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- 中居:
- こんばんは、中居正広です。今日のゲストの方なんですけども、グループとして二つのグループに所属をしていて、ソロでも活動していると。いろんな形で音楽活動なさってる方です。御紹介しましょう。CHAGEさんです。
- CHAGE:
- あ、どうもどうも。どうもこんにちは。
- 中居:
- こんばんは。
- CHAGE:
- あ、こんばんはだな。
- 中居:
- 初めてじゃないんですけどね。
- CHAGE:
- そうですね。なんか擦れ違ったり。
- 中居:
- でも、こうやって改めて話すの初めてですね。
- CHAGE:
- こちらこそよろしくお願いします。
- 中居:
- あの、なんでサングラスするんですか?
- CHAGE:
- これね、えぇと、もうデビューして17年になるんだけど、10年前ぐらいからこのサングラスは非常に便利だなって気付いてね。
- 中居:
- え? どういう?
- CHAGE:
- ライヴずっとやってるじゃない。ライヴやると、そのね、目の動きってけっこうお客さん見てるのね。
- 中居:
- ああ、はいはい。
- CHAGE:
- で、それで僕の場合、このサングラスで目が見えなくなるとね、お客さん全体を見渡せるわけよ。俺ね、わりとキョロキョロしてんのよ。顔はそのままだけど、瞳はキョロキョロしてて。それがある日、ファンレターの中で「CHAGEさんはキョロキョロし過ぎです」っていうね、ファンレターが昔あって。で、それで「あ、じゃあ、芸能人みたいにサングラスしようかな」って思ってね、10年前に。そしたらハマっちゃって。
- 中居:
- リハーサルはだってサングラスぜんぜんしてなかったじゃないですか。だから、「あ、今日はサングラスしないで出るのかな?」って思ったんですよ。で、本番前になってかけて。
- CHAGE:
- だからね、普通あの、芸能人の人って、プライベートの時に帽子かぶってサングラスして。
- 中居:
- 普通、逆じゃないですか。
- CHAGE:
- そう、俺の場合、全部とっぱらうとぜんぜんわかんなくなる。
- 中居:
- それ、いいですね。
- CHAGE:
- ただのオッちゃんみたいになって。サラリーマンの休日みたいになってるから。逆なんだよね、俺の場合はね。
- 中居:
- ね。そうですよね。なんかステージに立ってて、そっちのが落ち着くんでしょうかね? もう。
- CHAGE:
- もうね。変な話だけど、サングラスかけたらピシッとなるっていうかね。なんか外すとなんか顔のバランスが自分で崩れたような感じしてダメなんだね。だから、このサングラス発明した人ってすごく偉いなと思って。本当はそういう目的で作ってないんだろうけどね。
- 中居:
- え? 今、ライヴ中? ちょうど。
- CHAGE:
- うん、そうです、そうです。
- 中居:
- 声もちょっと枯れてて。
- CHAGE:
- でもね、これ、ライヴで枯らしたんじゃなくて、打ち上げで枯らしちゃった。
- 中居:
- だって、明けたばっかりですよね?
- CHAGE:
- そう。ダメなんだよ。
- 中居:
- 打ち上げっていうのはツアーが終わってからみんなでですよね。
- CHAGE:
- 必ず一回コンサートが終わったら必ず飲むでしょ。で、もうほら、17年やってるから、ライヴやると、テンション下がんないのよ、終わっても。
- 中居:
- そのままのテンションで。
- CHAGE:
- そのまんまのテンションで飲み屋いっちゃいますから。で、今の若い人たちっていうのは、よくイベンターの方とかとお話をする機会あってね、「今の若いミュージシャンの方は楽です」と。
- 中居:
- どういうことですか?
- CHAGE:
- 「ケアが楽です」と。要するに「ライヴ終わったら、コンビニとか行ってそのままホテルの部屋に戻ってゲームしてるから、イベンターは楽なんです」と。「ただし、CHAGEさんぐらいに長くなってくると、ものすごくキツいんです」。朝帰りじゃない。「家庭が崩壊するんです」って。だから、そのイベンターの人が「今日は誰?」「CHAGEさんだよ」「えっ!?」って。子供が悲しそうな顔で「パパ遅いよね、今日は」とかって。
- 中居:
- 朝まで飲みます?
- CHAGE:
- 今はそうでもないけど、昔は飲んでた。今、幾つだっけ?
- 中居:
- 今、僕24です。
- CHAGE:
- あ、俺が24の時はすごかった。
- 中居:
- バリバリですか?
- CHAGE:
- うん。だからもう、朝5時6時まで飲んでて、次の日コンサートでもライヴでも。二日酔いっていうのがあんまりなかったから。で、ちょっと二日酔いしても、リハーサルで汗ガァーッてかいたら抜けちゃう。で、またライヴやっちゃうっていう。でも、今はもうダメだね。
- 中居:
- でも、その周りのお客さんだったり、会場来てる方は、ホテルまでね、いわゆる追っかけみたいのっていなくもなかったでしょ?
