「オープニングトーク」
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光一 | さあ,今夜のゲストは沢田研二さんです. |
沢田 | よろしくお願いします.
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「プリプリプリティ」
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篠原 | さあ,今日のゲストは何とも素敵な方が来てくれました.沢田研二と書いてジュリー!!ジュリー!!コンコン.はじめまして.ジュリー!!ジュリー!!ジュリー!!どうもはじめまして.何やってるんですか? |
沢田 | 勉強してるのよ. |
篠原 | 勉強? |
沢田 | 久しぶりにテレビ出るから. |
篠原 | そうですよね. |
沢田 | 緊張してるのよ. |
篠原 | 最近しばらく休んでましたよね. |
沢田 | 休んでないって.テレビは出てなかっただけ. |
篠原 | 今年なんと,初のゲストです.ようこそ,記念すべき最初のゲスト,ジュリー. |
沢田 | 拓郎さんに会えてうれしかったですよ.あの人リハーサルで会ったら抱いてくれたの. |
篠原 | どうやって? |
沢田 | 「元気?」って. |
篠原 | キャー!ジュリーに抱かれた!!本当ですか?ジュリーさん,このコーナーはですね,物をもらうコーナーなんです. |
沢田 | こういうのじゃないでしょ? |
篠原 | なに?ジュリーがスポーツ新聞?しかもいっぱい読んでますよ.ジュリーなのに. |
沢田 | もうオヤジだから.楽屋ですることないのよ. |
篠原 | ダメ!ジュリーはオヤジになっちゃダメ.永遠のアイドルなんだから. |
沢田 | いいの,いいの. |
篠原 | ダメ!スポーツ新聞なんて読んじゃ.これなんかいいですね,ジュリーかばん.寅さんっぽいですね.ジュリーの私物はドラえもん絆創膏. |
沢田 | これすごいよ.老眼鏡. |
篠原 | まあ!!やめてやめてやめて.ジュリーが老眼鏡なんてやめて下さい.ジュリー,なんか下さいよ.タオルは?ちょっと湿ったジュリーのタオル.どう?帽子は?ハワイアンチックな. |
沢田 | 10何年前に沖縄で買ったんだよ. |
篠原 | 沖縄っぽいですね. |
沢田 | 今はナウイでしょ. |
篠原 | ナウイ? |
沢田 | ナ・ウ・イ. |
篠原 | 今ナウイなんて今どき絶対使わないですよ.オヤジ!!ジュリーがオヤジになってる!!
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「ゲストとのトーク」
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光一 | 拓郎さんとは同世代ということでございますが. |
沢田 | 先輩ですけどね. |
光一 | そうなんですか. |
吉田 | ええ,年令だけ.業界は沢田さんがもう.すごいことなんですよ,沢田研二さんがここにいるっていうことは. |
光一 | ええ,ええ. |
吉田 | 「ええ,ええ」って.それだけなんですよ,話は. |
光一 | 続きがあるんでしょ?拓郎さん. |
吉田 | やっぱり僕なんかのジュリーっていうことで沢田さんのイメージは,僕なんかテレビに出る側でなくて見る側にずっといたので,いつもブラウン管に映ってる沢田研二っていう人を「おお」とか言いながら見てる.住んでる世界が沢田さんの周りはキラキラしてて,僕の周りは四畳半とか,後ろに隅田川が流れてそうな感じあったんですけどね.だからものすごい憧れの,雲の上の人です.だから,沢田研二さんっていう人と同じ番組に出ることはないだろうなと思いながら生きてたんですよ.ただ,なんかの雑誌で一度だけ対談わさせていただいて.「月刊明星」っていう. |
光一 | 今でもありますよ. |
吉田 | 今だと僕らがなんで「月刊明星」だと思うんですけど,当時的には「月刊明星」だったんですよ,沢田さんなんかとくに. |
光一 | それに. |
沢田 | 若者にウケてたんだから. |
光一 | もちろんそれは存じております. |
吉田 | それは沢田研二だけじゃなくて俺もだよ. |
光一 | 僕,見ましたもん. |
吉田 | 俺はずっとこうやってオッさんじゃないんだよ. |
光一 | 拓郎さんが「平凡」に載ってるの見ことあります. |
吉田 | 出たことあんだよ,「平凡」だって.自慢じゃないけどさ. |
沢田 | 拓郎さんは拓郎さんですごかったんだよ.その対談の時に,仕事しながら飲んでて. |
吉田 | 飲んじゃった. |
沢田 | 飲んでてね.こんな強い人は知らない.今まで. |
光一 | 仕事しながら拓郎さんは飲んでるんですか? |
