2019.8.6 TUE. UPDATE インタビュー#08

『ルパンの娘』への出演を知られた時のご感想は?
嬉しい反面、“僕がこの役で?”と思いました。僕って、どちらかと言うと後輩キャラを演じることが多かったのですが、今回は先輩で瀬戸康史さんが演じる和馬の上司でしたので、衝撃的でさえありました(笑)。
まだドラマでは分かりませんが、
原作の巻は後半のキーマンになります。
そうですね。原作では重要な役になっていきます。そう言う意味でも驚きでした。このような役を僕が演じて良いのかと(笑)。それもあって、シーンごとに試行錯誤しながらやっているのですが、そろそろ撮影も中盤を越えてきましたので、上手く調節して行きたいと思っています。5話ではすごいシーンもありますから。
田中みな実さん演じる美羽とのシーンですね?
はい。巻が美羽をベッドに押し倒しちゃうんですけど、そんなシーン演じたことなかったです! このドラマはポップでファンタジーな作品なのに、僕がベッドシーンのような感じを演じたら変に生々しくなってしまわないかが心配で…。そうならないように演じたつもりですけど(笑)。映像でどうなっているのか?  ぜひ5話でご確認ください。
収録現場の雰囲気はいかがですか?
武内監督ご自身が気持ちに素直な方と言うか、面白いシーン撮影では思い切り笑ってくださるんです。それが、演じている僕たちの自信につながります。カットがかかった瞬間に、ベース(撮影の指揮場所)から笑い声が聞こえたり、僕も瀬戸康史さんと笑ってしまったり。“息が詰まりそうになる”ってこういうことなんだと思うぐらいカメラが回っている時は我慢しています。そのぐらい笑いが絶えない現場ですので、楽しく演じさせていただいています。
巻はどのようなキャラクターだと思われますか?
巻は出来る上司で、和馬とはお互いを信頼し、リスペクトしている仲だと思っています。でも、話が進むと巻には意外に抜けているところもありました。そこに人間味と可愛らしさを感じています。
ブラインドを真顔で下げたりしますね?
とある刑事ドラマを見てきたので、ブラインドの前に立つとやりたくなっちゃいます(笑)。クランクインが和馬と屋上で話すシーンだったんですけど、その時に僕が手摺りにもたれていたんですが、それを武内監督が喜んでくださって。そこから巻は“窓際が好き”になったんです。みなさんも注意してご覧いただくと“また、窓際にいる”となると思います(笑)。
巻には“昭和感”が漂っています。
和馬と同じ警察一家ですし、少し昔の警察官への憧れがあるのかもしれませんね。ただ、僕が普通に巻を演じてしまうと軽くなって、和馬と並ぶと先輩後輩が逆転して見えてしまいそう。ですので、なるべく先輩らしく感じていただけるように、なるべく堂々と、声のトーンも抑えて演じています。
瀬戸さんが“(巻が)本当に偉そうなんですよ”と、
おっしゃっていました。
そう言っていただけると嬉しいです。でも、プライベートでは瀬戸さんの方が年上なので上下関係は逆なんですけど、お芝居の時だけ目上になれるのは楽しませていただいています。身長も僕の方が小さいのでポケットに手を入れてみたり、ドアを和馬に開けてもらったり…。いろいろと考えています。この作品は、細かいところを突っ込みながらご覧になられている方が多いですよね?  ネットでは巻を“パタリロ”、“こまわり君”、“小さい石原裕次郎”とか書いて下さって。僕自身、放送を見ながら突っ込んでいますから(笑)。円城寺(大貫勇輔)の歌や、どんぐりさんのマツ、栗原(類)くんが深田(恭子)さんのお兄さん役とか、小沢真珠さんも深田さんのお母さん役ですし。そんな破茶滅茶なキャスティングがオモチャ箱をひっくり返したような面白さになっていると思います。
視聴者のみなさまに後半に向けてメッセージをお願いします。
巻は原作では後半のキーマンになって行くんですけど、なるのかなぁ?  また、巻自身も葛藤を抱えていたりもするらしく…今はまだ全然感じないですが(笑)。でも、かなりプライドは高いようで…。噂では和馬にある変化が起きるらしいのですけど、そうしたら巻は?  とか、考えていますが、まだイマイチわかりません(笑)。毎回、ゲスト出演される方も楽しみにしていただいて…まだ、これからも濃い方がたくさん出演されますよ。巻は華が“Lの一族”だとは知りませんが、和馬の恋は応援しています。みなさんも巻と一緒に二人の恋を応援してください。

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