- CHAGE:
- あ、いましたよ、追っかけ。
- 中居:
- そうですよね。
- CHAGE:
- 今もいますけど。すごいよね。追っかけの人も大変だよね、本当に。
- 中居:
- なんか、CHAGEさんの口から追っかけってなんか変ですね。
- CHAGE:
- 俺ね、一番いいのはね、ギャー!! って来るじゃない。
- 中居:
- 来ますよね。
- CHAGE:
- ギャー!! ワァーッ!! ってエレベーターとかに。で、だいたい俺と飛鳥といるじゃん。「あ、本人、疲れてるから」って。それでファンの子は「あ、そうですか」。普通、マネージャーとかが言わなきゃいけないのに。
- 中居:
- そうですよね。
- CHAGE:
- 「本人疲れてるから」。
- 中居:
- 直々に。
- CHAGE:
- そう。
- 中居:
- それでまた喜んじゃったりする子もいたりするじゃないですか。へぇー、あ、そうですか、朝まで。まあ、今だったらマルチマックスのみなさんと。
- CHAGE:
- うん、マルチマックスとね。
- 中居:
- 今、ツアー組んでるじゃないですか。で、みんなともうそのライヴの本番があって、そのテンションでっていうことは、変な話、その前からそのテンション?
- CHAGE:
- そうだね。もう会場入った時から、ツアー入ってる時からテンション高いですよね、ツアー期間中は。
- 中居:
- そのマルチマックスとライヴをやってる時のCHAGEさんと、チャゲ&アスとしてやってるCHAGEさんの音楽、ライヴに対する姿勢っていうのかな?
- CHAGE:
- そうですね。いや、だから、チャゲ&アスってみなさんもう御存じになっちゃって、まさかこうなるとは思ってませんでしたからね、自分でもね。まさかアジアまで行くとは思ってなかったもん、デビュー当時。東京出て行くのが精一杯だと思ってたからね。それがアジア行ったりロンドン行ったりしてるでしょ、今。で、まああの、そういう感じで。なんか「チャゲ&アスだからこうじゃなきゃいけない」とかさ、そういうものがやっぱり。期待感がすごくあるんですよ、お客さんの中にも。「もうチャゲ&アスさんのステージだから、完璧なものを見せてくれるだろう」みたいな。だから、それに合わせて俺たちも作らなきゃいけないんですけど。マルチマックスはどっちかっていうと、もう「俺たち本人が楽しもう」と。「もう、相手がどう思おうが、お客さんがどう思おうが、とにかくステージ上が一番楽しんで」っていうことを。だから、完全に別けてる。だから、チャゲ&アスに関しては、見せてるっていう意識がすごくあるけど。
- 中居:
- ああ、魅せるライヴ。
- CHAGE:
- うん、魅せるライヴ。マルチの場合は「俺たちが遊ぶ」と。それだけ。だからステージ上がっちゃえば、俺たちが主導権握るんですから。舞台監督なんて関係ないんですからね。リハーサル中はうるさいですけど。もう始まっちゃえばこっちのもんですからね、主導権はもう。だから、それを完全に利用して、もうお客と一緒に遊んでるという。
- 中居:
- どっちのが心地いいですか?
- CHAGE:
- だから、両方気持ちいいです。プロとしてね、これは両方とも気持ちいいです。チャゲ&アスの完璧なもの追及して行く、お客さんを納得させるステージングするという、それはものすごく面白いし、攻め方として。で、また逆にマルチみたいに今日、何が起こるか自分でもわかんないっていうね。ま、曲順は決まってんだけど、ヘタしたら曲順も変えちゃうかもしんないぐらいの、そういうなんかぜんぜん違うアンテナでやってるという。
- 中居:
- 筋書のないものだったりするんですよね。
- CHAGE:
- 同じ音楽でね、非常に羨ましい。自分で有難いなと思ってる。だからやっていけるのよ、これだけ。だから、みなさんが本当に「チャゲ&アス、今ちょっと休んでるんですから、CHAGEさんも休めば?」ってよく言われるんだけど、なんかね、そうやってチャゲ&アスのプロジェクトを一つ終わると、またそうやってマルチのほうにいっちゃうのね。
- 中居:
- そのマルチマックスの活動も長いですよね?
- CHAGE:
- もう7年。
- 中居:
- そうですよね。
- CHAGE:
- サングラスつけ出した時からですからね。
- 中居:
- そうですよね。それで時折1年休んだり、2年振りだったり3年ね、また復活したり。なんかコンサートなんか、自分が好きなコンディションの時に、なんか自由な感じがやっぱりするんですよね。
- CHAGE:
- そうそう、なんかね、変な話だけど、自分から音楽っていうのを取り上げられたら、何もないことにやっと気付いてね。
- 中居:
- え? どういうことですか?
