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- 中居:
- こんばんは、中居正広です。久し振りにですね、僕あの、映画を観に行きました。プライベートで行くのは小学校の高学年ですから、もう10年以上経つんですけども。10年振りぐらいに映画を観に行きまして、やっぱりどうしても寝ちゃう癖がありまして。あの、飽きっぽいんで、最初から最後まで観ることが出来ないんですよ。それにも関わらず何をきっかけにこうなったかわからないんですけども、「評決の時」という映画を観てですね、けっこう面白かったんで、今後ももしかして映画を観る機会がもしかして増えるんじゃないかなって。周りの人から、「観るとけっこう刺激を受けるよ」っていう話を聞いたことがあったんでね。皆さん「評決の時」っていうのはですね、けっこう面白かったんで、ぜひとも皆さんにも観ていただきたいなって思ったんですけど。
さあ、それではですね、今週のゲストなんですけども、うーん? 僕、もちろん初めてですし。あの、以前、もうかなり前になりますけども、かなり日本の皆さんからいろんな形で注目されて、ある時期にどっかに行ってしまい、そして今回、久し振りに戻ってきてという形になります。御紹介しましょう。今回はTHE ASS BABOONS OF VENUSのお二人です。- 野沢:
- こんばんはー!
- ボブ:
- コンバンハ。
- 中居:
- と、言っても野沢直子さんでございますね。
- 野沢:
- そうです。そうでーす! 良かった、ちょっと馴染んできたみたいね。このトーンに。ドキドキドキドキ。
- 中居:
- お隣の方を紹介していただきたいんですけども。
- 中居:
- あ、うちの主人の。
- ボブ:
- ぼぶ。ハジメマシテ、コンニチハ。
- 中居:
- コンニチハ。はじめまして。
- ボブ:
- 有名人、有名人。SMAPダイ好キデース。イツモ髪ノ毛………、散歩シマストSMAP聴キタイ。
- 野沢:
- わかんねぇーよ、なんか。ぜんぜんもう。
- ボブ:
- 聴キマシタ。SMAPノ音楽聴キマシタ。
- 中居:
- 聴きました?
- ボブ:
- 聴キマシタ。Everywhere。イツモ。
- 野沢:
- そうそう、どこでもね。
- ボブ:
- ドコデモ。
- 中居:
- え? あっちのニューヨークのほうでもですか?
- 野沢:
- 違うよ! そりゃあ。日本でですよ。なに言ってんだよ! それ、ぜんぜん違う。
- 中居:
- さて、野沢さん、僕初めてですね。
- 野沢:
- 初めてですよね。なんかそんな感じがしないですけど。だって、よく出てますよね、今。テレビに。それはもう。もう、ひねりゃあ出てるっていう感じですよね。だって一日3人ぐらいSMAPの人見るもんね、テレビ見てると。
- 中居:
- そうですか?
- 野沢:
- 見ますよ。
- 中居:
- でも、ニューヨーク行ってる間っていうも、もちろん僕なんかのことはね。
- 野沢:
- あ、でも、もちろん向こうでも日本のテレビとか見れるし。で、あとなに? レンタルビデオ屋があるんですよ、日本人向けに。だから、そういうのレンタルビデオとか見れるし。そりゃあもう。
- ボブ:
- 長イ髪ノ毛ノ誰デスカ?
- 野沢:
- 長い髪の毛の人。
- 中居:
- 木村君。
- 野沢:
- あ、そうそう。
- ボブ:
- 女ノ人ガ木村サン大好キデス。
- 中居:
- 僕は好きじゃないですか?
- ボブ:
- Oh! モウ少シ長イ髪ノ毛。ハイ。
- 野沢:
- ちょっとねぇ。
- 中居:
- あの、頑張ります。
- 野沢:
- 頑張って。
- 中居:
- 頑張ります。
- ボブ:
- 私モ、今、モット長イ。今、長イ。デモ、前デハ少シはげ。デモ、今、長イ。
- 野沢:
- ハゲって……、あんた。
- ボブ:
- 長イニナリマス。長イミニマリハス。
- 中居:
- はい。
- 野沢:
- あ、あまり真剣に聞かなくていいから。流して、流して、もうどんどん。いいから、いいから。
- 中居:
- いいですね、ユニークでね。
- 野沢:
- まあね、ユニークっていうかね。
- ボブ:
- 普通デス。
- 中居:
- 日本語はどんぐらいわかるんですか?
- 野沢:
- あのね、けっこうね、ウマくなったんですよね。最初ぜんぜんダメだったんですけど、いちおう子供生まれる時に、いちおうなんか日本語習いに行って。で、今は、みんなの言ってることはけっこうわかるみたい。
- 中居:
- あ、そうですか。
- 野沢:
- うん。で、自分ででも、あんまりちょっと、そんなに喋るのっていうのは、そんなになんだけど。でも、だいぶ喋れるようになって。で、もう帰って来てから、けっこうなんかお笑い番組とかいっぱい出ちゃって。バラエティ慣れしてきちゃって、もう。突っ込むようになってきちゃった。もうね、けっこうね。
- 中居:
- でも、何年振りですか? 日本に帰って来たのは。
- 野沢:
- えぇ、2ヶ月振りかな? 去年ちょっとね、レコーディングで帰って来たんですよね。去年の暮れ前ぐらいに。だから、それでまた帰って、また帰ってきたんですけど。
- 中居:
- だから、今「帰る」って言いましたけども、帰るっていうのはどっちに? 日本には帰ってくるっていう感じですか?
- 野沢:
- 日本にまあ帰ってくるっていう感じですけど。まあね。
- 中居:
- ニューヨークにいる時はニューヨークに帰るっていう気持ちですか?
- 野沢:
- 今ね、サンフランシスコに越したんですよ。
- 中居:
- あ!? どういうことですか? ニューヨークでずっとね、活動なさってたじゃないですか。
- 野沢:
- 去年の8月ぐらいにおうち買ったんですよ、うちを。30年ローンで!! 地道ね! 直子ちゃんったら。がっかり、もうね。
- 中居:
- 30年ローン!?
- 野沢:
- ええ、もう、
- 中居:
- 30年ローン!?
- 野沢:
- なんか新鮮でしょ、なんか。
- 中居:
- なんで? 普通のサラリーマンの方がね、本当、30年ローン。
- ボブ:
- オ金ガナイ。
- 中居:
- お金ない?
