#125
HomePageだけの特別編集版 エレファントカシマシ編
- 光一
- はい,今夜のゲストはエレファントカシマシの皆さんです.
- 一同
- こんばんは.よろしくお願いします.
- 光一
- まあ,拓郎さんも疑問に思っていたんですけども,すごい初歩的な質問で申し訳
ないんですけどね,エレファントカシマシという名称は何ぞや?という疑問に思う点
があるわけですよ.エレファントと出てきて,象はわかりますけども.
- 宮本
- これは多分ね.
- 光一
- 多分じゃダメですよ.
- 宮本
- 僕らは中学時代から友人同士で始めてます.ドラムのトミとね,それからイシ君
.僕が中学時代の同級生だったんです.中1時代のね.その時代,要するに小学校から
一段階ぐらい上がって,いろんな地域から集まるでしょ.それでバンドをやろうってい
うんで,トミは気近所の楽器屋さんでね,ドラムのスクール行ったり.それでイシ君は
ギターのスクール行ったりとかっていうことはあって.で,バンド結成したの,中3か
高1ぐらいの時に.その時に中学校時代の幼児語っていったらあれだけど.
- 光一
- 幼児語?
- 宮本
- 仲間同士だけしかさ,使われない言葉ってあるじゃないですか.
- 光一
- 「なんでちゅか?」とか?
- 宮本
- そうそう.例えば「なんでちゅか?」でもいいんです.要するに独特のノリって
の
が出て来ますわな,これ.仲間同士でいるとね.その言葉が延長してね,エレファント
カシマシっていうね,名前になったって.ぜんぜん説明になってないですね.すいませ
ん.
- 光一
- わからないですよ.
- 剛
- ノリで決まったと.
- 宮本
- まさかね,僕ら33歳ですよ.今年でね,6月で.それでまさかね,そんな長く続
く
とは思ってないわけですよ.ノリでね,17〜8年ですよ.そう長く続くと思ってなくて
,すごくいい加減に付けちゃってね,じつをいうと自分たちでもよく覚えてないんです
よ,これ.ただ,「エレファントマン」っていう映画が流行っててね.そういうので何
かあったっていうのは覚えてんですね.
- 吉田
- でもさ,「エレファントマン」は流行ったけど,かしまし娘は流行ってないよ.
- 宮本
- そうですね.まさに言う通り.
- 吉田
- なんでカシマシなんだめうか?
- 宮本
- これはね,例えばね,小学校ぐらいだとね,「かしまし」っていうのがね,例え
ばそういう内輪の言葉ていうんですかね.
- 光一
- ノリで.1988年に皆さんデビューなさって,11年間.
- 剛
- ずっと同じメンバーで.
- 宮本
- これはそうです.
- 光一
- どうです?11年も一緒にいるっていうのは.
- 宮本
- どうですか?いや,これはね.
- 光一
- 振っといて自分で言うって.
- 宮本
- どうしたって,これ,付き合いも入れると12の時にみんなと会ってるから.で,
トミとセイちゃんが高校時代の友達でしょ.そうすると20年ぐらいね.だけどね,どう
ですか?皆さん.
- 光一
- 何か売ってる人みたいですね.
- 宮本
- 中学時代の友達なんかに,要するに地元感っていうのを共有してるでしょ.校舎
の門とかね,そういう地域の商店街とか,そういったものをね,思い出として4人で持
ってるっていうのが強みでね.例えば音楽性うんぬんっていう以前のね,友達同士って
いうのはあると思いますよ.
- 光一
- カッコええな,そういうふうに言えるのが.
- 剛
- 僕らそういうのがないですからね.君,芦屋でしょ,僕,奈良でしょ.奈良のダ
イエーも芦屋のダイエーも違うわけでしょ.
- 光一
- 違う違う.
- 剛
- そういった意味では,昔の思い出話もしながらとかもね.
- 光一
- ないもんな.
- 剛
- ないですからね.
- 宮本
- いいですか?あの,昔からのお友達なんですか?
- 剛
- いえいえ,僕らは,僕が小学校.
- 光一
- 12歳ぐらいで.そんだけずっと一緒にいらっしゃるっていうことは,今でもプラ
イベートで一緒にいることあります?僕らはないです.
- 宮本
- これがね,どうなんでしょうか?っていうのがね.
- 光一
- やっぱ自分かいな?
