しばらくの休養を終え,音楽活動を再開する吉田拓郎氏から,新曲「たえなる時」のVC制作の話がカメラマン・押切氏にありました.
吉田氏が,自分と同年代の日本の働き手の人々が,ふと気持ちが和むときに見たり聴いたりできるような映像を制作したいとのことでした.
そこで,信州・安曇野の日本一大きな「大王わさび農場」に,人知れず流れ続けている−この「名前のない川」に出会い,新曲VCを制作しました.その時,その川の素晴らしさに感動した吉田氏と押切氏は,いつか,この川の四季を映像化し,新曲を作ろうという話題で盛り上がりました.
それから3年,押切氏はその時の夢の実現すべく,この川を中心とした安曇野の四季を撮り続け,ついに今年,松下DVDソフトとして作品化が実現,吉田氏に音楽を依頼しました.
この映像を見た吉田氏は,3年前に見たこの川の想いに立ち返り,父親をテーマとした新曲「清流」を作り上げました. |
「清流」 詞・曲・歌:吉田拓郎
あなたが元気でいるならば
僕は正面にひざまづき
多くの無礼を心から
おわびしなければなりません
この頃やっと正直に
愚かな自分を声にして
時には人目もはばからず
無念の涙を流します
今ここにいる僕は
何処からやって来たのか
これから何処へ行けばいい
あなたに逢いたい
あなたの声が聴きたい
力が永遠のものならば
僕は後悔をしないまま
若くて選んだ激流を
今でも泳いでいるだろう
あなたの家族でいたことを
誇りに思える時だから
叶わぬ願いは求めすぎず
運命の川を流れよう
今ここにいる僕は
何処からやって来たのか
これから何処へ行けばいい
あなたに逢いたい
あなたの声が聴きたい |
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