2018.10.4 THU. UPDATE NEWS #10 記者会見リポート

4日(木)、全米メガヒットドラマを原作にした月9ドラマ『SUITS/スーツ』(10月8日スタート 初回30分拡大)の記者会見が行われました。
登壇されたのは、主人公の敏腕弁護士・甲斐正午役の織田裕二さんを筆頭に、中島裕翔さん、新木優子さん、中村アンさん、小手伸也さん、鈴木保奈美さんという豪華な顔ぶれ。さっそく、みなさんのコメントをご紹介しましょう。

甲斐 正午役・織田 裕二さんのコメント

最近、頭が良い役が続いていまして、頭が痛いです(笑)。原作は本当に素晴らしい作品で、僕自身もファンになったんですけど、素晴らしい作品に負けないように、日本の良いところを出せればいいな、と思っています。

原作をご覧になった印象と、原作として先に映像が存在することに関してのお気持ちをお聞かせ下さい。

シーズン6まで見ました。本当に素晴らしいお手本があって、僕も見ていて『これでいいじゃないか!』と(笑)。だから、『そのまま同じ本でやったらいいんじゃないの?』と思ったんですけど、いろいろやっちゃいけないこともあったりして。『じゃあ、武器は?』と言ったら、武器もあまり持たせてもらえないと。『これは困ったな……』というところから始まっていて。でも、やっていくとやっぱり、それぞれが……まったく別物なんですね。僕は3世代の話だという風に勝手に思っていて、家族の話をファームに置き換えているだけだと思ったんですけど、出ていった父ちゃん以外に……見ていただければわかるように、(鈴木保奈美さんは)お母さんではないですよね。だから『お姉さんかな?』という風に、ひとりひとり置き換えてみたりもしながら、楽しんでいます。

中島さんとは初共演にして、バディを組んで、数々の難解な訴訟をあらゆる手段で解決していくわけですが、実際に共演されてみての印象などをお聞かせ下さい。

もう1ヵ月ちょっと、一緒にやっていますけど、凄くしっかりしていて、お兄ちゃんっぽいんですよ。僕が忘れかけてた自分のセリフも、彼はちゃんと覚えてくれているし。かと思うと、『えーっ!?』って思うくらい抜けているところもあって、そのギャップはまさに大貴<大輔>だな、と思いました。大貴も記憶力の天才なんですけど、ちょっと抜けているところがチャーミングで、まさにそのまま、マイク、大輔じゃないかと思いました。

鈴木 大貴<大輔>役・中島 裕翔さんのコメント

明晰な頭脳と、一度見たものは決して忘れない驚異的な完全記憶能力を持ちながら、悪友の影響でその日暮らしのフリーター生活を送っていたものの、甲斐と出会い、弁護士として働くこととなる鈴木大貴を演じます、中島裕翔です(と、完全記憶能力があるという設定にちなんでキャラクター紹介文の暗記を披露!)。今日は短い時間ですけど、『SUITS/スーツ』の魅力について話していけたらな、と思います。僕も原作を見ていて、まさか自分にこの役がくるとは思っていなかったので、プレッシャーとか不安もたくさんありますけど、ポジティヴにとらえて『これはチャレンジだ』と。力を抜いて、日本ならではの『SUITS/スーツ』を作っていけたらと思います。

原作をご覧になった印象と、原作として先に映像が存在することに関してのお気持ちをお聞かせ下さい。

僕はシーズン4です。メンバーに勧められて見始めていたんですけど、非常にクールで、スタイリッシュで、『ああ、これは日本にない文化だ』と思いながら見ていて……。ただ、何が(人気に)火がついたポイントかと考えたときに、日本にない文化だったり、おしゃれさだったりというエンターテイメント性なんだな、と思って。今回、シーズン1を題材にしているんですけど、『向こうのこの話がこっちでは○話だから』と、ちょっとだけ見返したりしていくうちに……もちろん、トレースできる部分はトレースして雰囲気を少しいただいて、でも日本人がやるんだから100%真似できるものでもないし、100%真似しようとも思わないので、細かいことも大事なのかもしれないですけど、このふたりがどうやって案件を解決していくのか、っていう姿だったり、織田さんもおっしゃっていましたけど、“家族”がどうなっていくのか、また社会的に問題になっていることも結構出てくると思うので、そういうエンターテイメント性にも注目してほしいなと思っています。