- ボブ:
- オ金ガナイ。
- 野沢:
- まあ、はっきり言うとそうなんだーぃ! 4カメ!!
- 中居:
- たまんないですね。
- 野沢:
- ちょっとね。
- 中居:
- 家を購入して。
- 野沢:
- ちょっとね。
- 中居:
- それは子供たちも。
- 野沢:
- ええ。いちおうね、子供二人いますんで。ま、ちょっとやっぱりアパートだとね、ちょっと可哀想かな、みたいな。
- 中居:
- え? でも、日本で住もうとは思わないんですか? お二人は。
- 野沢:
- でも、この人やっぱりね、アメリカ人だし。日本に来ても、何するってあんましね。
- ボブ:
- SMAPスゴイ。
- 野沢:
- SMAP。あ、気ニシナイデネ。
- ボブ:
- 皆サンハjealousデショ? 友達ハjealous。今、私ノ友達ハjealous。
- 野沢:
- ごめんね、会話の流れちょっと止めてるけど。わかってないみたいで、ちょっとね。
- ボブ:
- ゴメンナサイ。
- 野沢:
- ボンッと今なんか入っちゃったけど。
- ボブ:
- 皆サン、見テ。SMAPトぼぶ一緒ニ。
- 野沢:
- ああ、このツーショットね。なんかね。
- 中居:
- あ、あの、何を訴えたいんですか? 今。
- 野沢:
- 何でもないんじゃないかな? とりあえず流して、流して。いいの、いいの、いいの。
- 中居:
- ニューヨークからサンフランシスコのほうに?
- 野沢:
- ちょっとボーンとね。
- 中居:
- 30年ローンの。
- 野沢:
- 30年ローンの家。
- 中居:
- でも、家あの、あっちで住むって。いちばん最初にあっちに行ったのって、何年ぐらい前です?
- 野沢:
- もう6年前ですかね。
- 中居:
- あ、もう6年になります?
- 野沢:
- なんかチョコチョコ出稼ぎに来てるから。だから、そんな感じしないんだけど、もう6年なんですよ。
- 中居:
- 6年前。
- 野沢:
- 早いですよね。
- 中居:
- でも、勇気いりませんでした?
- 野沢:
- いや、勇気っていうか、考えてからもう半年経たないでぐらいで行っちゃったから。もう、べつになんか。
- 中居:
- え? 思い立ってすぐ?
- 野沢:
- 思い立ってわりと。「行くかな」みたいなことにして。
- 中居:
- でも、こっちでお仕事もなさってるわけですし。
- 野沢:
- うん。なさってたんですよね、それがね。
- 中居:
- ね。いろんなね、レギュラー番組もちろん持ってましたし。
- 野沢:
- 持ってたんですよね。メチャメチャ迷惑かけてね、人に。で、辞めちゃって。
- 中居:
- でも、「行こう!!」って? でも、最初は漠然と「あ、行こっかな」と思ったぐらいの軽い気持ちだったんでしょうね。
- 野沢:
- まあ、そうですね。とりあえずまあ、世界に進出しなきゃなって思ってちょっと。
- 中居:
- でも、絶対それってすごいね、勇気のいることですし。
- 野沢:
- まあねー。
- 中居:
- 簡単にニューヨークで何かやるっつっても、あっちの状況がわからないわけですもんね?
- 野沢:
- けっこうね。その「行く」って決めた時点で、ハッと気が付いたらニューヨーク行ったことがなかったんですよ。
- 中居:
- 一度もなかったんですか?
- 野沢:
- 一度もなかったんですよ。で、それはちょっとマズいなと思って、一応なんかお正月に休みもらって、一週間ぐらいちゃん下見に行ったんですけど、「ま、これだったら大丈夫かな」みたいな。
- 中居:
- それがまた、なぜニューヨークですかね?
- 野沢:
- いや、べつにどこでもよかったんですけど、本当に。ただ外国行こうと思ってて。
- 中居:
- それはロスでも、ヨーロッパ系でもぜんぜんかまわないで?
- 野沢:
- その時たまたま友達が「ちょっとニューヨークで洋服屋ひらくんだー」とか言って。それでなんか「じゃあニューヨークでいいかな」って。だから、友達がもしその時ぜんぜん違うとこだったら、ぜんぜん違うとこ行ってたかもしれないけどね。
- 中居:
- それはもちろんね、旦那さんとも会ってなかったでしょうね。
- 野沢:
- そうですよね。もし違うとこ行ってたらね。
- 中居:
- ね。
- ボブ:
- ……………?
- 野沢:
- あ、わかってないんだよ。ちょっと可哀想。
- ボブ:
- ワカラナイ。デモ、面白イ。
- 野沢:
- 今、真面目なとこだったんだから、今。ぜんぜん。
- 中居:
- まあ、面白い話はしてないんですけど。
- 野沢:
- まあ、いいの、いいの。放っといて。
- 中居:
- へぇー。それでニューヨーク。でも、最初あっちでは収入ないですよね? 最初の頃っていうのはもちろん。
- 野沢:
- 今もないんですけどね。お金ないんだー! えぇと、えぇと、えぇと、1カメ!? お金ないんだ!! 今も収入ないんですけどね。
- 中居:
- え? 今あっちで何を? 本職何ですか? あっちでの本職は。
- 野沢:
- いちおう二人でバンドやってんですけど、ぜんぜん売れてなくて。あと、レコードレーベルもやってんですよ、二人で。で、それで7インチのレコードとか作ってんですけど、ぜんぜん売れてなくて。もう、貧乏ですよ、もう本当に。ね?
- ボブ:
- 靴下ガナイ。
- 野沢:
- 靴下もなくて。
- ボブ:
- オ金ガナイ、靴下ガナイ。
- 中居:
- 靴下ないのにネックレスして。
- ボブ:
- デモ、コノ馬、コノまぐろ。
- 野沢:
- マグロ?
- ボブ:
- コノ馬ハあめりかデ一番有名ノ馬。名前ハおきちんデス。
- 野沢:
- 聞かないで聞かないで、真剣に。
- 中居:
- オキチン?
- ボブ:
- おきちん。
- 野沢:
- リピートしないで。
- ボブ:
- 競馬ノ人、ヨク知ッテル。
- 野沢:
- 知らない、知らない。
- 中居:
- 何だかよくわからなくなってきた。
- 野沢:
- そうでしょ。ちょっとね。
- 中居:
- でも、二人での間での会話はもちろん通じるわけですよね?
