#076
HomePageだけの特別編集版 陣内孝則編
- 光一
- はい,改めて今夜のゲストは陣内孝則さんです.よろしくお願いします.
- 陣内
- どうも,よろしくお願いします.
- 剛
- よろしくお願いします.
- 光一
- さあ,というわけで,陣内さんはですね,最近ね,司会のほうをやって.
- 剛
- 「ハッピーバースデー!」.
- 光一
- 「ハッピーバースデー!」という番組やってらっしゃいますよね.司会どうですか?
- 陣内
- いや,僕はね,やっぱり向いてないんだよね,バラエティに.
- 光一
- バラエティに向いてない?
- 剛
- そうですか?
- 陣内
- やっぱりね,君たちみたいな,生まれ持ったユーモア持ってないじゃん.
- 光一
- ユーモアなんかな?
 - 陣内
- いや,本当そうなんだ.俺やっぱりさ,文芸作品中心にお芝居してきたから.やっぱり君たち柔軟だよね.ね?拓郎さん.俺ね,本当にこの番組に出たかったんだよ.
- 剛
- ありがとうございます.
- 陣内
- なんせ,俺にとって吉田拓郎さんが出てるっていうのは,すごいことなんだよ.
君たちは知らないかもしれないけど,僕の高校時代って,テレビに出ない人だったんだから.
- 光一
- 皆さんおっしゃいますよ,やっぱり.
- 陣内
- 俺は中学生の頃からエレックレコードの通信販売でレコード買ったりさ.
- 光一
- 興奮して唾たれちゃってますよ.
- 陣内
- いや,本当に.吉田拓郎さんが毎週見れるんだぜ.
- 光一
- そうですよ.
- 陣内
- いや,それはKinKi見れるっていうのもすごいけどさ.
- 剛
- ありがとうございます.
- 陣内
- でもさ,司会者が出てきた時あんなに盛り上がるのに,ゲストの俺が出てきた時になんか.失敬な番組だなぁ.
- 光一
- いやいや.
- 陣内
- 俺のやってる番組は,ちゃんとゲストを盛り上げるように,お客さんはちゃんとゲストが出てきた時にキャー! っていうんだよ.それがなんかおまえらのアップになったらキャー! で,俺が出たらシーン.
- 光一
- いやいや,そんなことありませんて.
- 剛
- そんなことないですよ.
- 光一
- でも,今もういきなりメチャクチャ喋ってましたし,めちゃめちゃバラエティ向いてると思いますけどね.
- 剛
- マシンガントーク.
- 陣内
- いやいや,とんでもないですよ.やっぱり芸能界の座席って少ないからね,少しでもそれを確保しとかないとさ.あ,セーラー服がいるよ.
- 光一
- セーラー服お好きですか?
- 陣内
- いや,一概に好きとは言えないんですけど.そちらは水商売の人ですか?
- 剛
- そんな客に振っても.
- 光一
- まあまあ,今日はこうしてゲストとして来ていただいたんですけど.
- 陣内
- はい,ありがとうございます.
- 光一
- まあ,「ハッピーバースデー!」で司会をやってるわけじゃないですか.どっちがいいですか?司会とゲストと.
- 陣内
- やっぱりね,ゲストのほうが無責任に出れますからね.
- 光一
- 司会って気ぃ遣いますからね.
- 陣内
- 気ぃ遣いますよ.
- 光一
- けっこうだから僕,気ぃ遣わんといろいろ喋るから,最近「刺がある」とかなんとかいろいろ言われちゃうんですけどね.
- 陣内
- それは損だね,やっぱり司会者はね.
- 光一
- けっこう僕,やっぱり刺がありますか?
- 吉田
- いや,最近もう本当キツい.
- 光一
- キツいっスか?
- 吉田
- メチャクチャきついと思う.
- 光一
- 毒舌吐きまくりっていう感じですか?
- 吉田
- もうかなり胸が痛いな.
- 陣内
- そうですか?
- 吉田
- 本当に傷付けられて.光一君恐いですよ,最近,本当に.
- 陣内
- いや,まあ,恐いもの知らずの年ですからね.
- 光一
- いや,恐いもんは恐いですよ.
- 陣内
- まあ,20代後半になってみろよ.出る釘は打たれるんだよ.
- 光一
- まあでも,陣内さんといえばね,役者っていうイメージがすごく強いんですけど.
- 陣内
- そうですか.ありがとうございます.
