#030
HomePageだけの特別編集版 郷ひろみ編
- 光一
- そうですね.郷さんはあの,Kinki Kidsは.
- 郷
- なんですか?
- 光一
- どう思われますか?
- 吉田
- いい質問だね,自分たちからね.いい質問だね.
- 剛
- どうですか?
- 郷
- でも,やっぱりこれだけなんて言うのかな? いろんな人から支持されるっていうか,熱い眼差しで見られるっていうことは,それこそしっかりしたキャラクターとか,何かあるからじゃない.みんな応援してくれりたりとかさ.そういうものがなかったら,絶対人は好きになったりとか,振り向いてくれないと思うのね.きっとそういうものを間違いなく持っているから,こういう多くの人が熱い声援を贈ってくれたりするわけだから.そこのとこは,もう自信持ってさ,いいんじゃないですか.どうですか?
- 吉田
- いやぁ.
- 郷
- 僕も必ずなんか話の終わりに拓郎さんに振ったりしますけども.
- 吉田
- いやいや,その後,何も言えないですよ.
- 光一
- それは郷さんは,拓郎さんがさっき言ったように,抱いてあげたい面を持ってい らっしゃるんですかね.
吉田- ああ,わけわかんないけどね.
- 光一
- わかんないですか.
- 郷
- あ,可愛さってこと? ……自分で言うな!! っていうの.
- 吉田
- 郷さん,本気で喋ってる?
- 郷
- 本気ですよ,僕.なんでですか?
- 吉田
- いや,熱い眼差しっていうの良かったね,今.
- 郷
- だってさ,そうだよね.僕なんてもそうだけど,歌でも長くやってくると,いろんなことを学ぶじゃない.ステージングでもさ,動きでも.で,「ああ,こういうふうに歌が歌いたいなぁ」と思っているんだけども,ぜんぜん歌が歌えない.なんか理想と違う,みたいな.なんか現実って厳しいゆね,みたいな.動きもなんか,動いてるんだけども,自分がイメージしてる動きと違うなぁっていう,だんだんそういうギャップが見えてきて,自分の中で「どうしようかな?」って.「このギャップを埋めたい」「こういう動きをしたい」「こういう歌を歌いたい」って.で,自分が完全にコントロールできる状態,歌とか,これはもうトレーニングしていくとか,そういうことしかないです よね.
- 吉田
- ええ,そうです,はい.
- 郷
- だから,そういうのほら,気が付いてきたりするじゃない.それでがむしゃらにそういうことやって,少しずつステップアップしていくっていうのは,本当,階段を登る感じで.だから,まあ,それこそ本当,何となく25年ぐらい歌を歌ってると,「ああ,続けてて良かったな」って思うことたくさんありますよ.25年とか20年とか経ってわかったことってたくさんあるの,僕なんか.だから,きっとまだわかんないことたくさんあるんだよね.それがまた30年ぐらい経った時に,「ああ,湯飼ったな,ここまで続けて.これだけまた学んで」って.きっと死ぬまでそういうサイクルっていうか,スタンスなのかなっていうふうに思うんですよね.僕は完璧にポジティヴ思考だから,なんて言うのかな? くよくよしない.あんまり後ろを振り返ったりとかは.だから,わりと2 5周年とかって,じつは好きじゃないのね.
- 光一
- あ,そうなんですか.
- 郷
- なんか,それよりも要するに,今,自分ができることを……….僕,一人で喋ってるんですけど,いいんですか?
- 光一
- いいんですよぉ.
- 剛
- ゲストですから.
- 光一
- もうガンガン喋っていただいて.
- 剛
- ゲストですから.
- 郷
- 「なんだ.こいつ,じつは異常なお喋りで,話することが好きなんじゃない」みたいに思ってない?
- 光一
- いえいえ,すごい勉強になってますから.
- 郷
- まあ,これはブツブツにどうせ編集されるもんね.
- 光一
- いや,大丈夫ですよ.
- 郷
- 今日はここに来てる人だけ聞いてくれればいいんだもんね.
- 光一
- 大丈夫ですよ,本当に.本当,すごい勉強になる話を.
- 郷
- まあ,だからといってべつにさ,いつも難しいことを……,べつに難しいこといってるわけじゃないんですけど,そういうことを考えてるわけじゃなくて,もっとラフにね.ただ,前向き.もう嫌なことがあっても,悪い時期があっても,「まあ,こんな時期もあるよな」みたいな.「でも,いずれいい時期も来るだろうな」とか.なんかそういうふうに考えてるほうが,気分的にはすごく楽ね.だって,状況は一緒だもんね.状況は一緒なんだもん.それで自分の中で「俺ってついてないなぁ」ってくよくよしちゃうのか,同じ状況なんだけど,「まぁ,いいかな,こんなこともあって」って考えただけで,なんかう明るくなっていっちゃうとか,フッ切れるんだったら,そっちのがいいかなっていう.