- 宮本
- 僕はね,これね,週に4回から5回は会うわけですよ,リハーサルしたりとか.そ
うするとね,前はよく遊んでた,じつを言うとね.ただ,どうなんだ?最近はね,そ
んなにね,やっぱりみんなで会うってことはなくなりましたね.
- 光一
- プライベートでは.
- 宮本
- 一日7〜8時間,リハーサルだなんだで一緒にいるんですよ.それを週に3回4回や
るでしょ.そうするとね,言ってみれば33のオヤジですわ,これが.このオヤジ4人が
タオル巻いて出かけるっていうのもね,これもまた難しいんですよ.
- 光一
- べつにタオル巻いて出かけんでも.
- 剛
- 普通に.
- 光一
- もうぜんぜんね,他のメンバーの声聞いてないんですよ.
- 剛
- どうですか?最近のプライベート話とか聞かせていただけますかね?
- 石森
- はい,プライベートで何をしてるか?
- 光一
- 休みの日とか.
- 石森
- はい,スポーツジムに通ってます.
- 剛
- そこで郷ひろみさんに会ったりとかは?
- 石森
- しないです.
- 剛
- 週にだいたい何回ぐらいとか?
- 宮本
- あのね,普段ね,ツアーなんて行きますとね,彼は一時期お酒をね,すごい飲ん
でた.それでね,今はだいぶ痩せてきたんだけど,こんな太ってたんですよ.それで僕
が「身体鍛えろ」って腹筋をパンパンパンってツアーの時にね.
- 光一
- サンドバッグのように.
- 宮本
- これはずいぶん身体とか鍛えたんですよ.今は水泳とかやって.
- 光一
- エレファントカシマシの皆さんは,他のメンバーには喋らせないというコンセプ
トがあるんですか?違いますよね?
- 宮本
- これは前からそうなんですけど,コンサートのリハーサルやるでしょ.そうする
とね,本番まで喫茶店行ってね,僕が延々2時間喋る.それが慣例でしたね.すいませ
ん,どうぞ.どうもね,構ってもらいたがりっていうのかな.
- 光一
- いいじゃないですか.まあ,スポーツジムへ.どうですか?最近はまってるも
の
.
- 高緑
- 家が近所なんですよ.で,一緒のスポーツジムに行ったり.
- 光一
- 郷さんに会ったりは?
- 高緑
- してないです.
- 剛
- 聞いたがな.会わへんって.
- 宮本
- セイちゃんもね,昔はずいぶん痩せててね,ピシッとしてたんだけど,どうも最
近ね,腹の回りにね,肉がついてきて.そういうとこがあってね,二人で示し合わせて
行ってんだと思います.そんな余計なこと言う必要ないですね,すいません.
- 剛
- いやぁ,すべて知ってますね.
- 光一
- 富永さんは?
- 富永
- そうですね,オートバイ乗ったりしてますかね.
- 光一
- オートバイ.お好きで?
- 剛
- だいたいどのへんを?
- 富永
- 近所.
- 宮本
- これね,トミのオートバイっていうのはね,要するに大型のオートバイっていう
んですか?大きいからね,住宅街でしょ,ものすごく音が大きくてね.それでね,オ
ートバイっていうのは,風を直接受けるでしょ.スタジオの帰りに乗せてもらうんです
よ.けっこう春頃でもね,寒いですね.
- 剛
- 後ろの人も寒いですから,運転の人はだいぶ寒いですからね.
- 光一
- けっこうヘルメットしたりゴーグルしたりしてカッコええねんけど,近くで見る
とよう鼻垂れてんねんな.どうです?拓郎さん.こんな皆さんです.
- 吉田
- もう素晴しいね.僕ね,死んだおやじがそっくりでね.俺が何か言おうとすると
必ず喋り始めるっていう親父だったですよ.何でも俺が聞かれてるのに喋らせてくんな
いっていう親父だったんですよ.だから今も「あ,死んだ親父が生き返ってきたな」っ
ていう.でも,一人そういう人いてくれるとさ,バンドってなんかやっぱりさ,バラン
ス的にはいいやね.
- 光一
- なるほど.
- 吉田
- そのぶん被害も被るけどね,いろいろと.
- 光一
- 高緑さんは,拓郎さんの大ファンだとお聞きしましたが.拓郎さんと会ったこと
は?
- 高緑
- ないです.初めてです.
- 吉田
- はじめまして.
- 宮本
- 僕の世代の人間ね,こんなこと言っちゃうとね,また現代でもご活躍の方を前に
言うのも何なんですけど,僕らの世代からもうちょっと上,これはもう.特に僕らの中
でも,アルバム持ってたり,今はベーシストですけどもともとギター弾いてましたから
,要するに吉田拓郎さんのアルバムをコピーするわけですよ.っていうことですよね.
