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NON-EDIT TALK : 電気グルーヴ * 久保こーじ& 小室哲哉

小室:
こんばんは、小室哲哉です。

久保:
久保こーじでございます。

小室:
今日は二人で進めたいと思っておりますが。ここのとこ10年ぐらい前から知ってる人とかがゲストに来てもらったりとかしてるんですね。

久保:
昔馴染みの人が。幼馴染みじゃないですけど。

小室:
ちょっと懐かしい人もいるんですが。えぇと、今日のゲストの方も19…90年ぐらいかな? だと思うんで、もうかれこれ5年6年目ぐらいになると思うんですが。そういうゲストの方をお招きしています。電気グルーヴの3人のみなさんです。

一同:
こんばんは。

卓球:
御無沙汰しています。

小室:
御無沙汰してます。

久保:
よろしくお願いします。

小室:
チラチラとは会いますけど。

卓球:
ね。この前、広島の。

小室:
広島の駅で卓球君とは。

久保:
偶然ですか?

卓球:
ええ、会ったんですよ。

小室:
よく、ツアーをしている人たち同士では会うことは会うんだけど、そういうことはあっても、僕はあの時べつに出演者で行ってたわけじゃなくて、ちょっとなんかラジオの付き添いで行ってて。それで一人だったんですよ。一人でキャリングケースみたいなので、お皿をわかんないけど、いつもDJの人が持つぐらいの分量だけ持って歩いてたんで。いやぁ、俺、まさか一人でDJで回ってる人がいるとは思わなかったね、本当に。で、ずっと俺は見てたの。

久保:
ああ、誰だろう? と。

小室:
うん。で、一応、声掛けたのね。

卓球:
うん。座席で。

小室:
で、やっぱりそうだったんだけど。まあ、当り前かもしれないけど、DJの人がマネージャーの人とかいるのは、おかしいっちゃあおかしいんだけど。

卓球:
行ってますよ、一人で。

小室:
あの時も同じ質問したけど、広島とかでそういうクラブがあるんだよね、ちゃんとね。

卓球:
うん、そうですね。

小室:
今も各地にクラブでそういうなんていうんです? 傾向としてそういう音楽がかかるとこあるの?

卓球:
うん、ポツポツありますね。

小室:
あるんだ。

久保:
それ、呼ばれて行くんですか?

卓球:
もちろんですよ、それは。呼ばれずに行くわけないじゃないですか。

久保:
いや、っていうか、自分から行かせてくれっていって行くのかな? と思って。

卓球:
いや、あの、オファーが来たり、あとはその地元のオーガナイザーの人と話しして「来てくれ」って話しになったりね。

久保:
ゲストのDJって感じですか?

卓球:
そうですね。

久保:
へぇー、でも、すごいですね。

小室:
基本はだから、向こうのイギリスの人とかもそう言やあそうですよね。日本に呼ばれてDJに来るっちゃあ。その時に一瞬思って、「ああ、確かにDJを向こうから呼ぶ時、一人で来るなぁ」と思って。まあ、べつに普通かなとは思ったんだけどね。まあ、そんなに大変なことじゃないみたいね。普通だよね。

卓球:
うん。階段でレコードを運ぶ以外は一人で充分です。

小室:
充分なんだよね。

久保:
いや、一人で行くこと自体は簡単だと思うんですけど、そこにワザワザ電気グルーヴの石野卓球が、まあ地方のたかがディスコって言ったら申し訳ないけど、にワザワザ行くっていうこと自体すごいことですよね、だから。

小室:
それはやっぱりやりたいからでしょ?

卓球:
うん。ただし、あんまりね、名前出さないでもらってるんですけどね。

小室:
ああ、その時は。なるほどね。

久保:
へぇー。

小室:
そうか、そうか。そういう活動もありつつ、もちろん電気グルーヴは普通にあると。

卓球:
ええ、やってますよ。

小室:
通常営業。

卓球:
ええ、メンバー変わりましたけどね。

小室:
メンバーあの時からそうだね。あの時、スターウォーズみたいな名前の方でしたよね。

卓球:
そうそう、そう。

ピエール:
スターウォーズみたいな名前? どんなんだろう?

小室:
じゃなくって、CMGK?

卓球:
死にましたからね。

マリン:
本当にね。

小室:
彼なんか、あの後やりましたよね?

卓球:
ええ、まだ。まあ、今もやってますけど。

小室:
そうですよね。そう、あの、なんとも奇抜なことをやってもらった時期にこの3人がいたんで。

久保:
あの、TMネットワークのシングルの曲を、そのままそのシングルのB面でカヴァーっていうんですかね?

小室:
いや、まあ、どっちかっていうとA面があっちだったよね、当然。

卓球:
いや、B面ですよ。なにをおっしゃいますやら。

小室:
B面じゃないよ、あれ。

卓球:
切り取り線まで入れたじゃないですか、ジャケットに。ね。でも、あれがあの、今後ウチの電気グルーヴの歴史のなかで抜くことはないだろうっていうオリコンのチャートの記録ですよ。

久保:
でも、そんなことはないんじゃないですか?

