いけばいけちゃうから、苦労がないですよ。

小山田:
そうかな?

小室:
歌の人の苦労が、わかんなかったから。

小山田:
ああ、なるほどね。

小室:
あと、ギターの人のその、ピッチをしっかりさせる苦労とかも、わかんないとこあったと思うね、そこらへん。そういう意味ではなんか「なんか全部そうなるんじゃない? ドからレは、ドからレにいきゃいいんじゃん」みたいなとこあったんですよ。

小山田:
なるほどね。

小室:
そういうね、こういうタイプもいますね。

小山田:
いや、もう、ぜんぜん違うんだな、だったら。

小室:
うん、多分、すごくまあ、カッコよく言ったらっていうか、トータルできっと見てるんですよね? 聴いてるんですよね? 

小山田:
あ、わかんない。

小室:
そういうわけでもないですかね? 

小山田:
いや、もうそれはメチャクチャトータルで見てるんですよ、僕とかって。音も見てるし、ジャケットも見てるし、メンバーの顔とか見てるし、履いてる靴とかも見てるし、なんかインタビューでなに言ってたかも見てるし、なんか食ってるもんとか気になるし、好きな色とかもけっこう気になったりするし。

小室:
じゃあ、あの、すごい他はいいんだけど、靴の趣味が悪いとか、そういうので嫌いになっちゃったりします? それはない? 

小山田:
いや、それだけで、他がよければね、けっこう許せる部分は出てくるんですよ。それだけになんかね、だからそれこそ本当に、ジャケットだけ良いバンドだったら、ぜんぜん許せるんですよ。音、メチャクチャ良くなくても。

小室:
ああ、なるほどね。よく、でも小山田さんなんかはその、ファッションとか取り上げられたりしませんか? なんか。

小山田:
しますね。

小室:
しますよね? 

小山田:
それが僕、さっぱりわかんないんですけど。

小室:
今もちょっと、靴の話聞いたのなんか。

小山田:
もう汚い靴履いてる。

小室:
なんか、そういう話があったような気もすんですけどね。

小山田:
え?

小室:
靴のね、センスがやたらいい小山田圭吾、みたいな。

小山田:
いや、そんなことないですよ。いつも汚い靴、履いてますよ。

小室:
別に、そんなにこだわってるわけじゃないですか? その、オールスター、何年物とか、そういうの。

小山田:
いや、別に。このあいだ店で買っただけです、これは。

小室:
じゃあ、それは周りのそういうなんていうんですか? マスコミっていうかメディアが、けっこう勝手に言ってんですかね? 

小山田:
あ、わかんない。でも、服、買うのは、昔は好きだったんですけどね、でも最近、なんかぜんぜん自分で買いに行かないで、もう人にもらったりとか、なんか昔から着てたのずっと着てるから、どんどん破れてったりとかなんか、こんなシワクチャだったりとかっていうことが起きるだけで。

小室:
で、それは昔、こだわって買ったもんなんでしょ?

小山田:
そう。昔、こだわって買ったもんなんですけどね。

小室:
それがなんかあの、それが本に、文になっちゃうと、ヴィンテージ物とかになっちゃうんじゃないの? 

小山田:
そうそう、そうそう。

小室:
そういうもんなのかな? 

小山田:
わかんないけどね。

小室:
なるほど。

小山田:
でも、言われるのは別に。

小室:
言われるのはべつにOKですか? そういうふうに。

小山田:
いやぁ、みんながそう思ってんのかな? 果たしてっていう気もするけど。

小室:
なんか、僕なんかも、なんにも言わないでほしいな、っていう感じがすごいしますけどね。まあ自分、個人的にはね。

小山田:
あ、そうですか? 