沢田 | 飲んでて,対談してるんだけど,それが終わってからもまだ飲んでるんですね.それで僕は密かにトイレへ行ってね.それを隠して平然とした顔してまた行って飲んだんだけど,ヘロヘロになりましたね.ものすごく強い. |
吉田 | それは本当はね,僕,緊張感がすごかったんですよ.「沢田研二っていうすごいビッグネームと対談するようになっちゃってんだ,俺」とかいう,他人事みたいな気分だから,そんなもんね,飲まずにね,できない.あの日からかな,酒が強くなったの. |
剛 | その日が. |
光一 | でも,先ほど拓郎さんに聞いたんですけど.もちろん僕らも知ってますけども,本当にすごいスーパースターで.僕がビデオ見た時にね,本当,なんて言うんですかね?時代を感じさせないんですよ. |
沢田 | そうかね? |
吉田 | 君のほうに時代を感じるよ. |
剛 | ヘアスタイルとかファッションとか. |
光一 | タトゥーを入れてらっしゃったり. |
剛 | 今,僕らが昔のVTRとか見させてもらっても,違和感がないですね. |
光一 | 「カッコええな」って思える. |
吉田 | 新曲が出るたびに,「今度は何やってくれるんだろう?」って期待がみんなにある. |
剛 | なるほど. |
光一 | パラシュート背負ったり. |
吉田 | ああいうのは,ほとんど自分で考えたんですか? |
沢田 | 全部が全部じゃないけども. |
光一 | 意見を出して? |
沢田 | パラシュートを出すのは僕が.空飛ぶイメージってなってて,カウボーイの姿で出ようっていうことになったんだけど,「パラシュートかなんか出したほうがいいんじゃないの?」とか言って,そしたらオスカル風な衣装に変わったんですよね.のちにタケちゃんマンになってしまうんですけど. |
吉田 | そうか. |
光一 | さあ,というわけでLOVE LOVE なものに行きたいんですけど.21世紀になってPanasonicのデジカメも新しくなりました. |
剛 | すごい. |
光一 | はい.中田選手. |
沢田 | 言うてしまうとあれやけど,密かに応援してるわけ. |
光一 | 密かに. |
沢田 | 勝手によ.ワールドカップを見たんですよ.そしたら図抜けてたよね,その時この人は.パスがみんなぜんぜん追い付かない.「こいつすごいわ」と思った.それと,密かに応援するといいながらですね,ローマまで,イタリアまで行きました.でも,向こう行くとね,なぜか日本人ってすぐわかるのやね,イタリア人には.「Nakata,Nakata」とか言われて,「違う,Sawada」って.誰見ても言いよるねん. |
光一 | 拓郎さんはスポーツ興味ないですね. |
吉田 | いや,見るのは大好き.自分がするとね,疲れるっていうのがあって.身体動かすの嫌い. |
光一 | 野球どこファンとかあるんですか? |
吉田 | 野球言いたくない.君,ジャイアンツファンでしょ. |
光一 | はい. |
吉田 | ジャイアンツはいい,どうでも.もういい. |
光一 | 今は? |
吉田 | 今はベイスターズ. |
光一 | ベイスターズ.なんでまた? |
吉田 | 横浜っていうのがなんか. |
光一 | わけわからん. |
剛 | 決める理由がわからないですよ. |
光一 | いつもそうやね. |
吉田 | わかって欲しいよ,そろそろ. |
剛 | だって「なんで横浜ベイスターズが?」「彼らの戦略が」みたいのいろいろあるじゃないですか. |
光一 | 「マシンガン打線が」とかね. |
剛 | 話して下されば「なるほど」って思うんですけど.でも「横浜っていうのがね」じゃあ. |
吉田 | 中華街とかあるじゃん. |
剛 | 意味わからん. |
光一 | これはなんでしょう? |
沢田 | これは焼酎.いも焼酎の「黒潮」っていう. |
光一 | 「ロックンロール」って書いてありますよ. |
沢田 | そうそう,なぜか「ロックンロール」って書いてあんねん. |
光一 | お酒はけっこう?先ほどは拓郎さんに酔わされたっておっしゃってましたけど,飲まれるんですか? |
沢田 | 大好きです. |
光一 | 大好きなんですか.拓郎さんはもうビール飲んで. |
吉田 | 僕はお酒を飲むことよりも,飲んで酔っぱらってる自分がすごい好き.そのね,君たちの顔嫌い. |
光一 | ちょっと待って下さいよ. |
剛 | なんでですの? |
吉田 | なんかね,僕が話したことをね,怪訝そうな「なんなんだ?こいつ」っていうのね.人を見る目で見てないだろ? |
光一 | いやいや.とんでもないです. |
吉田 | だからお酒を飲んで酔ってる自分が好きなわけ. |
光一 | でも,放送できない言葉を思い切りでかく叫ぶのはどうかと思いますよ. |
吉田 | 放送できない言葉と,放送できない行動が多いですね. |
剛 | 本当ね,大きい声で言うからね. |
吉田 | そういう時は若者が止めるんだよ. |
光一 | 若者がね.僕は一緒になっちゃいますけどね. |