小室:
枚数はもう、多分もう抜いてるかもしれないけどね。チャート的には二位とか三位とかそういうやつだから。

卓球:
枚数は560枚でしたもんね。嘘ですけど。

小室:
そうそう、だからまあ、そういうので、あれはあれで僕なりの苦肉の策で。苦肉の策っていうのは電気グルーヴをどうやって売ろうかっていう苦肉の策じゃなくて、TMのなんていうの? 起死回生っていうか。TMの生存を、サバイバルのためのアイデアであって。それで協力してもらったみたいなとこも半分はあったから。いわゆるあの頃は僕、正直いってわかんなかったからね、ああいう音の作り方は。

卓球:
当時TMの晩年ですか? あれって。

小室:
晩年です、それは。

卓球:
あ、そうですか。

久保:
非常に晩年ですね。

小室:
もう、TMNになって、こっちも試行錯誤の連続だから、あの頃は。で、ああいう形にして。あの時、急にいきなり話し変わっちゃいますけど、あれB.P.Mって下げたんですか?

卓球:
うん、下げました。

小室:
下げましたよね。すでにそういうことをやってたから。あれ? 下げて、でもこっちの音源は使わなかったんだっけ? 使ったんだよね。

久保:
サンプリングで使ってたんですよね。

卓球:
うん、サンプリングして使ってました。タイムストレッチ。

小室:
もうあの時からタイムストレッチなんてしてたの?

卓球:
っていうか、当時だとハーモナイザーで。でもね、テレビで言ってもって感じなんですけど。

小室:
ええ、大丈夫だけど、これは。大丈夫なんだけどって、べつに放送禁止用語じゃない。タイムストレッチしてたんだね。で、5年前でしょ? 大体。

久保:
そうですよ。

小室:
そこらへんはすごい早いっていうか、進歩してましたね、あの頃はね。っていうか、たまたま俺なんかがわかんなかった部分だったのかもしれないけど。

久保:
ああいうアプローチはぜんぜんTMとかはやらなかったですねんね。

小室:
やらなかったっていうか、ノウハウがなかった。それはまだぜんぜん出来なかったっていうのはもちろん。

久保:
けっこうド胆を抜きましたよね、あれは。

小室:
ビックリしたね、あれはね。

久保:
「スゲぇよ、こいつら」って。

卓球:
コーラ飲むな、人が話ししてる時に。

マリン:
ごめん。のど乾いっちゃって。

小室:
まあ、それはもう前の話しなんですけどね。あの、聞きたいことっていうか、話せることは山ほどあるんだけど。

卓球:
そうですよ、もう失礼なことからね。小室さんのフェラーリにチンコつけたり。

久保:
けっこうこの3人はですね、僕らの目の届かないところではそうとう失礼ですから。

卓球:
マリンなんて人殺してますからね。

マリン:
まあ、少しですけどね。

小室:
幅がありすぎちゃって、なんか話せないよね。どこらへん話せばいいんですか? 今日は。

卓球:
だって僕らゲストですから。

ピエール:
呼んでおいて、人のこと。

小室:
この番組の悪い傾向で、あの、ゲストの方に進行をだいたい決めてもらうっていうとこもあってね。流れがね、こっちで決められないとこもあるんだよね。その人の反応で「あ、この人は、今日はこのへんを話そうと思って来てるんだ」っていうのはわかるわけ、いくつかのやりとりのなかで。で、低俗なこと、高尚なことって別けたりしてもいいんだけど。

久保:
いま、瀧君は「低俗なほうに行ってくんないかな?」ってちょっと思ってます。

ピエール:
もう、目がキラキラしてます。

卓球:
マ○コって言いたくてしょうがない。

小室:
それと、その時によっては「音楽の話しをどうしても俺は言いたい」っていう人もいるわけですよ。それなのにこっちが勝手にずっとプライベートだったりとか、なんか私生活の話し聞いたりとかする時もあるし。音楽の話しをしたいのかなと思ってすると、もうちょっとなんか「小室さんとサシで話したい」とかいうことを狙って来てる人もいるし。だからそれはやり取りのなかで。で、これ、キングギドラみたいな状況だからさ。

久保:
首が三つある。

卓球:
怪獣ですか? ウチらは。

小室:
それで一応、久保こーじを。

久保:
通訳ですか?

卓球:
用心棒っていう話しもある。

小室:
あの、瀧対応で、一応。

久保:
俺は瀧対応?

小室:
それで置いたんだけどね。よかったらそれはそれで、そこで(瀧と久保で)話してもらってもいいと思って。

久保:
こことここ(瀧と久保)ですか?