- 光一
- 昔はじつはロックバンドのヴォーカルだったじゃないですか.
- 陣内
- はい.
- 光一
- じつはちょっとパネルがあるんですよ.
- 陣内
- やめてくれよ! 悪かったよ! 勘弁してくれよ!
- 光一
- カッコええなぁ.
- 剛
- カッコええですよ.
- 陣内
- もう18年前の話だからさ.
- 剛
- これちょっとね,「おぅ,兄ちゃん」みたいな.
- 陣内
- これ,酒飲んで酔っ払って写っちゃったからさ.
- 光一
- ちょっと酔っ払った感じですね.お幾つぐらいの時ですか?
- 陣内
- えぇと,これで20,21ぐらい.もうやめろよ!
- 光一
- 恥ずかしいですか?やっぱり.
- 陣内
- うん,ちょっとね.
- 光一
- どんな感じの歌が多かったですか?
- 陣内
- アップテンポのがやっぱり.
- 光一
- まあ,今で言うヴィジュアル系というんですかね.
- 陣内
- ごめん,何にも言えなくなっちゃった.
- 光一
- やっぱりこれぐらいの時とかっていうのは,フォークの人っていったらやっぱり吉田拓郎さんってすごい人だったんですね.
- 陣内
- 拓郎さんはすごかったよ.やっぱりカリスマだったもんね.「だった」って今もそうだけどさ.すいません,ちょっと言葉が滑ってしまいました.
- 吉田
- いえいえ.
 - 陣内
- いや,僕らにとってやっぱり神様みたいな.まさかこうやってね,一緒のところに立てるなんてね,思わなかったっスよ.
- 光一
- ですってよ,拓郎さん.
- 吉田
- え?
- 陣内
- いや,本当に.
- 光一
- 拓郎さん,なんで顔赤いんですか?
- 吉田
- 赤いですか?どうしたんくだろうなぁ?
- 剛
- ちょっと赤いです.
- 吉田
- ちょっとアガってんでしょうか?
- 剛
- アガってるみたいですよ.
- 光一
- 拓郎さんとは今日が初めてですか?
- 陣内
- 今日,初めてです.
- 光一
- 第一印象どうです?
- 陣内
- あの,例えばさんの僕の抱いてたイメージは,本当になんかそういうね,「チャラチャラしたようなバラエティなんか出ない」って,そういう感じだったんですよ.さっきね,俺ほら,シノラーとちょっとプリプリなんとかを撮ってたの.そしたら,その途中で楽屋から拓郎さんが猛然と出てきて,「うるさいんだ,おまえら!」ってカメラ前に出てきたの.
- 光一
- 言うてました,言うてました.
- 陣内
- 「嫌いじゃないぞ,この人.バラエティ嫌いじゃないんだな」って.
- 光一
- 拓郎さん,バラエティはどうなんですか?
- 吉田
- いや楽しいですね.
- 光一
- 楽しいですか?
- 吉田
- ええ,よくわかんないですけども楽しいです.
- 剛
- よかったですね.
- 光一
- 拓郎さん「LOVE LOVE あいしてる」好きですもんね.愛してらっしゃいますもんね.
- 吉田
- そうでしょうか?
- 陣内
- あの,「LOVE LOVE」の他にも「ハッピーバースデー!」っていういい番組があるんですけど.
- 吉田
- はい,知ってます.
- 陣内
- ぜひ,よろしかったらね.
- 吉田
- あ,はい.
- 光一
- 拓郎さん誕生日はいつですか?
- 吉田
- 誕生日,今日にいうんですか?4月ですけど.
- 剛
- 4月何日ですか?
- 吉田
- なんでそういうこと急に聞くんですか?
- 剛
- 僕,4月10日なんですけど.
- 吉田
- よく,昔はこの番組….
- 剛
- 聞いてます?
- 吉田
- 聞いてませんでしたね.
- 剛
- やっぱり拓郎さん,今日はアガってはりますよ.
- 吉田
- そうでしょうか?
- 剛
- なんか今日コンパクトですよ.すごい.
- 陣内
- 俺は8月なんだけどね.
- 光一
- で,まあ,こうやってロックバンドのヴォーカルとしてやってたのを,役者に変更というか,役者にいったわけじゃないですか.そのきっかけっていうのはあったんですか?