- 高緑
- そうです.
- 光一
- 全部代弁して.
- 吉田
- すごくいいね.「っていうことですよね」っていうのを身に付けたいな,ワザと
して.すごくいい.気持ちいいよね.
- 光一
- 宮本さんはこう見えても,お茶が,急須集めが好きだって聞いたんでけすけど.
- 宮本
- 僕はね,変にね,これは趣味のところだからね.例えば本当にね,甘っちょろい
と言えば,甘っちょろいんです.
- 光一
- LOVE LOVEなものに入ってるみたいなので,見てみましょう.
- 剛
- 急須あたりを.
- 光一
- まずは車ですね.
- 宮本
- これはイシ君だね.
- 光一
- アメ車ですね.
- 石森
- はい.
- 光一
- 車好きで?
- 石森
- はい.
- 光一
- 剛もこういうウッド張りがいいんやろ?
- 剛
- いいですね.あのね,僕ね,もっと古いのが乗ってみたいですな.
- 光一
- 車,僕も好きですよ.って俺の意見聞いてないな.
- 剛
- 司会者やから.
- 宮本
- あのウッド張りっていったら,ちょうちんクラウンのことですか?
- 剛
- ちょうちんクラウン?
- 石森
- クジラの昔のやつだよね.
- 光一
- 続いて.
- 剛
- ワンワンや.
- 光一
- これは?
- 高緑
- 僕です.
- 光一
- 高緑さん.
- 剛
- お名前は?
- 高緑
- エクレアって言うんですけど.
- 剛
- エクレアちゃん.
- 光一
- 食えそうですね.エクレアってたしかフランス語でイナズマかなんかでしたっけ
?
- 高緑
- かな?
- 光一
- まあ,なんでもええわな.男ですか?女ですか?
- 高緑
- 女の子です.
- 剛
- 今,お幾つぐらいで?
- 高緑
- 偶然なんですけど,自分と誕生日が一緒なんですよ.
- 剛
- いいですね.
- 高緑
- ちょうど一歳.
- 宮本
- 僕はね,セイちゃんは動物愛護の精神でね,要するにセイちゃんが動物好きだか
ら,犬とかに「おいでおいで」とかやるわけ.そうすると,たまに吠えられたり噛まれ
たりして,僕なんかは笑っちゃってましたけど.要するに「俺は犬なら」って.これは
余計なことですか?
- 高緑
- いえいえ.
- 宮本
- 犬ならドンとこいって,自分が飼ってるから.そうすると,他の犬とかも愛着湧
くでしょ?どの犬見ても「おいでおいで」とかやって,たまに噛まれたりとかして.
あれはけっこうおかしいですね.すいません.
- 光一
- 拓郎さんは犬は大丈夫なんですよね?
- 吉田
- まあ.僕でも動物はやっぱりダメかな.なんか犬ね,本当に小学校の頃に近所の
野良犬みたいの連れてきて飼ってたんですよ.それジステンパーで死んじゃって,その
時,僕,泣いてたの覚えてるの,半年ぐらい.それっきりもう飼えない.
- 光一
- なるほど.そういう悲しい経験が.
- 吉田
- 悲しいことは嫌いなんだ.
- 剛
- そうですね.
- 光一
- さあ,続いて.これがうるさいという富永さんの.
- 富永
- そうです.
- 光一
- カッコええじゃないですか.
- 剛
- これは,どれぐらい乗ってはるんですか?
- 富永
- これは最近です.去年から.
- 宮本
- ハーレー・ダビッドソンですね.
- 剛
- ハーレー.
- 富永
- 比較的小さいハーレー.
- 光一
- けっこういじってます?
- 富永
- いじってますね.
- 光一
- ですよね.あれ,マフラー,スーパートラップかなんかじゃないですか?
- 富永
- よくご存じですね.
- 光一
- 知ってますよ.うるさいですよね,あれ.
- 宮本
- うるさいですよね.
- 光一
- これの後ろに乗った時に寒かったんですね.
- 宮本
- これやっぱり住宅街でね,どうしてもしょうがないんだけど.ただカッコいいっ
スよ.トミには似合ってると思う.ただ,音はうるさい.ただカッコいいとは思ってる
.僕は,まあ,僕のことはいいですね.やめとこう.