ピエール:
ちょっと無礼講でお願いします。

小室:
俺と話すことないよね? べつにね。

ピエール:
いやぁ、ありますよ。あるある、あるある。ありますよ。

小室:
何の話題があるかな? だいたい、未だにやっぱり役目がちゃんとわからないし。

ピエール:
あ、俺ですか? 役割ね…。

小室:
前からそんなこと言ってたよね。

ピエール:
いや、もう、未だに俺もわかんないですから。

小室:
だって、特技が多すぎるじゃない。

久保:
多いんですよ。

小室:
音楽以外の。

卓球:
いや、音楽だけ苦手だっていう話しもあります。

久保:
野球はウマいし、顔、怖いし。

小室:
あとだって、子供の相手も上手なわけでしょ? すごく。

久保:
そうですよ。

ピエール:
小室さん、子供とか苦手そうですよね。

小室:
苦手ですよね。だから、シャイになっちゃって、俺のほうが子供よりね。俺のほうが照れちゃったりすることのほうが多いですから。

ピエール:
ね、聞くことっていってもね。当然、俺、音楽の話しはできないですからね。

卓球:
威張って言うな、おまえ。「音楽の話しはできませんからね」って。

ピエール:
いや、ダメなんですけど。どうなんスか? 最近。

小室:
あ、それ、いいとこだよね。

ピエール:
哲哉君は。

小室:
このライン(小室と瀧)が一番怖かったよね。

久保:
そのラインですか。

小室:
一応、読みとしてはこういう角度(小室と卓球・マリン)と、この角度(久保と瀧)でと思ってたけど。

ピエール:
そんな怖がんなくてもいいじゃないですか。

小室:
なんか乱反射みたいな感じだからね。

ピエール:
じゃあ、なんですか? 仲良くなるところから始めて、一緒にキャッチボールでも。

マリン:
まず野球からですか。

小室:
だから、最初のレコーディングっていうか、その話しがあっても、何にも会話してないもんね。

ピエール:
確かね、俺は最初に見た時の印象って、なんかどこだっけな? どっかのなんか食べ物屋? 

卓球:
料亭みたいなとこじゃない?

ピエール:
料亭みたいなとこで。

久保:
あ、じゃないんだ?

ピエール:
違う違う違う。違う違う。で、そこでウチら待ってたら、なんかものすごいブルーのスーツに身を包んだ男が、スカーッとか入ってきて。パーンと開けて「いやぁ、僕らの曲はね」っていうから。

卓球:
その口調だったんだ。「真似すんな」。

ピエール:
「リミックスっていうか、なんかやって欲しいんだよね」。

小室:
そんなに鼻にかかってた?

ピエール:
いやいや、だいぶ誇張してますけど、だいたいは合ってますからね。それで話して、それぐらい。

小室:
覚えてない、そんな料亭なんて。俺、だいたい魚嫌いだから、料亭なんて。

ピエール:
いや、なんかね、和風の。

小室:
和風の?

ピエール:
うん。食べ物屋さんだったな。で、ウチらもう、汚い格好してね、金なんか50円ぐらいしか持ってないやつらでしょ。

卓球:
腰に縄一本でな。

ピエール:
本当に。それ、いきなり来たらもう、ウワァーッて感じですもん。

小室:
ブルーのスーツ? なんだろう?

ピエール:
マイケル・ジャクソンかなと思いましたもん、この人は。

卓球:
ギンシロウかな? と思ったから。

小室:
あ、そういうとこからですか。で、ぜんぜん話しは無かったもんね、多分ね。

ピエール:
そうですね。具体的なことっていうのはね。

小室:
だから、ちょうどマリンの位置のCMGKとか、音楽の話しっていうか、その具体的な話ししかしなかったし。

卓球:
そうですね。

小室:
多分ね。

久保:
それは5年ぐらい前の話しですか?

小室:
そうそう、そう。

ピエール:
「ウチらに頼んでくるって、変わってんな、この人」って思いましたね。

久保:
でも、結果は面白かったですもんね、実際。

小室:
そうね。その後、俺、使われまくったと思うんだよね、いろんな雑誌とかの、彼等のほうの取材のアイテムとしてはけっこう便利だったでしょ?

久保:
いや、未だにネタとしては使ってますからね。

卓球:
うーん? もう定番。

ピエール:
すいません。

小室:
そこらへんはかなりのもんで、なんかウチらのっていう言い方すれば、あの頃はほら、TMのファンがいたわけだからさ、すごい脅されたと思うよ。

卓球:
きましたよ。もう、今だに当時送られてきた剃刀使ってんですよ。

小室:
使ってんの?

卓球:
まだ余ってますよ。

小室:
けっこう血まみれになって手紙とか読んでたって感じ?

ピエール:
そうですね。

小室:
剃刀とか、本当に送ってきたって。

卓球:
きましたよ。

マリン:
俺、こなかったよ。

卓球:
おまえ、いねぇもん。

小室:
いや、いいタイミングですね、今の。

マリン:
いやいや、そんな。すいません。

卓球:
これ、5年間の成果だろ?

マリン:
そうなんです。

小室:
やっとどこの立ち位置かっていうね。

久保:
でも、5年前から考えると、やっぱ電気は音楽変わったんですかね?

卓球:
うん、徐々に。徐々にというか。

小室:
最初しか、一緒にやってんの一個しかないからしょうがないけど、あれは俺はだから、ヒップホップの人だと思ってたから。

卓球:
当時ね、よくね、ラップとかのグループの人たちと同じにくくられることあってね。で、すごい反発してたんですよ。

小室:
だって、このギャグセンスっていうの? なんていうの? その喋り口調も含めて、まあ瀧君も含めて、やっぱりね、なかなかああいうロンドンみたいなものは浮かばなかったもんね。ロンドンっていうかまあ、テクノだかわかんないですけど、あの頃やってたのは。

卓球:
ロンドンっていったら、キャバレーのほうのロンドンですよね。失礼失礼。

ピエール:
オバちゃんが出てくるやつ。

小室:
僕としてはだから、ヒップホップとかそういうほうのイメージじゃないかなってずっと思ってて。イコールだからほら、不良みたいなさ、とこあったからさ。

卓球:
不良?

小室:
不良…不良だよね?

