#113
HomePageだけの特別編集版 Something ELse編
 - 光一
- はい,今夜のゲストはSomething ELseの皆さんです.
- 一同
- こんばんは,よろしくお願いします.
- 剛
- さっそく,お人形を.まず伊藤さんのほうから.はい,こちらでございます.
- 伊藤
- 髪を切る前ですね.
- 剛
- 柏って書いてありますね.
- 光一
- 柏の出身や.
- 剛
- 柏はネギ臭いんですか?
- 伊藤
- 何でですか?
- 剛
- いや,なんか僕の友達で柏に住んでる子が,ネギ臭いって.ネギが盛んだっていう.
- 伊藤
- いや,そんなことないですよ.
- 大久保
- いや,ネギ臭い.
- 伊藤
- なんで?
- 剛
- 続いていきますよ.大久保さん.こちら.
- 光一
- これ,似てるで.
- 剛
- 似てるでしょ.そして,最後.今井さんでございます.これまた似てる.
- 光一
- 似てるね.いい加減,俺の変えろや.
- 剛
- 僕のも変えてよ.おまえ,なんでこんなちっこい太鼓叩いてんの?
- 光一
- 俺,ドラマーやから.
- 剛
- 拓郎さんも変えて欲しくありません?
- 吉田
- いや,僕はすごい最初から思ってますよ,変えて欲しいって.
- 伊藤
- 皆さん気に入ってないんですか?
- 吉田
- 大嫌いですね.
- 剛
- だって,髪形もなんかちゃうし.
- 吉田
- こういうのとかね,CGってあるじゃない,番組に出て来る.気に入らないね.
- 剛
- あのCG.
- 吉田
- うん,すごい嫌い.番組のセンスを疑うな,俺.
- 光一
- じゃあ,プロデューサーが配る,あのテレホンカードも?
- 吉田
- 大っ嫌いだな.センスを疑うね.
- 剛
- でも,うちのお母ん,喜んでましたよ.
- 吉田
- あれね,話はゲストとぜんぜん関係ないんだけど,六本木とか銀座行ってさ,テレホンカードあげると,LOVE LOVEのテレホンカードってけっこう人気あるわけ.「下さい,下さい」って.あの,俺が大写しになってるやつをあげようとすると,みんな「いらない」って言うんだ.
- 剛
- うちのお母ん,喜んでましたけどね.
- 吉田
- 君のお母さん,変な人ですよ.僕だって吐きそうになるもん.
- 剛
- なるほど.
- 光一
- まあ,Something ELseの皆さん,日曜日の朝にやってたということでね.
- 伊藤
- はい.
- 剛
- 僕らちょっと,お昼ってね,なかなか見れないんで.でも,一回だけね,本当,最初のほうですよ.3人目隠しされて,連れてこられて,音楽をとるか,やめて就職のほう行くのかみたいな最中,「どないしよう?」って3人がへこんでて,「………」みたいな.そういう状況で「大変やで,これ」と思って,お母んに電話しましたもん.
- 光一
- おまえは何でもお母んやな.
- 剛
- 何でもお母んですからね.
- 光一
- だからマザコンや言われんねん.やっぱもともとはお母んから出てきたからな.
- 剛
- そういうことやからな.
- 光一
- デビューのきっかけっていうのは,何だったんでしょう?
- 大久保
- デビューのきっかけはですね,もともと僕らストリートミュージシャンだったんで,アマチュアで歌ってたんですよ,アコースティックギター持って3人で.ストリートライヴをやっていたら,たまたま声をかけられて.それでデビューに至ったんですよ.
- 光一
- デビューしてどれぐらい経つんですか?
- 伊藤
- 2年ちょっと.
- 光一
- 2年ちょっと.
- 今井
- 3年目にはいりました.
- 光一
- これまでにどれぐらいCD出しました?
- 今井
- シングルが5枚とアルバムが1枚ですね.
- 光一
- けっこう出してるんですね.その「ラストチャンス」が出る前までの曲で,最高順位っていうのは,何位ぐらいでした?
- 今井
- 何位だっけ?
- 伊藤
- デビューシングルが137位とかなんですよね.
- 今井
- それが最高で,あとはまあ,いわゆる計測不可能な.