- 光一
- 富永さん以外に自分で乗りたいと思ってる方いらっしゃいます?いらっしゃら
な
いみたいですね.
- 宮本
- セイ君が昔ね,振り落とされたっていう.ほら,男同士だと二人乗りで,どうし
ても腰に手をやるわけにいかないでしょ.そうするとこのまま落ちちゃった.これはう
わさですけどね.
- 光一
- うわさですか.
- 宮本
- いろいろ暴露しちゃって.
- 光一
- まあ,バイクは気を付けて下さい.ここから宮本さんシリーズですね.
- 宮本
- 僕は浮世絵が好きでね.これは浮世絵です.
- 光一
- 日本的な方ですね.
- 剛
- 和風好きですか?
- 宮本
- 僕は昔,小説家に憧れてる時期がありましてね.夏目漱石とかいるでしょ.そう
いうのが僕はすごい好きでね.そういうのから来てね,変に文人趣味っていうのかな.
形から入っちゃってる.例えば作家の先生っていうとさ,机があってさ,お茶があって
さ,後ろに本棚ずらーってあるでしょ.「うわぁ,カッコいいな,和服着て」って.そ
ういうのが.僕は本なんかも神田の神保町のお店寄ってね,古い本とか探しに行ったり
して.そういうことが好きなもんですからね.だからこれはちょっと洒落にならないん
ですよ.
- 光一
- 洒落にならないんですか.これは?
- 宮本
- これはね,中国の陶器で出来てる狛犬ですよ.だから,ちょっとこれ見るとね,
変にものに執着する,やっぱりちょっと成金の部分が僕は出てる.こうやってみんなと
並べて見ると,やっぱり成金だよ.高いものじゃないですよ,これは.ただこういうの
が好きなんですよ.急須も僕は陶器の急須が好きでね.なんかそういう成金指向がある
んですよね.
- 光一
- どうですか?拓郎さん.宮本さんの趣味は.
- 吉田
- 鋭い分析だなと思いますね.成金指向があるんでしょ.いいですよね.
- 光一
- 拓郎さん,あります?
- 吉田
- ないです.僕,こういうのぜんぜん関心ない.
- 宮本
- ただ可愛いんですよ.
- 剛
- カッコいいじゃなくて可愛い.
- 宮本
- 拓郎さんと一緒でちょっと僭越ながらね,ある種,動物飼う人がうんぬんじゃな
くてね,こういうの割れちとゃったりなんかするんですよね.どうしても寂しいってい
うかね.僕も小鳥をね,団地育ちなもんですからね,小鳥を飼ってたんですけど,逃げ
ちゃってね.これがやっぱり悲しくてね,泣いちゃった時がありました.そうするとね
,それだけじゃないんだけど,どうしても動物同士っていうとね,その感情の,そこが
またいいとこなんだけどさ,男同士,女同士,また男女の関係なんかも.ただ,どっか
で感情を一方的にものっていうのは感情移入できるでしょ.だから,その一方的に感情
移入できるっていう部分で.
- 吉田
- でも,小鳥が逃げたぐらいで一方的な感情移入って,すごい話だな.
- 光一
- こういうものに対しても,すごいいろいろな考えが.あ,きましたね.
- 剛
- 急須.いいじゃないですか.
- 光一
- これでお茶飲んで.
- 宮本
- そうです.
- 光一
- イメージと違いますね.
- 宮本
- 僕はね,非常にお茶が好きなんですよ.さっきの夏目漱石とかの机の上にお茶が
あるでしょ.僕もそれ真似してね,お茶のんでた.ところがそれがほら,家帰ってね,
掃除したりとか飯作ったり,大した腕じゃないけど.そうやって時間をつぶすのが好き
でね.僕は独身ですから.そうすると,その流れの作業の中で,例えば急須でね,お茶
飲むっていうことが,これがだからあんまりね,要するにね,大上段で言うようなこと
じゃないですよ.ただだから,趣味の世界だから,お茶飲むのは好きです.
- 光一
- 今ちょっと独身っていう話でましたけど,宮本さんの理想の女性像みたいのあり
ます?
- 宮本
- いやいや,これはあれますよ.もちろんありますけどね,どうですか?
- 剛
- 僕はお母さんみたいな人.
- 光一
- お母ん?
- 剛
- 僕だらしないんで,何だかんだやってくれる人ですね,僕は.
- 光一
- そうですか.
- 剛
- いや,そこで君も言うねんで.
- 光一
- 俺はええよ.
- 剛
- あれ?僕だけちょっと損したみたいな.
