2019.7.11 THU. UPDATE インタビュー#02

収録が始まって、しばらく経ちましたが…。
武内(英樹)監督が、和馬と華(深田恭子)のシーンに求めているのは“ロミオとジュリエット”です。その和馬に求められる“ロミオ感”みたいなものが未だにわからないです(笑)。監督はモニターを見ながら“今の良かった!”などと言ってくださるのですが、それが凄く励みになっています。僕は必死に真面目に、かなりのカロリーを消費しながら演じているだけですので。和馬を演じるのは、もちろん楽しいのですが、自分の中でほとんど初めての本格的ラブコメディーへの出演ということで、今まで演じた役の中で、和馬は一番戸惑っている感じです。
武内監督の印象は?
ある程度のビジョンみたいなものは予め監督の中にあると思うんです。ですが、実際に現場に臨んだ時に頭の中に浮かんでくるものが、多分、たくさんある方なのではないかな? と、思います。ですので、毎シーン“もう少しこうしてみて”と、いうような細かい演出をされるので、とてもこだわりを感じていて、演技だけでなく、映像のインパクトや綺麗さ、切なさ、みたいなものもとても大事にされているんだと思いました。そんな監督に応えられるように和馬を演じたいのですが、難しいですね。
和馬は、どのように演じようと?
僕の中の和馬のテーマは、真面目であることと、鈍感であること、の二つです。警察官役としてアクションシーンもあるんですけど、攻撃的なアクションをするのは初めてに近いです。ですけど、そこに普段の和馬とのギャップというか、男らしさ、力強さみたいなところが出して行けたら良いと思っています。ですが、全体的な和馬のイメージは物腰の柔らかい男性ですね。
アクションシーンへの取り組みは?
まだ、アクションシーンの撮影には挑んでいません。でも、練習をやらせていただいているんですが、指導の先生方の動きは本当にカッコ良いです。自分もそんな格好良いアクションがちゃんと出来たら素敵だろうと思っているのですが、やはり芝居とは別の部分での難しさを感じています。アクションは型通りにやりすぎても段取りくさくなってしまうのではないかと思うんです。ですから、多少手順を間違えても良いから、生っぽく、荒っぽいアクションにしていこうと考えています。
華を演じる深田さんの印象は?
深田さんは本当に現場を和ませてくださいます。僕は和馬の演技に悩んでいて、マイナスな気持ちでいっぱいになってしまうことも多いんですが、深田さんとご一緒しているとホンワカした印象からか、そんな気持ちが薄らいで行きます。和馬が華のことを好きなように、僕も深田さんが好きなのかな? と、思うぐらいです。変な意味ではなく(笑)。
和馬が追う華たち“Lの一族”は泥棒スーツになります。
かなりインパクトがあると思いますが…。
僕が演じる和馬の衣装が普通のスーツなので、泥棒スーツには少し羨ましさを感じました。深田さんたち泥棒一家を演じる方たちを見ていると、衣装に合わせるかのような振り切ったお芝居になるので、僕もやってみたいなぁと思います。でも、深田さんたちも振り切りすぎた芝居だけではないようなので、やはり演技の難しさは変わりないかもしれません。
桜庭家の面々も魅力的な方々が演じます。
まだ、深田さんとのシーンばかりで、あまり他の方と絡んでいないのですが、みなさんとご一緒するのは楽しみです。警察官としては僕の上司、巻役で加藤諒くんが出ていて、すでに撮影も一緒にしたのですが、すっごく偉そうな感じなんですよ! また、加藤くんが最初のシーンでメチャクチャに緊張していて。“お手柄だったぞ!”を、すごく噛むから“お宝だったぞ!”って、聞こえておかしくて(笑)。そこまで緊張するか? と。真面目なシーンなのに笑ってしまうので、本当にやめて欲しかったです(笑)。他のみなさんとも早く一緒に演じたいです。

BACK NUMBER