- 光一
- 計測不可能.そうですか.まあだから,その3ヶ月でね,一曲作れと言われて,それで自分たちの運命がかかってるわけですよね.その気持ちっていうのは,どうでした?なんか,あんまり思い出したくないような.
- 剛
- でも,迷いますよね.なんか複雑な行動のほうがいいのか,単純行動で行ったほうがいいのか.「いや,このthe onナントカのonは付けんとこう」とか,そのへん迷いません?僕,よく迷うんですけど.
- 大久保
- でも,そういうやりとりもやりますよ.
- 剛
- 喧嘩みたいのはあったわけですか?
- 伊藤
- やりました.
- 今井
- すごいしましたね.
- 光一
- 喧嘩しました?
- 大久保
- しましたね.
- 剛
- 「何だよ?このIって?おまえのI?なんだよ?これ」みたいな.
- 今井
- でも,それに近いものはありましたよ,本当に.「この明日って,どこの明日なんだろう?」みたいな.「明日はどっちにあるんだ?おまえ」みたいな,そういう.
- 剛
- いちばん喧嘩した理由何ですか?
- 伊藤
- 「食事中に鼻かむな!」って.
- 剛
- 音楽じゃなしに.
- 光一
- 「鼻かむな」.
- 伊藤
- そういう細かいことが,イライラしてくるんですよ.
- 光一
- 一緒にいるとね.
- 大久保
- 誰かが箸を持つだけでムカつくとか,そういうことも.
- 光一
- 要するに,仲悪いんですね.
- 今井
- いやいや,そういうことじゃない,そういうことじゃない.本当に24時間,ずっと同じで一緒にいるんで.
- 剛
- 右向いたら誰かおるし,左向いたら誰かおるし.
- 光一
- その時,基本的には外に出られない,番組に出るなって言われてるわけですよね.
- 大久保
- そうですね.
- 伊藤
- 出ていいんですよ.いつでもギブアップしていいよって.自分たちがどこにいるかもわかってるから,それだけになんか,帰ろうと思えばすぐに帰れるんで.それだけなんか悔しいんですよね.
- 今井
- やめたくないなっていう.
- 剛
- 「帰りたかったら帰ってええで」みたいな.
- 大久保
- そうです.
- 剛
- 「じゃあ帰らへーん」みたいな.
- 光一
- いちばん辛かったことって何ですか?
- 大久保
- 辛かったことはですね,一回,合宿生活始めてすぐ,3人で曲ができ上がって,「この曲でいこう」って決めた曲があったんですよ.それを,制作ディレクターに「ダメだ」と否定されたんですよ.「この曲じゃあ20位以内に入らない」って言われて,みんなけっこうショック受けて.でも,またそこから曲は作らなくちゃいけなくて.そこから精神的にテンション高めて,曲を作っていく時がいちばん辛かったですね.
- 光一
- その曲っていうのは,まったく陽の目を浴びてないんですか?
- 今井
- ええ,まだそうですね.
- 光一
- 出す予定とかないんですか?
- 大久保
- いや,後々出そうと.
- 光一
- 聞きたいやんな.その当時,彼女とかはいなかったんですか?
- 大久保
- 僕はいなかったんで,ぜんぜんそういうのは気にしなかったんですけど.
- 剛
- 彼女のことを思いながら作るとか,そういうことやなしに,「何だ?これ」っていう感じで作ってたわけですか?
- 吉田
- それはすごいね,「なんだ?これ」.
- 剛
- いや,そういう気分になるでしょ.なんかカラスが飛んでるのも「アッハッハ」みたいな,そういう雰囲気ちゃいます?
- 今井
- でも,そういう時期もありましたね.僕ら3人で同じ部屋の中に,ベッドが3つ仕切られてあるんですよ.夜中,寝る前にヴォーカルの部屋を覗いたんですね.そしたら,白い壁なんですけど,そこをポーッと見て正座してるんですよ.それで「これはヤバいことになった」と思って,となりの伊藤君のとこ覗いてみたら,彼は奥で「グスッ,グスッ」って泣いてるんですよ.もう,どうしようかと思いましたね,本当に.
- 剛
- 崖っぷちじゃないですか.
- 光一
- 崖っぷちや.それがあって,今につながってるから.
- 剛
- いい涙だったし,いい正座だったわけですよ.
- 光一
- その「ラストチャンス」が初登場2位で.
- 剛
- すごいですよ.
- 光一
- 20位どころか,2位ですから.
