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FACTORY8 #0018 『FACTORY CD 弐』ライナーノーツ

by YOU-DIE!!!

「裏」が「表」になる瞬間ってのを見たことがあるかい?

 ジミヘンの歪んだギター、ケイト・モスの顔、松本人志の笑い・・・数限られた天才たちの手によって革命は起こり、それまで「裏」だったものが「表」になる。その瞬間こそが大事なんだ、それ以外の平和な瞬間は次のステップのための繋ぎにすぎない。「裏」が「表」になったその瞬間に時代は形成され、ねじ曲げられた価値観がそれ以降の社会では「表」となる。大衆はその瞬間を心待ちにしている・・・時代の行く手の先導者たる天才の出現を心待ちにしているんだ。

次なる時代を照らすのは誰だ!

1999年は宇多田ヒカルとドラゴン・アッシュの年だった。10数年にわたって繰り広げられた「ヒップホップは日本語に乗せることができるのか?」という評論家たちの論議をあざ笑うかのように降谷建志はいとも簡単にそれを成し遂げてしまった。彼らの音楽が純粋なヒップホップかどうかなんてことをここでガタガタ言うつもりはない!1999年、間違いなくヒップホップは天下を取った、それが大事!極めて歴史的な瞬間・・・またひとつ「裏」が「表」になった。彼らはヒップホップのアンダーグラウンド世界でくすぶっているアーティストたちに光を当てた。そこで彼らのヒップホップが本物かどうかなんて論議は愚の骨頂のファッキューだ!彼ら自身もまた自分たちをヒップホップアーティストだとは思っていないだろう・・・だって、「I LOVE HIPHOP」なんだぜ!「I AM HIPHOP」じゃないところが彼らなんだと思うんだ。彼らのヒットがきっかけとなり 、「I AM HIPHOP」なジブラが人気者になったりしたら最高じゃん?そんなリスペクタブルな関係性の元にミュージックシーンが進んでいけば最高だね。ロックンロールが正しい道に進むためにキーマンとなってくれるアーティストは万難を排して応援したい!

 ロックンロールが生まれて実はまだ、40余年・・・

 「ロックンロール500年史」からみたら2000年の今なんてまだまだひよっこだ。やっと独り歩きが出来始めたくらいだろう。ブルーズ、ソウル、ファンク、ヒップホップ、パンク、ハードコア、ハウス、テクノ、ありとあらゆる音楽形態をロックンロールは飲み込んできた。ロックンロールはまるでアメーバのように他者を飲み込み肥大化していく。ロックンロールの幻想なんて、とうの昔に終わってしまったと言う人もいる。だけど、ロックンロールは知らず知らずのうちに全てを浸食し、至るところにはびこっている。その拡大再生産能力のレベルは驚くほど高く、ブチ壊したり、そっくりそのまま頂いたりしながら生き長らえている。ロックンロールには他のジャンルにありがちなルールがあまりない。スリーコードというルールは便利なツールではあるが絶対君主ではない!だから、自由だし、ブチ壊す!再生産、再構築し続ける瞬間の連続!それがロックンロールの歴史なんだ。焼き直しではない強烈な才能にブチのめされたいからロックンロールを聴くんだと思う。強烈な才能に出会った瞬間はマジで震えが来る、自分が歴史の生き証人になれる気がして・・・。

 この「FACTORY CD」も基本理念は歴史の生き証人!

 前作の「FACTORY CD」に参加したSNAIL RAMPはあっと言う間に人気者になった。スカコアというジャンルの音楽で尚かつ英詩のナンバーがヒットチャートを席巻するという快挙を成し遂げた。数年前から盛り上がりを見せていたスカコアシーン・・・SNAIL RAMPが道を作り、皆がその道を広げようと頑張っている。1車線だった道が今や3車線くらいになってみんなが通りやすくなっている。2000年、スカコアシーンは完全に「裏」から「表」、「歩」から「金」へと化ける。

 来る21世紀、ここに集まった10バンドのいくつかは「表」となり、メジャーシーンを叩きのめしているだろう。そして、「ロックンロール500年史」に欠くことのできない存在になる!
革命の瞬間に立ち合おうぜ!

 風変わりなライブハウス「FACTORY」へようこそ!

2000年元旦  ロックにヨ・ロ・シ・ク!
YOU-DIE!!!(you-die@fujiint.co.uk) 


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