モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―
入間 未蘭役 岸井ゆきのさん
『モンテ・クリスト伯−華麗なる復讐−』への出演を知られた時は、いかがでしたか?
「1800年代にフランスで描かれた物語が、どうアレンジされて日本のドラマになるのか、楽しみでした。その中で、私は『ロミオとジュリエット』のジュリエットような役割を担ってほしいと言われて。現代劇でそれができるのはとても貴重な機会だと思いましたし、入間未蘭という役の設定と状況にわくわくしました」
最初に脚本を読まれた時の感想は?
「すごくスピーディだなぁと。どんどん目の離せない展開にどんどんなっていきそうだなと思いました」
3話からの出演となりましたが、収録現場の雰囲気は?
「初日から、すでにとても明るい雰囲気でした。特に高橋克典さんと山口紗弥加さんがリハーサルで台本部分が終わっても、アドリブで会話を続けられることがあって。それが本当に面白くて、、皆さんにお見せしたい、、、終始、和やかな雰囲気です」
未蘭はどのように演じようと思いましたか?
「純粋なんですけど、ただ純粋なだけではなく、親の言いなりにはなりたくないと思いつつも、どうしたらいいかわからない。特に行動も起こせず、親の敷いたレールの上に乗せられているというか。そんな中で信一朗に出会い、今まで向き合ってこなかった自分の気持ちに気付いて、ようやく真剣に自分の人生について考えることができたのかなと。このドラマの中でどんどん人間らしくなっていけばいいな、と思っています」
入間 未蘭役 岸井ゆきのさん
未蘭は祖父の貞吉(伊武雅刀)とは思いが通じていますね?
「そうですね。ここの関係性が嘘っぽくならないようにしたいと思いました。おじいさまだけが、自分のことを分かっていてくれて、信一朗のことも応援してくれていると思っています」
ただ、入間家は複雑ですよね?
「公平(高橋克典)と貞吉は過去に真海=暖(ディーン・フジオカ)を貶めることに加担しています。母の瑛理奈(山口紗弥加)は公平の後妻で、未蘭の元家庭教師だったり…」
5話の瑛理奈は怖かったですね。
「瑛理奈は、“相手を殺してやる!”という感じではなくて、どこか“私のために死んでくれる・・?”みたいな少し違う優雅さがあって、それが狂気に満ちていて美しいですよね。目的のためには手段を選ばない瑛理奈の笑顔は本心で、この状況をもしかして楽しんでいるんじゃないかと思ってしまいます。未蘭は家の中に人殺しがいるなんて考えもしてません。多分」
未蘭は瑛理奈の正体に気づくのでしょうか?
「いつかは気づくと思います。でも、このことが表に出ることによって入間家は破滅していくと思いますが・・どうなるんでしょう」
入間 未蘭役 岸井ゆきのさん
そもそも公平は自分の都合しか考えていませんから…。
「初めて入間家に帰宅するシーンを撮影した時、公平は未蘭を優しさよりも厳しい目で見るんです。そこに未蘭の日常を感じました。プレッシャーを背負っているというか、息がしづらいんだろうなと。そういう家庭で育っているからこそ、信一朗の素直な言葉が胸にしみて、自然に心を開けたんだと思います」
入間家だけでなく神楽家もですが、真海の復讐はその家族にも及んでいきます。
“一番大切なものを壊す”と真海は言っています。公平の一番大切なものが未蘭だったとしたら、個人的には少し嬉しいです。公平の愛は未蘭にまっすぐ伝わっていないと思うので。もう誰も死んでほしくないなぁ…」
岸井さんは復讐についてはどう思いますか?
「人に復讐したいという思いはありません。ただ漠然と、過去の自分に復讐したいみたいな気持ちは昔からあります。特に十代の自分に対してなのですが、あの頃の自分は目標を見つけられずに、漠然とした日々を過ごしていて…10代は10代で楽しかったですし、些細なことでたくさん悩んで、それはそれで意味があるとは思っているんですけど、どこかそれを否定してしまう自分がいるんです。その気持ちは今の自分の原動力になっていると思います。でも、当時の自分も、もう少し私が年齢を重ねたら愛おしくなるのかもしれません」
入間 未蘭役 岸井ゆきのさん
では、もし暖=真海のように15年も幽閉されたら?
「復讐しません。真海は、残りの人生のすべてを復讐につぎ込むほどの憎しみと体力を持ち続けていることがすごいですよね。私はもうあきらめてしまう。ファリアから受け継いだ言語と財産で過去を捨て、名前を捨て、インドにでも行って生き直したいです
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
ノンストップ復讐劇、一度見たら止まらぬ面白さです。今後も台本を読んで知っていても、驚いてしまうような展開が待っています。最終回まで楽しんで観て頂ければ嬉しいです」

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