- CHAGE:
- だから、やっぱり自分のCHAGEっていう中で、音楽っていうのをもし誰かから「ダメ!」とかいって取り上げられたとするじゃん。そしたら、他に何も出来ない、何もない自分にやっと気付いてね。だから、音楽があるからいろんな他のことも出来るし。で、音楽が常にベースになってて。だから、音楽がもしなかったら、ひょっとしたらこんな番組も、お喋りなんかもできない。アガっちゃって出来なくなるだろうし。
- 中居:
- そんなことはないでしょう。
- CHAGE:
- いや、本当、本当。…それはないか。いや、でも本当に音楽を中心にすべてが集まってたっていうのにやっと気付いてね。これは、この前リバプール行った時、やっと気付いたんだよ。遅いよな。普通、大学の時に気付けっていう。
- 中居:
- へぇー。リバプールにも行かれたんですか。なんか、すごく刺激された、みたいな話をですね。
- CHAGE:
- うん。やっぱり俺にとっては聖地じゃない、やっぱりビートルズが生まれ育ったところだから。で、そこの風にやっぱり吹かれるっていうのは。やっぱりアーティストしかわかんないかもしんないけど、なんか、そういう景色とかでインスパイアされる。で、それが曲を生む、詞を生むという面白さを改めて体験したし。普通だったら、もし俺が音楽やってなかったら、「リバプール行ってきたんだよ」ってダラダラダラダラ説明して、相手に、中居に喋る。ひょっとしたら30分ぐらいかかるかもしれない、それは。それで、中居は「もういいよ、CHAGEさん」みたいな感じになるかもしれないけど、それが歌だったら3分なら3分で全部の関係を押さえられるわけ。これが面白い。で、メロディがのって、詞がのって、みたいな。そういうのが出来るから、なんかないものから作り上げていく音楽っていうのは面白いなぁと思ってね。見えないじゃん。本人しかわかんないじゃん、だから、よくレコーディングとかスタッフたちが決めるんだけど、日程とかだいたい。でも、その時とか曲も何もないわけですよ。
- 中居:
- ゼロの段階なわけですよね。
- CHAGE:
- ぜんぜんないですよ。でも、スタッフは勝手に「一週間後にスタジオ押さえました」とか言って。「曲、お願いします」。まったくない。でも、もうそういうもので「あ、明日だ」とか思って「あ、じゃあ作ろうなか」みたいな。
- 中居:
- へぇー。いや、でも、そんな簡単にいきもんなんですか? 実際の話。
- CHAGE:
- やっぱだから、それしかないから、表現方法がもう。だから、絵も書けないし、写真だってまだアマチュアだし、コンピューター、ワープロなんかも本当ひどいもんだし。やっぱりメロディを作るという作業はやっぱり面白いね。だって、自由だもん。誰も「これはいけないよ」って言わないじゃん、音楽に関しては。つまり、まあ、パクっちゃいけないよ、それは。メロディパクっちゃいけないけど、ドレミファソラシドと7つの組み合わせで、たった7つの音でこれだけすごい自由なものができるって面白いじゃん。
- 中居:
- 音楽って本当、正解がないとこがあるじゃないですか。
- CHAGE:
- そう。誰かが「この曲はダメだよ」って言えないじゃないですか。
- 中居:
- 「間違ってる」とも言えないですし。かと言って「正解」とも言いにくいとこありますし。
- CHAGE:
- そうそう。答えがないんだけど、そのないものから作っていく面白さが「楽しいな」と思うな。
- 中居:
- ああ、じゃあ、もうCHAGEさんとって音楽っていうのは、今までもそうでしたけども、これからもやっぱり切っても切りないような。
- CHAGE:
- そうですね。だから、常に何か音楽と歩いていかないと。止まっちゃうと死ぬんです、俺。
- 中居:
- 本当、命にね。
- CHAGE:
- まあ、そこまではないけどね。自転車と一緒で漕がないないと転げちゃう。
- 中居:
- そうですよね。だってあの、マルチマックス、ちょっと今年はね、「CHAGEさん、'96年は休もうか?」みたいなね。
- CHAGE:
- そうなんだよ。俺、本当に休もうと思ってたんだよな。
- 中居:
- だから、去年もそうですし、一昨年もそうですし、常に何かやってる状態が続いたりしてたじゃないですか。で、今年は休もう、みたいなこともあって。でも、「なんでまたやるかな?」みたいなっていうのがあるんですよね。
- CHAGE:
- だから、やっぱりそれが気付いたんだろうね。音楽取り上げられたら何にも残らないのがわかったから。それがリバプールでわかったから。要するに、その時すごい穏やかな気持ちになってたから、自分が。「じゃあ、この気持ちのまんま、もしメロディ作ったら面白いだろうな。今までにないものが出来るかもしれない」って思ってマルチでやったんだけどね。だからやっぱり、自分が中学・高校と、自分が音楽を一番聴いてた時期あるじゃない、中学・高校の時の。もう、そのへんに38で20年前にまた戻ってる、みたいなさ。それが面白いなぁと思って。
- 中居:
- へぇー。じゃあ、リバプールでの行ったこと、その状況であったりその空気っていうの、それはリバプールじゃなきゃいけないんですかね?
