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FACTORY #0177 東京スカパラダイスオーケストラ - Response
アーティストやライブに関して,MCの方,制作陣,そしてみなさんからのレスポンスを記録してます.
Interview after LIVE 2009.01.17
- 由美:
- (新アルバムの)タイトルはどのように決められたんですか?
- 谷中:
- えっと,川上が作った曲で.
- 川上:
- こうね,青い地球=パラダイス,みたいな.そういう意味も含めつつ,ブルーっていうのはブルースにも通ずる,ちょっと憂いがあるっていう,そういうパラダイスを目指していこうじゃないかと.憂いがあっても楽園を目指すという.ちょっと,真面目に答えました.
- 由美:
- いや,ぜんぜんそんなこと.
- 谷中:
- いいこと聞いちゃった.
- 由美:
- いつでも真面目にお願いしますよ.
- 全員:
- (笑)
- 由美:
- 今回,レコーディング制作期間は結構かかったんですか?
- 谷中:
- そうでもない.一ヶ月くらいですかね.
- 茂木:
- 10月,11月いっぱいくらいだね.
- 谷中:
- 結局,一日一曲録るのは変わらないんで.準備期間が,まあ,2,3ヶ月.
- 會田:
- なんかよくこう,それこそ僕の,自分でもレコーディングのときに言っている「ゼロ・テイク」みたいなもの今回も.
- 加藤:
- リハーサルしている間のテイク.音決めしている間のテイクが結構採用になることが多かったですね.
- 會田:
- 不思議とそれ,多いんですよね.なんでですかね?
- 茂木:
- 力入っていないんだ,多分.こう,別にっていう感じで演っているのがね.
- 會田:
- その,視聴者の方,レコーディングの作業のときにね,じゃあ録りますっていう前に,ちょっと音合わせしようかってときのなんかリラックスしたムードが,ねぇ.僕らもあるんですけど,じゃあ今回もそんな.
- 茂木:
- 「録ります!」って言われるとね(笑)
- 川上:
- 構えてね,クッとなっちゃうからね.変な色気を出して.
- 加藤:
- うまくやろうとか.
- 由美:
- 後,随分前に書かれた曲とかも入っているってこと聞いたんですけど.それ,どのくらい前なんですか.
- 川上:
- 20年前(笑)
- 由美:
- 本当ですか?
- 谷中:
- パラダイス・ブルー.
- 由美:
- それは家にあったみたいな.
- 川上:
- ひょっと出てきてですね,テープが.で,なんかすごいなと思って.今,演ったらどうなんだろうっていうか.盛り上がってやってみたんですけど.
- 加藤:
- 川上さんの譜面ね,大学の譜面でしたもんね.
- 川上:
- 大学生のときの.
- 由美:
- へぇー.
- 谷中:
- 譜面が取ってあるっていうのもね,すごいですよね.
- 川上:
- 自分でも忘れていたんですよ.
- 茂木:
- 暗示的というか,啓示のような.
- 由美:
- 数年前って聞いたんですけど,数年じゃきかないってことですよね.すごい前ですもんね.それがあったこともすごいですよね.
- 谷中:
- 演ろうと思ったこともすごい.アルバムに今入れようというのもおもしろい.
- 會田:
- タイトルにまでなってるし.さっきライブ終わってMCに出て行ったときに,お客さんに20年前生まれていないっていう人が結構いました.
- 茂木:
- 生まれてない!二十歳以下.
- 谷中:
- そりゃそうでしょうね.
- 由美:
- びっくりしましたよね.自分もなんかショックで.そうなんだ,みたいな.
でも,スカパラってそのアルバム,曲をバァーって作るじゃないですか.曲順とかは結構すんなりいくんですか?
- 川上:
- だいたいこの方(みんなで茂木さんを指す)が.
- 茂木:
- 曲順は毎回.
- 由美:
- それ決めるポイントあるんですか?
- 茂木:
- ムードがね,なんかの曲を聴いてて,その次の曲が聞こえてきたときがあって.だいたいそういうのがメモしておいて.あの次の曲はコレだっていうのが段々繋がっていって.
- 加藤:
- いろいろ考えるんだけど超えられないんですよね,なんか欣ちゃんの考えたのを.
- 會田:
- あっオレ,だから前もスカパラの曲順がものすごく「これ,なんじゃ,これ」って思って話を聞いたら欣ちゃんが決めたって聞いて,オレのアルバムも欣ちゃんに決めてもらおうかと,
- 茂木:
- 待ってる!
- 川上:
- 曲順決め役(笑)
- 由美:
- 本当に悩むんで.本当に良いかもしれない.
- 會田:
- 何パーか貰ったらいいんですよね.
- 全員:
- (笑)
- 茂木:
- 待ってます.
- 由美:
- じゃあ,曲順を決められて.ライブのときは北原さんがあれ書いたりとかも...
- 北原:
- ああ,そうです.手書きでね.ずっと20年そうです.書き続けてますね.
- 由美:
- あれもね,ステージ,私たちいろいろ立つじゃないですか.あれも独特ですよね.あの書き方しかり,すごい独特の.
- 北原:
- たまに読めない曲とかありますけどね.どうもすみません.書いている字体が進化しますからね.
- 加藤:
- ヨーロッパツアー行くとあれをくれくれ言われますけどね.やっぱ日本語で書いてある字がデザインされてる.
- 由美:
- でも,それがなんかあるんですよね.じゃあ,これはちょっと任せようとかそういう.じゃあ,これはみんなで考えよう,じゃあここは任せよう.
- 北原:
- 9人いるとそうだな,得意不得意もあるし.曲順なんかはホントにもう(茂木さんを指す).
- 會田:
- ちょうど,アルバムの曲のタイトルをみんなが考えているタイミングで欣ちゃんと大森さんと沖さんと僕,いっしょにご飯を食べてたんですよ.そしたら谷中さんから電話が掛かってきて,(低い太い声音で)「タイトルあれでいいかなぁ」
- 全員:
- (笑)
- 會田:
- いま,ちょっとものまねしちゃったけど.(笑)
- 谷中:
- いや,もっとやってくれよ(笑)
- 會田:
- そのタイトルがその場でそこで決まったんですよね.
- 大森:
- 説得したもん,そこで.すごい悩んでたから.
- 茂木:
- 谷中さんすごい丁寧だからそういうの.
- 谷中:
- んー,大丈夫かなと思って.
- 會田:
- いいよ,いいよってみんな.じゃ,ちょっと(電話を)変わりますって言って,オレまで変わって「いいと思います」って.
- 全員:
- (笑)
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