卓球:
え? ウチらがですか? ウチらはもう、至って真面目ですよ。

小室:
あのスタイルはやっぱり不良なスタイルだと思ってたから。

久保:
でも、それがなんかテクノになり。

小室:
テクノになりっていうか、もともとぜんぜん変わってないんでしょ? 本当は。

卓球:
うん、基本的には。ウチらの気持ちとしては、ぜんぜん変わってないんですけどね。

小室:
変わってないんだけど。でもやっぱり、シングルとかちゃんとシングル作ってるよね。なんだかんだいってね。

卓球:
そこがまた姑息なところですね。

小室:
だって、歩いて歌ったりしてるもんね。

ピエール:
歩いて歌ったりしてるって?

卓球:
それ、ウルフルズじゃないんですか?

ピエール:
おいおい、おいおい、あっちはトータス。こっちはピエール。

小室:
あの、いや、もうちょっと前のシングルとか。

ピエール:
『ガッツだぜ』ですか?

小室:
確かにウルフルズも来たけど、それぐらいはちゃんとわかってるよ。いや、あの、シングル出したじゃない。で、それでなんか歩いたりしてなかったっけ?

ピエール:
え? シングル?

小室:
ほら、HEY! HEY! HEY! 出たりさ、そういう時にさ。

ピエール:
HEY! HEY! HEY! とかではやったりしましたけどね。

小室:
ああいうとこはちゃんとシングルだとか作ったりしてるからね。

久保:
あの、清志郎さんのカヴァーとかやったじゃないですか。

卓球:
やりましたね。

久保:
俺が思うんだけど、電気ってあのへんがけっこうターニングポイントだったかなとか思ったんだけど。そんなことない?

卓球:
あれ、遊びで出したんでね。

久保:
あれはもう、全く遊びなんですか?

マリン:
別名義で。

卓球:
そういえば昔、久保さんとさ、ニッポン放送のさ、AIDSキャンペーンのシングルね。

久保:
そうそう、そう。やりました。

ピエール:
「今、僕たちに出来ること」。

久保:
なんにもしないまま、オールナイトニッポン、二組みとも終わっちゃいましたけど。

小室:
「やっぱ出来ないや」っつってやめちゃったの?

久保:
やめちゃいました。

卓球:
あらららら。

久保:
でも、けっこうね、そういうポップなアプローチっていうか。

小室:
うん。あの、なんていうの? すごくだって、こう言えば絶対ああ言うじゃん。そういうスタイルじゃん。

卓球:
そうですね。

小室:
「じゃあ、ああなの?」っていうと「いや、こうだ」って。それがもう音楽にもそのままだから。「あ、わかった。ああなんだ」っていって、「ああ」っていうのが売れるっていうことだとするじゃん。というと、「そうじゃない」ってなんとなく返ってくるし。

久保:
天の邪鬼的な。

小室:
うん。

卓球:
三浦和義って感じですもんね。ロス疑惑の。

小室:
それをだから、なんていうの? 音楽に出してくるから。すごい不透明だよね。

卓球:
不透明ですか?

ピエール:
「不透明」、良く言えば。悪く言えば「濁ってる」っていうことですよね。

卓球:
濁ってるんですよね。最近、ウチらでも自覚症状出てて、「ウチらどうも濁ってるよな」ってね。

ピエール:
「ウチら黒いぞ」って。

小室:
あ、もう濁るどころか。

ピエール:
そうそう。

卓球:
そう、ファンキーな黒さじゃなくて、ドブの黒さなんだよな。

ピエール:
そうですよね、やっぱ。

小室:
そこまでで、わからないよね。未だにやっぱりわからないもんね。

卓球:
やってる本人たちがわかってないですからね。

久保:
でも、音楽はメインは卓球君が作るんでしょ? 基本的にことは。作曲とかっていう作業は。

卓球:
だいたいだから、この二人です。マリンと。

小室:
ね。それでもうわかんないし。

久保:
瀧君の立場ですか?

ピエール:
僕ですか?

久保:
レコーディングでなにやってんですか?

ピエール:
レコーディングではだいたい木根さんと同じことやってます。

久保:
わかりやすい。それはわかりやすい。なるほど、木根さんだ。

ピエール:
俺、レコーディング行くとね、だいたいほら、べつに打ち込みやるわけでもないし、コードがどうしたこうしたとかいって、アレンジに参加できるわけでもないから。だいたい前半は遊んでるんですよ。

マリン:
ゲームやってる。

ピエール:
ゲームやったり、スクラップやってたり、スタジオ来なかったり。

マリン:
髪切りに行ったり。

ピエール:
そうそう、そうそう。

卓球:
今回のアルバムのレコーディングの時、引っ越ししてるんですよ。アルバムのレコーディング中に。

ピエール:
11月のアタマくらいからレコーディング始まるっていうから、11月アタマぐらいに引っ越ししようかなと思って。で、だいたい中盤過ぎぐらいからですかね、俺がスタジオに行くようになるの。いいのかな? それで。

マリン:
いいんじゃない?

久保:
で、歌うのは基本的に卓球君?

卓球:
と、瀧ですね。

小室:
あ、歌うんだ?

卓球:
「歌うんだ?」とか言われてるぞ。

ピエール:
歌うんですよ、僕。

小室:
それは大事だよね。

卓球:
お酒飲むとね。

小室:
あ、お酒飲むと?

卓球:
いや、嘘ですよ嘘。

久保:
でも、そうやって考えると、TMで例えるとマリン君が先生の立場なんですよね。

マリン:
いや、僕は木根さんの立場ですよ、わりと。

久保:
あ、そうですか?