小室:
とは思うんですけど。

小山田:
ああ、でも、しんどいっちゃあ、しんどいっていうのあるかもしんないけど、面白がろうと思えば面白がれるような気もする、っていう気がする。

小室:
もう、必死に今、面白がろうと思ってるんですけど、自分では。なかなか面白がれないところがありますからね。

小山田:
けっこうキツい時もあるんじゃないですかね? 小室さんみたいのなると。僕もでも、このあいだ、なんか「デイリースポーツ」っていう新聞かなんかに、なんか「僕とカヒミカリ結婚」っつって出たんですよ。あ、結婚じゃない「結婚か?」だったのかな? わかんないんですけど。それで友達から家にFAXが送られてきて「すごいのが出てた」っつって、それで「ええ!?」とかいって、僕がなんかガハハって笑ってる写真が、なんか出てるんですよ。それで「ああ、何だ? こりゃ」とかいって、したらなんか次の日、大木凡人のなんか週刊誌のヤツでもやったらしくて。

小室:
ああ、それを取り上げてですか?

小山田:
そう。べつに結婚しないんですよ、僕ら。べつに。いや、わかんないけど、だけどとりあえずべつに、この秋にはしないんですよ。

小室:
はいはい、ああ、そうか。「この秋に」って書いてあったんですね。

小山田:
だけど、もうみんな僕の、まあ、仲いい友達とかわかってるけど、ちょっと知り合いの人とか、もう僕、結婚することになっちゃってて、なんか「結婚すんでしょ?」とかいって、本当に言われちゃったりするからね。びっくりしたわ。

小室:
「デイリースポーツ」がっていうのは、なんか面白いですね。

小山田:
ね。

小室:
どういう脈絡なんでしょう? 

小山田:
すごいんですよ。なんかね、コピーがすごくてね、なんか「Cdに愛に、巧みにプロデュース」とか書いてあって。

小室:
ああ、もう、そういうコピーなんて、僕なんてそういうの慣れちゃってますけどね。

小山田:
もう、いつもそうですよね。

小室:
「またとった」とか書かれてますからね。いろいろ書かれて、先週、泉谷さんにも。

小山田:
でもああいうの、あまりにくだらなすぎて、笑っちゃうじゃないですか? 

小室:
ええ、ええ。

小山田:
「CDに愛に、巧みにプロデュース」、怒るでしょ、普通。

小室:
あ、でも、ガハハって笑ってる顔が写ってて、御自分でもガハハってそう笑って、済ませられます? 今んとこ大丈夫ですか?

小山田:
いや、今、こうやって一応、テレビを通して、弁明をしてるつもりもあるんですけどね。多少入ってるんですよ。でも、まあ一応、別にそんなのはゆるせるわ。もっとひどいことやられたらね、困るけど。

小室:
そうですよね。もう本当そうですよね。

小山田:
でも、あれ見ると、まるで僕が本当に「結婚して嬉しいな」とか言ってガハハって笑ってる写真に見えるんですよね、それが。それが最高に面白かったな。

小室:
わかりますよね。

小山田:
自分を逆反視すればね。

小室:
巧みにあの人たちもトリック使ってきますからね。そういうところはね。でもあの、そう、カヒミさんもこのあいだここに座っていだきましたけど、神秘的な方ですよね。 

小山田:
神秘的ですかね? 

小室:
あ、一個だけ聞きたいんですけど、あの、声がほら、すごく小っちゃい話してたんですけど、いつも完璧に聞き取れますか?

小山田:
ああ、いつも…………、聞きとれない時もありますね。

小室:
最近こう、フェードインしてフェードアウトする喋りをする方がね、ちょっと最近あって。坂本龍一さんとかも、フェードインしてきて、フェードアウトしちゃうんで、もう、こう真剣に聞いてないと、聞き取りない時もあるんですけどね。なんか、まあでも、それはもちろん聞き取れますよね。

小山田:
いや、だけど、僕の知ってる人で、いつも行くとなんか「あ、どうも、こんにちは」って行くじゃないですか、で「なんとかさん、どこにいます?」っていうともう、こうやって、で、しか見えないんですよ。もう本当に声が小っちゃいんですよ。そういう人いますよ。