- 野沢:
- うん、まあね。
- 中居:
- それは野沢さんが英語でやっぱり喋るんですか?
- 野沢:
- 一応そうなんですけどね。
- 中居:
- でも、あっち行っても英語は喋れなかったんじゃないですか? 最初っからはもちろん。もう、今でもあの、まあまあかな? っていうとこまでは喋れるけど、生活できるぐらい。でも、ぜんぜんわかんないこととかすごい。
- 中居:
- いっぱいあります?
- 野沢:
- いっぱいありますよ。
- 中居:
- それは旦那さんにやっぱり教えてもらって?
- 野沢:
- 教えてもらったりとかもするし。
- 中居:
- いや、でも、その子供さんが二人いるんですもんね。
- 野沢:
- もうね。あっというまにね。ポッとね。
- 中居:
- 信じらんない。
- 野沢:
- ポッとね。
- 中居:
- 簡単に言いますけど、すごいことですよね。
- 野沢:
- え? すごいかな?
- 中居:
- うん。
- 野沢:
- そうスか?
- 中居:
- だって、あっちの人なわけですよね。今、野沢さんて名前なんて言うんですか?
- 野沢:
- なんか恥ずかしいんだけど、直子オークレアって。で、こっちがあの、とりあえず、名字、交換したんですよ。
- 中居:
- え? どういうことですか?
- 野沢:
- だから、名字ね、結婚する時交換したんですよ。だから私がこっちの名前とって。こっちがだから、私の名前とったんですよ。だからこっち、野沢っていうんですよ、今。
- ボブ:
- ノザワ。
- 野沢:
- 嫌でしょ。「私、日本人」とかいって。野沢って呼んでやってくださいよ。ボブ野沢って。
- 中居:
- 野沢さん?
- ボブ:
- デモ、漢字、忘レマシタ。
- 野沢:
- そう。漢字書けないんですけどね、野沢って。嫌でしょ、なんか。
- 中居:
- おっかしいですね。え? それで子供さんは?
- 野沢:
- 子供はだから、両方とれるようにっていうことで、だから両方の名字ついてるんですよ。野沢オークレアって。
- 中居:
- へぇー。あ、本当。面白いな、でも。だって、最初、出会った時っていうのは、お二人らぜんぜんわかんないわけですよね? 言葉が通じるわけでもないし、「愛してる」っていうのも、本当、一言ね、なんか。
- 野沢:
- でもね、もう、あっというまに結婚するの決めちゃって。
- 中居:
- 出会ってからどんぐらいですか?
- 野沢:
- 出会ってからは、まあ、けっこう2ヶ月ぐらい友達期間があって。付き合い始めて3日で結婚するって決めちゃった! もう、賭けのような結婚。あれ? なんて感じで。
- 中居:
- それはどっちから「一緒になろう」っていうのは?
- 野沢:
- なんか、子供の話をしてて。で、私はなんか「ああ、じゃあ、二人で結婚したら幸せになれるね」って言ったら、そういうことで。
- 中居:
- 即OK?
- 野沢:
- ええ。決まり。
- 中居:
- 迷いはなかったの? ボブさん。
- ボブ:
- 生マレル?
- 野沢:
- あ、ぜんぜんわかってない!
- 中居:
- 直子でOK?
- ボブ:
- ア、ハイ。
- 中居:
- OK?
- ボブ:
- 本当に。
- 野沢:
- 3日でね、3日。
- ボブ:
- ミッカ? みかん?
- 野沢:
- ミカンじゃねぇよぉ!! もう。3日だよぉ!!
- ボブ:
- ミカン?
- 野沢:
- なんかベタベタな突っ込みでしたね、もう。
- ボブ:
- 日本ノみかん大好キデース!!
- 野沢:
- なに言ってんだよ!! もう!!
- ボブ:
- 世界デ一番、みかん。
- 野沢:
- でも、日本のミカン美味しいよね、でも本当に。
- ボブ:
- 美味シイ。本当ニ美味シイ。
- 野沢:
- 本当に、うん。本当に美味しい。
- 中居:
- え? あっちのミカンはちょっと違うんですか? オレンジは。
- 野沢:
- いや、なんかミカンていうのがあんまないんだよね。なんか、タンジェリンとかってなんかあるんだけど。あんまり美味しくないもんね。ミカンのほうが美味しいよね。
- 中居:
- へぇー。おかしい、もう、この人。
- 野沢:
- この人ね。もう嫌でしょ?
- ボブ:
- 私、考エガアリマス。
- 中居:
- うん。
- ボブ:
- みかんノじゅーす。新シイみかんノじゅーす。デモ、名前ハ「耳じゅーす」。「耳じゅーす」
- 野沢:
- あ、もう放っといて、放っといて。
- ボブ:
- コレハ耳ノ写真トじゅーすハ。
- 野沢:
- 一人でいつもね、ヒューッとどっかいちゃうから、いつも。もう今、あっちのほういっちゃってるから。いいの、いいの、放っといて、放っといて。
- 中居:
- 淋しい顔してる。
- ボブ:
- 耳じゅーす。
- 野沢:
- なんかね、しょせん外人だから。放っといて、放っといて。いいの、いいの、いいの。付き合ってると大変、大変。
- 中居:
- なんで結婚しちゃったんですかね?
- 野沢:
- なんでかなぁ? ね? あなたったら、もう。
- ボブ:
- うわぁぁ!! (コケる)
- 野沢:
- 面白いんだから! もう。桂三枝?
- ボブ:
- 強イデス。強イ。大好キ。強イノ女ノ人、大好キデス。
- 野沢:
- ごめんなさいね。もう本当に。
- 中居:
- おかしいね。
- 野沢:
- もう本当に。
- 中居:
- いや、おかしい。やっぱどっかで波長が合ったんでしょうね、お互い。
- 野沢:
- いやぁ、なんか波長が合ってんのね、じつはね。
- 中居:
- 合っちゃったんでしょうね。でも、二人で一回、チンパンチーズっていう。
- 野沢:
- そうそう、よく知ってますね。
- 中居:
- 知ってますよ。情報入ってますもん、こっち。
- 野沢:
- いやいや、やってたんですよ。
- 中居:
- それはもう旦那さんはその時は?