織田さんと実際に共演されてみての印象をお聞かせ下さい。

織田さんは大ヒット作品の要の俳優さん、というイメージを持っていたので、『大丈夫かな?  やっていけるかな?  その人とバディだよ!?』と思いながら衣装合わせの時に初めてお会いしたんですけど、『よろしくお願いします』とご挨拶させてもらったら、『ああ、よろしく!』って握手してくださって……。『このシーンどうしようか?』というお話をさせていただくこともありますし、アドバイスもくださるし……。甲斐先生もセリフがたくさんあるんですよ。その中でも気をつかって話しかけてくださって。いち早くバディの空気を作りたいっていう織田さんの熱い気持ちが伝わってきて嬉しかったです。

聖澤 真琴役・新木 優子さんのコメント

私も原作が大好きなので、この作品に参加させていただけることを嬉しく思っています。今日は(ドラマの)魅力をたくさん伝えて、たくさんに方に見ていただけるような日になればと思います。

原作をご覧になった印象と、原作として先に映像が存在することに関してのお気持ちをお聞かせ下さい。

私は4まで見ました。韓国版の『SUITS』も実は見させていただいたんですけど、やっぱりどの作品も会話のキャッチボールが凄く面白く、気持ちが良くて、どんどん会話が進んでいくんですけど、何をやっていてどういう状況なのか、ちゃんと頭に入ってくるっていう、そういう会話のやり取り、キャッチボールというものが凄くキーポイントになっているんだな、と思ったので、そこは意識しながらやらせてもらっています。原作の方が英語ということもあってカッコよく見えちゃうということも、どうやれば私たちにだせるのかな、と思いながら、食い入るようにシーズン1を何回も見直しています。(原作で同じ役を演じたのは英国王室のヘンリー王子と結婚したメーガン・マークルさんですが、と問われて)原作のプロデューサーさんにお会いしたときに、『王女になる方だね』『頑張ります!』っていう会話のやり取りがあったんですけど、ホントにとんでもなくて……そうですね、普通の幸せを目指します(笑)。

玉井伽耶子役・中村 アンさんのコメント

織田さんの秘書ということで……Wikipediaによりますと、織田さんの好きな食べ物は『メロン』と『ソーセージ』となっておりますが、秘書としてひとつ訂正させていただきたいのは、織田さんの好きな食べ物は『お寿司』です。みなさん、これからは『お寿司』ということでよろしくお願いいたします!

原作をご覧になった印象と、原作として先に映像が存在することに関してのお気持ちをお聞かせ下さい。

私は全部(配信されているシーズン7まで)見ました。ドナ(を演じるに)は、全部見ないとダメだと。アメリカならではのフランクな……先輩でも壁がない感じだったりとかは、ちょっと文化も違いますので、どうフランクに見せるのかとか、ドナの感じだったりとか、そこは凄く難しいですけど、ちょっと不安になると、本家の映像を見てしまって。今回、(出演が)発表されたときに、『SUITS』でドナ役を演じているサラ(・ラファティ)さんが私のインスタグラムをフォローしてくださって……。ちょっと鳥肌が立ってしまって。サラさんが日本の『SUITS/スーツ』を気にしてくださっていることに感動して、励みになっています。