小室:
あ、じゃあ、もう、じゃあ、彼女なんかはけっこう聞こえてる方ですね、そのへんはね。

小山田:
ぜんぜん聞こえてる方ですね。

小室:
なるほど。あの、いろいろお話を聞かしてもらった方ですよね? そこらへんね。あの、今日、最初にね、オンエアの前にその、話の、どのぐらいのお話をしてもらえるのかな、みたいな話してましたけどね。

小山田:
ああ、そうですね。わりと話せましたね。

小室:
話せましたね。

小山田:
自分にしては上出来だなって、僕、思ってるんですけど。僕いつも、緊張しちゃうと話せなくなる方なんですけど、でも、異常に見られてる感じもありますしね。

小室:
これね、感じじゃないんですよね、もう確実に。

小山田:
ドワーッ見られてますね、これ。

小室:
確実に、さらにカメラの向こうで、ローカルと言えどもですね、かなりなんか、見てるらしいですよ。

小山田:
そう、そうらしいですね。 

小室:
きっと「デイリースポーツ」の人も見てると思いますね、本当に。よかったと思いますよね。僕もいろいろな新聞の人に、ちょっと言いたいですけどね。お願いしますよ、本当にもう。はい、そういうわけで、あの、撮影の方は大丈夫ですか? その。

小山田:
ああ、あの、さっきコチョコチョ撮らせてもらいましたから、申し訳ないです。友達に自慢するんで。

小室:
じゃあ、そういうわけであの、またじゃあ、アルバムがまた近々出るということで。ジャケットとかちょっとじゃあ、楽しみにしてますね。ちなみに、どんな、今回はジャケットなんですか? 写真ですか? 

小山田:
ジャケットはね…。

小室:
このあいだのアルバムはあの、何でしたっけ? 

小山田:
Tシャツですね。

小室:
Tシャツの方。

小山田:
自分で、これもTシャツなんで、新しいロゴなんですけど、これ。

小室:
あ、そうなんですか。そこがいいですよね。いわゆるノベルティーっていう、業界でいったらそういうヤツですよね、が、着て、そういうふうに着れるのはいいですよね。

小山田:
多分、自分が着たいがために作ってるだけですからね。

小室:
あの、H Jungleとか作ったんですけど、誰も着てないじゃないですか。

小山田:
あ、僕、H Jungleのくださいよ。

小室:
あ、本当に?

小山田:
うん、さっきこの、あそこの地下鉄のマークの帽子もらったんですけどね、嬉しくて。ああ、あの人、みんなかぶってる。

小室:
H Jungleのはね、3枚一組になってて、一応あの、ラスタカラーになってるんですけど。

小山田:
あ、そういえば今度、H Jungleのバックバンド、ウチでパーカッション叩いてるアサちゃんていう、スカパラの。

小室:
はいはい。

小山田:
やってるんですよね?

小室:
はい、やってるよ。今日もこの前、会ってきて。

小山田:
あ、そうなんですか? 

小室:
ええ、あ、そうなんですか。

小山田:
すごい楽しみにしてましたよ、H Jungle。

小室:
ああ、楽しんでもらってまして、もう、いろんな音出してくれてますけどね。あの、やってもらうんですよ。なるほど。そう、いろいろつながりがありますね。じゃああの、H JungleのTシャツ、持って帰ってくださいよ。3枚一組なんで、あの、ぜひカヒミさんともう一人で、3人でこう。

小山田:
あ、そうですね。

小室:
並ぶとH Jungle with tってなりますから。

小山田:
あ、そうなんですか。誰ですかね? 

小室:
それでまた、ビデオにでも撮っていただくと。

小山田:
ああ、そうですね。どうすんだ? それ。

小室:
なんにも意味ないですけど。ありがとうございました、じゃあ。

小山田:
どうも。

小室:
どうも。


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