2019.8.23 FRI. UPDATE
- 『ルパンの娘』をご自身でご覧になられて、いかがでしょう?
- 撮影はシーンやカット毎に順番が変わったりしながらなんです。その後、オンエアで繋がったものを見ることになるのですが、とてもテンポが良く、こんな仕上がりになったんだ“ワーオ! ブラボー!”と、とても楽しく編集されています。監督さん、編集さん、スタッフみなさんのおかげですね。また、自分はこんな表情しているんだとビックリしています(笑)。
- 美佐子はキリッとしていますから。
- 演じている時は、そんなつもりはないのですが(笑)。ストーリー展開がとても速いので、放送が始まってしまうと目が離せなくなっています。本当にあっという間の1時間です。
- 収録現場の雰囲気はいかがですか?
- 最高です! 何より、私たち役者、スタッフさんたちも、みんなが楽しく仕事が出来ているのが一番だと思います。そんな雰囲気が、それぞれのキャラクターからみなさんに伝わっていたら良いですね。私、ドラマにはそれほど出演していないのでエラそうな事は言えませんけど(笑)。ただ、みなさんが本当にそれぞれのキャラクターを楽しく生きていることを肌で感じられる現場です。私も本気で楽しく美佐子を演じています。
- 美佐子はどのようなキャラクターと捉えていらっしゃいますか?
- まず、見た目から厳しそうな女性ですね。いつも黒スーツで、キリっと真面目でブレる事がありません。鑑識という職業柄的には、鋭い感性を持っている女性だと思いますので、出来るだけそう見えるように心がけています。ですけど、そのために強いて“こうしなくては”とか全くありません。決して美佐子は私の素の姿ではありませんよ(笑)。それでも美佐子というキャラクターが私の中から自然に湧いてくる、私の中で生きている感じはしています。とにかく演じていて楽しいキャラクターです。
- 美佐子からは和馬(瀬戸康史)への深い愛情を感じます。
- ありがとうございます。私自身は娘しかいませんので、息子への愛は分かりませんが、あくまで想像で、母親の息子への愛はこのぐらいなのではないかな? と、思って演じています。
- 最初は和馬の愛する華(深田恭子)を認めていませんでしたが、
ついに認めました。
- その展開は“ちょっと極端じゃない?”と言われてしまいそうですが(笑)。ただ、美佐子が変化を起こしたのは、桜庭家を守ろうという思いの強さからで、華さんの強さを見て自分の次を任せられると認めたんですね。もちろん、そこには和馬への愛もあって、華さんが息子の嫁としてもふさわしいと感じたのでしょう。
- 桜庭家は警察一家ですが…。
- 私の周りには警察一家はいないので、分からないのですが、恐らく世の中にはそんな家族もいらっしゃると思います。ただ、桜庭家はかなり独特なので、愛犬までが元警察犬ってどうなの? とか(笑)。そして、やはり警察一家のお母様は、かなり厳しい方だと思うので、美佐子は間違ってはいないと思うのですが…どうなんでしょう?(笑)。そう言えば、私の周りにも家族全員が医師という方がいらっしゃいますが、やはりお母様は厳しい方です。そういった家系を保つためには、お母様がしっかりされている事が必要なんだと思います。それでも、美佐子は変わっていますけど(笑)。
- 桜庭の家族を演じる瀬戸康史さん、信太昌之さん、
藤岡弘、さんの印象は?
- みなさん、芸達者な方たちなので、私もしっかり演じないと全体のバランスが崩れてしまいそう…これは芝居の話ですが。信太さんと初めてお会いしたのは衣装合わせの時、入れ替わりですれ違ったんです。その時に、私が自然に“パパ!”と言ってしまったのですが(笑)、後に信太さんから“あの一言で助かった”とおっしゃって頂きました。以来、収録の時は私の良きパパになって下さっていて。今では、もうかなり昔からの知り合いのように過ごせています。これはあくまで、信太さんのお人柄と器の広さだと感謝しております。瀬戸くんは、あまりドラマに出演していない私が前回出させて頂いたドラマで一緒だったのですが、芝居の絡みは一切なかったんです。それでも、瀬戸くんは後輩、弟のような印象ですね。守りたいです。“何かあったら私を通せ!”みたいな?(笑)。藤岡さんとは、まだキチンとした芝居はしていないのですが、とても笑顔が印象的な方ですね。見た目はシビアな雰囲気なのですが、ご挨拶した時に最高の笑顔で包んでくださいました。以降、ツイッターでフォローさせて頂いているんです。それも、藤岡さんから先にフォローして下さったんですよ。いつもお互いに“いいね”を押し合っています(笑)。藤岡さんのつぶやかれる言葉、哲学は私に刺さって来ます。
- 深田恭子さんは、いかがでしょう?
- 深田さんとは初めてなんですけど、とても優しい方です。ある、長い時間がかかる撮影の時、セットの裏で待機していたら、深田さんがわざわざ椅子を持ってきて下さったんです。なんで主役が? そんなに謙虚ではなくて良いのに、深田さんの方が撮影は大変なんだからゆっくりして…と、愛おしくなりました。フワッとした雰囲気の裏にしっかりとした感覚をお持ちの方ですね。よく周りの人を観察されていて気を使っていらっしゃいます。
- 美佐子と言えば、悦子(小沢真珠)とのバチバチが…。
- そんなつもりは無かったんですけど、アレアレ? という展開で(笑)。姑同士ですからね。また、悦子さんと美佐子は性格も真逆な感じですし。その価値観の違いが出ているのだと思います。ただ、私はバチバチさせようとは、思っていないのですが…悦子さんが予想の斜め上を行くようなことをしますから(笑)。美佐子は正しいことを言っているだけで。小沢さんは、とても可愛らしい方なので、ご本人とはバチバチしていませんよ(笑)。これからの展開も楽しみです。
- 演じていて面白かったシーンはございますか?
- 多々あります。例えば、4話でお見合いが決まった和馬に美佐子が“バカ真面目でバカ正直で何の面白味もない男”と(笑)。母親だから言えるのでしょうけど、その後、和馬も“ありがとう”ですから(笑)。また、和馬の白目は、美佐子譲りだとわかるシーンもありました。瀬戸くんがズッとやっていたので、私もやってみようと。人生初の白目に女優魂を賭けてみました(笑)。
- 最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
- 現状は、美佐子としては和馬と華は一緒になって欲しいのですが、先は分かりません。もし、華が、三雲家が“Lの一族”だと分かったら大反対すると思います。また、美佐子も牙をむくんじゃないかな?(笑)。ですけど、まだまだいろいろな展開があると思います。木曜夜ということで、一週間のお疲れも溜まってくると思います。何も考えずに、『ルパンの娘』をご覧になって、そんな疲れをほぐして笑って頂けたら一番嬉しいです。私たちも全力で演じていますので、ぜひ、笑ってください!。