- 宮本
- まあ確かにね,いろいろあるんですよ.ただね,これは難しい問題でね.例えば
結婚をすることによってね,一つの区切りを付ける方もいるし,またそれじゃない人も
いるし.これはね,女性問題っていうのはこれね.
- 光一
- 難しいですか.
- 宮本
- 最大のテーマの一つですよ.僕らからしてみれば,例えば男性でも女性でも仕事
に打ち込むってことも.だからこれね,僕なんかもどうですかね?死ぬまでね,わか
んないことかもしれない.ただね,そういうだから電車乗って,春になって「あ,やっ
ぱり奇麗な人いるな」なんて,目移りすごいしちゃいます.ただ,本当にそういうのあ
るんで.悩みの最大のテーマの一つであるんです.
- 吉田
- 難しいな.女の人のことは難しいな.大問題だもんね,これは.髪かきむしんな
きゃ結論出ないんだからさ.みんな独身なんですか?
- 高緑
- 結婚してます.
- 光一
- そうなんですか.どうですか?メンバー一人結婚してるっていうのは.
- 宮本
- バンドが僕ら,セイちゃんとこは本当に仲良くてね.手前味噌って言ったら変で
すけど,セイちゃんとこの夫婦は,結婚何年ぐらいですか?
- 高緑
- もう6年.
- 宮本
- メンバーの中で一番早く結婚してね,お子さんもいらっしゃるし,いらっしゃるっ
ていうかね,いるんですよ.
- 光一
- なんか,変わったグループですね.さあ,ガチャガチャマシーンにいきたいと思
います.これ,回していただけますか?
- 剛
- 質問が入ってございますんで.
- 光一
- 「突然ですが,エレファントカシマシの一番誰?のコーナーです.いちばん酒
癖
が悪いのは誰?」.
- 剛
- 誰でしょう?
- 宮本
- これはトミじゃないですかね.
- 富永
- 俺か?
- 光一
- 酔ったらどうなるんですか?
- 富永
- わかんないです.
- 宮本
- 宇宙の話とか.
- 光一
- 宇宙の話しだすんですか.
- 宮本
- 暴れたりね.それはないか,最近は.
- 富永
- 最近はないですね.
- 光一
- 宇宙のどんな話を?
- 富永
- いや,酔っ払ってぜんぜん覚えてないんだけど.イシ君とよく.
- 宮本
- よくボクシングしてましたね.イシ君今は酒飲まなくなっちゃったけど,飲んで
るときは,バンッって殴っててね.よくあるじゃん,男同士だと.でも,酔っ払うと急
に暴力的になってね,二人でボクシングやって鼻血とか出て,「へへっ」って.
- 光一
- なるほど.そして次いきたいと思います.「いちばん涙もろいのは誰でございま
しょう?」.
- 宮本
- イシ君じゃないかな.
- 光一
- 石森さん.最近泣いたのは?
- 石森
- 最近あんまり泣いてないですけど.前はよく2時間ドラマとか.
- 光一
- 2時間ドラマで?
- 剛
- それはだいぶ涙もろい.
- 宮本
- それじゃぜんぜん涙もろくないですね.失敗しました.でも,本当はよく泣いて
ると思いますよ.ただ,人に聞かれちゃうと「いや,僕はそんなことないよ」とかすぐ
言っちゃう.
- 光一
- なるほど.じゃあ次いきます.「いちばん喧嘩っ早いのは?」.
- 剛
- 誰でしょう?
- 宮本
- これはトミか?
- 富永
- 俺か?
- 光一
- 酒癖が悪いのとイコールして.
- 宮本
- だと思いますね.
- 光一
- なるほど.じゃあ「いちばん女好きなのは?」.
- 宮本
- これはやっぱり僕じゃないですか?まあ,僕っていうか,誰でもこれはね.た
だ
僕なんか独身の変なとこあるますよ.だから僕は女好きだと思いますよ.目移りするも
の,電車乗ってても,
- 光一
- 今でも電車乗るんですか?
- 宮本
- 僕ね,車の免許持ってないんですよ.だからどうしても時間内に.電車って便利
ですね.時間にすごく正確なんです.そうすると電車でね,行くのが一番ですよ.本も
読めるしね.
- 剛
- 移動中にね.
- 光一
- なるほど.「いちばん早く結婚しそうなのは?」.お一人結婚なさってますけど
.
- 宮本
- これはイシ君じゃないですか.寂しがり屋ですからね,やっぱりね.