- 野沢:
- いや、その時はぜんぜん友達で。まあ、それがきっかけだったんですけどね。
- 中居:
- その時はぜんぜんなんかね、「やっぱりニューヨークではもしかして通じないのか? 野沢直子は」みたいなことも書いてあったんですよ、日本の。
- 野沢:
- 誰だよ!? 書いたのよぉ!! 通用してたんだよ! けっこう。
- 中居:
- なんか、猿の物真似とかなんかネタでやってたって。
- 野沢:
- そう。大道芸人ね、もう。クーッ。なんかね、そう、公園とかでやってたんですよ。猿の物真似とか。で、あとね、一日でやめたんだけど、今考えても自分でもすごい勇気あったなって思うんだけど、これはけっこう知られてないから言いますけど、ムンクの叫びっていうのを一人でやってたことあった。メトロポリタン美術館の横で。ずっと立ってたの、ずーっと。誰もわかってくれないの、それ。で、日本人に見っかってんの。「何やってんスか?」なんて言われちゃって。メチャクチャ恥ずかしい。もう赤くなっちゃって、もう。「何でもありません」なんて敬語使っちゃったもん。「あ、それはダメだな」みたいな。
- 中居:
- それ、ぜんぜんダメでした?
- 野沢:
- それはちょっとね、なんか変な白人が写真撮ってりしてたけど、ぜんぜんダメ。で、まあ、いちおう猿の真似とかけっこうやってたんですけどね。
- 中居:
- え? 何しに行ったんですか? 最初のきっかけは
- 野沢:
- いや、もう、やっぱりちょっとお笑いをね、外国でやってみようと思って行ったんですよ。
- 中居:
- 本当、漠然としたでも。
- 野沢:
- 漠然としたね。
- 中居:
- ね。べつにぜんぜんあっちにないわけですもんね、保証は。
- 野沢:
- そうですよね。今言われると、確かにそうなんですけどね。あの頃はね、ナイスアイデアだと思ってましたけどね。
- 中居:
- 「これはいいぞ!」?
- 野沢:
- うん。「これはいいぞ!」なんて。
- 中居:
- 「世界に進出だ!」みたいな。
- 野沢:
- 「進出だぁ!!」なんて。で、まあ飛行機のなかで「何やろうかな? まず」なんて。で、一応やったのは腹話術なんですけど、最初に。だから、ゲロ吐くミッキーマウスとか作っちゃって。最初、英語も出来ないのに腹話術やって、ぜんぜんわかんないの。誰もわかんないの。「ええ!?」なんて。滑りたおし。寒かったぁ、もう。
- 中居:
- でも、それで「帰ろうかな?」って思ったことは?
- 野沢:
- いや、でもその時に、だいたいもうつかみのネタとして用意していた猿の真似がウケてたんですよ。だから、それで「あ、ちょっと猿やってみようかな、この国で」なんて、わけわかんない。
- 中居:
- 本当にあの、あっちで自分のお笑いが通用するかっていうことだけで行ってたんですか?
- 野沢:
- うん。
- 中居:
- すごいですね。本当、漠然としたもう。
- 野沢:
- 漠然としてるでしょ。
- 中居:
- ね。
- 野沢:
- で、いまだにやってるっていうのがね。
- ボブ:
- スゴイデスネ。
- 野沢:
- どうしたらいいの? って感じ。
- ボブ:
- 電気ハ、本当ニ面白イ。コノ電気。チョット怖イデスネ。
- 中居:
- ちょっと怖い? 何が怖いですか?
- ボブ:
- 私ハ、頭、ウーウー。
- 野沢:
- ああ、もう、ちょっと打ち過ぎてる。彼ったら、もう。もう、あなたったら、もう。
- 中居:
- ちょっとね。でも、それって僕はすごいことだと思いますよ、やっぱり。
- 野沢:
- そうですか?
- 中居:
- 保証がない世界にやっぱり行くっていうのは、うん。
- 野沢:
- まあね。
- 中居:
- だって収入の保証もないですし、どうなっちゃうか自分でもわからないわけじゃないですか。
- 野沢:
- まあ、そうなんですけどね。いちおうまあ、でも、大道芸人やってた時って言うか、まあやってたっていってもそんなに長い時期やってなかったですけど、なんか一夏ぐらいは毎週頑張ってやってたんですよ。その時とか、いちおうなんか、お金とかちょっともらったりしてたんですけど。もうなんか、日本人の人とかが「頑張って下さいね」なんてもう。時々、観光客の人がもう。それもけっこう恥ずかしかったですけどね、なんか。20ドルぐらいバンッともらっちゃって。
- 中居:
- でも、それだけですよね? 収入の術は。
- 野沢:
- いや、まあ、でもね、吉本からね、有給休暇扱になってて。いまだにお給料もらってるんですよ。
- 中居:
- ええ!?
- 野沢:
- 15万円。月。源泉徴収で13万5千円。
- ボブ:
- 吉本ー!! 吉本ー!! スゴイ!!
- 野沢:
- あ、わかったみたい、なんか。わかったから嬉しいんでしょ?
- ボブ:
- 大好キ、吉本。
- 野沢:
- 嘘つけよ、もう。そうなんですよ。もうこれは家賃にね、もうピッタリっていう感じで。
- 中居:
- だって、あんまりね、吉本っていっても、あんまりけっこうね、いろんな話聞くじゃないですか、金銭に。
- 野沢:
- ケチだってね。いや、でもね、絶対に行くって言った時に、なんかクビになると思ったんですよ。そしたらけっこうね、なんか応援してくれて。で、まあ、いちおう「一年で帰る」なんて嘘ついたんですけど。まあ、もう6年になってますけど。、ずっと払ってくれてんですよね。多分ね、止めるの忘れてるんだと思うんですけどね。ま、でも、とりあえず助かってるかなって感じ、それは。
- 中居:
- でも、最初ね、ネタをみんなの前でやって。どっからかやっぱりバンドやるきっかけになったわけですよね。
- 野沢:
- まあ、それでけっこうだから、ずっと猿の真似とかって、けっこうなんて言うの? 異質なネタなんですよ。っていうのが、みんながけっこう漫談みたいにやってて。だから、なんかすごいウケる時はウケるかもしれないけど、もうみんな「え!?」ってびっくりしただけで終わっちゃう、みたいな時もあるから。けっこう浮き沈みが激しいから、けっこう大変だな、みたいな感じで。それでなんか、バンドだと4人でやるし、なんかお客さんとかもやっぱりまあ、なんて言うの? いちおうもっとノリがいいっていうか、そっちのが楽かな、なんてちょっと思って。
- 中居:
- で、バンドの経験っていうのはでも、野沢さんにあったんですか?
