2020.8.20 THU. UPDATE interview #02聖澤真琴役 新木優子さん

再び真琴役を演じるにあたって、最初に考えたことは?
まず、シーズン2ができる、ということがとても素晴らしいことだなと思ったんです。なので、もう1度真琴を演じることができると聞いた瞬間は嬉しかったです。またあのファミリーが帰ってくる、またあの現場を経験できる、という嬉しさですね。
前作のときは、「まず見た目から入ってみようと思って体を
鍛え始めた」とおっしゃっていましたが、今回はどんなテーマを
持って臨んだのでしょうか?
体は今も鍛えていますけど、真琴は内面もしっかりしている女性なので、彼女らしさが出せるようにしたいという意識はありました。だから、前回と違って何かをする、というよりは、あのときから継続できるように気持ちを戻したという感じです。
前作から彼らの日常が続いてきて、
今シリーズに繋がるという感じでしょうか?
そうですね。あれから私自身に起きたこと、私自身が経験したようなことが、きっと真琴にも起こっているんじゃないかな、というイメージです。普通に生活をして、仕事をして……。ファームはお引越しをしましたけど、真琴自身は環境の変化というより、自分が出来ることを精一杯頑張ってきたはずだと思うんです。そういうバックボーンについては、改めて考えたりもしました。
そういう中で、放送が始まってすぐにコロナ禍があり、
これまで誰も経験したことがないような状況になりました。
自粛期間中はどのように過ごされていたのですか?
ひたすらステイホームしていました。少しでもお家時間を充実させたくて、お料理をしたり……。その間『SUITS/スーツ2』に関しては、しばらくお休みしました。台本を読み込み過ぎると、変わってしまうような気がしたんです。3話の途中までは撮影も終えていたので、急にキャラクターが大人っぽくなったりしないよう、違和感なく継続できるようにしたいと思って。
物語の中で、ちょうど大輔(中島裕翔)との関係にも
変化があったタイミングでしたしね。
そうなんです! シーズン1を経て、やっと付き合うことになった、という瞬間にお預け状態になって(笑)。ファームも、上杉先生(吉田鋼太郎)が帰ってきて、「これからどんな問題が起こるんだろう?」と思った瞬間にストップしてしまいましたからね。
新木さんご自身は、気持ちの切り替えは得意な方ですか?
割と出来ている方だとは思いますけど……。それは、同時にいくつかの現場を経験したからかもしれないですね。「次はこの現場だ」「次はこっちの現場でこういう役だ」というのを経験する中で、出来るようになってきた気がします。
撮影再開の報を聞いた時は?
「やっとみなさんに会える!」って嬉しかったです(笑)。ただ、また同じように全部が上手くいくとは限らないでしょうし、本番以外はフェイスシールドを着用したりして撮影スタイルも変わったので、戸惑う部分もなかったわけではありませんけど。
織田裕二さんや中島裕翔さんらと再会されたとき、
どんなお話をされたか教えていただけますか?
「どうしてた?」って話しました。それからやっぱり、撮影のことですよね。「どうやっていこうか?」という部分はみなさん気にしていました。フジテレビの決めた撮影ルールに従うと同時に、それプラス、この現場として出来ることは何か、と意見を出し合ったりして。ただ、お会いした初日から、すぐに今までで通り、台本のこととかセリフのこととかを話せたのは、前作から培ってきたチームワークがあったからだと思いました。
今シリーズは、真琴と大輔の関係の変化も重要な要素です。
その中で意識されたことは?
特別な意識はしませんでした。真琴と大輔の恋愛以外は、ほとんどが弁護士の仕事の話なので、恋愛部分は見せどころですし、ふたりの関係がどうなっていくのか気にしてくれているみなさんの期待に応えたいな、と(笑)。
でも結局、大輔が別れを選択することになり、
真琴としてモヤモヤした思いもあるのでは?
真琴には理由がわからないですからね(笑)。腑に落ちない感じの別れ方ではあるので、この先、どうなっていくのか……。「こういうこともあるよな」って何となくわかるというか、仕方がないことだったんだな」と割り切れるのが真琴なのかな、という気もします。
正直さが大輔の魅力でもありますからね。
それは凄くわかります(笑)。本当は真実をすべて明かしたい、という気持ちを、真琴は知らないけど、見てくれているみなさんが知っていてくれればそれがすべてなので。視聴者のみなさんが、「仕方なかったんだよ」って思ってくれれば、真琴も救われると思っています。
最後に、視聴者のみなさんに向けて、メッセージをお願いします。
中盤からもドラマはどんどん大きな展開をしていって、ファーム内の人間関係もより感情的な部分が浮かび上がってくると思います。上杉先生が帰ってきたことによって生まれる緊張感――その意味を本当に理解しているのは、幸村代表(鈴木保奈美)と、甲斐先生と、玉井さん(中村アン)、あと蟹江先生(小手伸也)、という中で、他のメンバーは上杉先生を歓迎しているという構図の、絶妙なアンバランス具合が、よりハラハラドキドキの展開を生み出していくので、そういう部分を楽しんでいただけたら嬉しいです。真琴と大輔の関係も変わっていくので、是非注目してください。

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