ピエール:
木根さんが二人かい? このバンド。

小室:
そりゃマズいよ。

久保:
しょうがないなぁ、それは。

卓球:
じゃあ、俺も。だって。

小室:
それは、ここに木根が来ても「マズい」って言うよね。

卓球:
本人にして。

小室:
まあでも、そのへんはわかるけどね。レコーディングの雰囲気とかね、そういうのはわかるけどね。やっぱりあの、結果で出てきてあなたたちは売りたいのか売れたいのか売らないのか、売るっていう言葉一つにしても、その後に続く言葉がわかんないもんね。

ピエール:
目的は何だ? っていうね。

小室:
本当。

卓球:
愉快犯ですかね? 強いて言えば。

小室:
愉快犯。

ピエール:
何が望みだ? っていう感じですもんね。

卓球:
そうすっと「望みなんてない」って言うしな。

久保:
ですよね。

小室:
うん。そう、あの「ダイ・ハード3」の映画の最初の部分で、望みが、目的がわかんない。金なんだか刑事が目的なのか嫌がらせなのか、最後までわからないところがあるよね。

久保:
でも、売れたいんですよね? 基本的にはやっぱり。

卓球:
まあね売れないより売れたほうがね、いいんですけども。

小室:
もう少し言っちゃうと、イントロからエンディングまでね、シークェンサーが一個すごい気持ちいい8音ぐらいのシークェンスのパターンだけでさ、あったとするじゃない。それを、気持ちいいからこれはどうしても通そうと思うじゃない。思うけど、シングル作らなきゃいけなくて、その時ってどっち取るんですか?

卓球:
うーん? それはそれで出しておいて、シングルもまた別で作って。

マリン:
そっちはアルバムに入れるって感じで。

小室:
ああ、それはアルバムに入れて。じゃあ、シングルとはさ、やっぱりちゃんと割り切ってわかってる部分があるから当然やるんだよね?

卓球:
うん。でも、シングルってまたね、アルバムとかと違うから。

小室:
ほらね。急にちゃんとすごく良識ある普通の答えだよね、それね。

卓球:
ねぇ。「ねぇ」って。

久保:
なんか、すごく話しの節々で思ったのは、小室哲哉っていう人は電気グルーヴに対してものすごい誤解を持ってますよね、きっと。この人たちはオチャラケに違いないという、みたいな。

小室:
ああ。いや、でもね、あの、音はもちろん断片的だけど聴いてるから。そういう時には例え、本当マジでフィルターとかのどれぐらい平かとかそういうの、かなり何時間もかけてやってるような気もしてるのね。そういう部分は思ってるから。だから、一台のシンセの使い込み方なんて、俺なんかよりぜんぜん深いでしょ? と思うしね。

久保:
それはマリン君ですか?

小室:
うん。とかのこだわりってあるでしょ、きっと。

マリン:
うーん? 以前はけっこうあったけど、最近はそうでもないですけどね。

小室:
そうだね 。まあ、そういうシンセの形になってきちゃったからね。今、こだわったらこだわりようないくらい深くなっちゃってるからね。行けるとこまで行けちゃうじゃない。

マリン:
そうですね。

小室:
ディスプレイも終わらないでしょ。どんどん、どんどんページが入ってって入ってってとかで。入り込みようもないのかもしれないけど。

卓球:
シンセいじってると、音楽作ってる暇がなくなっちゃうんですよね、深過ぎて。

小室:
あの、プロデューサーっていうのは? どういう意識なの? プロデュースっていうような。いわゆるバンドをもってく、もってこうっていう。それはみんなセルフなの?

ピエール:
そうですね。

卓球:
そうですね。やっぱね、それだけはね、電気グルーヴに関しては任せらんないですね。

マリン:
頼める人いないね。

卓球:
ただ、音の部分だけとか、プロモーションとかそういう部分だけとかだったら任せられても、やっぱりトータルで見れるのは、やっぱりメンバーしかいないから。それが瀧かな?

久保:
あ、でもでも、俺も今そう思ったんですよ。

ピエール:
見て黙ってるだけなんですけどね。

久保:
でも、いろんなアルバムとかツアーのタイトルのコンセプトとか決めるの瀧君でしょ?

ピエール:
僕ね、首を立てに振るか傾げるかなんですよ。ダメとは言えないっていう。「うん」か「うーん?」っていうあたりで。

久保:
なんだっけな? 武道館のライヴのタイトル。「野グソ投げ大会」だっけ?

卓球:
あ、「野グソ飛ばし大会」です。それ、野音ですね。

久保:
それ、でも、瀧君のセンスですよね?

ピエール:
そうですね。だいたいなんか、フザけて言うんですけど、フザけて言うとOKになっちゃうんですよ。

久保:
野音のタイトルが「野グソ飛ばし大会」ですからね。

卓球:
さすがに「全国シ尿食べ歩き」っていうのはNGくらいましたけどね。ツアータイトルで。

久保:
怒られちゃって?

ピエール:
うん。「新聞に載せられないから」って。

小室:
それは本当に怒られたね。

ピエール:
っていうか、「ダメだ、そんなの」っていわれて。

久保:
真面目な顔で?