- 剛
- ね.
- 光一
- 10で割っちゃったからね.
- 剛
- 割ってもうたがね.
- 今井
- でも,本当にみんなの応援があってのことだったんで,本当にお礼を.
- 光一
- 変わったことありますか?
- 剛
- 道歩いてて.
- 伊藤
- 僕は一人で歩いてても,ぜんぜん平気ですよ.満員電車にギター2本持って乗ってもぜんぜん.
- 光一
- そうですか?
- 伊藤
- 「邪魔くさいな」みたいな顔されたりとか.「すいません」って言いながら.
- 剛
- 今井さんなはないですか?
- 今井
- 僕は,メガネに特徴があるみたいなんで,メガネを見られた瞬間に.
- 光一
- 「あ,メガネ!!」とか言われます?
- 今井
- 「サムエルさんですか?」って聞かれて.
- 剛
- 優しい問いかけじゃないですか.
- 光一
- 拓郎さんは,その「ラストチャンス」を聞きまして,懐かしいと.Something Elseの皆さん,雰囲気が懐かしいと拓郎さんと言ってたんですけど.
- 吉田
- そうですね.こういう人たちばっかりだったですからね,昔は.最近は,見かけないよね,あんまり.さっきリハーサルの時に3人のスリーショットがモニターに映った時に,後ろでじっと見てて,「ああ,いっぱいいたな」とか.本当にみんなこういうスタイルだったですよ.エレキベースもって,アコースティックギター2本で,男声3人ハモるっていう.アルフィーって昔そうでした.
- 剛
- そうですね,アルフィー.
- 吉田
- 今は,すっかり様変りしてますけども,あんな感じでしたよ.将来,アルフィーみたいになるんですか?お笑いとかも.
- 剛
- じゃあ,どなたか髪けっこう伸ばさないと.
- 光一
- 伸ばしとこう,伸ばしとこう.もう大久保さん決定かな.
- 今井
- あ,僕,ヒゲですね.メガネもちょうどかけてますし.
- 光一
- じゃあ,坂崎さんと.ためる歌い方とかね,そういうのやっていただいて.
- 伊藤
- ためる歌い方.
- 光一
- その坂崎さんとは仲良しみたいで.
- 伊藤
- はい,そうなんです.前からラジオの番組に呼んでいただいたりとか,一緒にセッションしたりとか.アコギが僕らも好きで,坂崎さんすごいうまいじゃないですか.で,いつも例えばカヴァーとかやるんですけど,「それは違うよ.そこのコードはこうなんだよ」「あ,はい」って教えてもらって.
- 光一
- じゃあ,皆さんにとっても,坂崎さんはちょっと先生みたいなところが.
- 伊藤
- そうですね.アコギに関してはもう.
- 光一
- 僕らにとっても先生ですね.
- 剛
- すごい丁寧に教えてくれますからね.
- 伊藤
- 本当に好きですよね.なんか,楽屋とかでも.
- 光一
- 必ず持ってますからね.
- 剛
- トイレする時どうなんでしょうね?坂崎さん.
- 光一
- 「出る時の音」とかやってんちゃう?
- 剛
- それまではやってないと思いますけど.
- 光一
- Something ELse.略したらSEや.サウンドエフェクト.はい,さあ,LOVE LOVEなものいきます.
- 剛
- 大変お見苦しいとこをお見せしまして,どうもすいませんでした.
- 光一
- 次いこうか.
- 剛
- もうちょっと触れましょうよ.これは電話ですか?
- 光一
- どうやったら電話に見えんねん?それのが俺より危ない.
- 剛
- あ,スニーカーや,これ.
- 光一
- 誰しもがわかってる.これはどなたの?
- 伊藤
- これは僕のです.これはですね,合宿生活中に僕と今井君はダイエットしてたんですよ.でルームランナーで暇さえあればいつも走ってたんですよ.
- 光一
- じゃあ,ファミリートレーナーかなんかで?
- 剛
- 懐かしいなぁ,おまえ.あれ,近所からクレームくんねん.
- 光一
- クレームくんねん.すいません,マニアックで.
- 剛
- 走ってたと.
- 伊藤
- はい.それで,裸足でやってたら,足の皮が剥けちゃうんですよ.もう痛くて痛くて.それで,スタッフの方に頼んで,いちばん安いスニーカーを買ってきてくれって頼んで.
