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- 華原:
- こんばんは、華原朋美です。肌寒い季節がくると、人恋しくなってきますね。皆さんはいかがですか?
さて、今日はSHAZNAのヴォーカルのIZAMさんをお迎えしています。こんばんは。よろしくお願いします。- IZAM:
- こんばんは。よろしくお願いします。なんか、いきなり引いてません?
- 華原:
- なんですか?
- IZAM:
- 恐いですか?
- 華原:
- ううん。恐くないけど、ちょっと一緒に立って並んでみて下さい。
(立つ)こんなに背が違うんですよ。私、写真とかではお伺いしてたんですけど。
(座る)ありがとうございます。- IZAM:
- ありがとうございます。
- 華原:
- こんなに大きい方だとは思わなかったんですよ。
- IZAM:
- いや、12cmヒールのブーツもはいてますし、192cmになってます。
- 華原:
- 192cm。そうなんですか。なんか「今日は何でも聞いちゃおう」って思ってるんですけど。
- IZAM:
- はい、何でも聞いて下さい。
- 華原:
- 8月に、今年のデビューして。
- IZAM:
- ええ、デビューして。
- 華原:
- そのデビューシングルが5位。
- IZAM:
- 5位ですね。初登場5位。
- 華原:
- 初登場5位。すごいことですよね。
- IZAM:
- いやいや、いやいや、華原さんに言われると。
- 華原:
- いや、朋ちゃんはべつに関係ない。
- IZAM:
- すごいんですかね? でも、僕たちはちょうどデビューしてすぐにロサンジェルスとサンフランシスコにレコーディングとかにまた行っちゃったんですね。だから、日本に帰ってきて、なんでこういう状況になってるのかわからない。まだ実感がないんです。
- 華原:
- まだ実感がないんですか。
- IZAM:
- うん。
- 華原:
- なんか、面白いですね。
- IZAM:
- 面白いですか?
- 華原:
- なんか実感がないっていうか。5位の後、あとは2位、2位と。
- IZAM:
- 5位、5位、2位、2位、3位、2位。
- 華原:
- すごいですね、本当に。
- IZAM:
- そうなんですかね?
- 華原:
- まだぜんぜん実感がなくて。
- IZAM:
- うん、ぜんぜん実感がないです。
- 華原:
- で、どうしてそういうキャラクターなんですか?
- IZAM:
- ええ!? どうしてこういうキャラクターなんでしょうね。いや、僕もこういうビジュアルっていうか、こういうお化粧して、こういう洋服着るのが好きなんでしょう、きっと。今日は地味なほうなんですよ、このセットに合わせて。
- 華原:
- セットに合わせてくれたんですね。嬉しいです、ありがとうございます。
- IZAM:
- このシックな大人の雰囲気に合わせて。
- 華原:
- 大人の雰囲気?
- IZAM:
- そう。
- 華原:
- ありがとうございます。
- IZAM:
- いえいえ。
- 華原:
- 色は何色が好きですか?
- IZAM:
- 色はピンクと、紫と、赤です。
- 華原:
- ピンクと紫と赤。黄色は好きじゃないんですか?
- IZAM:
- 黄色はですね、僕、似合わないって言われるんですよ。
- 華原:
- 似合わない?
- IZAM:
- 似合わないって言われる。
- 華原:
- じゃあ朋ちゃんとは趣味が合わないや。とかいって。
- IZAM:
- 黄色好きなんですか?
- 華原:
- うん、黄色好きなんです。
- IZAM:
- っていうか、黄色い洋服は着たことないんですよ。ただ、イメージ的に黄色い服は似合わないんじゃないかってみんなに言われて。いつか挑戦してみようと思うんですけど。
- 華原:
- そうですか。服装のことを聞きたいんですけど、普段はスカートとかをはいて?
- IZAM:
- 日常生活でですか?
- 華原:
- 日常生活でも、雑誌でもスカートはいてるじゃないですか。
- IZAM:
- 日常生活でははいてないですね。撮影の時とかはスカートっていうか、巻きスカートとかを。
- 華原:
- そういうのすごい好きですか?
- IZAM:
- 好きですね。っていうか、変にミニスカートとかははかないですけど。長い巻きスカートとかははきますね。
- 華原:
- そういうのがすごく好きなんですか? 爪も長いですよね。
- IZAM:
- でも、割れちっゃたんですよ、バスにいっていろいろスーツケースに荷物詰めたりしてる時に。
- 華原:
- すごいショックでした?
- IZAM:
- ショックでしたね。
- 華原:
- 私も今、一生懸命爪を伸ばしてるんですよ。あと、十二単も着てみたいなんていう。
- IZAM:
- 着てみたくありません? 十二単って。
- 華原:
- 十二単って何ですか?
- IZAM:
- あの、要するに早く言えば12枚着物を着るんですよ。着物っていうか、重ね着で。すごい昔の紫式部とか。
- 華原:
- むらさきしきぶ?
- IZAM:
- いや、まあ、昔の人なんですけど。俺もよく知らないんだけども。その人とか着てた着物。すごく長くて、ひきずるぐらい長いやつ。
- 華原:
- ひきずるっていうのは、例えば朋ちゃんそれを着て渋谷とか歩いてたら人に踏んづけられて、それで私はバタンって倒れちゃうっていう感じですかね?
- IZAM:
- っていうか、十二単を着て渋谷歩きます?
- 華原:
- うん、なんかもし好きだったら。
- IZAM:
- あ、好きだったら。
- 華原:
- 渋谷っていう街が好きなんですよ。
- IZAM:
- あ、俺も渋谷がいちばん好きですよ。
- 華原:
- 渋谷が好きですか?
- IZAM:
- 渋谷が好きです。
- 華原:
- 良かった。あの、渋谷センター街って台風でとれちゃったじゃないですか。あれはすごいショックだったんですよね。
- IZAM:
- あれが好きだったんですか?
- 華原:
- あれがなんか、遊園地の入り口みたいな感じなんですよね。
- IZAM:
- あれ今ないんですかね?
- 華原:
- 今ないです。「渋谷センター街」っていうのすごい好きだったんですけど。まあ、それは昔の話なんですけど。渋谷好きですか?