- CHAGE:
- リバプールじゃなきゃダメです。だからあの、これでやっとニューヨーク行けるかなという。だから、やっぱりジョンが生まれた街に最初行かないと、やっぱりニューヨークには行けないな、と思ってたから。ニューヨークの話、いくらでもあったんですけど、なんか俺、断わり続けてきて。「いや、ちょっとニューヨークは」って。
- 中居:
- なんでですか?
- CHAGE:
- リバプール行ってないから、自分が。これで行ったから、もうニューヨーク。墓参り行ってくるよって。だから、ニューヨークはすごい自分でも好きな街なんですよ、本当は。大好き。みんなから「CHAGE、絶対おまえ好きになるよ、あの街は」ってみんなから言われてるんだけど、なんかね、こだわってたんだけど。これでニューヨーク行って買い物したきまーす。
- 中居:
- 買い物するんですか!?
- CHAGE:
- うそ、うそ。
- 中居:
- やっぱりその街々で吸収するものじゃないですけど、その空気でやっぱりその時に思うことって違うもんなんですかね?
- CHAGE:
- だからあの、変な話なんだけど、俺なんか38なんだけど、そうやって僕の中にジョン・レノンていう人が常にいるわけじゃないですか。そういう人がいるって恥ずかしくなく僕が言えるっていうのはすごいなぁと思ってね。憧れの、尊敬してる人。まあ、今は亡くなっちゃったんだけど。でも、ずっとそうやって僕の中に居続けるその存在感ていうのはすごいなぁ。やっぱり音楽を通してじゃん、それも。すごいなぁと思ってね。
- 中居:
- まあだから、CHAGEさんの音楽としての刺激を一番最初に与えてくれた人でもあるわけですね。
- CHAGE:
- そうですね。だからあの、今回マルチマックス、アナログレコーディングっていうのやって。今はデジタルでずっと全部そうなんですけど。なんでビートルズが今でもいいかっていうと、あれは当然、当時のレコーディング技術ですからアナログなんですよね。だけども、今でも色褪せないじゃん。ぜんぜん。で、なんでかって言ったら、メロディがいい、それからコーラス、歌がいい、詞がいい。基本的なことが完璧なのね。だから、それに気付いてさ。じゃあ、今、自分の素直なまま出したらどうなるかな? って思ってね。何も足さないし、何も引かない、みたいな状態でね。それが今、いちばん気持ちいいかなと。
- 中居:
- その、いいものっていうのは、いい作品ていうのは、僕らは変な話、ビートルズの現役で活動してた時期っていうのは知らなかったりするんですよ。
- CHAGE:
- そうだね。
- 中居:
- でも、今聴いてもね、心地よかったりするんですよ。
- CHAGE:
- そうだよな。でもね、僕もリアルタイムではないのよ。僕はもう、どっちかっていうと「アビーロード」、最後の末期のほうにやっと噛ったぐらいで。だから、僕らよりも10歳ぐらい上の人がちょうどリアルタイムだから、そういう人たちと話すと、やっぱり「なに言ってんだ!? この若僧が!! CHAGE」みたいなこと言われちゃうの。「おまえに何がビートルズわかるか!?」みたいな。でも、「いや、何がわかるかって言われても……」みたいなね。「好きなんだもん」しか言えないもんね。
- 中居:
- その音楽を通して、音楽を好きなものに対しては理由がなかったりしますもんね。
- CHAGE:
- そうそう、そうそう。だから、それは好き嫌い、好きの上下っていうのはないなと思ってね。それぐらいやっぱり影響力与えてるからね。だって、もしビートルズいなかったら、音楽メチャクチャつまんないと思う。だから、あの4人が、特にジョンとポールがあの同じ街にいたというね。これはやっぱりすごい。リバプールにいたというのはすごいよ。あれがロンドンで結ばれたわけでもなく、リバプールでガキの頃から一緒に遊んでたのが、そのまま世界の人が知ることになって。
- 中居:
- すごいことですよね。
- CHAGE:
- やっぱりすごいね。だから、俺も飛鳥も昔、冗談で「俺も飛鳥も博多だよな」とか、わけのわかんないこと言ってたんだけどね。
- 中居:
- わかるような気がするな、それ。でもあの、マルチでやってると、チャゲ&アスの活動がやっぱりちょっと疎かになったりするじゃないですか。
- CHAGE:
- そうですね。だから、割り切ってますから、お互い。ちょうどチャゲ&アスのプロジェクトが終わったら、お互いソロをやるっていう。そういうことやるから、当然、解散説が流れたりするんだけど。でもね、マルチをやってる時にチャゲ&アスを客観的に見れるわけよ。だから、今マルチやってるじゃん。で、パッとチャゲ&アスの話とか写真とか映像とか見たりすると、「うわぁ、チャゲ&アスってすっげぇなぁ」って。俺もCHAGEなんだけど、チャゲ&アスのCHAGEなんだけど、マルチになってるから。
- 中居:
- はいはい、はい。ああ、わかるような気がするな。
- CHAGE:
- だから、すげえ客観的にチャゲ&アスの大きさを知ることが出来るし。でも、今度はチャゲ&アスやってる時に、ふとマルチのことを考えたり見たりすると、「いいな、こいつら自由で」って。だから面白いな。
- 中居:
- でも、チャゲ&アスっていうのはその、周りで聴いてる我々もそうですし、アジアを今度はね、進出しようじゃないですけど、そういうとこあるじゃないですか。もう誰がどの形から見ても、音楽的にもCHAGE&飛鳥っていうのは、やっぱりすごいアーティストだなっていうのはあるんですよ。
- CHAGE:
- あ、そうですか。ありがとうございます。
- 中居:
- でも、それをね、やっぱり客観的に見て自分がCHAGEだっていう実感がなかったりするんですよね。
- CHAGE:
- ないね。今はそう。チャゲ&アスのビデオとか見たりすると、「うわぁ、台湾でこれだけのライヴやってるわ。すげぇなぁ」とか思うでしょ。俺なんだけどね、じつは。でも、ぜんぜんダメなんだ。
- 中居:
- ああ、そういうのわからないでもないなぁ。じゃあ、もしマルチのツアーが終わった段階でまたチャゲ&アスとしての?