- 陣内
- きっかけはね,博多時代によくライヴを見に来てくれてた人がいて,石井總互さんっていうんですけど.映画監督になりまして.それでけっこう「狂い咲きサンダーロード」とか,最近では何だろう?「水の中の8月」とかなんか,いろいろ尖った映画撮ってらっしゃる監督なんですよ.その人が「おまえ主役で一本やるから」って言って「爆裂都市」っていう映画やったんですよ.それがデビューで.主役だっていう割りにはね,泉谷しげるさんとか,上田馬之助さんとか,町田町蔵君とか,なんか野性の王国みたいな,そういう映画でしたですよ.それがきっかけで.
- 吉田
- 野性の王国?
- 陣内
- 野性の王国なんですよ.
- 光一
- それがっかけで役者をやりだして.
- 陣内
- そうそう.
- 光一
- それで「ハッピーバースデー!」の司会の仕事が来た時にはどう思ったんですか?バラエティをやるぞっていうことに対して.
- 陣内
- いや,バラエティはね,難しいからね.
- 光一
- 難しいですね.
- 陣内
- 僕は本当ダメだと思ったんですけど,やっぱり率がいいからね.ドラマとかね,一週間朝早くから起きて,夜遅くまでやって1時間撮るでしょ.
- 光一
- そうですね,ほとんど毎日ですもんね.
 - 陣内
- バラエティは本当,1時間半とか2時間で1時間分撮ったりするじゃん.それでギャラもそんなに安くないしね.やっぱり家族と事務所を抱える身としては,やっぱり「やらせていただきます」って.だから,金に流されました.
- 光一
- 拓郎さん,そのへんはどうなんですか?拓郎さんがバラエティにでるということは.
- 陣内
- 拓郎さんは違いますよね.拓郎さんはやっぱり志として.
- 吉田
- いや,もう,金に流されました.
- 剛
- えらい早かったなぁ,今.
- 陣内
- 本当ね,拓郎さんも,ゴージャスだよね,バックがね.
- 光一
- すごいんですよ.
- 陣内
- もちろんKinKiが最高にすごいけどさ,でもバックの皆さんね,一人ですごいお客さん呼べる人たちばっかりですからね.
- 剛
- そうですよ.
- 陣内
- ベースの吉田健さんとかさ,吉田拓郎さんなんてのはもう,歌う暴力団って言われてた人だからさ.俺,恐かったんだから.
- 剛
- 歌う暴力団?
- 陣内
- もう本当.
- 光一
- なんかね,最近オッちゃんですからね.
- 剛
- 歌う暴力団?
- 陣内
- 昔はね.今はほら,仏様みたいにいらっしゃるけど.
- 光一
- なんか,最近イメージとして可愛いオッちゃんって感じしない?拓郎さん.
- 剛
- なんか,「やん,やん,やん」とか.
- 陣内
- え?
- 剛
- 言うんですよ.
- 陣内
- 拓郎さんが?
- 剛
- いろいろ話をするわけですよ.それで「それはちょっと違うんじゃないですか?」「いや,でも僕はこう思うんだけどどうかな?」っていろんな相談をしてて.「それはちょっとマズいんじゃないっスかね?」って言ったら「やん,やん,やん」.
- 光一
- で,拓郎さんやっぱりモテるんですよ.
- 陣内
- 拓郎さんモテるでしょ.俺もさ,水商売なんか行きゃあモテるんだぜ.情けない.
- 吉田
- そういうもんでしょうね.
- 光一
- なるほど.じゃあ,このへんでLOVE LOVEなものにいきましょう.デジタルスチルカメラ.
- 剛
- ハイライト.
- 光一
- なんでこれがLOVE LOVEなんですか?
- 陣内
- いや,もう10何年来喫って.最初ね,缶ピースを喫ってたんですよ.やっぱりほら,歌うたってたし,やっぱり身体に強すぎて良くないって.ちょっと軽くしようと思って.
- 光一
- これもきついんじゃないですか?
- 陣内
- でもまあ,健康のためにちょっと軽く.
- 光一
- 似合いますもんね,煙草がね.陣内さん.
- 剛
- カッコいいっすよね.
- 陣内
- 本当ですか?KinKi Kidsのお二人にそういうふうにいわれたら,子供が喜んじゃう.
- 剛
- でも,こんなカッコいいお父さんがいて良くない?マジで.
- 光一
- お子さんいらっしゃるんですよね.
- 陣内
- 君たちの番組好きで,いつも見てるんだよ.
- 光一
- 本当ですか?
- 剛
- ありがとうございます.
- 陣内
- 見てるよ,あの金田一少年のとか,二人で近未来のやつとかやってたじゃない.