- IZAM:
- はい、渋谷好きですよ。一時、ちょうど渋谷にすごいよく遊びに行ってた時があって、その時ちょうど華原さんのCDが、なんか普通のデパートの前とかで販売されてて。それ見て、僕たちまだぜんぜんデビューしてなくて。
- 華原:
- ぜんぜんて、だって今年の8月ですから。
- IZAM:
- そう、今年の8月にデビューしたんですけど。僕たち、インディーズ活動が長いんですよ。アマチュアの時。
- 華原:
- インディーズ?
- IZAM:
- インディーズっていうのは。
- 華原:
- インディージョーンズ?
- IZAM:
- はい。
- 華原:
- あ、すいません。ごめんなさい。
- IZAM:
- いえいえ。あの、アマチュアの。
- 華原:
- アマチュアバンド?
- IZAM:
- うん、そう。要するにアマチュアバンドで。ぜんぜん自分たちでお金出して、自分たちでバンドを運営してる。そういう期間が4年間あったんですね。
- 華原:
- 4年間。4年間っていうと、今21歳?
- IZAM:
- 21です。
- 華原:
- 21で、21-4は……。
- IZAM:
- 17。
- 華原:
- 17歳の頃から。
- IZAM:
- はい。
- 華原:
- ずっとその頃からヴォーカル?
- IZAM:
- はい、ヴォーカルです。初めはギタリストになりたくて。なんかジャーン! ってやって派手そうじゃないですか。だからなりたくて、「よし、今日から俺もギタリストだ!!」。俺って言わないで僕なんだけど、「ギタリストだ!!」って言ってたんだけど、楽器屋に買いに行ったら、普通のエレキギターじゃなくて、変なシンセギターっていうのかな? なんかキーボードみたいな音がするギター買っちゃって。使い方わかんなくて、2日目に返品して。
- 華原:
- 返品しちゃったんですか。
- IZAM:
- そう、返品してヴォーカリストになったの。
- 華原:
- 返品がきっかけでヴォーカリストになったんですね。
- IZAM:
- そうです、そうです。「ダメだ」って。
- 華原:
- その頃はもちろんあれですよね、お金も。
- IZAM:
- うん、ぜんぜんないですし。
- 華原:
- お金はなかった?
- IZAM:
- うん、ぜんぜんない。
- 華原:
- そんな時に牛丼屋とかでミーティングしたんですよね。
- IZAM:
- はい。よく知ってますね。
- 華原:
- はい。
- IZAM:
- リサーチ済みですね。そうそう、牛丼屋さんでよくメンバーでミーティングをして。
- 華原:
- 牛丼屋どこが好きですか?
- IZAM:
- どこが好きですか?
- 華原:
- それは吉牛に決まってるやん!
- IZAM:
- 吉牛はその時、混んでてあんまり行けなかったですね。やっぱり一番人気あるのかな?
- 華原:
- いや、人気あるでぇ!
- IZAM:
- その時だから、ぜんぜんマイナーな牛丼屋さんばっかり。空いてるとこ行ってミーティングして。
- 華原:
- ミーティングって食べながら?
- IZAM:
- 食べながら「次のライヴどうする?」とか。
- 華原:
- なんか可愛いらしいですね。
- IZAM:
- ありがとうございます。
- 華原:
- あと、写真とかも、すごいなんか。私、正直に言って、女の子かと思ったんですよ。女の人だと思ったんですよ。だけど、違って。
- IZAM:
- 男ですよ。
- 華原:
- 男だったんですよね。よく、なんて言うんだろうな? 男の人が好きな男の人。要するにそういう人だと思われてるんですよ、僕は。多分、この世界に入ってきて、ほとんどの人がそう思ってると思うんですよ。思いました?
- 華原:
- うーん? っていうか、私はべつにそういうのは何とも思わないんですけど。ただ、写真を見た時に「あ、女の人だ」って思って。それで「違うよ、この人は男の人だよ」って言われて、「あ、男の人なんだ。じゃあ、昔みたいにメイクをして、そういうイメージで進む人たちなのかな?」って思って。
- IZAM:
- うん、そうですね。今のところは。っていうか、お化粧することが好きだし。
- 華原:
- お化粧することが好き? なんか誰か聞いたことがあるような。
- IZAM:
- そうなんですか?
- 華原:
- うん。
- IZAM:
- お化粧するの大好きなんですよ。
- 華原:
- そうなんですか。
- IZAM:
- っていうか、お化粧してる時って、なんかすごい自分に自信もっていけるような気しません? なんか、できた時に自信をもった自分になってるような気がしません? なんか変った気がしません? どっかで。
- 華原:
- うーん? 私は、いつもメイクさんにお化粧してもらってるので、その時に「あ、これで華原朋美になれた」って思う。
- IZAM:
- ああ、それと一緒ですよ、多分。僕もメイクさんにやってもらってるんだけども。一緒です。「これでIZAMだ」って。そうじゃない時は、まあ、本名は秘密なんですけど。
- 華原:
- 本名は秘密。
- IZAM:
- そう本名は秘密なんですけど、まだそっちなんですよね。
- 華原:
- じゃあ、メイク道具とかいっぱい持ってるんですか?
- IZAM:
- 持ってますよ、自分でも。
- 華原:
- そうですか。いっぱいありますね、きっと。今、想像してみました。
- IZAM:
- いや、そうでもないです。そんなに大きくないメイクボックスをあけて、その中にいっぱいぐらい。
- 華原:
- そんなとこから話しが入っちゃったんですけど、新曲、「すみれSeptember Love」。
- IZAM:
- 「すみれSeptember Love」。知ってます? この曲。
- 華原:
- ええ、資料できちんと。
- IZAM:
- あ、そうなんですか。あれ、昔のオリジナル版って知ってます?
- 華原:
- 昔のオリジナル版。イップンドウ。土屋昌巳さん。
- IZAM:
- 一風堂。
- 華原:
- ごめんなさい。とにかくね、デビューしてからすごい勢いがあるから、私はなんかとにかくそういう勢いのある人の情報を逸早く取り入れたいタイプなんですけど、ちょっと早すぎます。
- IZAM:
- 早すぎますか?
