AFTER RECORDING!
チーフADのPOCCAが[HEY!HEY!HEY!]収録で印象深かったゲストについて赤裸々に語る?! 撮影裏話も大開放!

HEY!HEY!HEY!
AFTER RECORDING from POCCA
7/7 VTR : 7/29 OA
DIRECTED by OSABE

[CHAMP] SMAP「裸の王様」
         「青いイナズマ」
[GUEST] JAY WALK「Goody・・・冒険の国へ?」
[GUEST] MAX「Seventies・・・」
[GUEST] 杏里「あの夏に戻りたい」

今週のチャンプ,SMAPは直前まで音が決まらず大変でした.「ロング・ヴァケイション」のロケ(最終回)とビデオ・クリップの撮りでロンドンに行っていたSMAP一行が帰国したのが,本番週の月曜日.そこから打ち合わせをして,結局,テレビ・サイズの音が我々の元に届いたのが本番前々日の金曜日.次の日,7月6日の土曜日にも本番を控えていた我々に残された時間は,7月5日の金曜日,1日のみ.音が決まってない上に,振り付けもわからぬ状態.ダンスがあるグループに関しては,事前に必ずダンス・リハーサル・ビデオをもらう.とりわけ,彼らみたいな特にメインが決まっていないグループ,と言うよりは全員がメインのグループは,この振りビデオがカット割の際に重要な決め手となる.
金曜日にツアーのリハーサルをやるという情報を聞き付けた僕はリハーサル場所であるテレビ朝日第4リハーサル室に向かった.振り付けのリハは今迄にも幾度となく,立ち会ったことがあるが,彼らみたいに振り付け師に意見を言うグループは初めて見た.「そりゃないよ!ダッサくない!?」・・・その場で振りがアレンジされる.なんか,「ダンスって自己表現なんだよなぁ」と,当たり前のことに深く感動してしまった.拓哉が,中井くんが,慎吾が,剛が,吾郎が,「あーでもない!こーでもない!」と頭を悩ませながら,振り付け師のディレクションの元,振り付けを決めていく姿はすごい豪華でクリエイティブで感動的なものだった.確かに本番1日前にもかかわらず「青いイナズマ」の振り付けが決まってないのには正直,驚かされたが・・・

本番はさすがプロ!バッチリ決めてくれた.

  本当に若いのに彼らのプロ根性には毎回毎回感動させられっぱなしだ.全国ネットでオンエアーされることの重みをいやという程知っている.ファン・クラブの仕切りにも毎回感心させられる.「ジャニーズ・ファミリー・クラブ」は本当にすごい!ジャニーズの資金源であり,同時に,テレビにおいてもその威力は発揮される.全くの前説(ADが本番前に客を盛り上げる説明・あおりのこと)いらずだ.ADが役不足だとファミリー・クラブの女性が出てきて,「そんなことじゃダメでしょ!ほら!もっと盛り上がって〜!」と,やりはじめる.その凄まじさはちょっと見た人間じゃないとわからないだろう.収録が終わった後も「そこの彼女!あんなノリでどうすんの!?もっと,ジャニーズのファンがすごいとこ,見せてやんなきゃだめでしょ!」他のアーティスト周りでは考えられないことだ.他のアーティスト周りでは観客の動員を頼むのさえ気が引けることがある.「なんで,テレビの収録なのに俺達が客集めなきゃなんないんだよ!」的なリアクションを感じることもしばしばだ.「テレビはすごい」だとか「テレビの人間は偉い!」だとかは全く思わない.だけど,テレビの影響力は想像を絶するほどに凄まじい.全ては「だまし」だ!その曲がオンエアーされるわずか3分ばかしの盛り上がりを作ればいいのだから・・・.ブラウン管ごしに視聴者がだまされてくれればいいのだから・・・.子供の頃,「ザ・ベストテン」などを見て,「ジャニーズってすごい人気なんだなぁ」と僕も見ながら思ったものだ.そうやって,1のものを10にも100にも見せるジャニーズの力とは本当にすごいものだ.「だまし」の雪ダルマで,いつしかウソがホントになる.気がついたときには彼らは「スターダム」にのし上がっている.「ショービズ」の基本はまさにそこにあると思う.

「子供だましのモンキー・ビジネス」

清志郎も唄っている.虚構の世界をどう操るか?ジャニーズは知り尽くしている.

PS 「TK MUSIC CLAMP」の「INFOMATION」の中にある僕のページ,「from POCCA」にリンクをはりましたので興味のある方はのぞいてみて下さい!メール・ボックスもありますので,意見・いちゃもん・賛同の声・街の噂,等々送って下さい!

[1996.7.29 from POCCA]

PS Satou Daisukeさん江

誠に失礼致しました.軽率でした.彼らは「スラッシュ・メタル」になるのですか?僕は実のところ,HM/HRはよくわからないのです.て言うか「嫌い」です.全く興味がない.レッド・ツェッペリンくらいしか聴きません.テレビ人として,言葉が不適切だったことに関してはお詫びします.


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