- 野沢:
- いちおうね、日本にいた時にCD4枚出してんですよ。全部ね、作詞やってて。
- 中居:
- え?
- 野沢:
- タイトルがね、1枚目が「鼻血」。で、2枚目が「深爪」。3枚目が「トン吉チン平カン太」。そして最後が「生理でポン」。もうめまいするような4枚のCDですけどね。もうすごい歌うたってたんですよ、なんか。
- 中居:
- もう弾けちゃうような?
- 野沢:
- 弾けちゃうような。♪バクバクバクバク大和田獏〜とかやってたんですよ。ライヴとかもだから、けっこうやってたんですよ。だから、まあバンドもいちおう経験があったことはあったんですけど。
- 中居:
- ♪バクバクバクバク大和田獏〜?
- 野沢:
- 懐かしいー!! 自分で言っててホロッとする。
- 中居:
- へぇー。で、4人でまあ。
- 野沢:
- 4人でいちおうね。
- 中居:
- どんな音楽ですか?
- 野沢:
- あのね、いちおうね、まあ、音楽の形態でいうと、なんかまあパンクでしたね。
- 中居:
- パンクロック。
- 野沢:
- で、みんなでやっぱりチンパンジーズっていうだけあって、みんななんか猿の格好してて。それで、歌とかもね、なんかふざけた歌うたってました、やっぱり。
- 中居:
- でも英語ですよね? もちろん。
- 野沢:
- まあ、一応ね。でも、すっごい簡単な英語ですよね。
- 中居:
- それは自分たちで作って?
- 野沢:
- 自分で作って。
- 中居:
- あっちではライヴ活動だけですか?
- 野沢:
- ライヴ活動もしてたし、自費でいちおうCD作ったんですよ。で、いちおうまあ、千枚作って、日本にも何百枚かいちおうなんかえぇと、出したんですけど。何百枚なんですけど。それで、いちおう千枚は売れてましたね、いちおう。
- 中居:
- でもあの、僕なんかほら、宣伝する術っていうのはいろいろあるじゃないですか。雑誌であったりテレビであったり。そういう「我々がCD出した」っていう宣伝みたいのは?
- 野沢:
- そういうのね、なかったですね、はっきり言って。だから、ライヴやった後に「CDでーす!」とか言って。で、手売りとかしてんの。なんか貧乏臭いですね。
- 中居:
- うっそー!? マジ!?
- 野沢:
- SMAPの人になんか、こんな話していいの? って感じ。ま、いっか、べつにね。
- 中居:
- いやいやいや、それはそれでやっぱりね。そうですか。それ、すごいですよね。
- 野沢:
- え? そうかな? すごいって言われるとなんか恥ずかしいな。私ってすごかったんだ。
- 中居:
- それは何枚出されてるんですか?
- 野沢:
- いちおうだから、それで1枚CD作って、それでその後に解散しちゃったんですよ、チンパンジーズ。で、二人でレコードレーベル作って。それで「もうちょっとなんかダンスミュージックっぽいの作ろうか?」とか言ってたんだけど、ぜんぜんなんか、結局、出来たらぜんぜん違うんですけど。
- 中居:
- ダンスミュージック?
- 野沢:
- 「作ろうか?」って言ってただけで。結局、でき上がったのそうじゃないんですけど、あんまり。
- 中居:
- え? どんなんですか? ダンスミュージックですけども。
- 野沢:
- それが今、二人やってるやつなんですけども。
- ボブ:
- Waltz。Waltz。
- 野沢:
- あ、ワルツ。わけわかんない。放っといて、放っといて、もうね。1時間中放っといていいから、もう。
- 中居:
- 淋しそうな顔してるんだもん。
- 野沢:
- 小道具、小道具。
- 中居:
- でもあの、ダンスミュージックでも、いろんなダンスミュージックがあるじゃないですか。ヒップホップとかテクノとかハウスとかだったりって。で、ブラックがあったり、クラブっぽいのもあったり。
- 野沢:
- 何でしょう?
- 中居:
- どれに当てはまるんだろう?
- 野沢:
- でも、結局なんか出来てみたら、どれにも当てはまんないのになっちゃって。ま、いっか、みたいな。
- 中居:
- ね、本当、今ね、小室さんがいろんなダンスミュージックをあれしてるじゃないですか。御存じですか?
- 野沢:
- 知ってますよ。
- 中居:
- ね。どんなダンスミュージックですか? どんなのですか? ジャンルは。ダンスミュージックでも。
- 野沢:
- 何でしょうね? なんかジャンルにあんまり入んない感じかな? なんだろ? わかんないけど。
- 中居:
- ボブさんわかるかな? 言ってること。
- ボブ:
- Dance music。
- 中居:
- Dance music。
- ボブ:
- Waltz。Waltz。Waltz。
- 中居:
- え? マジでワルツなですか?
- ボブ:
- ヘンタイWaltz。
- 野沢:
- うーん? ワルツみたいなの。
- ボブ:
- ヘンタイWaltz。
- 野沢:
- まあ、ワルツみたいな感じ。何でしょう? まあ、聴いてみて下さい。 よくわかんないけど。
- 中居:
- え? それはいつ発売ですか?
- 野沢:
- えぇと、3.21です。
- 中居:
- それは日本だけ?
- 野沢:
- 日本だけです。
- 中居:
- 二人だけで?
- 野沢:
- いちおう二人だけで。
- 中居:
- それってテレビで歌うんですか?
- 野沢:
- テレビで歌いましたよ。「HEY! HEY! HEY! 」でも歌ったし。
- 中居:
- このね、「MUSIC CLAMP」でも、最後にお二人で歌って。
- 野沢:
- 歌うの。
- 中居:
- え? どんな感じだろう? 夫婦で。なんか。
- 野沢:
- 夫婦漫才っていう感じかな。
- 中居:
- 漫才なのか!?
- 野沢:
- 大助・花子って感じ。
- 中居:
- いや、でも、すごいことだと思いますよ、本当に。
- 野沢:
- そうかな?