- 華原:
- もう進化するっていうか、早く進んでますっていう感じ。
- IZAM:
- そうですかね? っていうか、だいたいオーディションとかあったりして、オーディションに受かってレッスンしてメジャーデビューしてっていうのが多かったりするじゃないですか。ただ、さっきも言ったように、アマチュアの時に4年間やってきてるから、そこである程度そういうバンドを好きなコアなファンの子たちの中では、もう知ってたんですよ、僕たちのことは。それが世の中にでたら、ぜんぜんそういうバンドとか好きじゃない人でも聞くようになるじゃないですか。それが一気に拡がっちゃったっていうだけで。多分、僕はもうぜんぜん実感がないから。早すぎますかね?
- 華原:
- 早いですよ。飛行機より多分、早いと思う。
- IZAM:
- 飛行機より早い?
- 華原:
- うん。でも、飛行機って乗ってると遅いじゃないですか。飛行機に乗ってるIZAMさんって感じ。
- IZAM:
- ああ、乗ってる。多分、自分だけまだ付いていけてないんでしょうね。
- 華原:
- いえ、そういう意味じゃなくて、前に進んでいるということですよね。バンドのコンセプトは、「こんな人間見たことがない」って。
- IZAM:
- はい。っていうか、ある意味で人間っぽくないほうが憧れたりしません? なんか少女漫画の主人公とかに昔、憧れませんでした?
- 華原:
- 少女漫画ですか? うーん? でも、私はどっちかっていうとテレビを見て、私は中山美穂さんが好きで。で、「あの中に入りたい」とかそういふうに。
- IZAM:
- あ、その画面の中に。
- 華原:
- 少女漫画は、よく学生の頃ですけど、買いました。
- IZAM:
- 買いました? そういう主人公とかいるじゃないですか。そういうテレビの中で映ってる人とか。そういうのって、ある意味、普通に、平凡に暮らしてたら、自分と違うような錯覚に陥りません? なんか違う人みたいに見えるとか。
- 華原:
- 自分と違うような人、主人公と?
- IZAM:
- 主人公とか、テレビの中で映ってる人。
- 華原:
- 同じにしてみたいと? わかんない。
- IZAM:
- あの、自分と、何かどっか違うような。違う世界にいるような人に見えません? そういう時って。自分がまだ平凡に学校行って勉強して、何にもこういう仕事してない時って。
- 華原:
- こういう仕事してない時、少女漫画やテレビ見た時に?
- IZAM:
- その主人公だったり、テレビに出てた人が、自分が住む世界じゃない世界でこういうことが行われているような気がしません?
- 華原:
- うーん?
- IZAM:
- 今はこの世界にいるからあれかもしれないけど。
- 華原:
- 忘がちなのかな?
- IZAM:
- いや、わかんないですけど。そこまで気にしてなかったのかもしれないですよね。
- 華原:
- それでどうなんですか?
- IZAM:
- それでですね、そういう世界にいる人たちよりも、さらにぜんぜん「これが本当に人間なのかな?」って疑っちゃうような、そういうオーラを発した人間になりたいっていう意味なんですよ。その「こんな人間見たことない」っていうのは。だからライヴの前とかも、メンバーで手をつないでって、変な意味じゃなくですよ、手をつないで「今日も頑張ろうね!!」ってやるんですね。「頑張ろうね」って。もう「こんな人間見たことないってお客さんに見せてあげましょう」「メチャクチャにしてやるぞ」。そういうノリ。
- 華原:
- そういうノリなんですか。
- IZAM:
- そうじゃないと、テレビが上がっていかないっていうか。
- 華原:
- いったいどんな人なんでしょうね。
- IZAM:
- 僕ですか?
- 華原:
- はい。
- IZAM:
- どんな人に思います?
- 華原:
- うーん? なんか優しい人だとは思いますけど。
- IZAM:
- メチャクチャ優しいですよ、僕。自分で言うのもなんですけど。
- 華原:
- じゃあ、「私に何か優しいことしてくれる?」って一つだけお願い事をするとします。そうしたら何をしてくれます?
- IZAM:
- うーん? 何がいいんですかね? っていうか、何がして欲しいかを聞くタイプなんですよ。何をして欲しいかを聞いて、それが無理なことでも、さすがにどうしても無理なことはありますよね。人間的に無理なことは無理だけど、そうじゃないことは、例えば自分が好きになった子とかだったら何でもやってあげる。
- 華原:
- IZAMさんに好きになられた人は、得ですね。
- IZAM:
- だといいんですけどね。でも、こういうビジュアルをしてるから、女の人にそう思われないんですよ。僕はストレートだから女の人しか愛せないんですけども。………あ、疑ってますね? 本当ですよ。メチャ疑ってるじゃないですか。
- 華原:
- いやいや、いやいや。
- IZAM:
- でも本当に。僕、男の人は知り合いとか、仕事の仲間とか、友達だったらぜんぜんOKなんですけど、恋愛対象にはもちろん入らないですね。
- 華原:
- そうですか。やっぱりそこは朋ちゃんが勘違いしちゃったのね。ごめんなさい。
- IZAM:
- でも、よく言われます。
- 華原:
- 言われます?
- IZAM:
- いろんな人に会う度にいきなり言われますもん。「IZAM君、そうなんでしょ?」と。でも、ぜんぜんそんなことないんです。
- 華原:
- 「そうなんでしょ?」って聞かれたら、なんて答えるの?
- IZAM:
- 「違います」って。
- 華原:
- 「違います」。
- IZAM:
- うん。もう「違う」って言うしかないじゃないですか。
- 華原:
- そうですね。違うものは違うと。
- IZAM:
- 違うものは違うと。
- 華原:
- 何を話してんだろう? ごめんなさい。
- IZAM:
- いえいえ。
- 華原:
- あの、子供の頃好きだった音楽とか。
- IZAM:
- 子供の頃好きだった音楽? どのくらい子供の頃ですかね?
- 華原:
- 幼稚園生、小学生、中学生、高校生。なんでもOKです。
- IZAM:
- じゃあ、やっぱり小学生の時に、まあ結局こういうビジュアルになったきっかけなんですけど、カルチャークラブって知ってます? ボーイ・ジョージ。
- 華原:
- カルチャークラブ?