- CHAGE:
- そうね。いや、今度だから、次は年明け。まあ、俺が1月ぐらいまで頑張って、今度は飛鳥にバトンタッチして、あいつがいろいろとまたソロ活動を本格的にやるからね。で、チャゲ&アスで合体するのは夏以降じゃない? だから、また面白いのよ。俺が今マルチですごく刺激されてるし。飛鳥もソロでこれから頑張るだろうし。これがまた夏以降また合体するわけですから。また面白いチャゲ&アスができるよね。
- 中居:
- CHAGEさんは何に向かってんですかね?
- CHAGE:
- 何に向かってんだろうね? 火の鳥探してんだよ……。なに言ってんだ? でも、不老長寿というか、死なない薬って嫌だよな。永遠の生命をもらうって。
- 中居:
- いや、でも、自分が生きてることに満足してたり。
- CHAGE:
- だからほら、皇帝とか偉い人はそういうものを求めたりするわけじゃん。自分が老いてきたら若さが欲しいとか、そのためにどんなことでもする、みたいな。でも、手に入れた瞬間て、それってすごいつまんないもんだと思わない? だから、今の音楽もそうなんだけど、つまんないって否定するわけじゃないよ。でも、ものすごい不可能を可能にしてんの、今の音楽って。不可能なものないのよ。何でも出来ちゃうの、音楽、今の技術。ものすごい進歩なのよ、これ。
- 中居:
- え? 不可能を可能っていうのは?
- CHAGE:
- だから、ビートルズの時代までいっちゃうと、やっぱり技術的な問題で「これは出来ません」「こういうこと出来たらいいなぁ」とかいうのが当時は出来なかった、技術的な問題で。今、出来ちゃうの、全部。
- 中居:
- あ、まあ、その器材ももちろんそうですし。
- CHAGE:
- 音的なものも機械で。それはね、考えたら恐いことだよ。
- 中居:
- なんでも可能というか、出来ちゃう。
- CHAGE:
- そうそう。出来ようとしてんの、今それがまた。何でも出来ちゃうから、「こういう音が欲しいんだよ」「わかりました。カチャカチャカチャ」いろんな音混ぜて「これですか?」「ああ、これこれ」。なんかつまんなくない? っていう。
- 中居:
- その過程がね、またよかったりね、しますしね。
- CHAGE:
- だから、それはその音だけでいいのに、「もっとビールっぽい音」「ビールっぽい音ですね。カチャカチャカチャ」♪シュワー〜。でも、嘘でしょ、これは。
- 中居:
- それは音楽に限らず、もうあらゆる面で、何でもけっこうやっぱり簡単になっちゃったりしてますし。
- CHAGE:
- そうだね。
- 中居:
- そのぶん人間が欲っていうのかな? 「何とかしよう」っていう気持ちがね、どんどんどんどん弱くなってるんじゃないかな、とか。
- CHAGE:
- だからなんか。線を引く勇気。音楽でもそうだけど、やっぱり上見るとキリがない。どんどんあるわけ。なんでも出来ちゃうから、「いや、ここまでにしようよ」。「ここまでにしようよ」って言う勇気ね。俺たちは今回アナログにしたから、もうアナログっていのは完全に限られたものでしか出来ませんから。それで今回やったから気持ちよかったね。
- 中居:
- まあ、ぜんぜん違うでしょうね。
- CHAGE:
- 違ういますね。
- 中居:
- 勝手が違うんじゃないかなと思います。
- CHAGE:
- まあだから、デジタルも、僕らデビューして17年。初めはアナログ盤だったのね、レコード盤。
- 中居:
- ですよね。
- CHAGE:
- それがいきなりCDに変ったじゃん。こういうものすごい音楽の革命をモロ受けて見てきて、「え? レコードが消えた?」って感じじゃん。レコード屋じゃなくてCDショップって。だんだんCDがドンと店の中心になって。そういうのも見てきてるし。
- 中居:
- どうなんですか? そのCDとレコードの違いっていうんですかね?