- 光一
- どうですか?
- 石森
- はい.
- 剛
- 「はい」ということでね.
- 光一
- 結婚しそうですからね.「いちばん時間にルーズなのは?」.
- 宮本
- これは僕らね,時間にはすごい正確なんですよ.
- 光一
- 今,電車の話もしましたね.
- 宮本
- 例えば何時入りとかってなると,これはもうピシッと.リハーサルの時間とかね
.ただね,これが早すぎちゃって.例えば2時にみんな待ち合わせっていうことあるで
しょ.そうするとね,2時にこようと思って,みんな1時10分ぐらいに来ちゃったりして
ね,逆に良くないんですよ.2時に待ち合わせしてるのに1時間早いじゃねえかって.遅
れることはないです,あんまり.
- 光一
- 時間は守ろうと.
- 剛
- いいことですよね.
- 光一
- すごいですね.さあ,ガチャガチャマシーンはこのへんにしたいと思います.ち
ょっとお聞きしたいんですけど,曲はどうやってみなさん作るんでしょう?
- 宮本
- 僕は今はギターでやりますね.
- 剛
- ギターですか.
- 宮本
- ギターで思い付きでやっちゃいますね.
- 光一
- 思い付き.
- 宮本
- そういうスタイルの人もいますけど,非常にクールにね,緻密に計算して作る方
.ただ,それをやろうと思っちゃうとね,僕なんか「じゃあ,ここはこういうふうにな
って,こうなればいいんだけろ?」みたいなとこでね,そればっかりに頭いっちやって
ね,何にも出来なくなる.手につかなくなっちゃう.だから,しょうがないから,バー
ッと思い付きでやっちゃいます.それでいいか悪いかっていうのは,作業の過程で出来
てくる.
- 光一
- 詞が先行ですか?曲が先行ですか?
- 宮本
- 曲ですね,今.
- 光一
- 僕も作る時は曲が先行ですね.
- 剛
- 僕もそうですね.
- 宮本
- ギターですか?
- 光一
- ええ,ギターで.拓郎さん,坂崎さんに習ったんで.で,サビがなぜか先につく
ことが多いですね.
- 剛
- 僕,Aからずっと.
- 光一
- 拓郎さんは?
- 吉田
- 僕はイントロから.
- 光一
- そうなんですか?
- 吉田
- イントロが出来ないと先へ進めない.
- 光一
- いろんな人によって作り方があるんですね.宮本さんが曲を作る時に,いちばん
大事にしようと思ってることって何かあります?
- 宮本
- 曲作りの時は,僕はじつはバンドでやってるっていうのも一つあるのかもしれな
いけど,自作自演でやってるでしょ.そうするとね,やっぱり作った時っていうのは,
すごい新鮮でいい気持ちでガッていってるんですよ.そこから「ああでもない,こうで
もない」って悩んじゃうと良くないっていうことでね,一曲完成するまで何しろ当初の
気持ちの初心のままドーンといけるかっていうことなんですよね.
- 光一
- 勢いですね.
- 宮本
- ええ,勢い.まさにそうです.
- 光一
- なるほど.はい,ということで,続いては略してエレカシの皆さんの選んだLOVE
LOVEな歌.これです,ジャン.沢田研二さん「サムライ」.これはなんで「サムライ
」を?
- 宮本
- そうですね,ただね,どうでしょう?ちょうど僕らのベストテン全盛時代,ラ
ジ
オなんかでね,歌謡曲っていう部分のね,フォーク,ロック,いろいろありましたけど
,歌謡界っていう部分のね,それは僕が分析してもしょうがないですね.何しろよく聞
いたです.ラジオでね,ベストテンっていうとね,当時はピンクレディーとか,沢田研
二さんとかね,森田公一とトップギャランの「青春時代」とかね,「青葉城恋歌」とか
ね,いろいろありましたけどね,そういう中でこの沢田研二さんの歌っていうのは,も
う僕ら狂喜して聞いてたわけですよ.
- 光一
- 印象深い曲だったわけですね.これ,小学生ぐらいですか?
- 宮本
- そうですね.ちょうど小学校ぐらいで.今は音楽番組いっぱいありますけど,当
時,ラジオやテレビでようやく出始めてね,音楽聞くわけですよ.「来週は誰が1位だ
」とかね,そういうので.
- 光一
- 小学生の頃,心に残っている曲を今日やってくれるということで.それではスタ
ンバイよろしくお願いします.
- 剛
- よろしくお願いします.
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