|
FACTORY #0167 サカナクション - Response
アーティストやライブに関して,MCの方,制作陣,そしてみなさんからのレスポンスを記録してます.
Interview after LIVE 2008.01.19
- 谷中:
- シンセサイザー取り入れる切っ掛けみたいなものはあったんですか?
- 山口:
- もともと僕とギターの岩寺でサカナクションの前にバンドをやっていたんですよ.そこは普通の4人編成のエモーショナルなUKロックバンドみたいなものを唄ってて.
- 谷中:
- それが12年前?
- 山口:
- そうですね.で,それで限界を感じて来ちゃって,これじゃおもしろいこと出来ないな,と思って.で,打ち込みとか取り入れてやってったんですよね.そしたらなんかメンバが”ついて行けない”みたいになっちゃって.一回,岩寺から”バンド辞めたい”って言われて.で,解散したんですよ.僕は一人でずっと続けていて.DJとか打ち込みとかそのへんの勉強をすごいしつつ,一人で活動していたときに,あるコンピレーションに一曲参加しないかという話があって.その時にギターを入れたいと思って彼(岩寺)を誘ってやってみたら意外にいいものが出来て.僕の作るメロディーに電子音楽を取り入れていくとすごいおもしろいことになるんじゃないかなと.兆しが見えた.それじゃ,一緒にやろうかと話して.それでサカナクション始めたんですけど.で,岡崎さんが,僕,某レコード店で働いてて,彼女もそこで働いていて.
- 谷中:
- キャッシャとか入ってたの?
- 岡崎:
- 打ってました.
- 山口:
- クラシックピアノを弾いたことがあるって言うから,バンドやってるとも言うし,したら来いや,みたいなことで強引に呼んで.
- 岡崎:
- 遊びに行きました.
- 谷中:
- みんな,生粋の音楽好きってこと?
- 山口:
- そうですね.
- 谷中:
- 詳しい話が出来そうな.
で,音楽を通して表現したいことっていうか.バンドのテーマってそんなにいっぱい無くてもいいと思ってて.2つか3つの柱があればいいと思っているんですけど,なんか柱があったりしますか?さっきのね,鶴はウキウキさせて切なくさせたいっていうことを言ってて.
- 山口:
- ああ,似てるかも.
- 谷中:
- いろんなバンドがいるんですけど.
- 山口:
- なんか,基本は歌が,僕たちはメインになって.それをどう聴かせていくかってアレンジを考えているんですよね.だから,その歌を聴かせる新しい手法みたいなものをもっとどんどん開発していって,その中で切なさだったり,哀愁だったり,その言葉のおもしろさだったり,そういうのを表現していけたらいいなと思いますけどね.
- 谷中:
- それは,さっき言ってた,ミニマムっていうのもいいキーワードの一つですかね.
前にマービン・ゲイが「僕が音楽に求めるのは悲しいリフレインだけだ」って格好いいセリフがあって.それを繰り返し聴かせて高揚していくのが音楽的だ,みたいなことを言ってて.そんなことも思い出しますけれど.
- 山口:
- 勉強中ですね,今は.何を聴かせていくかってことに関しては.
|