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FACTORY #0174 ZAZEN BOYS - Response
アーティストやライブに関して,MCの方,制作陣,そしてみなさんからのレスポンスを記録してます.
Interview after LIVE 2008.09.13
- 由美:
- このIII(アルバム『ZAZEN BOYS III』)を出して,IVになるまで,結構いろいろ変化があり,その音とかも変化とか出てたりするんですか?
- 向井:
- ええ,まずメンバがベースの,坊ちゃまがお入りになられまして.それが,まず,メンバが違うのと,あと,私が,前は本当にギターで曲を作ったりしてたんですけども.えー,キーボードとかで曲を作るようになりましたね.あの,鍵盤で.もしくは,本当,デモテープとかを作るときも,僕が,MTRといいましょうか,アナログで録音ボタンを押してデモを録るという感じだったんですけど,前は.今はコンピュータで作るようになった.
- 谷中:
- 結構,MTR,最近までやってたんですね.
- 向井:
- やってました.高校の時が,私,宅録高校生.
- 谷中:
- 宅録高校生!
- 向井:
- 夏休みが30日あったらですね,一日一曲,絶対,録音するぞと.夏休みの宿題もなにもせずに.その宅録で一曲,絶対作って,毎日録ってると.
- 谷中:
- 一日一曲は結構すごいですね.
- 向井:
- もう何でもいいんです.何でも.適当にアドリブでなにかやってもいいし,ともかく一日一曲録ろうって.
- 谷中:
- 随分前だけど,民夫さんも一日一曲作るとかって.
- 由美:
- 本当ですか,その一曲作った学生の頃って今も,「じゃ,ここ,出てきた,これ.じゃ,これ入れてみよう.」っていうのもあるんですか?
- 向井:
- あのね,聴きたくないですよね,やっぱりね.
- 由美:
- あっ,そうなんですか.
- 向井:
- 聴くともう大変なことになりますからね.誰かに聴かれようものなら,まあ大変ですよね.まあ,それは胸にしまっておいているんですけど.そういった頃,高校生の時に宅録でそうやって頑張っていたのに比べるとですね,今,機材の進化がすさまじくて,ほんとコンピュータだけで何でも出来てしまうし.すごくクオリティが高いんですね.というのに去年,気づきまして,やっと.で,それで作るようになりましたね.
- 谷中:
- 自由度が高まると,その分,結構,選択肢が広がって,迷ったりすることはないですか?
- 向井:
- 迷ったりはあるんですよ.これもまたね,何でも出来てしまいますからね.大変なんですけど.そこはもう,ぱっぱっぱと決断していってですね,進めていきます.
- 由美:
- でも,デモテープ聴いて,セッションでいろいろ作っていくって感じ?
- 向井:
- そうですね,今度の『ZAZEN BOYS VI』は,そういったコンピュータで作った曲と,バンドで作った曲が半々入っていますね.
- 由美:
- 一切,コンピュータ弱いので,今,なんのことかさっぱり分からないんで.
- 向井:
- まあ,打ち込みとかですね.
- 由美:
- 谷中さんはコンピュータ?
- 谷中:
- 俺は全然やんないな.分かんないな.今日もなんか打ち込みモノというか,生演奏と打ち込みのバランスがすごくいい...
- 由美:
- (コントロールボックスを操作するジェスチャーをして)これ,やってましたね.
- 向井:
- 機械をあくまで肉体的に演奏するって,それをテーマにしてますから.
- 由美:
- まあ,これ,前にも訊いたかもしれないですけど,二年半,前作より空いたっていうのは,こう結構,長い時間空いたような気は多分,こちらからはするんですけど.そんな感じは本人達はなさらないですか.
- 向井:
- あんまないですね.ライブ活動をずっとやってますですからね.ライブやったり,あと,もしくはスタジオでセッションやったり,練習したりする時間がやはり多いですからね.ずっとなんかやってる,音を鳴らしてるっていう状態ですね.
- 由美:
- あの,いつも言いますけどほんと”ピコッピコッピコッ”って(手元で叩くジェスチャー)アレ,なんて言うんですか,アレいつもすごいなぁって思うんですけど.
- 向井:
- その日の体調にも拠りますけどね.
- 由美:
- 今,全然何やっているのか分からなくて,こうやってますけど.ピタッピタッて止まるのがいつもすごいなって.
- 向井:
- まぐれかもしれないですよ.
- 谷中:
- 絶対,そんなことないよ.
- 由美:
- 絶対,そんなこと無いと思います.
まあ,でも,それがあって,じゃあ,その二年半で,もちろん二年半の間に,すごい先の,前の方に作った曲もあれば,最後の方に作った曲もあるけど,それとも,まとめてガァーって?
- 向井:
- まとめてですね.やっぱり,あの,前に作った曲って,そうですね,あとでこれはストックしておこうっていうのがあんまり出来ないというか,自分のなかで遠い昔のモノって意識になってしまっている.
- 谷中:
- おおぉー,それじゃ,どんどん前に行くタイプなんですね
- 向井:
- そうなんですよ.
- 谷中:
- 自分なりアーカイブみたいなのがいっぱいあるんじゃないですか.
- 向井:
- いっぱいありますね.
- 谷中:
- 引き出しはかなりいっぱいありそうですね.
- 向井:
- あるかもしれないですね.ただ,その場,その場で出来たものをフレッシュなうちに発表していきたいという気持ちはあるから
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