- CHAGE:
- 僕はだから、CDはCDでものすごいやっぱり音のクォリティいいし、すごいそれは認めてるけど。今回また、あえてアナログ自分たちでやってきて、アナログ盤も出すんだけど。あの、やっぱりね、A面聴く。針を落とす。で、A面が終わる。腰を上げる。プレイヤーのところに行って裏返す作業。またB面をかけるという。この時間がやっぱり、最近すごく欲しいなと思ってね。今、CD立てじゃん、ザッと。でもアナログ盤はA面B面て感じだから。今回、自分のアルバム、CDも出してるんだけど、アナログの曲順でやってるから。6曲目で裏返して欲しいって気持ちになってるから。
- 中居:
- でも、それわかるな。
- CHAGE:
- あのね、CDはね、貸し借りできるのよ。平気で友達に貸したり出来るのよ。「うん、いいよ」って。でも、レコードってね、貸し借りはできないね。
- 中居:
- できないですね。
- CHAGE:
- 恐いんですよ。「レコード貸して」「えぇ!?」みたいな。昔から。「おまえ、傷付けるなよ」みたいな。「あ、この前ありがとう」って返してもらったらガァーッって傷が付いてて「なんだよ!? これ」みたいな。だからね、そのへんの価値観。アナログ盤のなんか。もっとすごい人は手袋してからやったりする人もいますしね。「おまえは刑事か!?」っていうぐらい。
- 中居:
- そうですね。僕らSMAPはもうCDからだったんで、レコードの味とかね、けっこう疎かったりするんですよ。
- CHAGE:
- でも、いいですよ。なんか暖かい。なんか人間が作ったものだなっていう感じがする、アナログ盤て。
- 中居:
- でも、レコードっていうのはいずれにしろ、今もそうかもしれないですけども、やっぱり死語になるでしょうね。
- CHAGE:
- レコードね。タワーレコードじゃない。
- 中居:
- タワーレコードですね。
- CHAGE:
- 守って欲しいよな。タワーCDになって欲しくないもんな。
- 中居:
- ですよね。
- CHAGE:
- なかなかいいですよね。タワーレコード。レコードだもん。
- 中居:
- レコードって今の子って言ったらまあ、僕もね、そんなにあれじゃないですけど、やっぱり平成生まれの子ってレコードって知らないでしょうね。
- CHAGE:
- 知らないだろうなぁ。そうだよな。ソノシートとか言ったら、「なに?」って言われちゃうだろうな。
- 中居:
- ありましたね、そういうの。それで、今後の予定なんですけども、ずっとツアーを。今年いっぱいですか?
- CHAGE:
- 来年の1月までやって。
- 中居:
- 1月までですか。
- CHAGE:
- で、ちょっと今、ビデオをずっと回してるんで、それを編集やったりして。で、それから飛鳥にバトンタッチしようかなと思ってるから。
- 中居:
- その間はどうするんですか? バトンタッチしたCHAGEさんは。
- CHAGE:
- どうしよう? 何しようかなぁ? 何も考えてない。またその時に考える。俺ね、長期展望ってダメなんだよ。よく、事務所で作ること考えるじゃん。まったくダメだもん。
- 中居:
- あ、曲を作る時って、いつ作ります? 日本で作る時。
- CHAGE:
- 曲を作る時はだいたいもう、スタジオ入る三日前ぐらいに。
- 中居:
- 三日前ですか?
- CHAGE:
- うん。
- 中居:
- それはもう、作ろうって思って? 「ヤベぇ、時間ないから作んなきゃ」っていう気持ちで?
- CHAGE:
- だから、三日前ぐらいになんないと、気分が盛り上がってこないのよ。
- 中居:
- あ、追い込まれなきゃやらない人だ。
- CHAGE:
- そうそう、絶対そう。だからね、楽なうちに曲を書き留めとこうとか思うじゃん。常に思ってるの。書き留めとこうと思った曲はあったの、確かに。「今はボンボン書けるから、今のうちにいっぱい書いとこう」と思って、半年後ぐらいにそれを聴いたりすると、つまんなくなってるのね。
- 中居:
- へぇー。
- CHAGE:
- もう古くなってるの、自分の中で。
- 中居:
- その時の自分がもう過去になってるわけですね。
- CHAGE:
- そうそう。だから、もうダメなの。
- 中居:
- そんなもんなんですかね?