- IZAM:
- はい、洋楽で。イギリスのお化粧した綺麗な人がいるバンドなんですけど、男の人で。そこのヴォーカルの人の写真っていうか、アルバムだったんですけど、それを友達の家にたまたま遊びに行った時に、その子のお兄ちゃんがそれを聴いてて、そのジャケットを持ってて。それをふっと見て「こうなろう。この人を越えなきゃいけない」と思ってこうなっちゃったの。だから、よくカルチャークラブとか、デュラン・デュラン。
- 華原:
- デュラン・デュラン? 私はあんまりよくわかんないです。
- IZAM:
- わかんないですか。
- 華原:
- すいません、勉強不足で。
- IZAM:
- いえいえ、ぜんぜん。そういう洋楽を聴いてましたね。
- 華原:
- 洋楽。
- IZAM:
- 日本の音楽も聴いてましたけどね。
- 華原:
- 日本の音楽は、何を聴いてました?
- IZAM:
- 僕はあの、すごい小さい時なんですけど、うちの従姉妹が聴いててよく一緒に聴いてたのは柏原芳恵さんとか。
- 華原:
- なんかもう、ぜんぜん違うところに。
- IZAM:
- ぜんぜん違う。そういう要するにアイドル系とか聴いてましたね。小泉今日子さんとかも。
- 華原:
- でも、アイドルなんですよね。
- IZAM:
- え? 僕、アイドルですか?
- 華原:
- うん。
- IZAM:
- あ、そうなんですかね? 僕、バンドマンなんですけどね。
- 華原:
- バンドマン?
- IZAM:
- え? アイドルなんですかね? そう見えます?
- 華原:
- アイドルにも見えるし。3人じゃないですか、IZAMさん含めて。まあ、こういうビジュアルのグループ。ちなみにギターA・O・Iさん、ベースNIYさん。兄さん、みたいな。
- IZAM:
- 本当、そうなんです。
- 華原:
- 超つまんなかった、ごめんなさい。すいません。
- IZAM:
- いや、でも、本当にそうなんです。
- 華原:
- 最近、本当にダメなんですよ。
- IZAM:
- 何がダメなんですか?
- 華原:
- なんか本当。
- IZAM:
- でも元気そうじゃないですか。
- 華原:
- 元気です。ありがとうございます。
- IZAM:
- いえいえ、どういたしまして。
- 華原:
- で、何の話でしたっけ。
- IZAM:
- あ、音楽。
- 華原:
- そう、音楽。
- IZAM:
- それで僕がアイドルになっちゃって。
- 華原:
- アイドルにも見えるし、3人。
- IZAM:
- バンドにも見えるし。
- 華原:
- はい。見えるっていうか、まあ、それが本当ですよね。で、これからそんな勢いで、初登場5位で、8月にデビューしたばっかりで、今まだだってあれですよ、10月ですよ。
- IZAM:
- そうですよ。10月8日に2ndが出ちゃいましたもんね。早いんですよ。だからもう4thシングルまで。
- 華原:
- 4枚目ですか?
- IZAM:
- まで決まってますし。
- 華原:
- 10月の8日に出て、8月にデビュー。2ヶ月間のあいだで4枚のシングル?
- IZAM:
- いや、2ヶ月じゃないです。これから来年にかけて。
- 華原:
- これから来年にかけて4枚。
- IZAM:
- はい、4枚。
- 華原:
- すごい早いですよ。
- IZAM:
- そうなんですかね? っていうか、僕、他のアーティストの方たちがどういうターンで出してっていうのわかんないから。早いと言われれば早いんだろうし。
- 華原:
- そういう形で進化していくのは恐いことですか?
- IZAM:
- いや、ぜんぜん。もう流れに身を任せてじゃないけど。っていうか、これが多分SHAZNAが一番ウマく進む早さなんじゃないかなと。
- 華原:
- 他にいろいろそういうグループ、バンドっていらっしゃいますよね。そういう人たちをどう思いますか?
- IZAM:
- いや、皆さんそれぞれ頑張ってると思いますよ。みんなキャラクター違うし。やっぱりメジャーシーンで活躍されてるアーティストの方って、やっぱりどっか個性的なものがあってすごいんでしょうね。
- 華原:
- でも、かなり個性的だと思うんですけど。
- IZAM:
- かなり個性的というか、濃いですよね。
- 華原:
- 濃い?
- IZAM:
- キャラクターが濃くないですか?
- 華原:
- ううん。っていうか、インパクトが強い。
- IZAM:
- インパクトが強い?
- 華原:
- うん、わかんない。
- IZAM:
- ありがとうございます。そうかな? やっぱり濃いっていうか、個性的ですかね?
- 華原:
- 個性的。うん、そういう感じがします。
- IZAM:
- でも、華原さんもかなり個性的じゃないですか。
- 華原:
- はい、ありがとうございます。
- IZAM:
- 喜んでいただけて何よりなんですけど。個性的な人じゃないと残んないかなと。
- 華原:
- はい、そうです。SHAZNAの詞の世界なんかをお話しを聞いてみようかなと。キャラクターがというか、そういうバンドだということがわかったところで、SHAZNAの詞の世界なんかを聞いてみたいと思うんですけど、教えて下さい。
- IZAM:
- 詞は、すごく恋愛ものばっかりなんですけど。すごく甘々です。
- 華原:
- 甘々。
- IZAM:
- 甘々好きですか?
- 華原:
- 甘々好き。
- IZAM:
- あ、だったら気に入っていただけるかもしれないです。聴いていただければ。
- 華原:
- 聴きましたけど。
- IZAM:
- 聴きました? 甘々な感じしません? なんか歯が浮いちゃうような感じ。
- 華原:
- 歯が浮く? で、あの、そういう恋愛を描いたような詞が多いと。
- IZAM:
- もうほとんどですね。
- 華原:
- これからもずっとですか? べつにそれは、そういうふうに決まって恋愛ものの詞をずっと書き続ける、それを筋を通すっていうわけじゃないですけど、そういうものを絶対に? 他の世界のものは絶対に書かない、みたいな?
- IZAM:
- いや、そんなことはないんだけども。
- 華原:
- あ、そんなことは思ってないですか。
- IZAM:
- 今は、やっぱり自分が。僕、あれなんですね、空想とかの詞が書けないんですよ。
- 華原:
- 空想?