ピエール:
真面目な顔で。

久保:
でも、そういうセンスは、やっぱり瀧君から出てくるセンスですよね。

小室:
まあでも、プロデュースっちゅうか。プロデュースっちゅうのかな? わかんないけど。

ピエール:
そんないいもんじゃないっスよ。

卓球:
野次将軍とか言われてんですけどね。

小室:
カラーを出してるっていうことだよね、色をね、要はね。

久保:
そう。濃いい汁。

小室:
濃い。濃いよね。それが功を奏してるかどうかっていうのは、ちょっとわかんないけどね。

卓球:
おまえいなきゃ、もっと売れたかもしれない。

ピエール:
そんなこと言うな、おまえ。テレビで。

卓球:
お母さん見たら心配するだろって。

久保:
だから、先生は、電気グルーヴっていうとまず瀧君越しに電気を見ちゃう。

小室:
うん。と、あとまあ、卓球君の音の部分て最初あったから。そういうのかと思ったけどね。結局、いつも常に二人の両面がぶつかって頭でわかんなくなっちゃってるんだね、きっとね。そういう感じなのかな?

久保:
うーん? 俺のなかではすごく整然としてるんですけどね。

小室:
あ、整然としてるんだよね。

久保:
なんか「バランスとれてるな、この人たち」っていつも思ってて。

小室:
そりゃいいバランスなんでしょ、それは。

ピエール:
でも、どっちかがやめるっていったら、俺がやめるしかないでしょうね。俺がやめちゃうとバンドじゃなくなっちゃいますからね。そこが難しいとこなんですよ。

小室:
HEY! HEY! HEY! とかにも出てますよね。出てましたよね。

ピエール:
そうですね。

小室:
その時も、かなり突っ込まれたでしょ?

ピエール:
「おまえ、いらないじゃん」とか言われてね。「その通りだ」とか思っちゃった。

卓球:
その後泣いた、泣いたね。

ピエール:
泣いてましたよ。旅に出ましたもん。

久保:
ひっそりと?

ピエール:
新宿まで。 卓球・

マリン:
近いなぁ。

久保:
歌舞伎町だ?

ピエール:
抜いて帰ってきちゃった。もう忘れちゃって。

卓球:
「よーし、頑張るぞ!」って。

マリン:
「なんのためだっけ?」なんてね。

ピエール:
そんな調子ですけどね、いつも。

小室:
前向きなんですね、それはね。

ピエール:
だからね、あんまり落ち込まないんですよ、僕。深く考えるとね、果てしなく考えちゃうから考えないようにしてるんだけどね。

小室:
あ、そういうとこはあるよね。あの、そういうところあるっていうのは、深く考えちゃう人ってけっこうサッパリしてますよね。そういう気するんですよね。あんまり考えちゃうとどこまでもいっちゃうような俺は性格だからサッパリとっていう人いますよ。

久保:
そういう意味じゃ卓球君はなんていうんですか? その逆? もう始めっから考え過ぎないっていうところがあるんじゃないですか? そんなことないですか?

卓球:
どうなんだろうな?

久保:
わりとザックリいくほうなんじゃないですか? 何事にも。そんなことないですか? わりと血液型でいうところの、瀧君がA型で卓球君がO型的なイメージをすごい受けちゃうんですけど、僕は。

卓球:
あ、僕O型なんですけど。

ピエール:
僕AB型なんですよ。

久保:
AB?

小室:
でも、遠くないよね。話しとしてはね。

卓球:
ものによってはでも、違いますね。瀧がザックリいく場合もあれば。

久保:
逆も?

卓球:
うん。逆もあれば。

ピエール:
だいたい曲作ってるの見てると、曲に関しては(卓球が)ザックリいく型で(マリンが)うーん? て考えるタイプですけどね。

久保:
で、瀧君がそれを上から見て「はい、こう」みたいな?

ピエール:
どこを壊そうかな? と。

久保:
まあ、やっぱバランスいいですね。

小室:
今のそういう話し聞くと、バランスすごいとれてるっていうかね。バランスっていうのは役割がわかるような気もするよね。

卓球:
まあ、確か役割分担がハッキリし過ぎてるっていうぐらいし過ぎてるよな。それがたまにね、ヤバいなと思う時もあるんですけど、ハッキリし過ぎて。

ピエール:
会社っぽくなんかもう。会社っぽくでもないか?

小室:
なるほどね。いやぁ、でも、あの、なんていうのかな? だから、存在自体がもうさ、そういうとこにいるから、俺なんかでもそうだから。さっきずっと俺が話してたようなポジションにずっといるから。だからなんか、結局、多分これで何年先に会っても前でも、同じようなことしか聞いてないと思うね、それはね。いつも同じことばっか言ってるような気がするな。なんか、だんだん照れてきちゃったけど。唯一だから、そのシングルを聴いてなんか20位圏内に入ってきたシングルってなんでしたっけ?

ピエール:
なんだったっけ?

小室:
タイトルはちょっとわからないんだけど。

卓球:
『そんなあの娘にドッキンラブ』ですか?

小室:
…多分、違う。もっと短いタイトル。

卓球:
『NO』かな?

小室:
あ、『NO』か。

ピエール:
最初っから言えよ、まおえそれ。

卓球:
わかってたんだけど。

ピエール:
大丈夫か?

卓球:
今、ボケようと思えばボケれるところだったけど、すぐ出なかった、すいません。

小室:
それだね、きっとね。ああいうのを聴くと、またちょっと考えたりしてたんだけどね。そうそう、その曲です。俺なんかだって、音は一応、一応っていう程じゃなくて、モロなんていうか踏襲してるじゃないですか。ちゃんとしたサウンドを、それまでの。で、詞が乗ったり、メロディがシングルだからやっぱりっていうのと、ちゃんと考えてあるじゃない。あれは全部混ざってるわけでしょ? ある種。そうじゃなくて、やっぱりさっき言ったみたいにバッサリ切られてて?