- 剛
- ありがとうございます.
- 陣内
- あの,渋い俳優が欲しい時は言ってね.
- 光一
- いいですよね.
- 剛
- よろしくお願いします.
- 陣内
- よろしくね.
- 光一
- さあ,続いては.
- 剛
- ギター.
- 陣内
- これはね,僕が18の頃からやってたギタリストがいたんですよ.ロッカーズというバンドで一緒にデビューして,ずっとこっちでバンド活動やってたんですけど.その彼が,谷君っていうんですけど,じつは一昨年バイク事故で他界しちっゃて,その形見分けでもらったんですけどね.すごいバティ・ホリーが好きな男だったんですけど,「バティ・ホリー物語」っていうのを舞台で僕がやった時に,形見分けでもらったギターなんですけど,これを遣ったんですよ.そしたらね,何本か予備に自分でもっと高いギターとか,いいギターを買ったんですけど,抜けが一番いいのね.高音の抜けとかぜんぜん良くて.なんかね,すごくそういう縁を感じてですね.
- 光一
- なるほど.すごいいい話でしたね.「アメイジングブルース」.
- 陣内
- これは,その男の葬式の時に流れてた賛美歌なんですけど,なんかね,ほら,そいつはあんまり日の当らないまま逝っちっゃたから,夢なんだけど,何となく彼の映画を作りたいなっていう気持ちがあって.それで相談したんですよ,友達に.辻仁成さんっていう芥川賞作家で,南果歩ちゃんの旦那さん,彼の親父と俺の親父が高校の同級生なんたけどさ,そんな縁もあって「本書け」っていわれてさ,出したんですよ,本.原作っていうか.1年かけて.で,この本が出た一週間後に「ダディ」が出ましてですね.話題にも何にもならない.
- 光一
- 痛いっスねぇ.
- 吉田
- 「ダディ」ね.
 - 陣内
- これ,名前,「ダディ2」に変えようかなと思って.「帰ってきたダディ」とかさ.
- 光一
- 続いては?
- 陣内
- これで終わり.
- 光一
- 3枚ですか?
- 陣内
- え?少ないの?
- 光一
- いや,オンエアされるのは,だいたい2枚ぐらいなんで.
- 陣内
- そうでしょ.
- 剛
- ひどい時は1枚っていう時ありますからね,オンエアになっちゃうとね.
- 光一
- さあ,続いてはガチャガチャマシーン・アルファです.
- 陣内
- 何?これ.
- 光一
- こいつはですね,回していただきますと,いろんな質問が出てきますので,それに答えていただこうと.
- 陣内
- わかりました.回せばいいんですか?
- 剛
- 回して下さい.
- 光一
- 「見かけ通り喧嘩っ早いと評判の陣内さんに質問です.芸能界喧嘩番付を監修するとしたら,横綱と大関はどなたになるのでしょう?」.すごい質問です.喧嘩っ早いんですか?
- 陣内
- いや,僕は.
- 光一
- 僕もね,最初,陣内さんのイメージっていうのは,普段からあんまり喋らず.
- 陣内
- 違いますよ.僕は本当におとなしい,家でハンカチ集めしてるような.
- 剛
- いやいや,なんでハンカチ集め?
- 陣内
- いや,本当に.だから,今はね,本当,ロックバンドなんて突っ張っててもそんな大したことない.拓郎さんの時代は本当にね,歌う暴力団だらけだったんだから.
- 光一
- だから,「おはようございます」って言っても「よぉ」って感じなのかな?と思ったんですけど,ぜんぜん違うんですよね,陣内さん.
- 陣内
- 違う,違う.もう僕は腰低いっスよ.
- 光一
- なんか,すごく喋りやすい感じの.
- 陣内
- そうですか.意外と気さくなんだ.
- 光一
- 非常に嬉しくなっちゃいましたけどね.
- 陣内
- ありがとう.
- 光一
- 誰でしょうね?監修するとしたら.
- 剛
- 横綱.
- 陣内
- 誰なんだろう?誰ですかね?拓郎さん.
- 吉田
- いや,僕はよく.
- 陣内
- 拓郎さんは,やっぱり三役には入るでしょうね.
- 光一
- 三役には入りますか.
- 陣内
- ええ.
- 吉田
- いや,僕はぜんぜんそんな.
- 陣内
- あの,「酒飲んだら長州力も恐くない」っていう俳優さんは知ってますけどね.