- IZAM:
- だから実体験とか、過去に自分が経験してきた恋愛とか、そういうのばっかりを書いてますね。っていうか、体験したことじゃないと書けないし、逆に知らないことを無理して書いて嘘になるのはすごく嫌だから。
- 華原:
- ああ、そういうのはいいですね。じゃあ、あれですね、事実をそのまま伝えるという。
- IZAM:
- そうです、そうです。
- 華原:
- じゃあ例えば、夢ってあるじゃないですか。夢を、まあ、それは自室じゃないですけども。
- IZAM:
- でも、それは自分の中での事実ですよね。
- 華原:
- あ、そういうことになるんですか。そういうことは書けるんですか。
- IZAM:
- あ、それは書けます。だから、だいたい夢と恋愛がテーマなんですよ。でも、夢はさわりぐらい。
- 華原:
- すごいいいですね、そういうの。
- IZAM:
- いや、すごい人間的に前向きなんですね。
- 華原:
- はい、思いました。
- IZAM:
- だから、例えばなんかですごい落ち込んでたり、すごいバッドな状態の時ってあるじゃないですか、人間だから。その時は何でもいい方向にしか物事を考えない。悪い方向に考えると、そういう悪い方向にばっかり行っちゃうから、もう「絶対に大丈夫」って思って。
- 華原:
- 強いですね。
- IZAM:
- いや、メチャクチャ弱いんですけど、強がってるだけなんです。
- 華原:
- 口だけですか?
- IZAM:
- いや、口だけじゃなくて。そうじゃなくて、強がってるだけなんだけども、なるべく少しでもそうなろうと。
- 華原:
- そうなろうと。すごいですね。私も最近、詞じゃないですけども、日記みたいのを書いてるんですよ。想像をするのはね、想像っていってもいろいろあるじゃないですか。で、朋ちゃんは、ちょっと大きな声じゃ言えないんですけど、エッチなことを想像するのが得意なんですよ。そうなんですけど、他の部分は。それはべつに楽しい部分で、みんなで想像してみんなで話したり、友達と。そんなにいないんですけどね、友達と。
- IZAM:
- あ、一緒じゃないですか、僕と。一人二人しかいないですよ。
- 華原:
- 私もそうなんですよ、本当に。
- IZAM:
- 友達ってみんな、この世界とかにいるとすごい華々しい生活してると思われがちじゃないですか。でも、友達できないですよね。
- 華原:
- うん。出来ないし、今まで一緒に遊んでた友達が離れていく。
- IZAM:
- あ、それはあるかもしれない。
- 華原:
- あと、恨まれたりとかする?
- IZAM:
- あ、するかもしれない。
- 華原:
- あと、ひがんだりとか。
- IZAM:
- ありますね。
- 華原:
- 逆にイジメられたりとか。
- IZAM:
- ありますね。
- 華原:
- ありますよね。
- IZAM:
- ありますね。
- 華原:
- だから、そういうしころははすごく寂しく思う。自分自身は何も変ってないのに、相手にしてみればすごく変ったことだったり。
- IZAM:
- そうでしょうね。多分、本人って気付いてないんですよね。もう本当、その時の流れだったり、自分の周りで起きてる自分のことだから。そのまま従って流れてっちゃってるからわかんないんだけど、ぜんぜん友達だったりする人から見れば、急に「あの人こうなっちゃったよね」とか。そういう目でしか見なくなっちゃいますからね。
- 華原:
- そういうのは、すごく淋しいですよね。
- IZAM:
- 淋しいですよね。良かったぁ、同じ人がいて。
- 華原:
- いや、そうですよ。私もそうだもん、だって。だから、なんかこのあいだも自転車に乗って、このあいだって本当に一週間ぐらい前なんですけど、「Tokyo Walker」の方からお誕生日プレゼントでもらった自転車に乗ったんですよね。それに乗って青山から渋谷まで行ったんですよ、一人で。それで、「朋ちゃん!! 朋ちゃん!!」って言われて、なんか友達だって思っちゃった。
- IZAM:
- ぜんぜん知らない人が?
- 華原:
- ぜんぜん知らない人が。だから、なんか「一緒に遊ぼうよ」とか言われて、「うん、遊びたい」っていうふうに言っちゃって。それで、それはずっと前の話ですけど。それで「うん、遊ぼう」とかいったら、その時たまたま残り少ない、数少ない友達に「あんた、そんなのダメ」とか言われて。そういうことはありましたけど。自転車に乗ってた時は、本当にいろんな人が手を振ってくれたりして、すごいそういうのは楽しかったですけどね。
- IZAM:
- でも、けっこうそうですよね。周りの人に止められるパターンありますよね。
- 華原:
- 周りの人にね。
- IZAM:
- だから、僕も数少ない友達に「なんで? 友達? やめときなよ」って言われる時もあるし。で、僕もそういう友達とかいないから、いないっていう情けないんだけど。
- 華原:
- ううん、情けなくない。
- IZAM:
- だけど、やっぱりオフの日とか一人でいるの寂しいじゃないですか。
- 華原:
- 寂しいですね。
- IZAM:
- 普段は、もういろんな仕事のスタッフとか、僕だったらメンバーだったりと一緒にいる時はすごく楽しいんだけど、仕事が終って家に帰ると寂しかったりしますよね。それでオフだと丸一日オフで、休みたい気持ちもあるんだけど、やっぱり誰かと遊びたいっていう欲求が、まだありますよね。
- 華原:
- うん、あります。
- IZAM:
- だから、そう思うと僕も遊べないのは悲しいかな。
- 華原:
- なんか、もし遊べるとかしたら何の遊びします?
- IZAM:
- なんかね、いろんなとこ行きたいですね。
- 華原:
- いろんなところに行きたい?
- IZAM:
- うん。どんな遊びするんですか?
- 華原:
- 私は、もう外に出ると絶対に写真撮られるから、もう絶対に外に出たらあかん思うてるから。
- IZAM:
- 変装とかはしないんですか?
- 華原:
- 嫌なのね、そういうのは。嫌なの。
- IZAM:
- 一緒ですね、そういうのは。俺も絶対しないんですよ、変装は。だから、「そのまんまで歩くな」とか言われるんだけど。
- 華原:
- このまんまですか?
- IZAM:
- これでは歩いてないですよ。これだったら恐いじゃないですか。髪の毛普通に下ろして。
- 華原:
- 下ろすとどれぐらいの長さですか? 朋ちゃんよりも長いですか?