- CHAGE:
- うん。
- 中居:
- でも、曲ね、さっきのビートルズじゃないですけど、いいものはいつだって。
- CHAGE:
- そうそう。だから、いいものはもう出しちゃうのね、その場で。でもほら、「CHAGEは5曲だよ」とか言われて、7曲書いたとするじゃん。その時の7曲はすごくいい。でもやっぱりいいものから出してくよね。だから、あとの2曲もいいんだけど、レコーディングには入んなかったけど「あ、これ、とっときゃいいや。次、楽だ」とか思うじゃん。でも、その次にきた時にこの2曲、ぜんぜんダメなの。
- 中居:
- へぇー。
- CHAGE:
- うん。ダメだね。
- 中居:
- 僕は曲を作った経験もないですし。
- CHAGE:
- 作れるって。大丈夫だって。
- 中居:
- いやぁ、うたがアレなんですけど。
- CHAGE:
- いやいや、歌は関係よ。ぜんぜん関係ないっスよ。
- 中居:
- CHAGEさん、歌、上手ですよね。
- CHAGE:
- ウマいよ。俺、自分でウマいなぁと思うもん。
- 中居:
- うん。僕、好きなんですよ。僕ね、べつに飛鳥さんと較べるとかそういうんじゃなくて、僕、好きですよ。
- CHAGE:
- 俺ね、本当にウマいよ。ほら、カラオケって今、流行ってるじゃん。俺、ハモらせたら日本一だと思う。どんな曲でもハモってあげるよ、俺。今カラオケも偉くなって、ハモり機能とかいって。あれ、悔しいよね。機械がハモってくれる。ああもやられた。俺ね、それがないまでは、俺の天下だったもん。常に3度でハモれてるっていうね。
- 中居:
- CHAGEさんの僕、声は好きですね。
- CHAGE:
- だから、チャゲ&アス要するにカラオケでバーッと行くじゃない。で、だいたいメインでチャゲ&アスって飛鳥を歌いたがるじゃん。
- 中居:
- そうですね。
- CHAGE:
- ね、飛鳥のメロディを歌うじゃん。そこで俺が出てきてハモってあげたら喜ぶ喜ぶ。
- 中居:
- それは喜ぶでしょうね。そういうことするんですか?
- CHAGE:
- してた。今年もまた忘年会近いから、またやるんじゃないかな?
- 中居:
- 僕、CHAGEさんの声、好きなんですよね。
- CHAGE:
- 本当? 嬉しいなぁ。
- 中居:
- だから、チャゲ&アスの時にはちょっと小さかったりかぶったりね。
- CHAGE:
- そうそう。俺、消される時あるもんね。スタジオ行ったら俺の声なくなってる時あったもんね。飛鳥、消してたもん。「うるさい」とか言って消してた。「おまえ、6時間も掛けてコーラスやったのに」とか言って。
- 中居:
- でも、アルバムなんかでも、僕、絶対に今テレビを御覧の皆さんもそうだと思うんですけども、絶対にチャゲ&アス、今の歴史の中で好きな曲だったり思い出の曲っていうのは必ずあったりするんですよね。
- CHAGE:
- うん、あるね。
- 中居:
- 常にだから、僕なんかの世代もそうですし、僕なんかよりも若い子、僕なんかより上の人でも、絶対チャゲ&アスを聴く時代っていうのかな?
- CHAGE:
- そうですね。
- 中居:
- 常になんか音楽の世界でずっと常に歩いてってるってイメージありますから。
- CHAGE:
- だから、その自分たちが思ってる以上に、お客さんの影響で曲が育つっていうことがあるんですよ。だから、ライヴとかやって、初めそうでもなかったんだけど、お客さんたちが自分のものにしちゃってるから。それがライヴで1万人がバッて集まるわけじゃん。その気持ちがエネルギーになるから、曲がもう一人歩きしちゃうの。すごい気持ちいいね、あれ。俺たちが思ってた以上に曲が甦ってるっていうね、お客さんの力で。あれ面白い。
- 中居:
- それは気持ちいいっていうか、それを快感って言っちゃうとね、アレなんでしょうけども。でも、CHAGEさんね、先ほどもチラッと言いましたけども、あと、何を望んでるんでしょうかね?
- CHAGE:
- 何を望んでるんだろうね? いやいや、そんな俺、まだ頂点なんか極めてないよ。♪チャン、チャチャ、チャチャチャチャ、チャン、チャン〜。
- 中居:
- ……………。
- CHAGE:
- それは笑点だよな。パフーッ!! って裏から入るんだよね、あれね。そんなことはどうでもいい。いや、そんなん極めてないよ。まだまだやりたいこといっぱい出てくると思う。
- 中居:
- 「出てくると思う」?
- CHAGE:
- うん、どんどんどんどん。音楽ってさっきも言ったように自由だから。なんかその、ポイントポイントでまた「このポイント攻めてみようか」みたいのどんどん出てきちゃうから。
- 中居:
- まあ、活動的にはね、音楽的にはやりたいことがどんどんどんどん出てくるでしょうけども、例えばアジアに進出する、どこどこに進出する。日本を制覇して、じゃないですけども。
- CHAGE:
- いや、そんなことないよ。もうあの、進出とかね、そういうのがもう。だから俺、やっぱりアジアはね、すごいよ。アジアって面白い。
- 中居:
- 伝わります?