- 光一
- 郷さんは,もうずっとそうやって?
- 郷
- そうですよ.それこそいろんなことたくさんあるけれども,あんまりもう過ぎちゃったことはしょうがない,みたいな.そういう感じにいつの間にかなってしまいましたけどね.
- 光一
- とてもすごい勉強になりましたよ.まだ始まったばっかりですけどもね.
- 剛
- ためになりますよ.
- 光一
- じゃあ,続いてですね,郷さんのLOVE LOVEなものとか,こととか についてお聞きしたいんですけども.
- 郷
- それ,この撮ってきたやつですか?
- 光一
- そうです.このデジタルスチルカメラで.
- 郷
- 「百聞は一見にしかず」ですから,先に見ていただいたほうがいいんですかね.
- 光一
- 見ながら話したいと思います.これはまず,何ですか?
- 剛
- お菓子ですか?
- 郷
- ポテトチップスに見えるでしょ? じつはね,ハレーションみたいになってるとこ,塩なんです.
- 光一
- え? ああ,あれが!?
- 郷
- これ,お塩なんです.で,これもお塩なんです.うちの台所にあるのを撮ってきたんですけど.
- 光一
- これはなにで塩を?
- 郷
- 僕ね,お塩にすごいこだわりがあって.海の自然の塩しかないんですよ.
- 光一
- 必ず寝る前にドアのとこに塩盛るとか?
- 剛
- ホテルでも.
- 郷
- いや,そういうのはないんですけど.
- 光一
- あ,そういうことじゃない?
- 郷
- やっぱり身体にね,やっぱりいいものっていうか.自然の塩でしょ.それはね,取 るんですけど.
光一- ああ,全部塩のアップですよ.
- 郷
- これはね,ブツブツのやつ.いわゆる岩塩なんです.これはだから使う時に砕いて .これ,いちおうマクロ状で撮ってみたんですけど.
- 剛
- なんか科学の授業みたいですよ.
- 郷
- いや,いろんな技を駆使してですね.
- 剛
- 僕,今,授業やってる気分ですわ,なんか.
- 郷
- これは,いわゆる料理する時に使う.これは,上から撮ったのかな.
- 光一
- それでも塩.まだまだ塩っていう.
- 郷
- これは斜めから撮ってみたんですけども.
- 光一
- わかんないですよ! そんな.
- 剛
- 郷さんといえば僕たち,渋いイメージあるでしょ?
- 光一
- 渋いイメージある.
- 剛
- その渋い郷さんがですよ,家に帰って塩を「ちょっと次は上から」ってやってるわけですよ.
- 光一
- 塩をね.
- 郷
- いや,苦労した.
- 光一
- そういう時もやっぱり決まってるのよ,郷さんは.やっぱり「この塩はいいぞ!!」っていう塩あります?
- 郷
- 今の2種類のは,じつはこのあいだイタリアに行った時に買ってきたんですよ.で,まあ,じつはね,お塩っていうのは,あんまりとっちゃいけないって言うのは,化学製品だから,とらないに越したことはないんですけど.こういう自然の天然の塩っていうのは,フィルムのケースありますよね,あれに一杯で25gぐらいなんですって.それはね,逆にとってあげたほうが,身体にとって腎機能とかの働きがすごく良くなるんですって.
- 剛
- なんか医者みたいですね.
- 郷
- いや,僕もだから,ものの本で読んだんですけども.だから,ある時期からすごいお塩にこだわって.だから,うちは要するにこの手の塩しかないんですよ.
- 光一
- もう,風呂にも塩入れるとか?
- 郷
- それはままた目的が違いますからね.あれはダイエットとかでしょ?
- 吉田
- これは味はどうなんですか?
- 郷
- これしかここ何年か食べたことないんでわかんないんですけども,ちょっと甘味がして,美味しいですよ,とっても.それと,洗脳されてるっていうのもあるね.「身体にいい,身体にいい」とかって思いながら.
- 光一
- 料理に使うんですよね?
- 郷
- さっきガラスの容器に入ってたのは,通常の料理したりするとこにボンッて入ってます.あの2種類のお塩っていうのは,テーブルでチャッチャッチャッって.