吉田 | そうだね. |
剛 | 僕,でもけっこう止めたんですよ.「ダメです,ダメです」って.「あ,ダメか」って手を外した瞬間に「ああ〜」って. |
光一 | 子供や,ほんとに.すいません,沢田さん,ほんまに. |
沢田 | いや,僕,大好きですよ. |
光一 | 大好きですか. |
沢田 | 自分ではそんなに言わないけど,人が言ってるのは好き. |
光一 | そうですか.それではガチャガチャマシーンにいきましょう.回してください.いろんな質問が入ってます.沢田さん,こういうの昔やったことあります? |
沢田 | 俺たちの頃は,こんなのなかったよ. |
光一 | なかったですか. |
沢田 | どうやって回すの? |
光一 | ここ回したら少年隊のニッキと一緒ですよ. |
沢田 | はい. |
光一 | 「21世紀になってもやっぱり真似したい大スター,沢田研二さんにお願いです.僕たち二人が歌う時に魅力倍増できるナイスなアクションを伝授していただけませんか?」. |
剛 | これはもう. |
光一 | やっぱり魅力的な「ダーリン」にしても,自分で投げて指を差す.あれもセクシーじゃないですか.何かないですかね? |
沢田 | でも,だいたいやってんじゃないの?いろんなこと. |
光一 | どうでしょうね? |
沢田 | だいたいやってんやん. |
光一 | パラシュートは背負ってないですよ. |
沢田 | そうやな.やっぱり何が面白いかっていうと,ギャップが面白いわけでしょ. |
光一 | ギャップがね. |
沢田 | ワラジ履いたりとかしたらどうや?蓑とかも. |
光一 | 蓑? |
沢田 | 笠も. |
光一 | 笠ですか.さあ,それではLOVE LOVEな歌にいきましょう.LOVE LOVEな歌です.こちら.「骨まで愛して」ですけど. |
剛 | 「骨まで愛して」. |
光一 | この曲は? |
沢田 | 僕らっていうか,僕はね,もともといちばん最初に音楽に目覚めたのは歌謡曲なんですよ.こういう歌は,この時代の歌はだいたい覚えてるよね.カラオケとか行って,自分の歌は歌いたくないのよ,カラオケでは.照明がないと.だって. |
光一 | 照明がないとね. |
沢田 | 歌うんは,だいたいこういう系統の歌うんですよ. |
光一 | 拓郎さんもこれはカラオケ屋で. |
吉田 | それしかない,僕のレパートリーは.それはね,好きなんだよね,この歌は. |
沢田 | いいですよね,これは. |
吉田 | 歌詞がね,僕すごくいいわけ. |
光一 | 「生きている限りはどこまでも探し続ける恋ねぐら」. |
吉田 | その後. |
光一 | 「傷付き汚れた私でも」. |
吉田 | そこだよ.あと2番の同じ場所. |
光一 | 「女をなぜに泣かすのよ」. |
吉田 | そこなのよ.その二行にジーンとしてるわけ. |
光一 | なるほど.それでは歌のほう,スタンバイよろしくお願いします.
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♪「骨まで愛して」へ〜.
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「モアモアオールスターズ」
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剛 | さあ,モアモアオールスターズだよ.ゲストに沢田さんに来ていただいたわけですけど,今日はいかがだったでしょうか? |
沢田 | 楽しかったですよ. |
拓郎 | 健さん,席代わろうか. |
建 | どうしました? |
拓郎 | 何年ぶりですか?昔はユニットを組んでツアーをやられて,けっこう各地の女をナンバしたっていう. |
建 | 女はないですね. |
沢田 | ないですね. |
拓郎 | 本当のとこどうなの? |
沢田 | え? |
建 | どうなんですかね? |
光一 | 健さんが沢田さんの演奏をなさってた時,何年前です? |
建 | 20年前. |
光一 | 20年前ですよね.こんな健さんですよ. |
建 | まあな.今は面影ないですよ.って,うるせーな.いちばんナーバスなとこなんだから.冗談じゃないよ. |
剛 | さあ,というわけで,メールが届いてます.オーストラリアから,ク,クリスティン,,,. |
光一 | ポールに読んでもらう? |
建 | Can you read it? |
ポール | ラブラブアイシテルノワタシハホントウニアナタノバングミガスキ. |
建 | ローマ字じゃん. |
篠原 | 英語じゃないじゃん. |
光一 | じゃあTOMさん. |
Bro.TOM | もう番組終わる時間じゃん.12時だよ.CMいかないとヤバいよ. |
剛 | そろそろじゃあ終わらないかんと.以上モアモアオールスターズでした.今日のゲストは沢田研二さんでした. |