2020.10.21 WED. UPDATE インタビュー#04

『ルパンの娘』続編の制作を知られた時のご感想は?
嬉しかったです。すごく好きな作品でしたし、共演者のみなさんも演じるキャラクターも…キャラクターなのかご本人なのかわからなくなるぐらい、どちらも大好きなので本当に嬉しかったです。
続編の台本を最初に読まれた印象は?
パワーアップしていると言う印象です。全体的に前作を上回るテンションと世界観を感じました。本当に撮影に入るのが楽しみになりました。私が演じる悦子も、よりパワーアップして、前作より言いたいことを言うようになっていて、“少し言い過ぎじゃないですか?”と思ってしまうぐらい(笑)。でも、実際に演じてみると、そのシチュエーション自体の世界観に意外と馴染んでいるんです。台本を読んだ時とゴージャスなセットで演じる時の印象は違うんだと思いました。
実際に悦子を演じてみて、いかがでしたか?
前作で一度演じているので、お芝居には入りやすいとポジティブな感覚です。ですが、逆に慣れすぎていないかな? と言う不安を感じてしまいます。前作では、ひたすら悦子のテンションに自分を持って行くことに必死だったのですが、慣れてしまったことで“やりすぎてないかな?”、“足りてないかな?”と思ってしまうんです。ここは前作以上に毎シーン毎シーン感じることなので、悦子の匙加減を悩みながら演じています。
悦子の妖艶さも増していると思いますが…。
本当ですか? 嬉しいです(笑)。とにかく悦子というキャラクターの演技に正解というものがないんです。今回の方が良い意味で馴染んでいるだけに、いろいろと考えてしまうんです。でも、私が迷っていたり、やり辛そうにしていると渡部(篤郎)さんがすぐに察して、アイデアやヒントを与えてくださるのですごく助かっています。
共演者のみなさんと再開された時は?
なぜか久しぶりという感覚はありませんでした。前作の撮影から1年は空いていませんが、普通は作品の印象って薄れていきます。だけど『ルパンの娘』の印象は、そのまま残っていたんです(笑)。みなさんと再開した時は昨日まで一緒にお芝居をしていたような感じなので、お互いに“久しぶり!”という言葉があまり出ませんでした。『ルパンの娘』は2〜3年空いても、すぐに前と同じ感覚に戻れるような気がします。
新キャラクター、北条美雲役で橋本環奈さんが加わりました。
はい。私はまだ一度もお芝居をご一緒していないので(インタビュー時点)、早くお会いしたいと思っています。1話は、みなさんと同じ感覚で見ていると思います(笑)。いつ会えるんでしょう? 悦子としてお会いできる日を楽しみにしています。
華(深田恭子)と和馬(瀬戸康史)の関係も変わりました。
そうですね。前作は結ばれるまでで、今作は結婚しているという関係になるので、さらにどうなるか? は見どころになると思います。赤ちゃんを身籠った華ちゃんが、悪党たちとどう戦うのか? のような点は前作とは全く違います。そう言った意味で、華ちゃんは前作より落ち着いた雰囲気を感じられるのではないでしょうか。
それでも悦子は変わらない?
変わらないです(笑)。変えちゃいけないと思って演じています。周囲はいろいろと変化するのですが、そこに引っ張られないようにと。年齢設定も独特の世界観で、今回もキャラクターが経年しますが悦子は変わりません(笑)。年齢に関しては悦子を演じたおかげで私自身が麻痺しちゃって。前作の悦子が55歳という年齢設定で、私より全然上にも関わらず慣れすぎてしまったんです。そうしたら、他の作品でも55歳ぐらいの役でオファーが来て(笑)。ですので、役の年齢に対してのこだわりは無くなりました。
悦子は相変わらずの美魔女ぶりですね。
悦子は今作で美魔女という枠も越えた年齢になっちゃいます(笑)。前作では、尊さんがセリフで“美魔女”と言っていましたが、悦子のキャラが濃くなり過ぎたのもあって、もう“美魔女なのかな?”と私自身で思ってしまいます。今回の悦子は美魔女ではなく、もっと違うものになっていると思います(笑)。そうですねぇ、“えっちゃん”という一つのキャラクターを作ろうと思っていて…。もう現場では、休憩時間などは渡部さんだけでなく、みなさんから“えっちゃん”と呼ばれています。
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
華ちゃんが結婚して、子どもを授かるという新しい流れが見どころです。私も含めて、他の三雲家のメンバーは変わらないのですけど(笑)。変わらないとは言え、ストーリーのみならず、それぞれのキャラクターも前作からパワーアップしていますので、毎回、楽しみにご覧ください。

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