2020.11.16 MON. UPDATE インタビュー#10

『ルパンの娘』続編制作を聞かれた時のご感想は?
やったー! という気持ちでした。前回が終了した時に、続編をやるかも? みたいなお話もあり、僕自身も続編を希望していたのですがどうなるか分からなくなっていました。そんな時に正式に続編制作が決まったので、また円城寺輝になれる! とすごく嬉しかったです。
今作の台本を読まれて、いかがでしたか?
今度は“Lの一族”の家族の形が変化して、華(深田恭子)と和馬(瀬戸康史)の間に出来た、杏ちゃん(小畑乃々)が登場して、前作のラブストーリー的な展開から家族愛に発展しています。美雲(橋本環奈)という新キャラクターも加わりましたし、5話には前作でも登場したドロンジョ様こと美羽(田中みな実)が出たり、僕の円城寺も含めて、“こんなシーン前作にもあったよな?”とか、“でも、新しいよね”とか、視聴者の皆さんに楽しみをたくさん用意している台本だと思いました。
みなさんと再会されていかがでしたか?
僕は最初、深田さんとのシーンが多かったのですが、スタッフの方たちもほぼ前作と同じ顔ぶれだったので、ホームに帰ってきたなという感覚がすごくあって、『ルパンの娘』のチームはやっぱり好きだなと思いながら、撮影が始まりました。前作はとても暑い中、ガッツリと3ヶ月間の撮影を苦労して作品を創り上げたのも一因だと思います。苦しさや辛さもありましたけど、とにかく現場が楽しくて。現場の空気感がとても良かったので、再会した時の喜びも一際大きくなったんだと思います。
今作の円城寺は?栗原(類)さんは、今作の見どころのひとつに
円城寺のミュージカルシーンとおっしゃっていました。
本当ですか?(笑)そう言っていただけてとても嬉しいです。今作では、華だけでなく前作よりもいろいろな方と踊っているからかな? 渉のてんとう虫作りのテクノロジーも、ものすごく進化してますよね。円城寺は、より妖精感が強まったと言うか、前作よりも突然登場する感じになっていて、勝手に人の心を読んで唄って背中を押して、そして温かく見守っているような? より不思議な役どころになっていますね。円城寺は世界を股に掛ける大泥棒なのですが、今のところ泥棒系な感じはなく、もっぱら妖精系ですね(笑)。
円城寺として、再びダンスを踊られていかがでしたか?
2話で少し円城寺っぽくないシーンがありました。ワイルドな円城寺みたいな?(笑)。それでいて、すごく不思議でおかしなシーンになっていたと思います。僕自身、踊りながら“円城寺って、こんな一面もあるんだ”と思いましたから(笑)。前作から使用していたメロディーで唄う時は、意外に体が覚えているんだと、しっくりくるというか、すんなり踊ることが出来ました。前作同様、現場でダンスのフリや構成を決めて行かなくてはいけない大変さはあるのですが、役作りにおいての“円城寺ポジション”のような感覚は、覚えていました。
円城寺の華への想いは?
円城寺は前作から基本的に“華ファースト”ではないですけど、華の幸せを一番に思っています。和馬と結婚していても、それは変わりません。前作では少し自分と一緒になって…という気持ちはあったと思いますが、和馬との結婚を華自身が望んだことであれば、円城寺はとにかく幸せでいてくれたら良いし幸せである事を応援するんです。よりサポーター的な立場になっているのが、円城寺の華への想いの変化かも知れませんね。
深田さんとのシーンが多いですが、印象に変化は?
しっかりとお芝居させていただくのは前作が初めてでした。ですので、その時は“初めまして”の距離感だったのですが、今作では一歩近づけたかな? と思っています。昨年は何度か食事をご一緒する機会もありましたので。深田さんがすごくフレンドリーに接してくださるので嬉しいです。
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
僕は、このドラマを“エンターテインメント・ラブコメディー”だと思っています。前作もそうでしたけど、僕たちは“真面目にふざける”という武内(英樹)監督の指示通りに、全力で演じるのがすごく楽しい現場です。毎シーン、共演者、スタッフの方と一緒にクリエイションしている時間が素敵なんです。そんな円城寺のミュージカルシーンを楽しみの一助にしていただくのとともに、作品全体を楽しんでいただけたら嬉しいです。

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