- 吉田
- 旅先とかにも持って歩いたり?
- 郷
- 持って行きません.
- 吉田
- それは旅先だったらそこのでいい?
- 郷
- そこのでいいっていう.
- 光一
- ああ,なるほどね.
- 剛
- なるほど.
- 郷
- 基本的にポリシーないじゃないかと.わりと順応性があるんですね.
- 光一
- 意外でしたね.
- 吉田
- 久しぶりに塩のアップって見たね.
- 光一
- さあ,それではですね,このへんでガチャガチャマシーン・アルファに行きたいと思います.これ,ハワイ帰りですよ.割れてちょっと代えてきましたけども.それでは郷さんにこれを回していただいて,いろんな質問が入っています.で,この質問に答えていただこうと.
- 郷
- はい.これをただ回せばいいの?
- 光一
- そうです.
- 剛
- グルングルンと.
- 光一
- ちょっと失礼な質問も.
- 剛
- 答えにくかったら結構なんで.
- 郷
- はい.
- 光一
- さあ,それでは行ってみます.「いつもクールな郷ひろみさんに質問です.最近いちばん頭にきたこと は何ですか?」.
- 郷
- 僕,来ないんですよ.
- 光一
- こない?
- 剛
- 郷さんてこないですよね.
- 郷
- っていうか,僕はね,怒らないんですよ.
- 剛
- 本当,怒らないですよね.「ドッキリ」とかで,なんかヤクザ関係の人たちが「おらおらぁ!!」ってきても,「まあまあま.ちょっと待って下さい,ちょっと待って下さい」っていう感じで,ぜんぜんキレないんですよ.
- 郷
- 僕ね,本当にね,日常生活の中でも,激昂したりとか,あんまりそういうことがないんですよ.
- 吉田
- 血圧低いんじゃないですか?
郷- 普通だと思いますよ.
- 剛
- そういう問題なんですかね?
- 郷
- でもまあ,昔はきっとやっぱりあったんでしょうけども,「まぁ,いいか」って思うよね.
- 光一
- いいですよね,そういうのね.
- 郷
- だから,車運転してたりしても,嫌なことってけっこうあったりするけども.急にパッと出たきたりってあるじゃない.「ああ,良かった良かった.とりあえずぶつかんないで」みたいな.こっちは悪くないんだけどね.「あんたが出てきたんでしょ」みたいなもんなんだけども.でも,自分の中では,わりとそういうふうに考えちゃって.だから,ぼくの周りにいる人間でも,僕が声を荒げてガァーッと言うのを見たことないっていう子とは,けっこうたくさんいるみたいですね.だから,こういう人間って,キレるとどうなるんでしょうね? って自分で考えちゃったりして.
- 剛
- キレたらどうなるんでしょうね?
- 吉田
- かなり恐い.でも,本当に記憶にないですか? もう腹が立って腹が立ってっていう.もう煮え繰り返って,「あいつ,ぶっ殺してやろうか!」っていうぐらい.
- 郷
- あります? そういうの.
- 光一
- 拓郎さんあります?
- 吉田
- 年中.血圧高いのかなぁ? 僕は.
- 光一
- いやぁ,拓郎さん低いと思いますよ.
- 吉田
- 低いですか? 腹立ちますよ,すぐ.
- 郷
- 例えばどな時に?
- 吉田
- いや,まあ,そんなこと大きい声でいいにくいんですけど.
- 剛
- だいたい,どういうことでキレるんですか? 拓郎さん.ちょっとしたことですか?
- 吉田
- 例えばこの番組のプロデューサーとかが,くだらないこと言ってるとプチンッ!!ってきてるんですよ.
- 光一
- そうですか.
- 吉田
- 「ああ,そう」って聞いてますけども.
- 郷
- え? その時に「殺してやりたい」って思うんですか?
- 吉田
- いやぁ,「もう,こいつさえいなければこの番組はない」って思って.
- 光一
- そりゃそうですけどね.
- 郷
- 僕なんか,わりと穏やかかもしれないですね.
- 剛
- 穏やかですよね.
- 光一
- この前,舞台やってらして,ちょっと骨折っちゃったじゃないですか.その時も,骨ボキーッ折って「まぁ,いいか」とかって思ってたんですか?
- 郷
- いや,まあでもね,それ正しい.それ正しいよ.
- 光一
- 本当ですか!?
- 郷
- 「まあ,一生のうちに,男だからな.骨の2,3本折ることもあるか」って思うよ.
- 光一
- 本当ですか?