- 光一
- これ,中学校の時とか,こういうのはくよな.
- 剛
- しかも,かけっこいちばん早い子ね.
- 光一
- うち,必ずね,真っ白じゃないといけないっていう校則があったんですよ.こういうのはいてたましたもん.
- 剛
- なんでなんですか?真っ白じゃなきゃいけないって.
- 光一
- そんでね,真っ白が嫌やからね.
- 剛
- いやいや,振っとんねん,今.
- 光一
- 何でやろうね?
- 剛
- ほんま不思議やね.
- 光一
- で,嫌やから,「真っ白嫌じゃ」ってみんなで言うてたら,ワンラインだけOKとか言われて,「ワンラインの靴なんかないわ」みたいなね.困りました.これで走ってたと.
- 伊藤
- そうです.
- 光一
- 家の中を走るんですか?
- 伊藤
- そうです.
- 吉田
- だから,ルームランナーって言ってるだろ.
- 光一
- やった.絶好調!!
- 剛
- ルームランナーですからね.部屋で走るみたいなもんやで.
- 光一
- 珍しいな.犬ぐらいやで.
- 剛
- すいません,わけわからなくて.
- 光一
- 犬言うてたら猫が出てきた.
- 大久保
- これは僕ですね.
- 光一
- え?これ大久保さん?
- 大久保
- いやいや.
- 剛
- 違うぞ.
- 大久保
- うちの猫です.
- 剛
- キャットよ,キャット.
- 大久保
- 実家で飼ってる猫なんですけど.
- 光一
- そう言ってくれな.「これ僕です」言われても「そうなんか?」思いますやんね.
- 剛
- 「えらい毛深いですね」って話になるからね.「目が黄色いんですね」って.
- 大久保
- 実家で飼ってるんです.うち,マンションなんですけど,合宿する前に9匹いて.うち,好きなんですよ家族が.
- 剛
- で,気付いたら5匹ぐらい食うてたとか?
- 大久保
- 6匹になってたんですよ.
- 光一
- なんでですか?
- 大久保
- 3匹ちょっと天に登ってったんですよ.
- 光一
- 悲しい.
- 剛
- 「パトラッシュ,もう疲れたよ」って.
- 伊藤
- 名前,何ていうの?
- 大久保
- コロスケ.
- 剛
- じゃあ,他にブタゴリラとかもいるんですか?
- 光一
- いないとおかしいね.
- 剛
- やっぱりブタゴリラははずせないですよね.
- 光一
- はずせない.
- 大久保
- いや,見た目がなんか.
- 剛
- コロスケ.
- 大久保
- コロコロっとしてるからコロスケ.
- 光一
- 拓郎さん,ブタゴリラわかります?
- 吉田
- ぜんぜんわかんない.
- 剛
- 拓郎さんは「キテレツ大百科」見ないでしょ.
- 吉田
- なに?それ.
- 光一
- 漫画です.
- 吉田
- 見てない.ブタゴリラ?
- 光一
- でも,拓郎さん,コロスケに似てませんか?
- 吉田
- ちょっとその漫画持ってきなよ.
- 剛
- 拓郎さんの好きな刀も差してますから.
- 吉田
- それちょっと,さっそく見せて.
- 剛
- 取り寄せましょう.
- 光一
- 僕も猫は大好きなんですよ.猫大好きでねぇ.
- 吉田
- 君ねぇ,なんか取って付けたような男だなぁ.
- 光一
- 猫が好きなんですよ.
- 剛
- 猫がね.わかったから.ちょっとフォローできへんかった.
- 光一
- 猫嫌いの人が信じられんね.僕,猫が好きなんですよ.
- 剛
- 俺,両方大丈夫ですよ.
- 光一
- でも,猫アレルギーなんですよ.
- 大久保
- そうですか.
- 光一
- 大好きなのに「可愛い」思うたら「目,かゆい」状態が.可愛いっすね.これも?
- 大久保
- うちの猫です.
- 剛
- カッコええな,これ.
- 大久保
- ぜんぶ,だいたいが野良猫から拾ってくるんですけど,これは唯一お金を出して買った.
- 剛
- これ,時速何キロぐらい出るんですか?
- 大久保
- 速そうなんですけどね.
- 光一
- わかれへん,そんなもん.
