SUPER RICH

STORY

氷河衛 役江口のりこさん

江口のりこさん

間もなく1話が放送されますが、ここまで撮影に参加されてきて『SUPER RICH』の楽しさはどこにあると思いますか?

「この作品の楽しさは、衛がどうなっていくか?という未来がわからないところじゃないでしょうか?私自身も出演されているみなさんも、オリジナル脚本なのでわからないんです。また、今回は監督も4人いらっしゃって、それぞれにキャラクターやストーリーの捉え方が微妙に違うんです。そんな現場に身を委ねて演じるのは楽しいですね。私は毎話、雰囲気が変わってしまって良いと思うんです。変に折り合いをつけようとすると、ストーリーが小さくなってしまうんじゃないかと。そうは言っても、監督が変わっても演じている役者やキャラクターは変わらないので、そう大きく違ってしまうことはありません。ですので、毎回の監督に身を委ねて楽しく演じさせていただいています。」

衛はどのような役作りを?

「そうですね。ガチガチな役作りは意識していないんです。新しい台本をいただくたびに、“そうか!”と気づくこともあるので。その前の話では、そういうつもりで演じてはいなかったのに、みたいなこともあったりして(笑)。なので、シーンごとの演技を楽しんでいこうと思うんです。」

衛は関西弁を使います。演じる上で、衛の“関西弁”に意識なさっていることは?

「ひと口に関西弁と言っても、地域によって違うので、台本に書かれたセリフには私が使わないニュアンスもあるんですよ。だからと言って、それを全部、私が使っている言葉に直してしまうと、それはそれで衛という役としては気持ち悪くなるんです。ですので、自分の中にある程度“こういう言葉は使わないんだけど”という感じを残して演じています。」

初共演となった赤楚衛二さんの印象は?

「芝居をしていても楽しいですし、普段、話していても楽しいですし、とても素朴な好青年です。何か質問すると、変な答えが帰ってくるので、それはおかしいよ?と突っ込んだりもしています。昨日何時に寝たの?と聞いたら“昨日は12時に、ゆか(床)につきました”とか、とこ(床)につくと言いたかったのでしょうけど(笑)。そういう人なんです。」

赤楚さんが演じる優はいかがでしょう?

「赤楚くんが演じる優くんは、一緒にお芝居していて楽なんですよ。私は、ただ彼の言うことを聞いていれば良いんです。と言うのも、優としてちゃんと心でセリフを言ってくれるので。とても演じやすいですし、魅力的な人物になっていると思います。」

優はホームページなどの紹介では“子犬系男子”とされていますが…。

「いやいや、全然“子犬系”ではなく“厚かましい大型犬”ですよ(笑)。容姿は子犬のように相手をキュンとさせたりもするんでしょうけど…相手によってですよ?ですけど、ちゃんとした大人が見たら、優は“厚かましい大型犬”でしかないと思います。いい意味でですよ?悪口ではありません。」

空は“忠犬系男子”です。演じている町田啓太さんの印象は?

「空も犬に例えられているんですか?(笑)。演じている町田くんは、本当に穏やかで誠実で…武士のような感じです。いつも凛としています。ただ、一緒にお芝居していると頑固な部分もあるのかな?と思います。でも、それを人に押し付けたりはしないで、自分の中で解決していくような、すごく魅力的な方です。」

古田新太さん、松嶋菜々子さんも出演されていますが…。

「古田さんは、とにかく“今日の現場にいらっしゃる”と思うだけで嬉しいです。現場で、みんなでUFO見たことある?という話をしていたら、古田さんが“オレは見たことないものは信じない“とおっしゃっていました(笑)。松嶋さんはとても優しい方で、みんなが仕事をしやすいように気を配ってくださるので、すごく大きな心を持たれた方だと思いました。」

最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。

「1話で優と出会って、そこからリリカ(志田未来)たちインターンに出会って…と、2話、3話と続いていきます。衛は2話、3話とだんだん人間らしくなっていくというか、人との出会いを通じて仕事以外の楽しさが広がっていくのを演じていて感じます。1話は“働く女性”イメージの衛で、少しシリアスな展開ですが、2話、3話は現場にも自然に笑いが生まれる感じになっています。ですので、1話を見て“あれ?”と思っても、ぜひ続けて見てください(笑)」

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