卓球:
いや、そうバッサリ切ってはいないんですけどね。なんだろう? 言葉は悪いですけど、シングルって撒き餌みたいな部分てあると思うんですよ。

小室:
マキエ?

卓球:
撒き餌。

久保:
撒く餌ね。

卓球:
それで興味をもってくれた人がアルバム聴いて、なおさら深く電気グルーヴを知ってくれればなっていうとこがあるから。いきなりアルバムってね、やっぱ難しいじゃないですか。

小室:
そうだよね。それなんかもすごいわかりやすいよね。まああの、俺なんかに対してのコメントだかなんだか、いろんなとこでいろいろお話ししてると思いますから、それは。改めてこういうのも怖くて俺、ちょっと面と向かって顔見れないんだよ。

ピエール:
なにビビってんですか?

小室:
初めて聞くんで、ちょっと怖がってるかもしれないね。

久保:
意外といい人たち。

小室:
だなぁと思いきや。

久保:
噛まないし。

小室:
そうですね。だから、俺のコメントとかすごい天下一品ですよ、彼等は。

久保:
彼等に言わせるとですか?

小室:
うん、そう。

卓球:
いや、いつも褒めちぎってるじゃないですか。

久保:
いや、ぜんぜん褒めてない。けっこう言ってんですよ、いろんなとこで。

ピエール:
だって、そっちのほうが面白いじゃないですか。

小室:
そうだよね。

久保:
けっこう音楽業界に敵多くありません?

マリン:
多いっスよ。

卓球:
多いっスよって。友達いないんですよ。

久保:
ああ、シャ乱Q好きですか?

卓球:
…どういうことですか?

ピエール:
シャ乱Qね、でもね、最近、僕ちょっと好きになってきて。

卓球:
面白い。

ピエール:
うん、面白い、見てんのは。

マリン:
あの行き着いた感じはいいですよね。

ピエール:
面白いんだけど…。

久保:
前、シャ乱Qの悪口とかどっかでいいました?

卓球:
うん。っていうか、常に言ってるから。

ピエール:
けっこう言ってるんですけどね。

小室:
俺なんかのやってるプロデュース系のアーティストっていうか、そういう歌手の人とかどうですか?

卓球:
trfは聴いたことあるんですけど、他はちょっとわかんないですね、ごめんなさい。

ピエール:
なんだっけ? 華原朋美の。

小室:
そこにくるのね。

ピエール:
なんだっけ? 『I…』?

久保:
『I beleave』?

ピエール:
『I beleave』。あれ好きですよ、僕。

小室:
あ、本当。

ピエール:
あれ、買おうと思いましたもん。

卓球:
思っただけだろ?

ピエール:
思っただけで。

小室:
案外シンプルなコメントでよかった。ありがとうございます。

ピエール:
あれラジオでかかると、ボリューム大きくして口ずさんだりしてますよ。

卓球:
違う歌をね。

ピエール:
うん。

久保:
ぜんぜん違うんだ。

ピエール:
いくつやってんですか? ちなみに今。

マリン:
けっこうやってますよね?

小室:
うーん? 数はちょっとわかんないね。

マリン:
数がわかんないぐらいやってんですか?

久保:
アーティストは本当、わかんないですよね。

小室:
アーティストの曲数はわかんないけど。

卓球:
全集できますよね。

ピエール:
小室哲哉全集。

小室:
できるかもしれないね。シングルは40曲ぐらいじゃないかな、年間で。

卓球:
年間40曲!?

ピエール:
え? 年間40曲? はぁー、すごいなぁ。

久保:
電気は? ちなみに。

卓球:
ウチらですか? シングル今年はないですね。

ピエール:
今年はないって、あ、去年出たか。

卓球:
去年一枚。去年一曲です。

ピエール:
何年かかるやらっていう感じですね。

小室:
そんなこといったら40年かかっちゃうよね。べつに多い少ないじゃないですけどね、ぜんぜんね。まあ、それは仕事的にですから。

久保:
でも、もっと枚数出してるような気しますけどね、わりとコンスタントに。連発っていうか。

卓球:
シングルですか?

久保:
うん。も、アルバムとかも。

小室:
アルバムはちゃんとコンスタントに出してるでしょ?

卓球:
うん。ポツポツ。

久保:
でも、ソロのほうが多いですよね? 特に最近、卓球君とかすごいソロっていうイメージがあるんですよ。

卓球:
そうですね。まあ、ボチボチあの、やめようかなと。

久保:
電気を?

マリン:
僕ら二人で。弱いでしょ。

久保:
でも、ソロだとやりたいこと出来るんですか? まあ、その質問は変だけど。

卓球:
うーん? でもね、電気とまた別で。電気は電気で楽しいんですよ、すごく。ソロはソロで楽しいんですけど、また違う楽しみですよね。オナニーとセックスの違いっていうか。どっちも気持ちいいんだけど、何だろう? 楽しみ方が違うっていうね。

小室:
うーん。わかりやすいかな。

久保:
瀧君もやってんですよね。ジンセイとかね。もう今やってないんですか?