- 吉田
- でもさ,なんで猫ってお化けに?「怪猫お玉ヶ池」とかさ.怪犬って犬はお化けに出てこないけど,絶対猫でしょ.なんでだろう?
- 剛
- 敏感ですよ,猫は.
- 吉田
- それ,お化けと関係ある話なんですか?
- 剛
- うちの姉ちゃんが肩重いって言い出して.大丈夫か?って言って,仏壇のとこでお経読んだんですよ.読んだら,「楽になったわ」って言ってから,うちの猫が仏壇の前をメチャメチャ避けるんですよ.
- 光一
- カタオモイって,その肩重いか.片思いしたら仏壇にお経読むんや?って不思議に思ったもん.
- 吉田
- 何の話?カタオモイって.
- 剛
- 肩が重い.
- 吉田
- なんだ.片思いじゃないの.
- 剛
- 片思いじゃないですよ.
- 吉田
- 変な話だなと思ってさ.
- 剛
- 日本語間違うてへんで,今.「肩重いわ」って言ったんですよ.
- 吉田
- 仏壇かなんかに片思いしてるのかと思って.
- 光一
- 何を言うてんのや?思うて.でもね,僕,猫好きなんですよ.猫いいっスわ.
- 剛
- 何でやねん?おい.
- 光一
- はい,きた.
- 大久保
- これはいちばん最初に飼った猫なんですよ.
- 剛
- 悪そうじゃないですか.
- 大久保
- ベジータみたいな目してるんです.
- 剛
- 似てる.
- 大久保
- ちょっと寝起きなんですよ.
- 剛
- 寝起きのペットは可愛いですよね.
- 大久保
- ちょっともう歯がダメで,口が臭いんですけど.
- 伊藤
- 名前なんていうの?これは.
- 大久保
- これはチーコですね.
- 剛
- 「覚悟できました」これは今井さん?
- 伊藤
- これはですね,合宿所で元旦に書き初めやったんですよ.まだ結果がわかってない時に,早く結果が知りたいなと思って,書き初めで「覚悟できました」って書いたんです.
- 光一
- それで,もし20位に入らなかった時のことって,考えてました?
- 大久保
- ええ,まあ,就職っていうのが,みんなそれぞれ決まってたんで.
- 剛
- 何をしようと?
- 光一
- それ聞いていいですか?
- 大久保
- 僕は,アパレル関係なんですよ.服関係が好きだったんで,アパレル関係の仕事が内定が決まってたんですよ.
- 光一
- 僕は暴れるって聞こえて.ああ,ダメやったら暴れる気持ちもわかるわ思うて.
- 剛
- 暴れる関係ちゃいまんがな.アパレル関係.
- 大久保
- はい.伊藤君がパソコン雑誌の編集部.
- 伊藤
- そうなんですよ.パソコンとかインターネットとかすごい好きだったんで,それを世間話でポロッと言ったらそうなって.
- 光一
- そして.
- 今井
- 僕はですね,ベルファーレっていうディスコでウェイターを.
- 光一
- マジっスか?
- 今井
- お酒が好きだっていう話をしちゃったんですよ.
- 剛
- 避けが好きなんですか.
- 今井
- そしてらウェイターに内定されてて.
- 光一
- 片言の外人さんがウェイターやってて,きたんですよ.「ナニサマノツモリデスカ?」って.
- 剛
- おまえが何様やっていう.
- 光一
- 何様ってお客様じゃって.「何名様」と間違っちゃったんですね.
- 剛
- そういう間違いあるよ.
- 光一
- これは俺も人から聞いた話やけども,これは面白いよ.「ナニサマノツモリデスカ?」.びっくりや.「覚悟できました」,皆さんそっちも考えてた.でも,良かったですね,結果的には.おや?
- 剛
- これはロボットですか?
- 光一
- どう見ても風呂場やねん.
- 伊藤
- これはですね,うちの実家の風呂場なんですけど,僕の初キッスの相手なんですよ.
- 光一
- 蛇口が顔に見えて.
- 伊藤
- 中学の時の,その学校がすごく厳しくて,いちばん進んでる付き合いでも,交換日記だったんですよ.で,僕の仲良しがいつも学校に二人で行ってて,「いやさ,伊藤ちゃんさ,昨日,彼女とキスしちゃった」って言われて,「ええ!!」ってもうびっくりして,ドキドキして,キスの話を聞くわけですよ.「柔らかかった」とか「温かかった」とかいう話を聞いて.うちに帰ってお風呂に入ると,ちょうどあれが目に入るわけですよ.