- 郷
- そういうふうに思った.「これで済んで良かった」って感じ.
- 剛
- そうでよね.
- 光一
- それでもね,続けてらしたんですもんね.
- 郷
- そう.まあ,だから,続けられる程度のことで済んだから良かったっていうふうに思ったんですけどね.
- 光一
- 本当,ポジティヴですね.前向きな.
- 郷
- まあ,起こっちゃったことはしょうがないもんね.でも,あれさ,ちょっと微妙にズレてると,脊椎とかいって半身不髄とかって考えたら,そう考えるだけでも「この程度で済んで良かったな」って思っちゃいますよね.
- 吉田
- あ,そうですか.
- 郷
- 「ああ,これで2億4千万の腰の振りはできるな」とか.
- 剛
- そうですよね.
- 郷
- 「喉かなんか打って,これで♪ジャパン!!〜って言えなくなったらどうしよう」とか.
- 剛
- 言えないっスよ.
- 郷
- 小さな声で喋れても,♪ジャパン!!〜って言えなかったら寂しいな,みたいな.
- 剛
- いつまでも僕たち聴きたいですからね.
- 郷
- やっぱり「お嫁サンバ」でボックスステップ踏めなかったらどうしよう,とか.そういうこと考えると.
- 光一
- それでよかった.
- 郷
- それでよかったですよね.いつも神様に感謝してます.
- 光一
- じゃあ,次,ラストでございます.
郷- 金券入ってない?
- 光一
- 入ってないですね.だけども,金券と同じぐらい,いい質問です.
- 郷
- 本当?
- 光一
- 「郷さんのダンスで,回転してズボンの腿のあたりを,上に引っ張るアクションがありますが,それを僕らに教えてもらえますか?」.これいいですね.
- 剛
- 教えていただきたいです.
- 光一
- ありますよね.やってますよね.
- 郷
- 教えるのはいいんでけど.
- 剛
- ちょっと教えていただけますかね.
- 光一
- 前いきますか.恥ずかしいですね.
- 郷
- 拓郎さん,どうです?
- 光一
- 拓郎さんも一緒に.
- 吉田
- いや,僕はいいです.
- 剛
- いいじゃないですか.ギター弾いてる時にやったらカッコいいですよ.
- 吉田
- いいからさぁ.どうぞどうぞ.
- 郷
- いや,教えるほどのことじゃないんですよ.だって,普通にあげればいいんだもん.
- 光一
- ちょっと内股ですか?
- 郷
- みんな,回ったりとか,いろいろ「どうやって回るんですか?」って聞くけど,本人は回ろうと思ってないわけ.だから,本人は気が付くとパッと回ってパッとあげてて.
- 剛
- おお,これはすごい.
- 光一
- なるほどね.
- 郷
- なんか歌ってても,パパッと.
- 光一
- すごいなぁ.
- 郷
- なんか,いつもどっかチクチクチクチクつまんで.
- 光一
- いや,だも,それで絵になっちゃうからね.
- 剛
- あと,ついでにですね,こってりんこ教えてもらえないですかね?
- 光一
- ああ,やりたいねぇ.
- 郷
- 教えることないじゃない.でもね,あれはね,けっこうじつは覚えてないんですよ.
- 光一
- いやぁ,でも,ほんまありがとうございました.
- 郷
- 自分の身体を触るっていうのは,やっぱりセクシーですよね.そうでしょ?
- 光一
- 身体を触る.
- 郷
- さりげなくいろんなことして.
- 剛
- カッコええなぁ!!
- 光一
- カッコええなぁ.なんでやろ?
- 郷
- やっぱりさりげなく.歌ってる時ね.普段,道歩いてる時だと何かと思うじゃない.
- 剛
- それはちょっとね.普段あるいてる時は.
郷- 僕が例えば横断歩道でなんかやってたら,「見たわよ,郷ひろみ.青山通りでムーンウォークしてたわよ.やっぱり一緒よ」みたいな.それはない.
- 剛
- でも,それ,見てみたいなぁ.
- 郷
- 音楽が鳴った時はそうなりますけどね.
- 剛
- じゃあ,もし,コンビニ行く途中で横断歩道待ってて,何かかかってきたら?
- 郷
- 例えばそこで「お嫁サンバ」が鳴りだしたら,自然にボックスステップが.自分のなかで「やっちゃいけない,やっちゃいけない」って思いながら,手だけが動いたり.
- 剛
- なるほどね.
- 光一
- 音楽に.
- 郷
- 状況にすぐ順応していっちゃうっていうか.何も考えてないの,だから.
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