- CHAGE:
- 伝わる。昔のね、20年ぐらい前のお客さんのエネルギーがまだ残ってる。俺たちがデビューする前ぐらいのお客さんの熱さ。「俺たちで音楽を作るんだ!」「お客さんも一緒になって作るんだ!」みたいな勢いをアジアに感じる。今、ある。だからね、5年後ぐらいに日本はね、足元すくわれるよ。今、パワーすごい、アジアのパワー。だから、なんか日本て「俺たちが主導権握ってるよ」みたいな感じであぐらかいて、ファーストクラスに乗ってるような気分でいるけど、そんな気持ちでいたら、そのうちポーンと足元すくわれてしまうよ。だって、向こう、英語喋れるんだよ。日本だけだよ、いちばん世界に遠いの。考えたら。
- 中居:
- そうかもしれませんよね。
- CHAGE:
- 英語喋れない人がいっぱいいるんだもん、日本に。でも、アジアの人ほとんど喋れるんだよ。母国語と一緒に英語も喋れるからね。
- 中居:
- その音楽に関しては、日本だけが世界的にね、広がりっていうのが狭いかもしれないですよね。
- CHAGE:
- ちょっとね、考えたほうがいいと思うね。なんかすごい、アジアはもう今どんどんきてるよ。
- 中居:
- アジアはでも、やっぱり音楽を通して伝えることが出来るのかな? っていうね。
- CHAGE:
- いや、絶対、大丈夫。SMAPなんてすごいじゃない、だから。俺、台湾行った時に、ブロマイドとかいっぱい売ってたよ。
- 中居:
- 売ってました?
- CHAGE:
- 売ってたよ。チャゲ&アスあんまなかったもん。すごいよ。
- 中居:
- いや、でも、あっち行ったことないですよ。
- CHAGE:
- いや、もう情報すごいんだって。だから、日本だけだよ、知らないのは日本人だけ。けっこうやっぱり向こうの人は目が肥えてるよ。
- 中居:
- あ、そうですか。
- CHAGE:
- うん。日本の情報もちゃんとチェックしてるしね。日本の情報ちゃんとチェックしてる。でも、日本はチェックしないの、アジアの情報を。おかしいよね。
- 中居:
- よくないことなんでしょうね。
- CHAGE:
- 日本だけだもん、アジアをチェックしてないの。
- 中居:
- そのへんのアンテナっていうのは、やっぱり我々が張ってなきゃね。
- CHAGE:
- そうだよね。で、音楽って本当、自由だから、僕らやっぱりアジアでコンサートやってて、日本語で歌うわけじゃん。それでもお客さんは一緒になって片言の日本語で「SAY YES」とか歌ってくれるわけよ。ものすごく気持ちいいのよ。ね。もう政治的なこととかそんなもん関係ないじゃない。だから、歌という、音楽っていうだけで一緒になって、歌って一つになってるっていうのをややや政治家の人に見せてあげたいね。「これが人間だよ」っていうさ。「なにをあなたたち、違うとこでやってんの?」みたいな。
- 中居:
- でも、それってすごくいいことですよ。本当、言葉がね、通じなかったりね、他国になりますと。そうすると音楽を通してね、もう音楽だけですからね、その接点がね。お客とアーティストの間っていうのもそうだと思うし。
- CHAGE:
- 僕らが武道館でイーグルス観た時に、「ホテル・カリフォルニア」のイントロが♪チャン、タタ〜ウオォォーッ!! じゃない。それがアジアで「SAY YES」の♪ダーン〜ウオォォーッ!! 同じだと思ってさ。言葉の意味はわかんないんだけど、歌詞の意味とか。でも、もうイントロでグラッとくるじゃん。あれはすごい。同じですよ、だから。僕らが武道館で外タレのコンサート観て感動したのと同じ気持ちなんでしょうね。だから、もう関係ないんですよね。
- 中居:
- まあ、多分、今後もCHAGEさんは自由にいくんでしょうね。それで、歩きながらやりたいこととか見つけていくんでしょうね。
- CHAGE:
- そうでしょうね。頑張りますよ。テーマは常にあると思うから、歩いてれば。
- 中居:
- 常に何か課題を持っていながら。
- CHAGE:
- いや、課題じゃないんだけどね。課題、嫌いだもん。
- 中居:
- 目標とかも嫌いですか?
- CHAGE:
- 嫌いなの。その場。
- 中居:
- その時その時の、じゃあ、CHAGEさんが出す音楽、CDであったりビデオだったりっていうのは、もうその時のCHAGEさんだと思って聴いてても。
- CHAGE:
- そう。だから、いちばん正直だよね。だから、自分がもし引退して、なんか縁側で爪切りながら爺さんになった時に、全部自分のアルバム見た時に、それ全部わかる、精神状態がね。そういうふうにしたいなと思って。
- 中居:
- ああ、なるほど。はいはい。音楽のアルバムとね。
- CHAGE:
- そうそう。プチンプチンと爪切りながら、「あ、これはこの時はこうじゃったのぅ、婆さんや」とか言いながら。
- 中居:
- いいですね。
- CHAGE:
- そういうふうになりたいな。
- 中居:
- そうですね。それ、でも、変えてほしくないですね。常に自分の心境をね、音に反映するっていう。その音楽に対する姿勢っていうのは、けっこう崩してほしくないなぁ、なんて思ってますね。今日はどうもありがとうございました。
- CHAGE:
- ありがとうございました。
- 中居:
- はい、今週のゲストはCHAGEさんでした。どうもありがとうございました。
- CHAGE:
- どうも。