INTERVIEW INTERVIEW
インタビュー

朝倉美月役波瑠さん

『ナイト・ドクター』へ出演なさることへの思いは?
「台本をとても面白く読ませて頂きました。いろんな医師が躍動している印象を受け、その中にいる朝倉美月という役を演じさせていただくことが光栄な気持ちと、命を扱う作品なので、気を引き締めて挑まなければいけないなと思いました。」
朝倉美月を、どのように演じようとなさっていますか?
「すごく難しいです。医師になるのは大変じゃないですか?誰でも就ける職業ではなく、みなさん高校を卒業して、さらに6年間大学で学ばなくてはなりません。ですので、普通の大学生よりも少し独特な学生生活や環境で成長していくと思うんです。そして、医師の誰もが通る道として“患者さんの死”など、乗り越えなくてはならない苦しみや葛藤があります。医師としてのキャリアを積むうちに、そういった苦しみや葛藤に慣れていくのではないか?という先入観があったんですが、私が美月を演じる上で、人の死や悲しみに対する悩みや葛藤は持ち続けていたいと思うんです。職場で起こる悲しいこと、救えなかった人の事に何も感じなくなってしまったのではなく、キャリアを積んでいくことで、自分の感情や葛藤を素早く切り替えられるようになった。美月という医師は、作業的だったり、冷たい人ではなく、そういった人間味のある人物にしたいと思っています。例えば“私が絶対に救います”というセリフも、言葉を変えて“あなたを絶対に救います”にすると、“私”が職業として“救う”のではなく、人間として“あなたを救いたい”と、人に対する愛情がより伝わるのではないか?とか。そういう意識を常に持ちながら美月を演じています。」
美月とともに成長する『ナイト・ドクター』を演じるみなさんの印象は?成瀬暁人役の田中圭さんはいかがですか?
「田中圭さんは10年ほど前に初めてお仕事をさせていただきました。私がまだ20歳ぐらいで、圭さんが今の私と同じぐらいの年齢の時です。そこからの10年って、いろいろな事があるんだなぁと思いました。圭さんは大人なんですけど、年下の共演者にも積極的にコミュニケーションをとってくださいますし、ものすごく周りを見られている方だと思います。気遣いもキチンとされていて、良い意味で器用な方ですね。とても明るく、控室の空気を和ませてもくださいます。」
深澤新役の岸さんはいかがでしょう?
「最初の印象は、ものすごく静かで大人しい方だと思いました。緊張なさっているのかな?と思って…私も医師役なので難しいセリフが多いので、そんなにたくさんは話しかけられないんですけど、ちょっとずつ喋ってみたら最初の印象とちがって、とても親しみの持てるキャラクターの方でした。同期役の中で、癒し系かな?という印象です。」
では、桜庭瞬役の北村匠海さんは?
「なんだろう?マイペース(笑)。岸さんと北村さんって、同じ歳くらいだと勝手に思っていたんです。そうしたら、岸さんの方がお兄さんで、北村さんはさらに若いというのが驚きました。そのくらい物静かで、佇まいが大人びているんです。あまり感情を表情に出されないので、クールというか、不思議というかミステリアスな雰囲気もあります。岸さんと音楽の話で盛り上がっていたりするのもよく見るので、アーティストとしての北村さんも垣間見ていますね。」
高岡幸保役の岡崎紗絵さんは?
「ものすごく話しやすいです。私は年上の役者さんに対して構えてしまうことが多かったんですが、岡崎さんはそんな感じがなく、初めて撮影で会った日からいろいろとお話ができました。時期は違うんですけど、同じ雑誌のモデルをやっていたこともあり、共通の話題は多いので、空き時間によくおしゃべりをしています。」
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「病院が舞台ではあるけれど、ただお仕事だけを描いていくのではなく、そこにある人間関係や、それぞれがどんな思いで命と向き合っているのか、細かい人間模様も描いていけたらと思います。今大変な思いをされている医療従事者の方々、そして病院に悲しい思い出がある方もたくさんいると思います。そのような方々で苦しい状況のまま時間が止まってしまっている方がいれば、その時間を少しでも進められる、未来に背中を押してあげられるメッセージが作品に込められれば良いなと思います。日々撮影に挑んでいますので、楽しみに待っていてください。」

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