ピエール:
ジンセイきもう、かなり前の話しですからね。

久保:
でも、CDになりましたよね。

ピエール:
なりましたよ。演歌のやつでやったり。

小室:
今、まだポンキッキーズってやってんですか?

ピエール:
まだやってます。

小室:
毎週やってんだ? あれ。

ピエール:
あれ、とりあえず毎日出てることにはなってますけどね。

卓球:
出てることには。

ピエール:
当然ほら、今、安室が忙しいから。

小室:
ああ、ああ、スケジュールがね。すごいモンスター化しちゃいましたからね。

ピエール:
モンスター化。

久保:
アムリンの。

小室:
そうか、そうか。

久保:
瀧君のそういう面もあるんですよね。バラエティっていうか。

小室:
それはあるでしょ。あるでしょ? それはすごく。

ピエール:
なんですか?

小室:
あの、バラエティっちゅうかなんていうか。

ピエール:
そうですね。

小室:
それもあの、俺がTMの時に他の作曲活動して、それでTMの人気を出そうとか思ったのに近いとこってあるのかな?

ピエール:
まあ、そうですね。

小室:
どっか他のとこからお客さん引っ張ってくるっていうか。

ピエール:
だから、とりあえず入り口はたくさんあるに越したことはないじゃないですか。

小室:
それやっぱりね。

ピエール:
べつにそれを例えばまあ、テレビってやっぱりすごいですから、影響力が。それ使って強引にもってこうとかはぜんぜん思わないですけど。あの、まあ、何かしら引っ掛かればいいかなっていう感じですよね。

小室:
でも、それはそうだもんね。

ピエール:
あとなんか、そういうものってやったことないじゃないですか。テレビに出てどうしたこうしたとかって。で、「面白そうだからやってみようかな」って。

小室:
でも、もう長いでしょ?

ピエール:
もう2年ぐらいやってますけど。

小室:
2年だよね。そういう部分もあるし。

久保:
ポンキッキーズですから。

小室:
で、TK MUSIC CLAMPで3人でいるからね。すごく面白い。

久保:
3人の絵って、そう言われてみれば見ないですよね。

小室:
あんまり見掛けないから。

卓球:
最近、3人で揃ってテレビ出ること、あんまりないもんな。

ピエール:
3人揃ってテレビ出るのって、ものすごい久しぶりですよ。

卓球:
ホされてたんでね。

ピエール:
誰にだよ?

久保:
ラジオは二人でしょ? 基本的に。

卓球:
今やってないですけどね。

久保:
でも、やってる時は二人で。ラジオでもあんまり3人揃わなかったもんね、あんまりね。 卓球・

ピエール:
そうですね。

卓球:
今となっては珍しい3人のスタックですよね。

久保:
今となっては。

小室:
そうだよね。それもちゃんと赤でなんか揃ってて。

マリン:
仲良いいんですよ。

ピエール:
こういう時は仲良いね。

卓球:
たまたまなんですから。

マリン:
これしか持ってないんですよ、みんな。

小室:
っちゅうわけでですね、一応、唯一司会でまとめなきゃ、締めなきやいけないんですよ。

久保:
あ、締めますか。

小室:
まあ、締めようかなとは思ってますけど。ダラダラした番組だよね、本当に。

卓球:
いや、いいんじゃないですか? 小室さん司会でシャキシャキしてたら気持ち悪いですよ。

小室:
あ、そう。

卓球:
すごい仕切ってて。「はい、次のコーナーです」とかいってたら。

マリン:
叫びが入ったりね。

小室:
もう、まさに絵に書いたようにそのまんまなんでね。いいんですけどね。締まります? できます? じゃあ、まあ、っていうわけで。

一同:
はい。

小室:
アルバムが出るっちゅうことで。あれは? ライヴとかは?

卓球:
ライヴね、えぇとね、3月4月から。

小室:
ツアー?

マリン:
ツアーが始まります。

久保:
今度のツアータイトルは?

小室:
じゃあ、それを最後に。

卓球:
ツアーメガネ。

小室:
ツアーメガネ。

卓球:
残念ながら。

久保:
ツアーメガネって? 眼鏡のメガネですか?

卓球:
はい。

小室:
それはファンの人とか考えたりするのかね? ファンの人に対して。

卓球:
どうなんですかね?

久保:
いや、でも、ライヴすごいんですよ、この人たち、本当に。盛り上がるし。

小室:
一回、初期に東京タワーでやるっていうので、本当、行くか行かないか迷ったことあってね。東京タワーでやったよね?

卓球:
ああ、懐かしいっスね。

小室:
すごく悩んだ時があったんだよね。結局、行かなかったんですけど。「行かないほうがいい」って言われたのかな? 誰かに。

久保:
それはまたなんで?

小室:
その、ファン事件とかの、そこらへんがあって。

卓球:
ああ、そうかそうか。

小室:
それでなんかね。もう、これ以上事を荒だてなくても。

卓球:
刺激しないほうがいいって。

小室:
そういうお話しで。

マリン:
そっとしておいたほうがいいって。

小室:
で、行かなくってっていう。

久保:
でも、東京タワーのライヴ、自分たちでもやんないほうがよかったって言ってましたよね。「あんなとこでライヴやるもんじゃねえ」っていってましたよ。

卓球:
まあ、ライヴ向きではないことは確かですね。

小室:
ちょっと高すぎますね、確かにね。っていうわけで、じゃあ、頑張っていただきたいと。

一同:
どうもありがとうございます。

小室:
ありがとうございました。

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