- 中居:
- 自分のやりたいことをね、有言実行じゃないですけども。
- 野沢:
- うーん、いやはや。
- 中居:
- 「行ってくる」って言って、すぐ行ってね。やっぱり何かしら保険がなかったりするとやっぱり。
- 野沢:
- まあでもね、なんか一見なんかカッコ良さそうですけども、結局まあ、吉本に有給休暇でお金もらってて。時々、出稼ぎに帰ってきたり。あとは、なんかどこにも行かないで済むニューヨークロケできる仕事とかやって。ちょっと小銭稼いでるからね、でも。ちょっとズルいかなって感じ。ま、大橋巨泉て感じかな。ちょっと違うか。ま、でも、そんな感じ。
- 中居:
- 汚いっスねよね。ニューヨーク帰っちゃえばいいんですもんね。
- 野沢:
- ね、ちょっとね。
- 中居:
- 好きなこと言っちゃってね。でも、やっぱり子供さん生まれてからやっぱり変わりました?
- 野沢:
- 夜はね、すぐ眠くなりますけどね、確かに。だから、今ちょっと眠いですよ、もう。朝早いから。
- 中居:
- 朝早いことによって。
- 野沢:
- 眠い、眠い。
- 中居:
- やっぱりでも、仕事に対する姿勢とかって変わってきます?
- 野沢:
- いや、基本的にはぜんぜん変わんないですね、やっぱり。
- 中居:
- キャラクターが変わったりだとか。
- 野沢:
- キャラクターねぇ。多少は変わった面があるとは思いますよ。でも、基本的にどうかな? そんなに変わってないと思うけど。でも、多少は変わりますよね、それはやっぱり。
- 中居:
- 生活もちろん、リズムももちろん変わるでしょうし。
- 野沢:
- うん。やっぱり子供中心になるし。
- 中居:
- ええ、ええ。
- 野沢:
- でもまあ、うち、けっこうそれでツアーとか回ったりする時に子供とか連れてってんですよ。だから、そんななんか。あんまりべつに、なんかやってること事態、そんなに大して変わってないんだけど。まあ、けっこうあの、あれですよね、チンパンジーズやってた時とか、けっこうあの、こんなこと言うのは恥ずかしいんですけど、母乳で育ててたんですよ。だから、なんて言うの? もうぜんぜんわかんない話だと思うんですけど、とにかくもう、3時間おきぐらいに、とにかくあげるんですよ、オッパイを。だから、チンパンジーズその頃やってて、それでとにかくもうライヴやって、すぐ帰って、猿のままあげてましたよ、よく。もうしょうがないから、そのメイクのまま。こどもとかも、もう慣れてきちゃって「ママ!」なんて、泣かなくなっちゃって。最初はびっくりしてたけど。けっこう「その絵面って?」とか自分でも思いながらね。「嫌だなぁ、人に見られたくないや」なんて思いながら。けっこうやってましたよ。
- 中居:
- すごいね、でも。おろそかに出来ないですもんね、どっちもね。
- 野沢:
- まあね。お腹空かさせとくわけにいかないしね。
- 中居:
- でも、なかなかその収入がやっぱり思わしくない時に………。
- 野沢:
- 「思わしくない」。丁寧な言い方ですね。貧乏ってことね!? 1カメ!!
- 中居:
- あの、「ああ、やっぱりニューヨークに来たのちょっと間違いだったんじゃないかな?」って。
- ボブ:
- びんぼー!! びんぼー!!
- 野沢:
- 今の良かったよ。
- ボブ:
- びんぼー!!
- 中居:
- 貧乏はわかってるんだ。
- 野沢:
- うん、わかってる、わかってる。
- ボブ:
- るーぷたいタイカイデスカ?
- 中居:
- なに?
- 野沢:
- 「買いたいですか?」って。
- 中居:
- いくらですか? How much?
- 野沢:
- もういいよ!!
- 中居:
- 目が淋しそうな目してる。
- 野沢:
- なんかべつにね、お笑いじゃないんですけど、なんかこういうとこ出たら、面白くしなきゃいけないと思って、なんか責任感すら感じてるんですよ。べつにね、「座ってるだけでいいんだよ」って言っててもね、「いや、ダメだダメだ」ってなんかね、ねたくって、自分で。「どう言おう?」ってなんかね。
- 中居:
- そういう使命感に追われて。
- ボブ:
- トリ、食ベマシタ。
- 野沢:
- わけわかんないでしょ? いいんだってば、いいんだってば。
- ボブ:
- トリ、オミヤゲ忘レマシタ。アナタノオミヤゲ忘レマシタ。
- 野沢:
- あ、そうだ。言いたいことあったんだよね。
- ボブ:
- トリガ私ノ。
- 野沢:
- ね、言いたいことあったんだよね。
- 中居:
- なに? なになに?
- 野沢:
- 言いたいことあったんだよね。Go!!
- ボブ:
- アナタガ死ンダラ、SMAP入リタイ。
- 野沢:
- これ、ずーっとね、用意してたんですよ。すいませんね、言わせてあげなきゃと思ってね。すいませんね、もう。
- ボブ:
- デモ、イッパイオ金持ッテキマスデスネ。
- 中居:
- 僕がお金持ちだっていうんですか?
- ボブ:
- スゴイデショ?
- 野沢:
- だって、あんないっぱい出てるもんね。
- 中居:
- お金、持ってないですよ。
- ボブ:
- ホッホッホッホッホッ。
- 野沢:
- 怖いなぁ、なんか。なんか夫ながら、なんか怖い。
- 中居:
- お金持ってなーい。
- ボブ:
- エ?
- 中居:
- 本当。本当。すごくぜんぜん持ってナイヨ。すごくすごく持ってない。
- ボブ:
- OK!
- 野沢:
- なんか、芸風がちょっと江頭さんになってきたね。
- ボブ:
- OK! Ha、ha、ha。
- 野沢:
- 似てきたね、最近。
- 中居:
- おかしいね。
- ボブ:
- OK。
- 中居:
- OK?
- ボブ:
- 私タチダケ。
- 中居:
- 後で後でね。
- 野沢:
- 後でねって。
- 中居:
- いやぁ、いい雰囲気ですね、なんかね。
- 野沢:
- そうですか?
- 中居:
- 楽しいですよね。
- 野沢:
- おかげ様でね。
- 中居:
- 喧嘩します?
