2018.10.23 TUE. UPDATE

アメリカ版の原作ドラマはどこまでご覧になりましたか?
シーズン4まで拝見しました。
ご覧になっての感想は?
とてもテンポが良くて、見ていて心地が良いドラマだと思いました。日本で作られている会話劇のドラマとはまた違った印象なんですけど、爽快感があって素敵だなと思いました。
確かに日本のドラマとは随分印象が違いますよね。
そうですね。ちょっとした冗談もおしゃれというか。日本で言うところの“おやじギャグ”みたいな部分もこじゃれていて(笑)。
では、こちらの日本版の台本を読まれたときの印象は?
原作の会話劇の部分はちゃんと日本版としてローカライズされていますし、言葉が生き生きとしているな、と思いました。あとは、個々のキャラクターの存在感も、原作と同じくらい素敵だなという印象を受けました。
アメリカのドラマをリメイクする、というのは
難しい作業だと思いますが、巧みに取り入れられていますよね。
漫画や小説を原作にしたドラマはありますが、すでに映像化されているものをリメイクするというのは、多分一番難しい作業だと思います。演じる私たちもプレッシャーもありますので。
中でも、真琴というキャラクターは、原作ドラマでいうと
イギリス王室のヘンリー王子と結婚したメーガン・マークルさんが
演じていて特に大きな話題を集めたレイチェルですから、
プレッシャーも大きかったのでは?
確かにそれはありましたけど、もう考えずにいこう、と。もちろん、メーガンさんのことは気持ちの中にあるんですけど、それはお芝居の部分ではなく見た目……引き締まった体型とか、表情の作り方とか、そういったところがレイチェルっぽさだったと思うんです。だから、どう演じるか、どう会話劇を成立させるか、の前に、まず見た目から入ってみよう、と思って体を鍛え始めたんです。元々、鍛えてはいたんですけど、メーガン・マークルさんが凄くお尻がキレイだったから、私もお尻を鍛えたりして(笑)。原作ドラマは、衣装もボディーラインがキレイに見えるようなものが多いんですよね。だから「日本版もそういう衣装かもしれないな」という思い込みもあって鍛えたんです(笑)。そういう風に取り組めたので立ち姿にも自信もつきましたし、会話劇の部分でも、私が思い描いている真琴というキャラクターと、他のみなさんが演じているキャラクターとの間に相乗効果が生まれて成立しているな、と最初のシーンから感じることができました。
演じるにあたって、制作サイドから何かリクエストはありましたか?
真琴は、ちゃんと相手の目を見て伝えるタイプの女性で、ひとつひとつの言動にちゃんと芯が通っていて、それが正しいと思えている女性なんだろうな、というのが監督とお話させていただいた上での私の解釈です。なので、そこは常に意識している部分ですね。パラリーガルとしても優秀で、自分もそこに自信を持っているというところは彼女の凄さだと思います。
甲斐正午役の織田裕二さん、鈴木大貴<大輔>役の中島裕翔さんと
共演されてみての印象は?
織田さんとはストーリーの流れ上、なかなか同じシーンがないんです。でも、前室(註:スタジオ前の準備室)ではいつも気さくに接してくださって……。勝手に、クールな方なのかな、という印象を持っていたんですけど、いつも笑顔でフレンドリーな方なので、織田さんがいらっしゃるだけで現場に活気が出るように思います。中島さんは映画『僕らのごはんは明日で待ってる』でもご一緒させていただいたんですけど、そのときは純粋な恋愛もので、今回はまたちょっと違った“同期”のような感じで……。ご一緒させていただいた経験や、同世代という部分、それから役柄の関係性という部分もあって、信頼して一緒にお芝居ができているな、と思っています。
みなさんが出演された『FNS番組対抗オールスター秋の祭典
目利き王決定戦』などの番組でも感じましたが、
チーム『SUITS/スーツ』にはとても良い空気感がありますね。
私も、周囲の人から「『SUITS/スーツ』はちゃんとチームで戦っている感じがしたよ」という風に言ってもらえたりしたので嬉しかったです。それは織田さんや鈴木保奈美さんが気を配ってくださって、みんなをまとめてくださっているからだと思います。
この作品も、同じ法律事務所の仲間、という、
ある意味ファミリー的な部分がありますから、
そういう現場の空気感もきっと伝わると思います。
そうですね。織田さんと中島さんの関係も、素敵なバディですし、もうチーム力は固まっていると思います。
原作ドラマをご覧になっている方は、
大貴<大輔>と真琴の恋愛にも注目していると思います。
大貴<大輔>と真琴、そこに今田美桜さん演じる谷元砂里を加えた関係性は、弁護士ものの爽快な部分だけじゃなく、また違った楽しめる要素として作れていけたら嬉しいなと思います。まだ、進んでいるような、進んでいないような感じですけどね。気持ち的な部分では進んでいるのかもしれないですけど、見た感じでは関係性が変わっているわけではないので、「この先どうなるのかな?」と、私もそわそわしているんです(笑)。

BACK NUMBER