- IZAM:
- 華原さんよりちゃん長いぐらい。
- 華原:
- いいなぁ。
- IZAM:
- でも、1年半ぐらい前までおしりの下まであった。
- 華原:
- そんな長かったんですか?
- IZAM:
- そう。おしりより伸ばすと吹こうになるって言うじゃないですか。
- 華原:
- そうなの?
- IZAM:
- いや、よくお婆ちゃんが言ってるような。
- 華原:
- そうなんだ。でも、オラナとかしたらさ、プッといってさ。
- IZAM:
- あ、臭いかもしれない。
- 華原:
- 風に流れてさ、髪の毛がフッとかいって「おお、流れてる!!」みたいな。
- IZAM:
- でも、それはありませんけど。
- 華原:
- それはなかったですね。はい、私が下品な話でした。ごめんね。
- IZAM:
- いやいや。でも、さっき言ってた「大きな声じゃ言えないけど」っていう話、でも、それわかるような気がしますよ。
- 華原:
- わかりますか?
- IZAM:
- 多分、みんなそうなんじゃないですかね? それがいちばん得意だと思いますけどね。
- 華原:
- うん。
- IZAM:
- それがどの程度の範囲のものなのかは、濃度はわかんないですけども。
- 華原:
- そうですよね。気を付けて下さいね、外に出る時は。
- IZAM:
- え? オナラですか?
- 華原:
- ううん、違くて。変装とかするのは。
- IZAM:
- あ、僕、絶対しないですもん。なんか嫌ですよね、なんかコソコソしてるような感じがして。
- 華原:
- うん、そう。で、私もそう思って、「帽子ぐらいは」って言われて。で、私、あんまりお化粧とか好きじゃないんですよ。
- IZAM:
- あ、じつは。
- 華原:
- 好きじゃないって言うと、自分はカネボウのCMやってるから、今のところはカットしといて下さい。頼みます。お願いします。普段はそうなんですけど。でも、「外に出る時は必ずお化粧して、帽子をかぶって出なさい」って言われるんですよ。
- IZAM:
- でも、お化粧しなくても変らないんじゃないですか? 薄いじゃないですか。紫外線カットですか?
- 華原:
- でも、やっぱりお化粧すると変りますよ。
- IZAM:
- そうですかね。
- 華原:
- だから、お化粧とるとなんか普通の一般人。本当にそうなんですよ。だからお化粧しろっていうのかもしれないけど。それで、そういうふうにやって、きちんと外は出てるんですけど。そうするとなんか写真とか撮られたりもするしね。
- IZAM:
- ああ、それでかもしれないですね。
- 華原:
- で、たまにはね、御飯とか食べたいじゃないですか、外で。で、なんかお洒落な格好とかして、お化粧もばっちりして、ルンルンで行ってみたいじゃないですか。だけどそれも出来なかったりするんで。
- IZAM:
- やっぱりそうですかね?
- 華原:
- ないですか?
- IZAM:
- いや、僕ルンルンになりたくても一人なんでなれないんですよ。
- 華原:
- じゃあ、一緒にルンルンしますか?
- IZAM:
- いいですよ。なに食べ物好きですか?
- 華原:
- なんでも好きですよ。
- IZAM:
- パスタとか好きですか?
- 華原:
- 好きです。
- IZAM:
- 僕、パスタがすごい好きなんですよ。だから、しょっちゅう。昔、よく一緒にいてくれる友達がいた時は、二人でよく。男同士なんだけど、パスタ屋さん入って「美味しいよね」とかって。いやでも、僕、恋愛経験少ないんですよ、本当に。
- 華原:
- ふーん。
- IZAM:
- めちゃめちゃシャイなんですから、こう見えても。
- 華原:
- シャイ?
- IZAM:
- シャイなんですよ。………疑ってますね。
- 華原:
- いやいや、疑ってない。
- IZAM:
- いや、僕、あれなんですよ………疑ってるじゃないですか。
- 華原:
- なになに? なになに?
- IZAM:
- 生まれが下町なんですね、東京の。江戸っ子なんですよ。
- 華原:
- 私と一緒ですよ。
- IZAM:
- え?
- 華原:
- 私も東京の下町なの。
- IZAM:
- 江戸っ子ですか?
- 華原:
- 東京は亀戸です。
- IZAM:
- 亀戸ですか。僕、荒川なんですよ。
- 華原:
- 荒川。荒川電車乗りましたよ。
- IZAM:
- 都電ですか?
- 華原:
- 都電です。
- IZAM:
- あれのちょうどアナウンスで、昔、僕が住んでたおうちが会社だったんですね。会社の4買いがうちの家だったんですよ。都電でちょうど荒川車庫ってありますよね。
- 華原:
- はい。
- IZAM:
- あそこの目の前の会社で、都電でアナウンス流れてたんですよ。べつに僕の「IZAMさんちです」とかじゃないけど。「次は荒川車庫前。何々」とかって。
- 華原:
- そうなんですか。いろいろ話してくれましたけれども、ここで全国ツアーのお話を聞きたいと思います。お話しして下さい。全国ツアーは?
- IZAM:
- 全国ツアーはですね、今年の12月4日から。
- 華原:
- 12月の4日から。はい。
- IZAM:
- 来年の1月の11日のツアーファイナル渋谷公会堂に向けて。
- 華原:
- 1月の11日。
- IZAM:
- 全国を駆け巡りますね。
- 華原:
- 全国を駆け巡る。1日2回とか公演するんですか?
- IZAM:
- 2まわしですか? いや、それは僕たちロックバンドだから、体力的に辛いですね、2まわしは。
- 華原:
- そうですか。
- IZAM:
- だから、やっぱり1日で1まわしなんだけども、1回公演なんだけど、各地方全部2日間ずつやってくるんですよ。それでずっとやって、ツアーファイナルは東京の1月の11日に渋谷公会堂で。
- 華原:
- そうですか。以前、失神者が出たって。
- IZAM:
- あ、そうです、そうです。前回、夏にもツアーやったんですね、全国ツアー。
- 華原:
- 夏ってデビュー?