- 野沢:
- しないんですよ、それが。こっちがね、なんて言うの? 気が長いっていうか。私がガンガン、ガンガン言っても、ぜんぜん怒んないんですよ。時々、まあやっぱりなんか怒ったりしますけど。
- ボブ:
- 30年。30年。
- 野沢:
- なに?
- 中居:
- ローン?
- 野沢:
- 用意してから言えよ!
- 中居:
- 30年ローン?
- 野沢:
- ローン。あ、話が移り変わってるのが、ちょっとまだわかってないみたい。
- 中居:
- わかってないですね、うん。30年?
- ボブ:
- 30年。30年。
- 野沢:
- あ、放っといて、放っといて。進めて、進めて。
- ボブ:
- ワカッタ? 30年。
- 中居:
- わかった。30年。OK。30年ね。なるほどね。
- 野沢:
- 進めて、進めて。
- ボブ:
- 大変デスネ!! 本当ニ大変。毎日30年! マダマダマダ。30年。マダマダマダ。明日、モウ30年デス。明後日、モウ30年デス。毎日30年。30年。
- 中居:
- いい病院、紹介しましょうか?
- 野沢:
- ね。ちょっとお願いしますよ、もう。ちょっとね。
- 中居:
- 悪い人じゃないでしょうね。
- 野沢:
- ええ、悪い人じゃないんですけどね。
- 中居:
- 絶対、悪い人じゃないんでしょうね。ちょっと話ズレましたけども、そのニューヨークね、たまに後悔したことってあります? 「ああ、ニューヨークに出てきちゃった」っていうのは。
- 野沢:
- うーん? べつになかったかなぁ? なかったかな。
- ボブ:
- 今、ぎたーデキナイ。
- 野沢:
- ギターできない。
- 中居:
- ギターできない?
- ボブ:
- デモ、一生懸命。一生懸命ガンバロウ。デモ、出来ナイ。
- 野沢:
- もうねぇ。
- 中居:
- 悪い人じゃないんだよ。いい人ですよ。絶対この人はいい人だよ。
- 野沢:
- まあ、デーブ・スペクターより面白いかもね。
- 中居:
- ズルいよね、野沢さんね。もう行っちゃえばいいんだもん。楽だよ。
- 野沢:
- そうそう、そうそう。まあ、そういうとこちょっとあるかもね。
- 中居:
- ありますよね。
- 野沢:
- べつにまあ、いないからな、みたいなことね。
- ボブ:
- 日本ノたくしーハ高イデスネ。
- 野沢:
- なに言ってんだよぉ!!
- 中居:
- 高い?
- ボブ:
- 高イ。本当ニ高イ。
- 野沢:
- でも、高いですよね、本当に。
- 中居:
- ても、野沢さんがいない間にでも、本当にいろんなね、物価変わってきたりしてますし。
- ボブ:
- 高イト、オ金ガナイ。
- 中居:
- 貧乏?
- ボブ:
- ダカラ、散歩中モ歩イテ。歩イテ、歩キマス。足、痛イ。イツモ。毎日30年。
- 野沢:
- まだ言ってる。しつこいなぁ、ボブはもう! もういいんだよ!! その話はもう。
- 中居:
- 毎日30年て。笑ってる。笑ってる。
- ボブ:
- 1、2、3年。
- 野沢:
- ああ!! うるさいなぁ、もう!!
- ボブ:
- デモ、30年。30年!!
- 野沢:
- うるせぇなぁ、もう。
- ボブ:
- 痛ーイ。オシリ痛イ。
- 野沢:
- なに言ってんだよ? なに言ってんだよ!?
- 中居:
- いやぁ、僕ね、本番前に「どんなトークになるのかな?」と思ったんですよ。
- 野沢:
- こんなトークになっちゃってね、もう。
- 中居:
- ボブさんはユニークだとは聞いてたんですけども。
- 野沢:
- いや、ユニークっていうとなんか丁寧ですけどね。
- 中居:
- そうですね。だから、後悔したことは、じゃあ一度もないと。
- 野沢:
- ちゃんと話、戻しますねぇ。
- 中居:
- いえいえ。
- 野沢:
- 司会だなぁ。ないですね。
- 中居:
- 一回もないですか?
- 野沢:
- ないです。
- 中居:
- ニューヨークに行って良かった?
- 野沢:
- 良かったかな? わかんない。けっこうほら、大変っちゃあ大変ですけどね。なんかもう、人がもう何て言うか、みんなテンション高いし。もうなんかね、みんなチャカチャカチャカチャカ生きてる感じで。でもまあ、面白かったですよね、それなりに。
- 中居:
- でも、自分のやりたかったことは確実にやっぱりやって、こなしてってるんですか?
- 野沢:
- そうでもないですね。
- 中居:
- そうでもない?
- 野沢:
- うん、ぜんぜん。ぜんぜんですね。
- 中居:
- そうですか。
- 野沢:
- いや、でも、面白いことは面白いですけど。なんか楽しかったですけど。
- 中居:
- 自分のやりたいのほら、ね、「あっちで笑いが通じるか!?」みたいなことでやっぱり行ったわけじゃないですか。でもやっぱりね、結婚することによって、また変わってくるでしょうし。ね。お二人ね、ボブさんに会ったことによって、また変わってくるでしょうし。それでもぜんぜん自分にとっては、あらゆることを全部、自分のメリットって考えてます?
- 野沢:
- うーん? と、思うんですけどね。……なんか怖がってるでしょ?
- 中居:
- なんか発するんじゃないかって。何か発するような気がしてしょうがないんだけども。
- 野沢:
- 大丈夫、大丈夫。
- 中居:
- やっぱり真面目な話は出来そうもないですね。ね、なんか。
- ボブ:
- スミマセン。
- 野沢:
- なに言ってんの? しつこいよ。
- ボブ:
- Check in! 1、2、3。1、2。1、2。ハイ。
- 中居:
- OK。大丈夫よ。
- ボブ:
- ゴ主人ガアリマスカ? ウシュウジン?
- 野沢:
- なに言ってんだよ!! もう。
- 中居:
- 宇宙人?
- ボブ:
- 宇宙人。ハイ。
- 野沢:
- あ、宇宙人だ。
- ボブ:
- ハイ、宇宙人。
- 中居:
- 宇宙人なに?
- ボブ:
- 宇宙人。
- 中居:
- 宇宙人?
