スキャンダル専門弁護士 QUEENスキャンダル専門弁護士 QUEEN

interview

スキャンダル専門弁護士 QUEEN
弁護士役は初めてですね?
「これまで学生役が多かったので、スーツを着て演じるのは新鮮に感じています。藤枝は僕より年齢設定が上なので、そういう役をやれるようになったと思うと嬉しいです。昔から大人っぽく見ていただけるようで、中学生の頃から高校生役をやったり…。最近、ようやく実年齢に近づいてきたと思ったら、藤枝は7歳も年上でした(笑)。でも、あまり年齢差は意識してなくて、20歳と27歳ではそんなに変わらないと思うし、年齢よりも藤枝のバックボーンを大事にしています」
では、藤枝はどのようなキャラクターだと思われますか?
「今回はオリジナル作品なので、役についての情報が最初はそれほど多くなかったんです。藤枝について決まっていたのは、ハーバード大学卒のエリートで、いつも危機管理チームのメンバーにイジられている…ぐらいだったんです。台本からは、藤枝には意外な面白さの要素も入っていると思いました。藤枝を演じる上で大事にしたいのはプライドがすごく高いから他人に舐められたくなく、いつも格好つけようとしているということです。恐らく育ちも良いのでしょうけど、ちょっと世間ズレしている。そして、まだまだ経験不足なんですね。それを本人が認めていないんです。そんな藤枝を嫌味なキャラクターに見せずに、みなさんに可愛らしく面白いキャラクターと感じて頂けるようにしたいです」
中川さんが藤枝に共感する部分は?
「藤枝はかなり正義感が強く、弱っている人に共感してしまうタイプです。氷見さん(竹内結子)たちには、そんなことない、裏があるよとかって言われてしまうんですけど(笑)。僕はそこは藤枝のピュアな部分だと思うんです。シンプルに他人に感情移入出来てしまう…逆に言うと詐欺に遭いやすいタイプなのかもしれません(笑)。もしかしたら、そこは僕と似ているかも?わりと騙されやすいんです。用心深さがあまりないと言うか…最近は気をつけるようにしています(笑)」
弁護士が活躍するストーリーですが、法廷シーンは今のところありませんよね?
「そうですね。まだ内容を伺う前は弁護士役ということで、バリバリ法廷シーンがあるのかと思ったんですけど、実際は危機管理という話でした。最近のドラマはリーガル物が多くて危機管理というのはあまり馴染みのない仕事ですよね?僕自身もそういう仕事をする弁護士がいることは知りませんでした。台本を読むと、イメージ出来る弁護士より、危機管理にはいろいろな要素があると思いました。犯人探しとか、探偵や刑事ドラマっぽいところも面白いですね。クライアントを守るために、事を大きくさせず、法廷に持ち込ませないようにする。扱う事象はスキャンダルが多いんですけど、そこには当事者間の問題だけでなく、常に世間が絡んでくる…そして、世間をコントロールするのが危機管理を扱う弁護士だと知りました」
スキャンダル専門弁護士 QUEEN
竹内さん、水川あさみさん、斉藤由貴さんたちと演じられていかがですか?
「演じられているキャタクター同様、みなさんムチャクチャ格好良いし、現場は楽しいです。女優のみなさんだけでなく大先輩ばかりの現場でもあります。僕の藤枝もそうですが、みなさんのキャラクターも一から作り上げていて、そのキャラクター作りが凄い。掛け合いもどんどん面白くなってきて、良い意味でまとまりがないと言うか…自由奔放なキャラクターが絡み合っています。台本のセリフを消化しきってからが勝負!みたいな感じもあるんです(笑)。監督がなかなかカットをかけないから、どこまで使われるかわらないのにみんなが真剣に続けているのも楽しくて、みなさんに毎回刺激されています」
竹内さんの印象は?
「いつもスッと背筋が伸びている感じで、いらっしゃるだけでみんなもスッとする感じです。前室(スタジオ前の控え室)でうたた寝をされている時も、目はつぶっているんですが、まるで座禅を組んでいるかのようにスッとなさっているんです。でも、お茶目で可愛らしい面もある方です。水川さん、斉藤さんも明るい方達で楽しくいられる現場です。バカリズムさんもやっぱり面白い。鈴木法律事務所の掛け合いシーンは笑いを堪えるのが大変です(笑)」
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弁護士は依頼人の相談を受ける仕事ですが、中川さんご自身は相談を持ち込むタイプですか?受けるタイプですか?
「親しい友人などからは、相談をされるタイプです。僕の方からは相談を持ち込まないかな?相談されても、絶対にこうした方が良い!と言うことは、たまにしかないですね。基本的には明確な答えではなく、あなたの考え方次第でしょ?みたいな感じ?聞いてあげるだけなんです(笑)」
最後にドラマをご覧のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「事の大小は関係なく、みなさんにも起きるかもしれない世間に潜むリスクなどを扱っているドラマだと思います。もし、自分の周りで起こったら?と、ドラマの当事者を自身に置き換えて見て頂く事も出来るのではないでしょうか?危機に直面した時の人間の本質も垣間見る事が出来ますし、現代社会の世間の目の厳しさなども感じて頂けたら嬉しいです。かと言って、肩に余計な力を入れて見なければいけないドラマではありません。キャラクターの面白い関係性や、会話のやりとりを笑いながら見て頂きたいと思います」

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