- 光一
- 何歳の時ですか?
- 伊藤
- 中学1年の時です.
- 光一
- 中学1年.
- 吉田
- 君,おかしいよ.
- 伊藤
- ちょうど顔に見えるじゃないですか.
- 光一
- 確かになんか.
- 吉田
- でもさ,こういうのっちてあるけど,例えば電車とかバスとか車とかって,見ようと思えば顔に見えるじゃない.これもそのうちでしょ.キスしたわけ?
- 伊藤
- ちょうど突起物っていうか,出てるじゃないですか.それでね.
- 吉田
- どこに?
- 伊藤
- 蛇口に.
- 吉田
- あそこが口唇?
- 伊藤
- チュってやったら冷たかったんですよ.で,そう言えば「温かい」って聞いたなって思ってまたお湯かけたりなんかして.
- 光一
- いろんな知恵も絞るわけや.
- 吉田
- それ,素晴しい.
- 伊藤
- 今でも実家なんで,お風呂入るたびに「ああ,そういえばしたな,そんなこと」と思いながら.
- 光一
- 拓郎さん,初キッス覚えてます?
- 吉田
- こういうんじゃないけど.これ,でもちょっとロマンチックかな.だんだんそんな気してきちっゃた.なるほどね.これ,顔だと思えば見えちゃうね.ちょっとうち帰ってやってみよう.なるほどね.
- 光一
- いろんな人がおるもんですね.さあ,それではガチャガチャマシーン.
- 剛
- ガチャガチャマシーン.
- 光一
- はい,腰痛いよ.ガチャガチャマシーン・腰痛.
- 剛
- 名前変わったよ.腰痛ね.
- 光一
- さあ,回して下さい.いろんな質問入っております.答えていただきたいと思います.
- 今井
- はい.
- 光一
- 「とりあえずテレビで見ている限りは,全員温厚そうに見えるSomething ELseの皆さんに質問です.じつは,こいつのここがすごいんだという,テレビでは見れないサムエルの本性を暴露して下さい」.
- 剛
- サムエルの本性.
- 伊藤
- あ,あの,ヴォーカルのノブ君がですね,お酒飲むとですね,ちょっと変わるんですよ.
- 剛
- どういう感じに?
- 伊藤
- 陽気な人になるんですけど.
- 剛
- どのように陽気に?
- 伊藤
- 走り回ったりするんですよ.
- 光一
- だから靴も買ったわけや.
- 伊藤
- あの靴は僕が買ったんですけど.
- 光一
- あ,そうか.
- 剛
- 違うよ.ぜんぜん違うから.
- 伊藤
- 行方不明とかになっちゃったりするんですよ.
- 今井
- 一回,長崎のほうでライヴがあって,打ち上げに飲みに行ったんですよ.そしたら大久保君がいつもの5倍ぐらい飲んじゃって,で,へべれけになって.最初は倒れてたんです.そしたら急にふっと起きて,バババッと走り出して.店の外に走って行ったんですけど,追いかけたんですけど,追い付かなくて,足速いから.すごい速さだなと思って.で,10分15分して,携帯に電話してみたんですよ.そしたら「もしもし」って言っても出なくて,2回目ぐらいでやっと出て「どこにいるの?」「わからない」「大丈夫?」「わからない」.
- 大久保
- 大変なんですよ.あと,偉い人とかにタメ口になっちゃったりとかするんですよ.
- 光一
- 飲んじゃうと.例えば拓郎さんと飲んで,例えばベロベロに酔っ払ったら.
- 今井
- ヤバいでしょ.
- 大久保
- ヤバいっスよ.
- 光一
- 酒癖が悪いと.
- 大久保
- もともと弱いんですよ,僕.だから,ビールは本当にもう飲めないんでけすけど,梅酒とか甘ければガブガブいっちゃうんですよ.甘いものは.
- 光一
- カクテルとか.
- 大久保
- それでつい盛り上がると.
- 剛
- 5杯,6杯,10杯と.
- 光一
- なるほどね.拓郎さん,酒癖が悪い人はどうですか?