蟹江  貢役・小手 伸也さんのコメント

4月の月9に起用していただいて、1クールおいてまた月9に呼ばれるということで、フジテレビさんが僕を食わせてくれるのかな、と(笑)。フジテレビが推す大型新人、44歳(笑)。もちろん僕も原作はずっと見ていまして、非常に重要な役どころを仰せつかったな、ということは重々承知していますし、こちらにいらっしゃる凄い方々とこうやって同席できることも大変光栄に思っております。『日本版だから……』という逃げ口上を捨てて、僕は原作の胸を借りて精一杯立ち向かっていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

原作をご覧になった印象と、原作として先に映像が存在することに関してのお気持ちをお聞かせ下さい。

僕は6まで見ました。僕はリック(・ホフマン)さんにフォローされていないですけど(笑)。基本的に文化もお国柄も人種も違う物語を日本に置き換える、ということ自体、無理難題があると思っていて、『これはなかなか険しい道のりになるのかな?』と、肝が冷える思いをしたんですけど、やっぱり原作が面白いということは出演者全員一致で、それに対する愛は凄くあるので、いかにリスペクトしながら、僕ららしさを出せるのか、という部分が肝だと思っています。そもそも何で、凄い役をいただいたのか……。(司会の笠井信輔アナが「おそらく顔採用じゃないかと」と返すと)そうなんですよ!  プロデューサーの方に目をつけていただいていただいたんですけど、『結局、どういうことなんですか?』って聞いたら、『顔がね』と。向こうのプロデューサーの方がいらっしゃったときも、部屋に入った瞬間、『ルイスが来た!』って(笑)。だから、そういう風に言っていただけることを、逆に武器に変えていきたいと思っていまして、リック・ホフマンさんのお芝居のクセとか、スルスルとしゃべるところは早口にしたりして、原作好きの方が『ルイスっぽい!』と言っていただけるような着地点を目指して、蟹江というキャラクターを作っていきたいと思っています。

織田さんと中島さんのバディぶりは?

ホントに良い師弟関係だと思います。織田さんは、中島さんが演じる大貴<大輔>の成長の物語だととらえていらっしゃってて、だから自分の役のことでも考察なり研究なりをされている中で、いかに大貴が成長しているか、というところも計算しながらやっているんですね。それが師匠みたいで。それに対して中島くんも、打てば響くと言いますか、素晴らしい反応をしていらっしゃって、蟹江としては若干ジェラシーもありますね(笑)。

幸村 チカ役・鈴木保奈美さんのコメント

ダイジェスト版をご覧いただいたんですよね?  私たちもたった今、裏で見てきまして、『なんか、凄い面白そう!』って思いました(笑)。来週から月曜9時が大変楽しみです。よろしくお願いいたします。

原作をご覧になった印象と、原作として先に映像が存在することに関してのお気持ちをお聞かせ下さい。

私は6の途中です。私は、海外、日本にかかわらず映画やドラマが大好きで、『この作品、面白いな。大好きだな』と思ったときは必ず、『この世界に入りたい』『私だったらどの役をやるだろう?  私だったらどうやってお芝居するだろう?』って、その作品の世界に恋焦がれてしまうんですが、今回こういう形で……まるであり得なかった夢がかなうという、本当にこの世界に入ることができるんだということが驚きで、とても嬉しかったです。ただ、第1希望としては、(メーガン・マークルさんが演じた)レイチェルのつもりだったんですけど (笑)。全力でチカを演じさせていただきます。

織田さんとは1991年の『東京ラブストーリー』以来、27年ぶりの共演ですが……。

『東京ラブストーリー』のときは本当に自分のことで精一杯で、織田裕二という人のことをちゃんと見ていなかったなと思うんです。もしかして、リカとしてカンチを見るのが精一杯で、織田さんという俳優さんをちゃんと見ていなかったんじゃないかと。その後、刑事の織田さんとか、貧乏人の織田さんとか、いろんな織田裕二を見ていて、『あ、この人をちゃんと見ていなかったのは、もったいないことしたな』という気持ちが長いことあったので、今回は織田裕二をじっくり見てやろうと思っています(笑)。