- 光一
- え?「力ラリアットなんて恐くねぇぞ」って?
- 陣内
- うん.柳葉敏郎さんっていうんですけどね.
- 光一
- お酒入ると.
- 陣内
- あと誰だろうな?やっぱり力也さんなんかは,よく人を飛ばしたり.人間が飛ぶっていうこと,あり得るんだよ.
- 剛
- 漫画でよくあるような.
- 陣内
- パーンと飛ばすからね.すごいなぁと思って見てたけど,昔.
- 光一
- そうですか.では続いての質問いきます.
- 陣内
- あ,もう一つ.いっぱいあるね.
- 光一
- これ,全部やりますから,今日.「ロッカーよりも役者よりも割がいいから好きと,最近バラエティタレントとして定着しつつある陣内さんに質問です」.
- 陣内
- 定着してんの?俺.
- 光一
- 「割の良さがもし一緒なら,役者,ロッカー,バラエティ,どれを選びますか?」.まあ,役者,ロッカー,バラエティ,どれがいちばん好きですか?っていうことですよね.
- 陣内
- 俺はね,レコードさえ売れればロッカーだけやりたかったんだよ.売れねぇんだよ,俺の歌.拓郎さん,書いて下さいよ.あの歌いいじゃないですか,オープニングの.あれ,俺にもらえませんか?KinKi出したの?あれ.
- 剛
- 出してないです.
- 光一
- いや,あれは拓郎さんのアルバムに入ってますね.
- 陣内
- あ,じゃあ,僕カヴァーでやります.
- 光一
- やっぱりロックが好き?
- 陣内
- 売れてみたいね,一度.ヒットチャートのベスト1とは言わない.ベスト10に入ってみたい.陽水さんにも言ったんですよ,僕.
- 吉田
- なんて?
- 陣内
- 陽水さん,田舎の先輩なんですよ.
- 吉田
- そうですよね,博多でね.
 - 陣内
- それでね,「陽水さん,曲書いて下さいよ」って言ったら,「あんたには書かん」「そんなこと言わないで,PUFFYとかに書いてんじゃないですか.僕もPUFFYみたいに歌いますから」「ほら,そこが真剣じゃない.君は音楽に対して真剣じゃない」.
- 光一
- 厳しいですね.
- 陣内
- 厳しいんだよ.君たちはいいよね.もう出すレコード,出すレコード.
- 剛
- いろんな人の力で.
- 光一
- いろんな方に協力していただして.さあ,続いてはLOVE LOVEな歌なんですが.陣内さんはこのチャック・ベリーさん.
- 陣内
- チャック・ベリーさんの「Johnny B Good」という.
- 光一
- 「Johnny B Good」.
- 陣内
- これ,やっぱりね,ロックバンドが最初にやるのはこの曲なんだよね,ロックバンド組み始めた頃.
- 剛
- この曲は僕らもコンサートでいっぱいやらせてもらってて.
- 陣内
- あ,やった?
- 光一
- これは僕が初めて聴いたのは,チャック・ベリーさんじゃなくて,じつは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で初めて聴いたんですよね.
- 陣内
- ああ,マイケル・J・フォックスがね.そう,これ,昔,17ぐらいの時に,バンド始めた頃に,昔よくボーリング場でアマチュアのコンサートみたいなイベントやってたんですよ.その時にね,その頃ブルースブームで,けっこうみんなかったるい歌うたってたんですけど,スローテンポの歌とか.で,僕らが出た時に,いきなり「Johnny B Good」やったら,お客さんが総立ちになっちゃって,手を振り挙げ出したんで.初めてだったから,17で.だから,「これ,いいな」と思ってね.こういう世界でこれを商売にしたいなと思ったのね.プロになりたいなと思ってね.それを決意さけた曲というか,そういう歌です.
- 光一
- 確かにね,僕も好きな曲です.
- 剛
- いいですよね,ノリが.
- 光一
- 拓郎さん,この曲はどうですか?
- 吉田
- もう,一度は必ず宴会で歌うっていう.
- 光一
- 宴会で歌うんですか?
- 陣内
- 最近カラオケとかありますよね.
- 吉田
- もう,これは必ず最後はこれで.だってこれ,歌詞覚えなくていいしさ.♪Go Johnny go〜って言ってればいいから.チャック・ベリーすごいよね.
- 剛
- カッコいいっスね.これでもかというもみあげで.
- 光一
- じゃあ,スタンバイのほうよろしくお願いします.
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