- ボブ:
- 宇宙人見マシタカ? 宇宙人。
- 中居:
- ううん、見てない。No。
- 野沢:
- あ、見たんだよね。
- 中居:
- 見たの?
- ボブ:
- ハイ。
- 野沢:
- UFO見たの。
- 中居:
- いつ? 聞かせて、聞かせて。
- 野沢:
- UFO見たのね。
- ボブ:
- UFO、子供ノ時。
- 野沢:
- 見てのね。ま、それからこうなっちゃったんですけどね。ちょっとなんかね、調べられたみたいで。頭に傷があるんだけど。ね。
- 中居:
- まあ、二人の今後ですけども。
- 野沢:
- 二人の今後?
- 中居:
- 今後どうするんですか? そのバンド活動はやっぱり。
- 野沢:
- あ、まあ、いちおう続けさせて。頑張るぞ!!
- 中居:
- やっぱり、あっちでの活動はでもずっとあっち?
- 野沢:
- まあ、いちおうあっちでね。なんか、ちょっとぐらいね、頑張んないとね。
- 中居:
- でも、そうするとでも、またあっちにいずっといる形になるわけですよね?
- 野沢:
- そうですね。いちおうね。
- 中居:
- チョコチョコ日本に帰ってきて。
- 野沢:
- そうですね。ズルく出稼ぎ。
- 中居:
- でも、ずーっと二人でバンドやっていくと思ってるんですか?
- 野沢:
- どうなるんでしょうね? まあ、いちおう、4、5年は頑張ると思うけど。でもね、この人ね、本業は、いちおうなんか詩人なんですよ、詩人。
- 中居:
- ほお。
- 野沢:
- 物書きなんですよ、いちおう。ね。Writerです。だから、私もいちおうなんか、最終的にはお笑いがやりたいし。だから、どのぐらい長くやるのかちょっとわかんないですけど。
- 中居:
- でも、コンスタントにそのままCDを出してって。日本でも発売して。
- 野沢:
- そうでーす!
- 中居:
- ニューヨークでも発売して。
- ボブ:
- ソーデス。
- 野沢:
- でも、それは自費なんですけどね、アメリカへ出すやつは。
- 中居:
- いや、でも、わかんないですよ。何か目標とかってあります? 音楽的なことの話なんですけども、二人で「こういう音楽をやていきたいな」って。
- 野沢:
- いや、私でも、音楽ぜんぜんわかんないんですよ。
- ボブ:
- 本当ニワカラナイ。
- 中居:
- わからない?
- ボブ:
- ゼンゼンワカラナイ。
- 野沢:
- うん。わかんないし。
- 中居:
- え? どういう形で作るんですか? 二人で。
- 野沢:
- あ、こっちがね、シンセサイザーで作って。で、私べつに歌ってるだけだから。チンパンジーズの時は自分で作ってたんですけど。なんか、これに限っては、ボブが全部作っちゃうから。私は歌ってるだけなんです、本当に。
- 中居:
- へぇー。
- 野沢:
- だから、こっちがけっこう大変なんですよね、いろいろと。
- 中居:
- 聞いてみたいなぁ。この後、撮るんですよね?
- 野沢:
- 撮るんですけどね。どうしよう?
- 中居:
- まあね、今後、展開わかんないですもんね、どうなるかね。
- 野沢:
- うん、わかんないですよね。
- 中居:
- だから、どこでね、拠点をどこに置いてるかも定かではなかったりもしますし。まあ、ベースはニューヨークなんでしょうけどもね。どういう音楽体験で。その時に好きな音楽を多分やっていくんでしょうね。
- 野沢:
- どうなんでしょうね? まあ、そうなんでしょうね。
- 中居:
- 何か言いたいことがありますか?
- ボブ:
- 言イタイコト?
- 中居:
- 喋りたいこと。
- ボブ:
- アナタタチハ、自転車。
- 野沢:
- なに言ってんだよぉ!! もう本当に。最後の最後まで。
- ボブ:
- 二人ハ自転車。私ハ猫。アナタタチハ、だーっ。ぼぶハ、死ヌ。猫。
- 野沢:
- 放っといて、放っといて。
- ボブ:
- 自転車はブルルルン。猫、死ヌ。
- 中居:
- 死ぬ?
- ボブ:
- コノ考エ、今、私、ワカッタ。死ヌ。死ヌ死ヌ。
- 野沢:
- 本当に怖いと思ってない? なんかもしかして。なんかもう、ドキドキし始めてない? 「終わったら早く帰ろう」と思ってない? なんか。
- ボブ:
- コノ会話。自転車。猫。自転車。猫。死ヌ!
- 中居:
- 自転車ビューン!
- ボブ:
- ソウカ。
- 野沢:
- 何が「ソウカ」よ。一人で完結してるみたいね、あなたったら。
- ボブ:
- デモ、面白イ。死ヌデモ面白イ。
- 野沢:
- ま、とりあえず自分の知ってるだけの単語をね、つかって。
- 中居:
- なるほどね。今後の活動というか、どうなるかわかりませんけどもね。
- 野沢:
- 頑張るぞぉ!!
- 中居:
- 日本でいろいろと小銭を稼いでって。
- 野沢:
- 小銭稼ぐぞぉ!!
- 中居:
- またニューヨークでね、とにかくボブさんも頑張って。
- ボブ:
- 頑張ロウ!! 一生懸命!!
- 中居:
- 一生懸命!!
- ボブ:
- 一生懸命。30年!
- 野沢:
- なんか、今の面白い。なんかね、今のなんかよかったよ。起承転結を感じましたね、今ね。わりと地に着いた。
- 中居:
- いやぁ、本当に怖いかもしれない、僕はね。また今度、次回ね、何か機会がありましたら。
- 野沢:
- ええ、機会があったら。
- 中居:
- ええ、ぜひとも来ていただきたいと思います。
- 野沢:
- よろしくお願いします!!
- 中居:
- ありがとうございます。はい、今週のゲスト、THE ASS BABOONS OF VENUSのお二人でした。どうもありがとうございました。
- 野沢:
- どーもー!!
- ボブ:
- 大丈夫!?
- 中居:
- 「バイバーイ」って。バイバーイ。さよなら。Goodbye。
- 野沢:
- 泣いてる、泣いてる。
- ボブ:
- 恥ズカシイ。