- 吉田
- 僕は酒癖が悪い人は,大物になりますよ.僕,メチャメチャ悪かったですから.ずっと偉い人にタメ口きいてましたから,若い時から.
- 光一
- じゃあ,拓郎さんと同じ道を.
- 吉田
- 僕なんかだから,本当にそれこそヒット曲とかぜんぜんない時に,ずっと見下ろしてました,みんなを.態度だけ.だから,いつも言われてましたよ,「こんな曲売れない」って.だからああいうのって,さっき話聞いてて,いちおうスタッフとかの意見を聞いて大ヒットするじゃない.でも,アルバム作る時には,前の埋もれた曲を入れたいって思うよね.やっぱりやりたいって.必ずそれがね,今度はね,ファンが納得してくれるんだよね,アルバムにしてからだと.あんなにみんな反応が良くなかったのに,アルバムになって聞いたら「いい曲だ」とか言ってくれるわけ.ファンって薄情だね.本当に何枚かアルバム出し始めると,楽しくなるんだよね.すげぇ自分たちの趣味とか活かせるから,一発ヒットがなかなか.だから,さっき話聞いてて,すごいなんか「あるよね」とか思って.でも,俺はずっと酒飲んで遊んでたけど.俺,そういうなんか「これがダメだったら」とかって,すごいですね,その話ってね.「これがダメだったら音楽やめろ」っていうわけでしょ.ひどい奴だね,そいつ.人の人生ね.
- 光一
- 窮地に追い込まれて.
- 吉田
- 追い込まれたらできちゃうっていうのがすごい.だから,もともと才能があったんじゃないですかね,3人とも.僕なんかだと,3人で一緒にいたら「こいつがいるからいけないんだ」とか思っちゃうタイプなんだよ.人のせいにしちゃって「こいつが厄病神なんだ」と思って,解散を考えるね,まず.「一人でやろう」とか思って.「こいつらといると,俺,絶対ダメだ」とか人のせいにしちゃう.そういうのなかったですか?「こいつがちょっと厄病神じゃねぇか?」とか.
- 伊藤
- いや,ずっと3人でアマチュアの時からやってきてるんで.
- 吉田
- それもさ,普通なんか人のせいに.そうとう仲良い?
- 伊藤
- 普通ですよ.べつにすげえ仲良しっていうわけじゃないし.
- 光一
- 役割みたいのあります?こことここがよく喧嘩して誰かが入ってくるって.
- 伊藤
- 基本的に,僕と今井君がけっこう言い合って,大久保君は無口なほうなんで黙って.ほとぼりが冷めたところでガッと言うというか.いちばん説得力を抱えて.
- 光一
- やっぱりそういう役割あるんですね,3人組だと.うちだったら,言い合ったら言い合ったで,もうそのまま♪はい,それまーでーよ〜.
- 吉田
- なに?それ.
- 光一
- ぜんぜん言い合わないもんな.
- 剛
- ないですから.だから言わないんですけどね.
- 今井
- 二人はお酒はどうなんですか?
- 光一
- ええ,あの,僕はやっとつい最近覚えて.最近.ね.僕,ぜんぜん変わんないでしょ?
- 剛
- 変わんないですね.あなたはなんでしょうね?
- 光一
- やらしいやろ?
- 剛
- あなたね,違うんですよ.打ち上げとかの時のテンション高いときは,やけに喋るんですよ.でも,テンション低い時とかは.
- 光一
- 君はオレンジジュース.こいつ,どこ行ってもオレンジジュースですから.
- 伊藤
- 僕も飲めないんですよ.ぜんぜん飲めないです.
- 剛
- 僕ははじっこのほうでスタッフの机とかあると,そっちに行くんですよ,だいたい.で,オレンジジュースのんで.かなり感じ悪いですよね.
- 光一
- 拓郎さん,カッコいいミュージシャンの酒の飲み方は?
- 吉田
- カッコいい?いちばん最後までいないこと.
- 剛
- 途中で帰る.
- 吉田
- 大勢で飲むこと多いじゃない.いちばん最後の人にならないっていうか,最後の人にならないっていう.最後までいるのはカッコ悪いよ.
- 光一
- 俺,けっこう最後までいますよ.途中で抜けると悪いかなと思うんですよ.
- 吉田
- いや,途中で抜ける奴がカッコいいよ.「いついなくなったんだ?あいつ」っていうのが絶対カッコいいよ.
