モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―
入間公平役  高橋克典さん
収録も進んで参りましたが、現場の雰囲気はいかがですか?
「僕はまだそれほどシーンを撮っていないのですが(インタビュー時点)、収録がスタートした時は大事なシーンばかりでした。ですので、すごく緊張感を持っていました。西谷弘監督も、ものすごく細部まで見て下さる方で芝居にNGというか“もう一回!”とこだわられるので…。最近のテレビドラマの収録では、そういうことがあまりなくなってしまっていますが、この作品はまるで映画のように撮影が進むのが嬉しくて、本当に現場で演じるのは楽しいです
西谷監督とは?
「僕、初めてなんです。もちろん作品は見ています。西谷監督とは一度ご一緒ししたいと思っていたので、とても嬉しいです」
収録の合間のみなさんとは?
「もちろん多少のリラックスはありますが、和むという感じではなく、やはり緊張感を保っている現場だと思います」
ディーン・フジオカさんの印象はいかがですか?
「ディーンさんは海外の作品にも出演したり、いろいろな現場を経験されているので馴れ合いが無くて良いですね。彼の空気感はとても新鮮に感じます。エレガントな雰囲気は日本の芸能界では珍しいですし、人との距離感の取り方も非常に大人で気持ち良いです」
柴門 暖役ディーン・フジオカさん
公平はどのように演じようと思われていますか?
「全然関係のないデイーンさん演じる柴門暖を犯人に仕立てて監獄に送り込んでしまうという冷徹な悪い役どころをやっています。視聴者のみなさんには徹底的に“いやなヤツ”と見ていただきたいです」
高橋さんは、どちらかというと正義感が強いキャラクターを演じられてきたイメージですが…。
「確かにそういうイメージの役を演じることの方が多かったですね。でも、この年齢になって、公平のような役をいただけるのはありがたいですし、演じるのも楽しいです。役者としての幅も広がりますし…。僕は役者としていろいろな役、いろいろな人間の感情を表現してみたかったので、公平はそういう意味でも役者を25年続けてきて良かったと思える役です
本作の脚本はいかがですか?
「大変良く出来ていると思います。公平と貞吉の関係も深いですし…。海外のペイ・パー・ビュー(有料放送)のドラマのようですね。毎回、“えーっ!”という出来事が起きて、次回への謎かけにもなりますし、続きを見なくては不安になるような感じにさせられると思います。解決したかと思ったら、また次の仕掛けが!本当に面白いですよ」
柴門 暖役ディーン・フジオカさん
本作は復讐がテーマになります。高橋さんは、復讐についてはどのように思われますか?
「人間は誰しも復讐したいと思うことはあるのではないでしょうか?それを理性で止めているのであって…。過去の文学作品でもたくさん扱われるテーマです。復讐自体が良いか悪いかは別として、虐げられた主人公が立ち向かって行く姿を善とするなら対象は悪になります。善悪がハッキリしたところで、主人公が復讐に成功するとスッキリとするじゃないですか?だから、みなさんも読むのであって…。そうじゃない人もいるかもしれませんが、大多数のみなさんは何かしらに抑圧されているので、そういった復讐劇に共感出来るのだと思うんです。僕だってそんなに良いことばかりではなく、自分が思った以上に負担を抱えてしまうこともあるんです。今回の作品も、みなさんの代わりに暖がスッキリとさせてくれるのではないか?と。でも、その先に何が待っているか?は、わかりませんけど…」
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「まずは、とても魅力のある出演者がそろったことです。そして理不尽の中にある、さらに大きな理不尽を主人公の暖が討ち果たしていくカタルシスを楽しんでください。かなりドロドロとした罠を暖が仕掛けてくるのも見どころです。“そう来るのか!”と、驚きますよ。『モンテ・クリスト伯』は映画のように楽しめる本当に面白い作品なので、ぜひご覧ください!」

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