続く質疑応答のコーナーでは、記者の方から「主人公・甲斐正午は“負けた記憶がない男”ですが、皆さん自身は“これだけは他人に負けない”と思うところは?」という質問が。それを受け、新木さんが「最近、よくメイクさんに褒めていだくことが多いので、まつ毛の長さは負けないかも」と発言すると、小手さんが「ちょっと待ってください。まつ毛の長さだったら僕だって負けないですよ」と言い出す場面も。これはみなさんも認めているようで、今回の撮影でも、小手さんは、ビューラーでまつ毛をクリっとさせているそう。「僕、割とお支度に時間がかかるんです。爪もピカピカです」なんておっしゃっていました。
中村さんは「自分で言うのも何なんですけど、一途な部分がありまして、好きになったらひとつのことを続ける感じですね。お酒で言うとハイボールが大好きで、ハイボール以外を飲んでいる私を見かけることはないと思います」と回答。中島さんは「人の名前を覚えるのは得意です。ご一緒していて、『カメラマンさん』『音声さん』って呼ぶのは失礼だと思って、始まる前は台本に載っているスタッフさんの名簿を覚えています」と、まるで大貴のようなエピソードを披露してくれました。最初に指名されてパスしていた保奈美さんは「誰にも負けないかはわかりませんけど、結構クイズが好きで、漢検2級をとりまして。クイズ番組を見ていまして、やくみつるさんに勝ったりする(笑)。やくみつるさんや伊集院光さんに勝ったりするとかなり嬉しい」とおっしゃっていました。中島さんの言葉を受けて「人の名前と顔が一致するって羨ましい能力」とおっしゃっていた織田さんは「幼稚園とかのことも一切覚えていないんですけど、唯一覚えているのは色の黒さですね。それは負け知らずでした」とおっしゃっていました。

さらにこの記者発表では、原作の『SUITS』で、織田さん演じる甲斐のモデルとなったハーヴィー・スペクター役を演じているガブリエル・マクトさんと、小手さん演じる蟹江のモデルであるルイス・リット役を演じているリック・ホフマンさんのおふたりからのメッセージ・ムービー(しかも自撮り!)も紹介されました。

  • ガブリエル&リック コンニチワ、ジャパン!
  • ガブリエル どうも、リック・ホフマンです。役名は『SUITS』のルイス・リットです。
  • リック 僕はハーヴィー・スペクター。
  • ガブリエル 名前は?
  • リック ガブリエル・マクト。
  • ガブリエル 『SUITS/スーツ』が日本でリメイクされると聞きました。
  • リック わくわく、ドキドキしています。日本で一緒にお祝いできなくて残念です。
  • ガブリエル えっ、君は行かないの?
  • リック ファーストクラスかな?
  • ガブリエル もちろん。私はファーストクラスで行きます。
  • リック 僕は5等席。
  • ガブリエル 実は今、舞台裏にいるので今からそちらに行きますね(といって一度フレームアウト)。なんてね、冗談です。でも、日本で素晴らしいシリーズになることを心からお祈りしています。
  • リック 素晴らしい封切りを。
  • ガブリエル 『SUITS』を見てくれて最高に嬉しいです。みなさんの成功を確信しています。キャストとスタッフのみなさん、おめでとう。
  • リック 脚を折れ!(Break a leg)
  • ガブリエル ショーの成功を祈る、という意味です。

最後に織田裕二さんから、視聴者のみなさんへのメッセージをいただきました。

全身全霊をかけて楽しむ、ということをやっています。その結果が、月曜9時にちゃんと映っていると思います。ここにいる人たちだけじゃなくて、いろんな人が出ています。家族がどんどん増えていく話です。あんな人、こんな人がいきなり現れたり……そういう何が起こるかわからないドラマですので、1話たりとも見逃さずに見ていただければ、絶対損はさせないと思います。

『SUITS/スーツ』は、10月8日(月)よる9時スタートです。初回は30分拡大でお送りします。是非、チェックしてください!!

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