- IZAM:
- デビュー前です。
- 華原:
- デビュー前ですか。
- IZAM:
- デビュー前に本当にデビュー決まってて、まあ、早く言えば最後のアマチュアでのライヴツアーをやって。その時にまず、オープニングにSEかかりますよね。
- 華原:
- 私はまだやったことがない。
- IZAM:
- あ、そうなんですか。まあ、SEが、音楽がかかって僕たちが出て行きますよね。そこでもうファンの子たちすごい待っててくれたみたいで、すごく盛り上がってるんですよ、テンション的には。それで1曲目が始まって、サビ行く前に失神者が続出。イベンターさんが失神した人を抱えて、僕たちの前を何人も通り抜けて。
- 華原:
- そんなすごいことがあったんですね。その時も、その時からファッションとかそういうのは変らずですか?
- IZAM:
- 変ってないですね。
- 華原:
- 変ってない?
- IZAM:
- 普段はもっとデザインっぽいっていうか、ちょっと変った服とかが好きだからそういうの着てるんですけど、そういうのはぜんぜん変ってないですね。
- 華原:
- 変らない。
- IZAM:
- でも、普段はこれで歩いてないですからね。
- 華原:
- 普段は。
- IZAM:
- はい。普段はメチャクチャ普通ですよ。
- 華原:
- でも、あれですよね、真似する人とかするじゃないですか。
- IZAM:
- ああ、いっぱいいますね。
- 華原:
- IZAMさんの真似する人とかいません?
- IZAM:
- あ、いますいます。
- 華原:
- 三つ編みしてポニーテールにして。
- IZAM:
- いますよ。
- 華原:
- そういう人を時々見かけます。
- IZAM:
- あ、そうなんですか?
- 華原:
- 見かけますよ。だから、そういう人たちに影響みたいのやっぱり強いんでしょうね、きっと。
- IZAM:
- そうでしょうね。でも、華原さんの真似する人もいっぱいいるじゃないですか。
- 華原:
- 私のですか?
- IZAM:
- ええ。うちの妹してますよ。
- 華原:
- どんな真似するんですか?
- IZAM:
- ファッションとか、髪形とか。
- 華原:
- それは嬉しいです。
- IZAM:
- どんな真似だと思いました?
- 華原:
- 「朋ちゃんね〜」っていう。
- IZAM:
- それはもう華原さんだからいいんだけど、他の人が。うちの妹がやったら、もう。
- 華原:
- ありがとうございます、真似していただいて。妹さんによろしく伝えて下さい。すごい面白い人だった。良かった。
- IZAM:
- だから、さっき顔合わせっていうか、初めてお会いしたじゃないですか。その時メチャメチャ顔が引きつってましたよ。
- 華原:
- ええ!? 引きつってないよ。
- IZAM:
- っていうか、僕のこと見て「うわぁ」って引いてたんですよ。
- 華原:
- 引いてないよ。
- IZAM:
- 引いてないです? なんかそう見えて「あれ? ヤバいなぁ」と思って。ありがとうございます。仲良しですね。
- 華原:
- 仲良しになりました。
- IZAM:
- 僕、いい人なんですよ。
- 華原:
- いい人だと思います。引いてないですよ。
- IZAM:
- 大丈夫ですね。
- 華原:
- はい。では、これからのSHAZNAさんの目指すものは?
- IZAM:
- 目指すもの?
- 華原:
- 聞きたいです、お願いします。
- IZAM:
- 目指すものはですね、やっぱり僕たちアマチュアの時に、いろんな枠があって、そこのバンドのセクションのインディーズっていう枠にいて。そこでわかりやすくいうと一等賞とらないと、メジャー行っても一番になれないと思ってたんですね。だから、インディーズで一番になってからメジャーデビューしようって考えてて。それでインディーズで自分たちのやりたいことは満足するほど出来たし、自分たちの中では一番になったっていう実感はあったんでメジャーに出てきて。やっぱりメジャーでも一番になってみたいですね。
- 華原:
- もう、大丈夫ですよ。
- IZAM:
- いやいや、いや。壁は厚いですよ。
- 華原:
- だって、壁は厚いかもしれないですけど。
- IZAM:
- だって、知ってます? 先々週かな? 華原さんがCD出した時、僕たちは、「来週こそは1位だ」って言ってたんですよ。いやいや、いいんですよ。ぜんぜん大丈夫ですから。そしたら華原さんがリリースされるっていうのを聞く前に僕、ロスとか行ってたもんだから、帰ってきて華原さんが1位にいて「あれ? やられた。負けちった」。でも、ぜんぜんそんないいんです。いや、べつにいいんですよ、本当に。いつかそういう日がきたらいいなって。頑張ろうと。
- 華原:
- 私もそういう時ありましたよ、でも。
- IZAM:
- ありますよね。
- 華原:
- ありました。「I believe」っていう曲があるんですけど、それを出した日にちとちょうど同じ日にちに、B'zが出したんですよ、CDを。それで1位になれなかったっていう話もあるんですから。
- IZAM:
- 今回の僕たちの10月8日に発売された2ndシングル、プロモーションビデオがかかってるやつ、あれもですね、B'zさんと同じ発売日で。
- 華原:
- え? うそ!?
- IZAM:
- 本当に。そうなんですよ。すごいバンドですからね。
- 華原:
- でも、歌はすごく私も尊敬してますけど、大変ですね。でも、ライバルがいるっていうのは、すごく刺激になっていいことだと思いますよ。
- IZAM:
- なりますね。しかも、ぜんぜん違う系じゃないですか、ビジュアル的にも。まあ、僕たちみたいのばっかりいたらちょっとマズいけど。だから、そういうぜんぜん違うジャンルの人たちとか、ぜんぜん違うセクションの人たちとかと会う機会っていうのは、今回っていうか、メジャーデビューしてすごい増えたから、それがすごく嬉しくって。で、「少しはお友達を増やそう」と思ってるんだけど、やっぱりまだ出来ないです。
- 華原:
- 友達ですか。
- IZAM:
- 唯一、篠原ともえちゃんが。あ、なんかよろしく言ってましたよ。
- 華原:
- あ、そうですか。じゃあ、私からも「ごめんね」って言っといて下さい。
- IZAM:
- え?
- 華原:
- 篠原ともえちゃんとお友達なんですか?