- 剛
- 途中の抜け方がカッコ良くなければ.
- 吉田
- それは,人がわからないのが,カッコいいね.
- 剛
- 僕,「そろそろ眠いんで」って帰るんですけど.
- 吉田
- それは,ある年齢に達すると眠くなるの.だから俺は,「寝る」って帰るけど,それを黙って「あれ?あいついなくなっちゃった」って.そのかわり,いなくなるまで思い切り主張しといて,すごい存在がはっきりわかってて,いつの間にかいなくなってるっていうのがカッコいいね.最後に残った一人って不細工だな,ミュージシャンで.
- 光一
- 最後,一人残るっていうか,たいてい最後までその場にいますね.で,みんな送って「バイバイ」.
- 吉田
- 「バイバイ」ってそれ,酔ってるじゃないか.
- 光一
- いえいえ.フェードアウトがカッコええらしいで.ご参考に.もう一個いきたいと思います.
- 今井
- はい.
- 光一
- 「長い間合宿生活をしてきて,お互いのことがいろいろわかってしまったというSomething ELseの皆さんに質問です.お嫁さんにもらうなら,メンバーの誰ですか?」.よし,ここはみんなでホモになろう.
- 伊藤
- 「こういうタイプ」とかじゃなくて?
- 光一
- まあ,正確,顔ふまえて.
- 伊藤
- 顔?
- 今井
- ノブ君ですかね.
- 大久保
- 僕は伊藤君ですね.彼は料理が上手なんで.で,得意で好きなんで,まかせられるじないですか.で,几帳面で,ゴミ袋とかスーパーの袋とか,彼はきちんとたたむんで.
- 光一
- どうですか?
- 伊藤
- じゃあ,僕は今井君.サイクルして.だって,僕がノブ君っていったら,両思いになっちゃうじゃないですか.
- 今井
- それはまずいな.
- 光一
- 拓郎さん,LOVE LOVEオールスターズで誰かお嫁にもらわないといけない,バッキングヴォーカルの女性なしで.
- 吉田
- とてもじゃないけど,あの人たちはダメ.音楽やってる人はよく見えない.お嫁さんにしちゃうでしょ.おうちで朝とか顔見合わせるでしょ.吉田健とか武部とさ,冗談じゃないよ,俺.坂崎かな.
- 光一
- 坂崎さん.
- 吉田
- 坂崎いいかな.坂崎ただ,ずっとギター持ってるから,ちょっとうるさいけど.坂崎がまあいちおうおかみさん候補ってことにしとこうか.よくわかんないや.僕,彼,いい奥さんだと思う.
- 今井
- 僕ですか?
- 吉田
- 僕なんか,お母さんにいいなって.
- 伊藤
- どういうところですか?
- 吉田
- なんかお母さんのような人の気がするんですよ.何型ですか?血液型.
- 今井
- ABです.
- 吉田
- ダメだ.
- 光一
- あかんねんや.さあ,それではガチャガチャマシーンはこのへんにしたいと思います.さあ,LOVE LOVEな歌にいきたいと思います.LOVE LOVEな歌は何でございましょうか?
- 大久保
- あの,浜田省吾さんの,「路地裏の少年」.
- 伊藤
- 僕らずっと,ストリートライヴをアマチュア時代やってて,その時からこの歌はよく歌ってたんですよね.
- 光一
- その頃から浜田省吾さん.皆さん好きだと聞いたんですけど.
- 大久保
- 大好きですね.
- 伊藤
- 僕は最初に浜田省吾さんのコピーをやって,歌も覚えて,ギターも覚えてっていう,まさにルーツの方なんで.
- 光一
- 魅力はなんでしょう?
- 伊藤
- カッコいいですよ.
- 剛
- 声とかもしぶいですよね.
- 伊藤
- 声とかもカッコいいし,ライヴとかも見てもカッコいいですよね.
- 光一
- ミュージシャンとして皆さん好きだということですね.拓郎さん,浜田省吾さんの魅力は?
- 吉田
- 広島の後輩ですから,よく知りすぎちゃってて,大きなこといえないですよね.イメージ崩れるもんね.けっこう最後まで酒飲むタイプだよね.じんわり最後までいる.
- 光一
- そうですか.さあ,それでは「路地裏の少年」スタンバイよろしくお願いします.
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