2020.10.27 TUE. UPDATE インタビュー#05

『ルパンの娘』は続編となりましたが、
作品の魅力はどこにあると思われますか?
魅力は作品をご覧になった方が、それぞれに感じていただく事だと思うのですが…。でも、前作については僕もいろいろな方からご意見をいただきました。そんなみなさんが一様におっしゃっていたのは“気軽に見られる”という事です。僕は“気軽に見られる”のは良い事だと思いますし、作品が楽しくないと気軽には見られないじゃないですか? ですので、続編も1番のテーマが“楽しく気軽に見られる”なんじゃないかな? と思います。僕はみなさんに“こう見て欲しい”とかはなくて、それは、プロデューサーや制作陣が考えて下さっていると思っていますので。逆にみなさんからご意見をいただく事で、前作もエンターテイメントとして楽しくご覧いただけたのだとは感じました。
続編制作の話を聞かれた時のご感想は?
出来る事なら、どんな作品も続編続編と続けて欲しいので嬉しかったですよ。僕はそういう作品にあまり縁がなかったので、ずっと続けて行けるなら出演し続けたいですね。
今作の台本を読まれて、いかがでしたか?
僕は脚本の徳永(友一)先生ともお話ししてるのですが、すごく伸び伸びと書かれていらっしゃるなと思いました。もちろん、先生はプロデューサーや監督ときちんと話し合われているのですが…。多分、その中で前作の反省点も出ていると思うんですよ。そういう点を補いながら、今作は上手く書かれているのではないかと思います。僕は、台本に書かれた内容をどう演じるか? を考えるだけなのですが、先生にお会いした時は“より楽しく読ませていただいている”とは伝えています。
今作は前作に増して、クスっと出来るシーンが増えていると思います。
僕はこのシーンが面白い、みたいな事はあまりわからないんですよ。本当に尊という男が泥棒を生きがいとしていて…もはや、生きがいとも思っていないんじゃないかな? もう、どこをどう切っても真剣に泥棒なんですよ。そんな真剣な尊だから世間ズレしてボケているように見えて、そこに華(深田恭子)がチョコチョコと突っ込んでいるんです。ですので、僕も真剣に演じているだけですね。
実際に収録に入って、尊を再び演じてみていかがですか?
どんな作品もきちんと見せたいという意識は以前から変わりありません。見せ方については僕なりのこだわりはあるのですが、『ルパンの娘』では武内(英樹)監督が素晴らしいジャッジをなさっていると思います。だから、監督が良いと言えば良いと思って演じています。この作品は武内監督の世界観に任せてみよう、そういう作品であって良いと。託せる方に出会えたのは僕にとっては大きい事で新たな感覚です。
収録現場の雰囲気はいかがでしょう?
僕は収録現場に良いも悪いもないのですが(笑)。でも、みんながマイペースな感じなのは心地良いです。僕は前作から引き継いだ現場の一体感のようなものは必要としていないし、むしろ演者としてはいらないんじゃないかと思うんですよ。役者はそれぞれの役割を全うして、ご覧になった方に楽しんでいただければ良いかな。
芝居のグルーブ感のようなものは?
グルーブ感が出た方が良いのか? なくても良いのか? そこには答えがないですよ。そういう意味では今作の1話にも答えがないシーンがたくさんありました。そんな、正しい答えがないのが魅力の一つでもあると思います。僕の経験値や感性もあまり関係ないですし。これはこれという割り切り方をして臨んだ方が良いんじゃないかな? これは『ルパンの娘』だからで、前作から出演していたからだと思います。
これからの撮影で楽しみになさっている事はございますか?
もっともっといろいろなキャラクターが登場するのは楽しみです。まず、橋本(環奈)さんが加わったのは、続編とってはすごく大きな事だと思っています。ファンの方は嬉しいんじゃないですかね? 僕自身は、続編ですけどまだまだ手探りの状態です。そこは武内監督にお任せして、最終的にはご覧になられたみなさんに委ねたいと思っています。

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