- IZAM:
- いや、っていうか、ラジオで一緒になったっていうだけなんですけど。
- 華原:
- あ、そうですか。
- IZAM:
- なんか今、友達を増やそう会っていうのをやってるらしくて。
- 華原:
- 篠原ともえちゃんが?
- IZAM:
- うん。
- 華原:
- でも、私とはお友達になってくれなかったの。
- IZAM:
- え!? 彼女はすごい「会いたい、会いたい」って言ってましたよ。
- 華原:
- 本当ですか?
- IZAM:
- 昨日のことなんですけど、「明日、華原さんと会うんですよ」っていう話をしてたら、「ええ!? 会いた〜い。よろしく言っといて下さい」とかって。
- 華原:
- いや、それは口だけ。この世界は口だけの人が多いから。
- IZAM:
- え? やっぱりそうなんですかね?
- 華原:
- わかんないですけど。もし本当にそう言ってくれているのならば、形態電話に電話下さい。
- IZAM:
- 問いかけてみたりして。
- 華原:
- 問いかけてみたりしてますけど。目指す人なんかはいらっしゃるんですか?
- IZAM:
- 目指す人は、やっぱりその、華原さん知らないんですよね、ボーイ・ジョージ。
- 華原:
- ボーイ・ジョージ? 勉強不足です。すいません。
- IZAM:
- いえいえ、ぜんぜんいいんですけど。誰かスタッフで知っている方がいたら聞いていただければ。ボーイ・ジョージさんっていうのは、すごい方なんですよ。その人をとりあえず越えないと、自分は残れないって思ってるんで。
- 華原:
- じゃあ、「必ず越えてみせるぜ!」。
- IZAM:
- 越えてみせるぜ。
- 華原:
- 「越えてみせるぜ」っていう感じで、これからも頑張って下さい。
- IZAM:
- 頑張ります。
- 華原:
- 私も応援させていただきます。
- IZAM:
- ありがとうございます。
- 華原:
- すいませんでした。私が「たのしくたのしくやさしくね」を出して。
- IZAM:
- いやいや、そんな!
- 華原:
- 目指すところを邪魔してしまったことを。
- IZAM:
- いや、違うんですよ! やめて下さい!!
- 華原:
- 謝罪させていただきます。
- IZAM:
- やめて下さい!
- 華原:
- 申し訳ございませんでした。
- IZAM:
- やめて下さい! なんかイジメてるみたいじゃないですか!
- 華原:
- いや、本当に。
- IZAM:
- いやいや、いや、そんなことないんですよ。
- 華原:
- でも、本当、そういうの憎たらしいと思うんですよ、私も。
- IZAM:
- あ、御経験がおありで?
- 華原:
- 経験があるから。
- IZAM:
- いや、憎たらしくないですよ。
- 華原:
- いや、憎たらしいっスよ。
- IZAM:
- いや、でも、それはまったく知らない人で。ぜんぜん歌とか聴いたりとか、そういうのに興味のない人だったりしたら「うわぁ、憎たらしい」って思うかもしれないけど、自分が応援してるアーティストだったら「ああ、しょうがないな。でも良かった、良かった」って思えるじゃないですか。応援してますよ。うちの妹と一緒に。
- 華原:
- ありがとうございます。私も応援させていただきますんで。
- IZAM:
- ありがとうございます。でも、べつに決して1位になったことは考えないで下さいね。
- 華原:
- うん、でもやっぱり。
- IZAM:
- いや、でも、僕たちこれからですから。デビューしたばっかりですから。
- 華原:
- 僕たちって、私もこれからですよ。
- IZAM:
- じゃあ、二人ともこれからですね。
- 華原:
- これからなんですよ。これから私も新たに頑張ります。
- IZAM:
- 僕も頑張ります。
- 華原:
- はい、今日はすごくいい刺激になりました。
- IZAM:
- こちらこそ。
- 華原:
- ありがとうございました。
- IZAM:
- ありがとうございました。
(はいOKです。どうもありがとうございました)
- 華原:
- ありがとうございました。
- IZAM:
- ありがとうございました。
- 華原:
- 大丈夫でしたか?
- IZAM:
- え? 何がですか?
- 華原:
- いや、なんかいろいろ生意気なこと言って。
- IZAM:
- いやいや、ぜんぜん。楽しかったですよ。
- 華原:
- 大丈夫ですか?
- IZAM:
- え? なんでですか? 僕のほうがメチャ後輩なんですから。
- 華原:
- 後輩とかそういうんじゃない。私はあんまりそういうのはわかんないんで。
- IZAM:
- 僕もあんまり。友達が出来ないからなぁ。
- 華原:
- 友達なんかはすぐ出来るよ、絶対。
- IZAM:
- さっき出来ないって言ってたじゃないですか。どちらなんでしょう?
- 華原:
- いや、なんかその人の立場とかあるじゃないですか。
- IZAM:
- ありますね。
- 華原:
- 立場とか、そういうのがまたひっかかってくるっていうか。
- IZAM:
- ありますね。すごく嫌なところですね。
- 華原:
- 嫌なところがありますけどね。でも、すぐ友達いっぱい出来そうでいいな。
- IZAM:
- いや、メチャメチャ社交的に見えるんですけど、シャイなんですよ。こういう場だからお話出来るんですけど、普通にどっかロビーとかで会ったら、ぜんぜんもう話したくても話せないっていうか。誰にも声かけられないですよ、僕。
- 華原:
- 誰にも? じゃあ、私とすれ違った時には、声かけてくれないんですか?
- IZAM:
- いや、もう今、知ったじゃないですか。
- 華原:
- わかったから。
- IZAM:
- 僕のこともわかっていただけたと思うし。だからもう、そうしたら声はかけます。じゃなくて、ぜんぜん知らない時に挨拶ぐらいしか交わせないじゃないですか。
- 華原:
- じゃあ、今度はね、リリース日が一緒にならないように気を付けますんで。
- IZAM:
- いえいえ、そんな。だから、めちゃめちゃイジメてるみたいじゃないですか、俺が。
- 華原:
- いや、そうじゃなくて。本当に。
- IZAM:
- でも、そうですよね。お互い違うほうがいいですよね。
- 華原:
- 違うほうがきっといい方向に。
- IZAM:
- そうですよね。
- 華原:
- はい、ありがとうございました。
- IZAM:
- ありがとうございました。