2019.7.26 FRI. UPDATE インタビュー#06

収録現場の雰囲気はいかがですか?
和気藹々と楽しく演じさせていただいています。僕は華(深田恭子)と二人だけのシーンが多いんですが、先日、和馬くん(瀬戸康史)とエミリさん(岸井ゆきの)もいるシーンの撮影がありました。撮影の合間には四人で楽しくお話ししていました。
円城寺と華のシーンは、かなりメルヘンチックですね。
1話、2話の華さんとのシーンでしょうか?  花に囲まれた撮影で、画面で見ると少女マンガがそのまま映像になったような本当にメルヘンな感じでした。夢物語と言うか…その上、突然、歌って踊り出しますから(笑)。最初の頃は、演じながら“どうなるんだろう?”と、不安に思っていました。でも、放送を見ると、深田さんは普通のお芝居をされているのに僕がミュージカル調なお芝居なので、そのギャップがシュールで面白いなと感じました。
一つ疑問なのですが、円城寺の歌は大貫さんが考えているのですか?
最初の読み合わせで“歌ってみてください”と突然スタッフさんから言われたのですが、それは無理ですとお断りしました(笑)。ですので、歌のメロディーは楽譜を作っていただいているんです。ただ、円城寺の動きに関しては、基本的に僕が予め考えたものを現場に持ち込んで、監督に確認しながら作っています。最終形は本当に現場で出来上がるんです。
円城寺はどのようなキャラクターと捉えていらっしゃいますか?
監督からは“妖精のように演じて欲しい”と頼まれて、1話、2話はそんなイメージで演じていたんですけど、3話以降は徐々に円城寺に人間味が出てくるんです。突然、歌って踊り出す、かなり変わったキャラクターなので、どこまで普通の人間味を出せば良いのか?  を、監督と相談しながら探っている最中です。いくらでもミュージカル風にセリフを喋ることは出来るのですが、今はそれをいかにナチュラルにして行くかが一つの課題であり、円城寺の新しい面白さにもつながるのでは?  と、考えています。
円城寺と華は幼馴染なんですよね?
はい。華をすごく慕っていて、愛していて…とても大切に思っているんです。そして、華のために動く裏の存在ですね。ある意味、ストーカーチックでもありますよね?(笑)  でも、円城寺は真っ直ぐで純粋、ロマンチックな男だと思います。華に対してはプラトニックな感じで、可愛くもありますね。
ミュージカル調の演技は、やはり舞台との違いはありますか?
大きな違いを感じています。舞台ではストーリーの最初からお客様が見て下さるし、僕たちも順を追ってお芝居をしていきます。ドラマは、台本通りの撮影順ではなかったりします。監督やカメラマンさんが、どんな画を求めているのか?  を常に考えながら、歌ったり、お芝居をしています。舞台は全体を見ていただいているのですが、ドラマでは手先や顔のアップだけなど、カメラアングルによって見える部分を意識しながら演じています。舞台はキャラクターのテンションを重視していますが、ドラマではプラス映っている画への意識も高めている感じです。
その画を作っている武内監督は?
最初に、こういう雰囲気で作ってくださいと伝えていただき、その中で“ダンスのことは分からないのでお任せします”と、逆にいろいろと聞いて下さいます。監督にはちゃんと目標地点があるので、そこに至るための過程を一緒に模索させて頂いています。演者にすごく自信を与えて下さる監督だとも思います。
深田さんと演じてみて、いかがでしょう?
深田さんは、男性が見ても女性から見ても可愛らしい方です。その姿は画面を通してだけでなく、撮影現場の僕たちやスタッフさんもみんながそう感じていて、イメージが崩れないと言うか、ずーっと“深田恭子さん”です。ふわーっとした優しいイメージそのままでいらっしゃる素晴らしい方です。撮影の合間には、スタッフさんともいつも笑い合っていて、現場を和ませて下さいます。
最後にドラマをご覧のみなさまにメッセージをお願いいたします。
もちろん、円城寺の歌って踊るシーンは楽しみにしていただきたいのですが、ラブコメディーとして三雲家と桜庭家の泥棒と警察というギャップで笑って頂いて。武内監督の独特の世界観を、素晴らしい脚本と、素晴らしいキャストともに…本当にキャストは濃いキャラクターの方ばかりいらっしゃいますし(笑)。全てを楽しんでいただけたら嬉しいです。

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